JPH05152643A - レーザ発振装置 - Google Patents

レーザ発振装置

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Publication number
JPH05152643A
JPH05152643A JP13699292A JP13699292A JPH05152643A JP H05152643 A JPH05152643 A JP H05152643A JP 13699292 A JP13699292 A JP 13699292A JP 13699292 A JP13699292 A JP 13699292A JP H05152643 A JPH05152643 A JP H05152643A
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JP
Japan
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laser
window
tube
holder
oscillation tube
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Application number
JP13699292A
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English (en)
Inventor
Akimichi Takeda
明通 武田
Masayuki Nakamura
正之 中村
Atsushi Sugidachi
厚志 杉立
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウインドの回転機構を簡素化すると共に、ウ
インドにおけるレーザ光の透過部分を簡単に更新して加
工不良を生じることがないレーザ発振装置を提供する。 【構成】 内部にレーザ媒質が封入されたレーザ発振管
11と、このレーザ発振管11のレーザ光出口にレーザ
光が透過するように配設されたウインド12と、このウ
インド12を保持し且つレーザ発振管11内の気密を保
持するように配設されたウインドホルダー13と、この
ウインドホルダー13をボール軸受14を介して回転自
在に保持するようにレーザ発振管11の出口端面に配設
されたホルダー支持体15とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属加工及びその他の
分野で使用するレーザ発振装置に関し、更に詳しくは、
その発振管のレーザ光のウインド機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザ発振装置、特に短波長レー
ザなどで使用するレーザガスは光電作用によってレーザ
発振管内部に多量の不純ガス分子が生成し、この不純ガ
ス分子がレーザ光の影響を受けてウインドの内側に汚染
を生じる。この汚染は強力に付着しており、拭き取るこ
とは容易でない。これがウインドのレーザ光透過率を減
少させ、その結果レーザ出力を低下させるのでウインド
を適時取り替える必要があった。
【0003】この不都合をなくするために例えば特開昭
61−203689号公報に記載された図13に示す装
置がある。同図において、1は放電電極2から発生した
レーザ光を同図の右外側に向かって照射する、内部レー
ザ媒質を封入したレーザ発振管、3はこのレーザ発振管
1の一端の支持体4に窓枠5を介して取り付けられたウ
インド、6はこのウインド3を支持する窓枠5の周囲の
歯車に噛合するピニオン7を介してウインド3を回転さ
せる、上記支持体4に固定されたモータ、8は上記ウイ
ンド3の外側に対向させてレーザ光が通過するように上
記支持体4の外端に固定され透明板、9はこの透明板8
と上記ウインド3との間に気密を保持して形成された圧
力加減室、10はこの圧力加減室9内の圧力を調整する
圧力調整器である。そして、上記ピニオン7は上記窓枠
5の周囲に等間隔に4個配設され、そのうちの1個が上
記モータ6に連結している。また、11はパッキングで
ある。
【0004】而して、上記ウインド3を回転させる時に
は、上記圧力調整器10によって圧力加減室9の圧力を
減圧してウインド3に対する押圧力を減少させてウイン
ド3の回転を円滑にし、反対にウインド3を回転しない
時には圧力調整器10によって圧力加減室9を加圧して
パッキング11を押し潰してレーザ発振管1内の気密を
保持するようにしている。即ち、レーザ発振管1内の気
密をパッキング11で保持すると共にウインド3の回転
を円滑にするために、圧力加減室9内の圧力を適宜調整
してレーザ発振管1の圧力と圧力加減室9の圧力との圧
力バランスを取るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レーザ発振装置では、レーザ発振管1内の気密をパッキ
ング11で保持すると共にウインド3の回転を円滑にす
るために、ウインド3内外の圧力バランスを取るための
圧力加減室9及び圧力調整器10が必要であるため、レ
ーザ発振装置の構造が複雑になってコストが高くなると
いう課題があった。また、ウインド3のレーザ光が照射
されない部分にレーザ発振管1内部のガスの流れによっ
て不純ガス分子が付着して徐々にではあるがウインド3
の劣化を進行させると共にこの付着によってウインド3
が汚染されてレーザ出力が低下し、加工不良を生じるま
でウインド3の汚染に気付かないといった課題もあっ
た。
【0006】また、レーザ光の中でもエキシマレーザの
ようなパルスレーザを照射するレーザ発振装置の場合に
は、励起部のゲインが高いため、部分反射鏡、全反射
鏡、波長選択素子など共振器を構成する各素子部間にお
いて角度のズレが多少あってもレーザを照射するが、部
分反射鏡から出力される出力レーザ光(以下、部分反射
鏡からレーザ発振装置の外部へ出力されるレーザ光を
「出力レーザ光」と称す)のビーム位置、ビーム方向、
ビーム強度分布形状、ビーム出力、更に選択波長等の各
