JPH0514852Y2 - - Google Patents
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- JPH0514852Y2 JPH0514852Y2 JP1987084749U JP8474987U JPH0514852Y2 JP H0514852 Y2 JPH0514852 Y2 JP H0514852Y2 JP 1987084749 U JP1987084749 U JP 1987084749U JP 8474987 U JP8474987 U JP 8474987U JP H0514852 Y2 JPH0514852 Y2 JP H0514852Y2
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- molding
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- film
- laminate
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- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、屋根材や壁材等の建材やその他の
種々の分野において用いられる成形用合成樹脂積
層板に関する。
種々の分野において用いられる成形用合成樹脂積
層板に関する。
第3図に例示した従来の合成樹脂積層板は、ポ
リカーボネート樹脂(以下、PCという。)よりな
る基板1にメタクリル酸メチル系の樹脂(以下、
MMAという。)よりなる保護フイルム2を積層
したものである。
リカーボネート樹脂(以下、PCという。)よりな
る基板1にメタクリル酸メチル系の樹脂(以下、
MMAという。)よりなる保護フイルム2を積層
したものである。
上記基板1を構成しているPCは120℃以上の耐
熱性を持つ熱可塑性樹脂で透光性、光沢、機械的
強度、耐衝撃性、寸法安定性、耐寒性等に優れて
いる反面、耐紫外線劣化性等の耐候性に乏しく、
経時により紫外線劣化による黄変を生じて透光性
が低下しやすい難点がある。一方、上記保護フイ
ルム2を構成しているMMAは軟化温度が60〜70
℃であつて、透明性、光沢、耐紫外線劣化性等の
耐候性に優れている。そのため、同図の積層板
は、基板1の紫外線劣化による黄変が保護フイル
ム2によつて抑制され、長期に亘つて高い透光性
と良好な光沢を維持する。また、基板1を構成し
ているPCの特性により優れた耐衝撃性や機械的
強度が維持される。このことから、同図の積層板
を所定形状に成形したものはカーポート等の屋根
材や壁材や天窓として使用できる。
熱性を持つ熱可塑性樹脂で透光性、光沢、機械的
強度、耐衝撃性、寸法安定性、耐寒性等に優れて
いる反面、耐紫外線劣化性等の耐候性に乏しく、
経時により紫外線劣化による黄変を生じて透光性
が低下しやすい難点がある。一方、上記保護フイ
ルム2を構成しているMMAは軟化温度が60〜70
℃であつて、透明性、光沢、耐紫外線劣化性等の
耐候性に優れている。そのため、同図の積層板
は、基板1の紫外線劣化による黄変が保護フイル
ム2によつて抑制され、長期に亘つて高い透光性
と良好な光沢を維持する。また、基板1を構成し
ているPCの特性により優れた耐衝撃性や機械的
強度が維持される。このことから、同図の積層板
を所定形状に成形したものはカーポート等の屋根
材や壁材や天窓として使用できる。
上述した積層板を所定の形状に型押し成形や真
空成形や圧空成形する場合、成形温度は基板1を
構成しているPCの軟化温度よりも高温にする必
要があることは勿論である。一方、PCよりなる
板体を所定形状に成形する場合には成形温度を
160〜170℃程度にしておくと仕上がりが良好にな
ることがわかつている。
空成形や圧空成形する場合、成形温度は基板1を
構成しているPCの軟化温度よりも高温にする必
要があることは勿論である。一方、PCよりなる
板体を所定形状に成形する場合には成形温度を
160〜170℃程度にしておくと仕上がりが良好にな
ることがわかつている。
