JPH05157030A - 遠隔車両管制装置 - Google Patents

遠隔車両管制装置

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JPH05157030A
JPH05157030A JP32335091A JP32335091A JPH05157030A JP H05157030 A JPH05157030 A JP H05157030A JP 32335091 A JP32335091 A JP 32335091A JP 32335091 A JP32335091 A JP 32335091A JP H05157030 A JPH05157030 A JP H05157030A
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JP
Japan
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power supply
signal
unit
circuit
reception
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JP32335091A
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English (en)
Inventor
Tsunehiro Yamabe
常廣 山辺
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SAAKITSUTO DESIGN KK
Original Assignee
SAAKITSUTO DESIGN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯機からの信号に基づくエンジンのスター
ト等の制御、または携帯機において車両状態の監視を行
うことができる遠隔車両管制装置において、受信待機期
間中の消費電流を低減することにより、連続使用時間を
延長することが可能な装置を実現する。 【構成】 受信部10、解析部20に電源を供給してい
る電源供給部40を、周期的に受信部10に電源を供給
するサンプリング電源供給回路42、受信信号がある場
合にのみ受信部10および解析部20に電源を供給する
受信用電源供給回路43、解析時などにのみに受信部1
0および解析部20に電源を供給する解析用電源供給回
路44により構成し、待機時間における定常的な電源供
給を避け、必要に応じて電源供給を行うことにより平均
的な消費電流の低減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車から離れた所から携
帯機を用いた車のエンジンの発停、ドアのロック・アン
ロックなどの制御、および携帯機において車のエンジン
始動確認、盗難防止装置の稼働状況などの監視をするこ
とができる遠隔車両管制装置に関するものであり、さら
に詳細には、遠隔車両管制装置の電源部の構成に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】冬季などにおけるエンジンの暖気運転等
を容易なものとするために、遠隔地からエンジンを始動
することができる遠隔エンジン始動装置が開発され、一
般に用いられている。この遠隔エンジン始動装置は、遠
隔地にいる車両の所有者の手元にある携帯機と、車両の
搭載された車載機とにより構成されている。この装置に
おいては、先ず、携帯機の送信部から発信された無線信
号を受信して、その信号から車両に搭載されている車載
機を識別するコード、エンジンのオン・オフの指示など
を含む管制信号を解析する。そして、そのコードが該当
するコードの場合は、管制信号に基づき制御部から車の
各部分に必要な信号を送り、エンジンの始動などを行う
ものである。また、エンジンの始動状況などを確認して
携帯機に送信可能なものや、また、車両に搭載された盗
難防止装置などからの異常信号等を携帯機に表示するこ
とにより、遠隔地において車両の管制を可能とする遠隔
管制装置の開発も進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような遠隔管制装
置の内、例えば、遠隔エンジン始動装置は、遠隔地から
エンジン制御などを行うことができるので、暖気運転な
どを早期に開始することが可能である。従って、無駄な
時間を省くことができるなどの利点を有するため、使用
者が増加しつつある。しかしながら、従来の遠隔エンジ
ン始動装置では、送信機から送られる送信信号を受信す
るため、常に受信状態に保持されている。
【0004】この際、遠隔エンジン始動装置に用いられ
る受信、あるいは送受信回路では、受信待受け時に20
〜50mA程度の電流を消費する。このため、車搭載の
バッテリーで2週間程度、携帯用の送受信機に内蔵され
たバッテリーで10時間程度の連続使用しかできず、長
期間の連続使用は不可能であった。増幅段数を減らすな
どにより受信待受け時に消費される電流を低減すること
は可能であるが、この場合は、受信性能が悪化するた
め、遠隔地から制御可能であるという本装置の長所を犠
牲にしてしまうこととなる。
【0005】さらに、遠隔地から車両の状態の確認でき
る機能を有する遠隔管制装置においては、携帯機を長期
間、連続して稼働させる必要があり、小型、軽量の携帯
機を実現するためには、受信待受け時における消費電流
を低減することが重要である。
【0006】そこで、本発明においては、上記の問題点
に鑑みて、受信性能を犠牲にすることなく、受信待受け
時に消費される電流を低減し、長期間の使用の可能な遠
隔車両管制装置を実現することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、受信の待機状態においては、
受信部、あるいは解析部への電源供給を定常的ではな
く、間欠的に行うようにしている。すなわち、本発明に
係る車両の制御および監視の少なくともいずれかが可能
な携帯機と、この携帯機からの送信信号に基づく車両の
