JP2017005984A - 回転電機用のロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電機の遠心力に対する優れた抵抗力を保証しつつ、電磁性能を向上させた回転電機を提供する。
【解決手段】軸Xの周りを回転するように取り付けられるとともに、フランジ18と複数の磁極部19とをそれぞれ有する一対の磁性ホイール17を備えた回転電機用のロータを提案する。それぞれの前記磁極部19は、前記フランジ18から自由端部に向かって軸方向に延び且つ外面27を有している。少なくとも1つの磁性ホイール17の少なくとも1つの磁極部19の外面27は、少なくとも1つの減少部29を有している。前記減少部29は、前記外面27と前記ロータの前記軸Xとの間の半径が、前記減少部29に沿って前記磁極部19の前記自由端部26に向かっていった場合、減少するように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機用のロータに関する。
本発明は、オルタネータ又はオルタネータ−スタータ等の回転電機の分野において特に有利に適用される。オルタネータ−スタータは、可逆的に、つまり第一に、オルタネーターとして機能するときに発電機として動作し、また、第二に、特に自動車の熱機関を始動させるために電動機として動作する、ということに留意されたい。
回転電機は、一定の機械加工された外径を有する回動可能なロータを備えている。また、この回転電機は、ロータを取り囲む固定ステータをさらに備えている。ロータ及びステータは、一定幅の空隙により互いから離間している。ロータが回転しているとき、ロータはステータに磁場を誘導し、ステータは当該磁場を電流に変換して、車両の電子機器に供給したり、バッテリを充電したりする。
また、自動車の電気エネルギー消費量はますます増加しているため、必要な電気エネルギーを供給すべく、回転電機がより高い性能を有することが要求されている。回転電機の性能を向上させるための解決策は、ロータの回転速度を上昇させることである。実際に、このようにすれば回転電機の出力を増加させることが可能となる。
しかしながら、回転速度を上昇させると、ロータの爪(クロー)の機械的変形に対応する遠心作用が増幅される。遠心力により、ロータの爪がステータの内径を擦ってしまい、これにより回転電機を破壊してしまうか、又は少なくともダメージを与えてしまう懸念がある。
このようなロータとステータとの間の摩擦のリスクを回避するには、空隙の幅を増大させなくてはならない。しかし、幅を増大させるとロータがステータから離れてしまうことになり、これは回転電機の性能の低下をもたらす。
本発明の目的は、従来技術のデメリットを回避することを可能にすることである。
したがって、本発明の目的は、回転電機の遠心力に対する優れた抵抗力を保証しつつ、電磁性能を向上させた回転電機を提供することである。
したがって、本発明の主題は、回転電機用のロータである。本発明によれば、ロータは軸の周りを回転するように取り付けられるとともに、フランジと複数の磁極部とをそれぞれ有する一対の磁性ホイールを備え、それぞれの前記磁極部は、前記フランジから自由端部に向かって軸方向に延び且つ外面を有しており、少なくとも1つの磁性ホイールの少なくとも1つの磁極部の外面は、少なくとも1つの減少部を有し、前記減少部は、前記外面と前記ロータの前記軸との間の半径が、前記減少部に沿って前記磁極部の前記自由端部に向かって行った場合、減少するように構成されている。
また、減少部は、ロータの回転軸を含む断面に属する部分として定義される。減少部は、磁極部の軸方向外面において第1端部と第2端部との間で延び、回転軸と当該部分の第1端部との間の距離が、回転軸と当該部分の第2端部との間の距離より大きいようになっている。第2端部は、第1端部より磁極部の自由端部に近い。換言すれば、磁極部の外面はロータの軸に平行に延びているのではなく、磁極部の自由端部に向かって行った場合、ロータの軸に向かうように延在している。
したがって、磁極部におけるロータの外径は、ロータの軸に沿って一定ではない。
このため、ロータの外面と当該ロータに対応するステータの内面との間の空間として定義される空隙の径方向幅は一定ではない。これにより、空隙が、磁極部の自由端部に軸方向に向かって行った場合に増大する径方向幅を有し得る。
