JPH11295805A - オーバーラップ画像の記録用カメラとフィルム - Google Patents

オーバーラップ画像の記録用カメラとフィルム

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JPH11295805A
JPH11295805A JP10075979A JP7597998A JPH11295805A JP H11295805 A JPH11295805 A JP H11295805A JP 10075979 A JP10075979 A JP 10075979A JP 7597998 A JP7597998 A JP 7597998A JP H11295805 A JPH11295805 A JP H11295805A
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sensitive
infrared
film
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JP10075979A
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Gilbert Allan Hawkins
アラン ホーキンズ ギルバート
Adams Munter Annabell
アダムズ ミュンター アナベル
T S Lau Philip
ティー エス ラウ フィリップ
David Baloga John
デイヴィッド バロガ ジョン
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視画像とデジタルデータをオーバーラップ
して記録するカメラとフィルムを提供する。 【解決手段】 カメラは、可視光に感応性を与えられた
一以上の記録層に可視画像を記録するために可視光によ
りフィルムの領域を記録する構造と;非可視光に感応性
を与えられた一以上の記録層にデジタルデータを記録す
るために非可視光により該フィルムの領域を記録する構
造とを含み、それによりオーバーラップする可視及びデ
ジタルのデータ画像が同じ領域に記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオーバーラップ情報
を記録できる写真用カメラ及びこのカメラに使用するた
めのフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】スチールカメラのユーザーはしばしば、
画像を見る間に簡単にアクセスできる文見出し又は簡単
な音声部分等の補足の情報で個々の写真を高調するか又
は文書で裏付けることを望む。音声部分に対する必要性
は、例えば、スチール写真と結合して音を磁気記録する
方法を開示する米国特許第3,920,862号等で、
以前から認識されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかるカメラ
システムは、殆どの方法が、特にデータ記憶手段である
扱いにくい周辺記録手段及び/又は扱いにくい再生手
段、並びにこれらの機能を画像表示と同調させることの
難しさ(例えば、米国特許第5,128,700号を参
照)による不利益を有することにより、今日通常使用さ
れていない。音等のデータを従来のフィルム上で直接に
光学的に記録することは、分離の記録手段の必要を取り
除くが、記録されるデジタル情報と画像情報の量の間に
はトレードオフの関係があり、記録されうる従来の画像
の数を減少するか又は画像のサイズを減少する。また、
従来のフィルムは高密度のデジタルデータを記録するた
めに最適化されたものではない。例えば、従来フィルム
の粒子は写真の速度を増大するため、デジタル記録に求
められるものより大きく作られている。
【0004】Hawkins 他の通常指定された米国特許第
5,389,989号には、写真フィルム上にデジタル
画像と絵画像の両方を記録するカメラが開示されてい
る。このカメラは非常に効果的であるが、これらの画像
は互いに間隔を開けられたフィルムの分離の領域に記録
され、従ってそれらは付加的なフィルムを使用するとい
う問題を有する。
【0005】上記の点から、オーバーラップ画像を記録
するのに使用されうる写真カメラを提供することが本発
明の目的である。映像情報とデジタル情報の両方を、フ
ィルムのオーバーラップ記録層中であるがフィルムの同
じ領域内に記録することができる写真カメラを提供する
ことが本発明の別の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】これらの目的は、写真フ
ィルム上の被写体の画像を記録する写真カメラであっ
て、該写真フィルムは、スペクトルの非可視部分の領域
に感応する一以上の記録層と、スペクトルの可視領域に
従来法により感応しスペクトルの非可視部分に感応する
一の又は複数の記録層を露光する非可視波長により露光
されない一以上記録層を含み;スペクトルの非可視部分
に感応する一又は複数の記録層は、感光及び現像時、従
来法により感応する層により生成された色素によって実
質的に吸収されない波長の光の像様吸収性を有し、スペ
クトルの可視光領域の波長に感応する露光され現像され
た記録層より少ない可視光吸収性を有するようにされ:
該カメラは、 a)該フィルムを進める手段と; b)該フィルム層の領域で、該フィルムの非可視光感応
記録層を非可視照射にさらし;フィルム中にオーバーラ
ップする露光された可視及び非可視感応記録層があるよ
う、該可視光感応記録層を可視照射にさらす光学記録手
段とからなるカメラにおいて達成される。
【0007】本発明の利点はデジタルデータと従来の映
像画の空間的なオーバーラップ記録を可能にすることで
ある。本発明は、デジタル記録用に装備されたカメラの
ユーザーに、フィルム中でオーバーラップデジタルデー
タを記憶する能力を与える一方、ユーザーがデジタルデ
