JPH05157066A - スクロール形圧縮機 - Google Patents
スクロール形圧縮機Info
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- JPH05157066A JPH05157066A JP32210391A JP32210391A JPH05157066A JP H05157066 A JPH05157066 A JP H05157066A JP 32210391 A JP32210391 A JP 32210391A JP 32210391 A JP32210391 A JP 32210391A JP H05157066 A JPH05157066 A JP H05157066A
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- scroll
- hole
- discharge
- high pressure
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/12—Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet
- F04C29/124—Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet with inlet and outlet valves specially adapted for rotary or oscillating piston pumps
- F04C29/126—Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet with inlet and outlet valves specially adapted for rotary or oscillating piston pumps of the non-return type
Abstract
(57)【要約】
【目的】第一スクロール１の背面中央部に突出部５を突
設して部分的に高圧圧力を付与する低たわみ構造を採る
にも拘らず、吐出弁７及び弁押え８をコンパクト且つ重
量増加させることなく介装し、組込み圧縮比を越えた圧
縮を可能にする。 【構成】突出部５に径大な弁穴６を設けて、その底部に
円板形の吐出弁７と皿バネ７０を配設し、且つ、弁穴６
に、小径部８１と大径部８２とリブ８３をもち、底部に
弁リフトの規制凹部８４を、大径部８２の外周部に開放
部８５を、中心部にガス抜穴８６を各々備えた筒形の弁
押え８を内装して、リブ８３の上部に切欠く係止部８８
に、弁穴６の内周に設ける環状溝６１に介装するＣ形止
め輪１０を係止させる。又、弁穴６における底部から係
止リング１０の介装部までの高さを、弁押え８における
リブ８３の底部から係止部８８までの高さに対してやや
大きくし、吐出穴３のまわりに弁シート３０を突設し
て、リブ８３の下部内周部に、弁シート３０の頂部下方
部にオーバーラップする弁ガイド８７を形成した。
設して部分的に高圧圧力を付与する低たわみ構造を採る
にも拘らず、吐出弁７及び弁押え８をコンパクト且つ重
量増加させることなく介装し、組込み圧縮比を越えた圧
縮を可能にする。 【構成】突出部５に径大な弁穴６を設けて、その底部に
円板形の吐出弁７と皿バネ７０を配設し、且つ、弁穴６
に、小径部８１と大径部８２とリブ８３をもち、底部に
弁リフトの規制凹部８４を、大径部８２の外周部に開放
部８５を、中心部にガス抜穴８６を各々備えた筒形の弁
押え８を内装して、リブ８３の上部に切欠く係止部８８
に、弁穴６の内周に設ける環状溝６１に介装するＣ形止
め輪１０を係止させる。又、弁穴６における底部から係
止リング１０の介装部までの高さを、弁押え８における
リブ８３の底部から係止部８８までの高さに対してやや
大きくし、吐出穴３のまわりに弁シート３０を突設し
て、リブ８３の下部内周部に、弁シート３０の頂部下方
部にオーバーラップする弁ガイド８７を形成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、吐出穴をもつスクロー
ルの背面中央部に部分的に高圧圧力を付与させたスクロ
