JPH05148156A - 血管内皮細胞増殖剤 - Google Patents

血管内皮細胞増殖剤

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JPH05148156A
JPH05148156A JP3314927A JP31492791A JPH05148156A JP H05148156 A JPH05148156 A JP H05148156A JP 3314927 A JP3314927 A JP 3314927A JP 31492791 A JP31492791 A JP 31492791A JP H05148156 A JPH05148156 A JP H05148156A
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JP
Japan
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vascular endothelial
endothelial cell
agent
interleukins
cells
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JP3314927A
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English (en)
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Jun Uchiumi
潤 内海
Nobutake Sakurai
信豪 桜井
Tomoko Fujii
登茂子 藤井
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 インターロイキン6またはインターロイキン
8を有効成分とする血管内皮細胞増殖剤。 【効果】 インターロイキン6またはインターロイキン
8は優れた血管内皮細胞増殖促進作用があるため、特に
火傷や創傷などの治癒促進剤、炎症時の組織修復剤およ
び血管障害の治療剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬あるいは診断薬と
して、さらには血管内皮研究上有用である新規な血管内
皮細胞増殖剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、日本人の死亡率の上位を占める、
脳卒中、心臓病の主原因は血管の老化、損傷、機能低下
と考えられている。血管内皮細胞は血管の内腔を覆う単
層を形成する細胞であり、血管の老化や損傷を引き起こ
す動脈硬化の原因である脂質代謝にも関与していること
が推察されている。また、悪性腫瘍の増殖は血管新生と
密接に関連しており、血管内皮細胞の増殖が必須条件で
ある。さらには、やけどや創傷の治療にも血管新生が必
要であり、血管内皮細胞増殖因子の関与が明らかであ
る。
【0003】以上のことから、血管内皮細胞増殖活性を
有する血管内皮細胞増殖剤(Endothlial cell growth a
gent、以下、ECGAと略す)を調製してその利用がで
きれば、動脈硬化に伴う血管内皮損傷の保護薬および治
療薬、またやけどや創傷などの治療促進薬となり得るこ
とが期待できる。またECGAは、血管内皮を被覆した
生体適合性の良い人口血管を作成する際の血管内皮形成
剤としても利用できる。さらに、ECGAの拮抗薬は血
管新生を阻害すると考えられることから、ECGAは、
抗悪性腫瘍および慢性関節リウマチや網膜症や治療開発
のための極めて有用な材料の一つとなり得ることが期待
できる。
【0004】このように、ECGAの医療上における存
在価値は極めて高く、ちなみに、悪性腫瘍、脳卒中、心
臓病が、日本人の死亡率の上位3位までを占めているこ
と(昭和61年度)から考えても、ECGAの医療への
利用、応用の有用性は明らかである。
【0005】今まで述べてきた背景と期待から、ECG
Aの研究は近年、精力的に行なわれており、たとえば、
ポリペプチド系では現在までに、FGF(fibroblastgro
wthfactor)、PD−ECGF(platelet-derived endo
thelial cell growth factor 、VPF/VEGF(vas
cular permeability factor/vascular endotherialgrow
th factor )、f−ECGF(fibroblast-derived end
othelial cell growth factor )などが血管内皮に増殖