ところが、上記積層板をPCに対する最適成形
温度である160〜170℃程度に加熱して成形する
と、保護フイルム2を構成しているMMAの軟化
温度が60〜70℃で成形温度よりも大幅に低いた
め、保護フイルム2が加熱されすぎてべとついた
状態となり、成形型の成形面と接触することによ
り成形後の保護フイルム2に表面荒れが生じ、成
形前の保護フイルム2の光沢や透明性が成形によ
つて損なわれる。そのため、成形前の積層板の優
れた光沢や透光性も成形によつて損なわれてしま
うという問題があつた。
温度である160〜170℃程度に加熱して成形する
と、保護フイルム2を構成しているMMAの軟化
温度が60〜70℃で成形温度よりも大幅に低いた
め、保護フイルム2が加熱されすぎてべとついた
状態となり、成形型の成形面と接触することによ
り成形後の保護フイルム2に表面荒れが生じ、成
形前の保護フイルム2の光沢や透明性が成形によ
つて損なわれる。そのため、成形前の積層板の優
れた光沢や透光性も成形によつて損なわれてしま
うという問題があつた。
このような事態を避けるため、基板1を分子量
のちいさいPCにより構成し、上述した温度より
も低い温度で型押し成形することも考えられる
が、PCの軟化特性から成形温度をMMAの軟化
温度である60〜70℃程度にまで低くすることは無
理であり、成形温度がそれより高い範囲ではいか
に成形温度を低くしても上述の問題を生じる。ま
た、成形温度を低くすると、それだけ基板1の成
形性が低下し、成形後に基板1に大きな残留応力
が残つて耐衝撃性等が低下する。
のちいさいPCにより構成し、上述した温度より
も低い温度で型押し成形することも考えられる
が、PCの軟化特性から成形温度をMMAの軟化
温度である60〜70℃程度にまで低くすることは無
理であり、成形温度がそれより高い範囲ではいか
に成形温度を低くしても上述の問題を生じる。ま
た、成形温度を低くすると、それだけ基板1の成
形性が低下し、成形後に基板1に大きな残留応力
が残つて耐衝撃性等が低下する。
本考案は以上の事情に鑑みてなされたもので、
軟化温度が基板よりも低い保護フイルムが成形中
にその軟化温度以上に加熱されたとしても、成形
によつて成形前の光沢や透光性が損なわれること
のない成形用合成樹脂積層板を提供することを目
的とする。
軟化温度が基板よりも低い保護フイルムが成形中
にその軟化温度以上に加熱されたとしても、成形
によつて成形前の光沢や透光性が損なわれること
のない成形用合成樹脂積層板を提供することを目
的とする。
上記目的を達成するために講じた手段は、ポリ
カーボネート樹脂よりなる基板に、この基板より
も軟化温度が低くかつ耐候性に優れたアクリル系
樹脂よりなる保護フイルムが積層され、この保護
フイルムに紫外線吸収剤を含む厚み0.1mm以下の
ポリカーボネート樹脂よりなる表層フイルムが積
層されていることである。
カーボネート樹脂よりなる基板に、この基板より
も軟化温度が低くかつ耐候性に優れたアクリル系
樹脂よりなる保護フイルムが積層され、この保護
フイルムに紫外線吸収剤を含む厚み0.1mm以下の
ポリカーボネート樹脂よりなる表層フイルムが積
層されていることである。
このように構成された積層板によると、アクリ
ル系樹脂よりなる保護フイルムの軟化温度よりも
高い基板の最適成形温度で所定形状に成形した場
合、保護フイルムが成形型の成形面に接触せず、
しかも保護フイルムは基板と表層フイルムとの間
に挾み込まれて保形されるので、その保護フイル
ムが成形中に軟化温度以上に加熱されても成形後
の保護フイルムに表面荒れが生じず、成形前の保
護フイルムの光沢や透明性が成形によつて損なわ
れることはない。また、表層フイルムはポリカー
ボネート樹脂フイルムであるから、上記成形温度
の下では成形前の表層フイルムの透明性や表面状
態が成形によつて損なわれることはない。従つ
て、成形前の積層板の透光性や表面状態が成形に
よつて損なわれない。
ル系樹脂よりなる保護フイルムの軟化温度よりも
高い基板の最適成形温度で所定形状に成形した場
合、保護フイルムが成形型の成形面に接触せず、
