JPH05156223A - 感圧接着剤組成物 - Google Patents

感圧接着剤組成物

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JPH05156223A
JPH05156223A JP3341926A JP34192691A JPH05156223A JP H05156223 A JPH05156223 A JP H05156223A JP 3341926 A JP3341926 A JP 3341926A JP 34192691 A JP34192691 A JP 34192691A JP H05156223 A JPH05156223 A JP H05156223A
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Akikazu Baba
明和 馬場
Akihiko Yamashita
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘着力と凝集力のバランスに優れ、かつ良好
な耐反発性を有する感圧接着剤組成物を提供する。 【構成】 (a) アクリル酸イソオクチル10〜30重量%、
(b) カルボキシル基を有する不飽和単量体 2〜10重量
%、(c) ヒドロキシル基を有する不飽和単量体0.01〜1
重量%、(d) 重合後のガラス転移温度(Tg)が0℃以
下のアクリル酸イソオクチル以外のアクリル酸エステル
29〜87.99 重量%、および(e) 重合後のTgが0℃以上
の上記以外の不飽和単量体 0〜30重量%からなるTgが
−20℃以下の共重合体と架橋剤を含むことを特徴とす
る感圧接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着力と凝集力のバラ
ンスに優れ、かつ感圧接着剤製品の実用性能として重要
な耐反発性に優れた感圧接着剤組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】アクリル系感圧接着剤は、耐候性、耐熱
性、透明性等に優れており、アクリル酸との共重合の相
手となる成分を選択することによって粘弾性を種々変化
させることができるため、感圧接着シート・テープ・ラ
ベル等の多岐分野にわたって使用されている。
【0003】このような感圧接着剤製品は、その使用対
象によっては高曲率な曲面や複雑な凹凸を有する被着体
に貼付されたり、平板に貼付された後に曲げ加工やエン
ボス加工を施されることがある。しかしながら、曲面あ
るいは凹凸面に貼付されている感圧接着剤製品は、変形
による応力を受けるため、製品端部での剥離や、凹部の
浮きが生じ易いという問題があった。この端部での剥離
や凹部での浮きに対応する性能を耐反発性と言い、耐反
発性は感圧接着剤の実用性能のうち重要なもののひとつ
である。
【0004】耐反発性を改善するためには、優れた粘着
力と長時間の変形に耐え得る凝集力が必要であるが、例
えば架橋度を増大させる等の方法で凝集力の向上を図っ
た場合は粘着力が低下してしまうため耐反発性が悪化
し、粘着力を増大しようとして主ポリマーのTgを下げ
るような分子設計をすると変形に耐えられずに凝集破壊
を起こしてしまうというように、粘着力と凝集力のバラ
ンスを取ることは非常に困難なことであった。
【0005】最近では、感圧接着剤の共重合組成や架橋
方法の他に、分子量分布、ブロック・グラフト共重合等
の様々な角度から検討され、粘着力と凝集力のバランス
の良い耐反発性に優れた感圧接着剤の研究開発が行われ
ているが、いまだに満足の行くものは得られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
着目してなされたものであり、その目的は、粘着力と凝
集力のバランスに優れ、かつ良好な耐反発性を有する感
圧接着剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、 (1)(a) アクリル酸イソオクチル10〜30重量%、(b)
カルボキシル基を有する不飽和単量体 2〜10重量%、
(c) ヒドロキシル基を有する不飽和単量体0.01〜1重量
%、(d) 重合後のガラス転移温度(Tg)が0℃以下の
アクリル酸イソオクチル以外のアクリル酸エステル29〜
87.99 重量%、および(e)重合後のTgが0℃以上の上
記以外の不飽和単量体 0〜30重量%からなるTgが−2
