JPH05156899A - ファジィ制御によるトンネル換気システム - Google Patents
ファジィ制御によるトンネル換気システムInfo
- Publication number
- JPH05156899A JPH05156899A JP32775391A JP32775391A JPH05156899A JP H05156899 A JPH05156899 A JP H05156899A JP 32775391 A JP32775391 A JP 32775391A JP 32775391 A JP32775391 A JP 32775391A JP H05156899 A JPH05156899 A JP H05156899A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuzzy
- tunnel
- decrease
- air flow
- computer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
により、有害物質の早期除去、温度、湿度等の作業環境
の向上および省エネ化を図る。 【構成】トンネル1内に配設された風量調整可能な換気
用ファン9と、温度、湿度、粉塵量および有毒ガス等の
トンネル内の環境情報を検出するセンサー2〜7と、こ
れら環境情報をそれぞれのメンバーシップ関数によりフ
ァジィ化しファジィルールによりそれぞれの風量増減量
を演算し、演算された各々の風量増減量に対して重み付
けを行い最終的な風量増減量を決定するファジィ制御部
とを備える。
Description
を含む地下工事、その他一般の土木建設工事において、
ファジィ制御による換気システムに関する。
の換気制御は、空気の汚れ状態をダストセンサーのみに
より検出し、その検出量に対して人為的に予め設定され
た空気量でもって風量の増減を行い、トンネル内の環境
の改善、消費電力量の低減を図ってきた。
善の状態は、人為的な風量設定に左右され、また、粉塵
量のみで換気を制御しているため、他の有害ガス、温
度、湿度等、人間環境に影響する要素は制御の対象外で
あり、その結果、坑内環境は必ずしも良好でない場合が
多かった。
御が注目されている。例えば空調の分野においては、室
内外の温度や湿度等を検出し、検出値と目標値とを単に
比較して検出値が目標値より大きいか小さいかによって
操作量を決めていた従来の空調制御に代わって、検出値
を「暑い」、「寒い」、「じめじめする」、「乾いてい
る」等、あいまいな表現で環境を判断し操作量を決める
感覚的な空調制御を行うことができるようになった。
る温度等の検出値と人間のもつ「高い」や「ちょうどよ
い」等のあいまいな自然言語との受渡しを行うメンバー
シップ関数、「もし、温度が高ければ、風量をかなり少
なくする。」のようなファジィルールによりファジィ推
論を行い、各制御対象毎に非ファジィ化を行って、論理
和で得られたファジィ集合の重心を計算することにより
操作量を決定することができる。
て、トンネルの換気にファジィ制御を適用することによ
り、有害物質の早期除去、温度、湿度等の作業環境の向
上および省エネ化を図ることができるトンネル換気シス
テムを提供することを目的とする。
ジィ制御によるトンネル換気システムは、トンネル1内
に配設された風量調整可能な換気用ファン9と、温度、
湿度、粉塵量および有毒ガス等のトンネル内の環境情報
を検出するセンサー16と、これら環境情報を図3に示
すように、それぞれのメンバーシップ関数によりファジ
ィ化しファジィルールによりそれぞれの風量増減量を演
算し、図6に示すように、各風量増減量の論理和で得ら
れたファジィ集合の重心を計算し最終的な風量増減量を
決定するファジィ制御部17とを備えることを特徴とす
る。なお、上記構成に付加した番号は、理解を容易にす
るために図面と対比させるためのもので、これにより本
発明の構成が何ら限定されるものではない。
ガスを検出し、それぞれの信号をコンピュータに伝送
し、これらを予め設定されたメンバーシップ関数により
ファジィ化し、風量増減量を演算する。また、トンネル
内外の温度、湿度を検出して、その値を基にトンネル内
の温度、湿度の目標値を設定し、メンバーシップ関数に
よりファジィ化し、風量増減量を演算する。そして、演
算された各々の風量増減値に対して重み付けを行い最終
的な風量増減量を決定する。
する。図1は本発明のファジィ制御によるトンネル換気
システムの1実施例を示す全体構成図である。トンネル
1内には、ダストセンサー2、風量センサー3、温度セ
ンサー4、湿度センサー5、COセンサー6、NOX セ
ンサー7等の各種環境情報検出センサー、換気制御盤
8、換気用ファン9が配設される。また、トンネル外1
0には、温度センサー11、湿度センサー12、コンピ
ュータ13が配設される。各センサーによる検出信号
は、指示部14、15を介してコンピュータ13に伝送
され、これらの情報に基づいて後述するファジィ演算が
行われ、風量増減量を決定し換気制御盤8に出力し換気
用ファン9を制御する。
ジィ制御部を示す構成図であり、図1で説明した各種環
境情報検出センサー16による検出信号は、ファジィ制
御部17に入力され、ファジィ化部18、ファジィ推論
部19、非ファジィ化部20においてファジィ演算が行
われ、風量設定部21で風量の増減量が設定され、その