空隙の幅が磁極部の自由端部に向かって行った場合に増大することにより、以下の両特徴を備える空隙の幅が得られる。
−空隙の幅は、ロータからステータへの磁束の流れが最大となる磁極部の全ての部分において比較的小さく、すなわちフランジに近い磁極部の部分にしては比較的小さい。
−空隙の幅は、ロータの回転中に機械的遠心力に対する抵抗力に対して最も影響を受ける領域である磁極部の自由端部において比較的大きい。
実際に、自由端部を備えたロータの磁極部の部分に特に作用することにより、磁極部の全体的遠心力に対する機械的応力は削減される。したがって、これにより、最小空隙幅値を減少させつつ、磁極部の自由端部における空隙幅を維持することができ、このことは、ロータが回転している時にロータとステータとが接触しないようにするために好ましい。
したがって、このようなタイプの外面を有するロータは、所定の速度において、遠心力に対する抵抗力と、対応する回転電機により生成される電流の増加との両方を実現するように設計される。また、このようなタイプの外面を有するロータは、所定幅の空隙に関して、ロータの回転速度の上昇を可能とするように設計されており、これにより、回転電機により生成される電流を増加させることができる。
有利には、前記半径は、減少部に沿って実質的に直線的に減少している。これにより、ロータの遠心力に対する抵抗力を向上させるとともに、ロータの製造が単純化され得る。
有利には、前記半径は、前記減少部に沿って、前記ロータの前記軸に対して20°以下の角度に従って減少している。この角度の値により、ロータの電流の出力の向上とその遠心力に対する良好な抵抗力との間のバランスがとられ得る。
また、前記減少部は、有利には、対応する磁極部の前記外面の長さの0.2乃至1倍の軸方向長さを有している。
有利には、前記減少部は2つの端部を有しており、これらの端部のうちの一方は前記磁極部の前記自由端部と結合している。
本発明の有利な実施形態によれば、前記外面は、前記フランジの外側軸方向端部から延びる面取部を更に有している。面取部は、ロータの回転軸を含む断面上を磁極部の軸方向外面において第1端部と第2端部との間で延び、回転軸と面取部の第1端部との間の距離が、回転軸と面取部の第2端部との間の距離より小さいようになっている。第2端部は、第1端部より磁極部の自由端部に近い。この面取部は、ロータのバランスを向上させ得る。
本発明の他の有利な実施形態によれば、前記外面は、少なくとも1つの一定部を更に有し、前記一定部は、前記外面と前記ロータの前記軸との間の半径が、前記一定部に沿って一定であるように構成されている。一定部は、ロータの回転軸を含む断面上を磁極部の軸方向外面において第1端部と第2端部との間で延び、回転軸と一定部の第1端部との間の距離が、回転軸と一定部の第2端部との間の距離と等しいようになっている。第2端部は、第1端部より磁極部の自由端部に近い。これにより、ロータの外面がロータの軸に平行に延びる領域、すなわち回転軸と一定部の任意の点との間の距離が、一定部上に取られた位置とは無関係に同一である領域を得ることができる。この一定部により、磁束が抑制される領域を回避することができる。
有利には、前記一定部は、前記フランジの前記外側軸方向面と前記減少部との間で軸方向に延びている。可能であれば、一定部は、対応する磁極部の自由端部よりもフランジに近い。これにより、磁極部の外面と回転軸との間の距離が等しい領域を、外面がステータに近い領域、したがって空隙が小さい領域に位置させ得る。したがって、回転電機の電流出力が増加する。
有利な実施形態によれば、前記一定部は、前記面取部と前記減少部とに隣接している。これにより、磁極部の外面と回転軸との間の距離が等しい領域を、外面がステータに最も近い領域、したがって空隙が最も小さい領域に位置させ得る。したがって、回転電機の電流出力が増加する。
また、前記一定部は、有利には、対応する磁極部の前記外面の長さの0.3乃至0.8倍の軸方向長さを有している。この一定部の長さにより、電流出力の向上とロータの遠心力に対する良好な抵抗力とのバランスがとられ得る。
有利な実施形態によれば、前記磁性ホイールのうちの一方の各磁極部は、少なくとも1つの減少部をそれぞれ含む外面を有している。一方の磁性ホイールの全ての磁極部が同じ形状を有することにより、磁性ホイールの製造、したがってロータの製造を簡易化することが可能となる。
他の有利な実施形態によれば、前記2つの磁性ホイールの各磁極部は、少なくとも1つの減少部をそれぞれ含む外面を有している。これにより、ロータの全周において径方向面上における外面の一定半径を得ることが可能となり、したがってロータの性能及びその遠心力に対する抵抗力が向上する。同様に、関連する回転電機の空隙であって、回転電機の全周において径方向面上で一定である空隙を得ることが可能となり、したがって、回転電機の性能及びその遠心力に対する抵抗力が向上する。
有利には、各磁極部は爪の形状をしている。
最後に、本発明は、上述のロータを備えた回転電機に関する。したがって、回転電機の空隙の幅は、所定の速度において、対応する回転電機の遠心力に対する抵抗力と電磁性能の向上の両方を可能とするように設計される。他の構成において、回転電機の空隙の幅は、遠心力に対する所定の抵抗力と所定の空隙幅とについて、ロータの回転速度における上昇を可能とするように設計され、これにより回転電機の性能が向上する。
また、上述の回転電機は、有利には、オルタネータ又はオルタネータ−スタータを形成することができる。
本発明は、その非制限的な実施形態についての以下の詳細な説明を読み、且つ添付図面を参照することでより良く理解可能となるであろう。
本発明の実施形態による回転電機の概略部分断面図。 図1におけるロータ及びステータの概略部分断面図。 他の実施形態によるロータ及びステータの一部の概略部分断面図。
図面において、同一、同様、又は類似の要素には同じ参照符号が付されている。
図1は、特に自動車用の多相小型回転電機1を示している。この回転電機1は、オルタネータモードにおいて、力学的エネルギーを電気的エネルギーに変換するとともに、スタータモードにおいて電気的エネルギーを力学的エネルギーに変換するように機能し得る。
回転電機1は、ハウジング2を備えている。ハウジング2の内部において、回転電機1は、シャフト3と、シャフト3と一体的に回転するロータ4と、ロータ4を取り囲むステータ5と、を更に備えている。ロータ4の回転運動は、軸Xの周囲で生じる。以下の説明において、径方向、横断方向及び軸方向は、この軸Xに対して考慮されるべきものである。
本例において、ハウジング2は、一体に組み立てられた前方軸受ブロック6と後方軸受ブロック7とを備えている。これらの軸受ブロック6,7は中空の形状を有するとともに、シャフト3を回転に適合させるための玉軸受10,11をその中央にそれぞれ支持している。
プーリ12が、例えばこのプーリ内のキャビティの基部上で支持されたナットによって、前方軸受ブロック6においてシャフト3の前端に固定されている。このプーリ12は、回転運動をシャフト3に伝達し得る。
この場合、シャフト3の後方端は、集電器に属する複数の集電リングを支持しつつ巻線に有線接続によって連結されている。ブラシホルダ8に属する複数のブラシが、集電リングを擦るように配設されている。ブラシホルダ8は、整流ブリッジ9に収容された電圧調整器に連結されている。
前方軸受ブロック6と後方軸受ブロック7は、空気の通過のための実質的に側方の開口を更に含んでよく、これは、ロータ4の前方背部上すなわち前方軸受ブロック6において前方ファン13の回転により、及び、ロータの後方背部上すなわち後方軸受ブロック7において後方ファン14の回転により生成された空気の循環によって回転電機を冷却し得るためである。
本実施形態において、ステータ5は、例えば半閉鎖型又は開放型のノッチが設けられたプレートのセットの形態の本体15を含んでおり、ステータの相を適合させるためにノッチ隔離部が設けられている。各相は少なくとも1つの巻線16を含み、巻線16は本体15のノッチに通されるとともに、全ての相と一緒に前方コイル及び後方コイルをステータ本体の両側に形成している。巻線16は、例えば、エナメルで被覆された連続ワイヤから、又は、互いに連結されたピン等のバー形状の導電性素子から得られる。これらの巻線16は、例えば、星形又は三角形の形状に連結された三相巻線であり、その出力は整流ブリッジ9に連結されている。
図1のロータ4は、クロー(爪型)ロータである。ロータ4は、2つの磁気ホイール17を備えている。各磁気ホイール17は、フランジ18と複数の磁極部19とによって形成されている。ロータ4は、軸方向に(2つの)磁気ホイール17の間に配置された円筒状コア20を更に備えている。この場合、このコア17は、それぞれが磁気ホイール17の一方に属する2つのハーフコアの形状をしている。
コア20と磁極部19との間に、ロータ4はコイル21を備えている。この場合、コイル21は、巻線ハブとこのハブ上の巻電とを備えている。コイル21は、コイル絶縁体22に巻き付けられ得る。
また、ロータ4は、ロータの外周に隣接する2つの磁極部19の間に配置された(図示されない)永久磁石を備えていてもよい。変形例として、ロータ4はこのような永久磁石を備えなくてもよい。
巻電線部がブラシにより給電されると、ロータ4は磁化されて誘導子型ロータになり、磁極部19において磁性N−S極を形成する。この誘導子型ロータは、シャフト3の回転中に、誘導ステータにおいて交流誘導電流を生成する。次いで、整流ブリッジ9は、特に電荷や自動車の搭載ネットワークの消費物を供給し且つそのバッテリを充電するために、この交流誘導電流を直流に変換する。
図2は、図1のロータ4の磁気ホイール17の一方をより具体的に示す。磁気ホイール17は、横断方向のフランジ18を有している。この場合、フランジ18は、軸Xに実質的に直交して延びる外側軸方向面25と、軸Xに実質的に直交して延びる内側軸方向面23とによって画定された環状形状を有している。
磁気ホイール17は、複数の磁極部19を更に有している。それぞれの磁極部19は、好適には、台形形状を有しており、特には爪の形状を有している。各磁極部19は、フランジ18から対応する磁極部19の自由端部26へと実質的に軸方向に延びている。
一方の磁気ホイールの磁極部19は、それぞれ軸方向に他方の磁気ホイールのフランジ18に面しており、各磁気ホイール19は、前記他方の磁気ホイールの隣接する2つの磁極部の間に存在する空間を貫いており、2つの磁気ホイール17の磁極部19が重なり合うようになっている。
各磁極部19は、ステータ5に対向する外面27と、当該外面27に径方向に対向する内面28とをそれぞれ有している。外面27と内面28は、実質的に軸方向にそれぞれ延びている。各磁極部19の外面27は、フランジ18の外側軸方向面25と自由端部26と間で実質的に軸方向に延びている。
磁性ホイール17の磁極部19の外面27は、減少部29を有している。減少部29は、減少部29に沿って対応する磁極部19の自由端部26に向かっていった場合、外面27とロータ4の軸Xとの間の半径が減少するように構成されている。
例えば、自由端部26における軸Xと外面27との間の距離は、減少部29の端部であって自由端部26とは軸方向反対側の端部における軸Xと外面27との間の距離よりも小さい。この場合、減少部29の端部は、自由端部26と結合している。
図2に示す実施形態において、内面28は、以下のような部分を有している。すなわち、この部分に沿って対応する磁極部19の自由端部26に向かっていった場合、内面28とロータ4の軸Xとの間の半径が増大するように構成された部分である。変形実施形態において、この部分は、この部分に沿って対応する磁極部19の自由端部に向かった場合、内面28とロータ4の軸Xとの間の半径が一定であるように構成してもよい。
上述の2つの構成において、磁極部19の自由端部26は、当該磁極部の最小の半径方向幅を有する部分である。また、外面27は、自由端部26において、磁極部19のフランジ18に近い部分においてよりも、軸Xにより近接しており、したがって、ステータ5からはより離れている。
図示例において、外面27の半径は、減少部29に沿って実質的に直線的に減少している。変形例として、この半径は、段形状に、例えば階段形状に減少していてもよい。他の変形実施例によれば、この半径は、湾曲形状に従って、例えば楕円形に従って減少していてもよい。
好適には、外面27の半径は、減少部29に沿って、軸Xに対して20°以下の角度で減少している。また好適には、この角度は0.1°より大きい。
また、減少部29は、好適には、対応する磁極部19の外面27の軸方向長さの0.2乃至1倍の軸方向長さを有している。
本例において、外面27は、フランジ18の外側軸方向面25から延びる面取部24を更に含んでいる。図2の例において、減少部29は、外面27の長さに沿って、面取部24と自由端部26との間で延びている。
図3は、ロータ4の磁性ホイール17の他の実施形態を示す。本実施形態において、外面27は、一定部30を更に有している。一定部30は、外面27とロータ4の軸Xとの間の半径が、一定部30に沿って一定であるように構成されている。好適には、一定部30は、フランジ18の外側軸方向面25と減少部29との間で軸方向に延びている。特に、本図示例において、一定部30は、面取部24と減少部29とに隣接している。
好適には、一定部は、対応する磁極部19の外面27の長さの0.3乃至0.8倍の軸方向長さを有している。各磁極部19についてこのような比率を選択することにより、一定部30は、磁極部によってロータ4からステータ5へ伝達される全磁束によって寸法決めされる。なぜならば、磁極部19の長さは、この磁束を伝達するような寸法だからである。また、この比率は、磁極部の磁性回路の磁気抵抗を考慮して選択される。
したがって、図3の例において、磁極部19の外面27は、面取部24と、一定部30と、減少部29と、を含んでいる。変形例として、外面27は、外面27の長さに沿って互いに交互に配設された、複数の一定部30及び/又は複数の減少部29と、を含み得る。
一実施形態によれば、1つの磁性ホイール17の各磁極部19は、上述のような外面27を有している。また、他の実施形態において、ロータ4の2つの磁性ホイール17の各磁極部19は、上述のような外面27を有している。
ロータ4のこのようなタイプの外面27は、磁性ホイール17の製造工程中に直接形成され得る。変形実施形態において、この外面27の形状は、ロータ4がいったん形成されてから機械加工され得る。いずれの場合にも、外面27はロータ4の詰め込み前に形成される。
本発明は、また、上述のロータ4を備えたオルタネータ又はオルタネータ−スタータ等の回転電機1に関する。
磁極部19の外面27が減少部29を有することで、回転電機1は、磁極部19の自由端部26に軸方向に向かっていった場合に増大する径方向幅を持つ空隙31を有することが可能となる。空隙31は、ステータ5の内側軸周縁部に相当するステータ5の内面32と、磁極部19のうちの1つの外面27との間の空間として定義される。内面32と外面27は、軸方向に延びるとともに互いに対向している。
したがって、空隙31の幅は変化する。具体的には、自由端部26における空隙31の幅は、磁極部19のフランジ18に近い領域における空隙31の幅よりも大きい。つまり、空隙31は、磁極部19の自由端部26において最大である。
また、ロータ4からステータ5への磁束の流れは、磁極部19のフランジ18に近い領域において非常に強い。したがって、磁束が通過するこの領域において空隙31を縮小させることにより、所定の回転速度について、ロータ4からステータ5への磁束の流れを、全体的に非常に十分に増大させることが可能となる。このことはいっそう有利である。なぜなら、各磁極部19の自由端部26の領域は、ロータ4の回転により生じる遠心作用に対して最も敏感な領域だからである。したがって、磁極部19の自由端部26の領域において空隙31を増大させることにより、ロータ4とステータ5との間の摩擦のリスクを増大させることなく、ロータ4の回転速度を全体的に非常に十分に上昇させることが可能となる。生成される電流、特に電流出力レベル、並びにこのようなタイプの回転電機1の性能は、こうして大きく向上する。実際に、このようなタイプの回転電機は、この電機にダメージを与えることなく、20,000rpmより大きいロータの回転速度、特におよそ23,800rpmのロータの回転速度を達成可能である。
20,000rpm未満の速度での回転電機への適用に関して、本発明は、このようなタイプの外面を含む磁極部の長さを増大させることを可能にする。実際に、磁極部の自由端部はステータからより離れているため、磁極部の遠心作用に関する制約は少なくなる。したがって、ロータの電磁性能を向上させるために、磁極部の長さを増大させることが可能となる。
また、同様の理由により、20,000rpm未満の速度での回転電機への適用に関して、磁性ホイールのフランジの軸方向の厚さを縮小することができ、これにより、ロータはより多くの巻き導電体を有することが可能となる。
また、本発明は、単純、確実で廉価且つ効率のよい回転電機用のロータを、その性能を向上させつつ製造することを可能にする。
本発明は、特にオルタネータ又はオルタネータ−スタータ用のロータの分野において適用されるが、ロータ、特には爪型ロータを備えるいかなるのタイプの回転電機にも適用され得る。
上記の説明は完全に例示としてのみ呈示されたものであって本発明の範囲を限定するものでなく、上記の種々の要素を他の同等物に代えても本発明から逸脱することはないことを理解されたい。

