JPH05155780A - 溶性酵素によるリポタンパク質除去 - Google Patents

溶性酵素によるリポタンパク質除去

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JPH05155780A
JPH05155780A JP3204204A JP20420491A JPH05155780A JP H05155780 A JPH05155780 A JP H05155780A JP 3204204 A JP3204204 A JP 3204204A JP 20420491 A JP20420491 A JP 20420491A JP H05155780 A JPH05155780 A JP H05155780A
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ldl
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JP3204204A
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Robert S Lees
エス リーズ ロバート
Jr Robert S Langer
エス ランガー ジュニア ロバート
Regine Labeque
ラベック レジーヌ
Claudy J P Mullon
ジ ペ ミューロン クローディー
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    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/43Enzymes; Proenzymes; Derivatives thereof
    • A61K38/46Hydrolases (3)
    • A61K38/465Hydrolases (3) acting on ester bonds (3.1), e.g. lipases, ribonucleases
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/06Antihyperlipidemics

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 溶性ホスホリパーゼA2 の治療に有効な量を
血液中の低密度リポタンパク質を低下させるために被検
者に投与する方法。 【効果】 ホスホリパーゼA2 がLDL中に存在するリ
ン脂質の加水分解により血漿LDLを変異し、その結果
変異したLDLが異化プロセスにより血流から速やかに
除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は一般に血液中のコレステロール
濃度を低下させることにより高コレステロール血症を治
療する方法に関する。より詳しくは本発明は高コレステ
ロール血症患者中へ、その血液中の低密度リポタンパク
質の変異のために溶性ホスホリパーゼA2 を投与するこ
とに関する。容易に異化できる形態にある変異された低
密度リポタンパク質は生体内クリアランスプロセスによ
り血流から速やかに除去される。
【0002】
【発明の背景】冠心臓疾患は合せたすべての形態の癌を
含めて他の疾患より多い年間死亡数を占める。疫学的研
究は、全血漿コレステロール及び低密度リポタンパク質
コレステロールの濃度が高いほど冠心臓疾患を生ずる可
能性が大きいことを立証した。低密度リポタンパク質
(「LDL」)は限外濾過で1.019〜1.063g/ml
の密度範囲内に浮かぶものである。それらは約75%の
脂質(主にコレステリルエステル、コレステロール及び
リン脂質)及び25%のタンパク質からなる。510,0
00ダルトンの分子量を有するアポリポタンパク質Bは
LDLの主タンパク質成分である。
【0003】電子顕微鏡検査下で、LDLは直径20〜
25ナノメートルの球形粒子のように見える。各LDL
粒子は、リン脂質、非エステル化コレステロール及びア
ポリポタンバク質Bからなる親水性被膜により水性血漿
から保護された油性コア中にコレステリルエステル約1
500分子を含む。全コレステロールの約65〜70%
はLDL中で運ばれる。従って、LDLの除去はコレス
テロール濃度の不随的低下を生ずる。
【0004】コレステロール及びLDL濃度はコレステ
ロール又は脂肪の高い食事摂取を有する多くの人中に、
及び異常な、しかしLDLに対する細胞表面受容体中に
遺伝子欠損を遺伝された稀でない群を含めて種々の家族
性高脂質血症をもつ人中に高い。全血漿コレステロール
