JP2915805B2 - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

空気調和機の制御装置

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JP2915805B2
JP2915805B2 JP6231068A JP23106894A JP2915805B2 JP 2915805 B2 JP2915805 B2 JP 2915805B2 JP 6231068 A JP6231068 A JP 6231068A JP 23106894 A JP23106894 A JP 23106894A JP 2915805 B2 JP2915805 B2 JP 2915805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内の空気を循環させ
ることにより、室温を設定温度に合わせて調整する空気
調和機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、本発明の対象とする空気調和機
の概略構成図で、室外機1が、室内に設置される室内機
2に接続されて構成される。図2は、上記図1に示す空
気調和機における制御装置の構成を示すブロック図であ
る。同図に示すように、設定温度SPと室温Taとの偏
差eが、微分回路3及びファジィ演算部4に入力され
る。微分回路3は、上記設定温度SPと室温Taとの偏
差eから時間的変化率Δeを求め、ファジィ演算部4に
入力する。このファジィ演算部4は、設定温度SPと室
温Taとの偏差eと、この偏差eの時間的変化率Δeか
らファジィ演算を行なう手段であり、圧縮機増分Δfを
算出する。このΔfは、上記ファジィ演算において用い
られるファジィ集合における圧縮機増分を示している。
上記ファジィ演算部4は、上記圧縮機増分Δfを基にし
て圧縮機回転数増分ΔFを算出し、回転数演算部5に送
出する。
【0003】回転数演算部5は、1つの値である上記圧
縮機回転数増分ΔFと、現在の回転数との和を取って最
新の圧縮機回転数Fを求め、圧縮機6に送出する。圧縮
機6からは、上記圧縮機回転数Fを基にして熱量、即ち
能力Qs が出力され、室内機2に送られる。上記能力Q
s は、室内機2内部の室内熱交換器7に送出される。こ
の室内熱交換器7は、内部に熱交換器及び温度センサ
(図示せず)とを有しており、上記能力Qs に従って空
気を循環させ、室温を設定温度に一致させるように調整
する手段として作用する。なお、室外機1は、圧縮機6
によって構成され、室内機2は、微分回路3、ファジィ
演算部4、回転数演算部5、室内熱交換器7によって構
成される。
【0004】上述した制御方法について更に詳細に説明
する。図2において、まず設定温度SPと室温Taか
ら、偏差eが求められる。更に、この偏差eは、微分回
路3に入力されて上記偏差eの時間的変化率Δeが求め
られる。次に、上記偏差eと時間的変化率Δeは、ファ
ジィ演算部4に出力される。このファジィ演算部4にお
いて行なわれる演算(ファジィ演算)について、以下に
説明する。
【0005】ファジィ演算部4において、偏差e、時間
的変化率Δe、そして上記圧縮機増分Δfに関し、それ
ぞれが正に大きい場合をPB、正に小さい場合をPS、
ちょうどよい場合をZO、負に小さい場合をNS、負に
大きい場合をNBというファジィ集合が定義されてい
る。この状態において、ファジィ演算部4は、上記ファ
ジィ集合に当てはまる度合を示す図3のメンバーシップ
関数に、入力された上記偏差eと時間的変化率Δeを各
々当てはめ、このeとΔeのグレードを求める。上記図
3において、横軸は偏差e、時間的変化率Δe、圧縮機
増分Δfの値(x1 〜x7 は、任意の値を示す)であ
り、縦軸はグレードを表している。例えば同図に示す偏
差eの値について、x1 〜x7 の値がそれぞれ0〜6
(括弧内の値)であるとし、上記偏差eの入力値が2.
