JPH05155979A - メラミン変性エポキシアクリル樹脂の製造法 - Google Patents

メラミン変性エポキシアクリル樹脂の製造法

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JPH05155979A
JPH05155979A JP32050891A JP32050891A JPH05155979A JP H05155979 A JPH05155979 A JP H05155979A JP 32050891 A JP32050891 A JP 32050891A JP 32050891 A JP32050891 A JP 32050891A JP H05155979 A JPH05155979 A JP H05155979A
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利幸 八矢
Toshio Oshikubo
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温短時間で焼付け可能で、塗膜の耐水性及
び密着性に優れたメラミン変性エポキシアクリル樹脂の
製造法を提供すること。 【構成】(A)(a)数平均分子量が4500〜800
0の範囲にある芳香族系エポキシ樹脂と(b)アルデヒ
ドを付加して炭素数1〜4のアルコールでアルキルエー
テル化した、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂又は
メラミン/ベンゾグアナミン共縮合系樹脂とを(a)/
(b)の重量比を95/5〜60/40の範囲の割合と
して反応させた変性エポキシ樹脂90〜50重量部(固
形分)と(B)酸価100〜350のカルボキシル官能
性重合体をアンモニア又はアミンで部分的に中和したア
クリル樹脂10〜50重量部(固形分)(但し、総量
[(A)+(B)]を100重量部として)とを反応さ
せることを特徴とするメラミン変性エポキシアクリル樹
脂の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料、接着剤などに有
用なメラミン変性エポキシアクリル樹脂の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車、鋼製家具、電気製品等の
被覆用の塗料、接着剤などに対して省力、省エネルギー
の要求が高い。さらに、塗料から発散する有機溶剤によ
る大気汚染を防止するために従来の有機溶剤型塗料から
水性塗料への移行が進みつつある。しかし、水性塗料
で、短時間焼付けができ、硬化塗膜の耐水性、密着性、
可撓性のバランスに優れたものは、見出されていないの
が現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解消し、短時間焼付けが可能であり、その
硬化塗膜が耐水性、密着性、可撓性に優れたメラミン変
性エポキシアクリル樹脂の製造法を提供することを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)(a)
数平均分子量が4500〜8000の範囲にある芳香族
系エポキシ樹脂と(b)アルデヒドを付加して炭素数1
〜4のアルコールでアルキルエーテル化した、メラミン
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂又はメラミン/ベンゾグア
ナミン共縮合系樹脂とを(a)/(b)の重量比を95
/5〜60/40の範囲の割合として反応させた変性エ
ポキシ樹脂90〜50重量部(固形分)と(B)酸価1
00〜350のカルボキシル官能性重合体をアンモニア
又はアミンで部分的に中和したアクリル樹脂10〜50
重量部(固形分)(但し、総量〔(A)+(B)〕を1
00重量部として)とを反応させることを特徴とするメ
ラミン変性エポキシアクリル樹脂の製造法に関するもの
である。
【0005】以下、本発明を詳述する。本発明において
(A)成分の樹脂の製造に使用される(a)芳香族系エ
ポキシ樹脂は、数平均分子量が4500〜8000の範
囲にあるものである。この数平均分子量が4500未満
であると、最終樹脂組成物での硬化塗膜で加工性及び密
着性が低下し、一方、8000を超えると、(b)成分
との反応時にゲル化しやすく、また、得られた(A)成
分を(B)成分と反応させるときにもゲル化しやすく、
塗料としたとき粘度が上昇するなど、安定性が低下し、
作業上取り扱い難くなる。これらの特性の点から(a)
芳香族系エポキシ樹脂の数平均分子量は5500〜75
00が好ましく、6000〜7000がより好ましい。
【0006】このようなエポキシ樹脂の製造法に制限は
ないが、例えば、ダウケミカル社より販売されているD
ER343(ビスフェノールAのジグリシジルエーテ
ル、商品名)及びビスフェノールAを用いると、容易に
