JPH05156334A - 加圧転炉の炉口シ−ル締付装置 - Google Patents
加圧転炉の炉口シ−ル締付装置Info
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- JPH05156334A JPH05156334A JP34232191A JP34232191A JPH05156334A JP H05156334 A JPH05156334 A JP H05156334A JP 34232191 A JP34232191 A JP 34232191A JP 34232191 A JP34232191 A JP 34232191A JP H05156334 A JPH05156334 A JP H05156334A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 加圧転炉の炉口シ−ルを向上させる。
【構成】 転炉の炉口(2)と、この炉口(2)の上方
に吊設されたフ−ド(4)との間に、油圧シリンダ(1
2)によって昇降するスカ−ト(11)を設け、この炉
口(2)の上端面とスカ−ト(11)の下端面とをパッ
キン(17a),(18a)を介して接合し、また、こ
のフ−ド(4)の下端上面とスカ−ト(11)の上端下
面もパッキン(17b),(18b)を介して接合し、
これらを接合方向に前記油圧シリンダ(12)で押圧し
たので、これらの接合部のシ−ル性が向上する。殊に、
本発明のフ−ド(4)はスプリング(9)を介してフ−
ド移動台車(6)に吊設されているので、炉内圧がフ−
ド(4)の天井側に作用してフ−ド(4)を持上げ、フ
−ド(4)の下端上面とスカ−ト(11)の上端下面と
のシ−ル性が更に向上する。
に吊設されたフ−ド(4)との間に、油圧シリンダ(1
2)によって昇降するスカ−ト(11)を設け、この炉
口(2)の上端面とスカ−ト(11)の下端面とをパッ
キン(17a),(18a)を介して接合し、また、こ
のフ−ド(4)の下端上面とスカ−ト(11)の上端下
面もパッキン(17b),(18b)を介して接合し、
これらを接合方向に前記油圧シリンダ(12)で押圧し
たので、これらの接合部のシ−ル性が向上する。殊に、
本発明のフ−ド(4)はスプリング(9)を介してフ−
ド移動台車(6)に吊設されているので、炉内圧がフ−
ド(4)の天井側に作用してフ−ド(4)を持上げ、フ
−ド(4)の下端上面とスカ−ト(11)の上端下面と
のシ−ル性が更に向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融還元炉等の加圧転
炉の炉口シ−ル締付装置に関するものである。
炉の炉口シ−ル締付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】一般に、溶銑の生産方法に
は、主として高炉製銑法が用いられている。この高炉製
銑法は略完成された技術であって、大量の溶銑が最も効
率よく生産できる長所を有しているが、その反面、高炉
設備費が膨大にかかり、粉鉱石がそのまま使用できない
短所もある。そのため、高炉製銑法に代り他の製銑法が
研究開発されて実施されているが、その一つに、設備費
が低廉であること、安価な一般炭と粉鉱石が使用でき、
生産調整が容易であって自動制御による省力化ができる
等の長所を有する溶融還元法があって、これが現在脚光
を浴びている。この溶融還元法についても各種の方法が
開発中であるが、その共通した骨子は、予備還元炉と溶
融還元炉とを備え、粉鉱石を予備還元炉で予備還元さ
せ、還元鉄と未還元鉄の混合物を溶融還元炉へ装入して
溶融させた後、未還元鉱石を還元する方法であって、溶
融還元炉では溶銑と共に溶融状のスラグが生成し、通常
操業時には、これらを炉底に設けた排出口から所定時間
毎に取出すようにした製銑法である(例えば、特公昭6
0−20441号公報、特公昭64−5081号公報、
特公昭64−6242号公報、特開昭58−17451
3号公報等参照)。
は、主として高炉製銑法が用いられている。この高炉製
銑法は略完成された技術であって、大量の溶銑が最も効
率よく生産できる長所を有しているが、その反面、高炉
設備費が膨大にかかり、粉鉱石がそのまま使用できない
短所もある。そのため、高炉製銑法に代り他の製銑法が