しかも保護フイルムは基板と表層フイルムとの間
に挾み込まれて保形されるので、その保護フイル
ムが成形中に軟化温度以上に加熱されても成形後
の保護フイルムに表面荒れが生じず、成形前の保
護フイルムの光沢や透明性が成形によつて損なわ
れることはない。また、表層フイルムはポリカー
ボネート樹脂フイルムであるから、上記成形温度
の下では成形前の表層フイルムの透明性や表面状
態が成形によつて損なわれることはない。従つ
て、成形前の積層板の透光性や表面状態が成形に
よつて損なわれない。
さらに、表層フイルムは紫外線吸収剤を含む厚
さ0.1mm以下のPCフイルムであるので、紫外線劣
化しにくく、たとえ劣化して黄変しても目立つこ
とはない。
さ0.1mm以下のPCフイルムであるので、紫外線劣
化しにくく、たとえ劣化して黄変しても目立つこ
とはない。
第1図は本考案の実施例による成形用合成樹脂
積層板を示している。この積層板は、第3図で説
明した積層板のMMA系保護フイルム2の上にさ
らにPCよりなる表層フイルム3を積層したもの
である。表層フイルム3は紫外線劣化を生じにく
く、たとえ黄変を生じたとしても着色が視認され
ないように紫外線吸収剤を添加してその厚みを
0.1mm以下に形成されている。
積層板を示している。この積層板は、第3図で説
明した積層板のMMA系保護フイルム2の上にさ
らにPCよりなる表層フイルム3を積層したもの
である。表層フイルム3は紫外線劣化を生じにく
く、たとえ黄変を生じたとしても着色が視認され
ないように紫外線吸収剤を添加してその厚みを
0.1mm以下に形成されている。
このような積層板を、PCに対する最適成形温
度である160〜170℃程度に加熱して所定形状に型
押し成形すると、成形前の積層板の優れた光沢や
透明性が成形品にもそのまま保たれ、さらに屋外
に長期間放置したり紫外線照射して表層フイルム
の紫外線劣化を促しても成形品の透光性が実用上
の支障になるほど低下することはなかつた。この
ように保護フイルム2を構成しているMMAの軟
化温度(60〜70℃)が上記成形温度よりも大幅に
低いにもかかわらず成形前の光沢や透光性がその
まま保たれるのは、保護フイルム2が基板1と表
層フイルム3との間に挾み込まれて保形された状
態のまま上記成形温度に加熱されて成形されるの
で成形型の成形面と接触せず、そのために成形面
によつて保護フイルム2の表面状態が乱されない
からである。また、表層フイルム3は基板1と同
じポリカーボネート樹脂フイルムであるから成形
温度に加熱されてもべとつくことはなく、成形型
に接しても表面荒れを生じることはない。また表
層フイルム3には紫外線吸収剤を添加して紫外線
による劣化を抑制している。さらに表層フイルム
3は0.1mm以下の厚みの薄いフイルムを用いてい
るので、例え紫外線吸収剤による黄変の抑制作用
がなくなつて黄変を生じていても、その黄変によ
る着色が視認されないから、成形品の透光性は実
質上損なわれない。また、成形品においては、無
理な温度条件の下での成形に原因する残留応力は
残つていなかつた。
度である160〜170℃程度に加熱して所定形状に型
押し成形すると、成形前の積層板の優れた光沢や
透明性が成形品にもそのまま保たれ、さらに屋外
に長期間放置したり紫外線照射して表層フイルム
の紫外線劣化を促しても成形品の透光性が実用上
の支障になるほど低下することはなかつた。この
ように保護フイルム2を構成しているMMAの軟
化温度(60〜70℃)が上記成形温度よりも大幅に
低いにもかかわらず成形前の光沢や透光性がその
まま保たれるのは、保護フイルム2が基板1と表
層フイルム3との間に挾み込まれて保形された状
態のまま上記成形温度に加熱されて成形されるの
で成形型の成形面と接触せず、そのために成形面
によつて保護フイルム2の表面状態が乱されない
からである。また、表層フイルム3は基板1と同
じポリカーボネート樹脂フイルムであるから成形
温度に加熱されてもべとつくことはなく、成形型
に接しても表面荒れを生じることはない。また表
層フイルム3には紫外線吸収剤を添加して紫外線
による劣化を抑制している。さらに表層フイルム