ール形圧縮機における吐出弁の介装構造の改良に関す
る。
ルの背面中央部に部分的に高圧圧力を付与させたスクロ
ール形圧縮機における吐出弁の介装構造の改良に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、特開平２−１２５９８６号公報等
に開示され且つ図４に示すように、低圧流体を開放する
ケーシングＤの内部に、中心部に吐出穴Ｔをもつ固定側
の第一スクロールＦと、該第一スクロールＦと係合して
圧縮室Ｃを画成する可動側の第二スクロールＯとを備
え、第一スクロールＦの背面部対向側に、圧縮後の高圧
流体を開放する高圧チャンバーＨの区画壁Ｗを配設する
と共に、第一スクロールＦの背面中央部に、区画壁Ｗに
突入して高圧チャンバーＨに端部を臨ませる突出部Ｂを
設けて、該突出部Ｂの断面積に相当する第一スクロール
Ｆの背面中央部分に高圧圧力を、他の外周部分に前記ケ
ーシングＤ内の低圧圧力を各々付与し、外周側から中心
部に向けて順次圧力勾配がつく圧縮室Ｃ側からのガスの
反力と均衡させ、第一スクロールＦのたわみ変形を低減
できるようにしている。
に開示され且つ図４に示すように、低圧流体を開放する
ケーシングＤの内部に、中心部に吐出穴Ｔをもつ固定側
の第一スクロールＦと、該第一スクロールＦと係合して
圧縮室Ｃを画成する可動側の第二スクロールＯとを備
え、第一スクロールＦの背面部対向側に、圧縮後の高圧
流体を開放する高圧チャンバーＨの区画壁Ｗを配設する
と共に、第一スクロールＦの背面中央部に、区画壁Ｗに
突入して高圧チャンバーＨに端部を臨ませる突出部Ｂを
設けて、該突出部Ｂの断面積に相当する第一スクロール
Ｆの背面中央部分に高圧圧力を、他の外周部分に前記ケ
ーシングＤ内の低圧圧力を各々付与し、外周側から中心
部に向けて順次圧力勾配がつく圧縮室Ｃ側からのガスの
反力と均衡させ、第一スクロールＦのたわみ変形を低減
できるようにしている。
【０００３】一方、特開平３−７４５８９号公報に開示
され且つ図５に示すように、固定側の第一スクロールＦ
の背面部に、吐出穴Ｔを開閉する片持ち式のレバー形吐
出弁Ｖとそのリフトを規制する弁押えＳとをボルトＮを
介して固定し、吐出穴Ｔに通じる最内周側圧縮室Ｃの圧
力が高圧チャンバーＨ側の高圧圧力を上回ったときに吐
出を行い、スクロール渦巻体の巻き角等で決まる組込み
圧縮比を越えた圧縮を可能にし、低圧圧力と高圧圧力と
の差圧が大きい例えば作動流体にヘリウムガスを用いる
極低温冷凍システム等に良好に対応できるようにしてい
る。
され且つ図５に示すように、固定側の第一スクロールＦ
の背面部に、吐出穴Ｔを開閉する片持ち式のレバー形吐
出弁Ｖとそのリフトを規制する弁押えＳとをボルトＮを
介して固定し、吐出穴Ｔに通じる最内周側圧縮室Ｃの圧
力が高圧チャンバーＨ側の高圧圧力を上回ったときに吐
出を行い、スクロール渦巻体の巻き角等で決まる組込み
圧縮比を越えた圧縮を可能にし、低圧圧力と高圧圧力と
の差圧が大きい例えば作動流体にヘリウムガスを用いる
極低温冷凍システム等に良好に対応できるようにしてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図４に示した
ように第一スクロールＦの背面中央部に突出部Ｂを設け
て部分的に高圧圧力を付与するようにした構造のもので
は、吐出穴Ｔの開口部となる突出部Ｂの端面が狭いた
め、図５に示したような所定スパンをもつレバー形の吐
出弁Ｖ及びその弁押えＳをボルトＮで固定する構造のも
のを採用するのは困難であり、取付面積を確保するため
突出部Ｂを大きくすると、高圧圧力の作用面積が増え、
又、突出部Ｂの端面に吐出弁Ｖ及び弁押えＳが取付けら
れると、それだけ重量がかさみ、従って、高圧チャンバ
ー側からの付勢力が強くなり過ぎて、第一スクロールＦ
のたわみ量が大きくなる問題が起こる。
ように第一スクロールＦの背面中央部に突出部Ｂを設け
て部分的に高圧圧力を付与するようにした構造のもので
は、吐出穴Ｔの開口部となる突出部Ｂの端面が狭いた
め、図５に示したような所定スパンをもつレバー形の吐
出弁Ｖ及びその弁押えＳをボルトＮで固定する構造のも
のを採用するのは困難であり、取付面積を確保するため
突出部Ｂを大きくすると、高圧圧力の作用面積が増え、
