JPH05149265A - スクロ−ル形圧縮機 - Google Patents
スクロ−ル形圧縮機Info
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- JPH05149265A JPH05149265A JP31239791A JP31239791A JPH05149265A JP H05149265 A JPH05149265 A JP H05149265A JP 31239791 A JP31239791 A JP 31239791A JP 31239791 A JP31239791 A JP 31239791A JP H05149265 A JPH05149265 A JP H05149265A
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- scroll
- oldham
- ring
- frame
- oldham ring
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C17/00—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
- F01C17/06—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
- F01C17/066—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 このスクロ−ル形圧縮機10は、密閉ケ−ス
4内に設けられたフレ−ム15と旋回スクロ−ル22の
間に配置され、円環体28aの両表面にキ−28b、2
8cを有しかつ表面にはメッキ膜5が形成され、上記キ
−28b、28cを上記フレ−ム15と上記旋回スクロ
−ル22に設けられたそれぞれのキ−溝15a、22a
に係止させて上記旋回スクロ−ル22の自転を規制する
オルダムリング28を具備するものであって、上記オル
ダムリング28の円環体28aの表面には上記メッキ膜
5が形成されない部位Aを設けたものである。 【効果】 このような構成によれば、メッキ膜の組成の
変化に関わりなく、上記メッキ膜の厚さを正確に管理す
ることができるので、組み立て精度が良く、信頼性の高
いスクロ−ル形圧縮機を得ることができる。
4内に設けられたフレ−ム15と旋回スクロ−ル22の
間に配置され、円環体28aの両表面にキ−28b、2
8cを有しかつ表面にはメッキ膜5が形成され、上記キ
−28b、28cを上記フレ−ム15と上記旋回スクロ
−ル22に設けられたそれぞれのキ−溝15a、22a
に係止させて上記旋回スクロ−ル22の自転を規制する
オルダムリング28を具備するものであって、上記オル
ダムリング28の円環体28aの表面には上記メッキ膜
5が形成されない部位Aを設けたものである。 【効果】 このような構成によれば、メッキ膜の組成の
変化に関わりなく、上記メッキ膜の厚さを正確に管理す
ることができるので、組み立て精度が良く、信頼性の高
いスクロ−ル形圧縮機を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スクロ−ル形圧縮機
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】スクロ−ル形圧縮機は、渦巻状に加工さ
れた2つの翼(固定スクロ−ルと旋回スクロ−ル)を組
み合わせ、これらの相対運動により気体の圧縮を行うも
のである。
れた2つの翼(固定スクロ−ルと旋回スクロ−ル)を組
み合わせ、これらの相対運動により気体の圧縮を行うも
のである。
【0003】すなわち、密閉ケ−ス内に設けられたフレ
−ムに上記固定スクロ−ルを固定すると共に、同じく上
記密閉ケ−ス内に設けられたモ−タのクランク軸の上端
部に上記旋回スクロ−ルを取り付ける。
−ムに上記固定スクロ−ルを固定すると共に、同じく上
記密閉ケ−ス内に設けられたモ−タのクランク軸の上端
部に上記旋回スクロ−ルを取り付ける。
【0004】そして、上記モ−タを作動させることによ
り、上記旋回スクロ−ルを自転させることなくこの旋回
スクロ−ルの中心を上記固定スクロ−ルの中心のまわり
に一定半径で回転させ、上記固定スクロ−ルと旋回スク
ロ−ルとを公転させる。
り、上記旋回スクロ−ルを自転させることなくこの旋回
スクロ−ルの中心を上記固定スクロ−ルの中心のまわり
に一定半径で回転させ、上記固定スクロ−ルと旋回スク
ロ−ルとを公転させる。
【0005】この結果、上記固定スクロ−ルと旋回スク
ロ−ルによって形成された三日月形の作動室が回りなが
ら外周から中央に移動して気体を圧縮する。圧縮された
気体は上記固定スクロ−ルの中心部に形成された吐出口
から外部へ吐出される。
ロ−ルによって形成された三日月形の作動室が回りなが
ら外周から中央に移動して気体を圧縮する。圧縮された
気体は上記固定スクロ−ルの中心部に形成された吐出口
