JPH0515494U - 電磁遮蔽板 - Google Patents

電磁遮蔽板

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JPH0515494U
JPH0515494U JP6048791U JP6048791U JPH0515494U JP H0515494 U JPH0515494 U JP H0515494U JP 6048791 U JP6048791 U JP 6048791U JP 6048791 U JP6048791 U JP 6048791U JP H0515494 U JPH0515494 U JP H0515494U
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JP
Japan
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conductive layer
electromagnetic shielding
width
mesh
transparent
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JP6048791U
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English (en)
Inventor
真 永野
東谷絋治
片野正昭
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Central Glass Co Ltd
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Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電磁遮蔽効果が高く、透視性が良好であり、し
かも導電膜の付着強度、耐擦過性、耐侯性に優れた電磁
遮蔽板を提供することを目的とする。 【構成】透明板状体に導電層を網目状に形成した電磁遮
蔽板において、該導電層は透明導電膜の上に無電解めっ
きを施した構造とし、該導電層の幅を1〜3mm、網目
間隔を5〜10mmとするとともに、該導電層の幅をw
(mm)としたときに、開口率を80−10w(%)以
下としたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電磁波を遮蔽し、電波障害を防止するための電磁遮蔽板に関するも のである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
従来、電磁遮蔽効果を高めるため金属線を織って網目状に形成した金属格子を 2枚の板の間に設けた合わせタイプあるいは複層タイプの電磁遮蔽ガラスがしら れているが、厚みが増すのは避けられず、しかも織った構造であるので、金属線 が接触していないか、接触不良部分があり電磁遮蔽効果を損なう恐れがあった。
【0003】 また、実開昭62−186498号には、透明基板の少なくとも片面に印刷さ れた、導電性微粒子を含むインキよりなる格子状の導電メッシュとで構成された 電磁遮蔽板が提案されている。
【0004】 しかしながら、このような電磁遮蔽板は金属の粒子を含むインキにより導電性 メッシュを構成するものであるから、導電物が粗く電磁遮蔽効果を損なうばかり か、パターン間隔が明細書の記載によると、0.1〜3.0mmであるので、透 視性が悪く窓ガラスなどとして使用するには不適当である。
【0005】 本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、電磁遮蔽効果が高く、透 視性が良好であり、しかも導電膜の付着強度、耐擦過性、耐侯性に優れた電磁遮 蔽板を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】
本考案は透明板状体に導電層を網目状に形成した電磁遮蔽板において、該導電 層は透明導電膜の上に無電解めっきを施した構造とし、該導電層の幅を1〜3m m、網目間隔を5〜10mmとするとともに、該導電層の幅をw(mm)とした ときに、開口率を80−10w(%)以下としたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
本発明はITO膜、NESA膜などの透明導電膜の上に無電解メッキ法で銅、 ニッケル、コバルトなどの金属をメッキすることにより、耐侯性、耐擦過性を向 上させるとともに、膜の付着強度も高め、さらに膜の抵抗を低減させ電磁遮蔽効 果をも高める。
【0008】 また、導電層の幅を1〜3mm、網目間隔を5〜10mmとすることによって 、電磁遮蔽効果を低下させず、透視性をも充分確保することができるものである 。
【0009】 また、実施例1の膜構成の導電層の幅を1mm、2mm、3mmの場合につい て開口率と500MHzにおける遮蔽効果との関係を測定したところ、図3に示 すような結果が得られた。なお、遮蔽効果はKEC(関西電子工業振興センター )法により測定した。
【0010】 この結果から明らかなように、開口率−遮蔽効果特性は直線的に変化しており 、しかも導電層の幅に対してほぼ等間隔で平行に変化しており、インテリジェン スビル等で要求される遮蔽性能30dB以上を満足させるためには、該導電層の 幅をw(mm)としたときに、開口率を80−10w(%)以下とすればよいこ とを見出した。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照しながら、本考案を詳細に説明する。 図1、図2はそれぞれ本考案の実施例における電磁遮蔽板の一部を示す平面図 と図1のA−A線における断面図である。
【0012】 実施例1 図1、図2に示すように、ソーダ石灰ガラスなどの厚さ1.1mm、20cm 角の透明板状体1上にスパッタ法、真空蒸着着法、あるいはCVD法などにより ITO膜、NESAなどの透明導電膜2を全面に形成し、通常のエッチング法に より透明導電膜の幅を2mm、網目の間隔を8mmにパターニングする。
【0013】 次いで、この、パターニングされた透明導電膜上に耐メッキレジストを塗布し 、硫酸銅・5水和物10g/l、エチレンジアミン四酢酸30g/l、ホルマリ ン3ml/l、ゲルマニウム酸ナトリウム0.5g/l、ポリエチレングリコー ル20m1/lから構成されるめっき液を70°Cに調整し、前記基板を浸積、 0.1μm厚さの銅皮膜を全面にめっきし、透明導電膜が生成されていない部分 は銅めっき層の付着力が弱いので、その後水洗することにより、透明導電膜2に 銅のめっき層3が被覆された導電層4を、幅wを2mm、網目の間隔Lを8mm の網目状パターンとして形成する。