Claims (15)

  1. 軸(X)の周りを回転するように取り付けられるとともに、フランジ(18)と複数の磁極部(19)とをそれぞれ有する一対の磁性ホイール(17)を備えた回転電機用のロータであって、それぞれの前記磁極部(19)が、前記フランジ(18)から自由端部(26)に向かって軸方向に延び且つ外面(27)を有している、ロータにおいて、
    少なくとも1つの磁性ホイール(17)の少なくとも1つの磁極部(19)の前記外面(27)は、少なくとも1つの減少部(29)を有し、
    前記減少部(29)は、前記外面(27)と前記ロータ(4)の前記軸(X)との間の半径が、前記減少部(29)に沿って前記磁極部(19)の前記自由端部(26)に向かっていった場合、減少するように構成されている
    ことを特徴とするロータ。
  2. 前記半径は、前記減少部(29)に沿って実質的に直線的に減少している
    ことを特徴とする請求項1に記載のロータ。
  3. 前記半径は、前記減少部(29)に沿って、前記ロータ(4)の前記軸(X)に対して20°以下の角度に従って減少している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロータ。
  4. 前記減少部(29)は、対応する磁極部(19)の前記外面(27)の長さの0.2乃至1倍の軸方向長さを有している
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のロータ。
  5. 前記減少部(27)は2つの端部を有しており、これらの端部のうちの一方は前記磁極部(19)の前記自由端部(26)と結合している
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のロータ。
  6. 前記外面(27)は、前記フランジ(18)の外側軸方向端部(25)から延びる面取部(24)を更に有している
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のロータ。
  7. 前記外面(27)は、少なくとも1つの一定部(30)を更に有し、
    前記一定部(30)は、前記外面(27)と前記ロータ(4)の前記軸(X)との間の半径が、前記一定部(30)に沿って一定であるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のロータ。
  8. 前記一定部(30)は、前記面取部(24)と前記減少部(29)とに隣接している
    ことを特徴とする請求項7に記載のロータ。
  9. 前記一定部(30)は、前記フランジ(18)の前記外側軸方向端部(25)と前記減少部(29)との間で軸方向に延びている
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載のロータ。
  10. 前記一定部(30)は、対応する磁極部(19)の前記外面(27)の長さの0.3乃至0.8倍の軸方向長さを有している
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載のロータ。
  11. 前記磁性ホイール(17)のうちの一方の各磁極部(19)は、少なくとも1つの減少部(29)をそれぞれ含む外面(27)を有している
    ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載のロータ。
  12. 前記2つの磁性ホイール(17)の各磁極部(19)は、少なくとも1つの減少部(29)をそれぞれ含む外面(27)を有している
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のロータ。
  13. 各磁極部(19)は爪の形状をしている
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のロータ。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載のロータ(4)を備えたことを特徴とする、回転電機。
  15. オルタネータ又はオルタネータ−スタータを形成する、請求項14に記載の回転電機。
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