制御動作および携帯機へ車両状態を送信する監視動作の
少なくともいずれかが可能な車載機とから構成される遠
隔車両管制装置においては、携帯機および車載機の少な
くともいずれかが、送信信号を受信する受信部と、この
受信部において受信した受信信号から管制信号を解析す
る解析部と、この受信部および解析部の少なくともいず
れかに間欠的な電源供給の可能な間欠電源供給部とを有
することを特徴としている。
【0008】また、このような遠隔車両管制装置として
は、携帯機もしくは車載機のいずれかの機能を包含した
監視・制御装置に対し、携帯機もしくは車載機の機能を
単独に発揮する装置も含む。このような遠隔車両管制装
置には、携帯機が少なくともエンジン始動制御信号の送
信が可能なエンジンスタータであり、車載機がこのエン
ジンスタータからのエンジン始動制御信号を管制信号と
するエンジン始動制御機能を少なくとも有するエンジン
始動車載機から構成される遠隔エンジン始動装置が含ま
れる。また、エンジン始動状態の確認、車両の異常の確
認などが携帯機側においてできる送受信の可能な携帯機
により構成される遠隔車両管制装置も含まれる。
【0009】この間欠電源供給部としては、少なくとも
受信部に定期的なサンプリング用の電源供給の可能なサ
ンプリング電源供給手段を備えていることが望ましい。
このサンプリング電源供給手段としては、定期的なパル
スを発振する間欠波出力回路と、この間欠波出力回路か
ら発振されるパルスに基づき電源供給をオン・オフする
ことができるサンプリング電源スイッチ回路とを具備す
る回路を用いることができる。勿論、間欠波出力回路と
して、発振間隔等が受信待機状態において適当となるよ
うに考慮されたパルスを出力するようにプログラムされ
たマイコンなどを用いることも可能である。
【0010】さらに、このような装置の受信部には、サ
ンプリング用の電源供給の開始時の受信信号に対応した
電界強度出力信号の過渡的な出力による誤動作を排除す
る過渡出力排除手段を備えていることが有効である。こ
のような過渡出力排除手段としては、受信信号に対応し
た電界強度出力信号を遮断可能な遮断回路と、サンプリ
ング電源供給手段からの電源供給開始時から一定の遅れ
時間後にその遮断回路を開放できる遅延回路とを少なく
とも具備する回路を用いることができる。
【0011】また、間欠電源供給部には、送信信号の受
信期間中の電源供給が可能な受信用電源供給手段を備え
ていることが望ましい。この受信用電源供給手段として
は、受信部からの受信信号のレベルを判断するレベル判
定回路と、このレベル判定回路に基づき電源供給をオン
・オフすることができる受信用電源スイッチ回路とを具
備する回路を用いることができる。
【0012】また、間欠電源供給部は、少なくとも受信
信号の解析期間中の電源供給の可能な解析用電源供給手
段を備えていることが有効である。この解析用電源供給
手段は、解析部が受信信号の解析などのために作動中で
あることを示す作動信号に基づき電源供給をオン・オフ
することができる解析用電源スイッチ回路を具備する回
路を用いることができる。
【0013】
【作用】このように間欠的に電源を供給することによ
り、受信待機時における定常的な電流の消費が防止され
るので、平均的な消費電流の低減が図られる。従って、
長期にわたる遠隔車両管制装置の使用が可能となる。受
信部、あるいは、解析部のいずれかがこの間欠電源供給
部からの電源供給を受けることにより、定常的な電流の
消費が削減される。勿論、受信部、および解析部の両者
への電源供給を間欠的とすることによりさらに定常的な
消費電流の削減が図られる。そして、制御部において
も、定常的に消費される電流が有る場合は、このような
間欠電源供給部から電源供給を行うことが望ましい。
【0014】間欠電源供給部として、サンプリング的
に、すなわち、定期的に短時間の電源を供給して受信部
を稼働させることにより、常に送信信号の有無が確認さ
れる。
【0015】従って、間欠的な電源供給であっても、送
信信号に不感応となるような不具合は防止される。ま
た、サンプリング的に電源が供給される場合は、受信部
において電源供給開始時に、回路が時定数を有すること
により安定動作に至るまでの間、受信信号の有無に関わ
らず電界強度信号が過渡的に出力される。従って、過渡
出力排除手段を用いることにより、この回路の時定数に
よる誤った電界強度信号を排除し、この電界強度信号の
強度により受信信号の有無を判断する下流の回路におけ
る誤動作を防止することが望ましい。
【0016】また、サンプリングにより送信信号を受信
している場合は、受信部および解析部に電源を供給する
ことが必要であり、このような電源供給は受信用電源供
給手段により実現される。勿論、受信部に定常的に電源
が供給されている装置の場合は、この受信用電源供給手
段から、受信時にのみ制御部に電源供給を行うことによ
り消費電流の削減が図られる。一方、受信信号に含まれ
ている識別コードが該当しないような場合は、その識別
コードの解析時に電源が供給されていれば良い。従っ
て、解析用電源供給手段を用いて、解析時に電源を供給
し、識別コードが異なる場合は電源供給を遮断すること
により、消費電流は削減される。勿論、識別コードが一
致している場合は継続した電源の供給が必要となる。
【0017】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0018】〔実施例1〕図1に本実施例に係る遠隔車
両管制装置の回路構成を示してある。本例は、遠隔地か
らエンジンの始動を行うことができる受信型の遠隔エン
ジン始動装置である。そして、図1には、この遠隔エン
ジン始動装置を構成する車載機1を示してある。この装
置1は、不図示の携帯機からの送信信号を受信し、受信
信号を出力する受信部10、受信部10からの受信信号
を解析し、識別コードが該当する場合はその識別コード
に引き続いて送信される制御信号を出力する解析部2
0、解析部20からの制御信号に基づき車の関連部分に
制御出力を送る制御部30、受信部10および解析部2