ータを記録することを望まない場合には従来フィルムの
使用を許す。
【0008】別の利点は、画像とデジタルデータとを結
合されたままにするよう、従来画像と同じ場所に音又は
文等の大量のデジタルデータを記録する能力をユーザー
に提供することである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1の平面図及び図2の背面図に
示されたカメラの本質的な特徴は、写真センスにおける
画像能力(即ち、画像をスペクトルの可視部分に感応す
る従来フィルム記録体上で撮れるようにする能力)並び
に従来フィルムの可視色記録体を感光しない波長でデジ
タル情報を取得してフィルムに書き込む電子的、機械
的、及び光学的能力並びにこれらの画像をオーバーラッ
プすることである。(例えば、かかる波長はスペクトル
の赤外領域にある。)このカメラ用のフィルムの本質的
な特徴は、デジタルカメラライターにより感光されうる
が可視波長で従来画像を撮ることによっては感光されな
い記録層の組み込みである。フィルムは、スペクトル重
複が考慮される場合、可視記録が正しく描出されるよう
にするために現像された可視層が吸収しないか又は可視
スペクトルにおいて十分に小さい量だけ吸収するスペク
トルの領域で、現像において主に吸収する像様記録体
を、デジタルライターによる露光において生成する能力
を有する必要がある。(例えば、かかる波長はまたスペ
クトルの赤外領域にあり、カメラのデジタルライターの
波長と同一か又は異なるものである。)カメラの好まし
い実施例は、赤外デジタル露光及びこの露光に感応し赤
外光学濃度を生成するフィルム記録体に関する。好まし
い実施例は、マイクロフォンにより又は外部のデジタル
ソースから捕捉された音声であるデジタルデータのソー
スに関する。
【0010】オーバーラップ画像がフィルム中に形成さ
れうることは本発明の重要な特徴である。好ましい実施
例において、フィルムの同じ領域に対して、一以上の記
録層が赤外光に感応性を有し、他の記録層は可視光に感
応性を有する。こうして、オーバーラップする可視及び
非可視画像が形成される。フィルムの非可視記録層は特
にデジタルデータの記録に適し、そのため記載されるよ
うに、デジタルデータをオーバーラップする従来画像を
記録することのできるカメラがある。
【0011】カメラの機能が初めに検討される。図1,
2及び4を参照するに、カメラレンズ37は、可視光に
感光性を与えられたフィルム記録層を可視放射で露光す
るために、像映像からの光を露光ゲート41のフィルム
の領域上に焦点合わせするために備えられる。マイクロ
フォン30は、強度調整された赤外線信号ソース32、
無線周波数ソース34、又は直接的な電気若しくは光学
的相互接続部36等の少なくとも一の外部ソースタイプ
からデジタルデータを受け取るためのレシーバー38と
同じく音声記録のために備えられる。これらのソースの
何れか一つからの信号がカメラ上の選択スイッチ39に
よりユーザー選択され、半導体処理回路40によりデジ
タル処理され、フィルムゲートでのフィルムの部分上で
の引き続きの光学的符号化の間データバッファー42中
に記憶される。デジタル電子能力は従来の半導体構成要
素を使用する多くの方法により実行されうることは当業
者によって認識される。
【0012】記録データボタン74が活性化されると
き、データソースが選択スイッチ39により選択され、
データは直ぐに、可動直線状エミッタアレイ50により
露光ゲート41の領域にあるフィルムの裏面に、この領
域が満たされる又はデータの流れが終結するまで記録さ
れる。レンズ37を通して撮られ、このデータと共に撮
られたフィルムの領域上に焦点を合わされた映像の画像
はその後、空間的配置の効力によりそのデータに永久に
結合される。第二の実施例において、記録された情報
は、確認第一ボタン76及びスピーカ82を使用する確
認第一モードの選択により後の確認のためにバッファー
42に記憶される。確認バッファーボタン72を押すこ
とによりなされた確認の後、ユーザーは記録バッファー
ボタン73を使用して露光ゲート領域にあるフィルムに
バッファーの内容を移すように選択する。映像画又はデ
ジタルデータ等の非可視情報の何れが初めに記録された
のかに関しては、それが付加的であることが理解され
る。重要なことは、記録された映像情報及び非可視情報
がオーバーラップすることである。
【0013】例えば、同じ場所に可視及び非可視情報を
記録する前にフィルムを所定のフレームに進めること
等、データ取得及び記録処理の多くの変形が可能である
ことが理解される。別の例のように、カメラ内で生成さ
れたデジタル情報はまた、自動的又はユーザーの指示の
何れかにより、従来画像の特定フレームと組み合わせて
フィルム上に記録される。
【0014】図1及び2のカメラでの本発明に従うフィ
ルム上へのデジタル情報の記録は、多様な構造により達
成される。図3に示される特定の実施例において、Gs
As,InP,AlGaInAs,若しくはGaInP
等の半導体光放射物質を使用して通常技術により実施さ
れる手段により組み立てられたエッジ放射直線状LED
アレイ53を含む高密度の直線状放射アレイ50は、フ
ィルムの背面に接触し、露光ゲート41の領域を超えて
走査される。非可視記録層の露光は、図1のセレクター
39により選択されて受け取られた情報に応答して、L
EDアレイ53とワイヤーボンド55により接続された
半導体駆動回路51によりその強度が個別に制御される
エミッタによりなされる。技術的に知られるように、導
波路中の光学スイッチ等の光エミッタを調整する別の方
法もまた露光の目的に役立つ。例えば回転するリードネ
ジからなるアレイ進行手段64は、記録された情報の個
々のビットが、記録された像映像とオーバーラップする
関係にあるが非可視記録層中で記録されるようにするた
めに露光ゲート領域41を超えて直線状LEDアレイ5