製造することができる。
【0007】(a)芳香族系エポキシ樹脂は、上記のよ
うに例えば、ビスフェノールA及びダウケミカル社より
市販されているDER343(ビスフェノールAのジグ
リシジルエーテルの商品名)から合成することができ
る。この場合に、分子量調節の点から、ビスフェノール
A/DER343の重量比を35〜32/65〜68と
することが好ましい。ビスフェノールAとDER343
との反応は、反応温度180〜190℃で行うことが好
ましい。反応温度が180℃未満では、最終目標の分子
量を得るのに長時間を要すると共に、低分子成分含有率
が高くなり、最終製品の硬化性が低下する傾向がある。
一方、190℃を超えると、反応が急速に進み、その制
御が難しくなる傾向がある。
【0008】また、本発明において(A)成分の樹脂の
製造に使用される(b)成分のアルデヒドを付加して炭
素数1〜4のアルコールでアルキルエーテル化した、メ
ラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂又はメラミン/ベン
ゾグアナミン共縮合系樹脂におけるメラミン樹脂、ベン
ゾグアナミン樹脂及びメラミン/ベンゾグアナミン共縮
合系樹脂は、まず、ホルムアルデヒド、パラホルムアル
デヒド等のアルデヒドを付加させ、その後炭素数1〜4
のアルコールでアルキルエーテル化された樹脂であり、
その製造法には特に制限はない。
【0009】例えば、まず、ホルムアルデヒド、メタノ
ール、メラミン(及び/又はベンゾグアナミン)を混合
して、アルカリ性(好ましくはpH9〜11)下に加熱
し、エーテル化及び縮合反応させる方法がある。また、
前記とは別の方法で、メラミン(及び/又はベンゾグア
ナミン)、ホルムアルデヒド、メタノール及び水を混合
し、アルカリ性下に加熱し、付加反応させて得られたメ
チロール化メラミン(及び/又はベンゾグアナミン)を
単離し、これに、n−ブタノールを加えて、酸性下に加
熱反応させ、エーテル化及び縮合反応させる方法があ
る。
【0010】このような製造法を実施するに当たっては
メラミン(及び/又はベンゾグアナミン)1モルに対し
てホルムアルデヒドを4〜20モル、炭素数1〜4のア
ルコールを5〜30モルの割合で使用するのが好まし
い。
【0011】本発明においては、上記のような(a)芳
香族系エポキシ樹脂及び上記のような(b)アルデヒド
を付加して炭素数1〜4のアルコールでアルキルエーテ
ル化した、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂又はメ
ラミン/ベンゾグアナミン共縮合系樹脂を(a)/
(b)の重量比を95/5〜60/40の割合で反応さ
せた変性エポキシ樹脂を(A)成分として用いる。この
反応は、80〜130℃に保温した(a)芳香族系エポ
キシ樹脂に上記(b)成分を添加し、80〜110℃で
10分間〜5時間、好ましくは30分〜2時間、より好
ましくは1〜2時間保温することにより行うことができ
る。反応の終点制御は、オキシラン含有量(%)等の分
析によっても可能であるが、分子量を測定し、低分子量
体(数平均分子量1200以下)が2〜20重量%、好
ましくは5〜10重量%となるように反応の温度、時間
を選ぶことにより行うことが望ましい。
【0012】(a)成分/(b)成分の重量比は、前記
のように95/5〜60/40の範囲とされる。(a)
成分が多くなると、最終塗料の安定性が悪くなる。ま
た、(b)成分が多くなると、上記の反応工程中ゲル化
が起こりやすいとともに、塗膜の加工性及び耐蝕性が著
しく低下する。
【0013】このようにして得られる(A)変性エポキ
シ樹脂の数平均分子量は、3000〜10000の範囲
であることが好ましい。
【0014】本発明の樹脂組成物は、さらに(B)成分
として、カルボキシル官能性重合体をアンモニアあるい
はアミンで部分的に中和した酸価100〜350のアク
リル樹脂を含有する。ここで用いるカルボキシル官能性
重合体は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イ
タコン酸等のα,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸
とアクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒ
ドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル等のヒドロキ
シル基を有するα,β−エチレン性不飽和単量体及びそ
の他の不飽和単量体などを共重合させて得られるアクリ
ル樹脂である。
【0015】その他の不飽和単量体としては、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸n−ブチル等のα,β−モノエチレン性不
