JPH05152526A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH05152526A
JPH05152526A JP3342152A JP34215291A JPH05152526A JP H05152526 A JPH05152526 A JP H05152526A JP 3342152 A JP3342152 A JP 3342152A JP 34215291 A JP34215291 A JP 34215291A JP H05152526 A JPH05152526 A JP H05152526A
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JP
Japan
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circuit
switch
supplied
ground potential
voltage
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JP3342152A
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Yasuhiro Nunokawa
康弘 布川
Mitsuzo Sakamoto
光造 坂本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動作下限電圧を犠牲にすることなく、電源逆
接続保護回路を備えた半導体集積回路装置を提供する。 【構成】 外部端子から供給される接地電位又は動作電
圧に基づいてスイッチ制御されるスイッチ素子を設け
て、PN接合分離方式による分離領域に動作電圧又は接
地電位を供給する。 【効果】 正常の電源接続状態ではスイッチ素子のオン
状態により回路の接地電位と分離領域の電位がほぼ同じ
にできるから動作下限電圧を低くでき、電源の極性が逆
接続状態ではスイッチ素子がオフ状態になるから分離領
域と基板との間に寄生ダイオードが存在しても、それに
は過大な電流が流れることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路装置
に関し、例えば自動車搭載用等のように電源の極性が逆
接続される可能性のある電子装置に用いられるものに利
用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子燃料噴射用のソレノイド等のように
自動車搭載用のパワー出力回路は、パワー出力素子とそ
れを制御する制御回路から構成される。パワーMOSF
ETは、大電流を流すようにするためドレイン領域がN
型基板とされる。それ故、ドレイン電極は基板の裏面側
に設けられる。上記ドレイン電極には電源電圧が与えら
れる。パワーMOSFETQ1を構成するP型のチャン
ネル領域は、基板の表面にリング状に形成される。この
P型のチャンネル領域の表面に同様にリング状のN型の
ソース領域が形成される。上記ソース領域とドレイン領
域としての基板との間に挟まれたチャンネル領域の表面
には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成される。
上記ソース領域とチャンネル領域とは共通接続されてソ
ース電極とされる。これにより、パワースイッチMOS
FETの駆動電流は、基板の縦方向に流れるものとな
る。制御回路は、上記N型基板表面に形成されたP型の
分離領域に形成される。したがって、制御回路が形成さ
れる分離領域と基板との間で大きな寄生ダイオードが存
在する。自動車にあっては、バッテリーの放電によりエ
ンジンスタートが不能になったとき、バッテリーを取り
替えたり他の自動車のバッテリーと接続してエンジンス
タートを行うことがしはしば生じる。この場合、バッテ
リーの極性を逆に接続したり、バッテリー間をケーブル
によって逆接続してしまう可能性が極めて高いから、自
動車搭載用の半導体集積回路装置では電源電圧と回路の
接地電位とを逆接続しても、上記寄生ダイオードに過大
が電流が流れることによる素子破壊を防止することが必
要となる。このような電源逆接続保護回路を備えた半導
体集積回路装置の例として、特願昭63−83700号
がある。この半導体集積回路装置では、図7に示すよう
にダイオードD2を介して回路の電位を供給するもので
ある。ダイオードD1は、前記基板と分離領域PISO
との間に構成される寄生ダイオードである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の電源逆接続保護
