JPH05150009A - テスト設計装置 - Google Patents

テスト設計装置

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JPH05150009A
JPH05150009A JP4142857A JP14285792A JPH05150009A JP H05150009 A JPH05150009 A JP H05150009A JP 4142857 A JP4142857 A JP 4142857A JP 14285792 A JP14285792 A JP 14285792A JP H05150009 A JPH05150009 A JP H05150009A
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康一 那倉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 IC設計時に作成されるICの動作仕様を入
力データとして、テスタによるICのテストのための設
計を行なう。 【構成】 テスタリソース配分処理部109では、テス
タ仕様データベース104に登録された各データベース
を用いて、動作サイクル単位でのICの動作仕様の定
義、該動作仕様のテスト周期毎の分割、信号の観測位置
の決定、テスタリソースへの設定値の計算が行なわれ、
テスタの仕様を考慮してテスタリソースが配分される。
次に、テストパターン変換部115では、定義されたI
Cの動作サイクルを識別するための条件が求められ、こ
の条件によってシミュレーション結果格納用メモリ12
2のシミュレーション結果から動作サイクルが識別さ
れ、シミュレーション結果が、テスタリソースの配分結
果を考慮して、テストパターンに変換され、テストパタ
ーン格納用メモリ120に格納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IC(集積回路)の検
査に使用するテスタに係り、特に、テスタの制御用プロ
グラムの作成に必要なデータの作成するテスト設計装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ICの試験に際しては、ICとIC試験
装置の双方の機能を把握する必要がある。ICを試験す
るために必要とする信号としては入力信号、出力信号、
入出力信号の3種類があり、入力信号は周辺機器からI
Cに入力される信号であり、出力信号はICから周辺機
器に出力される信号である。また、入出力信号は入力信
号と出力信号が交互に切り替わる信号である。
【0003】これらの信号は電気的に数種類の状態をと
る。いま、2つの電圧E1,E2があって、E1>E2
とすると、信号電圧>E1のとき信号はハイ状態に、E
1<信号電圧<E2のとき信号はハイインピーダンス状
態に、信号電圧<E2のとき信号はロー状態に夫々ある
といい、信号がこのような或る状態から他の状態間へ変
化することをイベントという。イベントには入力イベン
ト、出力イベント及び入出力切替イベントの3種類があ
り、夫々入力信号の状態変化、出力信号の状態変化、入
出力信号における入力信号と出力信号との交互の切替り
の状態変化をいう。また、信号がこのような状態変化を
起こすことを信号状態という。
【0004】ICの動作はこれらのイベント間の時間で
定義され、これをICの動作仕様という。また、ICは
動作サイクルと呼ばれる一定周期で行なわれる一連の動
作を繰り返す動作を行なう。通常ICの動作仕様は、1
またはそれ以上の動作サイクルから構成される。
【0005】ICが動作仕様通りに機能するか否か検査
する場合、シミュレータと呼ばれる装置とテスタと呼ば
れる装置が使用される。シミュレータは計算機上で仮想
的にICの機能を実現する装置であって、シミュレータ
に適当な入力信号を入力すると、ICが正常な場合の出
力信号の期待値が得られる。これにより、ICに対する
信号動作を適当な基準時間からイベントまでの時間で記
述したシミュレーション結果が各信号毎に得られる。か
かる作業をシミュレーションという。このシミュレーシ
ョンはIC製造前に行なわれるが、その実行には長い時
間を要する。
【0006】一方、製造されたICを検査するには、テ
スタと呼ばれるIC試験装置が用いられる。テスタは、
ICに信号を印加してその結果ICから出力される信号
を観測し、予め設定されている期待値と比較してICの
良否を判定するものであって、ICに印加する入力信号
の発生のために、波形発生器とタイミングジェネレータ
(以下、TGという)と印加パターンとが用いられる。
【0007】印加パターンは、波形発生器の波形モード
と組み合わされて、後述する1テスト周期中での信号動
作を規定する。また、TGはその動作タイミング(各イ
ベントの発生タイミング)を規定する。出力信号の観測
にはストローブ状態と期待値パターンが用いられる。期
待値パターンはH、Lで表わされ、夫々出力信号がハイ
状態、ロー状態でなければならないことを表わす。スト
ローブは出力信号を観測するタイミングを規定し、テス
タはこの規定されたタイミングで観測された出力信号の
電気的な状態(ハイ,ロー,インピーダンス状態)を期
待値パターンと比較し、その比較結果によってICの良
否を判定する。入出力信号の入力状態と出力状態の切替
えには、入出力切替え用TGが用いられる。入出力切替
え用TGにはON用とOFF用があり、夫々入力状態開
始、入力状態終了のタイミングを規定する。
【0008】以上のハードウェア、即ち、波形発生器,
TG,ストローブ,入出力切替え用TGを総称してテス
タリソースといい、また、印加パターンと期待値パター
ンとを総称してテストパターンという。
【0009】以上説明したTG、ストローブ、入出力切
替え用TGといったテスタリソースは、信号の動作タイ
ミングを規定する。そのタイミングの基準になるのがテ
スタ内部で一定周期で自己発生するパルスであり、その
パルスの発生位置をシンボルT0で表わす。また、或る
シンボルT0からその次のシンボルT0までの時間が前
述のテスト周期であり、TG、ストローブ、入出力切替
え用TGでのタイミング設定値は、かかるシンボルT0
からの時間によって定義される。
【0010】テスタリソースのタイミング設定値をテス
ト周期単位でまとめてタイミングセットとし、得られた
夫々のことなるタイミングセツトに名称をつける。信号
動作タイミングを変更する場合には、所望のタイミング
セットの名称をテストパターン中で指定することによっ
て行なわれる。
【0011】テスタには、ICに用いる全信号に対して
配分可能な数だけかかるテスタリソースを備えたもの
と、テスタリソース数がICに必要な信号数より少な
く、このため、複数の信号間でテスタリソースを共有し
なければならないものとがある。前者をパーピン方式テ
スタといい、後者をシェアドリソース方式テスタとい
う。
【0012】テスタを使用してICをテストするには、
テスタのテスタリソースをICの各信号に配分し、さら
に、テストパターンを作成しなければならない。かかる
作業をテスト設計という。
【0013】従来、テスト設計作業では、テスタ毎に異
なるテスタの仕様を熟知したテスト設計者が、ICの動
作仕様やシミュレーション結果を考慮して、手作業でI
Cの各信号にテスタリソースを配分し、テスト周期毎に
タイミングセットを決定している。また、テストパター
ンについては、シミュレーション結果をもとに印加パタ
ーンと期待値パターンを作成し、タイミングセット情報
を付加する。
【0014】テスト設計を行なう装置としては、シミュ
レーション結果を入力データとしてテスト設計を行なう
ものが主流となっている。この種の装置として関連する
ものには、TSSI社のTDSと呼ばれるシステムが存
在する。このシステムは、ブイ エル エス アイ シ
ステムズ デザイン july 1986第92頁から
第97頁(VLSI SYSTEMS DESIGN
july 1986、PP92―97)において論じら
れているように、シミュレーション結果を入力データと
し、テスタの仕様を考慮してテスト周期を決め、ICの
各信号にテスタリソースを配分して、テストパターンの
作成を自動的に行なうようにしている。パーピン方式テ
スタを用いてICをテストする場合には、テスタリソー
