JPH051526A - 金属担体触媒の制御装置 - Google Patents

金属担体触媒の制御装置

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JPH051526A
JPH051526A JP15337191A JP15337191A JPH051526A JP H051526 A JPH051526 A JP H051526A JP 15337191 A JP15337191 A JP 15337191A JP 15337191 A JP15337191 A JP 15337191A JP H051526 A JPH051526 A JP H051526A
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JP
Japan
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temperature
metal
resistance value
catalyst
control device
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JP15337191A
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English (en)
Inventor
Shigetaka Tanahashi
慈孝 棚橋
Keiichiro Tomoari
慶一郎 伴在
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属担体触媒の温度を応答性良く測定して、
金属担体触媒が適温に保たれるように、金属薄板に通電
制御する制御装置の提供を目的とする。 【構成】 金属担体触媒102 の金属薄板103 の抵抗値
を、金属薄板103 に流れる電流値と金属薄板103 の両端
に印加される電圧とから、マイクロコンピュータ108 に
よって測定する。この測定された抵抗値と、常温時の抵
抗値との差から、抵抗値の変化量を求め、この変化量か
ら金属薄板103 の温度を求める。そして、マイクロコン
ピュータ108 は、求めた温度が、所定の温度、つまり適
切な温度となるように、ドライバ部107 およびパワース
イッチ部106 を制御して、金属薄板103 に通電制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属担体触媒の金属薄
板に通電して、触媒を加熱する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンの排気ガスの浄化要求が
高まり、従来ではエンジンの始動直後は、触媒の温度が
低く、排気ガス中に含まれる炭化水素が浄化されないま
ま放出されていたのを、エンジンの始動時に金属担体触
媒の金属薄板に通電して金属薄板を加熱し、触媒の温度
を上昇させて、エンジン始動直後における排気ガスの浄
化能力を短時間に高める技術が知られている。この技術
は、できる限り短時間に触媒の温度を上げるために、金
属薄板に大電流を流す必要がある。このため、急速に触
媒の温度が上昇するが、そのままでは金属薄板の耐熱限
界を越えてしまう。また、必要以上に通電すると無駄な
電力を消費することになる。そこで、触媒の温度が所定
温度に達したことを検出して金属薄板への通電電流を制
限することが考えられる。この金属担体触媒の温度を検
出する技術として、SAE文献No.900503 が知られてい
る。この技術によれば、触媒の温度を熱電対を使用して
検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱電対
によって触媒の温度を検出する技術を、実用に供するに
は、熱電対が高温の排気ガスに晒されても、安定して触
媒の温度を測定できるように、熱電対の機械的な強度を
上げる必要がある。熱電対の機械的な強度を上げると、
熱電対の温度検出部分の熱容量が増えてしまい、温度検
出の応答性がわるくなる。このため、秒単位で急速に変
化する触媒の温度を熱電対で正確に検出することは困難
であった。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、金属担体触媒の温度を
応答性良く測定して、金属担体触媒の金属薄板に通電制
御する金属担体触媒の制御装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の金属担体触媒の
制御装置は、図1に示すように、触媒物質が表面に設け
られた金属薄板に通電することにより、触媒の温度が上
昇する金属担体触媒1と、前記金属薄板の電気抵抗値を