又、突出部Ｂの端面に吐出弁Ｖ及び弁押えＳが取付けら
れると、それだけ重量がかさみ、従って、高圧チャンバ
ー側からの付勢力が強くなり過ぎて、第一スクロールＦ
のたわみ量が大きくなる問題が起こる。
【０００５】本発明では、第一スクロールの背面中央部
に突出部を突設して部分的に高圧圧力を付与するように
した構造のものにおいて、突出部の狭い断面積内で且つ
該突出部の高さ範囲内に吐出弁及び弁押えをコンパクト
且つ重量増加させることなく介装でき、第一スクロール
のたわみ変形を小さく保ちながら、組込み圧縮比を越え
た圧縮を可能にしたスクロール形圧縮機を提供すること
を主な目的とする。
に突出部を突設して部分的に高圧圧力を付与するように
した構造のものにおいて、突出部の狭い断面積内で且つ
該突出部の高さ範囲内に吐出弁及び弁押えをコンパクト
且つ重量増加させることなく介装でき、第一スクロール
のたわみ変形を小さく保ちながら、組込み圧縮比を越え
た圧縮を可能にしたスクロール形圧縮機を提供すること
を主な目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そこで、上記主目的を達
成するため第一に、低圧流体を開放するケーシング９の
内部に、中心部に吐出穴３をもつ第一スクロール１と、
該第一スクロール１と係合して圧縮室４を画成する第二
スクロール２とを備え、前記第一スクロール１の背面部
対向側に、高圧流体を開放する高圧チャンバー９０の区
画壁９３を配設すると共に、前記第一スクロール１の背
面中央部に、前記区画壁９３に突入して前記高圧チャン
バー９０に端部を臨ませる突出部５を設けたスクロール
形圧縮機において、前記突出部５に、前記吐出穴３と連
続する径大な弁穴６を設けて、この弁穴６の底部に、板
弁から成る吐出弁７を配設すると共に、前記弁穴６に、
前記吐出弁７のリフトを規制し、該吐出弁７のリフト時
に高圧流体を前記高圧チャンバー９０に連通させる開放
部８５をもつ弁押え８を内装して、この弁押え８の背面
部を、前記弁穴６の内周部に介装する係止リング１０に
係止した。
成するため第一に、低圧流体を開放するケーシング９の
内部に、中心部に吐出穴３をもつ第一スクロール１と、
該第一スクロール１と係合して圧縮室４を画成する第二
スクロール２とを備え、前記第一スクロール１の背面部
対向側に、高圧流体を開放する高圧チャンバー９０の区
画壁９３を配設すると共に、前記第一スクロール１の背
面中央部に、前記区画壁９３に突入して前記高圧チャン
バー９０に端部を臨ませる突出部５を設けたスクロール
形圧縮機において、前記突出部５に、前記吐出穴３と連
続する径大な弁穴６を設けて、この弁穴６の底部に、板
弁から成る吐出弁７を配設すると共に、前記弁穴６に、
前記吐出弁７のリフトを規制し、該吐出弁７のリフト時
に高圧流体を前記高圧チャンバー９０に連通させる開放
部８５をもつ弁押え８を内装して、この弁押え８の背面
部を、前記弁穴６の内周部に介装する係止リング１０に
係止した。
【０００７】第二に、部材の寸法的な誤差を吸収して係
止リング１０による弁押え８の係止を良好に行うと共
に、吐出弁７の作動上の信頼性を向上するため、上記第
一の手段において、弁穴６における底部から係止リング
１０の介装部までの高さを、弁押え８における底部から
前記係止リング１０への係止部までの高さに対してやや
大きくすると共に、前記弁穴６の底部における吐出穴３
のまわりに、頂部に吐出弁７を着座させる環状の弁シー
ト３０を突設して、前記弁押え８に、前記弁シート３０
の頂部下方部位から上方側に延びて前記吐出弁７の外周
をサポートする弁ガイド８７を形成した。
止リング１０による弁押え８の係止を良好に行うと共
に、吐出弁７の作動上の信頼性を向上するため、上記第
一の手段において、弁穴６における底部から係止リング
１０の介装部までの高さを、弁押え８における底部から
前記係止リング１０への係止部までの高さに対してやや
大きくすると共に、前記弁穴６の底部における吐出穴３
のまわりに、頂部に吐出弁７を着座させる環状の弁シー
ト３０を突設して、前記弁押え８に、前記弁シート３０
の頂部下方部位から上方側に延びて前記吐出弁７の外周
をサポートする弁ガイド８７を形成した。
【０００８】
【作用】上記第一の手段により、第一スクロール１の背