5であった場合、NB,NS,ZO,PS,PBの各フ
ァジィ集合における上記偏差eのグレードは、順に0,
0.5,0.5,0,0となる。即ちこの場合、上記偏
差eの値によって上記各ファジィ集合からグレードが求
められることになる。また、このグレードは「1」の値
に近付くほど、上記各ファジィ集合に属する度合が高く
なることを表している。
【0006】また、図4に、室温Taを設定温度SPで
安定させるために作成した上記偏差e、時間的変化率Δ
e、圧縮機増分Δfの関係、即ち制御ルールを示す。同
図に示す15の制御ルールは、上記偏差eと時間的変化
率Δeから圧縮機増分Δfを決定するものである。ま
た、図5に、暖房運転時における図4に関連した制御ル
ールを示す。図5に示すように、例えばルール1につい
て、設定温度SPと室温Taとの偏差eがかなり高く、
この偏差eの時間的変化率Δe(温度変化)が大きく上
昇している場合については、圧縮機回転数増分ΔFを大
きく下げることにより、室温Taを上記設定温度SPに
一致させるよう温度調整を行なうものである。なお、図
5は、暖房時について示したが、冷房時における制御ル
ールについては、上記偏差eを正負逆(例:かなり高い
→かなり低い)にしてファジィ演算部4において用い
る。
【0007】上記した方法を用いて図3に示すメンバー
シップ関数から、ファジィ演算部4は、上記偏差eと時
間的変化率Δeの値を基にして、上記15の制御ルール
各々について圧縮機増分Δfのグレードを求める。
【0008】ここで、図8に示す従来において使用され
る演算過程を用いて圧縮機回転数増分ΔFが求められる
までの動作を説明する。同図において、例えば設定温度
SPと室温Taとの偏差をe2 、この偏差e2の時間的
変化率をΔe2 とした場合、図4から適用されるルール
(この場合、ルール3,4,8とする)が求められる。
また、上記偏差e2 と時間的変化率Δe2 の上記ルール
3,4,8におけるグレードが、上記した手順から図8
に示す値を取るとすると、上記偏差e2 と時間的変化率
Δe2 のグレードのうち、値の小さい方、即ち最小値が
圧縮機増分Δfのグレードとなる。例えば図8に示すル
ール3について、偏差e2 のグレードは0.3であり、
時間的変化率Δe2 のグレードは0.5であるから、圧
縮機増分Δfのグレードは2つのうちの最小値、つまり
0.3になる。
【0009】ファジィ演算部4において、上記ルール
3,4,8における圧縮機増分Δfのメンバーシップ関
数が重ね合わせられ、図8(a)に示す点線の上記圧縮
機増分Δfの出力分布(ファジィ分布)が求められる。
しかし、上記したMin−Max−重心法においては、
重なった部分の圧縮機増分Δfのグレードの最大値のみ
を採用するため、上記図8(a)に示す点線の分布は、
実際には同図(b)に示される実線の出力分布となる。
上記ファジィ演算部4は、上記実線の出力分布の重心を
求めて圧縮機回転数増分ΔFとする。
【0010】上記した過程によって求められた上記圧縮
機回転数増分ΔFは、ファジィ演算部4から回転数演算
部5に出力される。次に回転数演算部5から圧縮機6に
対して最新の回転数Fが出力される。上記回転数Fを基
に、圧縮機6から室内機2に対して能力Qs が出力さ
れ、室内において室温Taは、設定温度SPに合わせて
調整される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記したMin−Ma
x−重心法を用いた従来の空気調和機の制御装置におい
ては、例えば図8に示すように、各制御ルールごと(図
8の場合ではルール3,4,8)に偏差e2 と時間的変
化率Δe2 のグレードのうち、小さい方の入力値を圧縮
機増分Δfのグレードとして採用しているために、大き
い方の入力値が圧縮機増分Δfの出力分布に影響を与え
ない。また、上記各制御ルールにおける圧縮機増分Δf
のメンバーシップ関数の集合、つまり和集合の重心を取
るため、上記圧縮機増分Δfの出力分布に影響を与えな
いルールが存在する。即ち、図8(b)におけるA部分
(横斜線部分)及びB部分(縦斜線部分)は、圧縮機回
転数増分ΔFの出力には影響しない部分となる。また、
上記Min−Max−重心法を用いたファジィ演算にお
いては、オーバシュートを抑えるためのルール4,7を