及びLDLコレステロールの濃度は食事又は薬物により
低下できる。しかし、薬物療法はその使用を制約する潜
在的な重い副作用を有することができる。より特定的に
は、コレステロール合成を低下する薬物(例えばロバス
タチン)は肝臓障害、白内障及び胎児の異常を生ずる可
能性を有する。さらに、多くの家族性高コレステロール
血症(すべての同型接合型及び若干の異種接合型)は食
事及び薬物療法に耐性である。また、薬物療法は通常高
密度リポタンパク質(「LDL」)の濃度、並びにLD
Lの濃度を低下し、前者はアテローム硬化症に対し保護
性であると思われる。
【0005】血漿瀉血、患者の高コレステロール血漿の
直接除去及び低コレステロール流体による置換、は単に
HDL濃度の一時的低下を生じ、良好な療法である。し
かし、血漿瀉血は非常に費用がかゝる。さらに、この療
法は多量のヒト血漿製品の長期投与のために感染性疾患
及び他の合併症の伝達を生ずることができる。血漿によ
る置換の必要を不要にするLDLのみの特異的除去はア
フィニティークロマトグラフィー装置例えばポリアニオ
ンカラム又は抗LDL抗体カラムの使用により行なうこ
とができる。しかし、この方法は通常2カラムシステム
を必要とし、1カラムが血漿からLDLを除去し、同時
に他のカラムが再生される。吸収剤の制限された容量が
この方法を厄介で費用のかゝるものにする。
【0006】血液中のLDLはまたそのホスホリパーゼ
C又はDとの反応により優先的に除去することができ、
それは濾過又は遠心分離により他の血液成分から分離で
きるLDL粒子を与える。この方法は1988年9月6
日に提出された米国特許出願第241,067号中に開示
されている。この療法はむしろ費用がかゝらないけれど
も、その使用は体外適用に限定される。
【0007】最近、酵素ホスホリパーゼA2 により変異
されたLDLが生体内異化プロセスにより血液プールか
ら速やかに浄化されることが認められた。1987年9
月25日に提出された米国特許出願第101,262号中
に記載されているように、固定化ホスホリパーゼA2
含むリアクターが血漿LDL濃度を低下させるために体
外又は体内治療に使用される。この方法に関する1つの
主要な欠点は固定化ホスホリパーゼA2 が使用されるこ
とを必要とすることである。従ってそれは変異されたL
DLの生体内クリアランスの概念に基づく治療系の技術
的設計に大きい制約を課する。とりわけ、固定化酵素を
含むリアクターを治療の間患者に体外的又は体内的に連
結しなければならない。また、固定化プロセスがしばし
ば酵素活性を著しく低下する。
【0008】
【発明の概要】従って本発明の目的は、血漿交換、アフ
ィニティークロマトグラフィー又は固定化酵素含有リア
クターを含む厄介な又は費用のかゝる方法に頼ることな
く血漿コレステロール濃度を低下させる簡単かつ低コス
トの方法を提供することである。
【0009】本発明の他の目的は血漿コレステロールの
濃度を血液プールからその除去により低下し、それによ
り、コレステロールの合成を阻止することによりそれを
低下する低コレステロール血薬物に関連することが知ら
れている重い副作用を避ける方法を提供することであ
る。本発明の他の目的は血漿コレステロールを血液プー
ルから除去することによりその濃度を低下する、従って
家族性高コレステロール血症を有する同型接合及び異種
接合両患者の治療に有効である方法を提供することであ
る。
【0010】本発明のなお他の目的はLDLの除去によ
り血漿コレステロールの濃度を低下させ、一方アテロー
ム硬化症に対して保護を与えると思われ、血液中の存在
が望ましいであろうHDLを保持する方法を提供するこ
とである。これら及び他の目的は説明が進むにつれて一
層明らかになろう。本発明によれば、溶性ホスホリパー
ゼA2 が治療に有効な量で適当な方法により投与され
る。1態様において、酵素が食塩水中に溶解され、被検
者の血流中へ、静脈内に徐々に潅流される。
【0011】この処置、基本的に薬物療法、は血漿LD
Lの異化を非常に促進する。その結果、被検者の血液中
のLDL及びコレステロールの濃度が数時間内に実質的
に低下する。
【0012】
【詳細な説明】ホスホリパーゼA2 (ホスファチド2−
アシルヒドロラーゼE(3.1.1.4 )はホスホグリセリド
のsn−2脂肪アシルエステル結合を加水分解し、遊離
脂肪酸及びリゾリン脂質を生ずる酵素の異なる系統群で
ある。ホスホリパーゼA2 は膵液中並びにヘビ及び節足
動物の毒液中に豊み、そこでそれらが分解性機能を供す
る。しかしそれらはまた、これまで研究されたすべての
細胞型中に微量に生じ、そこでそれらはリン脂質の代謝