0を動かす。デジタル情報は、非可視記録層中に潜像と
して記録された”ドット”の二次元アレイにより提供さ
れうる。アレイの移動がカメラ本体上の光学エンコーダ
トラック65及び可動直線状エミッタアレイ50上のエ
ンコーダリーダ66によりアレイのエミッタの活性化と
同調されるように、ロジック回路44は好ましくは、デ
ジタル記録の間のアレイ進行の速度を制御する。この製
造方法はデジタルデータが可能なかぎりの小さな空間内
に記録されることを可能にする。LEDアレイ53は、
エミッタが好ましくは2から200ミクロンの範囲で間
隔を置かれ、例えば700から740nmの範囲の赤外
の狭いスペクトル範囲のみを放射するために、好ましく
はエミッタを伴うラインアレイを形成する。例えば二次
元LEDアレイ若しくはレーザアレイ、又は鏡又はレン
ズ等の可動な機械的システム等、可動なラインアレイ以
外の配置がデジタル情報を記録するために採用されるこ
とは、フィルム露光を熟知するものにより認識される。
【0015】ここでフィルムの好ましい実施例について
は、図5に関し、本発明に従い典型的に露光されたフィ
ルム10の領域20は、従来のフィルムベース19上に
連続的に塗布された赤色、青色及び緑色の光に感応する
従来の写真色記録体(層12,14及び16)を含む図
6の断面中に示される。更に、スペクトルの赤外領域に
おいて感光性を与えられた記録層(層18)がフィルム
ベース19の反対側に塗布されて示される。図5のフィ
ルム10の領域20の顔により模式的に示されるものの
記録である可視画像は、3つの可視色感応性記録層1
2,14,及び16のそれぞれの中で形成されている。
領域20内のドットのパターンによりー卯5に模式的に
示されたものの記録であるデジタル画像は、赤外感応性
記録層18中に形成されている。断面図6の陰影は赤外
感応性記録層18中の潜像の存在を示す。可視色感応性
記録層12,14,及び16中の潜像は断面中には明確
に示されない。
【0016】露光及び処理の後、層12,14,及び1
6の可視スペクトルにおける吸収は、従来の写真センス
における全分光画像内容を提供するために二重焼き付け
される。本発明に従い、層18は露光された(陰影の付
けられた)又は未露光の部分の何れにおいてもスペクト
ルの可視領域において感知できるほどには吸収しないた
め、この画像の観察及び印刷において赤外記録層18か
らの明らかな妨害はない。図6に見られるように、ユー
ザーにより選択された特定の情報ソースに応答してオー
バーラップ記録層中の可視画像と同じ領域のフィルム1
0中にデジタルデータを記憶するために、層18は本発
明に従い使用されている。示された場合において、この
情報により占められたフィルムのスペースは、従来の絵
により占められる同じフィルム領域20にある。記録体
12,14,及び16は、露光された及び未露光の領域
の何れにおいても赤外線を強く吸収をしないため、領域
20中のドットにより示される層18中に記憶されたデ
ジタルデータ記録は、例えばスペクトルの赤外部分の光
学濃度のためのフィルムの走査によりなされるように、
フィルムを通した赤外線透過を測定することにより検索
される。デジタル及び絵の情報は空間的にオーバーラッ
プされているので、フィルム10はそのことにより、混
合された絵/非絵記録の最適使用が可能となる。この形
式はまた、従来の画像の捕捉に対する必要とは独立に、
例えば速度と粒子において、層18はデジタル記録のた
めに最適化されうるため、従来フィルムのカラー記録に
比べより高いデジタル情報の潜在的記憶密度を提供す
る。
【0017】本発明に従い特許請求されたフィルムは、
ここで詳細に説明される実施例に記載されるようにフィ
ルム基板背面上又は一以上の層が赤外に感光性を与えら
れた多重層コーティングの組み込み方法を提供する一般
に指定されるParton他に1992年4月28日に交付さ
れた米国特許第5,108,882号に開示されるよう
に、好ましくは基板に最も近い層である基板前面の付加
層としての何れかにより、他の従来写真フィルムへ層1
8を追加することにより完成される。
【0018】赤外感応層はそのモルホロジーにおいて、
立方体、八面体、又は平板状であるAgCl,AgB
r,AgBrI又は他の混合ハロゲン化物乳剤から構成
されうる。立方体モルホロジーの乳剤は、赤外色素によ
る色素減色に対する耐性のために特に有用である。これ
らの乳剤は硫黄及び/又は金含有化合物の典型的な処理
により化学的に感光性を付与されうる。用いられる増感
色素は典型的には多様なヘテロ環構造及び多様な他の構
造を含むジカルボ、トリカルボ若しくはテトラカルボ
シアニン色素である。また、多様な添加剤、特に置換ビ
スアジン化合物は増感能力を改善するために色素との組
み合わせにおいて有用である。テトラアザインデン又は
フェニルメルカプトテトラゾール(James の写真工程の
理論、第4版、MacMillen, ニューヨーク、1977年の第
13章を参照)等の他の添加剤は、着色された乳剤の維
持安定性を改善するのに有用である。本発明において有
用な赤外発色剤は、典型的にはナフタレン環の2位に多
様なカルボアミド置換基を有する1−ナフトールであ
る。
【0019】この層の好ましい実施例は赤外感応色素の
好ましい種類から始まってここに記載される。式Iは
式:
【0020】
【化1】
【0021】式Iここで:Z1 及びZ2 は置換された若
しくは無置換の5−若しくは6−員環のヘテロ環核を完
成するのに必要な原子をそれぞれ独立に表し;R1 及び
2 は置換された若しくは無置換のアルキルをそれぞれ
独立に表し;R3 及びR4 はハロゲン、置換された若し
くは無置換のアルキル、置換された若しくは無置換のア
リールをそれぞれ独立に表し;nは0若しくは1であ
り;Xは対イオンを表す、を有する好ましい種類の赤外
増感剤を示す。式Iに従う色素の例は以下の表I及びI