種のビーム品質は上述の角度のズレ量に応じて変化し、
各素子部における角度のズレによって最適状態に比べて
ビーム位置、ビーム方向、選択波長が変化してビーム強
度分布形状がビームの中心に対する均一性が崩れ、レー
ザ出力が低下することが実験データを示す図14のグラ
フから判っている。また、レーザ発振管1のウインド3
の平行度が良くないと、ウインド3を回転移動させた場
合にウインド3を透過するレーザ光の方向が変る可能性
があり、これによって各種のビーム品質に変化をもたら
すという課題もあった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、ウインドの回転機構を簡素化すると共に、
ウインドにおけるレーザ光の透過部分を簡単に更新して
加工不良を生じることがないレーザ発振装置を提供する
ことを目的としている。
【0008】また、本発明は、ウインドの回転機構を簡
素化し、ウインドにおけるレーザ光の透過部分を簡単に
更新することができると共に、ウインドのレーザ光の通
過部分以外の部分の汚染を防止して加工不良を生じるこ
とがないレーザ発振装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】また、本発明は、ウインドの回転機構を簡
素化することができると共に、ウインドを回転させても
出力レーザ光の品質を低下させる虞のないレーザ発振装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のレーザ発振装置は、内部にレーザ媒質が封入されたレ
ーザ発振管と、このレーザ発振管のレーザ光出口に上記
レーザ光が透過するように配設されたウインドと、この
ウインドを保持し且つ上記レーザ発振管内の気密を保持
するように配設されたウインドホルダーと、このウイン
ドホルダーを軸受を介して回転自在に保持するように上
記レーザ発振管の出口端面に配設されたホルダー支持体
とを備えたものである。
【0011】また、本発明の請求項2に記載のレーザ発
振装置は、内部にレーザ媒質が封入されたレーザ発振管
と、このレーザ発振管のレーザ光出口に上記レーザ光が
透過するように配設されたウインドと、このウインドを
保持し且つ上記レーザ発振管内の気密を保持するように
上記レーザ発振管のレーザ光出口に配設されたウインド
ホルダーと、このウインドホルダーを軸受を介して回転
自在に保持するように上記レーザ発振管の出口端面に配
設されたホルダー支持体とを備え、且つ上記ウインドの
内側に上記レーザ光の透過する部分以外を遮蔽するシー
ルド体を設けたものである。
【0012】また、本発明の請求項3に記載のレーザ発
振装置は、内部にレーザ媒質が封入されたレーザ発振管
と、このレーザ発振管のレーザ光出口に上記レーザ光が
透過するように配設されたウインドと、このウインドを
保持し且つ上記レーザ発振管内の気密を保持するように
上記レーザ発振管のレーザ光出口に配設されたウインド
ホルダーと、このウインドホルダーを軸受を介して回転
自在に保持するように上記レーザ発振管の出口端面に配
設されたホルダー支持体とを備え、且つウインドの内面
側に空間を形成し且つレーザ光の通過する透過光を有す
る隔壁を上記レーザ発振管のレーザ光出口に設けると共
に、上記レーザ発振管のレーザ媒質を浄化しながら上記
空間へ循環させる浄化装置を設けたものである。
【0013】また、本発明の請求項4に記載のレーザ発
振装置は、内部にレーザ媒質が封入されたレーザ発振管
と、このレーザ発振管のレーザ光出口に上記レーザ光が
透過するように配設されたウインドと、このウインドを
保持し且つ上記レーザ発振管内の気密を保持するように
配設されたウインドホルダーと、このウインドホルダー
を軸受を介して回転自在に保持するように上記レーザ発
振管の出口端面に配設されたホルダー支持体とを備え、
且つ上記ウインドの両面の成すウェッジ角が150μra
d以下に形成されたものである。
【0014】
【作用】本発明の請求項1に記載のレーザ発振装置によ
れば、レーザ発振管内に発生したレーザ光をウインドを
透過させて所定期間、所定の加工を行ない、このウイン
ドからのレーザ出力値が低下する前に、ウインドホルダ
ーを軸受を介して回転させることによりウインドにおけ
るレーザ光の透過部分を容易に更新することができ、も
ってレーザ出力の低下を防止することができる。
【0015】また、本発明の請求項2に記載のレーザ発
振装置によれば、レーザ発振管内に発生したレーザ光を
ウインドを透過させて所定期間、所定の加工を行ない、
このウインドからのレーザ出力値が低下する前に、ウイ
ンドホルダーを軸受を介して回転させることによりウイ
ンドにおけるレーザ光の透過部分を容易に更新すること
ができ、もってレーザ出力の低下を防止することがで
き、更に、不純ガス分子によるウインド内面の汚染をシ
ールド体によって防止することができる。
【0016】また、本発明の請求項3に記載のレーザ発
振装置によれば、レーザ発振管内に発生したレーザ光を
ウインドを透過させて所定期間、所定の加工を行ない、
このウインドからのレーザ出力値が低下する前に、ウイ
ンドホルダーを軸受を介して回転させることによりウイ
ンドにおけるレーザ光の透過部分を容易に更新すること
ができ、もってレーザ出力の低下を防止することがで
き、更に、浄化装置によって浄化したレーザ媒質をウイ
ンドの内面側のウインド室へ循環させて不純ガス分子に
よるウインド内面の汚染を防止することができる。
【0017】また、本発明の請求項4に記載のレーザ発
振装置によれば、レーザ発振管内に発生したレーザ光を
ウインドを透過させて所定期間、所定の加工を行ない、
このウインドからのレーザ出力値が低下する前に、ウイ
ンドホルダーを軸受を介して回転させることによりウイ
ンドにおけるレーザ光の透過部分を容易に更新すること
ができ、もってレーザ出力の低下を防止することがで
き、更に、ウェッジ角が150μrad以下のウインドに
よってウインドの回転による出力レーザ光の品質低下を
防止することができる。
【0018】
【実施例】以下、図1〜図12に示す実施例に基づいて
