JPH0515742A - 燃焼排ガス中の亜酸化窒素の低減法 - Google Patents

燃焼排ガス中の亜酸化窒素の低減法

Info

Publication number
JPH0515742A
JPH0515742A JP3168010A JP16801091A JPH0515742A JP H0515742 A JPH0515742 A JP H0515742A JP 3168010 A JP3168010 A JP 3168010A JP 16801091 A JP16801091 A JP 16801091A JP H0515742 A JPH0515742 A JP H0515742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
combustion exhaust
alumina
filter
temp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3168010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3009508B2 (ja
Inventor
Nobuaki Murakami
信明 村上
Akinori Yasutake
昭典 安武
Toshihiro Yamakawa
敏博 山川
Satoshi Uchida
聡 内田
Takafuru Kobayashi
敬古 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP3168010A priority Critical patent/JP3009508B2/ja
Publication of JPH0515742A publication Critical patent/JPH0515742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3009508B2 publication Critical patent/JP3009508B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/10Capture or disposal of greenhouse gases of nitrous oxide (N2O)

Landscapes

  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼排ガス中の亜酸化窒素の低減法に関す
る。 【構成】 燃焼排ガスを除塵用多孔性セラミックスフィ
ルタを通過させ、その後流で該排ガス温度が550℃以
上である領域に配置したγ−アルミナよりなる触媒層を
更に該排ガスを通過させて燃焼排ガス中の亜酸化窒素を
低減する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は事業用、産業用のボイ
ラ、特に燃焼温度が低い(700〜900℃)流動床方
式のボイラ又は都市ゴミ焼却炉等より発生する亜酸化窒
素(N2 O)を含む排ガス中の亜酸化窒素の低減方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】亜酸化窒素(N2 O)は地球環境上問題
ある物質として注目され始めたのが比較的最近であるた
め、その低減方法については殆ど技術的な検討がなされ
ていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】N2 Oは炭酸ガスと同
様の温室効果を有し、また、フロン(フルオロカーボ
ン)ガスと同様に成層圏のオゾン層破壊の原因物質とな
るために、近時地球規模の環境問題に関連して注目され
るようになった。このN2 Oは一般に高温度(1300
℃以上)での燃焼方式(微粉炭燃焼、ガス燃焼、油燃焼
等)では殆ど生じないが、流動床など低温度(700〜
900℃)で燃焼させる方式ではかなりの濃度で発生す
ることが一般に認められつつある。
【0004】本発明は上記技術水準に鑑み、いったん生
成した排ガス中のN2 Oを簡単な手段によって効率的に
低減する方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は燃焼排ガスを除
塵用多孔性セラミックスフィルタを通過させ、その後流
で該排ガス温度が550℃以上である領域に配置したγ
−アルミナよりなる触媒層を更に該排ガスを通過させる
ことを特徴とする燃焼排ガス中の亜酸化窒素の低減法で
ある。
【0006】すなわち、本発明は燃焼排ガス中の亜酸化
窒素を550℃以上の比較的高い温度域で、多孔性セラ
ミックスフィルタとN2 O分解触媒の組み合せにより、
窒素に分解するようにした燃焼排ガス中の亜酸化窒素の
低減法である。
【0007】一般に工業用触媒はペレット、粒状、ある
いはハニカム状に整形して用いるが、燃焼排ガス中に固
形分が多量に含まれていると運転中に目詰りを生じる不
具合がある。本発明にいう多孔性セラミックスフィルタ
とは、排ガス中の未燃カーボン、灰分などの固形物を微
細な孔に付着させて除くもので、従来の電気集塵機ある
いはスクラバ等の方式より、高い温度で適用可能なもの
である。
【0008】多孔性セラミックスの材料としては、アル
ミナ、マグネシア等の耐高温性のものが用いられる。ま
たフィルタの形状としては、ハニカム状のエレメントを
充填したものあるいは円筒状で円筒内側を固形分を含ん
だ燃焼排ガスが流通し円筒材中で固形分を吸着した後、
円筒外側へ清浄な排ガスが流出する型式のものなど燃焼
排ガスの流量や固形分濃度に応じて適宜選択して使用さ
れる。
【0009】また、N2 O分解触媒としては、本発明者
らの試験によれば、γ(ガンマ)アルミナが550℃以
上の温度域でN2 Oの分解性能を有しており、セラミッ
