JPH05157007A - 推力方向制御用のジェットベーン - Google Patents
推力方向制御用のジェットベーンInfo
- Publication number
- JPH05157007A JPH05157007A JP32454091A JP32454091A JPH05157007A JP H05157007 A JPH05157007 A JP H05157007A JP 32454091 A JP32454091 A JP 32454091A JP 32454091 A JP32454091 A JP 32454091A JP H05157007 A JPH05157007 A JP H05157007A
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- Japan
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- jet
- jet vane
- vane
- thrust direction
- rocket
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- Pending
Links
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Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロケットに生じる推力損失が低減するととも
に重量も軽減して燃料がセーブされることを目的とす
る。 【構成】 非耐熱材により造られたジェットベーンの本
体の表面がロケットノズルから噴射される噴流により溶
融するアブレーション材により被覆されて構成される。
に重量も軽減して燃料がセーブされることを目的とす
る。 【構成】 非耐熱材により造られたジェットベーンの本
体の表面がロケットノズルから噴射される噴流により溶
融するアブレーション材により被覆されて構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にロケットなどに適
用される推力方向制御用のジェットベーンに関する。
用される推力方向制御用のジェットベーンに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のロケットにおいて使用され
ている推力方向制御用のジェットベーンの説明図であ
る。図において、一般にロケットは打上げ直後には回り
の流速が小さく操舵翼04が効き難いため、ロケットモ
ータノズル01内に推力方向制御用のジェットベーン0
2を設け、ロケットモータの燃焼初期にのみ操舵装置0
3によりジェットベーン02を作動させてロケットモー
タのノズル01の推力方向の制御を行い、打上げ直後に
おけるロケットの方向制御性を確保している。このジェ
ットベーン02は耐熱性の合金材等で製造されており、
ロケットモータの燃焼が終了するまで形状が維持され
る。
ている推力方向制御用のジェットベーンの説明図であ
る。図において、一般にロケットは打上げ直後には回り
の流速が小さく操舵翼04が効き難いため、ロケットモ
ータノズル01内に推力方向制御用のジェットベーン0
2を設け、ロケットモータの燃焼初期にのみ操舵装置0
3によりジェットベーン02を作動させてロケットモー
タのノズル01の推力方向の制御を行い、打上げ直後に
おけるロケットの方向制御性を確保している。このジェ
ットベーン02は耐熱性の合金材等で製造されており、
ロケットモータの燃焼が終了するまで形状が維持され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ロケットにおいて使用されている推力方向制御用のジェ
ットベーン02はロケットモータの燃焼が終了するまで
形状が維持されるため、その流体抵抗によりロケットに
推力損失が生じるとともに、不要の重量を所持して飛し
ようするため、燃料を浪費している。
ロケットにおいて使用されている推力方向制御用のジェ
ットベーン02はロケットモータの燃焼が終了するまで
形状が維持されるため、その流体抵抗によりロケットに
推力損失が生じるとともに、不要の重量を所持して飛し
ようするため、燃料を浪費している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る推力方向制
御用のジェットベーンは上記課題の解決を目的にしてお
り、非耐熱材により造られたジェットベーンの本体と、
該ジェットベーンの本体の表面を被覆しロケットモータ
のノズルから噴射される噴流により溶融するアブレーシ
ョン材とを備えた構成を特徴としている。
御用のジェットベーンは上記課題の解決を目的にしてお
り、非耐熱材により造られたジェットベーンの本体と、
該ジェットベーンの本体の表面を被覆しロケットモータ
のノズルから噴射される噴流により溶融するアブレーシ
ョン材とを備えた構成を特徴としている。
【0005】
【作用】すなわち、本発明に係る推力方向制御用のジェ
ットベーンにおいては、非耐熱材により造られたジェッ
トベーンの本体の表面がロケットモータのノズルから噴
射される噴流により溶融するアブレーション材により被
覆されており、ロケットモータの燃焼初期に本ジェット
ベーンが推力方向の制御を行うときはアブレーション材
がロケットモータのノズルから噴射される噴流により溶
融しながら本ジェットベーンの本体を熱的に防御して原
形状を維持するが、回りの流速が大きくなって操舵翼に
よる方向制御が可能になる時点でアブレーション材が溶