0に電源を供給する電源供給部40により構成されてい
る。また、この装置1への電源は、車に搭載されたバッ
テリー2から供給されており、装置1内部にて、電源供
給部40と制御部30とに分岐して供給されている。
【0019】本装置1の受信部10は、送信機である携
帯機からの送信信号を受信するアンテナ11と、アンテ
ナ端子12aに入力された送信信号S2を出力端子12
bから受信信号S3に変換して出力する受信回路12
と、受信回路12の電界強度出力端子12cから出力さ
れた受信信号S3の電界強度出力信号S4を一時的に遮
断する電源投入時マスク回路13とにより構成されてい
る。この受信回路12の電源端子12dと、電源投入時
マスク回路13の電源端子13cには、電源供給部40
から間欠的な電源P1が供給される。従って、電界強度
出力端子12cからは、間欠的な電源P1の投入時にお
ける受信回路12を構成しているコンデンサー等の充電
に起因するラッシュ電流が発生する。このラッシュ電流
により電源P1の投入時に、受信電波がない状態であっ
ても電界強度出力信号S4が高レベルとなってしまう。
このような電界強度出力信号S4の出力を削除するため
に、電源投入時マスク回路13が設置されている。
【0020】本装置の電源投入時マスク回路13は、C
R積分回路およびシュミット型インバータ16a、bに
より構成された遅延回路14と、この遅延回路14によ
り開放される伝送ゲート17により構成された遮断回路
15を有している。この遅延回路14は、電源端子13
cに電源P1が供給されると、遅延時間t1後に、遮断
回路15の伝送ゲート17を開放するように遅延信号S
8を発する。従って、入力端子13aと出力端子13b
との間に設置された遮断回路15の伝送ゲート17がオ
ープンし、入力端子13aと出力端子13bが接続され
る。このため、この電源投入時マスク回路13を用いる
ことにより、入力端子13aに入力される電界強度出力
信号S4は、遅延時間t1は遮断され、遅延時間t1後
の電界強度出力信号S4から出力端子13bに現れる。
従って、電源投入時のラッシュ電流に起因する電界強度
出力信号S4をカットしたマスク回路出力信号S5を出
力することができる。
【0021】受信部10から出力された受信信号S3
は、解析部20の入力端子20aに入力され、この解析
部20において解析された制御信号が出力端子20bか
ら制御部30に供給される。本装置の解析部20は、受
信信号S3に含まれている識別コードなどを解析する解
析回路21と、解析回路21が作動中であることを判断
して解析部20および受信部10への電源供給を確保す
る自己保持回路22、さらに、この自己保持回路22の
判定に基づき自己保持信号S7を出力する自己保持信号
出力回路23とにより主に構成されている。この自己保
持信号出力回路23には、例えば、オープンコレクタ接
続されたnpn形トランジスタ24を採用することがで
きる。このような回路23においては、自己保持回路2
2から電源を確保する必要がある時は高レベルの信号が
トランジスタ24のベース24bに印加される。これに
よりトランジスタ24がオンとなり、コレクタ24cは
低レベルとなる。従って、このコレクタ24に接続され
た解析部20の自己保持信号出力端子20dからは低レ
ベルの自己保持信号S7が出力される。これにより、電
源供給部40から、解析部20の電源端子20cへの電
源供給が確保される。
【0022】なお、この解析部20の作動を開始するた
めの電源供給は、後述する電源供給部40の受信用電源
供給回路43より、受信部10からの電界強度出力信号
S4に基づき行われる。
【0023】これらの受信部10および解析部20への
電源供給を行う本装置の電源供給部40は、装置外のバ
ッテリー2から供給される電源の安定を図る電源安定化
回路41と、受信部10にサンプリング受信用の電源を
供給するサンプリング電源供給回路42と、受信部10
が送信信号S2を受信している場合に、受信部10およ
び解析部20に電源を供給する受信用電源供給回路43
と、解析部20において受信信号S3を解析している場
合に受信部10および解析部20に電源を供給する解析
用電源供給回路44とにより構成されている。
【0024】本装置のサンプリング電源供給回路42
は、1秒の周期t2毎に、略30msのパルス幅t3の
低レベルの間欠波出力信号S1を定期的に発振する間欠
波出力回路45と、この間欠波出力信号S1により受信
部10、すなわち、受信回路12と電源投入時マスク回
路13とへの電源をオン・オフする受信部電源スイッチ
回路46から構成されている。本装置の受信部電源スイ
ッチ回路46は、pnp形のパワートランジスタ47を
用いて構成されている。従って、トランジスタ47のベ
ース47bにダイオードD1を介して入力される間欠波
出力信号S1が低レベルと成った場合に、エミッタ47
eからコレクタ47cが導通し、このトランジスタ47
を介して電源が供給される。このように、本例の装置
は、受信待機状態において、このサンプリング電源供給
回路42を用いて受信部10を周期的に短時間駆動させ
ることにより、送信信号をサンプリング的に検出するサ
ンプリング受信状態を実現している。従って、受信性能
を特に悪化させることなく、待機期間中の平均的な消費
電流の低減を図ることができる。
【0025】一方、このサンプリング受信において、送
信信号S2を受信した場合は、この送信信号S2に対応
した受信信号S3を出力し、解析部20において、受信
信号S3を解析する必要がある。そこで、本装置におい
ては、受信用電源供給回路43を備えている。本例の受
信用電源供給回路43は、受信部10の電源投入時マス
ク回路13から出力されるマスク出力信号S5のレベル
を判断するレベル判定回路51と、このレベル判定回路
51の判定結果に基づき解析部20への電源をオン・オ
フする解析部電源スイッチ回路52により構成されてい
る。なお、受信信号S3を出力している間は、受信部1
0への電源供給も勿論必要である。従って、レベル判定
回路51の判定結果に基づき、受信部電源スイッチ回路