回路では、通常の使用状態(電源を正常に接続したと
き)において、半導体集積回路装置の内部回路の接地電
位がダイオードの順方向電圧だけ高くなり、動作電源電
圧の下限がその分小さくなってしまう。そこで、半導体
集積回路装置の接地電位側に電流制限用抵抗を設けるこ
とが考えられるが、電源逆接続状態のときに流れる比較
的大きな電流にも耐えるよう外付抵抗に頼らざるを得
ず、外部部品点数が多くなる。この発明の目的は、動作
下限電圧を犠牲にすることなく、電源逆接続保護回路を
備えた半導体集積回路装置を提供することにある。この
発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本
明細書の記述および添付図面から明らかになるであろ
う。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、外部端子から供給される接
地電位又は動作電圧に基づいてスイッチ制御されるスイ
ッチ素子を設けて、PN接合分離方式による分離領域に
動作電圧又は接地電位を供給する。
【0005】
【作用】上記した手段によれば、正常の電源接続状態で
はスイッチ素子のオン状態により回路の接地電位と分離
領域の電位がほぼ同じにできるから動作下限電圧を低く
でき、電源の極性が逆接続状態ではスイッチ素子がオフ
状態になるから分離領域と基板との間に寄生ダイオード
が存在しても、それには過大な電流が流れることはな
い。
【0006】
【実施例】図4には、この発明が適用されるパワー出力
回路をモータやソレノイド等のような誘導性負荷を駆動
するハイサイド駆動回路の一実施例の回路図が示されて
いる。この実施例のパワー出力回路は、同図に破線で示
したように1つの集積回路ICとして形成され、特に制
限されないが、パワーMOSFETQ1は、後述するよ
うにそのドレイン領域として基板が用いられ、基板の裏
面側にドレイン電極が設けられる構造とされる。
【0007】パワーMOSFETQ1のドレインは、電
源電圧VDDに結合される。上記MOSFETQ1のソ
ースは、外部端子OUTに結合され、そこに上記モータ
やソレノイド等のような誘導性の負荷Lが設けられる。
それ故、パワー出力MOSFETQ1は、ソースフォロ
ワ出力MOSFETとして動作する。
【0008】上記パワーMOSFETQ1のゲートとソ
ース間には、駆動MOSFETQ2のドレインとソース
が接続される。この駆動MOSFETQ2と負荷抵抗R
Lは、パワーMOSFETQ1の駆動回路を構成する。
駆動回路の動作電圧は、昇圧回路BSTにより上記電源
電圧VDDを昇圧した電圧VDD+Vが用いられる。上
記駆動MOSFETQ2のゲートには、特に制限されな
いが、インバータ回路N1を通して制御信号inが供給
される。インバータ回路N1は、その動作電圧が上記電
源電圧VDDに比べて比較的低い5V系の電圧とされ
る。これに応じて、上記制御信号inはハイレベルを5
Vとして、ロウレベルの回路の接地電位のような比較的
低い論理レベルとされる。したがって、上記インバータ
回路N1とMOSFETQ2と抵抗RLからなる駆動回
路は一種のレベル変換動作を行うものである。
【0009】例えば、制御信号inがハイレベルのとき
インバータ回路N1の出力信号が回路の接地電位のよう
なロウレベルになる。この出力信号のロウレベルに応じ
て駆動MOSFETQ2,Q3がオフ状態にされ、パワ
ーMOSFETQ1のゲートには、抵抗RLを通して昇
圧された動作電圧VDD+Vが供給される。上記昇圧回
路BSTにより形成される昇圧電圧+VをMOSFET
Q1の実質的なしいき値電圧以上に設定される。したが
って、MOSFETQ1がオン状態のとき、そのソース
からは電源電圧VDDがそのまま出力されるので電圧損
失の無い高い出力電圧を得ることができる。
【0010】制御信号inがハイレベルからロウレベル
に切り変わると、インバータ回路N1の出力信号がハイ
レベルになって駆動MOSFETQ2,Q3をオン状態
にする。これにより、パワーMOSFETQ1のゲート
とソースが短絡されるから、パワーMOSFETQ1が
オン状態からオフ状態に切り換えられる。このとき、負
荷Lには、逆起電圧が発生しパワーMOSFETQ1の
ソースが結合された出力端子OUTを負電位に低下させ
る。パワーMOSFETQ1は、上記MOSFETQ
2,Q3のオン状態に応じてオフ状態を維持し、負荷L
の逆起電圧に応じてダイオードD3とツェナーダイオー
ドZDがオン状態となって、比較的高い電圧により負荷
Lに蓄積されたエネルギーを短時間で放出させる。