本発明を説明する。
【0019】実施例1.本実施例のレーザ発振装置10
は、図1に示すように、内部にレーザ媒質が封入された
レーザ発振管11と、このレーザ発振管11のレーザ光
出口に上記レーザ光を横切るように配設されたウインド
12と、このウインド12を保持し且つ上記レーザ発振
管11内の気密を保持するように配設された略筒状のウ
インドホルダー13と、このウインドホルダー13を上
記レーザ発振管11に転がり軸受14を介して回転自在
に保持する筒状のホルダー支持体15とを備えて構成さ
れている。
【0020】而して、上記レーザ発振管11は、レーザ
媒質を封入する本体111と、本体111の内部に配設
された放電電極112とを備え、この放電電極に112
に電圧を印加することによってレーザ媒質を励起してレ
ーザ光を発生させてレーザ光を出力するように構成され
ている。そして、このレーザ発振管11のレーザ光出口
にウインド12が配設されている。
【0021】また、上記ウインド12は、その周縁部が
上記ウインドホルダー13の内周面に形成された溝13
Aで挟持されている。そして、この溝13Aの両側壁の
全周に亘ってそれぞれ形成された溝にリング状のシール
部材16、16が装着され、これらのシール部材16、
16が上記周縁部の内外面に弾接して上記レーザ発振管
11内部の気密を保持している。また、このウインドホ
ルダー13は、肉厚部13Bとこの肉厚部13Bより外
径が縮径した薄肉部13Cとから形成され、その薄肉部
13Cが上記レーザ発振管11の出口部の内周面に嵌合
している。そして、この薄肉部13Cの外周面の全周に
は溝が形成され、この溝に装着されたシール部材17で
上記レーザ発振管11内部の気密を保持している。ま
た、このウインドホルダー13の厚肉部13Bの外周面
は上記転がり軸受14を介してホルダー支持体15の内
周面に回転自在に嵌合している。
【0022】また、上記ホルダー支持体15は、その周
壁を長手方向に貫通するボルト18によって上記レーザ
発振管11の出口端面に固定されている。そして、その
周壁には径方向に貫通するネジ部材19が1個取り付け
られ、このネジ部材19を上記ウインドホルダー13の
外周面に当接させることによってこのウインド12の回
転を阻止してその位置でウインド12を固定するように
構成されている。また上記ウインドホルダー13の周壁
外端にはハンドル20が径方向に取り付けられ、このハ
ンドル20によってウインドホルダー13、即ちウイン
ド12を回転させるように構成されている。
【0023】次に、動作について説明する。まず、放電
電極112に電圧を印加してレーザ媒質を励起すると、
レーザ発振管11の本体111内でレーザ光が発生し、
発生したレーザ光はウインド12を透過して図1の矢示
方向へ出力して所定の加工に供される。このような加工
を継続すると、ウインド12の内面のうち、レーザ光が
透過する部分には光電作用等によって多量の不純ガス分
子が吸着してレーザ光の透過率を低下させてレーザ光の
出力低下を招くため、適時ハンドル20を操作してウイ
ンド12を転がり軸受14を介してホルダー支持体15
の内周面に沿って回転させ、レーザ光の透過する位置を
適宜更新することができる。
【0024】以上説明したように本実施例によれば、レ
ーザ発振管11の気密はウインドホルダー13の薄肉部
13Cの外周面とレーザ発振管11の内周面間のシール
部材17で保持され、しかもウインドホルダー13はホ
ルダー支持体15に対して転がり軸受14で回転自在に
保持されているため、ウインド12は転がり軸受14を
介してホルダー支持体15において小さな操作力で常に
円滑に回転させることができ、しかも従来のように圧力
調整機構を必要とせず、それだけウインド12の回転機
構を簡素化することができる。また、ウインド12が不
純ガス分子によって汚染されることがあっても、ウイン
ドウ12をハンドル20によって簡単に回転させてレー
ザ光の透過位置を簡単に更新することができ、レーザ光
を常に良好な出力状態で出力させることができる。ま
た、ウインド12を回転させない時にはネジ部材19を
押し込んでその先端をウインドホルダー13の外周面に
当接させてその回転を固定することができる。
【0025】実施例2.本実施例のレーザ発振装置10
は、図2に示すように、レーザ光の照射部分を制限する
ウインドシールド機構21を設けた以外は上記実施例と
同様に構成されている。このウインドシールド機構21
は、上記レーザ発振管11の本体111の端面にレーザ
光の出口を制限するように形成された隔壁111Aと上
記ウインド12との間に形成された空間22に配設され
ている。尚、この隔壁111Aにはレーザ光が通過する
部分にのみ通過孔111Bが形成されている。
【0026】そこで、上記ウインドシールド機構21に
ついて以下に詳述する。このウインドシールド機構21
は、図2に示すように、上記ウインド12の周縁部が嵌
入する溝13Aの内側の側壁と同一平面を成してウイン
ド12の内面を覆うように上記ウインドホルダー13と
一体的に形成されたウインドシールド部211と、この
ウインドシールド部211の内面を覆うように形成され
たシールド体212と、このシールド体212の内面に
これと一体的に形成された3本の脚部212Aが嵌入し
且つボルト213によって上記隔壁111Aの外面に固
定された3個の筒状のガイド部214とを備えて構成さ
れている。
【0027】そして、上記ウインドシールド部211に
は、図3に示すようにレーザ光が通過する矩形状の通過
窓211Aが放射状に8個形成され、また、上記シール
ド体212には、図4に示すように上記ウインドシール
ド部211の一つの通過窓211Aに対応する矩形状の
切欠窓212Bが1個形成されている。しかも、この切
欠窓212Bは、上記隔壁111Aの通過孔111Bと
一致する位置に形成され、上記ウインドホルダー13を
回転させることによってウインドシールド部211の通
過窓211Aをこの切欠窓212Bを一致させ、この通
過窓211Aでのみレーザ光を通過させるように構成さ
れている。また、上記シールド体212の脚部212A
とこれが嵌入する上記ガイド部214の端部との間にバ
ネ部材215が弾装され、このバネ部材215によって
このシールド体212を外方へ付勢して上記ウインドシ
ールド部211へ密着させるように構成されている。
【0028】次に、動作について説明する。まず、放電
電極112に電圧を印加してレーザ媒質を励起すると、
レーザ発振管11の本体111内でレーザ光が発生し、
発生したレーザ光は本体111の通過孔111B、シー
ルド体212の切欠窓212B及びウインドシールド部
211の通過窓211Aを通過してウインド12の当該
部を透過して図2矢示方向へ出力する。そして、継続的
に使用してウインド12が汚染されれば、ハンドル20
によってウインドホルダー13を回転させて隣の通過窓
211Aをシールド体212の切欠窓212Bに合わせ
ることによってウインド12の新たな透過部を設定して
使用を継続することができる。
【0029】従って、本実施例によれば、ウインド12
のレーザ光の透過部以外はウインドシールド部211に
よって遮蔽されているため、ウインド12の損傷を格段
に軽減することができる他、実施例1と同様の作用効果
を期することができる。尚、本実施例では、ウインドシ
ールド部211をシールド体212とウインド12との
間に介在させたものについて説明したが、シールド体2
12を柔らかい材料を用いてウインド12を傷つけない
ようにすれば、ウインドシールド部211を省略するこ
とができる。
【0030】実施例3.本実施例のレーザ発振装置10
は、図5に示すように、本体111が実施例2と同様の
隔壁111Aでウインド12とこの隔壁111Aとの間
にウインド室22を形成し、このウインド室22内へ常
に清浄なレーザ媒質を送り込んでウインド12を光電作
用等によって汚染しないように構成されている。即ち、
レーザ発振管11の本体111の側壁及びその先端部に
径方向の貫通孔111C、111Dがそれぞれ形成さ
れ、本体111内部と上記ウインド室22とが配管23
によって連通され、この配管23の途中に浄化装置とし
ての集塵器24が配設されて上記ウインド室22へ集塵
器24によって清浄化したレーザ媒質を送り込むように
したものである。更に、図5、図6に示すように、上記
隔壁111Aの通過孔111Bには、中央に開口が形成
されたラビリンスプレート25と、このラビリンスプレ
ート25を互いに平行状態で保持するラビリンスホルダ
ー26とが取り付けられ、本体111内のレーザ媒質が
上記ウインド室22内へ逆流する際に複数のラビリンス
プレート25によってそのレーザ媒質の流れに乱流を生
じさせて不純ガス分子をラビリンスホルダー26で捕獲
するように構成されている。
【0031】次に、動作について説明すると、レーザ光
は実施例2と同様に隔壁111Aの通過孔111Bのラ
ビリンスプレート25の開口を直進してウインドウ12
から出力する。この時、レーザ発振管11のレーザ媒質
は本体111の貫通孔111Cから配管23へ流入し、
集塵器24で集塵されてから更に配管23を経由して貫
通孔111Dからウインド室22へ流入し、然る後、ウ
インド室22内のレーザ媒質はラビリンスプレート25
の開口を経由して本体111内に流入する。つまり、レ
ーザ光が出力している間、レーザ媒質は本体111内と
ウインド室22内を循環してウインド室22内に常に清
浄なレーザ媒質を供給してウインド12を光電作用等に
よる汚染から防止する。この際、仮に集塵器24が故障
してレーザ媒質の循環が阻害されて、本体111からウ
インド室22内へレーザ媒質が直接流入するようなこと
があっても、この流入を複数のラビリンスプレート25
によって阻止し、ラビリンスプレートホルダー26で不
純ガス分子を捕獲する。
【0032】従って、本実施例によれば、レーザ媒質の
不純ガス分子によるウインドの汚染を確実に防止すると
ができる他、上記各実施例に準じた作用効果を期するこ
とができる。
【0033】実施例4.本実施例のレーザ発振装置10
は、図7に示すように、レーザ発振管11の発振数を計
数するショットカウンター27と、このショットカウン
ター27からの信号によって駆動するモータ28と、こ
のモータ28に連結されたピニオン29と、このピニオ
ン29に噛合する、ウインドホルダー13の端面に取り
付けられたリング状の歯車30とを備え、上記ショット
カウンター27が予め設定された発振数を計数すると上
記モータ28を自動的に駆動させてピニオン29及び歯
車30を介して上記ウインドホルダー13を所定角度だ
け回転させてウインド12の位置を自動的に更新し、ウ
インド12が一周したら警報を発するように構成されて
いる。その他は実施例1に準じて構成されている。
【0034】次に、動作について説明すると、レーザ発
振管11からレーザ光を出力して所定の加工を継続し、
レーザ光の発振数が所定数に達すると、ショットカウン
ター27がこの数を計数して信号をモータ28へ送信す
ると、モータ28は受信信号に基づいて駆動し、ピニオ
ン29、歯車30を介してウインドホルダー13を所定
角度回転させてウインド12のレーザ光透過位置を自動
的に更新する。そして、ウインド12の所定角度の回転
を繰り返してウインド12が一周した時点で警報を発し
て、ウインド12の交換時期を報知する。
【0035】従って、本実施例によれば、ウインド12
の汚染によるレーザ出力の低下を自動的に防止して加工
精度を確保することができ、また、ウインド12が交換
時期に達したら自動的に知ることができる。尚、本実施
例では、レーザ発振数によってウインド12の回転時期
を検出するようにしているが、ウインド12の汚れによ
る出力の低下を検出してモータを駆動させるようにして
もよい。
【0036】実施例5.本実施例のレーザ発振装置10
は、図8に示すように、ウインド12の断面形状を異に
している以外は実施例1のものと同様に構成されてい
る。本実施例に用いられているウインド12の断面は内
面12Aと外面12Bとが平行ではなく、同図に示すよ
うに両面12A、12Bの成すウェッジ角δが150マ
イクロラジアン(μrad)以下になるように形成されて
いる。
【0037】そこで、上記ウェッジ角δの影響について
以下に詳述する。レーザ発振管11は、その両端、つま
り本体111の両端に全反射鏡と部分反射鏡とが対向し
てそれぞれ配設された共振器を構成している。そして、
このような共振器構造では、全反射鏡と部分反射鏡との
間のズレとレーザ光出力との関係に関する実験データ
(図14参照)が示すように、全反射鏡と部分反射鏡と
の間で600μrad程度のズレが生じると、10%程度
の出力レーザ光の低下が発生する。
【0038】また、ステッパーの光源として求められて
いるような狭帯域エキシマレーザでは、波長選択素子で
あるファブリペローエタロン、プリズムやグレーティン
グ等、あるいはこれらを組み合わせて上記全反射鏡また
は部分反射鏡とレーザ発振管の間に挿入したり、波長選
択素子であるエシェルグレーティングに全反射鏡の役割
を兼ねさせたりするが、このような共振器構成では、ビ
ーム位置、ビーム方向、ビーム強度分布形状、選択波長
等のビーム特性に関しても、共振器中の各素子部におけ
る角度裕度が広帯域レーザに比べて強く制限される。
【0039】また、ビーム位置、ビーム方向の変化があ
ると、出力レーザ光はステッパー内部で10〜数10の
整形光学素子を通過するので加工対象はレーザ出射口か
ら数m程度離れることになり、加工対象にまでレーザ光
が到達しない。出力レーザ光のビーム位置やビーム方向
はサブミリ、サブマイクロラジアンの精度が少なくとも
要求される。
【0040】また、ビーム強度分布形状の変化は、ステ
ッパー内部のフライアイレンズ等のビーム整形光学系の
再調整を行なうか、あるいは被加工物に対する照度ムラ
の結果としての加工不良を招くことになり、やはり出力
レーザ光のビーム強度分布形状も制限がある。但し、狭
帯域レーザの共振器構成の場合には、素子構成の工夫に
よってその裕度が大きく異なり、例えば全反射鏡とレー
ザ発振管の間にファブリペローエタロンを2個配置する
共振器構成の場合、出力のピーク値から10%低下する
範囲の角度裕度は僅かに数10μradしか許されないの
に対して、複数個のプリズムとエシェルグレーティング
を用いた狭帯域共振器では実験データから上記各特性の
変化が全て許容範囲内となるような角度裕度は数100
μradという実験値を得ている。
【0041】従って、共振器構成の工夫により各素子部
へのレーザ光の入射角度裕度を実験的に得た600μra
d程度にすると、この値を満足するために必要な上記回
転移動可能なウインド12の平行度はその1/4の15
0μradである。
【0042】而して現実には、レーザ発振管11に取り
付けられているウインド12自体はレーザ光を反射して
出射レーザ光の品質に悪影響を及ぼさないように無反射
コーティングを施し且つ共振器を構成する反射鏡や各素
子面とは数mμradないし100mrad程度の角度を成す
ように取り付けられている。従って、以下ではレーザ光
軸に対して角度を付けた一般的な状態に関して詳細に説
明する。
【0043】図9はウインド12の両面12A、12B
にウェッジ角δが付いている場合のレーザ光の透過経路
を示す断面図である。レーザ媒質側から来たレーザ光が
ウインド12の内面12A側に対して角度θ1で入射
し、ウインド12内で内面12Aに対して角度θ2とな
り、外面12Bに対して角度θ´2で入射した後、外方
へ外面12Bに対して角度θ´1で出射して行く様子を
示している。このとき、入射光軸方向に対する出射光軸
方向の成す角Δθは以下のように表わすことができる。
ここでレーザ光の波長に対するウインド12の屈折率を
nとすると、下記数1、数2の関係を満たしている。 (数1)sinθ1=n・sinθ2 (数2)sinθ´1=n・sinθ´2 また一方、幾何学的な配置から下記数3、数4のような
関係がある。 (数3)θ´2=θ2−δ (数4)Δθ=θ1−θ´1+δ 従って、数1〜数3から数2の右辺は以下のように変形
して下記数5を得ることができる。 (数5) sinθ´1=n・sinθ´2 =n・sin(θ2−δ) =n・(sinθ2・cosδ−sinδ・cosθ2) =sinθ1・cosδ−n・sinδ・cosθ2 =sinθ1・cosδ−sinδ・(n2−sin2θ11/2 また、数4及び数5から下記数6が得られる。 (数6) Δθ=θ1+δ−arcsin{sinθ1・cosδ−sinδ・(n2−sin2θ11/2
【0044】また、図10はウェッジ角δの上記ウイン
ド12をその内面12Aを基準にして図9に示す状態か
ら180°回転させた状態でのレーザ光の透過経路を示
す図である。これは、図10に示す場合も図9で示した
場合と同様、レーザ発振管11で発生したレーザ光がウ
インド12の内面12Aに対して角度θ1で入射し、ウ
インド12内で内面12Aに対して角度θ2となり、ウ
インド12の外面12Bに対して角度θ″2で入射した
後、外面12Bに対して角度θ″1で出射して行く様子
を示している。図9と同様に、屈折率nを用いて入射光
軸に対する出射光軸の成す角Δθ´は数7、数8のよう
になる。 (数7)sinθ1=n・sinθ2 (数8)sinθ″1=n・sinθ″2 また一方、幾何学的な配置から下記数9、数10のよう
な関係がある。 (数9)θ″2=θ2−δ (数10)Δθ=θ1−θ″1−δ 従って、数7〜数10から数8の右辺は以下のように変
形して下記数11を得ることができる。 (数11) sinθ″1=n・sinθ″2 =n・sin(θ2−δ) =n・(sinθ´2cosδ−sinδ・cosθ2) =sinθ1・cosδ−n・sinδ・cosθ2 =sinθ1・cosδ−sinδ・(n2−sin2θ11/2 また、数10及び数11から下記数12が得られる。 (数12) Δθ'=θ1−δ−arcsin{sinθ1・cosδ−sinδ・(n2−sin2θ11/2} 従って、数6及び数12からウインド12の回転による
出射角度方向の変化は下記数13のようになる。 (数13) Δθ−Δθ´=[θ1+δ−arcsin{sinθ1・cosδ−sinδ・(n2−sin2θ11/2 }]−[θ1−δ−arcsin{sinθ1・cosδ−sinδ・(n2−sin2θ11/2}] =2δ
【0045】上記結果からウインド12に対するレーザ
光の入射角度によらず、ウェッジ角δのウインド12を
回転させることにより、最大2δだけウインド12を透
過するレーザ光の角度が変ることになる。共振器内に
は、レーザ発振管の両側に各1個ずつ計2個のウインド
が配設されているので、同一仕様のウェッジ角δのウイ
ンドを用いた場合、ウインドの回転により最大4δだけ
レーザ光の角度が変ることになる。逆に、共振器内の各
素子部へのレーザ光の入射角度のズレを600μrad以
下に抑制するには、各ウインドのウェッジ角δを600
μradの1/4である150μradに抑制すればよい。ま
た、共振器を構成する反射鏡や各素子面とはウインドの
成す数度程度の角度は、ウェッジ角の付いたウインドの
回転による透過レーザ光の角度変化に影響しないので、
この点は特に考慮する必要がない。
【0046】以上のことから、ウェッジ角δを150μ
rad以下に抑制したウインド12の回転による共振器内
のレーザ光の各素子部に入射する角度は600μrad以
下にとなり、ウインド12の回転移動によるレーザ光の
透過部分の更新に際して出力レーザ光の各種ビーム特性
に影響のないレーザ発振装置を得ることができる。
【0047】従って本実施例によれば、使用によりレー
ザ光の出力が低下する前に、実施例1と同様にしてウイ
ンド12を回転移動させてレーザ光の透過部分を更新す
ることができ、しかも、ウインド12のウェッジ角δが
150μrad以下であるため、ウインド12が180°
回転しても共振器内の透過レーザ光の角度が最大で4δ
しか変化せず、レーザ光の各素子部に入射する角度を6
00μrad以下にすることができ、ウインド12の回転
移動によるレーザ光の透過部分の更新に際して特別な補
正機構がなくてもウインド12の回転移動による出力レ
ーザ光の各種ビーム特性の変化を許容範囲内に抑制し
て、ウインド12の透過部分の更新の前後で安定したレ
ーザ加工を行なうことができる。
【0048】実施例6.本実施例のレーザ発振装置10
は、図11、図12に示すように、ウインドホルダー1
3の中心の囲むように8個の小径ウインド12を周方向
等間隔に配列して取り付け、且つ各ウインド12のウェ
ッジ角δを実施例5と同様に150μrad以下に形成し
た以外は実施例5に準じて構成されている。尚、本実施
例では、シール部材17が、ウインドホルダー13の本
体111との接触端面に形成された溝に装着され、この
シール部材17によってウインドホルダー13とレーザ
発振管11の本体111との気密を保持するようにして
いる。尚、ウインド12の個数は必要に応じて適宜増減
することができる。
【0049】従って、本実施例においても共振器内の各
素子部へのレーザ光の入射角のズレを600μrad以下
に抑制することができ、実施例5と同様の作用効果を期
することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明によれ
ば、ウインドホルダーを軸受を介して回転自在にしたた
め、ウインドの回転機構を簡素化することができると共
に、ウインドにおけるレーザ光の透過部分を簡単に更新
して加工不良を生じることがないレーザ発振装置を提供
することができる。
【0051】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、ウインドホルダーを軸受を介して回転自在にする
と共にウインドの内側にレーザ光の透過する部分以外を
遮蔽するシールド体を設けたため、ウインドの回転機構
を簡素化することができると共に、ウインドにおけるレ
ーザ光の透過部分を簡単に更新することができ、しかも
ウインドのレーザ光の通過部分以外の部分の汚染を防止
して加工不良を生じることがないレーザ発振装置を提供
することができる。
【0052】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、ウインドホルダーを軸受を介して回転自在にする
と共にウインドの内面側のレーザ発振管から画成された
空間へ浄化したレーザ媒質を循環させるようにしたた
め、ウインドの回転機構を簡素化することができると共
に、ウインドにおけるレーザ光の透過部分を簡単に更新
することができ、しかもウインドのレーザ光の通過部分
以外の部分の汚染を防止して加工不良を生じることがな
いレーザ発振装置を提供することができる。
【0053】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、ウインドホルダーを軸受を介して回転自在にする
と共にウインドの両面の成すウェッジ角が150μrad
以下に形成したため、ウインドの回転機構を簡素化する
ことができると共に、ウインドを回転させても出力レー
ザ光の品質を低下させる虞のないレーザ発振装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ発振装置の一実施例の要部を示
す断面図である。
【図2】本発明のレーザ発振装置の他の実施例の要部を
示す断面図である。
【図3】図2に示すレーザ発振装置のウインドシールド
部を示す正面図である。
【図4】図2に示すレーザ発振装置のシールド体を示す
正面図である。
【図5】本発明のレーザ発振装置の更に他の実施例の要
部を示す断面図である。
【図6】図5に示すレーザ発振装置のラビリンスプレー
トホルダーの軸方向の断面を示す斜視図である。
【図7】本発明のレーザ発振装置の更に他の実施例の要
部を示す断面図である。
【図8】本発明のレーザ発振装置の更に他の実施例の要
部を示す断面図である。
【図9】図8に示すレーザ発振装置のウインドの両面に
ウェッジ角が付いている場合のレーザ光の透過経路を示
す断面図である。
【図10】図9に示すウインドを180°回転させた状
態でのレーザ光の透過経路を示す断面図である。
【図11】本発明のレーザ発振装置の更に他の実施例の
要部を示す断面図である。
【図12】図11に示すレーザ発振装置のウインドホル
ダー及びウインドを示す正面図である。
【図13】従来のレーザ発振装置の一例の要部を示す断
面図である。
【図14】共振器における、全反射鏡と部分反射鏡との
間のズレとレーザ光出力との関係に関する実験データを
示すグラフである。
【符号の説明】
10 レーザ発振装置 11 レーザ発振管 12 ウインドウ 13 ウインドホルダー 14 転がり軸受 15 ホルダー支持体 22 空間 24 集塵器(浄化装置) 26 ラビリンスプレートホルダー 111 レーザ発振管本体 211 ウインドシールド部 212 シールド体 δ ウェッジ角
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】また、レーザ光の中でもエキシマレーザの
ようなパルスレーザを照射するレーザ発振装置の場合に
は、励起部のゲインが高いため、部分反射鏡、全反射
鏡、波長選択素子など共振器を構成する各素子部間にお
いて角度のズレが多少あってもレーザを照射するが、部
分反射鏡から出力される出力レーザ光(以下、部分反射
鏡からレーザ発振装置の外部へ出力されるレーザ光を
「出力レーザ光」と称す)のビーム位置、ビーム方向、
ビーム強度分布形状、ビーム出力、更に選択波長等の各
種のビーム品質は上述の角度のズレ量に応じて変化し、
各素子部における角度のズレによって最適状態に比べて
ビーム位置、ビーム方向、選択波長が変化し、ビーム強
度分布形状ビームの中心に対する均一性が崩れ、レー
ザ出力が低下することが実験データを示す図14のグラ
フから判っている。また、レーザ発振管1のウインド3
の平行度が良くないと、ウインド3を回転移動させた場
合にウインド3を透過するレーザ光の方向が変る可能性
があり、これによって各種のビーム品質に変化をもたら
すという課題もあった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、本発明の請求項3に記載のレーザ発
振装置は、内部にレーザ媒質が封入されたレーザ発振管
と、このレーザ発振管のレーザ光出口に上記レーザ光が
透過するように配設されたウインドと、このウインドを
保持し且つ上記レーザ発振管内の気密を保持するように
上記レーザ発振管のレーザ光出口に配設されたウインド
ホルダーと、このウインドホルダーを軸受を介して回転
自在に保持するように上記レーザ発振管の出口端面に配
設されたホルダー支持体とを備え、且つウインドの内面
側に空間を形成し且つレーザ光の通過する開口部を有す
る隔壁を上記レーザ発振管のレーザ光出口に設けると共
に、上記レーザ発振管のレーザ媒質を浄化しながら上記
空間へ循環させる浄化装置を設けたものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】而して、上記レーザ発振管11は、レーザ
媒質を封入する本体111と、本体111の内部に配設
された放電電極112とを備え、この放電電極112に
電圧を印加することによってレーザ媒質を励起してレー
ザ光を発生させてレーザ光を出力するように構成されて
いる。そして、このレーザ発振管11のレーザ光出口に
ウインド12が配設されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】実施例2.本実施例のレーザ発振装置10
は、図2に示すように、レーザ光の照射部分を制限する
ウインドシールド機構21を設けた以外は上記実施例と
同様に構成されている。このウインドシールド機構21
は、上記レーザ発振管11の本体111の端面にレーザ
光の通過する部分を制限しないように形成された隔壁1
11Aと上記ウインド12との間に形成された空間22
に配設されている。尚、この隔壁111Aにはレーザ光
が通過する部分にのみ通過孔111Bが形成されてい
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】そして、上記ウインドシールド部211に
は、図3に示すようにレーザ光が通過する矩形状の通過
窓211Aが放射状に複数個形成され、また、上記シー
ルド体212には、図4に示すように上記ウインドシー
ルド部211の一つの通過窓211Aに対応する矩形状
の切欠窓212Bが1個形成されている。しかも、この
切欠窓212Bは、上記隔壁111Aの開口部111B
と一致する位置に形成され、上記ウインドホルダー13
を回転させることによってウインドシールド部211の
通過窓211Aをこの切欠窓212Bを一致させ、この
通過窓211Aでのみレーザ光を通過させるように構成
されている。また、上記シールド体212の脚部212
Aとこれが嵌入する上記ガイド部214の端部との間に
バネ部材215が弾装され、このバネ部材215によっ
てこのシールド体212を外方へ付勢して上記ウインド
シールド部211へ密着させるように構成されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】次に、動作について説明する。まず、放電
電極112に電圧を印加してレーザ媒質を励起すると、
レーザ発振管11の本体111内でレーザ光が発生し、
発生したレーザ光は本体111の開口部111B、シー
ルド体212の切欠窓212B及びウインドシールド部
211の通過窓211Aを通過してウインド12の当該
部を透過して図2矢示方向へ出力する。そして、継続的
に使用してウインド12が汚染されれば、ハンドル20
によってウインドホルダー13を回転させて隣の通過窓
211Aをシールド体212の切欠窓212Bに合わせ
ることによってウインド12の新たな透過部を設定して
使用を継続することができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】従って、本実施例によれば、ウインド12
のレーザ光の透過部以外はシールド体212およびウイ
ンドシールド部211によって遮蔽されているため、ウ
インド12の損傷を格段に軽減することができる他、実
施例1と同様の作用効果を期することができる。尚、本
実施例では、ウインドシールド部211をシールド体2
12とウインド12との間に介在させたものについて説
明したが、シールド体212を柔らかい材料を用いてウ
インド12を傷つけないようにすれば、ウインドシール
ド部211を省略することができる。また、ウインドシ
ールド部211を省略してウインド12とシールド体2
12との間に微小なすき間を設けても、上記とほぼ同様
の効果を得る。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】実施例3.本実施例のレーザ発振装置10
は、図5に示すように、本体111が実施例2と同様の
隔壁111Aでウインド12とこの隔壁111Aとの間
にウインド室22を形成し、このウインド室22内へ常
に清浄なレーザ媒質を送り込んでウインド12を光電作
用等によって汚染しないように構成されている。即ち、
レーザ発振管11の本体111の側壁及びその先端部
通孔111C、111Dがそれぞれ形成され、本体1
11内部と上記ウインド室22とが配管23によって連
通され、この配管23の途中に浄化装置としての集塵器
24が配設されて上記ウインド室22へ集塵器24によ
って清浄化したレーザ媒質を送り込むようにしたもので
ある。更に、図5、図6に示すように、上記隔壁111
Aの通過孔111Bには、中央に開口が形成されたラビ
リンスプレート25と、このラビリンスプレート25を
互いに平行状態で保持するラビリンスホルダー26とが
取り付けられ、本体111内のレーザ媒質が上記ウイン
ド室22内へ逆流する際に複数のラビリンスプレート2
5によってそのレーザ媒質の流れに乱流を生じさせて不
純ガス分子をラビリンスホルダー26で捕獲するように
構成されている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】而して現実には、レーザ発振管11に取り
付けられているウインド12自体はレーザ光を反射して
出射レーザ光の品質に悪影響を及ぼさないように無反射
コーティングを施し且つ共振器を構成する反射鏡や各素
子面とは数mradないし100mrad程度の角度を成すよ
うに取り付けられている。従って、以下ではレーザ光軸
に対して角度を付けた一般的な状態に関して詳細に説明
する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】実施例6.本実施例のレーザ発振装置10
は、図11、図12に示すように、ウインドホルダー1
3の中心の囲むように8個の小径ウインド12を周方向
等間隔に配列して取り付け、且つ各ウインド12のウェ
ッジ角δを実施例5と同様に150μrad以下に形成し
た以外は実施例5に準じて構成されている。尚、本実施
例では、シール部材17が、ウインドホルダー13の本
体111との接触端面に形成された溝に装着され、この
シール部材17によってウインドホルダー13とレーザ
発振管11の本体111との気密を保持するようにして
いる。尚、ウインド12の個数は必要に応じて適宜増減
して構成することができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にレーザ媒質が封入されたレーザ発
    振管と、このレーザ発振管のレーザ光出口に上記レーザ
    光が透過するように配設されたウインドと、このウイン
    ドを保持し且つ上記レーザ発振管内の気密を保持するよ
    うに配設されたウインドホルダーと、このウインドホル
    ダーを軸受を介して回転自在に保持するように上記レー
    ザ発振管の出口端面に配設されたホルダー支持体とを備
    えたことを特徴とするレーザ発振装置。
  2. 【請求項2】 内部にレーザ媒質が封入されたレーザ発
    振管と、このレーザ発振管のレーザ光出口に上記レーザ
    光が透過するように配設されたウインドと、このウイン
    ドを保持し且つ上記レーザ発振管内の気密を保持するよ
    うに上記レーザ発振管のレーザ光出口に配設されたウイ
    ンドホルダーと、このウインドホルダーを軸受を介して
    回転自在に保持するように上記レーザ発振管の出口端面
    に配設されたホルダー支持体とを備え、且つ上記ウイン
    ドの内側に上記レーザ光の透過する部分以外を遮蔽する
    シールド体を設けたことを特徴とするレーザ発振装置。
  3. 【請求項3】 内部にレーザ媒質が封入されたレーザ発
    振管と、このレーザ発振管のレーザ光出口に上記レーザ
    光が透過するように配設されたウインドと、このウイン
    ドを保持し且つ上記レーザ発振管内の気密を保持するよ
    うに上記レーザ発振管のレーザ光出口に配設されたウイ
    ンドホルダーと、このウインドホルダーを軸受を介して
    回転自在に保持するように上記レーザ発振管の出口端面
    に配設されたホルダー支持体とを備え、且つウインドの
    内面側に空間を形成し且つレーザ光の通過する透過光を
    有する隔壁を上記レーザ発振管のレーザ光出口に設ける
    と共に、上記レーザ発振管のレーザ媒質を浄化しながら
    上記空間へ循環させる浄化装置を設けたことを特徴とす
    るレーザ発振装置。
  4. 【請求項4】 内部にレーザ媒質が封入されたレーザ発
    振管と、このレーザ発振管のレーザ光出口に上記レーザ
    光が透過するように配設されたウインドと、このウイン
    ドを保持し且つ上記レーザ発振管内の気密を保持するよ
    うに配設されたウインドホルダーと、このウインドホル
    ダーを軸受を介して回転自在に保持するように上記レー
    ザ発振管の出口端面に配設されたホルダー支持体とを備
    え、且つ上記ウインドの両面の成すウェッジ角が150
    μrad以下に形成されてなることを特徴とするレーザ発
    振装置。
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