JPH05153394A - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JPH05153394A
JPH05153394A JP3314899A JP31489991A JPH05153394A JP H05153394 A JPH05153394 A JP H05153394A JP 3314899 A JP3314899 A JP 3314899A JP 31489991 A JP31489991 A JP 31489991A JP H05153394 A JPH05153394 A JP H05153394A
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JP
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signal
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Application number
JP3314899A
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English (en)
Inventor
Shinichi Konishi
信一 小西
Takashi Yumiba
隆司 弓場
Yoshiteru Namoto
吉輝 名本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3314899A priority Critical patent/JPH05153394A/ja
Publication of JPH05153394A publication Critical patent/JPH05153394A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な装置構成および操作で反射原稿および
透過原稿の両方を読み取ることができる原稿読取装置の
実現を図る。 【構成】 反射原稿読取時には、原稿からの反射光をイ
メージセンサ6で電気信号にしてガンマ補正回路10でγ
乗された信号を出力し、透過原稿読取時には原稿を透過
して原稿押さえ部材2で反射しもう一度原稿を透過した
光をイメージセンサ6で電気信号として、ガンマ補正回
路10でγ・α乗された信号を出力する。即ち透過原稿読
取時は原稿を2度通過して光量低下した信号を補正して
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、簡単な構成で反射原稿
および透過原稿をともに読み取ることのできる原稿読取
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、原稿読取装置は高画質化,多機能
化されている。そして、プレゼンテーションの中で透過
原稿を使用する度合が高くなっており、それにともなっ
て透過原稿も読み取りたいという要求がある。図6は従
来の原稿読取装置の全体の斜視図である。図6におい
て、101は筐体、102は原稿台、103はランプユニット、1
04はスリット、105は原稿カバー引掛穴である。図7
は、筐体101に内蔵されているキャリア106の斜視図であ
る。図7において、107はガイド、108は反射原稿用ラン
プ、161は支持ブロック、162は差込み口である。図8は
ランプユニット103の一部破断斜視図である。図8にお
いて、109は透過原稿用ランプ、131はブラケットであり
透過原稿用ランプ109に電力を供給する。132はカバーで
ある。以上のように構成された従来の原稿読取装置につ
いて、以下その動作について説明する。まず、透過原稿
を読み取る時には、図6〜図8に示すようにランプユニ
ット103のブラケット131をスリット104を貫通してキャ
リア106の差込み口162に挿入し、原稿台102に原稿を載
せた状態でキャリア106を走行させて読み取る。この時
反射原稿用ランプ108は遮断しておく。一方反射原稿を
読み取る時には、ランプユニット103を上方に引き抜い
て取り外し、図6に示す原稿カバー引掛穴105に図示し