から外部へ吐出される。
【0006】また、上記スクロ−ル形圧縮機では、一般
に、上記旋回スクロ−ルの自転を防止するための手段と
して、この旋回スクロ−ルとフレ−ムとをオルダム機構
によって連結している。
に、上記旋回スクロ−ルの自転を防止するための手段と
して、この旋回スクロ−ルとフレ−ムとをオルダム機構
によって連結している。
【0007】すなわち、上記旋回スクロ−ルの下面およ
び上記フレ−ムの上面に、それぞれ周方向に180度ず
れかつ上記回転軸の径方向にそってキ−溝を設ける。そ
して、この旋回スクロ−ルの下面と上記フレ−ムの上面
との間に図3(a)に示すオルダムリング1を挿入す
る。
び上記フレ−ムの上面に、それぞれ周方向に180度ず
れかつ上記回転軸の径方向にそってキ−溝を設ける。そ
して、この旋回スクロ−ルの下面と上記フレ−ムの上面
との間に図3(a)に示すオルダムリング1を挿入す
る。
【0008】上記オルダムリング1は、断面矩形状の一
つの円環体2(オルダムリング本体)の両表面に、互い
に直交する2組のキ−3、4を一体的に突設したもので
ある。また、このオルダムリング1は軽量化等の理由で
アルミ合金等で形成され、かつこのオルダムリング1の
表面には上記旋回スクロ−ルおよびフレ−ムとの耐摩耗
性を向上させるために、図3(b)に示すように表面処
理としてニッケル−りん合金メッキ膜5が施されてい
る。
つの円環体2(オルダムリング本体)の両表面に、互い
に直交する2組のキ−3、4を一体的に突設したもので
ある。また、このオルダムリング1は軽量化等の理由で
アルミ合金等で形成され、かつこのオルダムリング1の
表面には上記旋回スクロ−ルおよびフレ−ムとの耐摩耗
性を向上させるために、図3(b)に示すように表面処
理としてニッケル−りん合金メッキ膜5が施されてい
る。
【0009】このオルダムリング1は、上面側に設けら
れたキ−3を上記旋回スクロ−ルの下面に設けられたキ
−溝に挿入し、下面側に設けられたキ−4を上記フレ−
ムの上面に設けられたキ−溝に挿入される。
れたキ−3を上記旋回スクロ−ルの下面に設けられたキ
−溝に挿入し、下面側に設けられたキ−4を上記フレ−
ムの上面に設けられたキ−溝に挿入される。
【0010】このことで、上記フレ−ムとオルダムリン
グ1と旋回スクロ−ルとでオルダム機構を構成し、上記
旋回スクロ−ルの中心が上記固定スクロ−ルの中心の回
りを回転しても、上記旋回スクロ−ルはフレ−ム(密閉
ケ−スに固定)と同じ位相を保ち、自転することがな
い。
グ1と旋回スクロ−ルとでオルダム機構を構成し、上記
旋回スクロ−ルの中心が上記固定スクロ−ルの中心の回
りを回転しても、上記旋回スクロ−ルはフレ−ム(密閉
ケ−スに固定)と同じ位相を保ち、自転することがな
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記オルダ
ムリング1にニッケル−りん合金メッキ膜5を形成した
場合には、品質管理のため、所定数メッキする毎に上記
オルダムリングを抜き取り、メッキ膜5の厚さ(以下
「膜厚」と称する)の検査を行う必要がある。
ムリング1にニッケル−りん合金メッキ膜5を形成した
場合には、品質管理のため、所定数メッキする毎に上記
オルダムリングを抜き取り、メッキ膜5の厚さ(以下
「膜厚」と称する)の検査を行う必要がある。
【0012】この膜厚の検査には、渦電流式の膜厚計が
一般的に用いられる。この渦電流式の膜厚計は、磁石
(測定子)と磁性物(メッキ膜5)間の磁界の強弱をホ
−ル素子で検出して膜厚に変換するものである。
一般的に用いられる。この渦電流式の膜厚計は、磁石
(測定子)と磁性物(メッキ膜5)間の磁界の強弱をホ
−ル素子で検出して膜厚に変換するものである。
【0013】上記磁石とメッキ膜間の磁界は、メッキ膜
5が同一物質ならその厚さが大きい程強くなるものであ
る。したがって、上記膜厚の検査では、この磁界の強さ
と膜厚との相関関係をテストピ−ス等によりあらかじめ
求めておいて、この相関関係に基づいて、上記膜厚計か
ら得られる磁界の強さを膜厚に変換するようにしてい
る。
5が同一物質ならその厚さが大きい程強くなるものであ
る。したがって、上記膜厚の検査では、この磁界の強さ
と膜厚との相関関係をテストピ−ス等によりあらかじめ
求めておいて、この相関関係に基づいて、上記膜厚計か
ら得られる磁界の強さを膜厚に変換するようにしてい
る。
【0014】しかし、大量のオルダムリング1にメッキ
を施す場合は、その間にメッキ液の状態等が変化し、得
られるメッキ膜5の組成(例えばりん(P)の含有量)
にばらつきが生じやすい。この場合には、上記テストピ
−スに施されたメッキ膜と組成が異なるために、磁界の
強さと膜厚とが上述の相関関係に当てはまらず、正確な
膜厚を検出することができないということがある。ま
た、上記オルダムリング1は比較的小さいので、上記膜
厚計の測定子を正確な測定方向に当てるのが困難という