信号が換気用ファン9に出力される。
値と人間のもつ「高い」や「ちょうどよい」等のあいま
いな自然言語との受渡しを行う部分であり、その受渡し
をする関数をメンバーシップ関数という。以下に例とし
て温度、湿度、粉塵量に関する3つのメンバーシップ関
数を挙げ、入力項目のファジィ化について説明する。図
3(a)は、温度のメンバーシップ関数を示し、例えば
18℃付近に密に山が切られる。このメンバーシップ関
数によれば、例えばセンサーからの入力で確定入力値の
24℃は、「高い」というあいまいな言葉に0.5ぐら
い適合すると変換され、ファジィ化される。
を示し、湿度は人間の温熱感にそれほど敏感に影響を及
ぼさないため、湿度約20%から70%まで幅広い山が
切られ、温度に比べ敏感な判断はされない。
数を示し、下表に示す粉塵量の評価に使われる言語のス
ケールと、ファジィのメンパーシップ関数のラベル名
(メンバーシップ関数の山の名前)が対応する。
3(c)と同様なメンバーシップ関数が用意される。
濃度の関係からファジィ・ラベルを決定するルールを示
し、例えば、粉塵量がNSでCO濃度がPSの場合に
は、風量増減値PSを採用するというように決定され
る。
基づきファジィ推論を行う。非ファジィ化部20におい
ては、上記各ファジィルールに基づきファジィ化された
あいまいな自然言語を風量増減量ΔQに変換する。方法
としては図6に示すように、各ファジィルールに対する
風量増減量の論理和(重ね合わせ)をとり、論理和で得
られたファジィ集合の重心を計算し、確定値ΔQを得る
ものである。
の場合、風量増減量ΔQは、電流信号増加分ΔIに変換
され換気制御盤8に伝送され、換気用ファン9の翼角調
整用コントロールモータを作動させ、翼角Δθを調整す
る。また、インバータ制御の場合、風量増減量ΔQは、
インバータの周波数ΔFで行う(図示せず)。
成に際しては、予め経験者にアンケート等をとりその結
果に基づいて決定される。従って、従来の制御のように
一人の人間によって風量が決定されることもなく、客観
的な風量の決定がなされる。
よれば、風量決定のベースになるメンバーシップ関数
は、経験者のアンケート等に基づいて決定されるため、
客観的な風量が得られ、例えば環境が悪化すればその度
合いに応じた任意の大風量が得られるため、すばやくト
ンネル内の環境改善ができ、また、不必要時には小風量
で換気用ファンが運転されるため、電力消費量が低減さ
れる。さらに、トンネル内の状態を検知するセンサー
は、粉塵や有毒ガスのみならず、温度、湿度等の人間の
生理に影響する要素まで制御対象としているため、真に
人間尊重を重視したトンネル内の換気が達成される。
テムの1実施例を示す全体構成図
の例を示す図
図
定するための図
ー、4…温度センサー 5…湿度センサー、6…COセンサー、7…NOX セン
サー、8…換気制御盤 9…換気用ファン、10…坑外、11…温度センサー、
12…湿度センサー 13…コンピュータ、14、15…指示部、16…環境
情報検出センサー 17…ファジィ制御部、18…ファジィ化部、19…フ
ァジィ推論部 20…非ファジィ化部、21…風量設定部
Claims (1)
- 【請求項1】トンネル内に配設された風量調整可能な換
気用ファンと、温度、湿度、粉塵量および有毒ガス等の
トンネル内の環境情報を検出するセンサーと、これら環
境情報をそれぞれのメンバーシップ関数によりファジィ
化しファジィルールによりそれぞれの風量増減量を演算
し、各風量増減量の論理和で得られたファジィ集合の重
心を計算し最終的な風量増減量を決定するファジィ制御
部とを備えることを特徴とするファジィ制御によるトン
ネル換気システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3327753A JP3062972B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 掘削施工中のトンネル換気システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3327753A JP3062972B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 掘削施工中のトンネル換気システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05156899A true JPH05156899A (ja) | 1993-06-22 |
JP3062972B2 JP3062972B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=18202605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3327753A Expired - Fee Related JP3062972B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 掘削施工中のトンネル換気システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3062972B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005282954A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Daiwa House Ind Co Ltd | 湿度感知ファン、除湿ファン及びナセル内除湿ファン付き風車 |