【0011】図5には、前記図4のパワーMOSFET
Q1の一実施例の構造断面図が示されている。パワーM
OSFETQ1は、そのドレイン領域がN型基板とされ
る。それ故、ドレイン電極Dは基板の裏面側に設けられ
る。上記ドレイン電極Dには電源電圧VDDが与えられ
る。パワーMOSFETQ1を構成するP型のチャンネ
ル領域は、基板の表面にリング状に形成される。このP
型のチャンネル領域の表面に同様にリング状のN型のソ
ース領域が形成される。上記ソース領域とドレイン領域
としての基板との間に挟まれたチャンネル領域の表面に
は、ゲート絶縁膜を介してゲート電極Gが形成される。
上記ソース領域とチャンネル領域とは共通接続されてソ
ース電極Sとされる。これにより、MOSFETQ1の
駆動電流は、基板の縦方向に流れるものとなる。
【0012】このようなパワーMOSFETQ1と、上
記駆動回路等を構成する各回路素子は同じ基板上に形成
される。それ故、上記N型基板にP型の分離領域PIS
Oが形成され、このP型分離領域PISOに上記各回路
素子が形成される。同図では省略されているが、この分
離領域には回路の接地電位がバイアス電圧として与えら
れる。このような半導体構造においては、上記分離領域
PISOと基板との間に大きな寄生ダイオードD1が存
在する。それ故、電源電圧VDDと回路の接地電位点G
NDとを逆接続すると、端子VDDに接地電位を与え、
端子GNDに+12Vのような電圧を与えると寄生ダイ
オードD1に過大な電流が流れて素子破壊に至る。その
ため、この実施例のような半導体構造を持つ半導体集積
回路装置は、自動車搭載用のパワースイッチ回路に用い
るときには電源逆接続保護回路を設ける必要がある。な
ぜなら、自動車にあっては、バッテリーの放電によりエ
ンジンスタートが不能になったとき、バッテリーを交換
したり他の自動車のバッテリーと接続してエンジンスタ
ートを行うことがしはしば生じるからである。
【0013】図1には、この発明に係る電源逆接続保護
回路を備えた半導体集積回路装置の一実施例の回路図が
示されている。同図の回路素子に付された回路記号が、
前記図4のものと重複しているが、それぞれは別個の回
路機能を持つものである理解されたい。このことは、以
下の図2〜図3においても同様である。
【0014】この実施例では、スイッチMOSFETQ
2を通して外部端子GNDから供給される回路の接地電
位が分離領域PISOに供給される。このスイッチMO
SFETQ2のゲートには抵抗R1を介して動作電圧V
DDが供給される。特に制限されないが、電源逆接続の
ときに、上記分離領域PISOがフローティング状態に
されるのを防止するために、スイッチMOSFETQ1
を通して端子VDDと分離領域PISOが接続される。
このMOSFETQ1のゲートには、抵抗R2を介して
回路の接地端子GNDに接続される。上記スイッチMO
SFETQ1,Q2のドレインとソース間に設けられる
ダイオードDQ1,DQ2は、後述するようなチャンネ
ルとドレイン間の寄生ダイオードである。上記パワース
イッチMOSFETを含む駆動回路や昇圧回路等の制御
回路は、ブラックボックスで示された回路に形成され
る。ダイオードD1は、分離領域PISOと基板との間
に生じる寄生ダイオードである。この回路の接地電位
は、外部端子GNDから供給される接地電位がそのまま
供給される。これにより、回路の下限動作電圧を低い電
圧まで確保することができる。
【0015】この実施例の電源逆接続保護回路の動作
は、次の通りである。端子VDDに正の動作電圧が供給
され、端子GNDに回路の接地電位が供給される正常な
動作状態のときには、電源電圧VDDに応じてスイッチ
MOSFETQ2がオン状態となり、端子GNDから供
給される回路の接地電位を分離領域PISOに供給す
る。これにより、分離領域PISOにはほぼ回路の接地
電位が供給されので基板と電気的に分離された素子形成
領域を得ることができる。このとき、スイッチMOSF
ETQ1は、ゲートに回路の接地電位が印加されること
に応じてオフ状態にされている。
【0016】端子VDDに回路の接地電位が給され、端
子GNDに正の電源電圧が供給される電源逆接続のとき
には、端子VDDから供給される回路の接地電位に応じ
てスイッチMOSFETQ2がオフ状態にされる。それ
故、端子GND−スイッチMOSFETQ2−寄生ダイ
オードD1−端子VDDからなる直流電流経路が、上記
スイッチMOSFETQ2のオフ状態により遮断される
ので、寄生ダイオードD1に過大な電流が流れることに
よる素子破壊が防止できる。そして、この実施例では、