融し尽くすと、その後は非耐熱材により造られた本ジェ
ットベーンの本体がロケットモータのノズルから噴射さ
れる噴流により溶融して消失する。
ットベーンにおいては、非耐熱材により造られたジェッ
トベーンの本体の表面がロケットモータのノズルから噴
射される噴流により溶融するアブレーション材により被
覆されており、ロケットモータの燃焼初期に本ジェット
ベーンが推力方向の制御を行うときはアブレーション材
がロケットモータのノズルから噴射される噴流により溶
融しながら本ジェットベーンの本体を熱的に防御して原
形状を維持するが、回りの流速が大きくなって操舵翼に
よる方向制御が可能になる時点でアブレーション材が溶
融し尽くすと、その後は非耐熱材により造られた本ジェ
ットベーンの本体がロケットモータのノズルから噴射さ
れる噴流により溶融して消失する。
【0006】
【実施例】図1および図2は本発明の一実施例に係る推
力方向制御用のジェットベーンの説明図である。図にお
いて、本実施例に係る推力方向制御用のジェットベーン
はロケットにおいて使用され、ロケットモータの燃焼初
期にのみ作動して推力方向の制御を行うもので、図1に
示すように非耐熱材、例えばAl−Cu系(2000
系)の高力アルミニウム、Al−Zn系(7000系)
の高力アルミニウムなどで製造されているジェットベー
ンの本体2の表面がアブレーション材3により被覆され
ており、ロケットモータの燃焼初期においてジェットベ
ーンを作動させる必要がある間はアブレーション材3が
ロケットモータのノズル1から噴射される高温高速の噴
流で溶融しながらジェットベーンの本体2を熱的に防御
してジェットベーンを原形状に維持し、ジェットベーン
によりロケットモータのノズル1の推力方向の制御を行
う。そして、回りの流速が大きくなって操舵翼4による
方向制御が可能になる時点でアブレーション材3が溶融
し尽くし、その後はジェットベーンの本体2が溶融、気
化して飛散するようになっている。アブレーション材3
には炭化型のものとして耐熱性の繊維強化型プラスチッ
クFRP(シリカフエノールFRPまたはガラスフエノ
ールFRP)を用いるか、昇華及び酸化型のものとして
グラファイト(IG15:東洋炭素株式会社における商
品名)を用いる。
力方向制御用のジェットベーンの説明図である。図にお
いて、本実施例に係る推力方向制御用のジェットベーン
はロケットにおいて使用され、ロケットモータの燃焼初
期にのみ作動して推力方向の制御を行うもので、図1に
示すように非耐熱材、例えばAl−Cu系(2000
系)の高力アルミニウム、Al−Zn系(7000系)
の高力アルミニウムなどで製造されているジェットベー
ンの本体2の表面がアブレーション材3により被覆され
ており、ロケットモータの燃焼初期においてジェットベ
ーンを作動させる必要がある間はアブレーション材3が
ロケットモータのノズル1から噴射される高温高速の噴
流で溶融しながらジェットベーンの本体2を熱的に防御
してジェットベーンを原形状に維持し、ジェットベーン
によりロケットモータのノズル1の推力方向の制御を行
う。そして、回りの流速が大きくなって操舵翼4による
方向制御が可能になる時点でアブレーション材3が溶融
し尽くし、その後はジェットベーンの本体2が溶融、気
化して飛散するようになっている。アブレーション材3
には炭化型のものとして耐熱性の繊維強化型プラスチッ
クFRP(シリカフエノールFRPまたはガラスフエノ
ールFRP)を用いるか、昇華及び酸化型のものとして
グラファイト(IG15:東洋炭素株式会社における商
品名)を用いる。
【0007】ジェットベーンの本体2はアブレーション
材3により被覆されているので、図2(a) に示すように
ロケットモータのノズル1から噴射される噴流から熱的
に防御されてロケットモータの燃焼初期における推力方
向の制御時にはその原形状が維持されているが、ロケッ
トが加速され回りの流速が大きくなって操舵翼4による
方向制御が可能になる時点で同図(b) に示すようにアブ
レーション材3が消失して直接噴流に曝され、同図(c)
に示すように直ちにジェットベーンの本体2が溶融、気
化し、同図(d) に示すように飛散して消失する。なお、
本実施例においてはジェットベーンの本体2の表面がア
ブレーション材3により一様に被覆されているが、アブ
レーション材3による被覆の分布、厚みなどはジェット
ベーンによる推力方向の制御を必要とする時間ならびに
ロケットモータのノズル1から噴射される噴流の流速、
方向、密度、温度などを考慮して決定される。このよう
に、ロケットモータが燃焼中であってもジェットベーン
による推力方向の制御を必要としなくなった時点で直ち
にジェットベーンの本体2が消失することにより、ジェ
ットベーンと噴流相互の空力干渉による影響がなくなっ
てロケットにおける推力損失が低減するとともに、推力
方向制御装置の重量が軽減する。
材3により被覆されているので、図2(a) に示すように
ロケットモータのノズル1から噴射される噴流から熱的
に防御されてロケットモータの燃焼初期における推力方
向の制御時にはその原形状が維持されているが、ロケッ
トが加速され回りの流速が大きくなって操舵翼4による
方向制御が可能になる時点で同図(b) に示すようにアブ
レーション材3が消失して直接噴流に曝され、同図(c)
に示すように直ちにジェットベーンの本体2が溶融、気
化し、同図(d) に示すように飛散して消失する。なお、
本実施例においてはジェットベーンの本体2の表面がア
ブレーション材3により一様に被覆されているが、アブ