KR101117307B1 (ko) * | 2010-11-03 | 2012-02-27 | (주)티엘씨테크놀로지 | 철도 터널 안전 시스템 |
CN104154019A (zh) * | 2014-08-04 | 2014-11-19 | 昆明联诚科技股份有限公司 | 一种基于模糊控制的隧道通风节能控制系统及其控制方法 |
CN108445747A (zh) * | 2018-01-30 | 2018-08-24 | 中国农业大学 | 一种畜禽养殖环境参数模糊优化控制方法 |
CN113431619A (zh) * | 2021-07-31 | 2021-09-24 | 重庆交通大学 | 一种用于公路隧道通风的智能控制系统 |
-
1991
- 1991-12-11 JP JP3327753A patent/JP3062972B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005282954A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Daiwa House Ind Co Ltd | 湿度感知ファン、除湿ファン及びナセル内除湿ファン付き風車 |
KR101117307B1 (ko) * | 2010-11-03 | 2012-02-27 | (주)티엘씨테크놀로지 | 철도 터널 안전 시스템 |
CN104154019A (zh) * | 2014-08-04 | 2014-11-19 | 昆明联诚科技股份有限公司 | 一种基于模糊控制的隧道通风节能控制系统及其控制方法 |
CN108445747A (zh) * | 2018-01-30 | 2018-08-24 | 中国农业大学 | 一种畜禽养殖环境参数模糊优化控制方法 |
CN113431619A (zh) * | 2021-07-31 | 2021-09-24 | 重庆交通大学 | 一种用于公路隧道通风的智能控制系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3062972B2 (ja) | 2000-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05156899A (ja) | ファジィ制御によるトンネル換気システム | |
Szokolay | Thermal comfort in the warm-humid tropics | |
KR930000900A (ko) | 공기조화기의 최적제어방법 | |
Anderson et al. | Evaluation of indoor air pollutant control techniques using scale experiments. | |
CN111426034B (zh) | 一种室内空调通风气流组织控制系统 | |
JP3240430B2 (ja) | トンネル掘削における換気制御装置 | |
JPH0413026A (ja) | 空気調和装置 | |
JPH0131102B2 (ja) | ||
JPS58213137A (ja) | 建物換気装置 | |
JP2000055448A (ja) | Vav制御システム | |
JPH04347437A (ja) | 空気調和機の制御装置 | |
JP2635209B2 (ja) | プロセス制御方法及び装置 | |
Jia et al. | Numerical Simulation and Research about Fixed-point Cooling Control of Air Conditioning | |
Patanaik | Fuzzy Logic Control of Air Conditioners | |
JPH07332728A (ja) | 快適空調制御装置 | |
JP2546337B2 (ja) | トンネル内換気制御方式 | |
JPH0342592A (ja) | 人体検出装置 | |
JPH02263025A (ja) | クリーンルームの空調装置 | |
JPS6414539A (en) | Controlling method for air conditioner | |
JPS60256738A (ja) | 換気方法 | |
JPH0127348B2 (ja) | ||
Hu et al. | An intelligent thermal comfort control strategy for air conditioning of fuel cell vehicles | |
JPH0791707A (ja) | 給排気装置 | |
JP2915805B2 (ja) | 空気調和機の制御装置 | |
JPH01151700A (ja) | 道路トンネルの換気制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080512 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |