JP3174109B2 - 液冷媒搬送装置 - Google Patents

液冷媒搬送装置

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JP3174109B2
JP3174109B2 JP28843791A JP28843791A JP3174109B2 JP 3174109 B2 JP3174109 B2 JP 3174109B2 JP 28843791 A JP28843791 A JP 28843791A JP 28843791 A JP28843791 A JP 28843791A JP 3174109 B2 JP3174109 B2 JP 3174109B2
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ball bearing
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秀樹 川井
広樹 淡島
淳太 川端
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松下冷機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷暖房装置等に利用され
る液冷媒搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱搬送サイクル用熱媒体としては水が一
般的であるが、近年、化学的安定性が高くサイクルを完
全密閉することでメインテナンスフリー化が図れ、また
サイクル内圧力を調整して気液混合とし気相液相間の蒸
発潜熱を利用することで熱搬送量が大きくとれることか
ら、液冷媒を熱媒体とする熱搬送サイクルが考えられて
いる。
【0003】そして、このサイクルの液冷媒搬送装置と
して、密閉型冷凍用圧縮機を転用する試みがなされてい
る。
【0004】以下、図面を参照しながら従来の液冷媒搬
送装置(以下搬送装置という)の一例について説明す
る。
【0005】図4に搬送装置の断面図を、図5に搬送装
置の機械部の横断面図を示す。図4において、1は容積
型圧縮機械部である。2はケース、3はケース2に焼ば
めされたステータ、4はステータ3と一対でモータを構
成するロータ、5はロータ4に焼ばめされたシャフトで
ある。また、6はシャフト5の偏心部に組込まれたロー
ラ、7はローラ6を収納するシリンダ、8はシャフト5
の主軸受、9はシャフト5の副軸受、10はシリンダ7
内からケース2内へ連通するポートである。また、11
は外部より直接シリンダ7内へ連通するパイプA、12
は外部と密閉シェル内を連通するパイプBであり、パイ
プA11及びB12はケース2に溶接シールされてい
る。
【0006】図5は図4のA−A断面図であり、ベーン
13がシリンダ7の溝内に収納されかつその先端部がロ
ーラ6と摺接している。
【0007】次にその動作について説明する。ステータ
3とロータ4で構成するモータによりシャフト5が回転
し、これに伴ってローラ6が偏心回転し、パイプA11
を通り熱搬送サイクルよりシリンダ7内へ導入された液
冷媒を圧縮し、ポート10を通ってケース2内へ放出す
る。
【0008】そして、ケース2内へ放出された液冷媒は
パイプB12を通り熱搬送サイクルへ送り出される。ま
た、ステータ3とロータ4で構成されるモータは逆回転
可能であり、ポート10には逆止弁機構を設けていない
ためモータを逆回転すれば、液冷媒をパイプB12より
流入してシリンダ7内で圧縮してパイプA11より送り
出すことができる。
【0009】ケース2内はほぼ液冷媒で満たされてお
り、機械部の潤滑や各部の冷却はこの液冷媒によって行
われる。
【0010】そして、ここで、液冷媒としては、ジクロ
ロジフルオロメタン,ジクロロフルオロメタン及び1,
1,1,2テトラフルオロエタン等冷蔵庫や空調機に用
いられる熱安定性の高い冷媒を用いており、上記搬送装
置に基本構成及び構成材料は200kcal/hクラスの冷
蔵庫用コンプレッサのものを利用している。
【0011】つまり、熱媒体を化学的安定性の高い冷媒
とし密閉サイクルで利用する場合は、耐食性や耐溶剤性
に優れる薬品用マグネットポンプのように駆動部と機械
部を別体構造とする複雑な構成を用いる必要もなく、耐
薬品性に優れるポリテトラフルオロエチレンや各種セラ
ミックス等の高価な材料ですべての部品を形成する必要
もない。
【0012】従って、上記搬送装置は、冷蔵庫用コンプ
レッサの基本構成を利用し、モータを正逆回転可能とす
る点、ポートに弁機構を設けない点を変更しているだけ