スが不足して各信号にテスタリソースを配分することが
できなくなるということがないため、テスト設計者は、
テスタの仕様を意識せずに、シミュレーションの結果を
入力データとしてテスト設計を行なうことが可能であ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のテスト設計装置には、テスタを使用するICのテス
ト設計に際し、以下に説明するような問題があった。
【0016】(1)テスタの仕様はテスタの機種毎に異
なるため、テスト設計者は、ICのテストに使用する全
てのテスタの仕様を熟知していなければならない。ま
た、シミュレーション結果を入力データとしてテスト設
計を行なうシステムでは、何らかの理由でテスト設計が
失敗した場合、テスト設計をやり直した結果を確認する
のに再度時間がかかるシミュレーションを実行する必要
がある。特に、シェアドリソース方式テスタを使用して
ICをテストする場合、テスタリソース不足からテスト
設計で失敗する可能性が高い。
【0017】(2)テスト設計は、テスト中にICの信
号が取る動作を考慮してテスタリソースを配分する作業
と、その結果をもとにシミュレーション結果をテストパ
ターンに変換する作業とから構成される。このうち、テ
スタリソース配分作業はテスタがパーピン方式かシェア
ドリソース方式かによって作業内容が異なる。
【0018】パーピン方式テスタは、ICの全信号に配
分可能なテスタリソースをもっているため、テスタリソ
ース配分作業を機械的に行なうことが可能である。しか
し、シェアドリソース方式テスタの場合、テスタリソー
スがICの信号数より少ないため、複数の信号間でテス
タリソースを共有しなければならない。このため、設計
者は、信号の動作タイミングの変更とテスタリソース配
分との作業を繰り返すことにより、テスタリソースの複
数の信号間で共有が可能なようにしなければならない。
【0019】従って、上記従来のテスト設計では、テス
タリソース配分の入力データ作成のために、信号動作タ
イミングを種々変更しながらシミュレーションを実行し
てシミュレーション結果を得なければならず、テスタリ
ソース配分結果の確認に時間がかかるという問題があっ
た。
【0020】本発明の第1の目的は、IC設計時に作成
されるICの動作仕様を入力データとし、テスト設計者
が、テスタの仕様を意識させずに、テスト設計を行なう
ことができるようにしたテスト設計装置を提供すること
にある。
【0021】本発明の第2の目的は、短時間でテスタリ
ソース配分を行ない、シミュレーション結果をテストパ
ターンに変換することができるようにしたテスト設計装
置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、信号の変化であるイベントを表わすイベ
ントシンボルとテスタの仕様を記述したテスタ仕様デー
タベースと、該イベントシンボルを用いて動作サイクル
毎に該被検査ICの動作仕様を信号の変化として定義す
る第1の手段と、定義された該被検査ICの動作仕様を
所定の周期で区分する第2の手段と、該周期で区分され
た該被検査ICの動作仕様での信号の電気的な状態の観
測位置を定義する第3の手段と、該第1,第3の手段で
設定された該イベントシンボル及び該観測位置に対して
テスタリソースの設定位置を決定する第4の手段と、前
記テスタの仕様に関する情報を参照して該テストによる
該被検査ICのテスト設計を行なう第5の手段とを備え
る。
【0023】上記他の目的を達成するために、本発明
は、ICの複数の動作サイクルを互いに識別するための
条件を求める手段と、その条件を用いてシミュレーショ
ン結果からICの動作サイクルを識別する手段と、識別
したシミュレーション結果をテスタリソース配分結果を
参照してテストパターンに変換する手段とを設ける。
【0024】
【作用】操作者が、信号の状態変化を表わすシンボルを
用いて、動作サイクル単位でICの動作仕様を定義し、
信号の観測位置を決めると、定義されたICの動作仕様
を適当なテスト周期に分割して該テスト周期の基準時点
T0を設定し、該ICの動作仕様におけるテスタリソー
スへの設定位置を求め、テスタの仕様を考慮してテスタ
リソースを配分する。
【0025】さらに、操作者が定義したICの動作サイ
クルを互いに識別するための条件を求め、その条件を用
いてシミュレーション結果から動作サイクルを識別し、
識別したシミュレーション結果を、テスタリソースの配
分結果を考慮して、テストパターンに変換する。
【0026】
【実施例】以下,本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明によるテスト設計装置の一実施例を示
す全体構成図であって、100はCPU(中央処理装
置)、101はキーボード、102はボィンディングデ
バイス、103はディスプレイ装置、104はテスタ仕
様データベース、105はイベントシンボルデータベー
ス、106は波形モード動作データベース、107はT
G配分ルールデータベース、108はテスタリソースデ
ータベース、109はテスタリソース配分処理部、11
0は動作仕様定義部、111はT0設定部、112は観
測位置定義部、113はテスタリソース設定位置計算
部、114はテスト設計部である。
【0027】同図において、この実施例は、装置全体を
制御するCPU100と、入力装置としてのキーボード
101,ポインティングデバイス102と、出力装置と
してのディスプレイ装置103と、テスタ仕様データベ
ース104と、ICの動作サイクルの定義とテスタリソ
ース配分を行なうテスタリソース配分処理部109とか
ら構成されている。
【0028】そして、テスタ仕様データベース104
は、ICの動作仕様をこの装置に入力するときに用いる
イベントを表わすシンボルを整理したイベントシンボル
データベース105と、テストに使用するテスタのもつ
波形モードが1テスト周期中で取り得る動作をシンボル
を用いて整理した波形モード動作データベース106
と、この波形モード動作データベース106に記載され
た波形モードとその動作タイミングを規定するTG(タ
イミングジェネレータ)との関係を整理したTG配分ル
ールデータベース107と、テストに使用するテスタの
もつテスタリソースの種類と数を整理したテスタリソー
スデータベース108とからなり、テスタリソース配分
処理部109は、ICの動作仕様を定義する動作仕様定
義部110と、テスタの動作の時間基準となるシンボル
T0の設定位置を定義するT0設定部111と、出力信
号及び入出力信号の観測位置を定義する観測位置定義部
112と、動作仕様定義部110、T0設定部111、
観測位置定義部112夫々で定義したICの動作仕様、
シンボルT0の設定位置、出力信号の観測位置をもとに
テスタリソースの設定値を計算するテスタリソース設定
位置計算部113と、テスタ仕様データベース104を
参照し、各信号に対して配分可能なテスタリソースを求
めるテスト設計部114とからなっている。
【0029】図2は図1におけるイベントシンボルデー
タベース105の一具体例を示すものであって、これ
は、この実施例でICの動作仕様を定義するときにイベ
ントを表現するために用いるシンボルの例を示す一覧表
である。
【0030】同図において、かかるシンボルは、見出し
200で示す単一の信号の状態変化を表わすシンボル
と、見出し201で示す複数の信号の状態変化を表わす
シンボルとに区分され、夫々のシンボルは、また、見出
し202で示す入力信号の状態変化を表わすシンボル
と、見出し203で示す出力信号の状態変化を表わすシ
ンボルと、見出し204で示す入出力信号の状態変化を
表わすシンボルとに区分される。
【0031】単一の信号の状態を表わすシンボルにおい
て、シンボル205、223は夫々入力信号、出力信号
がローからハイに状態変化することを表わし、シンボル
206、224は夫々入力信号、出力信号がハイからロ
ーに状態変化することを表わし、シンボル207、22
5、241は夫々入力信号、出力信号、入出力信号がハ
イインピーダンス状態からハイに状態変化することを表
わし、シンボル208、226、242は夫々入力信
号、出力信号、入出力信号がハイインピーダンス状態か
らローに状態変化することを表わし、シンボル209、
227、243は夫々入力信号、出力信号、入出力信号