研究開発されて実施されているが、その一つに、設備費
が低廉であること、安価な一般炭と粉鉱石が使用でき、
生産調整が容易であって自動制御による省力化ができる
等の長所を有する溶融還元法があって、これが現在脚光
を浴びている。この溶融還元法についても各種の方法が
開発中であるが、その共通した骨子は、予備還元炉と溶
融還元炉とを備え、粉鉱石を予備還元炉で予備還元さ
せ、還元鉄と未還元鉄の混合物を溶融還元炉へ装入して
溶融させた後、未還元鉱石を還元する方法であって、溶
融還元炉では溶銑と共に溶融状のスラグが生成し、通常
操業時には、これらを炉底に設けた排出口から所定時間
毎に取出すようにした製銑法である(例えば、特公昭6
0−20441号公報、特公昭64−5081号公報、
特公昭64−6242号公報、特開昭58−17451
3号公報等参照)。
【0003】そして、前掲の特公昭64−5081号公
報や特公昭64−6242号公報で示された溶融還元炉
は、溶銑と共にスラグを取出したり、操業終了後に残存
している溶銑を排出させるために傾転させるようにして
いる。そのため、炉の傾転に支障のないように、特に記
載はないが、通常の転炉に用いられているような炉口と
フ−ドとの間に昇降するスカ−トを設けることが考えら
れる。
報や特公昭64−6242号公報で示された溶融還元炉
は、溶銑と共にスラグを取出したり、操業終了後に残存
している溶銑を排出させるために傾転させるようにして
いる。そのため、炉の傾転に支障のないように、特に記
載はないが、通常の転炉に用いられているような炉口と
フ−ドとの間に昇降するスカ−トを設けることが考えら
れる。
【0004】ところで、例えば実公昭58−42428
号公報で示されているように、通常の転炉の炉口にはス
ラグが堆積したり、炉口が変形したりするので、炉口に
スカ−トを確実に密着させることが困難であるため、か
かる転炉では、炉口とスカ−トとの間はスキマが存在し
ており、また、スカ−トとフ−ドとは、水封装置を介し
てシ−ルされている。
号公報で示されているように、通常の転炉の炉口にはス
ラグが堆積したり、炉口が変形したりするので、炉口に
スカ−トを確実に密着させることが困難であるため、か
かる転炉では、炉口とスカ−トとの間はスキマが存在し
ており、また、スカ−トとフ−ドとは、水封装置を介し
てシ−ルされている。
【0005】そのため、傾転可能な溶融還元炉に、一般
の転炉のシ−ル装置を適用しようとすれば、次のような
問題があった。すなわち、一般の転炉では炉内圧力が外
気と略同一となるようにコントロ−ルされているが、溶
融還元炉では数キロの加圧操業を行なうので、一般の転
炉における炉口とスカ−トとのスキマやスカ−トとフ−
ドとの間の水封装置では、炉内圧力を保持することが困
難となる、という問題があった。
の転炉のシ−ル装置を適用しようとすれば、次のような
問題があった。すなわち、一般の転炉では炉内圧力が外
気と略同一となるようにコントロ−ルされているが、溶
融還元炉では数キロの加圧操業を行なうので、一般の転
炉における炉口とスカ−トとのスキマやスカ−トとフ−
ドとの間の水封装置では、炉内圧力を保持することが困
難となる、という問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、溶融還
元炉等の加圧転炉の炉口シ−ルを確実に行なうために創
作されたもので、その要旨とするところは、転炉の上方
に開口された炉口(2)と該炉口(2)の上方に設置さ
れたフ−ド(4)との間に油圧シリンダ−(12)によ
って昇降するスカ−ト(11)を設けた転炉にあって、
前記炉口(2)とスカ−ト(11)の下端をパッキン
(17a),(18a)を介して接合する一方、前記フ
−ド(4)の下端に外向のフランジ(4a)を設け、ス
カ−ト(11)の上端に内向のフランジ(27)を設け
て、これらのフランジ(4a),(27)をパッキン
(17b),(18b)を介して接合すると共に、前記
フ−ド(4)をスプリング(9)を介して吊設したこと
を特徴とする加圧転炉の炉口シ−ル締付装置にある。
元炉等の加圧転炉の炉口シ−ルを確実に行なうために創
作されたもので、その要旨とするところは、転炉の上方
に開口された炉口(2)と該炉口(2)の上方に設置さ
