JPH0514797A - ビデオカメラ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、揺れ補正付ビデオカメラ装置に関
し、屋外使用，屋内使用をとわず、高ＳＮ比，低残像特
性を備えたビデオカメラ装置の提供を目的とする。 【構成】 赤外線検出回路１１２を設けて、屋外光と屋
内光の判別を行ない、撮像素子駆動制御回路１１３に制
御信号を送って、屋外では電子シャッタ速度を速くし、
屋内では電子シャッタ速度を遅くする構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、揺れ補正を行なうビデ
オカメラ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ビデオカメラ装置は、小型，軽
量，多機能化が進み、その機能の一つとしてビデオカメ
ラの揺れを補正する揺れ補正機能が有望視されている。

【０００３】以下図面を用いながら従来の揺れ補正付ビ
デオカメラ装置の一例について説明する。

【０００４】図３は従来の揺れ補正付ビデオカメラ装置
のブロック図を示し、３０１は光学レンズ、３０２は撮
像素子、３０３は撮像素子３０２から出力される信号を
処理し所定の信号を得る信号処理部、３０４は信号処理
回路３０３の出力信号をＡＤ変換するＡＤ変換器、３０
５はＡＤ変換器の出力に揺れ補正を行なう動き補正回
路、３０６はＡＤ変換器３０４の出力を記憶するところ
の動き補正回路３０５の一部を構成しているメモリ回
路、３０７は動き補正回路３０５の一部を構成するメモ
リ回路３０６の出力に対して補間演算を行なう補間演算
回路、３０８は補間演算回路３０７の出力をＤＡ変換す
るＤＡ変換器、３０９はビデオカメラの揺れを検出する
動き検出装置、３１０は普通モードと動き補正モードと
を選択するモード選択回路、３１１はモード選択回路３
１０で動き補正モードが選択された場合に、動き検出装
置３０９の出力を受けて動き補正信号を動き補正回路３
０５へ出力し動き補正を行なうように制御し、またモー
ド選択回路３１０で普通モードが選択された場合には、
動きが行なわないように動き補正回路３０５を制御する
動き補正制御回路、３１２は電子シャッタ機能を備え、
モード選択回路３１０の出力によって電子シャッタ速度
（以下、撮像素子の光電変換，電荷蓄積時間という）制
御を行なう撮像素子駆動制御回路、３１３は撮像素子駆
動制御回路３１２の出力により撮像素子３０２を駆動す
るための撮像素子駆動回路である。

【０００５】図４は従来のモード選択による電子シャッ
タ制御を示した図である。シャッタ速度は動き補正を行
なうときは１／１００に動き補正を行なわないときは１
／６０に設定されている。

【０００６】光学レンズ３０１を通して得られた信号は
撮像素子３０２に入射し電気信号に変換された後に、信
号処理部３０３に入力され所定の処理を行なった後にＡ
Ｄ変換器３０４でディジタル信号に変換され、メモリ回
路３０６に書き込まれる。そして、動き検出装置３０９
により得られた動き検出量は動き補正制御回路３１１に
送られ処理を行なうことによってメモリ回路３０６から
の読み出しタイミングを制御し、また、補間演算回路３
０７で内挿補間を行なうことにより、画面の一部を拡大
した形で出力されＤＡ変換器３０８を通して映像信号と
して出力される。また一方では、フィールド内残像、す
なわち高周波振動による残像成分を減少させることを目
的として撮像素子駆動制御回路３１２において、適切な
電子シャッタ速度を設定して、撮像素子３０２における
電荷の蓄積時間を制御し、フィールド内残像の低減を行
なっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、揺れ補正を行なうと、電子シャッタ速度
を上げたとき、屋内光で十分な信号が得られないためＳ
／Ｎが劣化する。また電子シャッタ速度を下げるとフィ
ールド残像が目立ち不自然な画面となる。

【０００８】本発明は上記課題を解決するもので、屋外
使用，屋内使用をとわず、高ＳＮ比，低残像特性を備え
たビデオカメラ装置の提供を目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために赤外線検出回路を設けて、屋外光と屋内光の
判別を行ない、屋外では電子シャッタ速度を速くし、屋
内では電子シャッタ速度を遅くする構成を有する。

【００１０】

【作用】本発明は上記構成により、屋外と屋内で電子シ
ャッタ速度を切り換えるので、Ｓ／Ｎとフィールド残像
との性能を両立させることが可能となる。

【００１１】

【実施例】以下、図面を用いながら本発明のビデオカメ
ラ装置の一例について説明する。

【００１２】図１は本発明の一実施例のビデオカメラ装
置のブロック図であり、１０１は光学レンズ、１０２は
撮像素子、１０３は撮像素子１０２から出力される信号
を処理し所定の信号を得る信号処理部、１０４は信号処
理回路１０３の出力信号をＡＤ変換するＡＤ変換器、１
０５はＡＤ変換器の出力に動き補正する動き補正回路、
１０６はＡＤ変換器１０４の出力を記憶するところの動
き補正回路１０５の一部を構成しているメモリ回路、１
０７は動き補正回路１０５の一部を構成するメモリ回路
１０６の出力に対して補間演算を行なう補間演算回路、
１０８は補間演算回路１０７の出力をＤＡ変換するＤＡ
変換器、１０９はビデオカメラの揺れを検出する動き検
出装置、１１０は普通モードと動き補正モードとを選択
するモード選択回路、１１１はモード選択回路１１０で
動き補正モードが選択された場合に、動き検出装置１０
９の出力を受けて動き補正信号を動き補正回路１０５へ
出力し動き補正を行なうように制御し、またモード選択
回路１１０で普通モードが選択された場合には、動き補
正が行なわないように動き補正回路１０５を制御する動
き補正制御回路、１１２はビデオカメラの周囲光の赤外
線を検出する赤外線検出回路、１１３はモード選択回路
１１０の出力と赤外線検出回路１１２の出力によって電
子シャッタ速度の制御を行なう撮像素子駆動制御回路、
１１４は撮像素子駆動制御回路１１３の出力により撮像
素子１０２を駆動するための撮像素子駆動回路である。