及び代謝回転に関与することにより正常細胞の機能に重
要な役割を演ずる。
【0013】今日まで30個以上の完全なアミノ酸配列
が種々の源からのホスホリパーゼA2に対して報告され
た。一般的にいえば、これらの酵素は小さく、4〜7個
のジスルフィド結合で架橋されたポリペプチド鎖中に約
120個のアミノ酸残基を有する。哺乳動物組織及びヘ
ビの毒液から分離されたすべてのホスホリパーゼA2
著しい相同性を示し、それらの共通の化学的類似性に関
して一緒に考えることができる。一方、ミツバチ毒酵素
は他のホスホリパーゼA2 に比べてその構造が実質的に
異なる。従って、これまで配列されたすべてのホスホリ
パーゼA2 は2つの範疇に分類でき、ハチ毒ホスホリパ
ーゼA2 が1つの範疇に属し、種々の脊椎動物から他の
酵素は第2の大きい範疇を形成する。
【0014】酵素の第2の大きい相同範疇はさらにそれ
らのアミノ酸配列に基づいて2つの構造クラスに分類で
きる〔ヘインリクソン(Heinrikson) ほか、J. Biol.Ch
em.,252;4913(1977)〕。残基11と69
〔こゝに及び以下、ガラガラヘビ〔クロタルス・アトロ
ックス(Crotalus atrox) 〕酵素の番号付与系に基づ
く〕の間のジスルフィド架橋により規定される群I酵素
には哺乳動物膵臓並びにコブラ及びウミヘビのヘビ系統
群の毒液からのものが含まれる。推定活性部位に近いシ
ステインにジスルフィドにより連結されたカルボキシ末
端配列延長をもつ群II酵素には哺乳動物血小板並びにク
サリヘビ(マムシ及び旧世界クサリヘビともに)及びガ
ラガラヘビの系統群の毒液からホスホリパーゼA2 が含
まれる。
【0015】ミツバチ毒ホスホリパーゼA2 は群I及び
II酵素とは構造的に全く異なる。大きさで類似するけれ
ども、それはより少ないジスルフィド結合を有し、他の
ホスホリパーゼA2 との多くの配列相同を見いだすこと
が困難である。しかし、ミツバチ毒酵素は、残基43〜
50を含む群IホスホリパーゼA2 の活性部位領域中の
配列に等しい配列:Cys −Cys −Arg −Thr −His −As
p−Met −Cys を有する。
【0016】C.アトロックスからのホスホリパーゼA
2 がLDLをその中に存在するリン脂質の加水分解によ
り変異できることはアガーベック(Aggerbeck) ほか、J.
Biol. Chem., 251:3823(1976)により報
告された。ウサギ中のLDL代謝に関する我々の最近の
研究において、ミツバチ毒からのホスホリパーゼA2
より異化されたLDLが血流から速やかに浄化されるこ
とが認められた。他の実験において、静脈内投与された
ホスホリパーゼA2 変異LDLの55%が10分内に血
液プールから除去されることが認められた。対照的に、
注入された自生、非変異LDLの濃度の15%低下が注
入の1時間後に認められた。正常及び高コレステロール
血症の両方のウサギ中の自生及び変異LDLの生物学的
分布は異化されたLDLが主に肝臓により除去されるこ
とを示す。
【0017】異化されたLDLが速やかに代謝されるこ
との発見は我々に高コレステロール血症を治療する新規
治療法を示唆した。より詳しくは、全血漿LDL濃度
を、溶性ホスホリパーゼA2 を血流中で単に循環しその
中のLDLを変異することにより低下できる。酵素的に
変異されたLDLは次いで生体内変異化プロセスにより
速やかに除去され、それにより患者のコレステロール及
びLDL両濃度の低下を生ずる。
【0018】ホスホリパーゼA2 はおそらく細胞膜中の
リン脂質を加水分解することにより若干の細胞例えば赤
血球の溶解を触媒することが知られている。この関係に
基づいて、酵素が被検者の組織又は器官に接近し有害な
効果を生ずることができないように固定化ホスホリパー
ゼA2 が最初に我々により血漿LDLの変異に使用され
た。
【0019】本発明発明において、我々はそれにもかゝ
わらず血流中への溶性ホスホリパーゼA2 の投与が、適
当な方法で行なわれるならば、受容体に対し重大な又は
不可逆的な不利な副作用を生ずることなく血漿コレステ
ロール濃度を数時間内に実質的に低下できることを実証
した。種々の源からの精製ホスホリパーゼA2 が市販さ
れている。理想的にはヒトホスホリパーゼA2 はそれが
ヒト免疫系と最も適合性であるので高コレステロール血
症患者の治療に好ましい。ヒトホスホリパーゼA2 はア
ピッツーカストロ(Apitz-Castro)ほか、Biochem. Bioph
ys. Res. Comm., 91:63(1979)により記載さ
れた方法により血小板から精製できる(群II酵素)。血