Iに示される。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】赤外増感剤の別の好ましい種類は式II:
【0025】
【化2】
【0026】式IIここで:Z3 及びZ4 は置換された
若しくは無置換の5−若しくは6−員環のヘテロ環核を
完成するのに必要な原子をそれぞれ独立に表し;R3
びR4 は置換された若しくは無置換のアルキル又は置換
された若しくは無置換のアリールをそれぞれ独立に表
し;R7 ,R8 ,R9 ,及びR10はハロゲン、置換され
た若しくは無置換のアルキル、置換された若しくは無置
換のアリールをそれぞれ独立に表し;Xは対イオンを表
す、に示される。
【0027】式IIに従う色素の例は、その開示内容が
例としてここで採用される、通常指定される米国特許第
5、108,882号に開示されるように以下の表II
I,IV及びVに示される。これらの色素は、本発明の
赤外感応性層に対して求められるように、赤外にピーク
感度を有し、対応してスペクトルの可視領域に低い感度
を有する狭い幅を示す分光感度分布を示す。
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】トリカルボシアニン色素及びそれらの合成
方法は技術的に良く知られている。Hamer のシアニン色
素及び関連化合物、John Wiley & Sons, 1964 年により
開示されたような公知のトリカルボシアニン色素のため
の合成技術は、式(II)の色素に同様に適用される。
式(II)の色素の合成はまた、米国特許第3,58
2,344号及びA. I. Tolmachev 他のDokl. Akad. Na
uk SSSR, 第177 巻、869-872 ページ(1967 年) に開示
され、その開示内容は例としてここで採用される。
【0033】式I及びIIは好ましい実施例の例である
一方、本質的に、スペクトルの赤外部分において実質的
に感光性を与える良く知られた分光増感色素は、本発明
の赤外感応性層用の分光増感剤として有用であり、以下
の引例:米国特許第2,095,854号;第2,09
5,856号;第2,734,900号;第2,95
5,939号;第3,482,978号;第3,55
2,974号;第3,573,921号;第4,97
5,362号;第5,061,618号;第5,03
7,734号;Meesの写真工程の理論、第3版(MacMil
lan, 1966 年) の198-201 ページと同じくHamer のシア
ニン色素及び関連化合物、John Wiley & Sons, 1964
年、のうちの一以上に開示されるものを含む。
【0034】上で開示された赤外増感色素は、本発明の
赤外感応性層の形成のために写真用ハロゲン化銀乳剤に
添加される。これらのハロゲン化銀乳剤は、Research D
isclosure,項目17632 、1978年12月( 以下、Research D
isclosure I と称す) 、第1章に開示されるように、臭
化銀、塩化銀、臭沃化銀等、及びそれらの混合物等、知
られたハロゲン化銀粒子の何れかを含みうる。ハロゲン
化銀粒子は、ResearchDisclosure I の第1章又はResea
rch Disclosure,項目22534 、1983年1 月に示されたよ
うに、球状、立方体、又は平板状の粒子等、公知のタイ
プの何れかである。本発明に必要な高い解像度で、低い
粒状度の画像を記録する能力のために、0.5μm以下
の球径と同等の粒が微細なハロゲン化銀乳剤が特に好ま
しい。
【0035】技術的に知られるように、前の段落に開示
された全ての乳剤タイプは、365nmの紫外放射等、
可視光より短い波長の放射に晒すことにより現像可能に
される。結果として、別の実施例において、乳剤はスペ
クトルの短波長領域の非可視光に応答する層を形成する
ために使用される。この層は、支持体の背面に塗布する
ことによりスペクトルの可視部分に感光性を与えられた
層から分離される。支持体はスペクトルの短波長領域の
非可視光に対し高い吸収性を有し、背面からなされた露
光に対し、この非可視光がスペクトルの可視部分に感光
性を与えられた層を感光するのを妨げるためのフィルタ
ーとして作用する。
【0036】ハロゲン化銀乳剤は一般に、写真要素の層
として乳剤を塗布するための親水性ビヒクルを含む。有
用なビヒクルはたんぱく質、たんぱく質誘導体、セルロ
ース誘導体(例えば、セルロースエステル)、ゼラチン
(例えば、牛骨若しくは皮ゼラチン等のアルカリ処理ゼ
ラチン、又は豚皮ゼラチン等の酸処理ゼラチン)、ゼラ
チン誘導体(例えば、アセチル化ゼラチン、フタル酸化
ゼラチン等)等の天然物質、及びResearch Disclosure
I に開示された他のものの両方を含む。またビヒクル若
しくはビヒクルの拡張として有用なのは、親水性水浸透
性コロイドである。これらは、Research Disclosure I
に開示されたように、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ
(ビニルラクタム)、アクリルアミドポリマー、ポリビ
ニルアセタール、アルキル及びスルホアルキル アクリ
レート及びメタクリレートのポリマー、加水分解された
ポリビニルアセテート、ポリアミド、ポリビニルピリジ
ン、メタクリルアミド等の合成高分子ペプタイザー、キ
ャリア、及び/又はバインダーを含む。ビヒクルは写真
乳剤に有用であることが知られた何れかの量で乳剤中に
存在しうる。
【0037】乳剤はまた、写真乳剤に有用であることが
知られた添加剤の何れかを含む。これらは、活性ゼラチ
ン、硫黄、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イ
リジウム、オスミウム、リン、若しくはそれらの組み合
わせ等の化学増感剤を含む。化学増感剤は、Research D
isclosure 、1975年6 月、項目13452 及び米国特許第