がハイからハイインピーダンス状態に状態変化すること
を表わし、シンボル210、228、244は夫々入力
信号、出力信号、入出力信号がローからハイインピーダ
ンス状態に状態変化することを表わしている。
【0032】また、複数の信号の状態変化を表わすシン
ボルは、複数の信号を1つの信号としてまとめて表わす
ときに用いられるものであって、シンボル211、22
9、245は夫々、入力信号、出力信号、入出力信号に
ついて、ハインピーダンス状態からハイへ状態変化する
信号とハインピーダンス状態からローへ状態変化する信
号とがあることを表わし、シンボル212、230、2
46は夫々、入力信号、出力信号、入出力信号につい
て、ハイからハインピーダンス状態へ状態変化する信号
とローからハインピーダンス状態へ状態変化する信号と
があることを表わし、シンボル213、231は夫々、
入力信号、出力信号について、ローからハイへ状態変化
する信号とハイからローへ状態変化する信号とがあるこ
とを表わし、シンボル214、232は夫々、入力信
号、出力信号について、ローからハイへ状態変化する信
号,ハイからローへ状態変化する信号,ハイのままで状
態変化しない信号と及びローのままで状態変化しない信
号があることを表わし、シンボル215、233は夫
々、入力信号、出力信号について、ローからハイへ状態
変化する信号,ハイからローへ状態変化する信号及びロ
ーのままで状態変化しない信号があることを表わし、シ
ンボル216、234は夫々、入力信号、出力信号につ
いて、ローからハイへ状態変化する信号,ハイからロー
へ状態変化する信号及びハイのままで状態変化しない信
号があることを表わし、シンボル217、235は夫
々、入力信号、出力信号について、ローからハイへ状態
変化する信号,ローのままで状態変化しない信号及びハ
イのままで状態変化しない信号があることを表わし、シ
ンボル218、236は夫々、入力信号、出力信号につ
いて、ハイからローへ状態変化する信号,ローのままで
状態変化しない信号及びハイのままで状態変化しない信
号があることを表わし、シンボル219、237は夫
々、入力信号、出力信号について、ハイからローへ状態
変化する信号とハイのままで状態変化しない信号とがあ
ることを表わし、シンボル220、238は夫々、入力
信号、出力信号について、ローからハイへ状態変化する
信号とハイのままで状態変化しない信号とがあることを
表わし、シンボル221、239は夫々、入力信号、出
力信号について、ローからハイへ状態変化する信号とロ
ーのままで状態変化しない信号とがあることを表わし、
シンボル222、240は夫々、入力信号、出力信号に
ついて、ハイからローへ状態変化する信号とローのまま
で状態変化しない信号があることを表わしている。
【0033】この実施例では、以上の計42種類のシン
ボルを用いてICの動作仕様を定義する。
【0034】図3は図1における波形モード動作データ
ベース106の一具体例を示すものであって、各波形モ
ードに規定される1テスト周期中の信号の動作を示すも
のであり、テスタにおける波形発生器で設定可能な波形
モードの名称と、その波形モードが規定する1テスト周
期中の信号の動作をシンボルを用いて表わしている。
【0035】同図において、ここでは、縦の見出し30
1で示すように、テスタにおける波形発生器は6種類の
波形モードを取り得るとし、これらを波形モードA,
B,C,D,E,F,Gとしている。また、横の見出し
300に示すように、これら波形モードが規定する1テ
スト周期中の信号の動作は8種類あるものとし、これら
をシンボルU302,H303,D304,L305,
UD306,DU307,UDU308,DUD309
としている。
【0036】シンボルU302は信号がローからハイに
状態変化することを表わし、シンボルH303は信号が
1テスト周期中ハイのままであることを表わし、シンボ
ルD304は信号がハイからローに状態変化することを
表わし、シンボルL305は信号が1テスト周期中ロー
のままであることを表わしている。従って、シンボルU
D306が、信号がローからハイに、次いで、ハイから
ローに状態変化することを表わすように、これらシンボ
ルの組合せであるシンボルUD306,DU307,U
DU308,DUD309は、個々のシンボルU,Dが
表わす上記の動作の組合せを表わしている。
【0037】また、図3における丸印は、波形モードが
1テスト周期中に取り得る信号の動作を示しており、た
とえば、波形モードAは、シンボルU302,H30
3,D304,L305で示される信号動作が可能であ
る。
【0038】図4は図1におけるTG配分ルールデータ
ベース107の一具体例を示すものであって、図3に示
した波形モード動作データベース106で定義される各
波形モードでの取り得る信号の動作に対する動作タイミ
ングを規定するTGの種類を表わしている。
【0039】同図において、縦の見出し401にテスト
に使用するテスタの波形モードE,F,Gを、横の見出
し400にテスタがもつTGの種類、ここでは、TG
1,TG2,TG3を夫々表わしている。そして、図3
で示したイベントのシンボルでもって波形モードとこれ
が取る信号に対するTGとを対応付けている。
【0040】図3のシンボルH303,L305は入力
信号が1テスト周期中ハイまたはローのままであるか
ら、これらに対しては、TGは規定されない。
【0041】そこで、いま、波形モードEについてみる
と、図3により、この波形モードEはシンボルU30
2,D304,UD306,DU307の信号動作を取
るが、図4により、この波形モードEがシンボルU30
2の信号動作を取るとき、規定されるTGはTG1であ
り、シンボルD304の信号動作を取るときも、規定さ
れるTGはTG1である。また、シンボルUD306の
信号動作を取るときには、まず、シンボルUの信号動作
で規定されるTGはTG2であり、次のシンボルDの信
号動作でTG3である。さらに、シンボルDU307の
信号動作を取るときには、まず、シンボルDの信号動作
で規定されるTGはTG2であり、次のシンボルUの信
号動作でTG3である。
【0042】波形モードF,Gについても同様である。
なお、図4から明らかなように、波形モードEがシンボ
ルU302,D304の信号動作を取る場合や、波形モ
ードFがシンボルUD306,DU307の信号動作を
取る場合、異なるTGを規定することができる。
【0043】図5は図1におけるテスタリソースデータ
ベース108の一具体例を示すものであって、テストに
使用するテスタにおけるテスタリソースの種類と数をま
とめたものである。
【0044】同図において、ここでは、TGの種類50
0を夫々TG1,TG2,TG3,TG4とし、これら
に対して、ストローブ501が夫々ストローブ1,2,
3,4、入出力切替え用TG(入力状態開始用)502
が夫々入出力切替え用TG1,2,3,4、入出力切替
え用TG(入力状態終了用)503が夫々入出力切替え
用TG5,6,7,8であることが示されている。
【0045】次に、この実施例の動作を説明する。図1
において、このテスト設計装置が起動されると、CPU
100は動作仕様定義部110を起動し、ICの動作サ
イクルの定義を行なう。即ち、動作仕様定義部110
は、まず、ディスプレイ装置103上に図2に示したイ
ベントシンボルデータベース105のシンボルのメニュ
ー600を表示する。図6にその表示例を示す。
【0046】かかる表示を見ながら、操作者が、まず、
キーボード101あるいはポインティングデバイス10
2を用いて信号の名称601、602を定義し(ここで
は、信号1,2としている)、シンボルメニュー600
からシンボルを選択してテストするICの動作仕様を入
力する。ICの動作仕様はイベント間の時間で信号の動
作を定義しているため、操作者はメニュー600からイ
ベントシンボルを選択し、ディスプレイ装置103上に
配置する。ここでは、信号1に2個のイベントシンボル
を、信号2に1個のイベントシンボルを夫々配置する。
しかる後、キーボード101あるいはポインティングデ
バイス102を用いて、信号1の先行するイベントと信
号2のイベントとの間の時間を定義する。かかる定義に
より、動作仕様定義部110は画面上で時間関係定義ウ
インド603を開き、ここでこれらイベント間の定義さ