初めとする上記制御ルールの強調ができない。従って、
例えば周波数量子化幅の小量化といった設計仕様の変化
や負荷に見合った空調機を用いていない部屋での制御に
おけるオーバシュートの増加を防ぐことができないとい
う問題点があった。
【0012】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、設計仕様の変更や、使用環境の変化に対応できるよ
うに、オーバシュートを小さくすることを可能にする空
気調和機の制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、室温を検知し
て設定温度との偏差及びこの偏差の時間的変化率からフ
ァジィ演算することにより、圧縮機回転数の制御を行な
う空気調和機の制御装置において、設定温度に基づいて
室温を安定させるために定められた複数の制御ルールの
各々における上記偏差のグレードとこの偏差の時間的変
化率のグレードとを求めて積算し、かつ、上記複数の制
御ルールのうち、任意の制御ルールについて上記積算し
た結果を各々加算し、この加算結果に基づいて作成され
た合成の出力分布の重心を求めることにより、上記圧縮
機回転数の増分を算出する代数積−加算−重心法を用い
てファジィ演算を行なう手段と、この手段によって求め
られた上記圧縮機回転数の増分を基にして、最新の圧縮
機回転数を出力する回転数演算部と、この回転数演算部
から出力された上記最新の回転数から熱量を出力する圧
縮機と、この圧縮機から出力された上記熱量を基にし
て、室温を設定温度に合わせて調整する手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0014】
【作用】室温と設定温度との偏差及びこの偏差の時間的
変化率が求められ、ファジィ演算を行なう手段に入力さ
れる。このファジィ演算を行なう手段は、設定温度に基
づいて室温を安定させるために定められた複数の制御ル
ールの各々における、上記偏差のグレード及びこの偏差
の時間的変化率のグレードを求めて積算し、この積算し
た結果の値を圧縮機増分のグレードとする。更に、上記
複数の制御ルールのうち、オーバシュートを抑える制御
ルールの強調も行なう。次に、上記ファジィ演算を行な
う手段は、上記複数の制御ルール各々における圧縮機増
分のグレードである上記積算した結果の値を各々加算
し、この加算の結果に基づいて作成された合成出力分布
の重心を取り、圧縮機回転数の増分として回転数演算部
に出力する。回転数演算部は、上記圧縮機回転数の増分
を現在運転している周波数に加算し、最新の回転数を算
出して圧縮機に出力する。この圧縮機は、上記最新の回
転数から熱量を発生させ、室温を設定温度に合わせて調
整する手段に送出する。この手段は、上記熱量を基に、
現況の室温を設定温度に合わせて変化させる。
【0015】上記のように、積算演算を行なうことによ
り、圧縮機増分が、上記偏差及びこの偏差の時間的変化
率の両方の影響を受けることができ、更に、加算演算を
行なうことにより、上記複数の制御ルール全てが上記合
成出力分布に影響を与えることができる。また、オーバ
シュートを抑える制御ルールの強調を行なうことによ
り、設計仕様の変更や使用環境の変化等に不利であるオ
ーバシュートを従来の制御方法に比べて小さくすること
ができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。本発明は、図1に示したように室外機1及び室
内機2からなる空気調和機を対象とし、図2に示した制
御装置のファジィ演算部4において行なわれるファジィ
演算に、代数積−加算−重心法を適用して温度制御を行
なうことを特徴としている。
【0017】以下、このファジィ演算部4を中心とする
制御動作について説明する。図2に示す制御装置におい
て、まず、設定温度SPと検知された室温Taとの偏差
e1 が求められ、微分回路3に入力されて時間的変化率
Δe1 が求められる。上記偏差e1 と時間的変化率Δe
1 は、ファジィ演算部4に入力される。このファジィ演
算部4において、任意のルールjに関する偏差eのメン
バーシップ関数をAj1 、偏差eの時間的変化率Δeの
メンバーシップ関数をAj2 とすると、上記した15の
制御ルール各々の適合度Wjは以下の演算によって求め
られる。