46を駆動させても良い。しかしながら、本例の装置に
おいては、回路の簡略化を図るために、受信用電源供給
回路43から電源が供給されることにより解析部20が
作動することに着目し、この解析部20から出力される
自己保持信号S7を用いて受信部電源スイッチ回路46
を駆動することにより、受信部10への電源供給を確保
するようにしている。
【0026】本例のレベル判定回路51は、コンパレー
タ53と基準電位E1を設定できる可変抵抗器54によ
り構成されている。このコンパレータ53の非反転入力
53aに、受信回路12から出力された電界強度出力信
号S4からラッシュ電流に係る部分を削除した信号であ
るマスク出力信号S5が入力されている。また、コンパ
レータ53の反転入力53bには、可変抵抗器54によ
り設定された基準電位E1が入力されている。従って、
マスク出力信号S5が基準電位E1を越えると、コンパ
レータ53の出力端子53cから低レベルの解析部電源
オン信号S6が出力される。この信号S6により駆動さ
れる解析部電源スイッチ回路52は、先に説明した受信
部電源スイッチ回路46と同様に、パワートランジスタ
55を用いた回路である。従って、ベース55bに入力
される解析部電源オン信号S6によりエミッタ55eと
コレクタ55cが導通することにより、電源安定化回路
41から解析部20に電源が供給される。なお、本例の
レベル判定回路51においては、コンパレータ53およ
び可変抵抗器54に安定化電源41から定常的に電源が
供給されているが、受信部10と同様に受信部電源スイ
ッチ回路46を介して電源を供給することも勿論可能で
ある。
【0027】このように、受信用電源供給回路43によ
り、解析部20に電源が供給されるので、解析部20に
おいて、受信信号S3の解析が行われる。従って、この
間は解析部20および受信部10への電源供給を確保す
る必要がある。そこで、本例の装置においては、解析用
電源供給回路44を用いて、この間の電源を確保するよ
うにしている。本例の解析用電源供給回路44において
は、解析部20の自己保持出力端子20dから出力され
る自己保持信号S7により、先に説明した受信部電源ス
イッチ回路46および解析部電源スイッチ回路52を駆
動するようにしている。すなわち、受信部電源スイッチ
回路46は、間欠波出力信号S1および自己保持信号S
7とにより駆動され、サンプリング電源供給回路42お
よび解析用電源供給回路44を構成している。さらに、
先に説明したように、この自己保持信号S7は受信時の
電源確保のための信号も兼ねていることより、受信部電
源スイッチ回路46は、受信用電源供給回路43の構成
にも関与していると言える。また、解析部電源スイッチ
回路52は、自己保持信号S7および解析部電源オン信
号S6とにより駆動される。従って、解析部電源スイッ
チ回路52は、受信用電源供給回路43および解析用電
源供給回路44との共通した構成要素となっている。そ
して、上記の各回路42、43、44にスイッチ回路4
6、52を兼用しているので、自己保持信号S7はダイ
オードD2およびD3を介して、受信部電源スイッチ回
路46、解析部電源スイッチ回路52にそれぞれ接続さ
れている。このような解析部電源供給回路44を用いて
電源を供給することにより、解析部20が解析を行って
いる場合は、自己保持信号S7が低レベルに保たれるの
で、受信部10および解析部20への電源が確保され
る。また、解析部20において、受信信号S3に含まれ
る認識コードが該当しないと判定された場合は、自己保
持信号S7が高レベルとなり、受信部10および解析部
20への電源が、それぞれのスイッチ回路46、52に
より遮断される。従って、本例の装置においては、サン
プリング受信状態の受信待機状態に移行するので、待機
中の消費電源の低減を図ることができる。
【0028】次に、図2に示したタイミングチャートを
用いて、上述した各回路の動きを説明する。先ず、サン
プリング電源供給回路41の間欠波出力回路45から出
力される周期t2、パルス幅t3の間欠波出力信号S1
により、時刻T1に受信部電源スイッチ回路46が閉と
なり、受信部電源P1がオンとなる。この時刻T1には
信号は送信されていないため、送信信号S2自体のレベ
ルはない。しかしながら、ラッシュ電流のため、電界強
度出力信号S4が受信回路12から出力される。この電
界強度出力信号S4が入力されるマスク回路13におい
ては、時刻T1から遅延時間t1後の時刻T2に遅延信
号S8が出力され、遮断回路15がオープンする。この
遅延時間t1は電界強度出力信号S4のラッシュ電流を
カットすることができる時間に設定されているので、マ
スク回路13からのマスク出力信号S5にはラッシュ電
流に伴う信号は出力されない。このため、マスク出力信
号S5のレベルを判定し、受信用電源を供給するか否か
を判定するレベル判定回路51からの解析部電源オン信
号S6は出力されない。従って、解析部10には電源が
供給されず、自己保持信号S7も出力されないので、間
欠波出力信号S1のパルス幅t3後の時刻T3に、受信
部電源スイッチ回路46がオープンし、受信部10への
電源供給が遮断される。この際、雑音などのため、マス
ク回路13から低レベルのマスク出力信号S5が出力さ
れている場合であっても、基準電位E1に達していない
ため、レベル判定回路51により誤信号と判定され、時
刻T3において電源P1は遮断される。
【0029】次に、時刻T4に認識コードが本装置と一
致しない信号S2の送信が開始されるケースを説明す
る。このケースにおいて、時刻T1から周期t2後の時
刻T5に、時刻T1と同様にサンプリング電源供給回路
41から受信部10に電源が供給される。このケースに
おいては、受信回路12において、受信信号S3を出力
しているので、電界強度出力信号S4はラッシュ電流に
よる信号に引き続いてレベルを保持している。従って、
遅延時間t1後の時刻T6においても、電界強度出力信
号S4は存在する。このため、高レベルのマスク出力信
号S5が出力され、レベル判定回路43にて基準電位E
1以上であると判定される。この結果、レベル判定回路