で、機械部材料は鋳鉄を主体とした鉄系材料モータ材料
は冷蔵庫用コンプレッサのモータ材料と同等のものを使
用している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、密閉シェル内を液冷媒が常に流れている
ため、冷蔵庫用コンプレッサで用いられているように油
を潤滑剤として密閉シェル内に十分保持することができ
ないことから、潤滑不足により機械部の摩耗が増大し長
期の耐久性が不十分であった。
【0014】この点を改良する試みとして液冷媒の潤滑
性を向上することも考えられる(例えば特公昭60−1
5664号公報)が、潤滑向上添加剤を多量に加えると
冷媒の純度が落ち熱搬送能力が低下するために十分な効
果が期待できない。
【0015】また近年オゾン層破壊の問題によりオゾン
破壊の効果が大きい塩素を含有する冷媒が使用できない
状況にあり、塩素の極圧性がなくなった分だけ冷媒の潤
滑性がさらに低下する傾向にある。
【0016】従って、液冷媒潤滑の条件においても機械
部の摩耗が抑えられ耐久性が維持できる搬送装置が望ま
れていた。
【0017】本発明は上記課題に鑑み、機械部材料の耐
摩耗性を向上させ液冷媒搬送装置の耐久性を向上するも
のである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の液冷媒搬送装置は、液冷媒を充填したケース
と、このケース内に配設された容積型圧縮機械部とから
構成される液冷媒搬送装置において、前記容積型圧縮機
械部は、シャフトと、前記シャフトを支持する軸受けと
を有し、前記軸受には、前記シャフトに圧入又は、嵌挿
されるボールベアリングを備え、前記ボールベアリング
は、その外輪及び内輪に挟まれ、ボールを包囲するベア
リング軸方向部位全体に固形固体潤滑剤を充填した構成
を備えたものである。
【0019】またボールベアリングと接する面に液逃が
し溝を設けたシャフトとからなる構成を備えたものであ
る。
【0020】
【作用】本発明は上記した構成によって、液冷媒の搬送
を容積型圧縮機械部で行い、高周速であるシャフトと軸
受をボールベアリングで受け接触部の摩耗が低減でき、
また、ボールベアリング部の潤滑は、ボールベアリング
内に充填された固体潤滑剤で行いボールベアリングの摩
耗を防ぐ。
【0021】また、ボールベアリングと接する面に液逃
がし溝を設けたシャフトによって、シャフト面上に漏れ
出た圧縮液冷媒を外部に直接逃がすことができ、前記ボ
ールベアリングに充填された固形固体潤滑剤表面に圧力
が加わるのを防ぎ、固体潤滑剤の流出をくい止めること
ができ搬送装置の耐久性を向上させるものである。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例の液冷媒搬送装置につ
いて図面を参照しながら説明する。また、容積型圧縮機
械部として、ローリング・ピストン型ロータリ圧縮機を
一実施例とする。
【0023】図1は本発明の搬送装置の断面図を、図2
に図1の機械部横断面図、図3に本発明のボールベアリ
ングとシャフトの要部拡大断面図を示す。なお、従来と
同一構成については同一符号を用いてその詳細な説明を
省略する。
【0024】図1,図2において、1は容積型圧縮機械
部であり、ローリング・ピストン型ロータリ圧縮機であ
る。20はシャフト、20aは前記シャフト20の偏心
部、21,22は主軸受、副軸受で、それぞれボールベ
アリング23,24を収納する。前記ボールベアリング
23,24は前記シャフト20に圧入固定され、前記主
軸受21,副軸受22にはすきまばめされている。ま
た、前記ボールベアリング23,24には、固形固体潤
滑剤23e,24eが充填されている。
【0025】図3において、23aは前記ボールベアリ
ング23の外輪、23bはボール、23cは前記ボール
23bを保持するリテーナ、23dは前記ボールベアリ
ングの内輪である。23eは前記外輪23a,内輪23
d、及びリテーナ23cに挟まれ、ボール23bを包囲
するベアリング軸方向部位全体、即ちボール23bが保
持された外輪23aと内輪23d間の間隔内全体に充填
された固形固体潤滑剤である。
【0026】25は前記ボールベアリング23の下面に
位置するクランク表面に設けられた液逃がし溝である。
【0027】以上のように構成された搬送装置について
以下図1,図2,図3を用いその動作について説明す
る。
【0028】ステータ3とロータ4で構成するモータに
よりシャフト5が回転し、これに伴ってローラ6が偏心
回転し、パイプA11を通り熱搬送サイクルよりシリン