れたフ−ド(4)との間に油圧シリンダ−(12)によ
って昇降するスカ−ト(11)を設けた転炉にあって、
前記炉口(2)とスカ−ト(11)の下端をパッキン
(17a),(18a)を介して接合する一方、前記フ
−ド(4)の下端に外向のフランジ(4a)を設け、ス
カ−ト(11)の上端に内向のフランジ(27)を設け
て、これらのフランジ(4a),(27)をパッキン
(17b),(18b)を介して接合すると共に、前記
フ−ド(4)をスプリング(9)を介して吊設したこと
を特徴とする加圧転炉の炉口シ−ル締付装置にある。
【0007】
【実施例】本発明を添付図面に示す実施例により詳細に
述べる。図1は本発明の実施例の一部切断側面図、図2
は図1のA矢視断面図、図3は図1のB部詳細図、図4
は図1のC部詳細図、図5は図3のD矢視図、図6は図
5の作動説明図、図7は図6のE矢視図である。
述べる。図1は本発明の実施例の一部切断側面図、図2
は図1のA矢視断面図、図3は図1のB部詳細図、図4
は図1のC部詳細図、図5は図3のD矢視図、図6は図
5の作動説明図、図7は図6のE矢視図である。
【0008】本実施例は、予備還元炉で予備還元された
粉鉱石(粒径0.5mm以下に破砕されたもの)を石炭およ
び石灰と共に装入する溶融還元炉における炉口シ−ル締
付装置に好適なものであって、この溶融還元炉には溶銑
が予め種湯として装入されており、この炉の上から挿入
されたランスおよび炉底に開口された複数の羽口から酸
素ガスをそれぞれ吹込んで、炉内圧力を2〜10kg/cm
2 の加圧状態でもって溶銑を生成しようとするものであ
る。
粉鉱石(粒径0.5mm以下に破砕されたもの)を石炭およ
び石灰と共に装入する溶融還元炉における炉口シ−ル締
付装置に好適なものであって、この溶融還元炉には溶銑
が予め種湯として装入されており、この炉の上から挿入
されたランスおよび炉底に開口された複数の羽口から酸
素ガスをそれぞれ吹込んで、炉内圧力を2〜10kg/cm
2 の加圧状態でもって溶銑を生成しようとするものであ
る。
【0009】これらの図において、1は溶融還元炉(以
下、単に炉という)であって、上方に開口された炉口2
を有しており、不図示のトラニオンリンク等を介して傾
転可能になっている。なお、炉1の内面は耐火物3でラ
イニングされており、その底部側には複数の羽口(不図
示)やタップホ−ルが設けられていて、通常操業時には
溶銑およびスラグが所定の時間毎に排出されるようにな
っている。
下、単に炉という)であって、上方に開口された炉口2
を有しており、不図示のトラニオンリンク等を介して傾
転可能になっている。なお、炉1の内面は耐火物3でラ
イニングされており、その底部側には複数の羽口(不図
示)やタップホ−ルが設けられていて、通常操業時には
溶銑およびスラグが所定の時間毎に排出されるようにな
っている。
【0010】4はフ−ドであって、還元ガス用ダクト5
に連通しており、しかもフ−ド移動台車6により4個の
フ−ドブラケット7や吊設軸8や調整用スプリング9等
を介して吊設されている。このフ−ド移動台車6はスト
ラクチャ梁10上を走行するようになっており、耐火物
3の張替時には炉1上より退避できるようになってい
る。
に連通しており、しかもフ−ド移動台車6により4個の
フ−ドブラケット7や吊設軸8や調整用スプリング9等
を介して吊設されている。このフ−ド移動台車6はスト
ラクチャ梁10上を走行するようになっており、耐火物
3の張替時には炉1上より退避できるようになってい
る。
【0011】11はスカ−トであって、前記フ−ド移動
台車6に、4個のスカ−ト昇降用油圧シリンダ12を介
して吊設されている。すなわち、このスカ−ト11は円
筒体で構成され、その下端は外向きのフランジ部13が
形成されている。このフランジ部13上には、第1のリ
ング14が固着されており、この第1のリング14上に
4個のピンジョイント用ブラケット15が固着されてい
る。このピンジョイント用ブラケット15に前記スカ−
ト昇降用油圧シリンダ12のロッド12aの下端が連結
されている。このロッド12aの外周は蛇腹(図面符号
なし)でカバ−されている。また、スカ−ト昇降用シリ
ンダ12の上端はフ−ド移動台車6にピンジョイントさ
れている。したがって、このスカ−ト昇降用シリンダ1