こともある。
を施す場合は、その間にメッキ液の状態等が変化し、得
られるメッキ膜5の組成(例えばりん(P)の含有量)
にばらつきが生じやすい。この場合には、上記テストピ
−スに施されたメッキ膜と組成が異なるために、磁界の
強さと膜厚とが上述の相関関係に当てはまらず、正確な
膜厚を検出することができないということがある。ま
た、上記オルダムリング1は比較的小さいので、上記膜
厚計の測定子を正確な測定方向に当てるのが困難という
こともある。
【0015】このようにメッキ膜5の膜厚が正確に測定
できない場合には、膜厚の正確な管理ができないことに
帰するから磨耗が発生する恐れが生じ、このスクロ−ル
形圧縮機の信頼性が低下する。
できない場合には、膜厚の正確な管理ができないことに
帰するから磨耗が発生する恐れが生じ、このスクロ−ル
形圧縮機の信頼性が低下する。
【0016】この発明は、このような事情に鑑みて成さ
れたもので、オルダムリングの表面処理膜の膜厚の管理
が正確に行え、信頼性の高いスクロ−ル形圧縮機を提供
することを目的とするものである。
れたもので、オルダムリングの表面処理膜の膜厚の管理
が正確に行え、信頼性の高いスクロ−ル形圧縮機を提供
することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、固定スクロ
−ルと、この固定スクロ−ルに対して圧縮空間を介して
旋回自在に設けられた旋回スクロ−ルと、円環体にキ−
部を有しかつ表面には表面処理膜が形成され、上記旋回
スクロ−ルの自転を規制するオルダムリングとを具備す
るスクロ−ル式圧縮機であって、上記オルダムリングの
非摺動面には、上記表面処理膜が形成される部位と形成
されない部位とが設けられていることを特徴とする。
−ルと、この固定スクロ−ルに対して圧縮空間を介して
旋回自在に設けられた旋回スクロ−ルと、円環体にキ−
部を有しかつ表面には表面処理膜が形成され、上記旋回
スクロ−ルの自転を規制するオルダムリングとを具備す
るスクロ−ル式圧縮機であって、上記オルダムリングの
非摺動面には、上記表面処理膜が形成される部位と形成
されない部位とが設けられていることを特徴とする。
【0018】
【作用】このような構成によれば、上記オルダムリング
に形成された表面処理膜の厚さを、上記表面処理膜が形
成されていない部位との段差量で検出することができ
る。
に形成された表面処理膜の厚さを、上記表面処理膜が形
成されていない部位との段差量で検出することができ
る。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。なお、従来例と同一の構成要素には同一符号
を付してその説明は省略する。図1に示すこの発明のス
クロ−ル形圧縮機10は、基本的には従来例と略同様の
構成を有するものであり、図中11は、密閉ケ−スであ
る。
説明する。なお、従来例と同一の構成要素には同一符号
を付してその説明は省略する。図1に示すこの発明のス
クロ−ル形圧縮機10は、基本的には従来例と略同様の
構成を有するものであり、図中11は、密閉ケ−スであ
る。
【0020】この密閉ケ−ス11内には固定板12が設
けられ、この固定板12には、ボルト13によって圧縮
機構14およびフレ−ム15が固定されている。また、
このフレ−ム15の下面側には、モ−タ16が設けられ
ている。このモ−タ16は、上記フレ−ム15に固定さ
れた固定子17と、この固定子17内に回転自在に挿入
された回転子18と、この回転子18に下端部が嵌入支
持され上端部を上記フレ−ム15の上面に突出させたク
ランクシャフト19とから構成されている。
けられ、この固定板12には、ボルト13によって圧縮
機構14およびフレ−ム15が固定されている。また、
このフレ−ム15の下面側には、モ−タ16が設けられ
ている。このモ−タ16は、上記フレ−ム15に固定さ
れた固定子17と、この固定子17内に回転自在に挿入
された回転子18と、この回転子18に下端部が嵌入支
持され上端部を上記フレ−ム15の上面に突出させたク
ランクシャフト19とから構成されている。
【0021】一方、上記圧縮機構14は従来例と同様
に、上記固定板12に固定された固定スクロ−ル21
と、上記クランクシャフト19の上端部に偏心回転自在
に遊嵌されかつ上記固定スクロ−ル21に圧縮空間23
…を介して組み合わされた旋回スクロ−ル22とを有し
ている。
に、上記固定板12に固定された固定スクロ−ル21
と、上記クランクシャフト19の上端部に偏心回転自在
に遊嵌されかつ上記固定スクロ−ル21に圧縮空間23
…を介して組み合わされた旋回スクロ−ル22とを有し
ている。
【0022】そして、上記固定スクロ−ル21の上面に
は、この固定スクロ−ル21の中心部に設けられた吐出
口21aを介して上記圧縮空間23と連通する吐出室2
5が形成され、この吐出室25は吐出カバ−26で覆わ
れている。また、この吐出室25には吐出管27が接続
され、この吐出管27は上記密閉ケ−ス11の上面から
外部へ液密に導出されている。
は、この固定スクロ−ル21の中心部に設けられた吐出
口21aを介して上記圧縮空間23と連通する吐出室2
5が形成され、この吐出室25は吐出カバ−26で覆わ
れている。また、この吐出室25には吐出管27が接続
され、この吐出管27は上記密閉ケ−ス11の上面から
外部へ液密に導出されている。
【0023】また、上記旋回スクロ−ル22の下面と上
記フレ−ム15の上面との対向面間には、従来例と同様
に、上記旋回スクロ−ル22の自転を防止するためにオ
ルダムリング28が挿入される。このオルダムリング2
8は、図2(a)に示すように形成されている。
記フレ−ム15の上面との対向面間には、従来例と同様
に、上記旋回スクロ−ル22の自転を防止するためにオ
ルダムリング28が挿入される。このオルダムリング2
8は、図2(a)に示すように形成されている。
【0024】すなわち、このオルダムリング28はアル
ミ合金で形成され、断面矩形状の円環体28a(オルダ
ムリング本体)の上下面に互いに直交する2組のキ−2
8b、28c(キ−部)が設けられたものである。そし
て、このオルダムリング28の表面には、非摺動面であ
る円環体28aの表面の一部(図にAで示す部位)をの
ぞいて、図2(b)に示すように表面処理膜としての例
えばニッケルりん合金メッキ膜5が形成されている。
ミ合金で形成され、断面矩形状の円環体28a(オルダ
ムリング本体)の上下面に互いに直交する2組のキ−2
8b、28c(キ−部)が設けられたものである。そし
て、このオルダムリング28の表面には、非摺動面であ
る円環体28aの表面の一部(図にAで示す部位)をの
ぞいて、図2(b)に示すように表面処理膜としての例
えばニッケルりん合金メッキ膜5が形成されている。
【0025】上記メッキ膜5が形成されない部位Aは、
例えば、メッキ前にこの部分にマスキングを施しておく
方法、あるいはメッキ後にこの部位のメッキ膜を化学物
質で取り除く方法で形成される。
例えば、メッキ前にこの部分にマスキングを施しておく
方法、あるいはメッキ後にこの部位のメッキ膜を化学物
質で取り除く方法で形成される。
【0026】図1に示すように、上記オルダムリング2
8は、従来例と同様に上記2組のキ−28b、28cを
上記固定スクロ−ル21およびフレ−ム22のそれぞれ
のキ−溝21a、22aに挿入した状態で取り付けられ
る。
8は、従来例と同様に上記2組のキ−28b、28cを
上記固定スクロ−ル21およびフレ−ム22のそれぞれ
のキ−溝21a、22aに挿入した状態で取り付けられ
る。
【0027】このオルダムリング28によって、上記旋
回スクロ−ル22は上記固定スクロ−ル21に対して自
転することなく旋回することができ、これによって、上
記圧縮空間23…内の気体は圧縮されながら回り、この
固定スクロ−ル21の外周部から中心部へ送られて順次
上記吐出口21aから外部へと吐出される。
回スクロ−ル22は上記固定スクロ−ル21に対して自
転することなく旋回することができ、これによって、上
記圧縮空間23…内の気体は圧縮されながら回り、この
固定スクロ−ル21の外周部から中心部へ送られて順次
上記吐出口21aから外部へと吐出される。
【0028】このような構成によれば、上記オルダムリ
ング28の合金メッキ膜5の厚さ(膜厚)を測定する場
合に、機械的測長計や光学的測長計等を用いて上記メッ
キ膜が形成されていない部位Aとその近傍のメッキ膜5
が形成されている部位B(測定部位)との段差量を測定
することで膜厚を測定することができる。
ング28の合金メッキ膜5の厚さ(膜厚)を測定する場
合に、機械的測長計や光学的測長計等を用いて上記メッ
キ膜が形成されていない部位Aとその近傍のメッキ膜5
が形成されている部位B(測定部位)との段差量を測定
することで膜厚を測定することができる。
【0029】このように、膜厚を可視的に測定すること
ができるので、上記メッキ膜5の組成のばらつきにかか
わりなく正確な膜厚を検出することができる。このこと
によって、上記オルダムリングのメッキ膜の厚さを正確
に管理することができるので、組み立て精度が良く、磨
耗が低減され、信頼性の高いスクロ−ル形圧縮機を得る
ことができる。
ができるので、上記メッキ膜5の組成のばらつきにかか
わりなく正確な膜厚を検出することができる。このこと
によって、上記オルダムリングのメッキ膜の厚さを正確
に管理することができるので、組み立て精度が良く、磨
耗が低減され、信頼性の高いスクロ−ル形圧縮機を得る
ことができる。
【0030】また、従来例のように、テストピ−スで膜
厚と磁界の強さとの相関関係を求め、これにより渦電流
式膜厚計で上記膜厚を測定する場合でも、定期的に上記
メッキ膜が形成されいない部位Aとその近傍のメッキ膜
の形成されている測定部位Bとの段差量を用いて正確な
膜厚を測定し、メッキ状態の変化に伴うメッキ膜5の組
成の変化による上記相関関係の狂いを補正するようにす