0℃以下の共重合体と架橋剤を含む感圧接着剤組成物、
または (2)(a) アクリル酸イソオクチル10〜30重量%、(b)
カルボキシル基を有する不飽和単量体 5〜10重量%、
(c) ヒドロキシル基を有する不飽和単量体0.01〜1重量
%、(d) 重合後のガラス転移温度(Tg)が0℃以下の
アクリル酸イソオクチル以外のアクリル酸エステル29〜
74.99 重量%、および(e)重合後のTgが0℃以上の上
記以外の不飽和単量体10〜30重量%からなるTgが−5
0℃以上−20℃以下の共重合体と架橋剤を含む感圧接
着剤組成物、または (3)(a) アクリル酸イソオクチル10〜30重量%、(b)
カルボキシル基を有する不飽和単量体 2〜6 重量%、
(c) ヒドロキシル基を有する不飽和単量体0.01〜1重量
%、(d) 重合後のガラス転移温度(Tg)が0℃以下の
アクリル酸イソオクチル以外のアクリル酸エステル53〜
85.99 重量%、および(e)重合後のTgが0℃以上の上
記以外の不飽和単量体 2〜10重量%からなるTgが−7
0℃以上−30℃以下の共重合体と架橋剤および粘着付
与剤を含む感圧接着剤組成物であることを要旨とする。
【0008】
【作用】本発明者らは、前述のような従来技術の問題点
に着目し、アクリル系感圧接着剤の粘着力と凝集力のバ
ランスを維持して耐反発性を高めることを目的として研
究を進めた結果、特定の不飽和単量体を共重合させるこ
とによって耐反発性の向上が可能であることを見いだし
たものである。
【0009】耐反発性は上記バランスの上に立って成立
する微妙な特性であるので、製品形態によって感圧接着
剤の組成を変化させることが好ましく、支持体の片面に
感圧接着剤を塗布して使用する感圧接着剤シートの場合
は上記(2) の組成物を、一方両面テープ形態で使用する
場合には上記(3) の組成物を使用することが特に有効で
ある。
【0010】以下本発明で用いられる成分について詳述
する。まず、(a) のアクリル酸イソオクチルは、耐反発
性を向上させるために必須の成分である。アクリル酸イ
ソオクチルが感圧接着剤に適度な柔軟性を付与すること
により耐反発性が向上するものと考えられる。また、ア
クリル系感圧接着剤を架橋させて使用する場合、塗布・
乾燥後に架橋が徐々に進行して架橋度が変化する場合が
多い。特に耐反発性は架橋度の影響を受け易く、少しの
架橋度の変化でも著しく低下することがあるが、アクリ
ル酸イソオクチルを用いた場合は架橋度の影響を受けに
くく、架橋の経時変化が進行しても長期間に亘って安定
な耐反発性を示した。
【0011】本発明におけるアクリル酸イソオクチルの
使用量は、一般的な感圧接着剤用途では、不飽和単量体
成分全量中10〜30重量%が適している。アクリル酸イソ
オクチルが不足する場合には良好な耐反発性が得られ
ず、多過ぎる場合にもやはり悪化してしまう。
【0012】カルボキシル基を有する不飽和単量体(b)
の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸等の不飽和一塩基酸;マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、シトラコン酸等の不飽和二塩基酸およびこれら
のモノエステル等を挙げることができ、これらの内1種
または2種以上を使用することができる。
【0013】これらのカルボキシル基を有する上記不飽
和単量体(b) の使用量は、不飽和単量体成分全量中 2〜
10重量%が好ましい。ただし、生成した感圧接着剤を支
持体の片面に塗布して利用する場合には 5〜10重量%の
使用が好ましく、両面テープ状にして使用する場合に
は、 2〜6 重量%の使用が適している。カルボキシル基
を有する単量体(b) の使用量が各使用形態においてそれ
ぞれ少ない場合、凝集力と粘着力の両方とも低下する傾
向があり、逆に多過ぎる場合には、水素結合が増大する
ので、感圧接着剤が硬くなりタックが低下してしまうた
め好ましくない。
【0014】ヒドロキシル基を有する不飽和単量体(c)
としては、(メタ)アクリル酸−2ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アク
リル酸ヒドロキシブチル、カプロラクトン変性ヒドロキ
シ(メタ)アクリレート等が挙げられ、これらの内1種
または2種以上を使用することができる。
【0015】上記単量体(c) は架橋成分として作用し、
感圧接着剤の凝集力・保持力を高めるものである。該単