【0014】 このようにして得られた電磁遮蔽板5は開口率が約56.3%であり、500 MHzにおける遮蔽効果はKEC法により測定したところ、約31dBとなり良 好な電磁遮蔽性能を示すとともに、透視性も良好であった。
【0015】 実施例2 実施例1同様、ソーダ石灰ガラスなどの厚さ1.1mm、20cm角の透明板 状体1上に透明導電膜2を全面に形成し、通常のエッチング法により透明導電膜 の幅を1mm、網目の間隔を6mmにパターニングする。
【0016】 次いで、この、パターニングされた透明導電膜上に塩化ニッケル0.02モル /l、酒石酸ナトリウム0.02モル/l、ヒドラジン1モル/lから構成され るめっき液を90°Cに調整し、前記基板を浸積、0.1μm厚さのニッケル皮 膜を全面にめっきし、透明導電膜が生成されていない部分はニッケルめっき層の 付着力が弱いので、その後水洗することにより、透明導電膜2にニッケルのめっ き層3が被覆された導電層4を、幅wを1mm、網目の間隔Lを6mmの網目状 パターンとして形成する。
【0017】 このようにして得られた電磁遮蔽板5は開口率が約69.4%であり、500 MHzにおける遮蔽効果はKEC法により測定したところ、約30dBとなり良 好な電磁遮蔽性能を示すとともに、透視性も良好であった。
【0018】 実施例3 実施例1同様、ソーダ石灰ガラスなどの厚さ1.1mm、20cm角の透明板 状体1上に透明導電膜2を全面に形成し、通常のエッチング法により透明導電膜 の幅を3mm、網目の間隔を10mmにパターニングする。 を5mmにパターニングする 次いで、この、パターニングされた透明導電膜上に硫酸銅・5水和物10g/ l、エチレンジアミン四酢酸30g/l、ホルマリン3ml/l、ゲルマニウム 酸ナトリウム0.5g/l、ポリエチレングリコール20m1/lから構成され るめっき液を70°Cに調整し、前記基板を浸積、0.1μm厚さの銅皮膜を全 面にめっきし、さらに、塩化ニッケル0.02モル/l、酒石酸ナトリウム0. 02モル/l、ヒドラジン1モル/lから構成されるめっき液を90°Cに調整 し、前記基板を浸積、0.1μm厚さのニッケル皮膜を全面にめっきし、透明導 電膜が生成されていない部分は銅めっき層とニッケルめっき層の付着力が弱いの で、その後水洗することにより、透明導電膜に銅とニッケルのめっき層が被覆さ れた導電層を、幅wを3mm、網目の間隔Lを10mmの網目状パターンとして 形成する。
【0019】 このようにして得られた電磁遮蔽板は開口率が約49%であり、500MHz における遮蔽効果はKEC法により測定したところ、約31dBとなり良好な電 磁遮蔽性能を示すとともに、透視性も良好であった。
【0020】 以上、好適な実施例により説明したが、本考案はこれらに限定されるものでは なく、種々の応用が可能である。 透明板状体について、板ガラス以外にもアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂 等の透明な樹脂も採用することができる。
【0021】 透明導電膜については、ITO膜、NASA膜等が使用できるが、無電解めっ き層との付着力が強いITO膜が好ましい。 無電解めっき層については、銅めっき層、ニッケルめっき層以外にも、コバル トめっき層、パラジウムめっき層などを通常の方法により、成膜してもよい。
【0022】 導電層のパターンについて、実施例に示したように、縦横の線条を組合せた格 子模様以外にも、斜めにクロスさせた格子模様、開口部を円形あるいは楕円形状 に形成した模様など各種に網目模様を採用することができる。この場合に網目の 間隔L、導電層の幅wは必ずしも同一とする必要はなく、wは1〜3mm、Lは 5〜10mmの範囲で開口率が80−10w(%)以下を満足するように適宜選 択すればよい。
【0023】 また、本実施例では、遮蔽性能を測定する便宜上、20cm角のサイズの電磁 遮蔽板について説明したが、。厚さを3〜5mmとして、1900mm×240 0mmなど大型の電磁遮蔽板として、インテリジェンスビルなどに応用できるの は言うまでもない。
【0024】
【考案の効果】
本考案の電磁遮蔽板は、電磁遮蔽効果が高いにもかかわらず、透視性が良好で あり、しかも導電膜の付着強度、耐擦過性、耐侯性に優れているので、合わせあ るいは複層構造の遮蔽板としては勿論単板ガラスなどに応用することができるも のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における電磁遮蔽板の一部を示
す平面図である。
【図2】実施例における図1のA−A線における断面図
である。
【図3】本考案の実施例1の膜構成の導電層の幅を1m
m、2mm、3mmの場合について開口率と500MH
zにおける遮蔽効果との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 透明板状体 2 透明導電膜 3 めっき層 4 導電層 5 電磁遮蔽板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明板状体に導電層を網目状に形成した電
    磁遮蔽板において、該導電層は透明導電膜の上に無電解
    めっきを施した構造とし、該導電層の幅を1〜3mm、
    網目間隔を5〜10mmとするとともに、該導電層の幅
    をw(mm)としたときに、開口率を80−10w
    (%)以下としたことを特徴とする電磁遮蔽板。
JP6048791U 1991-07-31 1991-07-31 電磁遮蔽板 Pending JPH0515494U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR960025809A (ko) * 1994-12-28 1996-07-20 모찌즈키 아키히로 선명하며 전자파밀폐효과가 있는 합성수지판상체 및 그 제조방법
WO1998009490A1 (fr) * 1996-08-30 1998-03-05 Kajima Corporation Vitre presentant une propriete de blindage electromagnetique
WO1999034658A1 (fr) * 1997-12-24 1999-07-08 Gunze Limited Element transparent de blindage contre des ondes electromagnetiques et son procede de production
JP2000156591A (ja) * 1998-09-17 2000-06-06 Gunze Ltd 電磁波シールド用複合部材とその製造方法

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