面中央部に突出部５を突設して部分的に高圧圧力を付与
するようにした構造にも拘らず、突出部５の狭い断面積
内で且つ該突出部５の高さ範囲内に吐出弁７及びその弁
押え８を収納することができ、その構成をコンパクト化
できると共に、吐出弁７及び弁押え８を付加することに
よる重量増加も防止でき、第一スクロール１のたわみ変
形を小さく保てながら、吐出弁７を設けたことにより組
込み圧縮比を越えた圧縮が可能になる。
面中央部に突出部５を突設して部分的に高圧圧力を付与
するようにした構造にも拘らず、突出部５の狭い断面積
内で且つ該突出部５の高さ範囲内に吐出弁７及びその弁
押え８を収納することができ、その構成をコンパクト化
できると共に、吐出弁７及び弁押え８を付加することに
よる重量増加も防止でき、第一スクロール１のたわみ変
形を小さく保てながら、吐出弁７を設けたことにより組
込み圧縮比を越えた圧縮が可能になる。
【０００９】上記第二の手段により、多少の加工誤差等
があっても、弁穴６の内部に弁押え８を内装した状態で
係止リング１０を弁穴６の内周部に良好に介装すること
ができ、しかも、弁シート３０の頂部下方側にまで弁ガ
イド８７をオーバーラップさせることができて、吐出弁
７の外周部を弁作動領域の全域において良好に案内する
ことができ、信頼性を向上することができる。
があっても、弁穴６の内部に弁押え８を内装した状態で
係止リング１０を弁穴６の内周部に良好に介装すること
ができ、しかも、弁シート３０の頂部下方側にまで弁ガ
イド８７をオーバーラップさせることができて、吐出弁
７の外周部を弁作動領域の全域において良好に案内する
ことができ、信頼性を向上することができる。
【００１０】
【実施例】図３に示すものは、吸入管９１を介して低圧
流体を開放するケーシング９の内部上方に、鏡板１１に
渦巻体１２を突設し、中心部に吐出穴３を開口した固定
側の第一スクロール１と、同じく鏡板２１に渦巻体２２
を突設し、第一スクロール１と係合して圧縮室４を画成
する可動側の第二スクロール２とを架構９２を介して支
持すると共に、その下方に、第二スクロール２のボス筒
２３に嵌合する偏心ピン２４をもつ駆動軸２５を直結し
たモータ２６を配設したものである。
流体を開放するケーシング９の内部上方に、鏡板１１に
渦巻体１２を突設し、中心部に吐出穴３を開口した固定
側の第一スクロール１と、同じく鏡板２１に渦巻体２２
を突設し、第一スクロール１と係合して圧縮室４を画成
する可動側の第二スクロール２とを架構９２を介して支
持すると共に、その下方に、第二スクロール２のボス筒
２３に嵌合する偏心ピン２４をもつ駆動軸２５を直結し
たモータ２６を配設したものである。
【００１１】第一スクロール１の背面部対向側には、圧
縮後の高圧流体を開放する高圧チャンバー９０の区画壁
９３を配設していると共に、該第一スクロール１の背面
中央部には、区画壁９３に設ける嵌合穴９４に突入し、
高圧チャンバー９０にその端部を臨ませる突出部５を設
けている。突出部５の外周部及び区画壁９３の外周部に
はＯリングから成るシールリング９５，９６を各々介装
している。
縮後の高圧流体を開放する高圧チャンバー９０の区画壁
９３を配設していると共に、該第一スクロール１の背面
中央部には、区画壁９３に設ける嵌合穴９４に突入し、
高圧チャンバー９０にその端部を臨ませる突出部５を設
けている。突出部５の外周部及び区画壁９３の外周部に
はＯリングから成るシールリング９５，９６を各々介装
している。
【００１２】こうして、モータ２６の駆動により第二ス
クロール２を第一スクロール１に対し公転させ、圧縮室
４内で圧縮を行い、吐出穴３から高圧チャンバー９０に
開放する高圧ガスを吐出管９７から外部に取出すように
している。尚、１３は、圧縮室４の内部に油を注入して
シールや冷却を行う油インジェクション管である。
クロール２を第一スクロール１に対し公転させ、圧縮室
４内で圧縮を行い、吐出穴３から高圧チャンバー９０に
開放する高圧ガスを吐出管９７から外部に取出すように
している。尚、１３は、圧縮室４の内部に油を注入して
シールや冷却を行う油インジェクション管である。
【００１３】以上の構成において、図１に明示するよう
に、前記突出部５に、吐出穴３と連続する径大な弁穴６
を設けて、この弁穴６における底部に、円形の板弁から