端子GNDの動作電圧VDDに応じてスイッチMOSF
ETQ1がオン状態となり、端子VDDから供給される
回路の接地電位を分離領域PISOに供給する。これに
より、分離領域PISOにはほぼ回路の接地電位に保つ
ことができ、寄生ダイオードD1を安定にオフ状態に維
持させることができる。すなわち、分離領域の電位がフ
ローティングになることによる不所望な寄生サイリスタ
等による電流パスを未然に防止できる。なお、分離領域
の電位がフローティングにならないようMOSFETQ
2のドレイン,ソース間に比較的大きい抵抗値の抵抗素
子を挿入しても良い。この場合、MOSFETQ1は不
用となる。
【0017】図2には、この発明に係る電源逆接続保護
回路を備えた半導体集積回路装置の他の一実施例の回路
図が示されている。この実施例では、スイッチMOSF
ETQ1を通して外部端子VDDから供給される動作電
圧が、ブラックボックスで示された内部回路の動作電圧
として与えられる。この構成では、Pチャンネル型のス
イッチMOSFETQ3とQ4を用い、スイッチMOS
FETQ3により端子VDDから供給される電源電圧を
内部回路に供給している。この構成では、電源逆接続の
ときにはスイッチMOSFETQ3がオフ状態に、MO
SFETQ4がオン状態にされるので、内部回路の動作
電圧は負にならず分離領域PISOによる寄生ダイオー
ドD1には過大電流が流れることはない。
【0018】図3には、図1に示したスイッチMOSF
ETQ1とQ2の一実施例の素子構造断面図が示されて
いる。この実施例では、分離領域PISOにN型のドレ
インを形成し、そこに前記パワースイッチMOSFET
と同様な縦構造のMOSFETが形成される。この構成
では、保護回路側の耐圧がスイッチMOSFETQ1,
Q2のドレイン,ソース間のブレークダウン電圧BV
DSS で決まるので、このようなスイッチMOSFETを
用いることにより、高動作電圧までの電源逆接続強度を
高くできる。
【0019】同図において、スイッチMOSFETQ
1,Q2のドレインであるN型基板とP型のチャンネル
領域との間には、寄生ダイオードDQ1,DQ2が構成
される。また、IC内部に形成される他の回路は、PI
SOに形成される他のN型半導体領域中に形成される。
このN型基板には端子VDDから供給される動作電圧が
バイアス電圧として与えられる。また、このN型半導体
領域に形成される素子に必要な回路の接地電位は、端子
GNDから供給される回路の接地電位が適宜与えられ
る。
【0020】図6には、この発明に係る電源逆接続保護
回路を備えた半導体集積回路装置の更に他の一実施例の
素子構造断面図が示されている。この実施例は、CMO
S回路に向けられている。CMOS回路では、N型基板
を用いるときP型ウェル領域が素子分離領域とみなされ
る。すなわち、このウェル領域PISO中にNチャンネ
ル型のスイッチMOSFETQ1とQ2を形成し、自身
のウェル領域PISO及び他のNチャンネル型MOSF
ETが形成されるウェル領域PWELL(PISO)に
スイッチMOSFETQ2を通して端子GNDから供給
される回路の接地電位をバイアス電圧として供給する。
基板には、端子VDDから供給される電源電圧がバイア
ス電圧として供給されている。
【0021】このようなCMOS構造においても、端子
GNDとVDDとを逆接続すると、基板と分離領域であ
るウェル領域との間で過大な電流が流れてしまう。そこ
で、この実施例のようにウェル領域PISO(又はPW
ELL)にスイッチMOSFETQ2を通して回路の端
子GNDから供給される回路の接地電位を与えることに
より、前記同様に逆接続の場合の素子破壊を防止するこ
とができる。スイッチMOSFETQ1は、前記同様に
上記逆接続されたときにオン状態になって、ウェル領域
の電位をVDDより決まる低い電位に固定するものであ
る。
【0022】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) 外部端子から供給される接地電位又は動作電圧
に基づいてスイッチ制御されるスイッチ素子を設けて、
PN接合分離方式による分離領域に動作電圧又は接地電
位を供給することにより、正常の電源接続状態ではスイ
ッチ素子のオン状態により回路の接地電位と分離領域の
電位がほぼ同じにできるから動作下限電圧を低くでき、
電源の極性が逆接続状態ではスイッチ素子がオフ状態に
なるから分離領域と基板との間に寄生ダイオードが存在
してもそれには過大な電流が流れることはないから素子
破壊を防止できるという効果が得られる。 (2) 外部端子から供給される接地電位に基づいてス