ない原稿カバーを装着し、原稿台102に原稿において原
稿カバーを覆着した状態でキャリア106を走行させて読
み取る(特開平3−85867号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成では、透過原稿を読み取る時には原稿カ
バーを取り外しランプユニットを取り付けて読み取らな
ければならないので、操作が面倒で、装置が大型化し、
結果的に高価になるという問題点を有していた。本発明
は上記問題点に鑑み、簡単な構成および操作で反射原稿
および透過原稿の両方を読み取ることのできる原稿読取
装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の原稿読取装置は、第1の発明として、原稿
を照明する光源と、反射率の高い白色の原稿押え部材
と、原稿または原稿押え部材からの反射光を電気信号に
変換するイメージセンサと、このイメージセンサの出力
信号を陰極線巻(CRT)の発光特性を補正するガンマ補
正回路とを備え、反射原稿読取時は透過原稿読取時とで
このガンマ補正回路の非線形特性を切り換える構成とし
たものである。また、第2の発明は原稿を照明する光源
と、反射率の高い白色の原稿押え部材と、原稿または原
稿押え部材からの反射光を電気信号に変換するイメージ
センサと、このイメージセンサの出力信号を非線形変換
する第1の非線形変換回路と、この非線形変換回路の出
力信号と前記イメージセンサの出力信号を入力としてど
ちらか一方を選択する信号切り換え手段と、この信号切
り換え手段の出力信号を入力として反射原稿の反射率に
対してリニアな特性をもつ信号で行なうベき所定の信号
処理を行なう信号処理回路と、この信号処理回路の出力
信号を非線形変換する第2の非線形変換回路とを備え、
前記信号切り換え手段は反射原稿読取時には前記イメー
ジセンサの出力信号を、また透過原稿読取時には前記第
1の非線形変換回路の出力信号を選択するという構成を
備えたものである。
【0005】
【作用】本発明は上記した構成によって第1の発明は、
反射原稿読取時には原稿からの反射光をイメージセンサ
で電気信号にして、ガンマ補正回路でγ乗された信号を
出力し、透過原稿読取時には原稿を透過して原稿押さえ
部材で反射し、もう一度原稿を透過した光をイメージセ
ンサで電気信号にして、ガンマ補正回路で(γ・α)乗さ
れた信号を出力し、透過原稿読取時は原稿を2度通過し
て光量低下した信号を補正して出力する。第2の発明
は、反射原稿読取時には原稿からの反射光をイメージセ
ンサで電気信号にして、イメージセンサの出力をもとに
信号処理回路で所定の信号処理を行ない、第2の非線形
変換回路でγ乗された信号を出力し、透過原稿読取時に
は原稿を透過して原稿押さえ部材で反射し、もう一度原
稿を透過した光をイメージセンサで電気信号にして第1
の非線形変換回路でα乗した信号をもとに反射原稿読取
時に行なう所定の信号処理を行ない、第2の非線形変換
回路でγ乗した信号を出力し、透過原稿読取時は原稿を
2度通過して光量低下した信号を第1の非線形変換回路
で透過原稿の透過率に対してほぼリニアな信号とし、そ
のリニアな信号で適切に信号処理された信号に出力機器
に応じたγをかけて出力する。
【0006】
【実施例】図1は第1の発明の実施例にかける原稿読取
装置のブロックを示すものである。図1において、1は
原稿を載せる原稿台、2は原稿を押さえる原稿押さえ部
材、3はシェーディング補正時に使用する白基準板、4
は原稿を照明する光源、5は原稿および原稿押さえ部材
2からの反射光を集光するレンズ、6は集光された光信
号を電気信号に変換するイメージセンサ、7はイメージ
センサ6の出力信号を増幅する増幅器、8は増幅器7の
出力信号をA/D変換するA/D変換器、9はイメージ
センサ6のばらつきや周辺光量の低下を補正するシェー
ディング補正回路、10はCRTの発光特性を補正するガ
ンマ補正回路、11はオペレータが反射原稿、透過原稿の
選択およびガンマ補正回路10の非線形特性を調整するた
めのコントロールパネルである。図2は第1の発明の実
施例における原稿読取装置の動作を説明する原稿および
原稿押さえ部材の断面図、図3は同装置の動作を説明す
る線図である。
【0007】以上のように構成された原稿読取装置につ
いて、以下図1,図2及び図3を用いてその動作を説明
する。まず反射原稿を読み取る時は、オペレータがコン
トロールパネル11の反射原稿
【0008】
【外1】
【0009】入力、Yは出力)に設定する。そして、原
稿を原稿台1に置き、原稿押さえ部材2で押さえて読み
取りを開始する。最初に、シェーディング補正の係数の
算出を行なう。光源4は白基準板3を照明し、その反射
光をレンズ5で集光してイメージセンサ6で電気信号に
変換し、増幅器7で増幅してA/D変換器8で10ビット
にデジタル信号に変換し、シェーディング補正回路9で
シェーディング補正係数Ki=1023/Dwi(但し、Dwi
白基準板読み取り時のi画素目の出力で、10ビットの場
合)を各画素毎に計算し、シェーディング補正回路9で
記憶する。この時の白基準板3の反射率は原稿押さえ部
材2の原稿押さえ面2aとほぼ同じにしておく。その
後、光源4,レンズ5,イメージセンサ6を走査させて
原稿からの反射光を読み取る。この時シェーディング補
正回路9では各画素毎にシェーディング補正係数Ki
取り出して入力信号を掛け合わせてガンマ補正回路10に
入力す
【0010】
【外2】
【0011】(但し、Xは入力、Yは出力)に設定す
る。そして、透過原稿を原稿台1に置き、原稿押さえ部
材2を押さえて読み取りを開始する。上記と同じ動作で
シェーディング補正係数Kiを計算して記憶し、その後
光源4,レンズ5,イメージセンサ6を走査させ、原稿
を透過して原稿押さえ部材2の原稿押さえ面2aで反射
してもう一度原稿を透過した光を読み取る。この時シェ
ーディング補正回路9では各画素毎にシェーディング補
正係数Kiを取り出して入力信号と掛け合わせてガンマ
補正回路10に入力する。ガンマ補正回路10では入力Xに
対して出力
【0012】
【外3】
【0013】ここで透過原稿の透過光に対する補正を説
明する。図2に示すように透過原稿を読み取る場合、光
源4の投射光は透過原稿を透過して原稿押さえ部材2の
原稿押さえ面2aのA点で反射してもう一度原稿を透過
してB点での光を読み取っている。この場合、透過原稿
のある部分の透過率をτとし、光源4からの投射光量を
Lとして、原稿押さえ面2aの反射率をxとすると本来
読み取るベきA点での透過光量Pa、および今回読み取
るB点での光量、即ちイメージセンサ6への入射光量P
bは数1の式および数2の式となる。
【0014】
【数1】Pa = L・τ (0<τ<1)
【0015】
【数2】 Pb = x・L・τ2 (0<τ<1、x,L:一定) つまり、本来読み取るベきA点での透過光量Paは透過
原稿の透過率τに比例するので透過光量Paと光源4の
投射光量の関係はリニアであり、今回読み取るB点での
光量、即ちイメージセンサ6への入射光量Pb′は透過
原稿の透過率τの2乗に比例する。図3に透過率τ、正
規化したイメージセンサ6への入射光量Pb′(=Pb
(Pb|τ=1))、イメージセンサ6の出力Ss、および
ガンマ補正回路10の出力Sgの関係を示す。上記のよう
に透過率τと正規化したイメージセンサ6への入射光量
b′との関係は数3の式で示す2乗カーブ(曲線301)の
関係になる(但し正規化しているのでβ=1)。
【0016】
【数3】Pb′ = β・τ2 正規化したイメージセンサ6への入射光量Pb′とイメ
ージセンサ6の出力Ssとの関係はリニアであり、結局
ガンマ補正回路10への入力は透過率τに対して2乗の関
係にある。即ちこの信号をCRTの発光特性にあわせた
信号にするには曲線303に示すように(0.45・1/2)乗
すれば良いことになる。そうすると透過原
【0017】
【外4】
【0018】304に示すように0.45乗のカーブとなるC
RTの発光特性にあったものになる。そうすれば、投射
機でスクリーンに写した画像とほぼ同じ画像をCRTを
出力することができる。上記の説明は、簡単のためにガ
ンマ補正回路10の非線形特性を反射原稿読取時には0.45
乗、透過原稿読取時には(0.45・1/2)乗で説明をした
が、これらの特性より中間調を明るくした方がよい場合
には反射原稿読取時には0.4乗、透過原稿読取時には(0.