成る吐出弁７と、その背面に配設する皿バネから成る付
勢手段７０とを配設する。
に、前記突出部５に、吐出穴３と連続する径大な弁穴６
を設けて、この弁穴６における底部に、円形の板弁から
成る吐出弁７と、その背面に配設する皿バネから成る付
勢手段７０とを配設する。
【００１４】又、図２にも明示するように、小径部８１
と大径部８２と三脚の放射状のリブ８３を備え、大径部
８２の底部に、前記付勢手段７０の一側を受け止めて吐
出弁７のリフトを規制する規制凹部８４（図１参照）を
設けると共に、大径部８２の外周部で隣合うリブ８３，
８３の間に、吐出弁７のリフト時に高圧流体を高圧チャ
ンバー９０側に連通させる開放部８５を設け、且つ大径
部８２から小径部８１にかけてその中心部に、吐出弁７
の背面側のガスを抜くガス抜穴８６を設けた筒形の弁押
え８を形成して、この弁押え８を前記弁穴６に内装す
る。
と大径部８２と三脚の放射状のリブ８３を備え、大径部
８２の底部に、前記付勢手段７０の一側を受け止めて吐
出弁７のリフトを規制する規制凹部８４（図１参照）を
設けると共に、大径部８２の外周部で隣合うリブ８３，
８３の間に、吐出弁７のリフト時に高圧流体を高圧チャ
ンバー９０側に連通させる開放部８５を設け、且つ大径
部８２から小径部８１にかけてその中心部に、吐出弁７
の背面側のガスを抜くガス抜穴８６を設けた筒形の弁押
え８を形成して、この弁押え８を前記弁穴６に内装す
る。
【００１５】そして、前記弁押え８におけるリブ８３の
上部外周に係止部８８を切欠き状に設けて、この係止部
８８に、前記弁穴６の内周に設ける環状溝６１に介装す
るＣ形止め輪から成る係止リング１０を係止させる。
上部外周に係止部８８を切欠き状に設けて、この係止部
８８に、前記弁穴６の内周に設ける環状溝６１に介装す
るＣ形止め輪から成る係止リング１０を係止させる。
【００１６】又、以上の構成で、弁穴６における底部か
ら係止リング１０の介装部までの高さを、弁押え８にお
けるリブ８３の底部から係止部８８までの高さに対して
やや大きくすると共に、前記弁穴６の底部における吐出
穴３のまわりに、頂部に吐出弁７を着座させる環状の弁
シート３０を突設して、前記弁押え８における各リブ８
３の下部内周部に、前記弁シート３０の頂部下方部位か
ら上方側に延びて前記吐出弁７の外周をサポートする弁
ガイド８７を形成する。
ら係止リング１０の介装部までの高さを、弁押え８にお
けるリブ８３の底部から係止部８８までの高さに対して
やや大きくすると共に、前記弁穴６の底部における吐出
穴３のまわりに、頂部に吐出弁７を着座させる環状の弁
シート３０を突設して、前記弁押え８における各リブ８
３の下部内周部に、前記弁シート３０の頂部下方部位か
ら上方側に延びて前記吐出弁７の外周をサポートする弁
ガイド８７を形成する。
【００１７】こうして、以上の構成により、第一スクロ
ール１の背面中央部に突出部５を突設して部分的に高圧
圧力を付与するようにした構造にも拘らず、突出部５の
狭い断面積内で且つ該突出部５の高さ範囲内に吐出弁７
及びその弁押え８を収納することができ、その構成をコ
ンパクト化できると共に、吐出弁７及び弁押え８を付加
することによる重量増加も防止でき、部分高圧支持によ
り第一スクロール１のたわみ変形を小さく保てながら、
吐出弁７を設けたことにより第一及び第二スクロール
１，２の渦巻体１２，２２の巻き角等で決まる組込み圧
縮比を越えた圧縮が可能になるのである。
ール１の背面中央部に突出部５を突設して部分的に高圧
圧力を付与するようにした構造にも拘らず、突出部５の
狭い断面積内で且つ該突出部５の高さ範囲内に吐出弁７
及びその弁押え８を収納することができ、その構成をコ
ンパクト化できると共に、吐出弁７及び弁押え８を付加
することによる重量増加も防止でき、部分高圧支持によ
り第一スクロール１のたわみ変形を小さく保てながら、
吐出弁７を設けたことにより第一及び第二スクロール
１，２の渦巻体１２，２２の巻き角等で決まる組込み圧
縮比を越えた圧縮が可能になるのである。
【００１８】又、弁穴６における底部から係止リング１
０の介装部までの高さを、弁押え８におけるリブ８３の
底部から係止部８８までの高さに対してやや大きくする
と共に弁シート３０を突設して、該弁シート３０の頂部