43から解析部電源オン信号S6が出力され、この信号
S6に基づいて解析部電源スイッチ回路52が閉とな
る。従って、解析部20に電源P2が供給され、解析部
20において受信信号S3の解析が行われる。そして、
解析部20から自己保持信号S7が時刻T7から出力さ
れるので、受信部10および解析部20への電源供給は
保持される。解析が終了した時刻T8において、今回の
受信信号S3に含まれている識別コードは、本例の装置
と不一致であることが判明するため、解析部20からの
自己保持出力S7が高レベルとなる。これにより、解析
部電源スイッチ回路52および受信部電源スイッチ回路
46がオープンし、受信部電源P1および解析部電源P
2がオフとなる。
【0030】次に、時刻T9において認識コードが本装
置と一致する信号S2が送信されたケースを説明する。
この場合、時刻T5から周期t2後の時刻T10におい
て受信部10の作動が開始することは、上述したケース
と同様である。今回のケースにおいても、受信信号S3
が受信回路12から出力されているので、遅延時間t1
後の時刻T11においてマスク出力信号S5は基準レベ
ルE1以上となり、解析部電源オン信号S6に基づき、
解析部20に電源P2が供給される。解析部20から
は、時刻T12から低レベルの自己保持信号S7が出力
され、受信部10および解析部20への電源供給が確保
される。そして、今回のケースにおいては、認識コード
が本装置に該当しているので、認識コードに続いて送信
されているエンジンスタートなどの制御信号の解析も行
われる。このため、自己保持信号S7は高レベルとなら
ず、受信部10および解析部20への電源P1およびP
2は確保されたままである。従って、時刻T13におい
て、送信が一旦中断され、受信信号からのレベル出力S
4が無くなり、解析部電源オン信号S6が高レベルとな
った場合においても、自己保持信号S7が低レベルに保
持されているので、受信部10および解析部20への電
源P1およびP2は確保されている。
【0031】このように、本例の遠隔エンジン始動装置
においては、送信機からの送信信号を待つ待機状態にお
いて、サンプリング電源供給回路によりサンプリング的
に受信状態としているので、待機期間全体にわたって消
費電流の削減を図ることができる。そして、送信信号を
受信した場合のみ、受信用電源供給回路および解析用電
源供給回路を用いて受信部および解析部に定常的に電源
を供給できるようにしている。さらに、受信された信号
の認識コードを識別して、該当しない場合においては、
再度サンプリング電源供給回路を用いた待機状態に戻す
ことにより、不要な消費電流を省いている。従って、本
例の遠隔エンジン始動装置においては受信待機時の平均
消費電流を約0.5mAと、従来の1/100程度に低
減することが可能である。このため、携帯機が送受信機
型の遠隔車両管制装置においては、400時間以上の連
続使用を可能とすることができる。
【0032】また、送受信型の遠隔エンジン始動装置と
共に採用されることの多い、車両の盗難防止警報装置
(バーグラーアラームモニター)の電源供給部において
も、上記と同様の構成の間欠的な電源供給の可能な間欠
電源供給部を採用することにより、消費電流を低減する
ことが可能であり、連続使用時間の延長を図ることがで
きる。
【0033】〔実施例2〕図3に、本実施例に係る遠隔
車両管制装置の構成を示してある。本例の装置も実施例
1と同様に遠隔エンジン始動装置であり、以下において
は、この遠隔エンジン始動装置の車載機1について説明
する。本例の装置1も実施例1と同様に、受信部10、
解析部20、制御部30、および電源供給部40により
構成されている。従って、実施例1と共通する部分につ
いては同じ符号を付し、説明を省略する。本例の装置1
においては、異なる点は、解析部20にワンチップマイ
コン25を用いているところである。そして、このマイ
コン25を用いて、電源供給部40の制御も行うように
しているところである。
【0034】本例の受信部10は、アンテナ11と、受
信回路12により構成されており、受信回路12の入力
端子12aに入力された送信信号S2を出力端子12b
からAF出力として出力すると同時に、そのレベルを電
界強度出力端子12cから電界強度出力信号S12とし
て出力する。また、本例の制御部20に用いられている
マイコン25においては、入力端子25aに入力される
AF出力を解析し、認識コード、制御信号を識別した
後、制御部30へ制御信号S14を出力する。
【0035】本例の電源供給部40は、電源安定化回路
41、マイコン25の制御入力端子25fにデューティ
ー比50%の間欠波出力信号S10を出力する間欠波出
力回路45、マイコン25の制御出力端子25dから出
力される電源制御信号S14に制御される受信部電源ス
イッチ回路46、さらに、電界強度出力信号S12が規
定レベル以上であるかを判定し、レベル判定信号S13
をマイコン25のレベル入力端子25eに入力するレベ
ル判定回路51から構成されている。そして、受信部1
0には、電源安定化回路41から受信部電源スイッチ回
路46を経て受信部電源P1が電源端子12dに供給さ
れる。マイコン25の電源端子25cには、電源安定化
回路41から定常的に電源が供給されている。本例のレ
ベル判定回路51はオペアンプ53を用いて構成されて
おり、非反転入力53bに入力された電界強度出力信号
S12が、可変抵抗器54により設定され反転入力53
aに入力されている基準電位E1を越えると、高レベル
のレベル判定信号S13が出力されるようになってい
る。また、本例の受信部電源スイッチ回路46は、実施
例1と同様にトランジスタ47を用いて構成されてい
る。
【0036】図4に、本装置のタイミングチャートを示
してある。マイコン25は通常の受信待機状態において
は、消費電流の少ないスリープモードにセットされてい
る。
【0037】そして、周期t5が500msのデューテ
ィー比50%の間欠波出力信号50の立ち上がりエッジ
を検出して、時刻T20にスリープモードを解除して2
