JPH05153759A - 界磁回転型回転電機 - Google Patents

界磁回転型回転電機

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JPH05153759A
JPH05153759A JP31221391A JP31221391A JPH05153759A JP H05153759 A JPH05153759 A JP H05153759A JP 31221391 A JP31221391 A JP 31221391A JP 31221391 A JP31221391 A JP 31221391A JP H05153759 A JPH05153759 A JP H05153759A
Authority
JP
Japan
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armature
field
iron core
claw
core
Prior art date
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Pending
Application number
JP31221391A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sakakibara
宏 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】体格、重量当たりの出力比の向上が可能な界磁
回転型回転電機を提供する。 【構成】電機子鉄心4の内周面40に所定のギャップを
隔てて対向する爪部63の電機子鉄心対向面64が、静
止時において爪部3の基端部63aより先端部63bへ
向けて次第に径小に形成されている。爪部63の先端部
63bはその高速回転時に遠心力により遠心方向へ延び
て上記ギャップを縮小するが、元々、このギャップは爪
部3の基端部63aから先端部63bへ次第に広幅とな
っているので、上記高速回転による遠心方向への変位に
より爪部63の先端が電機子鉄心4の内周面40に接触
することが防止される。したがって、上記高速回転時の
爪部63先端の遠心方向への変位を見込んで上記ギャッ
プを広く設定する必要がなく、その分だけ平均ギャップ
長を縮小できるため、界磁束が増強され、出力が増強さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、爪付界磁鉄心を有する
界磁回転型回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用交流発電機としては、一般に、駆
動軸に一体回転可能に嵌装される爪付界磁鉄心に界磁コ
イルを巻装した同期発電機(以下、オルタネ−タともい
う)が多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年における車両のエ
ンジンル−ムの狭小化及び車両電気負荷の増大のため
に、車両用交流発電機に対して体格、重量一定のままで
出力を増加することが要求されており、あるいは、出力
一定のままで体格、重量を削減することが要求されてい
る。このような体格、重量当たりの出力比の向上は回転
電機における基本的な要望である。
【0004】本発明者は、爪付界磁鉄心を有する界磁回
転型回転電機では、遠心力などによる爪付界磁鉄心の爪
部の変位がその出力向上を妨げていることに気がつき、
それに基づいて本発明を創案した。本発明は、上記問題
点に鑑みなされたものであり、体格、重量当たりの出力
比の向上が可能な界磁回転型回転電機を提供することを
その目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハウジング
と、該ハウジングに回転自在に嵌挿される駆動軸と、前
記ハウジングの周壁内面に支持される円筒状の電機子鉄
心と、該電機子鉄心に巻装される電機子コイルと、前記
駆動軸に一体回転可能に嵌装される爪付界磁鉄心と、前
記爪付界磁鉄心に配設されて界磁束を発生する界磁束発
生源とを備え、前記爪付界磁鉄心は、前記駆動軸に嵌着
される円筒状の基筒部と、該基筒部の両端から放射方向
に延在する端板部と、所定のギャップを隔てて前記電機
子鉄心の内周面に対向する電機子鉄心対向面をそれぞれ
有するとともに前記両端板部から周方向へ所定間隔を隔
てて交互に位置しかつそれぞれ軸方向へ延在する先細片
持ち形状で複数の爪部とを有する界磁回転型回転電機に
おいて、前記爪部の前記電機子鉄心対向面は、前記爪部
の基端側より先端側へ向けて次第に径小に形成されてい
ることを特徴としている。
【0006】界磁束発生源として界磁コイルや永久磁石
を採用することができる。
【0007】
【作用】爪付界磁鉄心の爪部は電機子鉄心内の円筒状空
間内へ電機子鉄心の内周面に沿って軸方向に延在する。
また、一方側の端板部から他方側の端板部へ延在する爪
部はN極となり、他方側の端板部から一方側の端板部へ
延在する爪部はS極となり、これらN極とS極とが周方
向に互いに所定間隔を隔てて交互に配設されている。
【0008】特にこの発明では、電機子鉄心の内周面に
所定のギャップを隔てて対向する爪部の電機子鉄心対向
面が、静止時において爪部の基端側より先端側へ向けて
次第に径小に形成されている。爪部の先端側はその高速
回転時に遠心力により遠心方向へ変位して、上記ギャッ
プを縮小するが、元々、ギャップは爪部の基端側から先
端側へ次第に広幅とされているので、上記高速回転によ
る遠心方向への変位により爪部の先端が電機子鉄心の内
周面に接触することが防止される。
【0009】したがって本発明の界磁回転型回転電機で
は、上記高速回転時の爪部先端の遠心方向への変位を見
込んで上記ギャップを広く設定する必要がなく、その分
だけ平均ギャップ長を縮小できるため、界磁束が増強さ
れ、出力が増強される。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、電機子
鉄心の内周面に所定のギャップを隔てて対向する爪部の
電機子鉄心対向面が、静止時において爪部の基端側より
先端側へ向けて次第に径小に形成されているので、爪部
の電機子鉄心対向面の径が静止時に一定である従来のも
のに比較して、爪部の電機子鉄心対向面と電機子鉄心の
内周面との間の平均ギャップ長を縮小することができ、
それにより同一出力では小型軽量化を実現でき、同一体
格では出力増加を実現することができる。
【0011】
【実施例】本発明の界磁回転型回転電機の一実施例を図
1に示す。この発電機は、車両のエンジンル−ム内での
車両用エンジン(図示せず)前面に配装された三相交流
発電機いわゆるオルタネ−タであって、フロントハウジ
ング1とこのフロントハウジング1の後端開口に接合さ
れて内部空間Sを閉成するリヤハウジング2とからなる
ハウジングを有し、フロントハウジング1及びリヤハウ
ジング2には軸受30により駆動軸3が回転自在に支承
されている。
【0012】リヤハウジング2の周壁内面には円筒状の
電機子鉄心4が嵌入、固定されており、電機子鉄心4に
は電機子コイル5が巻装されている。駆動軸3には2個
の爪付界磁鉄心6、6が一体回転可能に嵌装されてお
り、爪付界磁鉄心6には界磁コイル(本発明でいう界磁
束発生源)7が嵌装されている。
【0013】両爪付界磁鉄心6は、それぞれ、電機子鉄
心4の内部に位置して駆動軸3の中央部に嵌着される円
筒状の基筒部61と、基筒部61の両端からそれぞれ放
射方向に延在する端板部62と、両端板部62の先端部
から相手側の端板部62に向けて軸方向に延び磁極を構
成する各同数の爪部63とからなり、軸方向左側の基筒
部61の右端面と軸方向右側の基筒部61の左端面とは
接合されている。
【0014】各爪部63は、両端板部62から周方向へ
所定間隔を隔てて交互に位置し、かつ、それぞれ軸方向
へ次第に先細形状となっている。電機子鉄心4の内周面
に所定のギャップdを隔てて面する爪部63の電機子鉄
心対向面64は、従来の部分円筒面とは異なって部分円
錐面形状を有しており、爪部63の基端側より先端側へ
向けて次第に径小に形成されている。
【0015】界磁コイル7は基筒部61に巻装され、爪
部63は界磁コイル7を囲包している。駆動軸3のフロ
ントハウジング1外の前端部には車両用エンジン(図示
せず)により駆動されるプ−リ31が嵌装されており、
爪付界磁鉄心6の両端板部62には冷却ファン8が固定
されている。
【0016】リヤハウジング2の後端面を囲包して樹脂
カバ−9がリヤハウジング2に固定され、リヤカバ−9
の内には界磁コイル7に界磁電流を給電するブラシ91
が設けられ、駆動軸3にはこのブラシ91に接触してス
リップリング92が嵌装されている。また、リヤカバ−
9内には、界磁電流制御により出力を調整する電圧調整
器93及び電機子コイル5からの出力電圧を三相全波整
流する整流器94が配設されている。
【0017】このオルタネ−タでは、従来と同様に、駆
動軸3の回転と界磁コイル7への界磁電流の通電により
電機子コイル5に三相交流電圧が生じ、それを整流装置
94により整流するとともに、電圧調整器93により界
磁電流を制御して発電電圧を調節している。以下、この
実施例の特徴を図2及び図3を用いて詳述する。
【0018】図2は、静止時の爪付界磁鉄心6の状態を
示しており、爪部63の電機子鉄心対向面64と電機子
鉄心4の内周面40とのギャップdは、電機子鉄心4の
左端位置aにおいてd1に形成され、電機子鉄心4の右
端位置bにおいてd2に形成され、電機子鉄心対向面6
4は爪部63の基端部63aから先端部63bへ向けて
直線的に径小となっている。ここでは、d2−d1=約
0.1mmに設定されている。
【0019】図3は、想定した最高回転数(ここでは約
18000rpm前後とする)で回転する時の爪付界磁
鉄心6の状態を示しており、爪部63の基端部63a及
び先端部63bは遠心力により遠心方向へ延びる。ここ
で、先端部63bは基端部63aよりも遠心方向へより
大幅に延び、その結果、電機子鉄心4の左端位置a及び
右端位置bにおいて最小幅dminとなる。なお最小幅
dminは必要最小限必要なクリアランスであり、ここ
ではほぼd1に相当する。
【0020】図2及び図3の爪部63、特にその電機子
鉄心対向面64の形状と比較対照するために、従来の爪
部63の形状を図6及び図7に示す。ただし、図6及び
図7における各部の符号は便宜上、図2及び図3のそれ
と同一とした。図6は、静止時の爪付界磁鉄心6の状態
を示しており、爪部63の電機子鉄心対向面64と電機
子鉄心4の内周面40とのギャップdは、電機子鉄心4
の左端位置aから電機子鉄心4の右端位置bまでd4一
定となっている。
【0021】図7は、上記最高回転数で回転する時の爪
付界磁鉄心6の状態を示しており、爪部63の基端部6
3a及び先端部63bは遠心力により遠心方向へ延び
る。ここで、先端部63bは基端部63aよりも遠心方
向へより大幅に延びる。当然、運転における支障を考慮
して、電機子鉄心4の右端位置bと爪部6の電機子鉄心
対向面64との間のギャップdは上記最小幅dminに