下方部位から上方側に延びる弁ガイド８７を形成したか
ら、加工誤差等を吸収して係止リング１０による弁押え
８の係止を良好に行え、しかも弁シート３０の頂部下方
側にまで弁ガイド８７をオーバーラップさせることがで
きて、吐出弁７の外周部を弁作動領域の全域において良
好に案内することができ、信頼性を向上することができ
るのである。
０の介装部までの高さを、弁押え８におけるリブ８３の
底部から係止部８８までの高さに対してやや大きくする
と共に弁シート３０を突設して、該弁シート３０の頂部
下方部位から上方側に延びる弁ガイド８７を形成したか
ら、加工誤差等を吸収して係止リング１０による弁押え
８の係止を良好に行え、しかも弁シート３０の頂部下方
側にまで弁ガイド８７をオーバーラップさせることがで
きて、吐出弁７の外周部を弁作動領域の全域において良
好に案内することができ、信頼性を向上することができ
るのである。
【００１９】
【発明の効果】以上、請求項１記載の発明によれば、第
一スクロール１の背面中央部に突出部５を突設して部分
的に高圧圧力を付与するようにした構造にも拘らず、吐
出弁７及びその弁押え８をコンパクト且つ重量増加させ
ることなく介装でき、第一スクロール１のたわみ変形を
小さく保てながら、組込み圧縮比を越えた圧縮が可能に
なり、ヘリウムガスを用いた極低温冷凍機など低圧圧力
と高圧圧力との差圧が大きい冷凍システムに良好に対応
できるのである。
一スクロール１の背面中央部に突出部５を突設して部分
的に高圧圧力を付与するようにした構造にも拘らず、吐
出弁７及びその弁押え８をコンパクト且つ重量増加させ
ることなく介装でき、第一スクロール１のたわみ変形を
小さく保てながら、組込み圧縮比を越えた圧縮が可能に
なり、ヘリウムガスを用いた極低温冷凍機など低圧圧力
と高圧圧力との差圧が大きい冷凍システムに良好に対応
できるのである。
【００２０】更に、請求項２記載の発明によれば、加工
誤差等を吸収して係止リング１０による弁押え８の係止
を良好に行えると共に、吐出弁７の作動上の信頼性を向
上することもできるのである。
誤差等を吸収して係止リング１０による弁押え８の係止
を良好に行えると共に、吐出弁７の作動上の信頼性を向
上することもできるのである。
【図１】本発明に係るスクロール形圧縮機の要部断面
図。
図。
【図２】同弁押えの斜視図。
【図３】同スクロール形圧縮機の上部断面図。
【図４】部分高圧支持構造をもつ従来例の断面図。
【図５】吐出弁をもつ従来例の断面図。
１ 第一スクロール ２ 第二スクロール ３ 吐出穴 ４ 圧縮室 ５ 突出部 ６ 弁穴 ７ 吐出弁 ８ 弁押え ９ ケーシング １０ 係止リング ３０ 弁シート ８５ 開放部 ８７ 弁ガイド ９０ 高圧チャンバー ９３ 区画壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 狩野 昌彦 大阪府堺市築港新町３丁12番地 ダイキン 工業株式会社堺製作所臨海工場内 (72)発明者 中島 英行 大阪府堺市築港新町３丁12番地 ダイキン 工業株式会社堺製作所臨海工場内
Claims (2)
- 【請求項１】低圧流体を開放するケーシング９の内部
に、中心部に吐出穴３をもつ第一スクロール１と、該第
一スクロール１と係合して圧縮室４を画成する第二スク
ロール２とを備え、前記第一スクロール１の背面部対向
側に、高圧流体を開放する高圧チャンバー９０の区画壁
９３を配設すると共に、前記第一スクロール１の背面中
央部に、前記区画壁９３に突入して前記高圧チャンバー
９０に端部を臨ませる突出部５を設けたスクロール形圧
縮機において、前記突出部５に、前記吐出穴３と連続す
る径大な弁穴６を設けて、この弁穴６の底部に、板弁か
ら成る吐出弁７を配設すると共に、前記弁穴６に、前記
吐出弁７のリフトを規制し、該吐出弁７のリフト時に高
圧流体を前記高圧チャンバー９０に連通させる開放部８
５をもつ弁押え８を内装して、この弁押え８の背面部
を、前記弁穴６の内周部に介装する係止リング１０に係
止させていることを特徴とするスクロール形圧縮機。 - 【請求項２】弁穴６における底部から係止リング１０の
介装部までの高さを、弁押え８における底部から前記係
止リング１０への係止部までの高さに対してやや大きく