ダ7内へ導入された液冷媒を圧縮し、ポート10を通っ
てケース2内へ放出する。このとき、シャフト20が
ールベアリング23,24に押しつけられ回転する。そ
して、ケース2内へ放出された液冷媒はパイプB12を
通り熱搬送サイクルへ送り出される。また、モータは逆
回転可能であり従来と同様に液冷媒を逆流させることが
できる。よって、シャフト20と主軸受21,副軸受2
2とは、ボールベアリング23,24によってころがり
回転となる。
【0029】また、ボールベアリング23に固形固体潤
滑剤を充填することにより、ボール23bの回転ととも
に、ボール23周囲の固形固体潤滑剤が回転部にまわ
り、潤滑作用をし、軸の寿命は増す。また前記ボールベ
アリング23は、その外輪23a及び内輪23dに挟ま
れ、ボール23bを包囲するベアリング軸方向部位全体
に固形固体潤滑剤23eを充填しているためボール23
b部分のシール作用を行う。このため、液冷媒がボール
23bの回転部に直接触れることがないので、ボール23
b回転部に存在する固形固体潤滑剤23eを洗い流すこ
とがない。また、固形固体潤滑剤23eは、液冷媒に触
れても流出することはなく、長期の潤滑が保証される。
【0030】また、ローラ6の端面から主軸方向に漏れ
る圧縮液冷媒は、シャフト20と主軸受21の隙間を通
り、そしてシャフト20とボールベアリング23の間に
設けられた液逃がし溝25を通りケース2内に放出さ
れ、前記固形固体潤滑剤23eに漏れ液冷媒による圧力
がかかるのを防ぎ、固形固体潤滑剤の流出を防ぐ。した
がって長寿命な軸受と軸が可能となる。またボールベア
リング24とシャフト20においても同等の構成にすれ
ば、同等の作用となる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明は、容積型圧縮機械
部と前記容積型圧縮機械部を構成するシャフトと前記シ
ャフトを支持する軸受とからなり、前記軸受内に収納さ
れ、前記シャフトに圧入又は嵌挿され、固形固体潤滑剤
が充填されたボールベアリングとを備えているので、シ
ャフトと軸受の回転は、ころがりとなり、また、ボール
ベアリングの潤滑は、固形固体潤滑剤で行うことがで
き、液冷媒中で高速度,長寿命の軸受が可能となり、安
定した搬送装置が提供できる。
【0032】またボールベアリングと接する面に液逃が
し溝を設けたシャフトにより、シャフト表面に漏れ出た
圧縮液冷媒が、固形固体潤滑剤の表面に圧力をかけるこ
となくケース内に放出されるため、固形固体潤滑剤の液
冷媒による流出はなくなり、ボールベアリングの寿命は
更に長期化し、安定した長寿命の搬送装置が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における液冷媒搬送装置の断
面図
【図2】図1の液冷媒搬送装置の機械部横断面図
【図3】本発明のボールベアリングとシャフトの要部拡
大断面図
【図4】従来の液冷媒搬送装置の断面図
【図5】図4の液冷媒搬送装置の機械部の断面図
【符号の説明】
1 容積型圧縮機械部 20 シャフト 21 主軸受 23,24 ボールベアリング23a 外輪 23d 内輪 23e,24e 固形固体潤滑剤 25 液逃がし溝
フロントページの続き (72)発明者 川端 淳太 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−176195(JP,A) 特開 昭63−176821(JP,A) 実開 昭62−66291(JP,U) 実開 昭63−126618(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液冷媒を充填したケースと、このケース
    内に配設された容積型圧縮機械部とから構成される液冷
    媒搬送装置において、前記容積型圧縮機械部は、シャフ
    トと、前記シャフトを支持する軸受けとを有し、前記軸
    受には、前記シャフトに圧入又は、嵌挿されるボールベ
    アリングを備え、前記ボールベアリングは、その外輪及
    び内輪に挟まれ、ボールを包囲するベアリング軸方向部
    位全体に固形固体潤滑剤を充填したものであることを特
    徴とする液冷媒搬送装置。
  2. 【請求項2】 シャフトのボールベアリングと接する面
    に液逃がし溝を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    液冷媒搬送装置。
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