量体(c) の好ましい使用量は、単量体成分全量中0.01〜
1 重量%で、より好ましくは 0.1〜0.7 重量%である。
ヒドロキシル基を有する単量体(c) が0.01重量%より少
ないと、架橋点が不充分となるため凝集力が不足し、1
重量%を超えると架橋密度が高くなり過ぎて、粘着力お
よび耐反発性が低下する。
【0016】本発明において用いられる、重合後のTg
が0℃以下のアクリル酸イソオクチル以外のアクリル酸
エステル(d) としては、それを用いて得られるホモポリ
マーのTgが0℃以下になる様なものである。具体的に
はアクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イ
ソブチル、アクリル酸第2級ブチル、アクリル酸アミ
ル、アクリル酸イソアミル、アクリル酸ヘキシル、アク
リル酸ヘプチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸ノルマルオクチル、アクリル酸ノニル、アクリル
酸イソノニル、アクリル酸デシル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸ブトキシエチル、アクリル酸エチルカル
ビトール、アクリル酸メチルトリグリコール、アクリル
酸ジプロピレングリコールメチル等を挙げることができ
る。これらは1種または2種以上を用いることができ
る。
【0017】これらのアクリル酸エステル系単量体(d)
の使用量は、不飽和単量体全量中、前述の(a) 、(b) 、
(c) および後述の(e) の使用量の和を除いた量となり、
それぞれの配合成分の量の増減によって調整するが、
(a)、(b)、(c) の量と特に後述の(e) の配合量との兼ね合
いで生成共重合体のTgが決まるので、目的とするTg
(少なくとも−20℃以下)になるように上記(d) のモ
ノマー種と使用量を決定することが重要である。
【0018】本発明において用いられる、重合後のTg
が0℃以上の上記以外の不飽和単量体(e) としては、そ
れを用いて得られるホモポリマーのTgが0℃以上にな
る様なものであり、具体例としては、(メタ)アクリル
酸メチル、アクリル酸シクロヘキシル;塩化ビニル等の
脂肪族不飽和炭化水素類のハロゲン置換体;スチレン、
α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族不飽
和炭化水素類;酢酸ビニル等のビニルエステル類;アリ
ルアルコールと各種有機酸とのエステル類;アクリルニ
トリル等の不飽和シアン化合物;(メタ)アクリルアミ
ド等の不飽和アミド化合物;(メタ)アクリル酸グリシ
ジル等の不飽和グリシジル化合物;クロトン酸等の不飽
和二塩基酸の各種エステル;マレイン酸、フマル酸等の
不飽和二塩基酸の各種ジエステル等を挙げることができ
る。これらの単量体(e) は感圧接着剤の凝集力発揮成分
として作用するものであり、適正使用量は、不飽和単量
体成分全量中 0〜30重量%である。ただし生成した感圧
接着剤を支持体の片面に塗布して利用する場合には10〜
30重量%の使用が好ましく、両面テープ状にして使用す
る場合には、 2〜10重量%の使用が適している。上記単
量体(e) の使用量が各使用形態においてそれぞれ少ない
場合、凝集力が不足し、逆に多過ぎる場合には、感圧接
着剤のTgが高くなって硬くなるのでタックが低下して
しまうため好ましくない。
【0019】以上説明したそれぞれの単量体成分を重合
する方法は、従来公知の種々の方法が適用でき、例え
ば、溶液重合、乳化重合、塊状重合、懸濁重合等を利用
することができる。上記単量体成分を共重合させて得ら
れる共重合体の重量平均分子量は30万以上、より好ま
しくは40万以上300万程度とすべきである。重量平
均分子量が30万より小さいと感圧接着剤としての凝集
力が不足して耐反発性が悪化し、300万を超えると粘
着力が低下するため好ましくない。
【0020】このようにして得られた生成共重合体のT
gは−20℃以下にすることが必要である。−20℃を
超えるとタックが不足するため好ましくない。共重合体
のTgは前述のように(a)、(b)、(c)、(e) の使用量と(d)
の成分と使用量によって決定されるため、使用するモノ
マー種と使用量を適宜選択することが重要である。生成
した感圧接着剤を支持体の片面に塗布して利用する場合
にはTgは−50℃以上−20℃以下が適している。−
50℃より低くなると凝集力が低下し、−20℃を超え