2が縮み作動すれば、スカ−ト11は図1の鎖線のよう
に上昇する。
台車6に、4個のスカ−ト昇降用油圧シリンダ12を介
して吊設されている。すなわち、このスカ−ト11は円
筒体で構成され、その下端は外向きのフランジ部13が
形成されている。このフランジ部13上には、第1のリ
ング14が固着されており、この第1のリング14上に
4個のピンジョイント用ブラケット15が固着されてい
る。このピンジョイント用ブラケット15に前記スカ−
ト昇降用油圧シリンダ12のロッド12aの下端が連結
されている。このロッド12aの外周は蛇腹(図面符号
なし)でカバ−されている。また、スカ−ト昇降用シリ
ンダ12の上端はフ−ド移動台車6にピンジョイントさ
れている。したがって、このスカ−ト昇降用シリンダ1
2が縮み作動すれば、スカ−ト11は図1の鎖線のよう
に上昇する。
【0012】ここにおいて、この炉1は加圧操業を行う
ので、次のようなシ−ル装置を設けている。すなわち、
図1のB部および図3に示す炉口2とスカ−ト11の間
のシ−ル装置について述べる。炉口2の上端には、前記
フランジ部13に外嵌するように第2のリング16が固
着されている。この第2のリング16の上面に前記第1
のリング14の外向き突出下面が接合するようになって
いる。そして、この第1のリング14の外向き突出下面
側には、耐熱クロスパッキン17aと、N2 ガスによっ
て張出される1対のパッキン18aとが同心状に埋設さ
れていて、これらのパッキン17a,18aが第2のリ
ング16の上面に密着して、炉1のガス圧をシ−ルして
いる。また、第1のリング14と第2のリング16の外
周にはロックリング19が嵌合されている。このロック
リング19の内周と第2のリング16の外周には、それ
ぞれ互に対向する突条爪20および21が設けられてい
て、ロックリング19を4個の炉口締結用油圧シリンダ
22によって回動させるとバョネット結合ができる。こ
れらの突条爪20,21の摺接面には、図7に示すよう
に傾斜面20a,21aを形成している。また、このロ
ックリング19は、第1のリング14の上面に固着され
た複数個のガイドリング23と、第1のリング14とに
より保持されて回動するようになっている。
ので、次のようなシ−ル装置を設けている。すなわち、
図1のB部および図3に示す炉口2とスカ−ト11の間
のシ−ル装置について述べる。炉口2の上端には、前記
フランジ部13に外嵌するように第2のリング16が固
着されている。この第2のリング16の上面に前記第1
のリング14の外向き突出下面が接合するようになって
いる。そして、この第1のリング14の外向き突出下面
側には、耐熱クロスパッキン17aと、N2 ガスによっ
て張出される1対のパッキン18aとが同心状に埋設さ
れていて、これらのパッキン17a,18aが第2のリ
ング16の上面に密着して、炉1のガス圧をシ−ルして
いる。また、第1のリング14と第2のリング16の外
周にはロックリング19が嵌合されている。このロック
リング19の内周と第2のリング16の外周には、それ
ぞれ互に対向する突条爪20および21が設けられてい
て、ロックリング19を4個の炉口締結用油圧シリンダ
22によって回動させるとバョネット結合ができる。こ
れらの突条爪20,21の摺接面には、図7に示すよう
に傾斜面20a,21aを形成している。また、このロ
ックリング19は、第1のリング14の上面に固着され
た複数個のガイドリング23と、第1のリング14とに
より保持されて回動するようになっている。
【0013】前記炉口締結用油圧シリンダ22は、ロッ
クリング19の外周に固着されたピンジョイント用ブラ
ケット25と、第1のリング14上に固着されたピンジ
ョイント用ブラケット24とで支持されているので、炉
口締結用油圧シリンダ22の作動によりロックリング1
9が回動する。なお、第1のリング14には冷却水ジャ
ケット26が穿設されていて、前記パッキン18aの過
熱を防いでいる。
クリング19の外周に固着されたピンジョイント用ブラ
ケット25と、第1のリング14上に固着されたピンジ
ョイント用ブラケット24とで支持されているので、炉
口締結用油圧シリンダ22の作動によりロックリング1
9が回動する。なお、第1のリング14には冷却水ジャ
ケット26が穿設されていて、前記パッキン18aの過