4・1/2)乗にする。また、中間調を暗くした方がよい
場合には反射原稿読取時には0.5乗、透過原稿読取時に
は(0.5・1/2)乗にするなど、色々な状況に応じて違
った非線形特性をガンマ補正回路10に持たせてコントロ
ールパネル11のガンマ調整つまみで切り換えて使用す
る。以上のように本実施例によれば、反射率の高い原稿
押さえ面2aを持った原稿押さえ部材2で原稿台1に載
せられた原稿を押さえ、ガンマ補正回路10に複数の非線
形特性をもたせて反射原稿を読み取る時と透過原稿を読
み取る時でガンマ補正回路10の非線形特性を切り換える
ことによって、反射原稿および透過原稿とともに読み取
ることのできる原稿読取装置を簡単な構成、および操作
で安価に実現することができる。
【0019】次に、第2の発明の一実施例について図面
を参照しながら説明する。本実施例では反射原稿の反射
率に対してリニアな特性をもつ信号で行なうベき所定の
信号処理を行なう信号処理回路として色補正回路を挙げ
て説明する。図4は第2の発明の実施例を示す原稿読取
装置のブロックを示すものである。図4において、1は
原稿を載せる原稿台、2は原稿を押さえる原稿押さえ部
材、3はシェーディング補正時に使用する自基準板、4
は原稿を照射する光源、5は原稿および原稿押さえ部材
2からの反射光を集光するレンズ、7はカラーイメージ
センサ17の出力信号を増幅する増幅器、8は増幅器7の
出力信号をA/D変換するA/D変換器、9はカラーイ
メージセンサ17のばらつきや周辺光量の低下を補正する
シェーディング補正回路、11はオペレータが反射原稿,
透過原稿の選択および第1,第2の非線形変換回路12,
16の非線形特性を調整するためのコントロールパネル、
12はシェーディング補正回路9の出力信号を非線形変換
する第1の非線形変換回路、13はスイッチ、14はコント
ロールパネル11からの信号によってシェーディング補正
回路9の出力か第1の非線形変換回路12の信号かを切り
換え、あるいは第1および第2の非線形変換回路12,16
の非線形変換特性の切り換えを制御するマイクロプロセ
ッサーユニット(MPU)、15は忠実な色再現をするため
の色補正回路、16は色補正回路の出力信号に出力装置に
応じた非線形変換を施す第2の非線形変換回路、17は集
光された光信号を電気信号に変換するカラーイメージセ
ンサで時系列的に1画素毎にR,G,Bの順序で信号を
シリアルに出力する。図5は第2の発明の実施例におけ
る原稿読取装置の動作を説明する線図である。
【0020】以下、図4と図5を参照しながら動作を説
明する。本実施例では非線形な特性を持つ代表的な出力
装置としてCRTを例に挙げて説明する。まず反射原稿
を読み取る時は、オペレータがコントロールパネル11の
反射原稿スイッチを押すとMPU14がその信号を受けて
スイッチ13をシェーディング補正回路9の端子側に接続
する。また、第2の非線形変換回路16の非線形特性を
【0021】
【外5】
【0022】に置き、原稿押さえ部材2で押さえて読み
取りを開始する。最初に、シェーディング補正の係数の
算出を行なう。光源4は白基準板3を照明し、その反射
光をレンズ5で集光してカラーイメージセンサ17で電気
信号に変換し、増幅器7で増幅してA/D変換器8でデ
ジタル信号に変換し、シェーディング補正回路9でKi
=1023/Dwi(但し、Dwiは白基準板読み取り時のi画
素目の出力で、10ビットの場合)を各画素毎に計算し、
シェーディング補正回路9で記憶する。この時の白基準
板3の反射率は原稿押え部材2の原稿押え面2aとほぼ
同じにしておく。その後、光源4,レンズ5,カラーイ
メージセンサ17を走査させて原稿からの反射光を読み取
る。この時シェーディング補正回路9では各画素毎にシ
ェーディング補正係数Kiを取り出して入力信号を掛け
合わせて色補正回路15に入力する。色補正回路15は予め
定められた3×3の色補正マスキング係数によってマス
キング演算処理を行ない、原稿の色とCRT上に表示さ
れる色が同じになるように最適化されたRGB信号を第
2の非線形変換回路16に入力する。第2の非線形変換回
路16
【0023】
【外6】
【0024】一方、透過原稿を読み取る時は、オペレー
タはコントロールパネル11の透過原稿スイッチを押すと
MPU14がその信号を受けてスイッチ13を第1の非線形
変換回路12の端子側に接続する。また、第2の非線形変
換回路16の非線形特性を
【0025】
【外7】
【0026】台1に置き、原稿押さえ部材2を押さえて
読み取りを開始する。上記と同じ動作でシェーディング
補正係数を計算して記憶し、その後光源4,レンズ5,
カラーイメージセンサ17を走査させ、原稿を透過して原