【0018】 Wj=Aj1 (e1)×Aj2 (Δe1) …(1) 但し、図4、図5に示す空気調和機の立上がり時に発生
するオーバシュートに大きく寄与するルール4とルール
7については、適合度Wjは以下の演算を行なうことに
より、上記ルール4とルール7の強調を行なう。
【0019】 Wj={Aj1 (e1)×Aj2 (Δe1)}×2 …(2) また、制御ルールjに関する圧縮機増分Δfのメンバー
シップ関数をBjとすると、偏差e1 と時間的変化率Δ
e1 による圧縮機回転数増分ΔF1 は、以下の演算によ
って計算される圧縮機増分Δf1 の重心の値である。
【0020】
【数1】
【0021】上記(3)式の演算により、適合度W1を
ピーク値とするメンバーシップ関数B1,適合度W2を
ピーク値とするメンバーシップ関数B2,…,適合度W
nをピーク値とするメンバーシップ関数Bnの総和が取
られ、圧縮機増分Δf1 が求められる。ファジィ演算部
4は、上記圧縮機増分Δf1 の重心を取って圧縮機回転
数増分ΔF1 を求め、回転数演算部5に出力する。回転
数演算部5は、上記圧縮機回転数増分ΔF1 と以前のサ
ンプリング時の圧縮機回転数との和を取り、最新の圧縮
機回転数Fを求める。
【0022】ここで、図2に示す設定温度SPと室温T
aとの偏差をe2 とし、また、この偏差e2 の時間的変
化率をΔe2 とした場合についての演算過程を図6を用
いて説明する。
【0023】この場合において用いられる制御ルール
は、ルール3,4,8である。即ち、上記偏差e2 及び
時間的変化率Δe2 の値が、ファジィ演算部4に入力さ
れた際に、図3に示すPB,PS,ZO,NS,NBの
各ファジィ集合の偏差e2 、時間的変化率Δe2 に対す
るグレードが求められる。このグレードを上記した15
個の制御ルールに当てはめた時に、上記偏差e2 、時間
的変化率Δe2 のグレードのうち、どちらかが0のもの
は、圧縮機増分Δfのグレードが0になるために出力分
布に全く影響を与えない。即ち、上記偏差e2 、時間的
変化率Δe2 のグレードが共に0以外の値を持つルール
のみがここで用いられることになる。従って、この例に
おいてはルール3,4,8の3つが用いられている。
【0024】図6における上記制御ルール3,4,8の
適合度W3,W4,W8は上記(1),(2)式から次
の値になる。 W3=0.3×0.5=0.15 …(4) W4=(0.6×0.5)×2=0.6 …(5) W8=0.6×0.5=0.3 …(6) また、圧縮機増分の出力分布Δf2 は上記(3)式から
以下のように求められる。
【0025】 Δf2 =[W3・B3]+[W4・B4]+[W8・B8] …(7) ルール3,4,8各々についての圧縮機増分Δfのメン
バーシップ関数B3,B4,B8は、図4に示す制御ル
ールからわかるように、それぞれNS,NS,ZOであ
り、これらの山部分は、上記各制御ルールの適合度で評
価された圧縮機増分Δfを示している。従って出力分布
は、図6(a)に示す各制御ルールにおける圧縮機増分
Δfの出力分布を合成した実線部分となり、圧縮機回転
数Fの増分ΔF2 は、出力分布Δf2 の重心である。
【0026】上記図6に示す上段部分は制御ルール3、
また中段部分はルール4、下段部分はルール8について
示し、また、各ルールにおいて示されているメンバーシ
ップ関数は、左から偏差e,時間的変化率Δe,圧縮機
増分Δfについての評価関数を表している。
【0027】なお、上述した過程によって、図2に示す
回転数演算部5において求められた最新の回転数Fは、
圧縮機6に入力され、能力Qs が発生する。この能力Q
s が、圧縮機6から室内熱交換器7に出力される。室内
熱交換器7は、上記能力Qsを基にして内部の熱交換器
(図示せず)により、設定温度SPに一致させるように
室温Taを調整する。更に、室内熱交換器7内部の温度
センサ(図示せず)によって現況の温度が検知されて出
力され、入力側に伝達されて以降の演算に用いられる。
【0028】上記のように、空気調和機の制御を行なう
時にファジィ演算部4において代数積−加算−重心法を
適用し、現況の室温Taと設定温度SPとの偏差のグレ
ード及びこの偏差の時間的変化率のグレードを求めて積
算演算することにより、圧縮機増分Δfが、上記偏差e