熱を防いでいる。
【0014】次に、図1のC部および図4に示すフ−ド
4とスカ−ト11との間のシ−ル装置について述べる。
フ−ド4の下端には外向きのフランジ部4aが形成され
ており、また、スカ−ト11の上端には、このフランジ
部4aに接合する、内向きのフランジとなる第3のリン
グ27が固着されている。この第3のリング27にも前
記第1のリング14に埋設されたパッキンと同様の耐熱
クロスパッキン17bと、N2 ガスによって張出される
1対のパッキン18bとが同心状に設けられている。
4とスカ−ト11との間のシ−ル装置について述べる。
フ−ド4の下端には外向きのフランジ部4aが形成され
ており、また、スカ−ト11の上端には、このフランジ
部4aに接合する、内向きのフランジとなる第3のリン
グ27が固着されている。この第3のリング27にも前
記第1のリング14に埋設されたパッキンと同様の耐熱
クロスパッキン17bと、N2 ガスによって張出される
1対のパッキン18bとが同心状に設けられている。
【0015】次に、本実施例の作用を述べる。スカ−ト
昇降用油圧シリンダ12を伸び作動させて、図1の実線
のようにスカ−ト11を炉口2に接合すべく降下させる
と、第1のリング14の耐熱クロスパッキン17aとパ
ッキン18aとが第2のリング16上の上面に密着す
る。次いで、パッキン18aには炉内圧力と略同一のN
2 ガスを導入してパッキン18aのリップを張出させて
おく。そこで、炉口締結用油圧シリンダ22を伸び作動
させると、ロックリング19が回動して、ロックリング
19の突条爪20と第2のリング16の突条爪21とが
バョネット結合して、スカ−ト11と炉口2とが完全に
締結される。そして、次のような精錬工程により炉内圧
力が加わると、炉内圧力がフ−ド4の天井に向け作用す
るので、スカ−ト11とフ−ド4の密着性が一層良好に
なる。炉1には予め小量の溶銑が種湯として装入されて
いるので、予備還元炉で予備還元された粉鉱石を装入す
ると共に、酸素ガスや石炭等を装入すると、炉1内では
石炭が溶銑中に溶解すると共に、石炭の炭素が酸素ガス
によって酸化されて酸化熱を発生する。この熱によって
粉鉱石は溶解され、しかも石炭中の炭素によって還元さ
れる。所定の精錬時間後、溶銑を不図示のタップホ−ル
からスラグと共に取出す。そして、溶銑およびスラグを
炉口2から取出す場合には、炉1を傾転させるが、その
前に炉口締結用油圧シリンダ22やスカ−ト昇降用油圧
シリンダ12を作動させて、精錬前の状態に戻す。
昇降用油圧シリンダ12を伸び作動させて、図1の実線
のようにスカ−ト11を炉口2に接合すべく降下させる
と、第1のリング14の耐熱クロスパッキン17aとパ
ッキン18aとが第2のリング16上の上面に密着す
る。次いで、パッキン18aには炉内圧力と略同一のN
2 ガスを導入してパッキン18aのリップを張出させて
おく。そこで、炉口締結用油圧シリンダ22を伸び作動
させると、ロックリング19が回動して、ロックリング
19の突条爪20と第2のリング16の突条爪21とが
バョネット結合して、スカ−ト11と炉口2とが完全に
締結される。そして、次のような精錬工程により炉内圧
力が加わると、炉内圧力がフ−ド4の天井に向け作用す
るので、スカ−ト11とフ−ド4の密着性が一層良好に
なる。炉1には予め小量の溶銑が種湯として装入されて
いるので、予備還元炉で予備還元された粉鉱石を装入す
ると共に、酸素ガスや石炭等を装入すると、炉1内では
石炭が溶銑中に溶解すると共に、石炭の炭素が酸素ガス
によって酸化されて酸化熱を発生する。この熱によって
粉鉱石は溶解され、しかも石炭中の炭素によって還元さ
れる。所定の精錬時間後、溶銑を不図示のタップホ−ル
からスラグと共に取出す。そして、溶銑およびスラグを
炉口2から取出す場合には、炉1を傾転させるが、その
前に炉口締結用油圧シリンダ22やスカ−ト昇降用油圧
シリンダ12を作動させて、精錬前の状態に戻す。
【0016】ここで、炉口シ−ル装置の締結作用を更に
詳細に述べると、スカ−ト昇降用油圧シリンダ12が伸
び作動すると、スカ−ト11が降下して第1のリング1
4と第2のリング16との間に50mm程度のスキマにな
ったとき、スカ−ト11とフ−ド4は先に接合する。更