れば、上記膜厚の正確な値を得ることができる。ただ
し、この場合に正確な補正を行うには、上記測長計で測
定する部位Bと渦電流式の膜厚計で測定する部位とを略
一致させることが必要である。なお、この発明は、上記
一実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を変更
しない範囲で種々変形可能である。
厚と磁界の強さとの相関関係を求め、これにより渦電流
式膜厚計で上記膜厚を測定する場合でも、定期的に上記
メッキ膜が形成されいない部位Aとその近傍のメッキ膜
の形成されている測定部位Bとの段差量を用いて正確な
膜厚を測定し、メッキ状態の変化に伴うメッキ膜5の組
成の変化による上記相関関係の狂いを補正するようにす
れば、上記膜厚の正確な値を得ることができる。ただ
し、この場合に正確な補正を行うには、上記測長計で測
定する部位Bと渦電流式の膜厚計で測定する部位とを略
一致させることが必要である。なお、この発明は、上記
一実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を変更
しない範囲で種々変形可能である。
【0031】例えば、上記一実施例では、図2に示すよ
うに上記メッキ膜5が形成されない部位Aは2箇所であ
ったが、これに限定されるものではなく、2箇所以下で
あっても良いし、3箇所以上であっても良い。
うに上記メッキ膜5が形成されない部位Aは2箇所であ
ったが、これに限定されるものではなく、2箇所以下で
あっても良いし、3箇所以上であっても良い。
【0032】また、上記一実施例では、上記オルダムリ
ングは、キ−28b、28cが上記円環体28aの両表
面にそれぞれ設けられたものであったが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、上記円環体28aの一方の
面のみに、上記固定スクロ−ル21に対応するキ−と旋
回スクロ−ル22に対応するキ−とを互いに直交させた
状態で設けるようにしても良い。また、上記キ−は上記
円環体28aの径方向外側へ突出させた状態で設けられ
るものであっても良い。
ングは、キ−28b、28cが上記円環体28aの両表
面にそれぞれ設けられたものであったが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、上記円環体28aの一方の
面のみに、上記固定スクロ−ル21に対応するキ−と旋
回スクロ−ル22に対応するキ−とを互いに直交させた
状態で設けるようにしても良い。また、上記キ−は上記
円環体28aの径方向外側へ突出させた状態で設けられ
るものであっても良い。
【0033】
【発明の効果】以上のべたように、この発明のスクロ−
ル形圧縮機は、固定スクロ−ルと、この固定スクロ−ル
に対して圧縮空間を介して旋回自在に設けられた旋回ス
クロ−ルと、円環体にキ−部を有しかつ表面には表面処
理膜が形成され、上記旋回スクロ−ルの自転を規制する
オルダムリングとを具備するスクロ−ル式圧縮機であっ
て、上記オルダムリングの非摺動面には、上記表面処理
膜が形成される部位と形成されない部位とを設けるよう
にしたものである。
ル形圧縮機は、固定スクロ−ルと、この固定スクロ−ル
に対して圧縮空間を介して旋回自在に設けられた旋回ス
クロ−ルと、円環体にキ−部を有しかつ表面には表面処
理膜が形成され、上記旋回スクロ−ルの自転を規制する
オルダムリングとを具備するスクロ−ル式圧縮機であっ
て、上記オルダムリングの非摺動面には、上記表面処理
膜が形成される部位と形成されない部位とを設けるよう
にしたものである。
【0034】このような構成によれば、メッキ膜の組成
に関わりなく、上記メッキ膜の厚さを正確に管理するこ
とができるので、磨耗が少なく、信頼性の高いスクロ−
ル形圧縮機を得ることができる。
に関わりなく、上記メッキ膜の厚さを正確に管理するこ
とができるので、磨耗が少なく、信頼性の高いスクロ−
ル形圧縮機を得ることができる。
【図1】この発明の要部の一実施例を示す縦断面図。
【図2】(a)は同じく、オルダムリングを示す斜視
図、(b)は同じく、オルダムリングの一部縦断面図。
図、(b)は同じく、オルダムリングの一部縦断面図。
【図3】(a)は従来例のオルダムリングを示す斜視
図、(b)は同じく、オルダムリングの一部縦断面図。
図、(b)は同じく、オルダムリングの一部縦断面図。
5…メッキ膜、11…密閉ケ−ス、15…フレ−ム、1
5a…キ−溝、21…固定スクロ−ル、22…旋回スク
ロ−ル、22a…キ−溝、28…オルダムリング、A…
メッキ膜が形成されいない部位、B…測定部位。
5a…キ−溝、21…固定スクロ−ル、22…旋回スク
ロ−ル、22a…キ−溝、28…オルダムリング、A…
メッキ膜が形成されいない部位、B…測定部位。
Claims (1)
- 【請求項1】 固定スクロ−ルと、この固定スクロ−ル
に対して圧縮空間を介して旋回自在に設けられた旋回ス
