JPH05157083A - 液冷媒搬送装置 - Google Patents

液冷媒搬送装置

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JPH05157083A
JPH05157083A JP31893691A JP31893691A JPH05157083A JP H05157083 A JPH05157083 A JP H05157083A JP 31893691 A JP31893691 A JP 31893691A JP 31893691 A JP31893691 A JP 31893691A JP H05157083 A JPH05157083 A JP H05157083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
bearing
refrigerant
carrier device
liquid refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31893691A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Awashima
宏樹 淡島
Hideki Kawai
秀樹 川井
Junta Kawabata
淳太 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP31893691A priority Critical patent/JPH05157083A/ja
Publication of JPH05157083A publication Critical patent/JPH05157083A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は空調機器等の熱搬送サイクルにおい
て、強制的に冷媒を循環させる冷媒搬送装置に関するも
ので、潤滑材となるオイルを使用することなく、冷媒搬
送装置を提供することを目的としたものである。 【構成】 オイルレス冷媒搬送装置において、容積型圧
縮機械部1と容積型圧縮機械部1を構成するシャフト5
と、シャフト5を支持する軸受8と軸受8の内径部に取
付けられ、かつシャフト5と摺接する炭素セラミックス
複合材の軸受ブッシュ14で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷暖房装置等に利用され
る液冷媒搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱搬送サイクル用熱媒体としては水が一
般的であるが、近年、化学的安定性が高くサイクルを完
全密閉することでメインテナンスフリー化が図れ、また
サイクル内圧力を調整して気液混合とし気相液相間の蒸
発潜熱を利用することで熱搬送量が大きくとれることか
ら、液冷媒を熱媒体とする熱搬送サイクルが考えられて
いる。
【0003】そして、このサイクルの液冷媒搬送装置と
して、密閉型冷凍用圧縮機を転用する試みがなされてい
る。
【0004】以下、図面を参照しながら従来の液冷媒搬
送装置(以下搬送装置という)の一例について説明す
る。
【0005】図3に搬送装置の断面図を、図4に搬送装
置の機械部の横断面図を示す。図3において1は容積型
圧縮機械部である。2は密閉シェル、3は密閉シェル2
に焼ばめされたステータ、4はステータ3と一対でモー
タを構成するロータ、5はロータ4に焼ばめされたシャ
フトである。
【0006】また、6はシャフト5の偏心部に組込まれ
たローラ、7はローラ6を収納するシリンダ、8はシャ
フト5の主軸受、9はシャフト5の副軸受、10はシリ
ンダ7内から密閉シェル2内へ連通するポートである。
また、11は外部より直接シリンダ7内へ連通するパイ
プ、12は外部と密閉シェル内を連通するパイプBであ
り、パイプ11及びパイプ12は密閉シェル2に溶接シ
ールされている。
【0007】図4は図3のルール断面図であり、ベーン
13がシリンダ7の溝内に収納されかつその先端部がロ
ーラ6と摺接している。
【0008】次にその動作について説明する。ステータ
3とロータ4で構成するモータによりシャフト5が回転
し、これに伴ってローラ6が偏心回転し、パイプ11を
通り熱搬送サイクルよりシリンダ7内へ導入された液冷
媒を圧縮し、ポート10を通って、密閉シェル2内へ放
出する。
【0009】そして密閉シェル2内へ放出された液冷媒
はパイプ12を通り熱搬送サイクルへ送り出される。ま
た、ステータ3とロータ4で構成されるモータは逆回転
可能であり、ポート10には逆止弁機構を設けていない
ためモータを逆回転すれば、液冷媒をパイプ12より流
入してシリンダ7内で圧縮してパイプA11より送り出
すことができる。
【0010】密閉シェル2内はほぼ液冷媒で満たされて
おり、機械部の潤滑や各部の冷却はこの液冷媒によって
行われる。そして、ここで、液冷媒としては、ジクロロ
ジフルオロメタン、ジクロロフルオロメタン及び1,
1,1,2テトラフルオロエタン等冷蔵庫や空調機に用
いられる熱安定性の高い冷媒を用いており、上記搬送装
置の基本構成及び構成材料は200kal/hクラスの冷
蔵庫用コンプレッサのものを利用している。
【0011】つまり、熱媒体を化学的安定性の高い冷媒
とし密閉サイクルで利用する場合は、耐食性や耐溶剤性
に優れる薬品用マグネットポンプのように駆動部と機械
部を別体構造とする複雑な構成を用いる必要もなく、耐
薬品性に優れるポリテトラフルオロエチレンや各種セラ
ミックス等の高価な材料ですべての部品を形成する必要
もない。従って、上記搬送装置は、冷蔵庫用コンプレッ
サの基本構成を利用し、モータを正逆回転可能とする
点、ポートに弁機構を設けない点を変更しているだけ
で、機械部材料は鋳鉄を主体とした鉄系材料モータ材料
は冷蔵庫用コンプレッサのモータ材料と同等のものを使
用している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記よう
な構成では、密閉シェル内を液冷媒が常に流れているた
め、冷蔵庫用コンプレッサで用いられているように油を
潤滑材として密閉シェル内に十分保持することができな
いことから、潤滑不足により機械部の摩耗が増大し長期
の耐久性が不十分であった。この点を改良する試みとし