小板からのヒトホスホリパーゼA2 の遺伝子が最近クレ
マー(Kramer) ほか、J. Biol.Chem., 264:576
8(1988)によりクローン化されたので、この酵素
の多量の生産が今日可能であると思われる。
【0020】こゝに記載した態様において、2つの源、
すなわちハチ毒液及びガラガラヘビ(C.アトロック
ス)毒液からの溶性ホスホリパーゼA2 を用いた。各酵
素はそれぞれホスホリパーゼA2 系統群の2範疇の1つ
を代表する。ハチ毒酵素は前記のように、哺乳動物及び
爬虫類源からのホスホリパーゼA2 とは構造的に異な
る。後者の酵素はさらに2つの群に分類することがで
き、両群中の酵素は配列において高度に相同性である。
例えば、ウシ膵臓ホスホリパーゼA2 (群I酵素)及び
C.アトロックスホスホリパーゼA2 (群II酵素)の配
列を比較すると、それらの相同配列は長さで7〜20個
のアミノ酸の範囲にあり、ともに最小配列の62%を含
む。結晶学的研究はさらに、これらの2種の酵素がまた
それらの三次元構造において類似することを示す。従っ
て、C.アトロックス酵素はハチ毒酵素を1つの例外と
して、これまで研究されたすべてのホスホリパーゼA2
の代表である。
【0021】ウサギでの我々の実験の結果はハチ毒又は
C.アトロックスからのホスホリパーゼA2 が、血流中
へ注入した後、コレステロール濃度を低下できることを
示す。より特定的に、本発明の1態様において、いずれ
かの源からのホスホリパーゼA2 の治療に有効な量(例
えばハチ毒酵素5,000単位又はC.アトロックス酵素
500単位、表1及び2参照)を初めに食塩水の予定体
積中に溶解した。生じたホスホリパーゼA2 溶液を90
分の期間にわたってウサギの血流中へ徐々に投与した。
この処理の結果、全血漿コレステロールにおける26〜
43%(平均33%) の降下が投与の終りに認められ
た。コレステロール濃度の低下はその後の一定時間続い
た。全コレステロール濃度における33〜60%(平均
45%)の全低下が、投与の終った3時間後、すなわち
投与を開始した4.5時間後に認められた。
【0022】 表1:ホスホリパーゼA2 (PLA2 )の注入における高コレステロール血 ウサギ中のコレステロール測定 ──────────────────────────────────── ウサギ1 ウサギ2 ウサギ3 ──────────────────────────────────── 注入PLA2 活量 1000単位 5000単位 500単位 (ハチ毒) (ハチ毒) (C.アトロックス) 全コレステロール(mg/dl) 初 期 898 589 190 90分 785(-13%)* 436(-26%) 135(-29%) 4.5時間 −− 392(-33%) 111(-42%) 全トリグリセリド(mg/dl) 初 期 115 162 77 90分 60(-48%)* 100(-38%) 100(+30%) 4.5時間 −− 150( -7%) −− * (変化%)
【0023】 表2:500単位C.アトロックス毒の緩徐注入におけるリポタンパク質 /コレステロール測定 ──────────────────────────────────── 全コレステロール HDL LDL VLDL ──────────────────────────────────── 初 期 283 16 171 96 90分 160 32 102 26 変化% −43% +100% −40% −73% 4.5時間 114 37 51 26 変化% −60% +131% −70% −73% ──────────────────────────────────── これらの実験におけるコレステロール低下に関するかな
りの相違は多くの理由のために予期された。
【0024】第1に、ウサギ中の初期コレステロール濃
度が非常に異なる、すなわち190〜898mg/dlの範
囲にあった。また、異なる源及び異なる量のホスホリパ
ーゼA2 が使用された。それにもかゝわらず、我々の結
果は明らかに数時間内に血漿コレステロールを実質的に
低下するホスホリパーゼA2 の効果を示す。対照的に、
血漿トリグリセリドの濃度は90分の静脈内潅流の終り
に1実験において増加、他において低下が認められた。
とにかく、第3の実験において投与が終った3時間後に
測定したトリグリセリド濃度が初期濃度と実質的に同様
であったことが示された。これらの結果は表1中に示さ
れる。
【0025】我々の実験結果はまたC.アトロックスホ
スホリパーゼA2 がハチ毒酵素より血漿コレステロール
の低下に一層有効であることを示唆する。表1中に示さ