るとタックが不足するため好ましくない。また両面テー
プ状にして使用する場合には、Tgは−70℃以上−3
0℃以下が適している。−70℃より低くなると凝集力
が低下し、−30℃を超えるとタックが不足するため好
ましくない。
【0021】生成共重合体はそれだけで感圧接着剤とし
て優れた性能を有するものであるが、本発明において
は、架橋剤を配合し感圧接着剤組成物とするほうが耐反
発性に有効である。使用できる架橋剤としては、イソシ
アネート化合物、メラミン化合物、グアナミン化合物、
エポキシ化合物、金属キレート化合物等を使用すること
ができ、その使用量は共重合体 100重量%に対して0.01
〜10重量%、好ましくは0.05〜5 重量%である。感圧接
着剤を支持体上に塗布して製品化する場合は、支持体に
対する密着性を確保するためイソシアネート化合物が好
ましく、その使用量は共重合体 100重量%に対して 0.1
〜10重量%、好ましくは 0.1〜5 重量%である。
【0022】感圧接着剤が単層構造か、あるいは支持体
の両面に感圧接着剤層を塗布した形態の両面テープの場
合、架橋剤の他に粘着付与剤が配合される。粘着付与剤
としては、ロジン系、ロジンエステル系、テルペン系、
テルペンフェノール系、クマロン系、クマロンインデン
系、スチレン樹脂系、キシレン樹脂系、フェノール樹脂
系、石油樹脂系等を使用することができる。これらの
内、耐反発性向上の面からはロジンエステル系が好まし
く、前記生成共重合体 100重量部に対して、軟化点が 1
00〜150 ℃のものを 5〜30重量部と、軟化点が40〜80℃
のものを 5〜30重量部配合することが好ましい。
【0023】支持体としては、従来公知の紙、プラスチ
ックフィルム、発泡体シート、不織布等が利用できる。
支持体の片面に本発明の感圧接着剤組成物を塗布するこ
とによって感圧接着シート、感圧接着テープ、感圧接着
ラベル等を得ることができ、離型紙等に感圧接着剤組成
物を塗布し単層構造にするか、あるいは上記支持体の両
面に感圧接着剤組成物を塗布することによって両面テー
プを製造することができる。
【0024】本発明の感圧接着剤組成物には、架橋剤、
粘着付与剤の他に、必要に応じて従来公知の充填剤、顔
料、可塑剤、希釈剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、紫外
線安定剤等の各種添加剤を配合することもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、特
定の不飽和単量体を共重合させることによって、粘着力
と凝集力のバランスに優れ、かつ製品とした時の実用性
能として重要な性能である耐反発性にも優れている感圧
接着剤組成物を提供することができた。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお「%」および「部」は、それぞれ「重量%」
および「重量部」を示す。
【0027】実施例1 アクリル酸イソオクチル45部、アクリル酸ブチル158.4
部、アクリル酸21部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル
0.6 部、酢酸ビニル75部からなる重合性不飽和単量体混
合物 300部のうち 100部と酢酸エチル 200部を温度計、
撹拌機、不活性ガス導入管、還流冷却器および滴下ロー
トを備えた4つ口フラスコに仕込んだ。窒素気流下に撹
拌し、80℃に保って重合開始剤としてナイパーBMT-K40
(日本油脂社製の有機過酸化物)0.4 部を加えて重合を
開始させた。重合開始から15分後に前記不飽和単量体成
分の残りの 200部を2時間かけて連続的に滴下し、滴下
終了後に酢酸エチル 110部、トルエン 300部とナイパー
BMT-K40 を 0.6部追加し、85℃で5時間反応させ、固形
分30.1%、粘度6900cps(25℃;B型粘度計;以下同じ)
の共重合体溶液を得た。この共重合体溶液の固形分 100
部に対して、架橋剤としてコロネートL(日本ポリウレ
タン社製のイソシアネート化合物;固形分75%)を3部
混合して感圧接着剤組成物を作成し、50μm厚のポリエ
ステルフィルムに、乾燥後の厚みが50μmとなるように
該組成物を塗工した後 100℃で3分間乾燥し、感圧接着
シートを得た。
【0028】実施例2 アクリル酸イソオクチルを60部、アクリル酸ブチルを14
3.4 部にした以外は実施例1と同様にして、固形分30.0