て液冷媒の潤滑性を向上することも考えられる(例えば
特公昭60−15664号公報)が、潤滑向上添加剤を
多量に加えると冷媒の純度が落ち熱搬送能力が低下する
ために十分な効果が期待できない。また近年オゾン層破
壊の問題によりオゾン破壊の効果が大きい塩素を含有す
る冷媒が使用できない状況にあり、塩素の極圧性がなく
なった分だけ冷媒の潤滑性がさらに低下する傾向にあ
る。
【0013】従って、液冷媒潤滑の条件においても機械
部の摩耗が抑えられ耐久性が維持できる搬送装置が望ま
れていた。
【0014】本発明は上記課題に鑑み、機械部材料の耐
摩耗性を向上させ液冷媒搬送装置の耐久性を向上するも
のである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の液冷媒搬送装置は機械部の構成要素として容
積型圧縮機械部と前記容積型圧縮機械部を構成するシャ
フトと前記シャフトを支持する軸受と軸受の内径部に取
付けられシャフトと摺接する軸受ブッシュとを備え、前
記軸受ブッシュを人工黒鉛を主成分とする炭素セラミッ
クス複合材で形成し、また軸受の内径部に取付けられた
軸受ブッシュと摺接するシャフトにSCM材を用い、硬
度45HRC以上表面粗さ0.6a以上に処理したもの
である。
【0016】
【作用】本発明は上記した構成によって、高周速である
シャフトと軸受ブッシュの接触部の摩耗が低減でき、液
冷媒搬送装置の耐久性を向上するものである。
【0017】
【実施例】以下本発明の搬送装置の一実施例について図
面を参照しながら説明する。
【0018】また、容積型圧縮機械部として、ローリン
グピストン型ロータリ圧縮機を実施例とする。
【0019】図1に本発明の搬送装置の断面図を、図2
に本発明の搬送装置の機械部の横断面図を示す。
【0020】図1において、1は搬送装置である。2は
密閉シェル、3は密閉シェル2に焼ばめされたステー
タ、4はステータ3と一対でモータを構成するロータ、
5はロータ4に焼ばめされたシャフトである。
【0021】また、6はシャフト5の偏心部に組込まれ
たローラ、7はローラ6を収納するシリンダ、8はシャ
フト5の主軸受、9はシャフト5の副軸受、10はシリ
ンダ7内から密閉シェル2内へ連通するポートである。
そして、14及び15はそれぞれ主軸受及び副軸受の内
径部に圧入された軸受ブッシュA及び軸受ブッシュBで
あり、人工黒鉛を主成分とする炭素セラミックス複合材
料で形成している。
【0022】また、シャフト5はSLM材を用いてお
り、硬度45HRC以上、表面粗さ0.6a以上に処理
されている。
【0023】また、11は外部より直接シリンダ7内へ
連通するパイプ、12は外部と密閉シェル内を連通する
パイプであり、パイプ11及びパイプ12は密閉シェル
2に溶接シールされている。図2は図1のII−II断面図
であり、ベーン13がシリンダ7の溝内に収納されかつ
その先端部がローラ6と摺接している。次にその動作に
ついて説明する。
【0024】ステータ3とロータ4で構成するモータに
よりシャフト5が回転し、これに伴ってローラ6が偏心
回転し、パイプ11を通り熱搬送サイクルよりシリンダ
7内へ導入された液冷媒を圧縮し、ポート10を通っ
て、密閉シェル2内へ放出する。
【0025】このとき、液冷媒の圧縮に伴う反作用力
が、ローラ6を介してシャフト5に伝達され、シャフト
5が軸受ブッシュ14及び軸受ブッシュ16に押しつけ
られて摺動する。そして、密閉シェル2内へ放出された
液冷媒はパイプ12を通り熱搬送サイクルへ送り出され
る。
【0026】以上のような構成において、液冷媒を使用
する搬送装置の軸受ブッシュを、耐摩耗性に優れるだけ
でなく自己潤滑性を有し乾燥摩擦条件でも焼付かない特
性をもつ炭素セラミックス複合材で形成することにより
他の鋼材に比べて耐摩耗性が向上し、軸受ブッシュ及び
シャフトの摩耗量が低減でき、搬送装置の耐久性が大幅
に向上することがわかる。
【0027】また、炭素セラミックス複合材料の高耐摩
耗性を生かし、摩耗量の多いベーンあるいはローラの材
料として炭素セラミックス複合材を適用すれば、同様の
効果が期待できる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本実施例によれば、機械部
の構成要素として容積型圧縮機械部と前記容積型圧縮機
械部を構成するシャフトと前記シャフトを支持する軸受
と軸受の内径部に取付けられシャフトと摺接する軸受ブ
ッシュとを備えた液冷媒搬送装置において、前記軸受ブ
ッシュを人工黒鉛を主成分とする炭素セラミックス複合
材で形成することにより、シャフトと軸受ブッシュの摺
動部の摩耗を低減することができ、その結果液冷媒搬送
装置の耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す液冷媒搬送装置の断面
【図2】図1の液冷媒搬送装置のII−II矢視による機械
部の横断面図
【図3】従来の液冷媒搬送装置の断面図
【図4】図3の液冷媒搬送装置のIV−IV矢視による機械
部の横断面図
【符号の説明】
1 液冷媒搬送装置 14,15 軸受ブッシュ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容積型圧縮機械部と、前記容積型圧縮機
    械部を構成するシャフトと、前記シャフトを支持する軸
    受と、前記軸受の内径部に取付けられ前記シャフトと摺
    接する軸受ブッシュとを備え、前記軸受ブッシュを人工
    黒鉛を主成分とする炭素セラミックス複合材で形成した
    ことを特徴とする液冷媒搬送装置。
  2. 【請求項2】 軸受の内径部に取付けられた軸受ブッシ
    ュと摺接するシャフトにSCM材を用い、硬度45HR
    C以上、表面粗さ0.6a以上に処理した請求項1記載
    の液冷媒搬送装置。
JP31893691A 1991-12-03 1991-12-03 液冷媒搬送装置 Pending JPH05157083A (ja)

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JP31893691A JPH05157083A (ja) 1991-12-03 1991-12-03 液冷媒搬送装置

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