れた時間を、例えば30nsecと表示する。
【0047】ICの動作仕様をイベント間の時間関係で
記述する必要はないが、ICの動作仕様と同じ記述形式
で入力することにより、テスタの仕様と無関係なICの
動作仕様という形でテスト設計の入力データを持つこと
が可能となり、同じICを異なるテスタでテストする場
合に共通の入力データを利用することが可能となる。
【0048】図7に動作仕様定義部110で定義された
ICの動作仕様の例を示す。ここでは、細線で入力信号
を表わし、太線で出力信号及び入出力信号を表わしてい
る。
【0049】操作者がICの動作仕様を定義し終ると、
動作仕様定義部110はCPU100に処理の終了を知
らせ、CPU100は、次に、T0設定部111を起動
させる。
【0050】起動したT0設定部111は、動作仕様定
義部110で定義されたICの動作仕様を適当なテスト
周期で分割し、図8に示すように、分割位置をシンボル
T0800,801,802で表わす。この例では、テ
スト周期は100nsecとし、シンボルT0800の
位置は枠803で囲まれた入力信号の最初のイベントか
らの時間で定義している。従って、この場合、入力信号
の最初のイベント803に対して例えば30nsec前
の時点をシンボルT0800として定義している。この
ため、このシンボルT0800の時点から100nse
cの時間間隔でシンボルT0801,802が設定され
ることになる。
【0051】シンボルT0を定義し終ると、T0設定部
111はCPU100に処理の終了を知らせ、CPU1
00は、次に、観測位置定義部112を起動させる。
【0052】起動した観測位置定義部112は、動作仕
様定義部110で定義したICの動作仕様をディスプレ
イ装置103上に表示する。この状態で操作者がキーボ
ード101あるいはポィンティングデバイス102を用
いて、出力信号と入出力信号について信号の電気的な状
態を観測する位置を定義する。観測位置の定義方法に
は、出力イベント位置で観測する方法、出力イベントか
らの時間で観測位置を定義する方法、シンボルT0の設
定位置からの時間で定義する方法などがある。
【0053】図9は出力イベント位置からの時間と、シ
ンボルT0の設定位置からの時間とで観測位置を定義し
た場合の表示例を示している。観測位置はシンボル90
2、903、904で表わしている。この例では、出力
信号の枠900で囲まれた最初のイベントから20ns
ec経過した位置と、枠901で囲まれた次のイベント
から20nsec経過した位置とを観測位置としてい
る。また、最初のシンボルT0から80nsec経過し
た位置を入出力信号の観測位置としている。
【0054】観測位置を一律に出力イベントの位置から
の時間で定義する場合や、一律にシンボルT0からの時
間で定義する場合は、操作者が観測位置定義部112に
その指示をすることにより、観測位置定義部112がこ
の指示に従って観測位置を定義する。
【0055】観測位置を定義し終ると、観測位置定義部
112はCPU100に処理の終了を知らせる。CPU
100は、次に、テスタリソース設定位置計算部113
を起動させる。起動したテスタリソース設定位置計算部
113は、次のように、テスタリソースへの設定値を計
算する。
【0056】テスタリソースTGは入力イベントを起こ
すのに使われ、その設定位置は、図2に示したイベント
シンボルデータベース105での入力イベントを表わす
シンボル205〜222の設定位置と同じである。スト
ローブは出力信号,入出力信号を観測するタイミングを
規定するのに使われ、その設定位置は観測位置定義部1
12で定義した観測位置と同じである。入出力切替え用
TGは入出力信号の入力状態と出力状態を切り替えるの
に使用され、その設定位置は入出力切り替えイベントを
表わす図2のシンボル241〜246の設定位置と同じ
である。テスタを使用したテストでは、これらのテスタ
リソースへの設定値は、テスタの構造上、テスタ動作基
準時点のシンボルT0からの時間で規定しなければなら
ない。
【0057】テスタリソース設定位置計算部113は、
動作仕様定義部110、T0設定部111、観測位置定
義部112で定義したICの動作仕様、シンボルT0の
設定位置及び出力信号と入出力信号との観測位置をもと
に、テスタリソースの設定位置を求める。図10にテス
タリソースの設定位置の得られた結果の例を示す。この
例では、図9から、テスタリソースの設定位置は、入力
信号1005のイベントシンボル1000,1001に
対しては、最初のシンボルT0から夫々30nsec,
70nsecの位置であり、イベントシンボル100
2,1003,1004に対しては、次のシンボルT0
から15nsec,30nsec,60nsecの位置
である。出力信号の最初の観測位置に対しては、最初の
シンボルT070nsec、次の観測位置に対しては、
次のシンボルT0から45nsecの位置であり、入出
力信号の観測位置に対しては、図9と同様、最初のシン
ボルT0から80nsec、2つのイベントシンボルに
対しては、夫々次のシンボルT0から5nsec,75
nsecの位置である。
【0058】かかる計算が終ると、動作仕様定義部11
0、T0設定部111、観測位置定義部112、及びテ
スタリソース設定位置計算部113によって設定された
図10に示すICの動作仕様のデータがテスト設計部1
14に送られ、テスタリソース設定位置計算部113は
CPU100に計算が終了したことを知らせる。CPU
100は、次に、テスト設計部114を起動させる。
【0059】起動したテスト設計部114は、テスタ仕
様データベース104を参照し、次のようにして、テス
タリソースを各信号に配分する。
【0060】即ち、テスト設計部114は、まず、供給
されたICの動作仕様のデータから動作仕様定義部11
0で定義された動作サイクルの入力信号の動作を解釈
し、設定可能な波形モードを決定し、テスタリソースデ
ータベース108を参照して、テスタリソース設定位置
計算部113で求められた設定位置に該当するTGを配
分する。テスタリソース不足によって入力信号に対して
テスタリソースの配分ができない場合には、そのテスタ
では、ICをテストできない。このため、テスト設計部
114は、最初に、入力信号に対してTGの配分を行な
い、配分不可能な場合にはこれ以降の動作を中止し、無
駄な処理を行なわないようにする。かかる動作を以下に
説明する。
【0061】図10の入力信号1005は、図2に示し
た複数の信号の変化を表わす5つのシンボル1000、
1001、1002、1003、1004から構成され
ており、これらは、夫々図2の見出し201に示した複
数の信号の変化を表わすシンボルであり、夫々シンボル
218,213,214,213,217に対応してい
る。テスト設計部114は、これらのシンボルを図2の
見出し200に示した単一の信号の変化を表わすシンボ
ルに分解する。単一の信号の変化を表わすシンボルの場
合、ハイ状態で終了するシンボルはハイ状態で始まるシ
ンボルとしか、ロー状態で終了するシンボルはロー状態
で始まるシンボルとしか、ハイインピーダンス状態で終
了するシンボルはハイインピーダンス状態で始まるシン
ボルとしか夫々隣り合うことはできない。テスト設計部
114はかかる組合わせを考慮し、テスト周期毎に信号
の取り得る動作を求める。
【0062】即ち、図10に示す入力信号1005の場
合、その最初のテスト周期において、イベント1000
では、少なくともハイの状態のままの信号と、ハイから
ローに変化する信号と、ローの状態のままの信号とがあ
り、イベント1001では、少なくともハイからローに
変化する信号とローからハイに変化する信号とがある。
これらのことと上記のシンボルの組合せとから、図10
の最初のテスト周期では、図11(a)に示すように、
図10のイベント1000ではハイのままであるが、イ
ベント1001でハイからローに変化する信号と、イベ
ント1000でハイからローに変化し、イベント100
1でローからハイに変化する信号と、イベント1000
ではローのままであるが、イベント1001でローから
ハイに変化する信号との3通りの信号があることにな
る。そして、これら3通りの信号のうちの最初のものは
図3でのシンボルD304で表わされるものであり、2
番目のものはシンボルDU307で、3番目のものはシ