れるように、コレステロール濃度の匹敵できる低下を達
成するためにC.アトロックス毒の量に比べて10倍量
のハチ毒からの酵素が必要であった。1実験において、
異なるリポタンパク質のコレステロール含量の変化をホ
スホリパーゼA2 の投与の前後に測定した。表2中に示
されるように、ホスホリパーゼA2 の投与が終った3時
間後に全コレステロール濃度の169mg/dlの低下(2
83mg/dlから114mg/dlに)があった。この低下は
LDLコレステロールの120mg/dlの相当する低下
(171mg/dlから51mg/dlに)により達成された。
随伴する低下は本発明の基礎原理に一致する。すなわ
ち、血流中の全コレステロールの約65〜70%がLD
Lで運ばれるので、ホスホリパーゼA2 により変異され
たLDLの速やかな異化が血漿コレステロールの低下を
達成する。この関係において、被検者中へのホスホリパ
ーゼA2 の静脈内潅流後の血漿LDLの変異が、直接L
DL中のリン脂質の加水分解のモニターにより、及び間
接的にろ紙上のリポタンパク質移動度の増加をクロマト
グラフ的にモニターすることにより、両方で確認された
ことが指摘されるべきである。
【0026】表2中にまた示されるように、超低密度リ
ポタンパク質(「VLDL」)のコレステロール含量の
変化のパタンがLDLのそれに実質的に従う。一方HD
Lのコレステロール含量は血液プール中へのホスホリパ
ーゼA2 の投与後に低下しないことが認められた。おそ
らく、ホスホリパーゼA2がHDL中のものよりもLD
L(及びVLDL)中のリン脂質と優先的に反応する。
類似の現像はまたリン脂質と反応する他の酵素、すなわ
ちホスホリパーゼC、で観察された。前記のように、H
DLはアテローム硬化症に対し保護性であると思われ
る。従って、HDL中のものよりもLDL中に存在する
リン脂質の攻撃に対するホスホリパーゼA2の優先は高コ
レステロール血症の治療用薬物としてこの酵素を使用す
ることに追加利益を与える。
【0027】ホスホリパーゼA2 は、おそらく細胞膜中
のリン脂質の加水分解により、若干の細胞に損傷を生ず
ることが知られている。前記のようにホスホリパーゼA
2 処置によりウサギがうけたかもしれない損傷の程度の
基準として溶血検定を各実験の終りに行なった。生じた
遊離ヘモグロビン含量と初期全ヘモグロビン含量との比
によって示して赤血球の単に10〜20%が全実験にお
いて溶解したことが認められた。対照的に、リポタンパ
ク質中のリン脂質の80〜90%がホスホリパーゼA2
による潅流の終りに加水分解した。明らかにLDLを含
めて血漿タンパク質がホスホリパーゼA2 による攻撃に
対して赤血球より一層抵抗力がない。とにかく、ホスホ
リパーゼA2 処置されたすべてのウサギが操作にもかゝ
わらず生存しただけでなく、またそれらを他の実験のた
めにと殺する前2か月以上の間健康であった。
【0028】従って、我々は本発明の有効性、すなわち
被検者の血流中へ適当な方法でホスホリパーゼA2 を投
与しそれにより被検者に重大な又は不可逆的な効果を生
ずることなく数時間内に血漿コレステロールの実質的な
低下を達成すること、を明らかに示した。投与されるホ
スホリパーゼA2 の投薬量は、もちろん治療される状態
の重さ、選ばれる投与の経路、被検者の体重、ホスホリ
パーゼA2 の比活性及び酵素の源による。投薬量効果の
例として、ハチ毒ホスホリパーゼA2 の量を1,000単
位から5,000単位に増加すると全コレステロールの低
下が13%から26%に、2倍になったことが表1中に
示される。また、前記のように、C.アトロックスホス
ホリパーゼA2 が血漿コレステロール濃度の低下におい
てハチ毒酵素より非常に有効である。従って、低投薬量
がC.アトロックス酵素に使用されよう。実際には投与
される投薬量は結局治療する専門職業人により決定され
よう。LDL濃度を、重大な又は不可逆的な副作用を生
ずることなく低下するホスホリパーゼA2 の投薬量はこ
ゝに「治療に有効な量」として示される。
【0029】ホスホリパーゼA2 の治療に有効な量は処
置される状態に適する経路により投与できる。好ましく
は酵素は治療される被検者の血流中へ注射される。好ま
しい経路例えば静脈内、皮下、筋肉内、腹腔内、気管
支、鼻、経口などが、治療される状態及び使用される酵
素の生化学的性質で変化することは当業者により容易に
理解されよう。
【0030】ホスホリパーゼA2 を純粋又は実質的に純
粋なタンパク質として投与することが可能であるけれど
も、それを薬学的配合物又は調製物として与えることが
好ましい。本発明の配合物は人及び獣医学の使用に対し