飽和カルボン酸のアルキルエステル、アクリルアミド、
メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N
−メチロールメタクリルアミド、ジアセトンアクリルア
ミド等のアクリルアミド誘導体、メタクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸グリシジル等のα,β−モノエチレン
性不飽和カルボン酸のグリシジルエステル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニルなどの飽和カルボン酸のビニル
エステル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトル
エン等の芳香族不飽和単量体などがある。
【0016】上記共重合は、アゾビスイソブチロニトリ
ル、t−ブチルパーオキシベンゾエート、過酸化ベンゾ
イル、過酸化ジブチル、クメンヒドロパーオキシドなど
のラジカル触媒の存在下に130〜160℃に加熱して
行うことができる。
【0017】本発明に用いるカルボキシル官能性重合体
(中和前のアクリル樹脂)は、酸価100〜350に調
整されるが、酸価が200〜320に調整されることが
好ましい。酸価が100未満であると水分散型樹脂組成
物の水溶性又は水分散性が劣り、塗料の安定性が劣る。
また、酸価が350を越えると、塗膜特性(特に耐温水
性)が低下する。(A)成分と(B)成分の反応時にゲ
ル化しやすい。
【0018】上記カルボキシル官能性重合体の数平均分
子量は、5000〜12000であることが好ましく、
7000〜11000であることがより好ましい。この
数平均分子量が5000未満であると、耐温水性及び加
工性が低下し、12000を超えると、最終製品の粘度
が高くなり、好ましくない。
【0019】本発明においては、上記カルボキシル官能
性重合体を水溶化又は水分散性とするため樹脂の酸基を
アンモニア又はアミンの如き揮発性塩基で中和して用い
る。ここで好適なアミンとしては、モノプロピルアミ
ン、モノブチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、モノエタノ
ールアミン、エチルモノエタノールアミン、モノシクロ
ヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、2−アミ
ノ−2−メチル−1−プロパノール、モルホリン、ピペ
リジン等の第一級、第二級及び第三級の脂肪族又は脂環
族アミンが挙げられる。アンモニア又はアミンは、酸基
1モルに対して 0.6〜1.0モル使用することが好まし
い。アンモニア又はアミンが 0.6モル未満の場合、水分
散性あるいは水溶化が不充分となる傾向があり、1.0モ
ルを越えると、最終製品の粘度が高くなりすぎる傾向が
ある。
【0020】このようにして、カルボキシル官能性重合
体を部分的に中和して得られるアクリル樹脂(B)の数
平均分子量は、5000〜12000であることが好ま
しく、酸価は100〜350であることが好ましい。
【0021】本発明における水分散型樹脂組成物は、上
記の(A)成分を90〜50重量部(固形分)及び
(B)成分を10〜50重量部(固形分)の範囲で、し
かもこれらの総量が100重量部となる量で配合し反応
させたものである。(A)成分と(B)成分の反応は、
60〜130℃、好ましくは70〜100℃、より好ま
しくは75〜85℃で5分間〜5時間、好ましくは10
分間〜1時間、より好ましくは20分間〜40分間の反
応条件で行うことができる。反応の終点制御は、酸価
(固形分換算)が25〜45、好ましくは30〜40と
なるように反応条件を選ぶことにより行うことが望まし
い。(A)成分が90重量部を超えると、水分散性、硬
化性が劣り、50重量部未満であると、可とう性、耐水
性、密着性が劣り、またゲル化しやすくなる。
【0022】本発明の水分散型樹脂組成物には、塩酸、
リン酸等の無機酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸
などの触媒を添加してもよい。その使用量は(A)+
(B)成分(固形分)100重量部に対して1重量部以
下が好ましい。
【0023】本発明の水分散型樹脂組成物は、ブチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ、ジア
セトンアルコール、3−メトキシ−3−メチルブタン−
1−オール、イソプロパノール、エタノール、メタノー
ル等の水溶性の有機溶剤と水との混合溶剤を希釈剤とし
て希釈し、適当な固形分にして塗料として使用すること
ができる。水/有機溶剤(重量比)を95/5〜80/
20とすることが好ましい。この希釈剤は、水分散型樹
脂組成物の固形分が30重量%のときに粘度が150〜
2000cps となるような量で使用することが好まし
い。