稿押さえ部材2の原稿押さえ面2aで反射してもう一度
原稿を透過した光を読み取る。この時シェーディング補
正回路9では各画素毎にシェーディング補正係数Ki
取り出して入力信号と掛け合わせて第1の非線形変換回
路12に入力する。第1の非線形変換回路12はシェ
【0027】
【外8】
【0028】の処理を施し、リニアなRGB信号を出力
する。色補正回路15は予め定められた3×3の色補正マ
スキング係数によってマスキング演算処理を行ない、原
稿の色とCRT上に表示される色が同じになるように最
適化されたRGB信号を第2の非線形変換回路16に入力
する。第2の非線形変換回路16は本実施例では入力Xに
【0029】
【外9】
【0030】ここで、本実施例における透過原稿の透過
光に対する補正を説明する。図5に透過率τ、正規化し
たイメージセンサ6への入射光量Pb′(=Pb/(Pb
τ=1)),第1の非線形変換回路12の出力S1、および
第2の非線形変換回路16の出力Ssの関係を示す。上述
したように透過率τと正規化したイメージセンサ6への
入射光量Pb′との関係は数4の式で示す2乗カーブ501
の関係になる(但し正規化しているのでβ=1)。
【0031】
【数4】Pb′ = β・τ2 正規化したイメージセンサ6への入射光量Pb′とカラ
ーイメージセンサ17の出力との関係はリニアであり(図
示せず)、結局第1の非線形変換回路12の入力は透過率
τに対して2乗の関係にある。即ちこの信号を透過率τ
に対してリニアな信号にするには曲線502に示すように
1/2乗すれば良い。そうすると色補正回路15の入力は
リニアな信号となり忠実な色再現が実現できる。(これ
は、マスキング演算による色補正ではRGBの各色の輝
度成分の間で相加則、比例則が成立する必要性があるか
らである。他にルックアップテーブルによる色補正もあ
るが、メモリが大型で高価である。)そして色補正回路1
5の出力に出力装置に合わせた非線形特性、本実施例で
はCRTの発光特性に合わすために曲線503に示す
【0032】
【外10】
【0033】透過率τと第2の非線形変換回路16の出力
2との関係は曲線504に示すように
【0034】
【外11】
【0035】うすれば、投射機でスクリーンに写した画
像とほぼ同じ画像をCRTを出力することができる。上
記の説明は、簡単のために反射原稿読取時には第2の非
線形変換回路16の非線形特性を0.45乗、透過原稿読取時
には第1の非線形変換回路12の非線形特性を1/2乗で
説明をしたが、これらの特性より中間調を明るくした方
がよい場合には第2の非線形変換回路16の非線形特性を
0.4乗にする。また、読み取る透過原稿の透過率が悪い
ときには例えば第1の非線形変換回路12の非線形特性を
0.4乗にするなど、色々な状況に応じて違った非線形特
性を第1及び第2の非線形変換回路12,16に持たせてコ
ントロールパネル11のガンマ調整つまみで切り換えて使
用する。以上のように、反射率の高い原稿押さえ面2a
を持った原稿押さえ部材2で原稿台1に載せられた原稿
を押さえ、第1の非線形変換回路12に透過原稿読取時の
シェーディン補正回路9の出力信号を光源の投射光に対
して第1の非線形変換回路12の出力がリニアになるよう
に変換する特性をもたせて、色補正回路15で反射原稿を
読み取る時と透過原稿を読み取る時でシェーディング補
正回路9の出力か、第1の非線形変換回路12の出力かを
切り換えることによって反射原稿、透過原稿ともに読み
取ることができ、透過原稿読取時においても忠実な色再
現のできる原稿読装置を簡単な構成、および操作で安価
に実現することができる。なお、第2の発明の実施例に
おいて、第2の非線形変換回路16はCRTの発光特性を
補正する非線形変換特性を説明したが、出力装置を合わ
せて色々な非線形変換特性をもたて、MPU14で切り換
える構成とすることにより汎用的に使える。また、反射
原稿と透過原稿とでスイッチ13を切り換える構成とした
が、第1の非線形変換回路12にリニアな特性をもたせ
て、MPU14によって反射原稿のときはリニアな特性を
選択し、透過原稿のときは非線形な特性を選択する構成
としてもよい。第2の発明の実施例において、反射原稿
の反射率に対してリニアな特性をもつ信号で行なうべき
所定の信号処理を行なう信号処理回路として色補正回路
15で説明したが、そのほかのリニアな領域で処理する必
要性があるものであれば、これに限定するものではな
い。
【0036】
【発明の効果】以上のように第1の発明は反射原稿読取
時には原稿からの反射光をイメージセンサで電気信号に
して、ガンマ補正回路でγ乗された信号を出力し、透過
原稿読取時には原稿を透過して原稿押さえ部材で反射