ンボルU302で夫々表わされるものである。従って、
入力信号1005の最初のテスト周期では、図11
(a)で枠1100内に示すシンボルD,DU,Uで表
わされる3通りの信号動作を取り得る。
【0063】同様にして、図10に示す入力信号100
5での次のテスト周期では、図11の枠1101に示す
シンボルDU,D,UDU,UD,DU,Uで表わされ
る6通りの動作を取り得る。
【0064】以上のようにしてテスト周期毎に信号が取
り得る動作が求まるが、次に、テスト設計部114は、
図3に示した波形モード動作データベース106を参照
し、各テスト周期毎に、入力信号が図11の枠内の全て
のシンボルの動作を取り得る波形モードを選択する。
【0065】即ち、テスト設計部114は、図3を参照
し、図11(a)に示すこの入力信号1005の最初の
テスト周期に対し、シンボルD,DU,Uの3通りの動
作をともに取る波形モードとして、図11(c)に示す
ように、波形モードE,F,Gを選択し、図11(b)
に示す次のテスト周期では、シンボルDU,D,UD
U,UD,DU,Uの6通りの動作をともに取る波形モ
ードとして、図11(d)に示すように、波形モード
F,Gを選択する。しかし、ここで、波形モードはテス
ト周期毎に変更することができず、このため、これら2
つのテスト周期に共通する波形モードとして、テスト設
計部114は、図11(e)に示すように、波形モード
F,Gを候補として抽出する。
【0066】このようにして、図2に示したシンボル2
05〜246を用いてこの実施例にICの動作仕様を入
力したことにより、信号動作が解釈可能となり、テスタ
仕様データベース104(図1)を参照して入力信号に
設定可能な波形モードを決定することができる。
【0067】次に、テスト設計部114は、図4に示し
たTG配分ルールデータベース107を参照し、次のよ
うにして、これら抽出された波形モードF,Gの動作タ
イミングを規定するTGを配分可能かどうか判断する。
【0068】即ち、上記のように複数の信号の変化を表
わすシンボルを単一の信号の変化を表わすシンボルに分
解したが、図12(a),(b)に示すように、図11
の各シンボルでのイベントが起こるタイミングを夫々、
点線で示すように、1200,1201,1202,1
203,1204とすると、同じタイミングで起こるイ
ベントに対しては,同一のTGを配分しなければならな
い。
【0069】そこで、いま仮に、この入力信号1005
に上記の選択した波形モードのうち波形モードFを設定
したとする。そして、図4に示したTG配分ルールデー
タベース107を参照し、これら波形モードを、図示す
るように、上から順にF1,F2,F3,……,F8と
仮称すると、図12(a)において、最上のシンボルD
に図4の波形モードF4を、中間のシンボルDUに図4
の波形モードF1を、最下のシンボルUに波形モードF
2を夫々対応させると、図12(a)のタイミング12
00上にあるイベントにはTG1を、同じくタイミング
1201上にあるイベントにはTG2を夫々配分するこ
とができる。同様にして、図12(b)において、上か
ら1番目のシンボルDUに波形モードF8を、2番目の
シンボルDに波形モードF4を、3番目のシンボルUD
Uに波形モードF7を、4番目のシンボルUDに波形モ
ードF3を、5番目のシンボルDUに波形モードF1
を、6番目のシンボルUに波形モードF2を夫々対応さ
せると、タイミング1202上にあるイベントにはTG
1を、同じくタイミング1203上にあるイベントには
TG2を、同じくタイミング1204上にあるイベント
にはTG3を夫々配分することができる。
【0070】これに対し、波形モードGを設定した場合
には、図12(a)に示したシンボルD,DU,Uに対
して図4に示したどの波形Gを用いても、タイミング1
201で同じTGを配分することができない。即ち、こ
の波形モードGでシンボルDUに対しては、図4によ
り、シンボルD(タイミング1200)にはTG2を、
シンボルU(タイミング1201)にはTG3を夫々配
分することになるが、図12(a)に示したシンボル
D,シンボルUに対し、TG3を配分することができな
いことは図4から明らかである。これらシンボルDとシ
ンボルUに対しては、TG1しか配分できない。従っ
て、タイミング1201で全てのイベントにTG3を配
分することができず、この結果、波形モードGでは、T
Gは配分不可能であることがわかる。
【0071】以上のことから、テスト設計部114は、
この入力信号1005に対し、波形モードとして波形モ
ードFを設定し、TGとしてタイミング1200,12
02にTG1を、タイミング1201,1203にTG
2を、タイミング1204にTG3を夫々配分する。
【0072】テスト設計部114は、以上の処理を定義
されている全ての入力信号について実行し、各入力信号
に設定可能な波形モードを求めてTGを配分する。
【0073】入力信号に対するテスタリソースの配分が
成功した場合、次に、テスト設計部114は、観測位置
定義部112で観測位置が定義された1つの出力信号及
び入出力信号に対し、図5のテスタリソースデータベー
ス108に示したストローブ501の中から適当なスト
ローブを1つ配分する。観測位置が定義されなかった出
力信号及び入出力信号については、観測の必要がないと
みなし、ストローブの配分は行わない。図5に示したス
トローブ数以上の信号に対して観測位置が定義されてい
る場合、テスト設計部114は複数の信号に対してスト
ローブを1つ配分し、それらの信号を同じタイミングで
観測して必要なストローブ数を減らす等の対策を行な
う。
【0074】次に、テスト設計部114は、動作仕様定
義部110で定義された動作サイクルの1つの入出力信
号に対し、図5に示したテスタリソースデータベース1
08の入出力切り替え用TGの中から適当な入出力切り
替え用TG(入力状態開始用)と入出力切り替え用TG
(入力状態終了用)を夫々1つずつ配分する。ICの動
作仕様で図5に示した入出力切り替え用TG以上の入出
力信号が定義されている場合には、テスト設計部114
は、複数の入出力信号に対して同一の入出力切り替え用
TGを配分し、それらの入出力信号の入力状態と出力状
態を同じタイミングで切り替えて必要な入出力切り替え
用TGの数を減らす等の対策を行なう。
【0075】全ての信号に対してテスタリソースの配分
が終了すると、テスト設計部114は、テスタリソース
の各信号への配分結果と、テスタリソース設定位置計算
部113が計算した各テスタリソースへの設定値をディ
スプレイ装置103上に表示する。図13にその表示例
を示す。
【0076】同図において、ここでは、信号の見出し1
300、これら信号に対するテスタリソースの見出し1
301、これらテスタリソースに対するICの動作仕様
の1周期目に対応した設定値(TS1)とタイミングセ
ットの見出し1302及びこれらテスタリソースに対す
るICの動作仕様の2周期目に対応した設定値(TS
2)とタイミングセットの見出し1303がリスト表示
される。操作者は、このテスト設計結果をもとに、テス
タの制御プログラムの作成やテストに使用するテスタの
選定をすることができる。
【0077】以上のように、テスト設計部114は、動
作仕様定義部110、T0設定部111、観測位置定義
部112及びテスタリソース設定位置計算部113によ
って得られたICの動作仕様のデータが入力され、さら
に、これとは別にテスタリソースデータベース108の
データが入力されてテスタリソースの配分を行なうもの
であるから、ICのテストに使用するテスタを変更する
場合には、ICの動作仕様のデータのついては何等変更
を要することがなく、図5に示したようなテスタリソー
スデータベース108を変更するだけで済むことにな
る。このため、テスタを変更した結果、始めから上記の
処理を繰り返すといったようなことは必要なくなる。
【0078】図14は本発明によるテスト設計装置の他
の実施例を示す全体構成図であって、115はテストパ
ターン変換部、116は動作サイクル識別条件抽出部、
117は動作サイクル識別部、118はテストパターン
変換部、119はテストパターン格納用メモリ、120
はテストパターン、121はシミュレーション結果格納
用メモリ、122はシミュレーション結果であり、図1