【0024】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらによって制限されるもので
はない。
【0025】製造例1(部分中和アクリル樹脂の製造) 攪拌機、還流冷却器、温度計及び不活性ガス導入口を備
えたフラスコに、ブチルセロソルブ35重量部及びブタ
ノール20重量部を仕込み、加熱して130℃まで昇温
し、これにスチレン28重量部、アクリル酸エチル26
重量部、メタクリル酸46重量部及びt−ブチルパーオ
キシベンゾエート0.6重量部から成る混合溶液を3時間
かけて滴加した。その後、ブチルセロソルブ5重量部及
びブタノール23重量部を20分間で滴下した後、2時
間保温し、カルボキシル官能性重合体(酸価300、固
形分換算)を得た。
【0026】その後、100℃に冷却し、水47重量部
を添加し、さらに80℃でジメチルアミノエタノール3
1重量部を添加し、部分中和アクリル樹脂を得た(中和
率65%)。次いで、水を添加して加熱残分が43重量
%(108℃、3時間)になるように調整した。得られ
たアクリル樹脂の酸価は、300(固形分換算)であ
り、数平均分子量は9700、重量平均分子量は242
00であった。
【0027】製造例2(部分中和アクリル樹脂の製造) 攪拌機、還流冷却器、温度計及び不活性ガス導入口を備
えたフラスコに、ブチルセロソルブ35重量部及びブタ
ノール20重量部を仕込み、加熱して130℃まで昇温
し、これにスチレン32重量部、アクリル酸エチル30
重量部、メタクリル酸38重量部及びt−ブチルパーオ
キシベンゾエート0.6重量部から成る混合溶液を3時間
かけて滴加した。その後、ブチルセロソルブ5重量部及
びブタノール23重量部を20分間で滴下した後、2時
間保温し、カルボキシル官能性重合体(酸価250、固
形分換算)を得た。
【0028】その後、100℃に冷却し、水47重量部
を添加し、さらに80℃でジメチルアミノエタノール2
3.6重量部を添加し、部分中和アクリル樹脂を得た(中
和率65%)。次いで、水を添加して加熱残分が43重
量%になるように調整した。得られたアクリル樹脂の酸
価は、250(固形分換算)であり、数平均分子量は9
600、重量平均分子量は21300であった。
【0029】製造例3(芳香族系エポキシ樹脂の製造) ビスフェノールAのグリシジルエーテル型のエポキシ樹
脂(商品名DER343、ダウケミカル社製)405重
量部及びビスフェノール220gを計り取り、攪拌機、
還流冷却器、温度計及び不活性ガス導入口を備えたフラ
スコに投入した。約30分で130℃になるように加熱
を調整し、その後加熱を停止し、反応熱を利用して19
0℃まで昇温した。この温度で2時間反応させ、芳香族
エポキシ樹脂を得た。この樹脂の数平均分子量(Mn)
は6550、重量平均分子量(Mw)は19600であ
り、分散度(Mw/Mn)は 2.99であった。
【0030】製造例4(芳香族系エポキシ樹脂の製造) ビスフェノールの量を209重量部に変えた以外は、製
造例3と同様にして芳香族エポキシ樹脂を合成した。こ
の樹脂の数平均分子量(Mn)は4760、重量平均分
子量(Mw)は11750であり、分散度(Mw/M
n)は 2.5であった。
【0031】製造例5(メラミン樹脂の製造) 攪拌機、還流冷却器及び温度計を備えたフラスコにパラ
ホルムアルデヒド225g、n−ブタノール444g及
びメラミン126gを秤取し、90℃で30分間付加反
応を行い、その後フタル酸 0.1gを加え、酸性条件下に
還流脱水を行いながら2時間反応させ、アルキルエーテ
ル化を行った。反応終了後、加熱濃縮を行い、得られた
樹脂をブタノールで希釈し、固形分74.8重量%に調整
した。このものの粘度は、Y- (ガードナー/25℃)
であった。
【0032】製造例6(メラミン/ベンゾグアナミン共
縮合樹脂の製造) 攪拌機、還流冷却器及び温度計を備えたフラスコにパラ
ホルムアルデヒド187.5g、n−ブタノール370
g、メラミン63g及びベンゾグアナミン93.5gを秤
取し、90℃で30分間付加反応を行い、その後フタル
酸 0.1gを加え、酸性条件下に還流脱水を行いながら2
時間反応させ、アルキルエーテル化を行った。反応終了
後、加熱濃縮を行い、得られた樹脂をブタノールで希釈
し、固形分96.0重量%に調整した。このものの粘度
は、Z2-(ガードナー/25℃)であった。
【0033】製造例7(メラミン樹脂の製造) 攪拌機、還流冷却器及び温度計を備えたフラスコにパラ
ホルムアルデヒド300g、メタノール384g及びメ
ラミン126gを秤取し、90℃で30分間付加反応を
行い、その後フタル酸 0.1gを加え、酸性条件下に還流
脱水を行いながら2時間反応させ、アルキルエーテル化
を行った。反応終了後、加熱濃縮を行い、得られた樹脂
をメタノールで希釈し、固形分71.8重量%に調整し
た。このものの粘度は、Z- (ガードナー/25℃)で