%、粘度6300cps の共重合体溶液を得た。この共重合体
溶液の固形分 100部に対して、コロネートLを3部混合
して感圧接着剤組成物を作成し、実施例1と同様にして
感圧接着シートを得た。
【0029】実施例3 アクリル酸イソオクチルを75部、アクリル酸ブチルを12
8.4 部にした以外は実施例1と同様にして、固形分30.1
%、粘度5600cps の共重合体溶液を得た。この共重合体
溶液の固形分 100部に対して、コロネートLを3部混合
して感圧接着剤組成物を作成し、実施例1と同様にして
感圧接着シートを得た。
【0030】実施例4 アクリル酸イソオクチル60部、アクリル酸ブチル140.4
部、アクリル酸24部、アクリル酸2−エチルヘキシル30
部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 0.6部、酢酸ビ
ニル45部からなる重合性不飽和単量体混合物を実施例1
と同様にして共重合し、固形分32.5%、粘度4300cps の
共重合体溶液を得た。この共重合体溶液の固形分 100部
に対して、コロネートLを3部混合して感圧接着剤組成
物を作成し、実施例1と同様にして感圧接着シートを得
た。
【0031】実施例5 アクリル酸イソオクチル60部、アクリル酸ブチル215.4
部、アクリル酸 9部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル 0.6部、酢酸ビニル15部からなる重合性不飽和単量体
混合物 300部のうち 120部と酢酸エチル 200部を温度
計、撹拌機、不活性ガス導入管、還流冷却器および滴下
ロートを備えた4つ口フラスコに仕込んだ。窒素気流下
に撹拌し、80℃に保って重合開始剤としてナイパーBMT-
K40 (日本油脂社製の有機過酸化物)0.4 部を加えて重
合を開始させた。重合開始から15分後に前記不飽和単量
体成分の残りの 180部を2時間かけて連続的に滴下し、
滴下終了後にトルエン 250部とナイパーBMT-K40 を 0.6
部追加し、85℃で4時間反応させた後冷却し、粘着付与
剤としてペンセルC(荒川化学社製の重合ロジンエステ
ル;軟化点 117〜127 ℃)30部とステベライトエステル
10(理化ハーキュレス社製の水添ロジンエステル;軟化
点71〜78℃)30部をトルエン90部と共に加えて、固形分
39.8%、粘度3100cps の共重合体溶液を得た。この共重
合体溶液の固形分 120部に対して、コロネートLを2部
混合して感圧接着剤組成物を作成し、離型紙に乾燥後の
厚みが75μmになる様に2枚塗工し、 100℃で3分間乾
燥した後、不織布の両側に転着して 150μmの両面テー
プを作成した。
【0032】比較例1 アクリル酸イソオクチルを15部、アクリル酸ブチルを18
8.4 部にした以外は実施例1と同様にして、固形分30.0
%、粘度7800cps の共重合体溶液を得た。この共重合体
溶液の固形分 100部に対して、コロネートLを3部混合
して感圧接着剤組成物を作成し、実施例1と同様にして
感圧接着シートを得た。
【0033】比較例2 アクリル酸イソオクチルを 105部、アクリル酸ブチルを
98.4部にした以外は実施例1と同様にして、固形分30.0
%、粘度4700cps の共重合体溶液を得た。この共重合体
溶液の固形分 100部に対して、コロネートLを3部混合
して感圧接着剤組成物を作成し、実施例1と同様にして
感圧接着シートを得た。
【0034】比較例3 実施例2においてアクリル酸イソオクチルの代わりにア
クリル酸2−エチルヘキシルを60部用いた以外は実施例
2と同様にして、固形分30.1%、粘度6100cpsの共重合
体溶液を得た。この共重合体溶液の固形分 100部に対し
て、コロネートLを3部混合して感圧接着剤組成物を作
成し、実施例1と同様にして感圧接着シートを得た。
【0035】比較例4 実施例5においてアクリル酸イソオクチルの代わりにア
クリル酸2−エチルヘキシルを60部用いた以外は実施例
5と同様にして、固形分39.7%、粘度2900cpsの共重合
体溶液を得た。この共重合体溶液の固形分 120部に対し
て、コロネートLを2部混合して感圧接着剤組成物を作
成し、離型紙に乾燥後の厚みが75μmになる様に2枚塗
工し、 100℃で3分間乾燥した後、不織布の両側に転着
して 150μmの両面テープを作成した。
【0036】比較例5 アクリル酸ブチルを161.4 部、アクリル酸を 3部にした
以外は実施例2と同様にして、固形分30.0%、粘度3400