3,772,031号に示されるように、一般に5から
10のpAgレベル、5から8のpHレベル、及び30
°から80°Cの温度で実施される。他の添加剤は光沢
剤、かぶり防止剤、安定剤、フィルター色素、光吸収若
しくは反射顔料、ゼラチン硬化剤等のビヒクル硬化剤、
塗布助剤、色素形成カプラー、並びに現像禁止剤放出カ
プラー、時期指定現像禁止剤放出カプラー及び漂白促染
剤等の現像改良剤を含む。これらの添加剤並びに乳剤及
び他の写真層へのそれらの含有方法は技術的に良く知ら
れ、Research Disclosure I 及びそこに挙げられた引例
に開示される。通常指定される米国特許第5、108,
882号に開示されるように、赤外増感された乳剤層の
好ましい実施例は、強色増感添加剤として一以上のビス
アジン化合物を含む。
【0038】本発明の色素により感応性を与えられたハ
ロゲン化銀を含む乳剤層は、他の乳剤層、サビング層、
フィルター色素層、又は中間層若しくはオーバーコート
層と同時又は連続的に塗布されえて、それらは全て写真
要素に含まれることが知られている多様な添加剤を含み
うる。これらは、かぶり防止剤、酸化された現像剤の捕
捉剤、DIRカプラー、帯電防止剤、光学光沢剤、光吸
収若しくは光散乱顔料等を含む。
【0039】カラー色素形成カプラー及びそれに結合さ
れた多様な添加剤は技術的に良く知られており、例えば
Research Disclosure I 、第VII章、及びそこに挙げ
られた引例に開示される。本発明の実施において、スペ
クトルの非可視部分に感応性を与えられた層中のカプラ
ーにより生成された色素は、デジタル及び絵の記録がオ
ーバーラップする場合に、デジタルデータの現像された
記録がフィルムフレームの絵内容を提供するカラー記録
を見ることと印刷することを妨げないように、他のカラ
ー記録体の吸収領域と感知されるほどにオーバーラップ
しないスペクトルの領域において吸収する。好ましい実
施例においては、このカプラーは赤外にその吸収があ
り、デジタル潜像のためのその現像化学が、良く知られ
て技術的に実施されている写真フィルムに対する標準の
現像製法と互換性を有するような色素を形成する。
【0040】本発明に有用な好ましい赤外色素形成画像
カプラーは以下の表VIに示される。
【0041】
【表7】
【0042】
【表8】
【0043】他の種類の赤外カプラーもまた本発明の目
的に役立ち、現像された赤外層により表されたデータは
現実にデジタルであって、従来フィルムの可視色記録に
おける色素のように、色バランスを厳密にする必要に支
配されないため、正確な分光吸収特性はスペクトル又は
露光領域若しくは露光されない領域の何れかの現像され
た層を透過する光の強度に関して重大である必要でな
い。
【0044】写真要素の層は技術的に良く知られた技術
を用いて支持体上に塗布されうる。これらの技術は、わ
ずかを指定するために、浸漬若しくはディップ塗布、ロ
ーラー塗布、逆ロール塗布、エアーナイフ塗布、ドクタ
ーブレード塗布、ストレッチ−フロー塗布、及びカーテ
ン塗布を含む。要素の塗布層は冷却設定若しくは乾燥、
又はその両方がなされる。乾燥は、伝導、対流、放射加
熱、又はそれらの組み合わせ等の公知の技術により促進
される。 本発明の実施に使用されるフィルムの特定の実施例は以
下に開示さえる。しかし、本発明はこれらの特定の例に
より限定されるとして解されるべきではない。 例1: 赤外光感応性写真物質 4.89g/m2 ゲルを含む中間層を加えたサビング層
を備えたセルローストリアセテートフィルム支持体上、
以下に示された構成を有する二つの層が試料101と命
名されたカラー写真赤外光感応性物質を調製するために
塗布された。層の構成中、塗布する量はg/m2 として
示される。色素I−1の化学式は表1に示され、色素S
D−2及びSD−3,ビス−アジン化合物T−1,カプ
ラーIR−1,IR−2,C−1,M−1及びYel−
1,溶媒S−1及びS−2並びに硬膜剤H−1は表VI
Iに示される。第一層:赤外光感応層 この層中の光感応要素は、立方体AgBr乳剤であり、
エッジ長は0.25μmで、硫黄と金で感光性を与えら
れ、4.2×10-5モル/モルAgの色素I−1を用い
て特に赤外光に感光性を与えられている。その乳剤はま
た、添加剤として7.8×10-4モル/モルAgのビス
−アジン強色増感剤T−1及び置換テトラアザインデン
かぶり防止剤を含んだ。 臭化銀乳剤 0.81(銀として) 溶媒S−1 0.86 の中に分散された赤外カプラーIR−1 0.86 ゼラチン 2.37第二層:オーバーコート層 ゼラチン 0.97 つや消しビーズ 0.02 硬膜剤H−1 0.12 試料102は、表VIIIに挙げられた第一層のカプラ
ーの変更を除き、試料101に対して上記されたのと同
じ方法で調製された。全てのカプラーは0.86g/m
2 で塗布された。例2 :緑色光感光性写真物質 4.89g/m2 ゲルを含む中間層を加えたサビング層
を伴うセルロース トリアセテートフィルム支持体上、
以下に示された構成を有する二つの層が塗布された。緑
色光感応写真物質は試料201と指定された。層の構成
中、塗布する量はg/m2 として示される。第一層:緑色感応層 この層中の光感応要素は4.5%のバルクヨウ素を伴う
直径1.05μm及び厚さ0.12μmの平板状AgB
rI乳剤である。乳剤は硫黄と金で感光性を与えられ、
6×10-4モル/モルAgの色素SD−2及び2×10
-4モル/モルAgの色素SD−3により特に緑色光に感
光性を与えられた。 ヨウ臭化銀乳剤 0.81(銀として) 溶媒S−2 0.43 の中に分散されたマゼンタカプラー M−1 0.86 ゼラチン 2.37第二層:オーバーコート層 ゼラチン 0.97 つや消しビーズ 0.02 硬膜剤H−1 0.12 試料202及び203は、表VIIIに挙げられた第一
層のカプラーの変更を除き、試料201に対して上記さ
れたのと同じ方法で調製された。全てのカプラーは0.