に対応する部分には同一符号をつけている。
【0079】図14において、この実施例は、図1に示
した実施例の構成に加え、動作サイクル識別条件抽出部
116、動作サイクル識別部117及びテストパターン
変換部118からなるテストパターン変換部115と、
テストパターン格納メモリ119と、シミュレーション
結果格納用メモリ121とを備えたものである。
【0080】シミュレーション結果格納用メモリ121
は別途得られたシミュレーション結果が格納されてい
る。テストパターン変換部115は、テスタリソース配
分処理部109によるICの全ての動作サイクルについ
てのテスタリソースの配分が終了すると、動作し、この
処理結果を用いてシミュレーション結果格納用メモリ1
21に格納されているシミュレーション結果からテスト
パターンを形成する。
【0081】ここで、テストパターン変換部115にお
ける動作サイクル識別条件抽出部116は、テスタリソ
ース配分処理部109における動作仕様定義部110で
定義されたICの動作サイクルを互いに区別する情報を
抽出し、動作サイクル識別部117は、その情報をもと
に、シミュレーション結果格納用メモリ121でのシミ
ュレーション結果からICの動作サイクルを識別し、テ
ストパターン変換部118は、識別されたこのシミュレ
ーション結果とテスタリソース配分処理部109による
テスタリソース配分結果とを比較し、テスタ仕様データ
ベース104を参照してシミュレーション結果からテス
トパターンを形成する。作成されたテストパターン12
0はテストパターン格納用メモリ119に格納される。
【0082】この実施例においては、イベントシンボル
データベース105としては図2に示すものが用いられ
る。また、波形モード動作データベース106としては
図15に示すものが用いられる。但し、1,0,P,N
は、波形モードが1テスト周期中に取り得る入力信号の
動作での印加パターンの種類を表わす。さらに、TG配
分ルールデータベース107,テスタリソースデータベ
ース108も夫々図4,図5に示したものを用いる。
【0083】次に、この実施例の動作について説明す
る。但し、この動作は先の実施例と一部重複しており、
理解を容易にするために、その重複部分も説明する。
【0084】このテスト設計装置が起動されると、CP
U100は動作仕様定義部110を起動し,ICの動作
サイクルの定義を行なう。動作仕様定義部110は、ま
ず、ディスプレイ103上に図2に示したイベントシン
ボルデータベース105のシンボルのメニューを、例え
ば図16に示すように、表示する。かかる表示をみなが
ら、操作者は、まず、キーボード101あるいはポイン
ティングデバイス102を用いて信号の名称601、6
02を、例えば信号1,信号2と定義し、シンボルメニ
ュー600からシンボルを選択して画面上に配置する。
ここでも、図1に示した実施例と同様に、信号1は2個
のイベントを持ち、信号2は1個のイベントを持つもの
とする。
【0085】次に、操作者は、キーボード101あるい
はポインティングデバイス102を用いて信号1の先行
するイベント604と信号2のイベント605との間の
時間を定義する。かかる定義により、動作仕様定義部1
10は画面上で時間関係定義ウィンドウ603を開き、
ここにこれらイベント604,605間の定義された時
間を、例えば30nsecと表示する。
【0086】以上の操作を繰り返すことにより、操作者
はICの1つの動作サイクルを定義し、この動作サイク
ルに名称606を、例えば動作サイクル1とつける。複
数の動作サイクルを持つICの場合には、上記のよう
に、各動作サイクル毎にイベント間の時間を定義し、夫
々の動作サイクル毎に名称をつける。この結果は、図1
に示した実施例と同様、図7に示すようになる。
【0087】操作者がICの動作仕様を定義し終ると、
動作仕様定義部110が起動し、操作者に対してシンボ
ルT0の設定位置を定義するように指示する。これによ
り、操作者が任意のイベントとシンボルT0間の時間関
係で定義すると、図1に示した実施例と同様に、図7に
示したICの動作仕様は図8に示されるようになり、デ
ィスプレイ装置103に表示される。次に、観測位置定
義部112を起動し、操作者に対して信号の観測位置を
定義するように指示する。操作者はキーボード101あ
るいはポインティングデバイス102を用いて、図8で
の出力信号と入出力信号について、これら信号の電気的
な状態を観測する観測位置を定義する。観測位置の定義
方法としては、図1で示した実施例の場合と同様であ
る。図1に示した実施例と同様に観測位置を定義する
と、図9に示すように観測位置がシンボル902、90
3として表示される。
【0088】勿論、この場合でも、観測位置を一律に出
力イベント位置からの時間で定義する場合や、一律にシ
ンボルT0からの時間で定義する場合は、操作者が観測
位置定義部112にその指示をすることにより、観測位
置定義部112がこの指示に従って観測位置を定義す
る。
【0089】操作者が観測位置を定義し終ると、テスタ
リソース設定位置計算部113が起動し、図1に示した
実施例と同様に、テスタリソースへの設定値を計算し、
図10に示した計算結果が得られる。この場合、テスタ
リソースTGは入力イベント(入力信号の変化)を起こ
すのに使われ、その設定位置は、図2のイベントシンボ
ルデータベース105の入力イベントを表わすシンボル
205〜222の設定位置と同じであること、ストロー
ブは出力信号,入出力信号を観測するタイミングを規定
するのに使われ、設定位置は観測位置定義部112で定
義した観測位置と同じであること、入出力切替え用TG
は入出力信号の入力状態と出力状態とを切り替えるのに
使われ、その設定位置は入出力切替えイベントを表わす
図2のシンボル241〜246の設定位置と同じである
こと、テスタを使用したテストでは、これらのテスタリ
ソースへの設定値は、テスタの構造上、テスタ動作基準
時点T0からの時間で規定しなければならないことはい
うまでもない。
【0090】かかる計算が終ると、テスタリソース設定
位置計算部113は得られたテスタリソースの設定値を
テスト設計部114に送る。そこで、テスト設計部11
4は起動し、テスタ仕様データベース104を参照し、
図1に示した実施例と同様、テスタリソースを各信号に
配分する。
【0091】ICの全ての動作サイクルについてテスタ
リソースの配分を終了すると、CPU100は、次に、
テストパターン変換部115の動作サイクル識別条件抽
出部116を起動させる。
【0092】動作サイクル識別条件抽出部116は、テ
スタリソース配分処理部109で定義したICの動作サ
イクルを互いに識別するための条件を求める。いま、テ
スタリソース配分処理部109で、図17と図18とに
夫々示す2つの動作サイクル1,2を定義し、夫々につ
いてテスタリソースを配分したとする。
【0093】図17に示す動作サイクル1では、信号1
と信号2に夫々枠1404、1405の中に示すテスタ
リソースが配分され、信号1は、第1のテスト周期では
枠1406で示すシンボルの位置で、第2のテスト周期
では枠1407で示すシンボルの位置で夫々観測され、
第1のテスト周期に枠1402で示すタイミングセット
が、第2のテスト周期に1403で示すタイミングセッ
トが夫々設定される。そして、枠1401に動作サイク
ル1というこの動作サイクルの名称が表示される。
【0094】また、図18に示す動作サイクル2でも、
同様にして、信号1と信号2とに夫々枠1504、15
05で示すテスタリソースが配分され、信号1が枠15
06、1507で示すシンボルの位置で観測され、第
1,第2のテスト周期に夫々枠1502、1503に示
すタイミングセットが設定され、枠1501中に動作サ
イクル2というこの動作サイクルの名称が表示される。
【0095】但し、図17、図18に示す信号2は、2
つの入力信号から構成されているものとしており、これ
らを信号21,22とする。
【0096】動作サイクル識別条件抽出部116は、こ
の2つの動作サイクル1,2の識別条件を求める。動作
サイクル1では信号1がハイからローに状態変化してか
ら100nsec後に、ローからハイに状態変化するも
のとし、また、動作サイクル2では信号1がハイからロ
ーに状態変化してから10nsec後に、ローからハイ