ともに、精製したホスホリパーゼA2 並びに1種又はそ
れ以上のその薬学的に許容できる担体及び、場合により
他の治療成分を含む。担体は配合物の他の成分と適合性
であり、その受容体に有害でない意味で「許容可能」で
なければならない。望ましくは、配合物はタンパク質が
不適合であることが知られた酸化性物質及び他の物質を
含むべきでない。むしろ、担体が酵素の保存期間を延長
できるように酵素を安定化できることが好ましい。
【0031】配合物は便宜には単位剤形で提供すること
ができ、薬学技術においてよく知られた方法により製造
できる。すべての方法は精製ホスホリパーゼA2 を1種
又はそれ以上の補助的成分を構成する担体と関連させる
段階を含む。一般に、錠剤又は粉末のための配合物は凍
結乾燥ホスホリパーゼA2と微粒固体担体とを均一かつ
十分にブレンドし、次いで、錠剤の場合のように、必要
であれば生成物を所望形状及び大きさに造形することに
より製造される。これらの固体配合物は経口摂取する。
【0032】一方、非経口投与に使用される配合物は便
宜にはホスホリパーゼA2 の無菌水溶液を含む。好まし
くは溶液は受容体の血液と等張である。そのような配合
物は固体ホスホリパーゼA2 を水中に溶解して水溶液を
生成し、次いで溶液を無菌することにより便宜に製造で
きる。配合物は単位又は多−用量容器例えば密封アンプ
ル又はバイアル中で提供できる。
【0033】我々はこゝに本発明の特定の態様を記載し
た。しかし変形及び改変を本発明に行なって本発明の利
点の若干又はすべてを達成できることが明らかであろ
う。例えば、本発明において使用できるホスホリパーゼ
2 はこれまでに分離され、研究された酵素に限定され
ない。しかし、それらが血液中に可溶性であり、そこに
存在するもの以外の補因子を必要としないことが好まし
い。
【0034】また、組換えDNA技術により合成され
た、リン脂質のsn−2アシルエステル結合を加水分解
できるだけでなく、また若干の他の望ましい性質を有す
るハイブリッドタンパク質を使用することが可能であ
る。例として、LDLを変異できるだけでなく、また胃
のプロテアーゼによる消化に耐性であるハイブリッドタ
ンパク質は、高コレステロール血症の治療のために経口
経路により便宜かつ有効に投与できるであろう。
【0035】本発明の他の改良はポリエチレングリコー
ル−ホスホリパーゼA2 及びその変形の使用を含む。ポ
リエチレングリコールの酵素に対する共有結合的結合は
酵素の表面上の部位に対する接近を遮断し、それにより
血流からのクリアランス、プロテアーゼによる攻撃及び
抗体の結合、並びに免疫応答の発生に必要な抗原提供細
胞によるプロセシングを阻止することが認められた。そ
の結果、投与された酵素の抗原性を少くし、また循環寿
命を長くする〔ハーシュフィールド(Hershfie-ld) ほ
か、N. Engl. J. Med., 316:589(1987);
ホー(Ho) ほか、Drug Metab. Dispos.,14:349
(1986);チュア(Chua) ほか、Annalsof Interna
lMed.,109:114(1988)〕。
【0036】あるいは、LDLに対する酵素の特異的標
的のためにLDLに向かう抗体に接合したホスホリパー
ゼA2 を投与することが望ましいかもしれない。薬物有
効性の増加又は薬物副作用の低下が薬物の担体例えば抗
体あるいは標的分子又は細胞に対する優先的親和力を有
する他の溶性結合性タンパク質に対する化学的結合によ
り達成できることが該技術においてよく知られている
〔ハーウィッツ(Hurwitz) ほか、J. Med. Chem.,28:
137(1985);チル(Till) ほか、Science,24
2:1166(1988)〕。
【0037】次の実施例は本発明の理解を助けるために
提供され、その真の範囲は特許請求の範囲中に示され
る。発明の精神から逸脱することなく示した操作に改変
を行なうことができることが理解される。 実施例1 ハチ毒ホスホリパーゼA2 (1,000又は5,000単
位)を約5mlの無菌生理食塩水中に溶解して200単位
毎mlの濃度を有する酵素溶液を形成した。ハチ毒ホスホ
リパーゼA2 はシグマ(Sigma, St. Louis, MO) から購
入した。酵素活性はダイズL−α−ホスファチジルコリ
ンを基質として用いて25℃でpH8.9で測定した。
【0038】酵素溶液を、1%コレステロール食〔プリ
ナー(Purina,Framingham, MA) 〕を1〜3週間与えた
ニュージーランドシロウサギ〔ヘイゼルトン(Hazelto
n,Denver, PA) 〕中へ90分間にわたって静脈内に徐々