し、もう一度原稿を透過した光をイメージセンサで電気
信号にして、ガンマ補正回路で(γ・α)乗された信号を
出力し、透過原稿読取時は原稿を2度通過して光量低下
した信号を補正して出力するように設けることによって
反射原稿、透過原稿ともに読み取ることのできる原稿読
取装置を簡単な構成、および操作で安価に実現すること
ができる。第2の発明は、反射原稿読取時には原稿から
の反射光をイメージセンサで電気信号にして、イメージ
センサの出力をもとに信号処理回路で所定の信号処理を
行ない、第2の非線形変換回路でγ乗された信号を出力
し、透過原稿読取時には原稿を透過して原稿押さえ部材
で反射し、もう一度原稿を透過した光をイメージセンサ
で電気信号にして第1の非線形変換回路でα乗した信号
をもとに反射原稿読取時に行なう所定の信号処理を行な
い、第2の非線形変換回路でγ乗した信号を出力し、透
過原稿読取時は原稿を2度通過して光量低下した信号を
第1の非線形変換回路で透過原稿の透過率に対してほぼ
リニアな信号とし、そのリニアな信号で適切に信号処理
された信号に出力機器に応じたγをかけて出力するよう
に設けることにより、反射原稿、透過原稿ともに読み取
ることができ、透過原稿読取時においても適切な信号処
理(例えば、忠実な色再現)のできる原稿読取装置を簡単
な構成、および操作で安価に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例における原稿読取装置の
ブロック図である。
【図2】同実施例における動作説明のための原稿および
原稿押さえ部材の断面図である。
【図3】同実施例における動作説明のための線図であ
る。
【図4】第2の発明の一実施例における原稿読取装置の
ブロック図である。
【図5】同実施例における動作説明のための線図であ
る。
【図6】従来の原稿読取装置の全体の斜視図である。
【図7】同装置の筐体に内蔵されているキャリアの斜視
図である。
【図8】同装置のランプユニットの一部破断斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…原稿台、 2…原稿押さえ部材、 3…白基準板、
4…光源、 5…レンズ、 6…イメージセンサ、
7…増幅器、 8…A/D変換器、 9…シェーディン
グ補正回路、 10…ガンマ補正回路、 11…コントロー
ルパネル、 12…第1の非線形変換回路、 13…スイッ
チ、 14…マイクロプロセッサユニット(MPU)、 15
…色補正回路、16…第2の非線形変換回路、 17…カラ
ーイメージセンサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明する光源と、反射率の高い白
    色の原稿押え部材と、原稿または原稿押え部材からの反
    射光を電気信号に変換するイメージセンサと、このイメ
    ージセンサの出力信号をCRTの発光特性を補正するガ
    ンマ補正回路とを備え、反射原稿読取時と透過原稿読取
    時とでこのガンマ補正回路の非線形特性を切り換えるこ
    とを特徴とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿を照明する光源と、反射率の高い白
    色の原稿押え部材と、原稿または原稿押え部材からの反
    射光を電気信号に変換するイメージセンサと、このイメ
    ージセンサの出力信号を非線形変換する第1の非線形変
    換回路と、この非線形変換回路の出力信号と前記イメー
    ジセンサの出力信号を入力としてどちらか一方を選択す
    る信号切り換え手段と、この信号切り換え手段の出力信
    号を入力として反射原稿の反射率に対してリニアな特性
    をもつ信号で行なうベき所定の信号処理を行なう信号処
    理回路と、この信号処理回路の出力信号を非線形変換す
    る第2の非線形変換回路とを備え、前記信号切り換え手
    段は反射原稿読取時には前記イメージセンサの出力信号
    を、また透過原稿読取時には前記第1の非線形変換回路
    の出力信号を選択することを特徴とする原稿読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿押え部材と同等の反射率を有する白
    色の白基準板を持ち、この白基準板をシェーディング補
    正時に使用する基準白色として用いることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の原稿読取装置。
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