に状態変化するものとする。動作サイクル識別条件抽出
部116は、これらの信号動作を動作サイクルの識別条
件とし、これらを夫々識別条件1、識別条件2として検
出して動作サイクル識別部117に知らせ、処理を終了
する。CPU100は、次に、動作サイクル識別部11
7を起動させる。
【0097】起動した動作サイクル識別部117は、こ
れら識別条件1と識別条件2を用いて、シミュレーショ
ン結果からICの動作サイクルを識別する。
【0098】図1のシミュレーション結果格納用メモリ
121に格納されているシミュレーション結果122の
例を図19に示す。シミュレーション結果では、ICの
信号動作が時間経過に従って記述されており、図19は
その一部を表わしている。ここでは、信号2は信号2
1、22の2つの入力信号から構成されているので、こ
れら信号21,22の夫々の信号動作も示されている。
このシミュレーション結果での信号1の動作は、ハイか
らローに状態変化し、その100nsec後にローから
ハイに状態変化し、その後再びハイからローに状態変化
し、その10nsec後にローからハイに状態変化して
いる。
【0099】動作サイクル識別部117は、動作サイク
ル識別条件抽出部116で求められた識別条件1と識別
条件2をもとに、このシミュレーション結果を図20に
示すように枠1701で囲まれた動作サイクル1の部分
と、枠1702で囲まれた動作サイクル2の部分とに識
別し、この識別結果をテストパターン変換部118に知
らせて処理を終了し、そのことをCPU100に知らせ
る。CPU100は、次にテストパターン変換部118
を起動させる。
【0100】起動したテストパターン変換部118は、
動作サイクル識別部117のこの識別結果と図17、図
18に示したテスタリソース配分結果を比較し、テスト
パターンを作成するが、まず、動作サイクル1に相当す
る部分のテストパターンの作成方法について説明する。
【0101】図20での枠1701で囲まれた部分は、
図17に示した動作サイクル1に相当する。テストパタ
ーン変換部118は、まず、図21に示すように、シミ
ュレーション結果に対し、シンボルT0の設定位置18
01〜1803を求めて各テスト周期に分割する。
【0102】次に、このようにシンボルT0で設定され
た各テスト周期に対し、タイミングセットを求める。図
17の動作サイクル1では、第1、第2のテスト周期に
対して夫々タイミングセットTS1、TS2が設定され
ているので、図21のシミュレーション結果の第1、第
2のテスト周期に対応するタイミングセットは、夫々枠
1806、1807中に示すTS1、TS2である。
【0103】次に、図17で定義された信号1の観測位
置1406、1407を求める。図21のシミュレーシ
ョン結果では、この観測位置は1804、1805に相
当する。この観測位置における信号1の電気的な状態か
ら、信号1の期待値パターンは、第1のテスト周期で
“L”、第2のテスト周期で“H”である。
【0104】次に、テストパターン変換部118は、信
号2の1テスト周期中の信号動作から、図15に示した
波形モード動作データベース106を参照して信号2の
印加パターンを求める。図17では、信号2には波形モ
ードとして波形モードAが設定されており、図15に示
した波形モード動作データベース106により、モード
Aが設定された信号が1テスト周期中でローからハイに
状態変化するか、またはハイのままで状態変化しない場
合の印加パターンは“1”であり、ハイからローに状態
変化するか、またはローのままで状態変化しない場合の
印加パターンは“0”である。
【0105】そこで、図21に示すシミュレーション結
果から、信号21は第1のテスト周期ではハイからロー
に状態変化し、第2のテスト周期ではローの状態のまま
である。従って、信号21の印加パターンは第1のテス
ト周期で“0”、第2のテスト周期で“0”である。ま
た、信号22は第1,第2のテスト周期ともにハイのま
まであるから、信号22の印加パターンは第1,第2の
テスト周期で“1”である。
【0106】以上の処理により、動作サイクル1に相当
する部分の期待値パターンと印加パターンとタイミング
セットが求まる。この結果を図22に示す。テストパタ
ーン変換部118は、図20に示したシミュレーション
結果での枠1702で示した動作サイクル2に相当する
部分についても同様の処理を行なう。この結果を図23
に示す。
【0107】以上の処理によって得られたテストパター
ンは図24に示すようになる。テストパターン変換部1
18は、操作者が必要とする場合、テストパターンに対
して枠2101、2102内に示す動作サイクルの名称
をコメントとして付加する。これにより、操作者のテス
トパターンの理解が容易になる。
【0108】テストパターン変換部118は、以上の処
理をシミュレーション結果の全てについて繰り返し、こ
れらのテストパターンを作成する。この作成作業が終る
と、テストパターン格納用メモリ119に得られたテス
トパターンを格納し、CPU100に処理の終了を知ら
せる。CPU100はテスト設計終了をディスプレイ1
03上に表示し、処理を終了する。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
IC設計時に作成されるICの動作仕様を入力データと
してテストに使用するテスタの仕様を自動的に考慮して
テスト設計を行なうので、テスト設計者はテスタの仕様
を熟知する必要がなく、また、実行に時間がかかるシミ
ュレーション結果を入力データとしてテスト設計を行な
うのに比べ、テスト設計の実行及び修正を容易に、かつ
短時間で行なうことができる。
【0110】また、本発明によれば、ICの動作仕様を
動作サイクル単位で定義したものを入力データとし、テ
スタの仕様を記述したテスタ仕様データベースを参照し
てテスタリソースを配分するので、実行に時間のかかる
シミュレーションの結果を入力データとした場合に比
べ、短時間でテスタリソースを配分することができる。
【0111】さらに、本発明によれば、上記の配分結果
と定義したICの動作サイクルとをもとに、シミュレー
ション結果をICの動作サイクル単位で自動でテストパ
ターンに変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテスト設計装置の一実施例を示す
全体構成図である。
【図2】図1におけるイベントシンボルデータベースの
一例を示す説明図である。
【図3】図1における波形モード動作データベースの一
例を示す説明図である。
【図4】図1におけるTG配分ルールデータベースの一
例を示す説明図である。
【図5】図1におけるテスタリソースデータベースの一
例を示す説明図である。
【図6】図1における動作仕様定義部の起動時でのディ
スプレイ装置の表示画面の表示例を示す図である。
【図7】図1における動作仕様定義部で定義されたIC
の動作仕様の表示例を示す図である。
【図8】図1に示した実施例でのシンボルT0が設定さ
れたICの動作仕様の表示例を示す図である。
【図9】図1における観測位置定義部によって信号の観
測位置が定義されたICの動作仕様の表示例を示す図で
ある。
【図10】図1におけるテスタリソース設定位置計算部
によって計算されたテスタリソースの設定値の計算結果
の例を示す図である。
【図11】図1におけるテスト設計部による波形モード
選択の説明図である。
【図12】図1におけるテスト設計部によるタイミング
ジェネレータの配分の説明図である。
【図13】図1に示した実施例によるテスト設計結果の
説明図である。
【図14】本発明によるテスト設計装置の他の実施例を
示す全体構成図である。
【図15】図14における波形モード動作データベース
の一例を示す説明図である。
【図16】図14における動作仕様定義部の起動時での
ディスプレイ装置の表示画面の表示例を示す図である。
【図17】図14に示した実施例によるテスト設計結果
をICの動作サイクル上に記述して示した図である。
【図18】図14に示した実施例によるテスト設計結果
をICの他の動作サイクル上に記述して示した図であ
る。
【図19】図14におけるシミュレーション結果格納用
メモリに格納されているシミュレーション結果の一例を
示す説明図である。
【図20】図14における動作サイクル識別部117に