測定する抵抗計測手段2、この抵抗計測手段2によって
求められた抵抗値から、前記触媒の温度が所定の温度と
なるように前記金属薄板への通電を制御する通電制御手
段3を備えた制御装置4とを備えた技術的手段を採用す
る。
【0006】本発明の金属担体触媒の制御装置は、次の
技術手段を採用しうる。制御装置の通電制御手段は、触
媒の温度が常温の時における金属薄板の抵抗値を記憶す
る記憶手段を備え、この記憶手段に記憶された常温時の
抵抗値を基準とした抵抗値の変化量を算出し、この変化
量によって金属薄板への通電を制御する。
【0007】制御装置の通電制御手段は、金属担体触媒
の使用されるエンジンの運転停止を検出してからタイマ
ーをカウントし、エンジンの停止時間を計測する停止時
間計測手段を備え、エンジンの始動時に、停止時間計測
手段の計測時間が所定時間経過していれば、記憶手段に
記憶される常温時の抵抗値を、エンジン始動時の金属薄
板の抵抗値に更新する。
【0008】制御装置の通電制御手段は、金属担体触媒
の近傍の温度を検出する温度検出手段を備え、エンジン
の始動時に、温度検出手段により検出する温度が所定温
度以下であれば、記憶手段に記憶される常温時の抵抗値
を、エンジン始動時の金属薄板の抵抗値に更新する。
【0009】制御装置の通電制御手段は、抵抗測定手段
によって測定された抵抗値から触媒の温度を求める温度
算出手段を備え、この温度算出手段によって求められた
触媒の温度が所定の温度となるように金属薄板への通電
を制御する。
【0010】制御装置の抵抗測定手段は、金属薄板の通
電電流値と、金属薄板の印加電圧値とから抵抗値を算出
する。
【0011】
【発明の作用】抵抗計測手段により金属薄板の抵抗値を
測定し、その抵抗値によって、あるいは抵抗値から触媒
の温度を求めて、触媒の温度が所定の温度となるように
通電制御手段により金属薄板への通電を制御する。
【0012】
【発明の効果】本発明の金属担体触媒の制御装置は、金
属担体触媒に新たに付加物を追加することなく、金属薄
板の抵抗値により金属担体触媒の温度を、直接知ること
ができる。このため、耐熱処理を施した熱電対等の温度
センサによって触媒の温度を測定する従来技術に比較し
て、触媒の温度を応答性良く知ることができる。この結
果、金属薄板に必要以上に通電するのを防いで、金属薄
板が加熱しすぎるのを防ぎ、金属薄板の寿命を向上させ
ることができる。また、必要以上に金属薄板に通電する
のが防がれるため、無駄な電力消費を抑えることができ
る。
【0013】
【実施例】次に、本発明の金属担体触媒の制御装置を、
図に示す一実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図2ないし図6は本発明の第1実施例
を示すもので、図2は金属担体触媒の制御装置の概略構
成図である。
【0014】エンジン(図示しない)の排気管101 内に
は、排気ガスを浄化する金属担体触媒102 が装着されて
いる。この金属担体触媒102 は、ステンレス鋼等の耐熱
性のある金属薄板103 を、例えば蜂の巣状に加工した担
体の表面に、触媒物質を薄く塗布し、金属薄板103 の表
面に触媒を固定した構造のものである。この金属担体触
媒102 に使用される金属薄板103 は、電気抵抗を有し、
金属薄板103 を通電することにより発熱する。このた
め、金属薄板103 を発熱体として利用している。なお、
図3の実線は、金属薄板103 を構成するステンレス鋼の
体積抵抗率と温度との関係を示す。また、図4の実線
は、金属薄板103 にステンレス鋼を使用した場合の電気
抵抗値と温度との関係を示す。なお、図4の破線は、抵
抗値の変動幅が±10%発生した時の温度との関係を示
す。
【0015】次に、金属担体触媒102 の金属薄板103 を
通電制御する制御装置104 について説明する。制御装置
104 は、キースイッチ105 がST端子もしくはIG端子
に接続されることにより作動し、車両用電源であるバッ
テリ100 から金属薄板103 に供給される電力を制御す
る。つまり、制御装置104 は、キースイッチ105がST
端子もしくはIG端子に接続されると、バッテリ100 か
ら金属薄板103 に電力を供給して触媒の温度を数秒で所
定の温度(加熱目標温度)に急速上昇させ、一旦加熱目
標温度に達したら、金属薄板103 へ供給される電力を制
限し、触媒の温度を加熱目標温度の近傍に維持する電気
回路である。この制御装置104 は、請求項1の通電制御
手段に含まれるパワースイッチ部106 およびドライバ部
107 と、このパワースイッチ部106 およびドライバ部10
7 とともに請求項1の通電制御手段の機能を果たすとと
もに、請求項1の抵抗計測手段および請求項5の温度算
出手段の機能を果たすマイクロコンピュータ108 とを備