0msのウェイトモードに移行する。このウェイトモー
ドにおいては、入力信号を受け入れず、20ms後にA
F信号およびレベル判定信号S13の受け入れ状態とな
る。また、このウェイトモードにおいて、低レベルの電
源制御信号S11を出力し、受信部電源スイッチ回路4
6を閉とすることにより、受信部10に電源P1を供給
する。この電源P1により受信部10は受信を行うが、
時刻T20においては送信されていないため、ラッシュ
電流に起因する信号に応じた出力を電界強度出力信号S
12として出力する。この電界強度出力信号S12によ
りレベル判定回路51からレベル判定信号S1を出力す
る。しかしながら、マイコン25はウェイトモードであ
るため、レベル判定信号S13を認識しない。20ms
後の時刻T25にレベル判定信号S13を確認する際に
は、ラッシュ電流に起因する信号は低レベルになってい
るので、レベル判定信号S13が入力されなかったもの
と判定し、ウェイトモードからスリープモードに移行す
る。従って、電源制御信号S11は、高レベルとなり、
受信部10への電源P1は遮断され、待機状態となる。
【0038】次に、時刻T23から認識コードが一致し
ない信号S2が送信されたケースを説明する。このケー
スにおいて、時刻T20から周期t5後の時刻T24
に、マイコン25がスリープモードからウェイトモード
に移行し、受信部10が受信を開始する。このケースに
おいては、送信信号があるため、レベル判定回路51か
らのレベル判定信号S13に基づきAF信号の解析を開
始する。そして、この解析の間は電源制御信号S11は
低レベルに保持され、受信部10は稼働状態のままであ
る。時刻T24から略120ms後の時刻T25にマイ
コン25は、このケースの送信信号に含まれている認識
コードが該当しないことを判定し、再度スリープモード
に移行する。このため、電源制御信号S11は高レベル
となり、受信部10への電源P1は遮断され、待機状態
となる。
【0039】さらに、時刻T26に認識コードが一致す
る信号S2が送信されたケースを説明する。このケース
において、先のケースと同様にAF信号の解析を開始す
るマイコン25は、識別コードが一致することを判定
し、継続する制御信号を解析して時刻T28から、エン
ジンをスタートするなどの制御出力を出力する。そし
て、時刻T29において、送信が一旦停止したことによ
りレベル判定信号S13が低レベルとなった場合におい
ても、電源制御信号S11は解析状態が保持され受信部
10への電源供給も継続される。
【0040】図5に本例のマイコン25の制御動作をフ
ローチャートとして示してある。ステップST1にて遠
隔エンジン始動装置をスタートさせる。ステップST1
2において、マイコン25はスリープモードに設定さ
れ、電源制御信号S11も高レベルに設定されるので、
受信部10も作動しない。ステップST3において、ス
リープモード解除信号か否かを判定する。本例において
は、間欠波出力信号S10の立ち上がりエッジをスリー
プモード解除出力信号としている。スリープモードが解
除されると、ステップST4においてウェイトモードに
移行し、電源制御信号S11を低レベルとして受信部1
0を稼働させる。ステップST5にて20msのウェイ
ト状態を保持し、その後ステップST6を実行する。ス
テップST6において、レベル判定信号S13を判定
し、レベル判定信号S13が入力されなかった場合は、
ステップST2に戻りスリープモードに移行する。一
方、レベル判定信号S13があった場合は、それに引き
続いてAF信号の解析をステップST7において実行す
る。ステップST8において解析された認識コードを判
定し、該当しない場合は、ステップST2に戻りスリー
プモードに移行する。認識コードが一致した場合は、ス
テップST9においてエンジンスタートコードが否かを
判定し、エンジンスタートコードの場合は、ステップS
T10においてエンジンスタートの制御信号を出力す
る。一方、エンジンスタートコードでない場合は、ステ
ップST14において、ドアのロックなどの他の制御出
力を実行し、ステップST2に戻ってスリープモードに
移行する。ステップST10において、エンジンスター
トの制御信号を出力した場合は、ステップST11にお
いてAF信号の解析を続行する。ステップST12にお
いて再度認識コードを確認し、認識コードが異なる場合
は、ステップST11に戻ってAF信号の解析を続行す
る。一方、認識コードが一致する場合は、ステップST
13においてエンジンスタートコードが否かを判定し、
再度のエンジンスタートコードの場合は、ステップST
11に戻ってAF信号の解析を続行する。また、エンジ
ンスタートコードでない場合は、ステップST9に戻っ
て、ステップST14に移行し、他の制御出力を実行す
る。
【0041】このように、本例の遠隔車両管制装置にお
いては、実施例1と同様に受信待機中は、定常的に受信
状態を保持することを避け、サンプリング的な受信とす
ることにより消費電流の低減を図ることができる。そし
て、本例の装置においては、マイコンを用いて受信信号
の解析と電源供給回路の制御とを行っているので、装置
の構成を簡易なものとすることができる。また、マイコ
ンを用いて電源制御信号を出力しているので、サンプリ
ングのタイミングを導く間欠波出力信号としてデューテ
ィー比50%の信号を用いることが可能であり、間欠波
出力回路を簡易な回路にて構成することができる。
【0042】なお、間欠波出力信号としてデューティー
比50%以外の信号も勿論採用することは可能である。
また、レベル判定回路における信号レベルの判定も、A
/Dコンバータの内蔵されたマイコンを用いる場合は、
プログラミングにより実施することもできる。
【0043】〔実施例3〕図6に、実施例3に係る遠隔
エンジン始動装置の車載機の構成を示してある。
【0044】本例の装置も実施例1と同様に、受信部1
0、解析部20、制御部30、および電源供給部40に
より構成されている。従って、実施例1と共通する部分
については同じ符号を付し、説明を省略する。本例の装