イッチ制御され、PN接合分離方式により形成される半
導体集積回路に外部から供給される電源電圧を供給する
スイッチ素子を設けることにより、正常の電源接続状態
ではスイッチ素子のオン状態により内部回路には動作電
圧とほぼ同じ電圧が供給されるから動作下限電圧を低く
でき、電源の極性が逆接続状態ではスイッチ素子がオフ
状態になるから分離領域と基板との間に寄生ダイオード
が存在してもそれには過大な電流が流れることはないか
ら素子破壊を防止できるという効果が得られる。
【0023】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、図1
や図2において、抵抗R1,R2は、スイッチMOSF
ETQ1,Q2のゲートをチャージアップできるインピ
ーダンス素子であれば何であってもよく、電流源回路や
コンデンサも利用できる。また、これらのMOSFET
のゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)耐圧保護のために、ゲ
ートとソース間にツェナー等の電圧クランプ素子を挿入
するものであってもよい。素子構造上寄生サイリスタが
生じる虞れがない場合には、スイッチMOSFETQ1
を省略できるものである。また、スイッチ素子は、MO
SFETの他にバイポーラ型トランジスタを用いるもの
であってもよい。この発明は、PN接合分離を用いた半
導体集積回路(CMOS回路を含む)装置に広く利用で
きるものである。
【0024】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、外部端子から供給される接
地電位又は動作電圧に基づいてスイッチ制御されるスイ
ッチ素子を設けて、PN接合分離方式による分離領域に
動作電圧又は接地電位を供給することにより、正常の電
源接続状態ではスイッチ素子のオン状態により回路の接
地電位と分離領域の電位がほぼ同じにできるから動作下
限電圧を低くでき、電源の極性が逆接続状態ではスイッ
チ素子がオフ状態になるから分離領域と基板との間に寄
生ダイオードが存在してもそれには過大な電流が流れる
ことはないから素子破壊を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電源逆接続保護回路を備えた半
導体集積回路装置の一実施例を示す回路図である。
【図2】この発明に係る電源逆接続保護回路を備えた半
導体集積回路装置の他の一実施例を示す回路図である。
【図3】図1に示したスイッチMOSFETQ1とQ2
の一実施例を示す素子構造断面図である。
【図4】この発明が適用されるパワー出力回路をモータ
やソレノイド等のような誘導性負荷を駆動するハイサイ
ド駆動回路の一実施例を示す回路図である。
【図5】図4のパワーMOSFETQ1の一実施例を示
す構造断面図である。
【図6】この発明に係る電源逆接続保護回路を備えた半
導体集積回路装置の更に他の一実施例を示す素子構造断
面図である。
【図7】従来技術の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
PISO…分離領域、Q1〜Q4…MOSFET、R1
〜R4…抵抗、RL…負荷抵抗、D1,D2…ダイオー
ド、ZD…ツェナーダイオード、IC…半導体集積回
路、L…負荷(誘導性)、BST…昇圧回路、N1…イ
ンバータ回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部端子から供給される接地電位又は動
    作電圧に基づいてスイッチ制御され、動作電圧又は接地
    電位をPN接合分離方式による分離領域に供給するスイ
    ッチ素子を備えてなることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  2. 【請求項2】 外部端子から供給される接地電位に基づ
    いてスイッチ制御され、PN接合分離方式により形成さ
    れる半導体集積回路に外部から供給される電源電圧を供
    給するスイッチ素子を備えてなることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 上記半導体集積回路装置は、電源の極性
    が逆接続される可能性のある電子装置に搭載されるもの
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2の半導体
    集積回路装置。
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