え、以下順に説明する。なお、キースイッチ105 は、エ
ンジン運転時に接続(ON)され、エンジン点火装置(図
示しない)を通電するIG端子の他に、エンジン始動時
に接続(ON)され、エンジン始動装置(図示しない)を
通電するST端子を備える。また、金属薄板103 の通電
経路に配された抵抗体109 は、金属薄板103 の通電電流
を測定するためのシャント抵抗である。
【0016】パワースイッチ部106 は、金属薄板103 へ
の電力の供給および停止を行うMOS−FET等のスイ
ッチング素子110 で構成されている。本実施例のスイッ
チング素子110 は、NチャンネルパワーMOS−FET
を、複数個並列に接続して、電力の供給容量を大きくし
たものである。
【0017】ドライバ部107 は、使用されるスイッチン
グ素子110を通電状態にするための前置駆動回路であ
る。なお、キースイッチ105 のIG端子に接続されたド
ライバ部107 の電力供給部分には、使用されるNチャン
ネルパワーMOS−FETをON状態にするために、FE
Tのゲートにバッテリ100 よりも高い電圧を印加するた
めの昇圧電源部111 が設けられている。
【0018】マイクロコンピュータ108 は、金属薄板10
3 に流れる電流および金属薄板103の両端に印加される
電圧から金属薄板103 の電気抵抗値を求める演算を行う
とともに(請求項1および請求項6に対応した抵抗計測
手段)、求められた抵抗値から金属薄板103 の温度、つ
まり触媒の温度を求める演算を行う(請求項5に対応し
た温度算出手段)。そして、マイクロコンピュータ108
は、演算結果である触媒の温度に応じて、パワースイッ
チ部106 のスイッチング素子110 をON-OFFさせるための
信号(DS信号)をドライバ部107 に出力する。
【0019】また、マイクロコンピュータ108 は、内部
に、エンジンの始動時にカウントを開始し、制御装置10
4 が作動する時間を所定時間内(作動時間)とするため
の内蔵タイマ112 を備える。
【0020】マイクロコンピュータ108 は、外部に、金
属薄板103に流れる電流値をマイクロコンピュータ108
に呼び込むための電流検出用A/Dコンバータ113 を備
える。また、マイクロコンピュータ108 は、外部に、金
属薄板103 に印加される電圧値をマイクロコンピュータ
108 に呼び込むための電圧検出用A/Dコンバータ114
を備える。
【0021】マイクロコンピュータ108 は、外部に、キ
ースイッチ105 に関係なく作動するデジタル式の外部タ
イマ115 を備える。この外部タイマ115 は、キースイッ
チ105 のIG端子がOFF されてからの経過時間、つまり
エンジンの停止時間を計測する請求項3の停止時間計測
手段で、マイクロコンピュータ108 からの指示信号に基
づき、経過時間をマイクロコンピュータ108 に送るもの
である。なお、外部タイマ115 が、マイクロコンピュー
タ108 に内蔵されずに外部に設けられた理由は、エンジ
ン停止中における消費電力を少なくする目的からであ
る。このため、本実施例ではエンジン停止時間を計測す
るタイマを、マイクロコンピュータ108 の外部に設けた
が、内部に設けても良い。
【0022】マイクロコンピュータ108 は、外部に書換
え可能な記憶部(RAM)116 を備える。この記憶部11
6 は、触媒の温度が常温の時における金属薄板103 の抵
抗値を記憶する請求項2の記憶手段で、マイクロコンピ
ュータ108 からの信号に基づき、記憶データをマイクロ
コンピュータ108 へ送ったり、記憶データを書き換えた
りするものである。なお、本実施例では、記憶部116 を
マイクロコンピュータ108 の外部に設けたが、内部に設
けても良い。
【0023】マイクロコンピュータ108 は、キースイッ
チ105 のIG端子に接続された電源供給部117 から電力
の供給を受けている。
【0024】次に、マイクロコンピュータ108 の作動の
一例を、図5のフローチャートに基づき説明する。な
お、本実施例のマイクロコンピュータ108 は、常温時の
抵抗値と計測した抵抗値との差(抵抗値の変化量)を算
出し(請求項2に対応)、この抵抗値(変化量)から触
媒の温度を算出し(請求項5に対応)、算出された温度
によって金属薄板103 の通電を制御するように設けられ
ている。また、本実施例のマイクロコンピュータ108
は、請求項3に対応して、外部タイマ115 のカウントに
よるエンジンの停止時間が、所定時間(常温判定時間)
を経過していれば、触媒は常温であると判断して、記憶
部116 の記憶する常温時の抵抗値を、エンジン始動時の
抵抗値に更新するように設けられている。
【0025】キースイッチ105 がIG端子に接続される