クスフィルタとの組み合せに適している。ここでγ−ア
ルミナとは酸化アルミニウムの結晶形の一つであり、最
も安定なα型とは異なり、スピネル型に近い結晶構造を
有するもので、工業的には脱水触媒などとして用いられ
ているものである。
【0010】すなわち、本発明は、高温度でダスト除去
可能な多孔性セラミックスフィルタと、高温度でN2
分解性能を有する触媒の組み合せにより排ガス中のN2
Oを有効に低減するものである。
【0011】以上の趣旨から本発明は多孔性セラミック
スフィルタの後流にN2 O分解用の触媒層を分離して設
置すること、あるいは両者を一体化して設置すること、
或いはフィルタの排ガス出口側にN2 O分解触媒を塗布
・焼結させること等も可能である。
【0012】
【作用】N2 Oは550℃以上でのγ−アルミナの作用
により、実用的な速度及び耐久性を維持してN2 とO2
に分解することが本発明者らの実験によって判明した。
【0013】以下にN2 O分解触媒に関する本発明者ら
の実験結果について述べる。
【0014】N2 O:49ppm 、O2 :3%、残部:N
2 よりなる供試ガスを標準ガスボンベと浮遊式流量計に
て調整し、磁製反応管(アルミナ製内径20mm、有効加
熱長150mm)と電気炉よりなる流動式反応装置を用い
てN2 Oの分解挙動を調査した。反応時間は0.4秒、
ガス流量は2Nl/分、またN2 O濃度の分析はECD
検出器ガスクロマトグラフによった。なお、触媒は球の
γ−アルミナ(球径4mm)20gを充填した。なお、比
較のため、安定なα−アルミナ及び無充填の試験も併せ
実施した。
【0015】結果を表1に示す。表1に示したように、
2 Oはγ−アルミナの存在下では550℃以上で有効
に低減されることが判明した。なお、出口ガス中のN
O、N 2 O濃度は、いずれの条件でも1ppm 以下であ
り、N2 Oは無害なN2 とO2 に分解されている。
【表1】
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図1によって説明する。
図1において、1は燃焼炉本体、2は同燃焼炉本体1内
に設けられた流動床燃焼部、3は燃焼用空気の供給ライ
ン、4は流動床燃焼部2へ供給される主燃料である石炭
の供給ライン、5は燃焼炉本体1の上部に接続された未
燃炭素回収用の多孔性セラミックスフィルタ、6はN2
O分解触媒の充填層であり、5,6が本発明の主要構成
要素である。
【0017】一般に多孔性セラミックスフィルタ5及び
触媒充填層6は550〜900℃で運転される。
【0018】前記の流動床燃焼部2においては、石炭
(豪州炭)を850℃の温度、残留酸素濃度3.5%で
燃焼した。石炭供給量は100kg/時間であり、触媒と
して球径5mmのγ−アルミナを空間速度(SV)=1
0,000hr-1になるように充填した。図1で8,9
はN2 O濃度の第1及び第2計測点であり、7は後流へ
のN2 O除去後排ガスの流路である。
【0019】以上の方法により、多孔性フィルタ5の入
口濃度69ppm のN2 Oを1.2ppm まで低減させるこ
とができた。また排ガス中に含まれるSO2 の濃度は約
30ppm であったが、これに被毒されることなく、75
0時間後の性能は初期と殆ど差がなく、耐久性にも問題
がないことが確認された。
【0020】また多孔性セラミックスフィルタ5を設置
したことにより、排ガス中に含まれる未燃カーボンや灰
分が除去され、N2 O分解触媒充填層の目詰りや触媒性
能の劣化が防止でき、長期間の連続運転が可能になっ
た。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、未燃カ
ーボンや灰分等のダスト及びN2 Oを含む燃焼排ガスの
高温部に、多孔性セラミックスフィルタ及びN2 Oの分
解触媒を設置するという簡単な手段によって、地球温室
効果および成層圏オゾン層破壊の原因物質の一であるN
2 Oを容易、低廉、かつ効果的に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 聡 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 小林 敬古 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社本社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 燃焼排ガスを除塵用多孔性セラミックス
    フィルタを通過させ、その後流で該排ガス温度が550
    ℃以上である領域に配置したγ−アルミナよりなる触媒
    層を更に該排ガスを通過させることを特徴とする燃焼排
    ガス中の亜酸化窒素の低減法。
JP3168010A 1991-07-09 1991-07-09 燃焼排ガス中の亜酸化窒素の低減法 Expired - Lifetime JP3009508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3168010A JP3009508B2 (ja) 1991-07-09 1991-07-09 燃焼排ガス中の亜酸化窒素の低減法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3168010A JP3009508B2 (ja) 1991-07-09 1991-07-09 燃焼排ガス中の亜酸化窒素の低減法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0515742A true JPH0515742A (ja) 1993-01-26
JP3009508B2 JP3009508B2 (ja) 2000-02-14