に潅流した。潅流はミニカス(Minicath)注入セット23
G〔デゼレート・メディカル(Deseret Med. Inc.,Sand
y, UT)〕で辺縁静脈を通して行なった。
【0039】3時点、すなわち潅流を開始した後0時、
90分及び4.5時間、に血液試料を、全コレステロール
及びトリグリセリドの濃度並びに溶血の測定のためにミ
ニカス注入セット21Gで耳動脈から採取した。全コレ
ステロール測定は、コレステロールエステルヒドロラー
ゼ、コレステロールオキシダーゼ、西洋ワサビペルオキ
シダーゼ、ヒドロキシ安息香酸ナトリウム塩、4−アミ
ノアンチピリン、及びアジ化ナトリウムのリン酸塩緩衝
液中の混合物を含むキット、コレスーキネット(Choles
-Cinet) を用いて行なった。キットはスクラボ・ダイア
グノスチック(Scalavo Diagnostics, Wayne, NJ) から
購入した。コレステロールはヘンリー(Henry)ほか、
「臨床化学;原理及び手法(Clinical Chemistry ; Pri
nciples and Techuiques)」、ハーパーほか(Harp-er a
nd Rows)編、1440、New York(1975)により記
載された自動化システムで比色法により測定した。
【0040】全トリグリセリド測定はアボット(Abbot
t, NorthChicago, IL)からのA−ジェント(A−gent)
キットで得た。A−ジェントはNADH、ホスホエノー
ルピルビン酸塩、ATP二ナトリウム塩、MgSO4
トリス緩衝液、無水コハク酸、リパーゼ、乳酸デヒドロ
ゲナーゼ、ピルビン酸キナーゼ及びグリセロールの混合
物である。トリグリセリドは微生物リパーゼにより遊離
グリセロール及び遊離脂肪酸に加水分解された。遊離さ
れた遊離グリセロールは次いでアボートからの自動化シ
ステム、バイオクロマチック・アナライザー(Biochrom
atic Analyzer)100で340nmにおけるNADHの消
失により測定した。ブコロ(Bucolo) ほか、Clinical c
hemistry, 19;476(1975);サンプソン(Sam
pson) ほか、Clinical Chemistry, 21:1983(1
975)。
【0041】種々の時点で測定した全コレステロール及
びトリグリセリド濃度は表1、見出し「ウサギ1」及び
「ウサギ2」下の2つの欄中に示される。溶血はカーン
(Kahn) ほか、Ann. Clin. Lab. Science,11:126
(1981)により報告された方法に従い分光測光的に
測定した。静脈内潅流後の遊離ヘモグロビンは全ヘモグ
ロビンに対する初期値の10〜20%であると認められ
た。
【0042】実施例II C.アトロックスホスホリパーゼA2 (500単位)を
約5mlの無菌生理食塩水中に溶解して約80単位毎mlの
濃度を有する酵素溶液を形成した。C.アトロックスホ
スホリパーゼA2 はマイアミ・サーペンタリウム(Miami
Serpentarium,Salt Lake City, UT) から購入した凍結
乾燥C.アトロックス(ニシヒシモンガラガラヘビ)毒
からハチモリ(Hachimori)ほか、Biochemistry, 10:
1971(1975)により記載された操作により精製
した。酵素活性はダイズL−α−ホスファチジルコリン
を基質として用いて25℃でpH8.9で測定した。
【0043】実施例Iに記載したと同様の操作に従っ
た。種々の時点で測定した全コレステロール及びトリグ
リセリドの濃度は表1、見出し「ウサギ3」の下の右欄
中に示される。ホスホリパーゼA2 処置後の遊離ヘモグ
ロビンは全ヘモグロビンに対する初期値の10〜20%
であると認められた。
【0044】実施例III C.アトロックスホスホリパーゼA2 (500単位)を
約5mlの無菌生理食塩水中に溶解して約80単位毎mlの
濃度を有する酵素溶液を形成した。血液試料は種々の時
点に採取した。全操作は実施例I及びIIに記載した操作
に従って行なった。
【0045】異なる血漿リポタンパク質のコレステロー
ル含量はスクラボ・ダンアグノスチックス(Sclavo Dia
gnostics, Wayne,NJ)からのキット、コレスーキネット
を用いて次のように測定した。塩化マンガン及びヘパリ
ンによる血漿沈殿後、沈殿しなかったHDLコレステロ
ールを上澄み中で測定した。LDLコレステロールに対
する値は全コレステロールとHDLコレステロールプラ
ストリグリセリドの 1/5(VLDLの概算値)との差と
して計算した。
【0046】たの場合に、LDLコレステロール濃度