【００１３】図２は図１で示したビデオカメラ装置の電
子シャッタ速度制御方法を示すグラフである。

【００１４】横軸は赤外線検出装置１１２の出力信号レ
ベル、縦軸は電子シャッタ速度を示す。実線Ａはモード
選択回路１１０で動主補正モードを選択した場合の電子
シャッタ速度を示し、点線Ｂはモード選択回路１１０で
普通モードを選択した場合の電子シャッタ速度を示す。

【００１５】光学レンズ１０１を通して得られた信号は
撮像素子１０２で電気信号に変換され、信号処理部１０
３で所定の信号処理を行なった後ＡＤ変換器１０４によ
ってディジタル信号に変換され動き補正回路１０５に入
力される。ここでモード選択回路１１０で動き補正モー
ドが選択された場合、赤外線検出回路１１２でビデオカ
メラの周囲光を検知し、その出力が所定の値（図２のレ
ベルａ）になるまでは周囲光が屋内であると判断し撮像
素子駆動制御回路１１３で電子シャッタ速度を１／１０
０に設定して撮像素子１０２を駆動する。赤外線検出回
路１１２の出力が図２のレベルａとｂの間の場合には、
撮像素子駆動制御回路１１３で電子シャッタ速度を１／
１００と１／２５０の間で赤外線検出回路１１２の出力
に応じて変化させて撮像素子１０２を駆動する。赤外線
検出回路１１２の出力が図２のレベルｂ以上の場合は、
周囲光が屋外であると判断して撮像素子駆動制御回路１
１３で電子シャッタ速度を１／２５０に設定して撮像素
子１０２を駆動する。このように電子シャッタ速度の制
御された信号が上述のように動き補正回路１０５に入力
された後、動き補正制御装置１１１の出力によって動き
補正を行なってＡＤ変換器１０８を通して外部に出力さ
れる。

【００１６】モード選択回路１１０で普通モードが選択
された場合は、赤外線検出回路１１２の出力にかかわら
ず、図２の点線Ｂのように電子シャッタ１／６０で制御
され、かつ、動き補正も行われない。

【００１７】このように本発明の実施例のビデオカメラ
装置によれば、赤外線検出回路を使用して屋外か屋内で
あるかを判断して電子シャッタ速度の設定を変えている
ので、屋外，屋内をとわず、高ＳＮ比，低残像の撮像が
できる。

【００１８】なお、本実施例では赤外線検出回路を設け
たが、紫外線の検出でもよく、要するに、屋外・屋内，
明所・暗所の区別ができるセンサ素子であれば、任意の
素子を用いた検出回路が使用できる。

【００１９】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、屋外・屋内の判断を行い電子シャッタ速度
を変化させることにより、Ｓ／Ｎとフィールド残像の両
特性が両立できるビデオカメラ装置が提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のビデオカメラ装置のブロッ
ク図

【図２】同装置の動作を説明するためのグラフ

【図３】従来のビデオカメラ装置のブロック図

【図４】従来のビデオカメラ装置を説明するためのグラ
フ

【符号の説明】

１０５ 動き補正回路 １０９ 動き検出装置 １１０ モード選択回路 １１１ 動き補正制御回路 １１２ 赤外線検出回路 １１３ 撮像素子駆動制御回路 １１４ 撮像素子駆動回路

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 撮像素子からの出力映像信号を得るのに
   必要な光電変換および電荷蓄積の時間を切り替える機能
   を有する撮像素子駆動回路と、ビデオカメラ装置の動き
   を検出し検出信号を出力する動き検出装置と、前記動き
   検出信号を受けて画像動き補正制御信号を出力する動き
   補正制御回路と、前記動き補正制御信号を受けて前記ビ
   デオカメラ装置の揺れによる画像の動きを補正するよう
   に構成された画像動き補正回路と、普通モードと動き補
   正モードとを選択するモード選択回路と、赤外線を検出
   する赤外線検出回路と、前記赤外線検出回路の出力と前
   記モード選択回路の出力とを受けて前記光電変換電荷蓄
   積時間を制御する撮像素子駆動制御回路とを備え、動き
   補正モード時には前記動き補正回路によって前記ビデオ
   カメラ装置の揺れによる画像の動きを補正すると同時
   に、前記撮像素子制御回路は前記赤外線検出回路の出力
   が第１のレベルに達するまでは前記光電変換電荷蓄積時
   間を第１の時間に設定し、前記赤外線検出回路の出力が
   第１のレベルより高い第２のレベル以上になれば前記第
   １の時間より速い第２の時間に設定し、前記赤外線検出
   回路の出力が前記第１のレベルと前記第２のレベルの間
   に存在するときは前記第１と第２の時間との間に時間に
   設定するようにしてなるビデオカメラ装置。