3は0.1mm以下の厚みの薄いフイルムを用いてい
るので、例え紫外線吸収剤による黄変の抑制作用
がなくなつて黄変を生じていても、その黄変によ
る着色が視認されないから、成形品の透光性は実
質上損なわれない。また、成形品においては、無
理な温度条件の下での成形に原因する残留応力は
残つていなかつた。
第1図に示した積層板は基板1の片面のみに保
護フイルム2が積層されているものであるが、本
考案が対象にしている積層板は同図の構成に限ら
ず、例えば第2図のように基板1の両面に保護フ
イルム2,2が積層されているものも含まれる。
基板1の両面に保護フイルム2,2が積層されて
いる場合には、第2図のようにそれぞれの保護フ
イルム2,2に表層フイルム3,3を積層してお
く必要がある。第1図及び第2図の積層板におい
てポリカーボネート樹脂製の基板1と表層フイル
ム3とは、ポリカーボネートと接着性の良好な
MMA系保護フイルム2を介して積層されてい
て、成形時に伸ばされる力が層間に加わつても剥
離することはないのである。
護フイルム2が積層されているものであるが、本
考案が対象にしている積層板は同図の構成に限ら
ず、例えば第2図のように基板1の両面に保護フ
イルム2,2が積層されているものも含まれる。
基板1の両面に保護フイルム2,2が積層されて
いる場合には、第2図のようにそれぞれの保護フ
イルム2,2に表層フイルム3,3を積層してお
く必要がある。第1図及び第2図の積層板におい
てポリカーボネート樹脂製の基板1と表層フイル
ム3とは、ポリカーボネートと接着性の良好な
MMA系保護フイルム2を介して積層されてい
て、成形時に伸ばされる力が層間に加わつても剥
離することはないのである。
ここで、基板1を構成するPCとして分子量が
30000以上のものを使用すると、成形品の機械的
強度や耐衝撃性などを高めることが可能で、例え
ばカーポートの屋根材として好適に使用できる。
また、表層フイルム3を構成するPCとして分子
量が25000〜28000程度のものを使用し、ベンゾト
リアゾール等の紫外線吸収剤を混入したものを使
用する。
30000以上のものを使用すると、成形品の機械的
強度や耐衝撃性などを高めることが可能で、例え
ばカーポートの屋根材として好適に使用できる。
また、表層フイルム3を構成するPCとして分子
量が25000〜28000程度のものを使用し、ベンゾト
リアゾール等の紫外線吸収剤を混入したものを使
用する。
本考案において、表層フイルムの紫外線劣化に
よる黄変が視認されるか否かの判断は、成形品の
使用目的や使用個所に応じて個別に判断すべき
で、多少の黄変が視認される場合でもそれが大幅
に透光性の低下をきたさず、しかも実用上の支障
にならない程度のものであればその黄変は容認さ
れべきである。従つて、視覚に基づく明確な黄変
による透光性の低下がない限り、保護フイルムの
上に表層フイルムが積層された積層板は本考案の
範囲に含まれる。
よる黄変が視認されるか否かの判断は、成形品の
使用目的や使用個所に応じて個別に判断すべき
で、多少の黄変が視認される場合でもそれが大幅
に透光性の低下をきたさず、しかも実用上の支障
にならない程度のものであればその黄変は容認さ
れべきである。従つて、視覚に基づく明確な黄変
による透光性の低下がない限り、保護フイルムの
上に表層フイルムが積層された積層板は本考案の
範囲に含まれる。
以上説明したように、本考案の成形用合成樹脂
積層板は、ポリカーボネート樹脂基板を耐紫外線
劣化等から保護してその耐候性を改善するための
アクリル系樹脂保護フイルムの軟化温度が基板の
それよりも低いにもかかわらず、アクリル系樹脂
保護フイルムをポリカーボネート樹脂製の表層フ
イルムで覆つているので、基板の最適成形温度で
成形しても、成形型に接する表層フイルムは軟化
するのみでべとつかず、成形品の表面荒れを生ぜ
ず、成形前の積層板の透光性や表面状態が損なわ
れることがない。しかも保護フイルムにより基板
の着色を抑制しているので、経時により成形品の
透光性が低下する心配もないうえ、表層フイルム
は紫外線吸収剤を添加して厚み0.1mm以下にして