86g/m2 で塗布された。
【0045】
【表9】
【0046】
【表10】
【0047】
【表11】
【0048】こうして調製された試料のそれぞれは、3
5mm幅の小片に切断された。試料はKodak Wr
atten 89Bフィルターを通してシミュレート日
光光源への1秒の段階の露光が与えられる。このフィル
ターは青色、緑色、及び赤色は遮断するが、赤外光は通
す。シミュレート日光光源はシミュレート日光ANSI
PH2.29−1987(R−1976)に対するア
メリカ国標準に適合する。Kodak Wratten
89Bフィルターの分光特性は”科学及び技術的用途
のためのコダックフィルター、刊行物B−3”に開示さ
れる。
【0049】露光のあと、試料はネガ画像を生成するた
めにKodak C−41処理液を使用して処理され
た。現像機処理時間は3分15秒であった。試料はま
た、反転画像を生成するためにKodak E−6処理
液を使用して処理された。しかし、第一の現像機処理時
間は、単一層光感応写真感応物質の素早い現像時間を相
殺するために標準の6分間から4分間に減じられた。K
odak C−41及びE−6はBritish Journal of P
hotography Annual 1988に開示される。
【0050】全ての試料に対し、ステータス(Status)A
の赤色、緑色、及び青色濃度がすべての段階に対して測
定された。分光測光分析もまた全ての段階で行なわれ
た。ステータスAの濃度を得るために使用された方法は
James 編集の写真工程の理論、第4版、MacMillen, ニ
ューヨーク、1977年の第18章に開示される。Kodak
Wratten 89Bフィルターを通した1秒露光
の後、赤外増感された試料101から102はC−41
及びE−6処理の両方において写真センシトメトリース
ケールを生成した。しかし、緑色増感された試料201
から203はこれらの試料が赤外感応乳剤を含有しない
ためセンシトメトリースケールを生成しなかった。
【0051】試料201から203がWratten
12を加えたKodak Wratten 2Cフィル
ター(コダックフィルター、刊行物B−3に開示され
る)を通したシミュレート日光光源への1/25秒の段
階の露光を与えられた場合、それらはC−41及びE−
6処理の両方において写真センシメトリースケールを生
成した。これらのフィルターは青色光を除去するが、赤
色及び緑色光を通し、そのため緑色増感された乳剤への
感光をもたらした。
【0052】E−6処理されたフィルムの分光測光分析
から選択されたデータは表VIIIに示される。同様の
データはC−41処理されたフィルムから得られ、表I
X中のデータをもたらした。
【0053】
【表12】
【0054】
【表13】
【0055】表VIII及びIXにおいて、λmax は最
大分光濃度が発生する波長(ナノメートル単位)のこと
を言う。濃度比はλmax での分光濃度により除された表
中に示された波長での分光濃度として定義される。本発
明において、赤外カプラーは、700nm以上の何れか
の波長での分光濃度比が700nm以下の全波長でのそ
の濃度比を超える色素を形成するものとして定義され
る。かかるカプラーは赤外センサにより電子的に検出さ
れうる。かかるカプラーは可視波長での不必要な吸収が
赤外波長でのそれらの吸収より低い赤外吸収色素を生成
する。かかるカプラーからの情報は、技術的に良く知ら
れるように、電子的及び/又はデジタル手段によりシア
ン、マゼンタ、及び黄色可視画像形成カプラーから簡単
に識別されて差し引かれうる。可視波長でのこれらのカ
プラーからの妨害情報は、可視波長での赤外色素の寄与
がより小さくなるように可視色素形成カプラーからの信
号の外により正確に減ぜられうる。理想の赤外カプラー
は可視波長に実質的に吸収を有しない。この場合、不必
要な吸収に対する電子的校正は必要とされない。
【0056】表VIII及び表IXに挙げられた濃度比
は、赤外カプラーIR−1及びIR−2がカプラーC−
1,M−1,及びYEL−1と比較してC−41及びE
−6処理の両方において本発明の赤外カプラーの必要を
満足ことを示す。試料101、102、及び201の分
光感度分布を決定するために、試料は440nmから8
40nmの範囲の波長をカバーするウェッジ分光装置上
で露光される。その装置はタングステン光源及び0.3
濃度段階で0から3濃度単位の範囲にある段階タブレッ
トを含む。試料101及び102は2秒間露光される一
方、試料201は1/25秒間露光された。露光とKo
dak C−41処理液での処理の後、速度はかぶり
上、0.3の濃度で10nm間隔で読み取られた。波長
による分光照射での装置の変化に対する校正はコンピュ
ータによりなされた。試料101、102及び201の
対数相対分光感度のプロットは図7及び8に波長の関数
として示される。露光時間の違いに対するおよその校正
もまた、これらのプロット中に含まれる。そのプロット
は、700nmより長波長での赤外増感された乳剤の写
真感度及び700nm以下の可視波長での乳剤の鈍感さ
を説明する。同じ方法で、試料201における緑色増感
された乳剤は可視光に対するその写真感度及び赤外光に
対する感度の欠如を示す。これらのデータは、試料10
1及び102が700nmより上の波長の赤外光を使用
することにより試料201とは別に、選択的に露光され
うることを示す。同様に、試料201は緑色光を使用し
て試料102又は102とは別に選択的に露光されう
る。