設定される。この時の電機子鉄心4の左端位置aにおけ
るギャップdをd3とする。
【0022】以上の説明から明らかにわかるように、本
実施例によればギャップdの平均幅を減らすことがで
き、それだけ界磁束を強化して出力電流の増加を可能と
することができる。今、爪部3の先端の遠心方向への延
び量をΔdとし、便宜上、爪部3の基端部63aの延び
量を無視すると、図3及び図7の比較から、最高回転時
において、この実施例のギャップdは従来より平均して
約0.5Δdだけ縮小できることがわかる。また、図2
及び図6の比較から、この実施例のギャップdは静止時
(すなわち起動時及び低速回転時)においても、従来よ
り平均して約0.5Δdだけ縮小できることがわかる。
【0023】上記したギャップdの縮小効果を図4及び
図5に示す。図4は、低速回転時及び高速回転時におけ
るギャップ(エアギャップ)dと出力電流との相互関係
の一例を示す関係図である。ただし、界磁電流や他の定
格は一定とする。ここで、P1、P2はdが0.3mm
の場合であり、高速回転時P1では出力電流は約100
A、低速回転時P2では出力電流は約60Aであった。
【0024】一方、P3、P4はdが0.5mmの場合
であり、高速回転時P3では出力電流は約95A、低速
回転時P4では出力電流は約53Aであった。図5は、
回転数と爪部3の先端におけるギャップdの変化との関
係の一例を示す関係図であり、回転中及び回転後におい
て爪部3の先端におけるギャップdは縮小することがわ
かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の界磁回転型回転電機の一実施例を示す
断面図、
【図2】図1の爪部付近の静止時の断面図、
【図3】図1の爪部付近の回転時の断面図、
【図4】図1の回転電機のギャップと出力電流との関係
を示す関係図、
【図5】図1の回転電機の回転数と爪部先端の延び量Δ
dとの関係を示す関係図、
【図6】従来の界磁回転型回転電機の爪部付近の静止時
の断面図、
【図7】従来の界磁回転型回転電機の爪部付近の回転時
の断面図、
【符号の説明】
1、2はハウジング、3は駆動軸、4は電機子鉄心、5
は電機子コイル、6は爪付界磁鉄心、7は界磁コイル
(界磁束発生源)、61は基筒部、62は端板部、63
は爪部、64は電機子鉄心対向面、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと、該ハウジングに回転自在に
    嵌挿される駆動軸と、前記ハウジングの周壁内面に支持
    される円筒状の電機子鉄心と、該電機子鉄心に巻装され
    る電機子コイルと、前記駆動軸に一体回転可能に嵌装さ
    れる爪付界磁鉄心と、前記爪付界磁鉄心に配設されて界
    磁束を発生する界磁束発生源とを備え、前記爪付界磁鉄
    心は、前記駆動軸に嵌着される円筒状の基筒部と、該基
    筒部の両端から放射方向に延在する端板部と、所定のギ
    ャップを隔てて前記電機子鉄心の内周面に対向する電機
    子鉄心対向面を有するとともに前記両端板部から周方向
    へ所定間隔を隔てて交互に位置しかつそれぞれ軸方向へ
    延在する先細片持ち形状で複数の爪部とを有する界磁回
    転型回転電機において、 前記爪部の前記電機子鉄心対向面は、前記爪部の基端側
    より先端側へ向けて次第に径小に形成されていることを
    特徴とする界磁回転型回転電機。
JP31221391A 1991-11-27 1991-11-27 界磁回転型回転電機 Pending JPH05153759A (ja)

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JP31221391A JPH05153759A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 界磁回転型回転電機

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JPH05153759A true JPH05153759A (ja) 1993-06-18

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ID=18026557

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JP31221391A Pending JPH05153759A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 界磁回転型回転電機

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JP (1) JPH05153759A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011223746A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Shinsei Kogyo:Kk 静電モータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011223746A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Shinsei Kogyo:Kk 静電モータ

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