レーション材3による被覆の分布、厚みなどはジェット
ベーンによる推力方向の制御を必要とする時間ならびに
ロケットモータのノズル1から噴射される噴流の流速、
方向、密度、温度などを考慮して決定される。このよう
に、ロケットモータが燃焼中であってもジェットベーン
による推力方向の制御を必要としなくなった時点で直ち
にジェットベーンの本体2が消失することにより、ジェ
ットベーンと噴流相互の空力干渉による影響がなくなっ
てロケットにおける推力損失が低減するとともに、推力
方向制御装置の重量が軽減する。
【0008】
【発明の効果】本発明に係る推力方向制御用のジェット
ベーンは前記のように構成されており、本ジェットベー
ンが推力方向の制御を行うときは原形状を維持するが、
その後はロケットモータのノズルから噴射される噴流に
より溶融して消失するので、打上げ直後の方向制御性を
確保しながら、飛しように際してはロケットに生じる推
力損失が低減するとともに重量も軽減して燃料がセーブ
される。
ベーンは前記のように構成されており、本ジェットベー
ンが推力方向の制御を行うときは原形状を維持するが、
その後はロケットモータのノズルから噴射される噴流に
より溶融して消失するので、打上げ直後の方向制御性を
確保しながら、飛しように際してはロケットに生じる推
力損失が低減するとともに重量も軽減して燃料がセーブ
される。
【図1】図1(a) は本発明の一実施例に係る推力方向制
御用のジェットベーンの断面図、同図(b) は同図(a) に
おける要部詳細図である。
御用のジェットベーンの断面図、同図(b) は同図(a) に
おける要部詳細図である。
【図2】図2はその作用説明図である。
【図3】図3は従来の推力方向制御用のジェットベーン
の断面図である。
の断面図である。
1 ロケットモータのノズル 2 ジェットベーンの本体 3 アブレーション材 4 操舵翼
フロントページの続き (72)発明者 三鬼 かおり 愛知県小牧市大字東田中1200番地 三菱重 工業株式会社名古屋誘導推進システム製作 所内 (72)発明者 川井 昭陽 愛知県小牧市大字東田中1200番地 三菱重 工業株式会社名古屋誘導推進システム製作 所内
Claims (1)
- 【請求項1】 非耐熱材により造られたジェットベーン
の本体と、該ジェットベーンの本体の表面を被覆しロケ
ットモータのノズルから噴射される噴流により溶融する
アブレーション材とを備えたことを特徴とする推力方向
制御用のジェットベーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32454091A JPH05157007A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 推力方向制御用のジェットベーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32454091A JPH05157007A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 推力方向制御用のジェットベーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05157007A true JPH05157007A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18166945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32454091A Pending JPH05157007A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 推力方向制御用のジェットベーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05157007A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014122597A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ジェットエンジン |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04170381A (ja) * | 1990-10-31 | 1992-06-18 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 耐アブレーシブ材 |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP32454091A patent/JPH05157007A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04170381A (ja) * | 1990-10-31 | 1992-06-18 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 耐アブレーシブ材 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014122597A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ジェットエンジン |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980407 |