【0057】赤外感光された乳剤はまた、480nmよ
り低い波長で青色光に対しある固有の感応性を有する。
この感応性は、光源と赤外増感層との間の何れかに配置
された内部層中に塗布されたカレイ レア銀(Carey Lea
Silver)等の技術的に知られた方法により写真物質中で
除去されうる。更に、青色光画像形成層が光源と赤外層
の間に配置されえて、それにより青色光を吸収し、赤外
層への青色光露光を遮蔽する。
【0058】赤外線感応層の青色露光を抑制する別の方
法は、光感光に対する全体的に低感度を有する赤外感応
乳剤を選択することである。この場合、この赤外感応層
を露光するのに必要な青色光の量は、従来の絵画像を形
成するために使用された青色光画像形成層を露光するの
に必要とされた光より遙に大きいものとされうる。青色
画像形成層はこうして赤外感応層を露光すること無く露
光されうる。この露光により使用された赤外光の量は赤
外乳剤の低い全体の感度を補償するために調整されうる
ので、赤外露光による赤外感応乳剤の露光は今までどお
り可能である。かかる低い感度の乳剤は、0.3μmよ
り低い等価球状直径を有する乳剤の使用、減感金属イオ
ンドーパントの結合、化学増感方法の調整、及び減感添
加剤の添加を含む技術的に良く知られた技術により生成
されうる。
【0059】多重写真物質は、可視光に感応性を与えら
れた従来の画像カプラー及び乳剤一以上の層を有する従
来多重写真物質に、赤外画像カプラーを伴う赤外増感さ
れた乳剤を含む層を付加することにより構成されうるの
で、これらの例は本発明の実施を示す。この配置によ
り、情報は赤外光を用いて赤外層に分離して書き込まれ
うる。標準処理液を用いて写真物質の処理の後、赤外画
像形成カプラーにより記録された情報は技術的に良く知
られた走査と処理のアルゴリズムにより非赤外画像から
電子的に分離されうる。例えば、色素の組から不必要な
分光吸収の差し引く方法はHuntの色の再生、第4版、Fo
untain Press, イングランド、第14章に開示される。
【0060】本発明の実施において、赤外層により記録
された色素情報は写真物質中の全ての可視画像形成層に
より記録された色素情報から区別されうるように、赤外
カプラーの分光吸収は写真物質中に使用される全ての可
視画像カプラーのそれと異なる必要がある。デジタル情
報に対する記録ドットにおけるように、赤外層への赤外
露光が一定で二者択一である理想的な場合において、赤
外色素の不必要な吸収は可視波長の関数として事前決定
され、コンピュータ中に記憶され、可視波長で画像信号
からコンピュータにより差し引かれうる。これは赤外露
光が、例えば全てが等しいサイズ、形状、及び発光強度
である光エミッタのアレイにより生成されたドットのグ
リッドアレイ中等、所定の空間位置で生じる場合に特に
応用できる。
【0061】赤外露光が一定でない場合、フィルム中に
存在する全ての色素の所定の分光吸収を利用する技術的
に良く知られた技術は、可視波長での画像信号から可視
波長での不必要な赤外色素の寄与を差し引くために使用
される(Hunt, 第14章)。直視に適する写真物質中の
可視画像を生成することが望ましい場合、理想的には可
視波長に実質的に吸収を有しない色素を生成する赤外カ
プラーが選択される。
【0062】ほとんどの赤外カプラーは、写真物質の直
視特性を傷つける、ある不必要な吸収を可視領域に有す
る色素を生成するので、赤外色素はその情報は走査され
記録される後に除去される。例えば、赤外層が支持体の
可視画像形成層と反対側に塗布される場合、その画像は
赤外層のみに選択的に適用されたコダック刊行物E68
に開示された硫酸の過マンガン酸塩の再接触漂白を使用
した30から60秒間の赤外色素の漂白により除去され
うる。技術的に知られた他の全漂白もまた用いられる。
【0063】他の方法が写真物質から赤外層を完全に除
去するために使用されうる。例えば、ゼラチンベース赤
外層はタカミネ(Takamine)液を使用する酵素分解により
除去される。それはまた、5%の次亜塩素酸塩液を使用
しても除去される。更に、赤外層が有機バインダ中に塗
布された場合、適当な有機溶媒がそのバインダを溶解
し、写真物質からその層を洗い落とすのに使用される。
更に適当な有機溶媒が、赤外層の外に色素を吸い上げる
のに使用され、他の点ではそのままに層を残す。
【0064】本発明はその好ましい実施例を明確にする
ために特定の例を用いて詳細に記述されたが、変形と改
良が本発明の趣旨と範囲内でなされうることが理解され
る。
【0065】
【発明の効果】本発明の効果はデジタルデータと従来の
映像画の空間的なオーバーラップ記録を可能にすること
である。別の効果は、従来画像と同じ場所に音又は文等
の大量のデジタルデータを記録して、それにより画像と
デジタルデータとを結合されたままにする能力をユーザ
ーに提供することである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うフィルムを使用することができる
カメラの平面図である。
【図2】図1のカメラの背面図である。
【図3】本発明に従うフィルムを感光するために使用さ
れる直線状エッジ発光アレイの構成を示す図である。
【図4】図1及び2のカメラを操作するための模式的な
回路ダイアグラムを示す図である。
【図5】本発明に従うフィルムを示す図である。
【図6】図5の5B−5B線に沿ったフィルムの断面図
を示す図である。
【図7】本発明に従う感光されたフィルムの層の相対対
数分光感度を示す図である。