置1においては、異なる点は、制御部20へ定常的に電
源が供給されていることである。従って、解析用電源供
給回路44が省略されている。しかしながら、解析時の
受信部10への電源供給は、自己保持信号S7により受
信部電源スイッチ回路46が制御されることにより、確
保されている。また、本例のレベル判定回路51を構成
するコンパレータ53および可変抵抗器54の電源は、
受信部10と同様に受信部電源スイッチ回路46を介し
て供給されており、待機時間中の定常的な消費を避ける
ことが可能となっている。
【0045】〔実施例4〕図7に、実施例4に係る遠隔
エンジン始動装置の車載機の構成を示してある。
【0046】本例の装置も実施例1と同様に、受信部1
0、解析部20、制御部30、および電源供給部40に
より構成されている。従って、実施例1と共通する部分
については同じ符号を付し、説明を省略する。本例の装
置1においては、異なる点は、実施例2と同様に解析部
20をワンチップマイコン25により構成し、間欠波出
力回路45をマイコン25により実現していることであ
る。従って、受信部10への電源供給を行う受信部電源
スイッチ回路46は、受信待機時期におけるサンプリン
グ受信状態においても、また、受信時および解析時にお
いても、マイコン25からの電源制御信号S11により
駆動されるようになっている。また、本例の装置1にお
いては、制御部20への電源供給は定常的に行い、受信
部10からの電界強度出力信号S4のレベル判定もマイ
コン25により構成される制御部20にて行うようにな
っている。
【0047】〔実施例5〕図8に、実施例5に係る遠隔
エンジン始動装置の車載機の構成を示してある。
【0048】本例の装置も実施例1と同様に、受信部1
0、解析部20、制御部30、および電源供給部40に
より構成されている。従って、実施例1と共通する部分
については同じ符号を付し、説明を省略する。本例の装
置1においては、異なる点は、サンプリング電源供給回
路42が省略され、電源供給部40が受信用電源供給回
路43と解析用電源供給回路44および電源安定化回路
41により構成されていることである。従って、本例に
おいては、受信部10へは、待機時間中であっても定常
的に電源が供給され、受信部10において受信した場合
は、電界強度出力信号S4をレベル判定回路51により
判定して、解析部20に電源を供給し、解析を行うよう
にしている。また、解析中は、自己保持信号S7により
解析用電源スイッチ回路52を駆動し、電源を確保して
いる。このように、本例においては、待機時間中に解析
部において消費される電源をカットすることにより、消
費電流の低減を図っている。
【0049】なお、以上の実施例において、遠隔エンジ
ン始動装置の車載機の構成を例として説明しているが、
本装置により、エンジンの始動に限らずドアのロック・
アンロック、ワイパーの始動など様々な制御が可能であ
る。また、エンジンの始動状況、ライトのオン・オフの
確認、ドアのロック・アンロックの確認、さらに、盗難
防止装置の監視状況の確認など、携帯機側に受信部を設
け、車両の状態を手元にて確認することも可能である。
そして、このような遠隔車両管制装置の携帯機において
も、上記の実施例と同様の電源供給部を採用することに
より、消費電流の低減が可能であり、長期間の作動を確
保することができる。特に、携帯機の小型・軽量化に際
しては、上記のような電源供給部を採用することによ
り、稼働期間を短縮することなくバッテリーなどの電源
部を小型化、軽量化を図ることができるため、重要であ
る。
【0050】また、電源安定化回路を用いて電源を供給
しているが、外部電源あるいは遠隔管制装置内に電源が
設置された場合はその電源が安定した電源であれば、電
源安定化回路が不要であることは勿論である。また、実
施例2、4に示すように、解析部をマイコンにより構成
し、間欠波出力回路、電源制御などを行わせることによ
り簡易な構成を実現することが可能である。さらに、実
施例3ないし5に示したように、サンプリング電源供給
回路、受信用電源供給回路、解析用電源供給回路のそれ
ぞれの回路を単独、あるいは、複数用いて電源供給部を
構成することにより、待機時間中の消費電流の削減を図
ることが可能である。従って、適応される遠隔車両管制
装置の使用環境に合わせて最適な組み合わせにより電源
供給部を構成することが望ましい。
【0051】
【発明の効果】以上において説明したように、本発明に
係る遠隔車両管制装置においては、待機期間中に継続的
に受信部あるいは解析部へ電源が供給されることを防止
し、必要に応じて、例えば、サンプリング的に、また、
受信信号がある場合に限り電源を供給するようにしてい
る。従って、遠隔車両管制装置の受信性能を低下させる
ことなく、待機期間中の消費電流を平均的に低減するこ
とが可能であり、400時間以上という長時間の連続使
用まで可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る遠隔エンジン始動装置の車載機
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す遠隔エンジン始動装置の車載機の作
動状況を示すタイミングチャートである。
【図3】実施例2に係る遠隔エンジン始動装置の車載機
の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示す遠隔エンジン始動装置の車載機の作
動状況を示すタイミングチャートである。
【図5】図3に示す遠隔エンジン始動装置の車載機に用
いられているマイコンの制御動作を示すフローチャート
である。
【図6】実施例3に係る遠隔エンジン始動装置の車載機
の構成を示すブロック図である。
【図7】実施例4に係る遠隔エンジン始動装置の車載機
の構成を示すブロック図である。
【図8】実施例5に係る遠隔エンジン始動装置の車載機