すると共に、前記弁穴６の底部における吐出穴３のまわ
りに、頂部に吐出弁７を着座させる環状の弁シート３０
を突設して、前記弁押え８に、前記弁シート３０の頂部
下方部位から上方側に延びて前記吐出弁７の外周をサポ
ートする弁ガイド８７を形成している請求項１記載のス
クロール形圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32210391A JPH05157066A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | スクロール形圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32210391A JPH05157066A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | スクロール形圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05157066A true JPH05157066A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18139951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32210391A Pending JPH05157066A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | スクロール形圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05157066A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6179589B1 (en) | 1999-01-04 | 2001-01-30 | Copeland Corporation | Scroll machine with discus discharge valve |
| US6193485B1 (en) | 1997-07-03 | 2001-02-27 | Daikin Industries, Ltd. | Seal structure for casing |
| US7112046B2 (en) * | 2002-10-15 | 2006-09-26 | Bitzer Kuehlmaschinenbau Gmbh | Scroll compressor for refrigerant |
| USRE42371E1 (en) | 2003-09-25 | 2011-05-17 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Scroll machine |
-
1991
- 1991-12-05 JP JP32210391A patent/JPH05157066A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6193485B1 (en) | 1997-07-03 | 2001-02-27 | Daikin Industries, Ltd. | Seal structure for casing |
| US6179589B1 (en) | 1999-01-04 | 2001-01-30 | Copeland Corporation | Scroll machine with discus discharge valve |
| US7112046B2 (en) * | 2002-10-15 | 2006-09-26 | Bitzer Kuehlmaschinenbau Gmbh | Scroll compressor for refrigerant |
| USRE42371E1 (en) | 2003-09-25 | 2011-05-17 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Scroll machine |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990921 |