Family

ID=15860136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3168010A Expired - Lifetime JP3009508B2 (ja) 1991-07-09 1991-07-09 燃焼排ガス中の亜酸化窒素の低減法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3009508B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011120969A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Idemitsu Kosan Co Ltd 燃焼装置におけるN2OおよびNOxの排出抑制方法
JP2023076383A (ja) * 2021-11-22 2023-06-01 財團法人工業技術研究院 可燃性ガス及び亜酸化窒素を同時に除去する装置及び方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011120969A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Idemitsu Kosan Co Ltd 燃焼装置におけるN2OおよびNOxの排出抑制方法
JP2023076383A (ja) * 2021-11-22 2023-06-01 財團法人工業技術研究院 可燃性ガス及び亜酸化窒素を同時に除去する装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3009508B2 (ja) 2000-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6207120B1 (en) Catalytic vent gas treatment system for abatement of volatile chemical emissions
Ghorishi et al. Effects of fly ash transition metal content and flue gas HCl/SO2 ratio on mercury speciation in waste combustion
US7776780B1 (en) Catalysts for oxidation of mercury in flue gas
Heidenreich et al. Catalytic filter elements for combined particle separation and nitrogen oxides removal from gas streams
ATE154254T1 (de) Mittel zur trockenen reinigung von abgasen
JP4189337B2 (ja) 排ガス浄化システム
JPH0515742A (ja) 燃焼排ガス中の亜酸化窒素の低減法
JP3202411B2 (ja) 亜酸化窒素の処理方法
JP2001113134A (ja) NOx含有排ガスの浄化方法
US20130004395A1 (en) Processes and apparatuses for oxidizing elemental mercury in flue gas using oxychlorination catalysts
JP2851451B2 (ja) 燃焼排ガス中の亜酸化窒素の低減方法
JPS58150439A (ja) 触媒の賦活方法
EP1035905B1 (en) Substrate media for plasma gas processing reactors
US20130004396A1 (en) Processes and apparatuses for eliminating elemental mercury from flue gas using deacon reaction catalysts at low temperatures
JPH07251017A (ja) セラミック・フィルタ
JPH0576723A (ja) 温室効果ガスの削減方法
WO1994021351A1 (en) Active filters for integrated cleanup of gas streams
Williams et al. Purification of air for use in gas chromatography as a carrier gas and in a flame ionization detector
JP2006043637A (ja) 排ガス浄化用触媒
JPH0615175A (ja) 排ガス浄化材及び排ガス浄化方法
JPH1157399A (ja) 二酸化窒素の除去方法
JPH11128688A (ja) 排ガス浄化方法
US4191730A (en) Method of removing nitrogen oxides from exhaust gas mixtures
JP2726742B2 (ja) 流動床燃焼装置の運転方法
GB2329130A (en) Substrate media for plasma gas processing reactors

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991102