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ・・・ 遠隔エンジン始動装置の車載機 2 ・・・ バッテリー 10・・・ 受信部 11・・・ アンテナ 12・・・ 受信回路 13・・・ 電源投入時マスク回路 20・・・ 解析部 21・・・ 解析回路 22・・・ 自己保持回路 23・・・ 自己保持信号出力回路 25・・・ ワンチップマイコン 30・・・ 制御部 40・・・ 電源供給部 41・・・ 電源安定化回路 42・・・ サンプリング電源供給回路 43・・・ 受信用電源供給回路 44・・・ 解析用電源供給回路 45・・・ 間欠波出力回路 46・・・ 受信部電源スイッチ回路 51・・・ レベル判定回路 52・・・ 解析部電源スイッチ回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の制御および監視の少なくともいず
    れかが可能な携帯機と、この携帯機からの送信信号に基
    づく車両の制御動作および該携帯機へ車両状態を送信す
    る監視動作の少なくともいずれかが可能な車載機とから
    構成される遠隔車両管制装置であって、 前記携帯機および車載機の少なくともいずれかが、送信
    信号を受信する受信部と、この受信部において受信した
    受信信号から管制信号を解析する解析部と、この受信部
    および解析部の少なくともいずれかに間欠的な電源供給
    の可能な間欠電源供給部とを有することを特徴とする遠
    隔車両管制装置。
  2. 【請求項2】 車両の監視が少なくとも可能な携帯機、
    および送信信号に基づく車両の制御動作が少なくとも可
    能な車載機の少なくともいずれかを有する遠隔車両管制
    装置であって、 前記携帯機および車載機が発信信号を受信する受信部
    と、この受信部において受信した受信信号から管制信号
    を解析する解析部と、この受信部および解析部の少なく
    ともいずれかに間欠的な電源供給の可能な間欠電源供給
    部とを有することを特徴とする遠隔車両管制装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記携帯機
    は、少なくともエンジン始動制御信号の送信が可能なエ
    ンジンスタータであり、前記車載機はこのエンジンスタ
    ータからの該エンジン始動制御信号を前記管制信号とす
    るエンジン始動制御機能を少なくとも有するエンジン始
    動車載機であることを特徴とする遠隔車両管制装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または3において、前記間欠電
    源供給部は、少なくとも前記受信部に定期的なサンプリ
    ング用の電源供給の可能なサンプリング電源供給手段を
    備えていることを特徴とする遠隔車両管制装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または3において、前記間欠電
    源供給部は、定期的なパルスを発振する間欠波出力回路
    と、この間欠波出力回路から発振されるパルスに基づき
    少なくとも前記受信部への電源供給をオン・オフするこ
    とができるサンプリング電源スイッチ回路とを少なくと
    も具備するサンプリング電源供給手段を備えていること
    を特徴とする遠隔車両管制装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、前記受信部
    は、前記サンプリング用の電源供給の開始時の前記受信
    信号に対応した電界強度出力信号の過渡的な出力による
    誤動作を排除する過渡出力排除手段を備えていることを
    特徴とする遠隔車両管制装置。
  7. 【請求項7】 請求項4または5において、前記受信部
    は、前記受信信号に対応した電界強度出力信号を遮断可
    能な遮断回路と、前記サンプリング電源供給手段からの
    電源供給開始時から一定の遅れ時間後にその遮断回路を
    開放できる遅延回路とを少なくとも具備する過渡出力排
    除手段を備えていることを特徴とする遠隔車両管制装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記間欠電源供給部は、前記送信信号の受信期間中の電
    源供給が可能な受信用電源供給手段を備えていることを
    特徴とする遠隔車両管制装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記間欠電源供給部は、前記受信部からの前記受信信号
    のレベルを判断するレベル判定回路と、このレベル判定
    回路に基づき電源供給をオン・オフすることができる受
    信用電源スイッチ回路とを少なくとも具備する受信用電
    源供給手段を備えていることを特徴とする遠隔車両管制
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかにおい
    て、前記間欠電源供給部は、少なくとも前記受信信号の
    解析期間中の電源供給の可能な解析用電源供給手段を備
    えていることを特徴とする遠隔車両管制装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし9のいずれかにおい
    て、前記間欠電源供給部は、前記解析部が受信信号に基
    づき作動中であることを示す作動信号により電源供給を
    オン・オフすることができる解析用電源スイッチ回路を
    少なくとも具備する解析用電源供給手段を備えているこ
    とを特徴とする遠隔車両管制装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1495915A1 (en) * 2002-04-12 2005-01-12 Aisin Aw Co., Ltd. Power supply management system for vehicle mounted apparatus
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