よる図19に示したシミュレーション結果からの動作サ
イクルを識別する説明図である。
【図21】図20に示したシミュレーション結果上に信
号の観測位置とシンボルT0とを表示した図である。
【図22】図21に示したシミュレーション結果上に印
加パターンと期待値パターンとタイミングセットとを表
示した図である。
【図23】図22に示したシミュレーション結果上に次
の動作サイクルの印加パターンと期待値パターンとタイ
ミングセットを表示した図である。
【図24】図14におけるテストパターン変換部によっ
て図23に示した表示データから作成されたテストパタ
ーンを示す図である。
【符号の説明】
100 中央処理装置 101 キーボード 102 ポインティングデバイス 103 ディスプレイ装置 104 テスタ仕様データベース 105 イベントシンボルデータベース 106 波形モード動作データベース 107 TG配分ルールデータベース 108 テスタリソースデータベース 109 テスタリソース配分処理部 110 動作仕様定義部 111 T0設定部 112 観測位置定義部 113 テスタリソース設定位置計算部 114 テスト設計部 115 テストパターン変換部 116 動作サイクル識別条件抽出部 117 動作サイクル識別部 118 テストパターン変換部 119 テストパターン格納用メモリ 120 テストパターン 121 シミュレーション結果格納要メモリ 205〜246 イベントシンボル 302〜309 動作シンボル 600 イベントシンボルメニュー 606 動作サイクルの名称

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号の変化であるイベントを表わすイベ
    ントシンボルのイベントシンボルデータベースと、IC
    の検査に使用するテスタの波形モードと信号動作との関
    係を示す波形モード動作データベースと、波形モードと
    該波形モードの動作タイミングを規定するタイミングジ
    ェネレータとの関係を示すタイミングジェネレータ配分
    ルールデータベースと、該テスタのリソースを示すテス
    タリソースデータベースとからなり、テスタの仕様を記
    述したテスタ仕様データベースと、 該イベントシンボルを用い、動作サイクル毎に該被検査
    ICの動作仕様を信号の変化として定義する第1の手段
    と、 定義された該被検査ICの動作仕様を所定の周期で区分
    する第2の手段と、 該周期で区分された該被検査ICの動作仕様での信号の
    電気的な状態の観測位置を定義する第3の手段と、 該第1,第3の手段で設定された該イベントシンボル及
    び該観測位置に対してテスタリソースの設定位置を決定
    する第4の手段と、 前記テスタの仕様に関する情報を参照して該テストによ
    る該被検査ICのテスト設計を行なう第5の手段とを備
    えた特徴とするテスト設計装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記イベントシンボルは、入力信号、出力信号、入出力
    信号毎に、単一の信号の変化を表わすイベントシンボル
    ト、複数の信号の変化を表わすイベントシンボルとに区
    分されてなることを特徴とするテスト設計装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記波形モード動作データベースは、前記テスタにおけ
    る波形モードの取り得る信号動作が、前記イベントシン
    ボルを用い、テーブル形式で定義されてなることを特徴
    とするテスト設計装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記タイミングジェネレータ配分ルールデータベース
    は、前記波形モードと前記タイミングジェネレータとの
    関係が、前記イベントシンボルを用い、テーブル形式で
    規定されてなることを特徴とするテスト設計装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、 前記テーブルの変更により、前記被検査ICのテストに
    使用する前記テスタの変更を可能としたことを特徴とす
    るテスト設計装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5におい
    て、 前記第1の手段は、前記信号が実際に取り得る動作と前
    記シンボルによって表わされる動作とを一対一に対応さ
    せ、前記被検査ICの動作仕様を信号の変化として定義
    することを特徴とするテスト設計装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4または5におい
    て、 前記第1の手段は、前記シンボルとこのシンボル間の時
    間関係でもって前記ICの動作仕様を定義することを特
    徴とするテスト設計装置。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4または5におい
    て、 前記第3の手段は、前記観測位置を前記第1の手段で定
    義された前記被検査ICの動作仕様での時間的な位置で
    もって定義することを特徴とするテスト設計装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記時間的な位置の基準時点は、前記第2の手段で設定
    された前記周期のうちの前記観測位置を含む周期の開始
    時点、もしくはイベント位置であることを特徴とするテ
    スト設計装置。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3,4または5におい
    て、 前記第4の手段は、前記夫々のテスタリソースの設定位
    置とこの設定位置を含む前記第2の手段で設定された周
    期の開始時点との間の時間を求めることを特徴とするテ
    スト設計装置。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,3,4または5におい
    て、 前記第5の手段は、前記波形モード動作データベースの
    情報に基づいて、前記第1の手段で定義された前記被検
    査ICの動作仕様に対して設定可能な波形モードを選択
    し、前記タイミングジェネレータ配分ルールデータベー
    スの情報に基づいて、前記第4の手段で決められたテス
    タリソースの設定位置に前記テスタリソースデータベー
    スで設定されるテスタリソースを配分することを特徴と
    するテスト設計装置。
  12. 【請求項12】 請求項1,6,7,8,9,10また
    は11において、 シミュレーション結果を格納するための第1の記憶装置
    と、 作成したテストパターンを格納するための第2の記憶装
    置と、 前記第5の出力データを入力データとし、前記動作サイ
    クルを互いに識別するための条件を求める第1の処理部
    と、 該識別条件に基づいて該シミュレーション結果から動作
    サイクルを識別する第2の処理部と、 動作サイクルが識別された該シミュレーション結果を、
    前記第4の手段によるテスタリソース配分結果を参照し
    て、テストパターンに変換する第3の処理部とを設け、
    得られた該テストパターンを該第2の記憶装置に格納す
    ることを特徴とするテスト設計装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記波形モード動作データベースは、前記テスタにおけ
    る波形モードの1テスト周期中に取り得る信号動作とテ
    ストパターンとの関係を、前記イベントシンボルを用
    い、テーブル形式で定義されてなることを特徴とするテ
    スト設計装置。
  14. 【請求項14】 請求項12において、 前記第3の処理部は、得られた前記テストパターンに動
    作サイクル名をコメントとして付加することを特徴とす
    るテスト設計装置。
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