いるので、紫外線劣化による黄変もなく、たとえ
黄変しても目立つことがない。従つて、本考案の
積層板を基板の最適成形温度で所定形状に成形し
た成形品は透光性、光沢、機械的強度、耐衝撃
性、寸法安定性、耐寒性等に優れ、しかも耐候性
に優れたカーポート等の屋根材や壁材や天窓等に
好適に使用できる。
積層板は、ポリカーボネート樹脂基板を耐紫外線
劣化等から保護してその耐候性を改善するための
アクリル系樹脂保護フイルムの軟化温度が基板の
それよりも低いにもかかわらず、アクリル系樹脂
保護フイルムをポリカーボネート樹脂製の表層フ
イルムで覆つているので、基板の最適成形温度で
成形しても、成形型に接する表層フイルムは軟化
するのみでべとつかず、成形品の表面荒れを生ぜ
ず、成形前の積層板の透光性や表面状態が損なわ
れることがない。しかも保護フイルムにより基板
の着色を抑制しているので、経時により成形品の
透光性が低下する心配もないうえ、表層フイルム
は紫外線吸収剤を添加して厚み0.1mm以下にして
いるので、紫外線劣化による黄変もなく、たとえ
黄変しても目立つことがない。従つて、本考案の
積層板を基板の最適成形温度で所定形状に成形し
た成形品は透光性、光沢、機械的強度、耐衝撃
性、寸法安定性、耐寒性等に優れ、しかも耐候性
に優れたカーポート等の屋根材や壁材や天窓等に
好適に使用できる。
第1図は本考案の実施例による積層板を示す断
面図、第2図は他の実施例を示す断面図、第3図
は従来の積層板を示す断面図である。 1……基板、2……保護フイルム、3……表層
フイルム。
面図、第2図は他の実施例を示す断面図、第3図
は従来の積層板を示す断面図である。 1……基板、2……保護フイルム、3……表層
フイルム。
Claims (1)
- ポリカーボネート樹脂よりなる基板に、この基
板よりも軟化温度が低くかつ耐候性に優れたアク
リル系樹脂よりなる保護フイルムが積層され、こ
の保護フイルムに紫外線吸収剤を含む厚み0.1mm
以下のポリカーボネート樹脂よりなる表層フイル
ムが積層されていることを特徴とする成形用合成
樹脂積層板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987084749U JPH0514852Y2 (ja) | 1987-05-30 | 1987-05-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987084749U JPH0514852Y2 (ja) | 1987-05-30 | 1987-05-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63192024U JPS63192024U (ja) | 1988-12-12 |
JPH0514852Y2 true JPH0514852Y2 (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=30939529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987084749U Expired - Lifetime JPH0514852Y2 (ja) | 1987-05-30 | 1987-05-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0514852Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59110630U (ja) * | 1983-01-13 | 1984-07-26 | タキロン株式会社 | プラスチツク成型品 |
-
1987
- 1987-05-30 JP JP1987084749U patent/JPH0514852Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63192024U (ja) | 1988-12-12 |
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