クロ−ルと、円環体にキ−部を有しかつ表面には表面処
理膜が形成され、上記旋回スクロ−ルの自転を規制する
オルダムリングとを具備するスクロ−ル式圧縮機であっ
て、上記オルダムリングの非摺動面には、上記表面処理
膜が形成される部位と形成されない部位とが設けられて
いることを特徴とするスクロ−ル形圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31239791A JPH05149265A (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | スクロ−ル形圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31239791A JPH05149265A (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | スクロ−ル形圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05149265A true JPH05149265A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18028757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31239791A Pending JPH05149265A (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | スクロ−ル形圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05149265A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5704773A (en) * | 1995-05-24 | 1998-01-06 | Sanden Corporation | Oldham coupling mechanism of a scroll type fluid displacement apparatus |
EP0890709A1 (en) * | 1997-07-10 | 1999-01-13 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll hydraulic machine |
EP0974686A2 (en) * | 1998-07-17 | 2000-01-26 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Electroplating process for oldham ring and scroll member type compressor comprising the same |
US6514059B1 (en) * | 1999-06-08 | 2003-02-04 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll compressor |
US20110044833A1 (en) * | 2009-08-21 | 2011-02-24 | Thermo King Corporation | Oldham coupling |
US8514933B2 (en) | 2005-03-01 | 2013-08-20 | Qualcomm Incorporated | Adaptive frame skipping techniques for rate controlled video encoding |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP31239791A patent/JPH05149265A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP0974686A3 (en) * | 1998-07-17 | 2004-01-07 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Electroplating process for oldham ring and scroll member type compressor comprising the same |
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US8287257B2 (en) * | 2009-08-21 | 2012-10-16 | Thermo King Corporation | Oldham coupling |
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