に、スカ−ト昇降用油圧シリンダ12が伸び作動する
と、前記のように第1のリング14と第2のリング16
とは接合するが、スカ−ト11とフ−ド4とは先に接合
しているので、フ−ド4は調整用スプリング9の弾力に
抗してフ−ド移動台車bから約50mm降下する。その結
果、フ−ド移動台車6とフ−ドブラケット7との間にス
キマが50mm程度できる。そこで、N2 ガスを第1のリ
ング14および第3のリング27に供給してパッキン1
8a,18bに張りを与える。したがって、炉口2とス
カ−ト11、および、フ−ド4とスカ−ト11の各シ−
ルは完全に行われるので、加圧操業を行っても、炉内ガ
スが漏洩することはない。しかも、炉1とフ−ド4の熱
膨張は、前記のフ−ド移動台車6とフ−ドブラケット7
とのスキマによって吸収できる。
詳細に述べると、スカ−ト昇降用油圧シリンダ12が伸
び作動すると、スカ−ト11が降下して第1のリング1
4と第2のリング16との間に50mm程度のスキマにな
ったとき、スカ−ト11とフ−ド4は先に接合する。更
に、スカ−ト昇降用油圧シリンダ12が伸び作動する
と、前記のように第1のリング14と第2のリング16
とは接合するが、スカ−ト11とフ−ド4とは先に接合
しているので、フ−ド4は調整用スプリング9の弾力に
抗してフ−ド移動台車bから約50mm降下する。その結
果、フ−ド移動台車6とフ−ドブラケット7との間にス
キマが50mm程度できる。そこで、N2 ガスを第1のリ
ング14および第3のリング27に供給してパッキン1
8a,18bに張りを与える。したがって、炉口2とス
カ−ト11、および、フ−ド4とスカ−ト11の各シ−
ルは完全に行われるので、加圧操業を行っても、炉内ガ
スが漏洩することはない。しかも、炉1とフ−ド4の熱
膨張は、前記のフ−ド移動台車6とフ−ドブラケット7
とのスキマによって吸収できる。
【0017】本発明では、フ−ド4が受ける内圧力に対
し、複数個のスカ−ト昇降用油圧シリンダ12によって
対向させて、炉口2の第2リング16とスカ−ト11側
の第1リング14とを押圧接合させているが、第2リン
グ16と第1リング14とをロックリング19でバョネ
ット結合させた後、フ−ド4が受ける内圧力に対し、油
圧シリンダ12で対向させると、この油圧シリンダ12
の容量が低減でき、一層好ましくなる。
し、複数個のスカ−ト昇降用油圧シリンダ12によって
対向させて、炉口2の第2リング16とスカ−ト11側
の第1リング14とを押圧接合させているが、第2リン
グ16と第1リング14とをロックリング19でバョネ
ット結合させた後、フ−ド4が受ける内圧力に対し、油
圧シリンダ12で対向させると、この油圧シリンダ12
の容量が低減でき、一層好ましくなる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、炉口とスカ−トの下
端、および、フ−ドとスカ−トの上端をそれぞれパッキ
ンを介して、油圧シリンダにより押圧接合したので、転
炉の加圧精錬操業が良好に行われる。特に、スプリング
を介して吊設されたフ−ドに、炉内圧が作用してフ−ド
を持上げるようにしたので、フ−ドとスカ−トの上端の
シ−ル性が向上すると共に、炉およびスカ−トの熱膨張
を吸収することができる。
端、および、フ−ドとスカ−トの上端をそれぞれパッキ
ンを介して、油圧シリンダにより押圧接合したので、転
炉の加圧精錬操業が良好に行われる。特に、スプリング
を介して吊設されたフ−ドに、炉内圧が作用してフ−ド
を持上げるようにしたので、フ−ドとスカ−トの上端の
シ−ル性が向上すると共に、炉およびスカ−トの熱膨張
を吸収することができる。
【図1】本発明の実施例の一部切断側面図である。
【図2】図1のA矢視断面図である。
【図3】図1のB部詳細図である。
【図4】図1のC部詳細図である。
【図5】図3のD矢視図である。
【図6】図5の作動説明図である。
【図7】図6のE矢視図である。
1…溶融還元炉、2…炉口、4…フ−ド、11…スカ−
ト、12…油圧シリンダ、13…フランジ部、17,1
8…パッキン、27…第3のリング
ト、12…油圧シリンダ、13…フランジ部、17,1
8…パッキン、27…第3のリング
Claims (1)
- 【請求項1】 転炉の上方に開口された炉口(2)と該
炉口(2)の上方に設置されたフ−ド(4)との間に油