cps の共重合体溶液を得た。この共重合体溶液の固形分
100部に対して、コロネートLを3部混合して感圧接着
剤組成物を作成し、実施例1と同様にして感圧接着シー
トを得た。
【0037】実施例1〜5および比較例1〜5で得られ
た感圧接着シートおよび両面テープについて、下記の方
法で粘着力、保持力、耐反発性を測定し、配合組成と共
に測定結果を表1に示した。また、実施例2と比較例3
で得られた感圧接着シートを60℃で1週間熟成した後、
粘着力、保持力、耐反発性の経時変化を測定して表2に
示した。 〈粘着力〉23℃、65%湿度の雰囲気中で、25mm幅の感圧
接着シートサンプルをステンレス鋼板(SUS 304) に 2Kg
のゴムローラーを1往復させて貼り合わせ、24時間後に
180°方向に速度 300mm/分で剥離した時の強度を測定
した。 〈保持力〉ステンレス鋼板(SUS 304) に25mm×25mmの感
圧接着シートを貼り付け、80℃に保って20分後に 1Kgの
荷重を掛けて落下するまでの時間を測定した。 〈耐反発性−1〉20mm径のステンレス鋼製円柱に15mm×
30mmの感圧接着シートを貼り付け、40℃で24時間放置し
た時の円柱からの浮き(mm)を測定した。 〈耐反発性−2〉0.4mm 厚で幅20mm、長さ180mm のアル
ミ板を両面テープの片面に貼り付けてから、 3mm厚で幅
25mm、長さ200mm のポリスチレン板に 2Kgのローラーを
1往復させて貼り合わせ、30分後に 190mmまでポリスチ
レン板を屈曲変形させて、40℃で24時間放置した時の両
端からの浮き(mm)を測定した。
【0038】なお、生成共重合体のTg(℃)は、下記
のデータを使用して下式に従って求めた。 アクリル酸イソオクチル ;203(K) アクリル酸2−エチルヘキシル ;203(K) アクリル酸ブチル ;218(K) アクリル酸2−ヒドロキシエチル ;258(K) アクリル酸 ;379(K) メタクリル酸2−ヒドロキシエチル;344(K) 酢酸ビニル ;305(K)
【0039】
【数1】 n ;単量体の重量分率(%) Tgn ;各単量体の単独重合体のTg(K)
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) アクリル酸イソオクチル10〜30重量
    %、(b) カルボキシル基を有する不飽和単量体 2〜10重
    量%、(c) ヒドロキシル基を有する不飽和単量体0.01〜
    1 重量%、(d) 重合後のガラス転移温度(Tg)が0℃
    以下のアクリル酸イソオクチル以外のアクリル酸エステ
    ル29〜87.99 重量%、および(e) 重合後のTgが0℃以
    上の上記以外の不飽和単量体 0〜30重量%からなるTg
    が−20℃以下の共重合体と架橋剤を含むことを特徴と
    する感圧接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 (a) アクリル酸イソオクチル10〜30重量
    %、(b) カルボキシル基を有する不飽和単量体 5〜10重
    量%、(c) ヒドロキシル基を有する不飽和単量体0.01〜
    1 重量%、(d) 重合後のガラス転移温度(Tg)が0℃
    以下のアクリル酸イソオクチル以外のアクリル酸エステ
    ル29〜74.99 重量%、および(e) 重合後のTgが0℃以
    上の上記以外の不飽和単量体10〜30重量%からなるTg
    が−50℃以上−20℃以下の共重合体と架橋剤を含む
    ことを特徴とする感圧接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 (a) アクリル酸イソオクチル10〜30重量
    %、(b) カルボキシル基を有する不飽和単量体 2〜6 重
    量%、(c) ヒドロキシル基を有する不飽和単量体0.01〜
    1 重量%、(d) 重合後のガラス転移温度(Tg)が0℃
    以下のアクリル酸イソオクチル以外のアクリル酸エステ
    ル53〜85.99 重量%、および(e) 重合後のTgが0℃以
    上の上記以外の不飽和単量体 2〜10重量%からなるTg
    が−70℃以上−30℃以下の共重合体と架橋剤および
    粘着付与剤を含むことを特徴とする感圧接着剤組成物。
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