促進活性を有する因子として見つかっている(総説とし
て:内海潤、BIOmedica,,1484-1488, 199
0 )。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ECGAの有用性の高
さから、すでに述べてきたように種々のECGAのため
の因子が探索され、発見されてきている。しかしその応
用展開と実用化のための研究はまだ続けられており、そ
の一方でさらに新規で有用なECGA候補となる因子を
探す努力も続けられている。作用メカニズムが異なる複
数のECGAの併用により、単独因子よりもさらに高い
効果も期待できることから、いろいろなタイプのECG
Aが開発され、それらの活性や作用点、特性などを吟味
しながら使いわけていくことが望まれている。しかしな
がら現状は数種のECGA候補因子が見出だされつつあ
るところであり、さらなるECGA候補因子の探索と実
用化のための研究が課題として残されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、インターロイ
キン類を有効成分とするECGAであり、インターロイ
キン類としては特に限定されないが、好ましくはインタ
ーロイキン6(以下、IL−6略す)および/またはイ
ンターロイキン8(以下、IL−8略す)を有効成分と
するポリペプチド系のECGAであり、さらにグルココ
ルチコイドを含有する場合も含まれる。
【0008】IL−6は184残基のアミノ酸からなる
糖タンパク質であり、Bリンパ球の抗体産生細胞への分
化を誘導する因子として発見され、現在までに肝細胞刺
激作用や骨髄種細胞の増殖作用、血小板産生の促進作
用、腎メサンギウム細胞の増殖促進、急性期タンパク質
の誘導など多彩な生理活性が知られている(総説とし
て:中嶋弘一と平野俊夫、癌と化学療法、18,505
−514,1991)。
【0009】また、IL−8は好中球走化性因子として
発見されたアミノ酸72残基からなるポリペプチドであ
り、好中球の活性化も行なうほか、Tリンパ球の走化性
誘導、好塩基球のヒスタミン放出促進、単球の血管内細
胞への付着促進などの作用を有する(久野耕嗣と松島綱
治、免疫薬理、、197−205,1991)。
【0010】これらサイトカインの血管内皮細胞増殖促
進活性についてはまだ報告がなく、本発明によって明ら
かにされた。しかるに、IL−6についてはMayら
(Biochem. Biophys. Commun., 159, 991-998, 1989 )
によってヒト臍帯静脈由来血管内皮細胞(HUVEC)
に対して増殖阻害作用をもつことが示唆されているが、
実験に用いたサンプル中に混入する恐れのあるエンドト
キシンによるHUVEC増殖阻害作用を否定できない。
本発明で発見されたIL−6のHUVEC増殖促進作用
はエンドドキシンが生物的作用を誘導しないレベルにま
で除去されたサンプルを用いて得られた結果であり、I
L−6の本質的な作用と考えられる。
【0011】ECGAの有効成分として用いる場合のI
L−6またはIL−8は、天然の細胞から産生されたも
の、あるいは遺伝子組換え技術を用いて作製されたも
の、さらには化学合成されたもののいずれでも良く、特
に限定されない。
【0012】IL−8またはIL−6の産生細胞として
は、正常細胞では末梢血白血球、線維芽細胞、角化細
胞、血管内皮細胞などがあげられ、LPS(リポ多糖)
やポリI:ポリCなどの誘発剤、あるいはIL−1、T
NF(腫瘍壊死因子)などのサイトカインで誘導するこ
とでIL−8またはIL−6が産生される。腫瘍細胞に
おいてはIL−8またはIL−6の持続産生株が得られ
れば効率良く生産することができる。また遺伝子組換え
技術を用いて生産する場合には、CHO(チャイニーズ
ハムスター卵巣)細胞、マウスC127細胞などを宿主
細胞に用いることができる。同様にカイコ、夜盗蛾など
の昆虫細胞、大腸菌、枯草菌、酵母などの微生物を宿主
とすることも可能である。
【0013】正常細胞あるいは腫瘍細胞で産生する場合
はその培養上清、また遺伝子組換え動物細胞を用いる場
合はその培養上清、遺伝子組換え昆虫細胞あるいは成虫
においてはその培養上清か虫体抽出液、さらに遺伝子組
換え微生物にあってはその培養上清あるいは菌体抽出液
をそれぞれ原料として、種々のクロマトグラフィーによ
り分離することができる。クロマトグラフィーはIL−
6またはIL−8に親和性をもつものであれば、いずれ
も利用できる。例えば、二酸化ケイ素やリン酸カルシウ
ムを素材とするカラム、ヘパリンや疎水基をリガンドと
して有するカラム、金属キレートカラム、イオン交換カ
ラムなどであり、さらに分子ふるいカラムも利用可能な
担体として挙げることができる。
【0014】経口投与のための剤形としては、具体的に
は錠剤、丸剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ
剤、乳剤、懸濁剤などが挙げられる。かかる剤形は自体
公知の方法によって製造され、製剤分野において通常用
いられる担体もしくは賦形剤を含有するものである。非
経口投与のための剤形としては、たとえば、軟膏剤、注
射剤、湿布剤、塗布剤、吸入剤、坐剤、経皮吸入剤など
が挙げられる。
【0015】有効成分として用いられるIL−6または
IL−8の作用濃度範囲は0.1ng/ml〜100μ
g/mlであり、好ましくは0.01〜10μg/ml
である。これらは単独あるいは両者一緒に用いることで
有効成分としての能力を発現させることができる。
【0016】またグルココルチコイドを用いる場合は、
天然物(コルチゾール(ヒドロコルチゾン)、コルチコ
ステロン、コルチゾンなど)、あるいは化学合成物(デ
キサメタジン、プレドニゾロンなど)のどちらでも良
く、その作用濃度範囲は10-9〜10-3Mであり、好ま
しくは10-7〜10-4Mである。
【0017】本発明の血管内皮細胞増殖剤の有効投与量
および投与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、治療
すべき症状の性質もしくは重篤度によっても異なるが、
通常0.1〜100μg/kg、好ましくは1〜10μ
g/kgを一回または数回に分けて投与することができ
る。
【0018】なお、本発明にかかるIL−6の定量は抗
IL−6モノクローナル抗体を用いた酵素免疫測定法
(EIA)(Ida et. al., Biochem. Biophys. Res. Com
mun.,165, 728-734, 1989) やヒトBCDFに反応して
IgMを産生するヒトB細胞株CL−4(Hirano et a
l., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 82, 5490-5494,198
5)、あるいはIL−6依存性マウスハイブリドーマ7T
D1株(Snick et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 8
3, 9678-9683, 1986) の増殖性を指標として定量するこ
とができる。同様にIL−8も、EIA(DeForge and
Remick, Immunol. Inuest., 20, 89-97, 1991 )、ある
いはヒト好中球(Yoshimura et al., J. Immunol., 13
9, 788-793, 1987 )やラット好中球(Watanabe dt a
l., Jap. J. Pharmacol., 39, 102-104, 1985)の走化
能を指標にして定量することができる。
【0019】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0020】実施例1 天然型IL−6の調製:ヒト線維芽細胞を1×106
胞/mlで5%新生仔ウシ血清を含むイーグルMEM1
リットルに播種し、2リットルのガラス培養層で0.3
%マイクロキャリヤー(“Cytodex1”、ファル
マシア社)に接着させて、攪拌しながら37℃、5日間
培養した。その後、無血清イーグルMEM培地1リット
ルに交換し、100国際単位/mlでヒト・インターフ
ェロンβを加えた。24時間後、さらにポリ(I):ポ
リ(C)を10μg/mlで加え、その2時間後、少量
のメチルセルロースを含むイーグルMEM培地に置換
し、その後6日間培養を続けた。培養終了後、マイクロ
キャリヤーを沈降させた後、上清を別の容器に移し、I
L−6精製原液とした。
【0021】このIL−6精製原液から次に示すよう
に、シリカ、ヘパリン、逆相クロマトグラフィーにより
IL−6を分離した。フィルターで濾過して不容物を除
去した精製原液1リットルを高圧蒸気滅菌したシリカカ
ラム(8ml、5000nmpore、富士デビソン)に流
し、20mMリン酸緩衝液(PB)(pH7)25ml
で.洗浄した後、20mM塩酸(pH2)で溶出を行な
い、IL−6画分10mlを得た。この画分に0.3M
リン酸水素2ナトリウム溶液を添加してpH6.4に調
製し、沈殿物を遠心分離(3000rpm、30分)し
てから“AF−ヘパリン・トヨパール650M”カラム
(1ml、東ソー)に遠心上清をかけた。このカラムを
10mMPB(pH6.4)5mlで洗浄後、さらに
0.3M塩化ナトリウムを含む20mMPB(pH7.