圧シリンダ−(12)によって昇降するスカ−ト(1
1)を設けた転炉にあって、 前記炉口(2)とスカ−ト(11)の下端をパッキン
(17a),(18a)を介して接合する一方、前記フ
−ド(4)の下端に外向のフランジ(4a)を設け、ス
カ−ト(11)の上端に内向のフランジ(27)を設け
て、これらのフランジ(4a),(27)をパッキン
(17b),(18b)を介して接合すると共に、前記
フ−ド(4)をスプリング(9)を介して吊設したこと
を特徴とする加圧転炉の炉口シ−ル締付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34232191A JPH05156334A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 加圧転炉の炉口シ−ル締付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34232191A JPH05156334A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 加圧転炉の炉口シ−ル締付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05156334A true JPH05156334A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18352826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34232191A Pending JPH05156334A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 加圧転炉の炉口シ−ル締付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05156334A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999020966A1 (fr) * | 1997-10-20 | 1999-04-29 | Nkk Corporation | Structure de four metallurgique et procede d'exploitation utilisant ledit four metallurgique |
KR100957997B1 (ko) * | 2002-08-16 | 2010-05-17 | 주식회사 포스코 | 소둔로의 벙 개폐장치 |
CN105065666A (zh) * | 2015-07-30 | 2015-11-18 | 欧萨斯能源环境设备(南京)有限公司 | 废气转化系统用密封装置 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP34232191A patent/JPH05156334A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999020966A1 (fr) * | 1997-10-20 | 1999-04-29 | Nkk Corporation | Structure de four metallurgique et procede d'exploitation utilisant ledit four metallurgique |
KR100339261B1 (ko) * | 1997-10-20 | 2002-06-03 | 야마오카 요지로 | 야금로의 구조 및 그 야금로의 하부조 교환방법, 그 야금로의 조업방법 및 그 야금로에 사용되는 플랜지의 시일장치 |
KR100957997B1 (ko) * | 2002-08-16 | 2010-05-17 | 주식회사 포스코 | 소둔로의 벙 개폐장치 |
CN105065666A (zh) * | 2015-07-30 | 2015-11-18 | 欧萨斯能源环境设备(南京)有限公司 | 废气转化系统用密封装置 |
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