あった。
【0034】実施例1 製造例3で得たエポキシ樹脂625重量部に130℃で
ブタノール50重量部を添加し、充分に攪拌した後、1
30℃に保持したまま製造例5で合成したメラミン樹脂
192.5重量部を加えて2時間反応させ変性エポキシ樹
脂を得た(この変性エポキシ樹脂の低分子量体(数平均
分子量1200以下)は7重量%であった)。100℃
になった時点で製造例1で製造した部分中和アクリル樹
脂447重量部を20分間かけて添加し(エポキシ樹脂
/メラミン樹脂/アクリル樹脂=65/15/20;固
形分重量比)、その後、80℃で30分間攪拌して反応
させ、メラミン変性エポキシアクリル樹脂を得た。この
時の酸価(固形分換算)は40であった。その後、13
50重量部の水を1時間かけて添加し、白色の水分散型
樹脂を得、さらに水で固形分30.5重量%に調整し
た。このときの酸価(固形分換算)は39で、粘度は、
100cps (B型粘度6r.p.m )であり(有機溶剤/水
=11/89)、pHは7.6であった。
【0035】比較例1 製造例3で得たエポキシ樹脂625重量部を130℃に
冷却し、ブタノール50重量部を添加し、充分に攪拌
し、100℃になった時点で製造例1で製造した部分中
和アクリル樹脂782.6重量部を添加した(エポキシ樹
脂/アクリル樹脂=65/35;固形分重量比)。その
後、80℃で30分間攪拌して反応させ、エポキシアク
リル反応物を得た。この時の酸価は45であった。その
後、水1100重量部を1時間かけて添加し、白色の水
分散型樹脂を得た。この樹脂を水で固形分30重量%に
調整した。このときの粘度は、450cps (B型粘度6
r.p.m )であった(有機溶剤/水=13/87)。
【0036】実施例2〜6及び比較例2 実施例1と同様の方法で下記の表1に示した配合により
樹脂を製造し、水分散型樹脂組成物を得た。
【0037】
【表1】
【0038】実施例1〜6及び比較例1〜2で得られた
変性エポキシ樹脂、メラミン変性エポキシアクリル
樹脂、水分散型樹脂の特性値を下記の表2に示す。な
お、安定性は、室温(25℃)で60日間放置した後の
粘度変化及び外観を測定して評価した。
【0039】
【表2】
【0040】塗膜試験 実施例1〜6及び比較例1〜2で得られた、固形分30
重量%に調整した水分散型樹脂組成物をブリキ板にバー
コータ#18で塗布した(膜厚は焼付け後5〜7μmで
あった)。この塗膜板について200、220、270
℃で各々30秒間焼付けを行った。次いで、24時間室
温に放置し、塗膜試験を下記の方法で測定し、評価結果
を表3に示す。
【0041】 鉛筆硬度 三菱ユニを用いてJIS−K5400により評価した。 衝撃値 デュポン式衝撃器1/2”−500により判定した。 耐レトルト性 130℃、2気圧の蒸気中に浸漬後、取り出し、その外
観を判定した。 耐レトルト性試験後の密着性 130℃、2気圧で浸漬後、塗膜に1mm×1mmのゴ
バン目100個を切り、セロテープで剥離試験を行い、
その剥離の割合を判定した。 耐レトルト性試験後のエリクセン値 130℃、2気圧で浸漬後、エリクセン試験を行い、5
mm押し出し、その塗膜外観を観察した。
【0042】
【表3】
【0043】表3に示した結果から明らかなとおり、本
発明の製造法によって得られたメラミン変性エポキシア
クリル樹脂を用いた水分散型樹脂組成物は、高温短時間
で焼付け可能で、得られる塗膜は、耐水性、密着性及び
可撓性に優れている。
【0044】
【発明の効果】本発明の製造法によって得られるメラミ
ン変性エポキシアクリル樹脂を用いた水分散型樹脂組成
物は、安定性に優れ、高温短時間で焼付けることができ
る硬化性の良好なもので、耐水性、密着性及び可撓性に
優れた硬化塗膜を生じる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(a)数平均分子量が4500〜
    8000の範囲にある芳香族系エポキシ樹脂と(b)ア
    ルデヒドを付加して炭素数1〜4のアルコールでアルキ
    ルエーテル化した、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹
    脂又はメラミン/ベンゾグアナミン共縮合系樹脂とを
    (a)/(b)の重量比を95/5〜60/40の範囲
    の割合として反応させた変性エポキシ樹脂90〜50重
    量部(固形分)と(B)酸価100〜350のカルボキ
    シル官能性重合体をアンモニア又はアミンで部分的に中
    和したアクリル樹脂10〜50重量部(固形分)(但
    し、総量〔(A)+(B)〕を100重量部として)と
    を反応させることを特徴とするメラミン変性エポキシア
    クリル樹脂の製造法。
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