2)5mlでIL−6を溶出させた。このIL−6画分
に5M塩化ナトリウムを添加し、最終塩化ナトリウム濃
度が3Mとなるように調整し、“ブチルトヨパール65
0M”カラム(1ml、東ソー)に流してIL−6を吸
着させた。この後、、2M塩化ナトリウムを含む20m
M PB(pH7.2)、2M塩化ナトリウムを含む2
0mM塩酸(pH1.8)、20mM塩酸(pH1.
8)、0.5M PB(pH5.8)、50mMPB
(pH5.8)でそれぞれ5mlずつ洗浄し、最後に5
0mM PB(pH7.2)2mlでIL−6を回収し
た。得られた標品はC18−HPLCおよびSDS−ポ
リアミドケル電気泳動による純度検定で純度95%以上
を示した。また、この標品のエンドトキシン含量は“エ
ンドスペシー”(生化学工業)による測定で0.05E
U(エンドトキシン・ユニット)/mlであった。
【0022】実施例2 天然型IL−8の調製法:ヒト線維芽細胞を1×106
細胞/mlで5%新生仔ウシ血清を含むイーグルMEM
1リットルに播種し、2リットルのガラス培養層で0.
3%マイクロキャリヤー(“Cytodex1”、ファ
ルマシア社)に接着させて、攪拌しながら37℃、5日
間培養した。その後、無血清イーグルMEM培地1リッ
トルに交換し、100国際単位/mlでヒト・インター
フェロンβを加えた。24時間後、さらにポリ(I):
ポリ(C)を10μg/mlで加え、その2時間後、少
量のメチルセルロースを含むイーグルMEM培地に置換
し、その後6日間培養を続けた。培養終了後、マイクロ
キャリヤーを沈降させた後、上清を別の容器に移し、I
L−8精製原液とした。
【0023】このIL−8精製原液から次に示すよう
に、シリカ、ヘパリン、逆相クロマトグラフィーにより
IL−8を分離した。フィルターで濾過して不容物を除
去した精製原液1リットルを高圧蒸気滅菌したシリカカ
ラム(8ml、5000nmpore、富士デビソン)に流
し、20mMリン酸緩衝液(PB)(pH7)25ml
で.洗浄した後、20mM塩酸(pH2)で溶出を行な
い、IL−8画分10mlを得た。この画分に0.3M
リン酸水素2ナトリウム溶液を添加してpH6.4に調
整し、沈殿物を遠心分離(3000rpm、30分)し
てから“AF−ヘパリン・トヨパール650M”カラム
(1ml、東ソー)に遠心上清をかけた。このカラムを
10mMPB(pH6.4)5mlで洗浄後、さらに
0.3M塩酸ナトリウムを含む20mMPB(pH7.