及びこの偏差の時間的変化率Δeの両方の影響を受ける
ことができる。更に、複数の制御ルール各々における圧
縮機増分Δfのグレード、即ち、上記積算演算による積
算値を各々加算することにより、上記複数の制御ルール
全てが圧縮機増分Δfの合成出力分布に影響を与えるこ
とができる。
【0029】また、上記代数積−加算−重心法を適用す
ることにより、上記制御ルールの強調が可能になるの
で、オーバシュートを抑える制御ルール4,7の強調が
でき、設計仕様の変更や使用環境の変化等に対応できる
ようにオーバシュートを従来の制御方法に比べて小さく
することができる。
【0030】本発明による冷房運転例を図7に示す。上
記代数積−加算−重心法を用い、ルール4及びルール7
の強調を行なって制御することにより、同図に示すよう
に、従来の空気調和機の制御に比べてオーバシュートを
小さくすることができる。
【0031】なお、上述した実施例では、立上がり時の
オーバシュートに大きく寄与するルール4とルール7に
ついて2倍に強調する例を示したが、本発明では、図4
に示すルール9〜ルール15のうち、希望のルールを希
望の値だけ強調できるのは言うまでもないことである。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入力値の
全てが出力分布に影響を与える代数積−加算−重心法を
ファジィ演算を行なう手段に用いることにより、オーバ
シュートを抑える制御ルールが強調できるので、従来の
空気調和機の制御方法と比較して、装置立上がり時にお
けるオーバシュートを抑えることができ、設計仕様の変
更や使用環境の変化への対応が容易に可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とする空気調和機の概略構成図。
【図2】図1における空気調和機の制御装置のブロック
構成図。
【図3】任意のファジィ集合に当てはまる度合を示すメ
ンバーシップ関数を示す図。
【図4】圧縮機の回転数を決めるための制御ルールを示
す図。
【図5】暖房運転を行なう場合についての制御ルールを
説明する図。
【図6】本発明の一実施例に係る圧縮機回転数増分が求
められるまでの演算過程を示す図。
【図7】冷房運転における、本発明及び従来の制御例と
の比較を説明する図。
【図8】従来における圧縮機回転数増分が求められるま
での演算過程を示す図。
【符号の説明】
1 室外機 2 室内機 3 微分回路 4 ファジィ演算部 5 回転数演算部 6 圧縮機 7 室内熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−151447(JP,A) 特開 平2−203145(JP,A) 特開 平2−219941(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室温を検知して設定温度との偏差及びこ
    の偏差の時間的変化率からファジィ演算することによ
    り、圧縮機回転数の制御を行なう空気調和機の制御装置
    において、設定温度に基づいて室温を安定させるために
    定められた複数の制御ルールの各々における上記偏差の
    グレードとこの偏差の時間的変化率のグレードとを求め
    て積算し、かつ、上記複数の制御ルールのうち、任意の
    制御ルールについて上記積算した結果を各々加算し、こ
    の加算結果に基づいて作成された合成の出力分布の重心
    を求めることにより、上記圧縮機回転数の増分を算出す
    る代数積−加算−重心法を用いてファジィ演算を行なう
    手段と、この手段によって求められた上記圧縮機回転数
    の増分を基にして、最新の圧縮機回転数を出力する回転
    数演算部と、この回転数演算部から出力された上記最新
    の回転数から熱量を出力する圧縮機と、この圧縮機から
    出力された上記熱量を基にして、室温を設定温度に合わ
    せて調整する手段とを具備したことを特徴とする空気調
    和機の制御装置。
JP6231068A 1994-09-27 1994-09-27 空気調和機の制御装置 Expired - Lifetime JP2915805B2 (ja)

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