と(スタート)、キースイッチ105がST端子に接続さ
れたか否かの判断を行う(ステップS1 )。この判断結
果がNOの場合は、ステップS1 へ戻る。判断結果がYES
の場合は、内蔵タイマ112 のカウントを開始し、制御装
置104 の作動時間T1 をカウントする(ステップS
2)。次いで、パワースイッチ部106 のスイッチング素
子110 をONさせ、金属薄板103 に大電流を供給するた
め、ONのDS信号をドライバ部107 に出力する(ステッ
プS3 )。続いて、外部タイマ115 のカウントによるエ
ンジン停止時間T2 が、予め設定された所定時間Tc2
(触媒の温度が常温まで冷えるのに必要な時間以上に設
定、例えば5時間)以上であるか否かの判断を行う(ス
テップS4 )。このステップS4 の判断結果がNOの場合
は、触媒の温度が常温でないと判断し、記憶部116 に記
憶された前回に更新された過去のデータ(常温時の抵抗
値RC)を読み込む(ステップS5 )。また、ステップ
S4 の判断結果がYES の場合は、触媒の温度が常温であ
ると判断する。そして、金属薄板103 に流れる電流IC
を、電流検出用A/Dコンバータ113 から読み込む(ス
テップS6 )。続いて、金属薄板103 に印加される電圧
VCを、電圧検出用A/Dコンバータ114 から読み込む
(ステップS7 )。次に、読み込まれた電流IC、電圧
VCから、触媒常温時の金属薄板103 の抵抗値RCを算
出する(ステップS8 )。そして、常温時の抵抗値RC
を記憶部116 に記憶させ、常温時の抵抗値RCを更新さ
せる(ステップS9 )。ステップS5 あるいはステップ
S9 の実行後、制御装置104 の作動時間T1 が、予め設
定された所定時間Tc1(排気ガスにより触媒の温度が適
温に上昇するのに要する時間、例えば20秒)以上であ
るか否かの判断を行う(ステップS10)。このステップ
S10の判断結果がYES の場合は、金属薄板103 に流れる
電流IHを、電流検出用A/Dコンバータ113 から読み
込む(ステップS11)。続いて、金属薄板103 に印加さ
れる電圧VHを、電圧検出用A/Dコンバータ114 から
読み込む(ステップS12)。次に、読み込まれた電流I
H、電圧VHから、現在の金属薄板103 の抵抗値RHを
算出する(ステップS13)。そして、現在の抵抗値RH
と常温時の抵抗値RCとか、現在の抵抗値の変化量RN
を算出する(ステップS14)。続いて、算出された変化
量RNと、マイクロコンピュータ108 の記憶する抵抗値
変化量と温度上昇値の関係マップより、触媒温度TEM
Hを算出する(ステップS15)。続いて、ONのDS信号
がドライバ部107 に出力されているか否か、つまり金属
薄板103 が通電状態であるか否かの判断を行う(ステッ
プS16)。この判断結果がYES の場合は、現在の触媒温
度TEMHが予め設定された通電停止温度TEM1(例
えば355℃)に達しているか否かの判断を行う(ステ
ップS17)。このステップS17の判断結果がNOの場合は
触媒の温度が適温よりも冷えていると判断し、金属薄板
103 への通電を継続したまま、ステップS10へ戻る。ス
テップS17の判断結果がYES の場合は、触媒の温度が適
温に加熱されていると判断し、金属薄板103 への通電を
停止すべく、OFF のDS信号をドライバ部107 に出力し
(ステップS18)、その後、ステップS10へ戻る。ま
た、ステップS16の判断結果がNOの場合は、現在の触媒
温度TEMHが予め設定された通電開始温度TEM2
(例えば345℃)以下であるか否かの判断を行う(ス
テップS19)。このステップS19の判断結果がNOの場合
は、触媒の温度が適温に達していると判断し、金属薄板
103 への通電を停止したまま、ステップS10へ戻る。ス
テップS19の判断結果がYES の場合は、触媒の温度が適
温に達していないと判断し、金属薄板103 を通電すべ
く、ONのDS信号をドライバ部107 に出力し(ステップ
S20)、その後、ステップS10へ戻る。上述のステップ
S10の判断結果がYES の場合は、エンジンが始動してか
ら所定時間Tc1が経過して、制御装置104 によって金属
薄板103 の通電制御を行わなくても、排気管101 内を流
れる排気ガスによって、触媒の温度が適温に保たれると
判断する。そこで、金属薄板103 への通電を停止すべ
く、OFF のDS信号をドライバ部107 に出力する(ステ
ップS21)。次いで、内部タイマをリセットする(ステ
ップS22)。その後、キースイッチ105 がIG端子がON
であるか否か、つまりエンジンが作動しているか否かの
判断を行う(ステップS23)。この判断結果が、YES の
場合はステップS23へ戻り、NOの場合は外部タイマ115