【図8】本発明に従う感光されたフィルムの層の相対対
数分光感度を示す図である。
【符号の説明】
10 フィルム小片 12 最上部色記録層 14 中間部色記録層 16 底部色記録層 18 記録層 19 フィルムベース 20 フィルム領域 30 マイクロフォン 32 赤外線信号ソースレシーバ 34 無線周波数ソースレシーバ 36 直接相互接続部 37 レンズ 38 レシーバ 39 選択スイッチ 40 半導体処理回路 41 露光ゲート 42 データバッファー 44 ロジック回路 50 直線状LEDアレイ 51 駆動回路 53 LEDアレイ 55 ワイヤーボンド 64 アレイ進行手段 65 エンコーダトラック 66 エンコーダリーダ 72 確認バッファーボタン 73 記録バッファーボタン 74 記録データボタン 76 確認第一ボタン 82 スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フィリップ ティー エス ラウ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14626, ロチェスター,セント・アンドリューズ・ ドライヴ 345 (72)発明者 ジョン デイヴィッド バロガ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14616, ロチェスター,ヒドゥンウッド・ドライブ 62

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーバーラップする可視画像と非可視デ
    ジタルデータとを記録するカメラであって、 可視光に感応する少なくとも一の記録層に可視画像を記
    録するために可視光でフィルムの領域を露光する手段
    と;オーバーラップする可視画像と非可視デジタルデー
    タとが該領域に記録されるよう、非可視光に感応する少
    なくとも一の記録層に非可視画像を記録するために非可
    視光でフィルムの該領域を露光する手段とからなるカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 写真フィルム上の被写体の画像を記録す
    る写真カメラにおいて、 該写真フィルムは: (a)非可視光に感応する一以上の記録層と; (b)可視光に感応し、該非可視光に感応する記録層を
    露光する非可視光によって露光されない一以上の記録層
    とからなり; (c)該可視光感応記録層は、露光と現像時に可視波長
    の光の吸収性を有する画像色素を生成するようにされ;
    該非可視光感応記録層は、露光と現像時に、非可視波長
    の光の吸収性を有し、露光され現像された可視光感応記
    録層で生成された該画像色素より実質的に低い可視光吸
    収性を有する画像色素を生成するようにされ;該カメラ
    は; (d)該写真フィルムを進める手段と; (e)該非可視光感応記録層を写真フィルムの領域で非
    可視照射にさらし;該写真フィルムに、該非可視光感応
    露光記録層とオーバーラップした可視光感応露光記録層
    があるよう、該可視光感応記録層を写真フィルムの領域
    で可視照射にさらす光学記録手段とからなるカメラ。
  3. 【請求項3】 写真フィルム上の被写体の画像を記録す
    る写真カメラにおいて、 該写真フィルムは: (a)赤外光に感応する一以上の記録層と; (b)可視光に感応し、該赤外光に感応する記録層を露
    光する赤外光によって露光されない一以上の記録層とか
    らなり; (c)該可視光感応記録層は、露光と現像時に、可視波
    長の光の吸収性を有する画像色素を生成するようにさ
    れ;該赤外光感応記録層は、露光と現像時に、赤外波長
    の光の吸収性を有し、露光され現像された可視光感応記
    録層で生成された該画像色素より実質的に低い可視光吸
    収性を有する画像色素を生成するようにされ;該カメラ
    は; (d)該写真フィルムを進める手段と; (e)(i)デジタルデータを表す赤外照射により写真
    フィルムの領域で該赤外感応記録層を露光する半導体発
    光手段と; (ii)該写真フィルムにおいて、赤外感応層に記録さ
    れたデジタル情報が可視光感応層に記録された映像情報
    とオーバーラップされるよう、像映像からの可視光を該
    写真フィルムの領域上に合焦させ、かかる領域で可視光
    感応層を映像情報で露光する手段とを含む光学的記録手
    段と;からなるカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006078031A1 (ja) * 2005-01-24 2006-07-27 Pioneer Corporation 記録フィルム、記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラム

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WO2006078031A1 (ja) * 2005-01-24 2006-07-27 Pioneer Corporation 記録フィルム、記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラム

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