を、トリグリセリド及びLDLを除くために1.006の
密度で42,000rpm で22時間遠心分離した後測定し
た。VLDL及びトリグリセリドを除いた後、全コレス
テロール及びHDLコレステロールを測定した。LDL
コレステロールを全コレステロールとHDLコレステロ
ールとの間の差として計算した。
【0047】種々の時点で測定したLDL、HDL及び
VLDLのコレステロール含量は表2中に示される。溶
血検定もまた行なった。実施例I及びIIにおけるよう
に、潅流後の遊離ヘモグロビンは全ヘモグロビンに対す
る初期値の10〜20%であった。
フロントページの続き (72)発明者 ロバート エス ランガー ジュニア アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 02143サマーヴィル グリーンヴィル ス トリート 46 (72)発明者 レジーヌ ラベック アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 01880ウェイクフィールド スポールディ ング ストリート 6 (72)発明者 クローディー ジ ペ ミューロン アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 01701フレミンガム 523エイ ウースター ロード 1612

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の血液中の低密度リポタンパク質
    (LDL)の濃度を低下させる方法であって、ホスホグ
    リセリドのsn−2脂肪アシルエステル結合を加水分解
    できる酵素を選ぶ段階;及び酵素の治療に有効な量を被
    検者中へ、血液中のLDLのホスホグリセリドのsn−
    2脂肪アシルエステル結合を加水分解し、従ってLDL
    を生体内異化プロセスにより血液から速やかに除去され
    る形態に変異させるために投与する段階を含む方法。
  2. 【請求項2】 酵素がホスホリパーゼA2 である、請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ホスホリパーゼA2 が節足動物毒から精
    製される、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ホスホリパーゼA2 がハチ毒から精製さ
    れる、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ホスホリパーゼA2 がコブラ毒、ウミヘ
    ビ毒、ガラガラヘビ毒、マムシ毒、旧世界クサヘビ毒、
    膵臓及び血小板からなる群から精製される、請求項2に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 ホスホリパーゼA2 がガラガラヘビ毒か
    ら精製される、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 酵素が被検者中へのその投与の前にLD
    Lに向かう抗体に結合される、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 酵素が被検者中へのその投与の前にポリ
    エチレングリコールに共有結合で結合される、請求項1
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 酵素が胃のタンパク質分解に耐性のハイ
    ブリッドタンパク質である、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 投与が静脈内注射、皮下注射、筋肉内
    注射、腹腔内注射、鼻吹入法、及び経口摂取からなる群
    から選ばれる方法により行なわれる、請求項1に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 投与が、酵素を溶解した食塩水の静脈
    内潅流により行なわれる、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 酵素が被検者中へのその投与の前に薬
    学的に許容できる賦形剤中に含有される、請求項1に記
    載の方法。
JP3204204A 1990-08-14 1991-08-14 溶性酵素によるリポタンパク質除去 Pending JPH05155780A (ja)

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