2)5mlで洗浄、続いて2M塩化ナトリウムを含む2
0mM PB(pH7.2)2mlでIL−8を溶出さ
せた。さらに純度を上げるために、2mlkIL−8画
分をC18カラム(”ZorboxPRO−10 P
L”、4.6×250mm、三井東圧)に吸着させ、
0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)(pH2)を含む
アセトニトリルの濃度勾配溶離による高速液体クロマト
グラフィー(HPLC)によりIL−8を分離した。得
られた標品はC18−HPLCおよびSDS−ポリアミ
ドケル電気泳動による純度検定で純度95%以上を示し
た。また、この標品のエンドトキシン含量は“エンドス
ペシー”(生化学工業)による測定で0.05EU/m
lであった。IL−8精製標本はTFAとアセトニトリ
ルを除去するため凍結乾燥を行なって実験に供した。
【0024】実施例3 ヒト血管内皮細胞増殖活性測定:分娩後に廃棄されたヒ
ト臍帯から分離された血管内皮細胞(endothelial cel
l: EC)を被験細胞として、次の通り行なった。
【0025】ECを25cm2 プラスチックフラスコ中で
10%ウシ胎児血清を含むM199培地(Flow社)8m
lに、ECの増殖支持因子としてヒト線維芽細胞の無血
清培養上清(fibroblast-conditioned medium:FCM)
を10%で加え、37℃、5%CO2 でコンフルエント
になるまで培養を続けた。
【0026】コンフルエントになったECを0.25%
トリプシン処理して剥がし、2.5%ウシ胎児血清およ
び10%FCMを含むM199培地中に懸濁し、I型コ
ラーゲンをコートした24ウェル・プラスチック・プレ
ート(Corning 社)に5000個/0.5ml/ウェル
で播種した。37℃、1日培養後、実施例1および2で
得られたIL−6およびIL−8を適量加えて、さらに
37℃、5%CO2 下で5日間培養を続けた。また、グ
ルココルチコイドの併用効果を調べる際には、ヒドロコ
ルチゾン(和光純薬)を10-4Mで各ウェルに加えて培
養した。培養終了後、各ウェルのECを0.25%トリ
プシンで剥がし、コールカウンターZMで細胞数を計測
した。この測定では1測定条件について3ウェルを使用
し、細胞数は対照に対する割合(%)で算出し、同時に
標準偏差も求めた。
【0027】この結果を、図1(IL−6のEC増殖促
進作用)、図2(IL−8のEC増殖促進作用)、およ
び図3(IL−6とIL−8の併用によるEC増殖促進
作用)に示す。図1および図2から明らかなように、I
L−6(図1)、IL−8(図2)ともに、培養液中へ
の添加量の増加に伴ってECの増殖促進が認められ、そ
の効果は10-4Mヒドロコルチゾン(HC)存在下によ
り顕著であった。また、図3に示したように、IL−6
とIL−8の併用でもECの増殖促進効果が認められ
た。
【0028】
【発明の効果】本発明のIL−6またはIL−8の単
独、あるいは両者を有効成分とする血管内皮細胞増殖剤
は、火傷や創傷などの治癒促進剤、炎症時の組織修復剤
および血管障害の治療剤として有用である。さらに、I
L−6が有効成分の場合には、該因子の既知活性である
抗体産生促進作用、またIL−8が有効成分の場合に
は、該因子の既知活性である好中球遊走作用、さらには
ヒドロコルチゾン併用の場合には該因子の既知活性であ
る抗炎症作用などにより、血管内皮細胞増殖剤としての
創傷治癒作用や組織修復作用がより効果的に発現される
ことが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒドロコルチゾン(HC)の存在下および非
存在下におけるインターロイキン6の血管内皮細胞(E
C)増殖促進作用を示す。
【図2】 ヒドロコルチゾン(HC)の存在下および非
存在下におけるインターロイキン8の血管内皮細胞(E
C)増殖促進作用を示す。
【図3】 インターロイキン6およびインターロイキン
8の併用時の血管内皮細胞(EC)増殖促進作用を示
す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターロイキン類を有効成分とする血
    管内皮細胞増殖剤。
  2. 【請求項2】 インターロイキン類がインターロイキン
    6および/またはインターロイキン8である請求項1記
    載の血管内皮細胞増殖剤。
  3. 【請求項3】 有効成分としてさらにグルココルチコイ
    ドを含有する請求項1または2記載の血管内皮細胞増殖
    剤。
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Cited By (2)

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WO2002036164A1 (fr) * 2000-10-27 2002-05-10 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Agent abaissant le taux sanguin de vegf contenant un antagoniste de il-6 en tant que principe actif
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