をリセットするとともに、外部タイマ115 のカウントを
開始して、エンジン停止時間T2 の測定を開始し(ステ
ップS24)、終了する。
【0026】〔実施例の作動〕次に、上記実施例の作動
を、図6のタイムチャートを参照して、簡単に説明す
る。キースイッチ105 が操作され、IG端子もしくはS
T端子に接続されると(時間Ta )、制御装置104 が起
動し、まず、図6の実線Aに示すように、パワースイッ
チ部106 をONして金属薄膜を通電する。すると、金属薄
板103 の温度、つまり金属担体触媒102 の温度が、図6
の実線Bに示すように、急速に上昇する。金属薄板103
の通電が開始されると、マイクロコンピュータ108 は、
一定時間毎(例えば10ms〜100ms毎)に、金属
薄板103 の抵抗値を算出する。そして、常温時の抵抗値
と算出された抵抗値とから、抵抗値の変化量を求め、現
在の触媒の温度を求める。そして、求められた温度が通
電停止温度TEM1に達すると(時間Tb )、制御装置
104 はパワースイッチ部106 をOFF して金属薄板103 の
通電を停止する。その後、マイクロコンピュータ108 に
よって算出される触媒の温度が、通電開始温度TEM2
まで冷えると(時間Tc )、パワースイッチ部106 をON
して、再び金属薄膜を通電する。このように、上記の制
御を繰り返すことにより、触媒の温度が、エンジン始動
初期においても、所定の温度(適度な温度)に保たれ
る。なお、エンジン始動後、排気ガスによって金属担体
触媒102 が加熱される。このため、金属薄板103 が通電
停止してからの金属担体触媒102 の温度効果は次第に緩
やかになる。この結果、金属薄板103 の通電間隔は次第
に伸びるようになる。そして、制御装置104 の作動時間
が経過すると、制御装置104は、金属薄板103 の通電制
御を停止する。
【0027】〔実施例の効果〕本実施例は、金属担体触
媒102 に新たに温度測定のための手段を施していない。
そして、常温からの金属薄板103 の抵抗値の変化量によ
って、金属担体触媒102 の温度を、直接知ることができ
る。このため、耐熱処理を施した熱電対等の温度センサ
によって触媒の温度を測定する従来技術に比較して、触
媒の温度を応答性良く知ることができる。これにより、
金属薄板103 を必要以上に通電するのを防いで、金属薄
板103 が加熱しすぎるのを防ぎ、金属薄板103 の寿命を
向上させることができる。また、必要以上に金属薄板10
3 を通電するのが防がれるため、無駄な電力消費を抑え
ることができる。金属担体触媒102 に熱電対などの温度
検出手段を付加するものは、ごく薄い金属薄板103 に安
定して固定するのは困難であったが、本発明では金属担
体触媒102 に新たに温度測定のための手段を施していな
いため、金属担体触媒102 に触媒の温度検出のための機
械的な負担を与えることがない。金属担体触媒102 に熱
電対などの温度検出手段を付加するものは、排気ガスの
通過抵抗を増加させる不具合があるが、本発明では金属
担体触媒102 に新たに温度測定のための手段を施してい
ないため、排気ガスの通過抵抗を増加させる不具合を有
しない。常温時の始動時は常に、常温時の抵抗値を更新
して記憶するため、金属担体触媒102 の製造上に抵抗値
にばらつきが発生しても、金属担体触媒102 の経時変化
により金属薄板103 の酸化や、一部破損等により抵抗値
が変化しても、正確に金属担体触媒102 の温度を測定
し、正確に金属薄板103 を通電制御することができる。
【0028】図7は第2実施例を示す金属担体触媒102
の制御装置104 の概略構成図である。本実施例は、請求
項4に対応するもので、金属担体触媒102 の近傍の排気
管101 に、触媒の温度を測定するサーミスタ式の排気ガ
ス温度センサ(請求項4の温度検出手段)118 を備え
る。そして、制御装置104 は、上記実施例の外部タイマ
(第1実施例の符号115 )に代わり、金属担体触媒102
の近傍の温度を測定するガス温度演算部119 を備える。
そして、本実施例のマイクロコンピュータ108 は、排気
ガス温度センサ118 によって測定される金属担体触媒10
2 の近傍の温度が、予め設定された所定温度(常温判定
温度)以下であれば、触媒は常温であると判断し、記憶
部116 の記憶する常温時の抵抗値を、エンジン始動時の
抵抗値に更新するように設けられている。
【0029】〔変形例〕上記の2つの実施例では、抵抗
値から温度を算出し、算出された温度によって、金属薄
板(103) を通電制御する例(請求項5に対応)を示した
が、抵抗値と温度とは相対的な関係を有するため、温度
を算出することなく、直接抵抗値によって金属薄板(10
3) を通電制御するように設けても良い(請求項1に対
応)。つまり、請求項2に適用した例に示せば、常温か
らの抵抗値の変化量によって、金属薄板(103) を制御す
るように設けても良い。請求項3に関連した変形例。本
実施例では、キースイッチ(105) のIG端子がOFF され
てからの経過時間によって、エンジンの停止時間を計測
した例を示したが、キースイッチ(105) のIG端子がOF
F されて、間接的にOFF される回路のOFF を検出して、
エンジンの停止時間を計測しても良い。請求項4に関連
した変形例。本実施例では、触媒の近傍の温度を測定し
て触媒が常温であるか否かの判断を行った例を示した
が、エンジン水温やエンジン本体など、触媒の温度と関
連する部材の温度を直接あるいは間接的に検出して、触
媒が常温であるか否かの判断を行っても良い。本実施例
では、金属薄板(103) の通電電流を測定する手段として
シャント抵抗を用いた例を示したが、ホール素子など他
の電流検出手段を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属担体触媒の制御装置の概略構成図である。
【図2】第1実施例にかかる金属担体触媒の制御装置の
概略構成図である。
【図3】金属薄板の体積抵抗率と温度との関係を示した
グラフである。
【図4】金属薄板の抵抗値と温度との関係を示したグラ
フである。
【図5】マイクロコンピュータの作動の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】実施例の作動説明のためのタイムチャートであ
る。
【図7】第2実施例にかかる金属担体触媒の制御装置の
概略構成図である。
【符号の説明】
1 金属担体触媒 2 抵抗計測手段 3 通電制御手段 4 制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)触媒物質が表面に設けられた金属薄板
    に通電することにより、触媒の温度が上昇する金属担体
    触媒と、 b)前記金属薄板の電気抵抗値を測定する抵抗計測手段、
    この抵抗計測手段によって求められた抵抗値から、前記
    触媒の温度が所定の温度となるように前記金属薄板への
    通電を制御する通電制御手段を備えた制御装置とを備え
    る金属担体触媒の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置の通電制御手段は、前記触
    媒の温度が常温の時における前記金属薄板の抵抗値を記
    憶する記憶手段を備え、この記憶手段に記憶された常温
    時の抵抗値を基準とした抵抗値の変化量を算出し、この
    変化量によって前記金属薄板への通電を制御する、請求
    項1の金属担体触媒の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置の通電制御手段は、前記金
    属担体触媒の使用されるエンジンの運転停止を検出して
    からタイマーをカウントし、前記エンジンの停止時間を
    計測する停止時間計測手段を備え、前記エンジンの始動
    時に、前記停止時間計測手段の計測時間が所定時間経過
    していれば、前記記憶手段に記憶される常温時の抵抗値
    を、エンジン始動時の前記金属薄板の抵抗値に更新す
    る、請求項2の金属担体触媒の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置の通電制御手段は、前記金
    属担体触媒の近傍の温度を検出する温度検出手段を備
    え、前記エンジンの始動時に、前記温度検出手段の検出
    する温度が所定温度以下であれば、前記記憶手段に記憶
    される常温時の抵抗値を、エンジン始動時の前記金属薄
    板の抵抗値に更新する、請求項2の金属担体触媒の制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置の通電制御手段は、前記抵
    抗測定手段によって測定された抵抗値から前記触媒の温
    度を求める温度算出手段を備え、この温度算出手段によ
    って求められた前記触媒の温度が所定の温度となるよう
    に前記金属薄板への通電を制御する、請求項1ないし請
    求項4のいずれかに記載の金属担体触媒の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置の抵抗測定手段は、前記金
    属薄板の通電電流値と、前記金属薄板の印加電圧値とか
    ら抵抗値を算出する、請求項1ないし請求項5のいずれ
    かに記載の金属担体触媒の制御装置。
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