JPH05147973A - 釉薬組成物及び施釉方法 - Google Patents

釉薬組成物及び施釉方法

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JPH05147973A
JPH05147973A JP15218591A JP15218591A JPH05147973A JP H05147973 A JPH05147973 A JP H05147973A JP 15218591 A JP15218591 A JP 15218591A JP 15218591 A JP15218591 A JP 15218591A JP H05147973 A JPH05147973 A JP H05147973A
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John F Clifford
ジヨン・フランシス・クリフオード
Wattsneek Ivan
アイヴアン・ウオツニーク
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 毒性が最小限であり、かつ鉛、カドミウム、
砒素、バリウム及びアンチモンを実質的に含有しない釉
薬を提供する。 【構成】 重量%でSiO:35−60%、Bi
:5−45%、Al:5−20%、B
1−15%、CaO、MgO、SrO又はBaOの少な
くとも1種:2−20%、LiO、NaO、K
の少なくとも1種:1−10%、及び他の任意成分から
なり、かつBaOを2重量%より多い量で含有していな
いことを特徴とする骨灰磁器及び細粒磁器用の釉薬組成
物より構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毒性が最小限であり、か
つ鉛、カドミウム、砒素、バリウム及びアンチモンを実
質的に含有していない釉薬(glaze)に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】幾つかの理由で、被覆され
るべきセラミック製品の性質に合った適当な性質を有す
る、鉛を含有していない釉薬の開発が非常に望ましい商
業的目標となっている。先ず第一に、不適当に配合され
かつ焼成された鉛含有釉薬をセラミック製品で使用する
ことにより鉛中毒が時折発生している。安全でかつ釉薬
が接触する食品に対して許容される鉛の放出量について
の最近の条件に適合する鉛含有釉薬も調製することがで
きるが、上記の鉛中毒の問題は鉛を使用しないことで回
避することができる。更に鉛を使用することに関連して
生じる種々の汚染の制御及び排水中の鉛の濃度に対する
制限は、鉛を含有しない釉薬を使用することによって回
避することができる。
【0003】セラミックの分野においては、釉薬は典型
的にはセラミック物品上に焼付された透明又は不透明な
ガラス状被膜又は該被膜を形成する成分の混合物である
と定義されている。釉薬には主として2種のタイプ即
ち”生(raw)”と”フリット化(fritted) ”とがある。
【0004】”生”釉薬は典型的には微粉砕された、不
溶性の選鉱(beneficiated)天然材料−陶土や霞石閃長岩
の如き鉱石及び岩石の混合物からなっている。生釉薬は
典型的には磁器の如き基体上で高い焼成温度(1150
℃以上)で使用されている(磁器の場合、1300
℃)。
【0005】”フリット化”釉薬は、成分の全部又は一
部が予め溶融及び冷却されて1種又はそれ以上のフリッ
トにされた場合のものである。このフリットを粉砕し、
そして他の構成成分(陶土の如き天然材料)と混合して
最終の釉薬組成物を調合する。
【0006】フリット化は通常は、他の理由から、均一
性を改善し、水溶性又は毒性のある成分を不溶性にする
為に行われる。フリット化釉薬は通常は1150℃以下
で焼成されるセラミック製品に使用される。
【0007】本明細書に記載される組成は、釉薬被膜の
最終組成物に適用され、一部は入手、経済性及び選択の
問題である、それらを形成する構成成分に使用される。
本発明の釉薬組成物はフリット化釉薬として利用される
であろうが、これに限定されるものではない。釉薬の組
成は、基体に対する接着性、基体の熱膨張性に適合する
熱膨張性、透明性又は不透明性、表面仕上り及びキメ(t
exture)及び耐薬品性の如きある種の十分に明確な性質
を確保するために選択される。
【0008】セラミック製品は種々のカテゴリーのもの
に分類され、一般的にはセラミック製品の最も美しいタ
イプの1つが、殆ど英国だけで製造されている骨灰磁器
(bone china)であると考えられている。骨灰磁器は一般
的用語であって、次の概略の組成(%);仮焼骨灰40
−50:陶土25−30;陶石(china stone)25−3
0の組成の基体から作成されたガラス状で半透明な陶磁
器を記載するのに使用されている。骨灰磁器は、特徴的
な非常に高い光沢の透明な釉薬層を有する故に高く評価
されているが、この釉薬層は以前は比較的多量の鉛を釉
薬中に包含させることによってしか得ることができなか
った。従って、骨灰磁器及び細粒(fine)磁器に使用する
のに適した、鉛を含有しない釉薬が強く要望されてい
る。
【0009】各種の鉛を含有しない釉薬は公知文献に記
載されており、その特定の例は次の公知文献に記載され
ている。米国特許第4285731号明細書には実質的
に鉛とカドミウムとを含有しないフリット組成物が記載
されており、このフリットは、酸化物を基準として下記
の成分から実質的に構成されている。 SiO : 35−47 B : 5.5−9 BaO : 24−42 TiO : 1.5−4 ZrO : 6−10 LiO : 1−5 SrO : 0−8 MgO : 0−5 CaO : 0−5 ZnO : 1−10 Bi : 0−8 SrO+MgO+CaO+ZnO+Bi : 0−10 上記のフリットは約65−75×10−7/℃の熱膨張
係数、約700℃−950℃で焼成するのに適した粘度
及び酸及び塩基に対しての優れた耐久性を示す。
【0010】米国特許第4282035号明細書にもま
た鉛及びカドミウムを含有しないフリットが記載されて
おり、これらのフリットは約52−65×10−7/℃
の熱膨張係数、約850℃−1100℃の焼付温度(mat
uring temperature)、酸及び塩基に対して優れた耐久性
を示し、酸化物の重量基準で下記の成分から本質的に構
成されている。 SiO : 51−60 B : 4.5−8 BaO : 0−13 SrO : 0−18 BaO+SrO : 6−30 ZrO : 4−8 Al : 5−8 LiO : 0−4 NaO : 0−5 KO : 0−5 LiO+NaO+KO : 1−5 MgO : 0−6 CaO : 0−12 Bi : 0−10 MgO+CaO+Bi : 0−20
【0011】米国特許第4554258号明細書には、
Bi、B、SiOからなり、ROが2
−8%でありROが0−9重量%である鉛、カドミウム
及び砒素を含有しないガラスフリット組成物が記載され
ている。米国特許第4590171号明細書にもまた酸
化物基準の重量%で下記成分からなる鉛及びカドミウム
を含有しないフリットが記載されている。 LiO : 3−4 NaO : 0.75−3 BaO : 3.5−9.5 B : 14−17.5 Al :6.75−8.75 SiO : 48−55 ZrO :6.75−10.5 F : 3−4
【0012】最後に米国特許第4892847号明細書
には、適当な濃度のSiO、Bi、B
アルカリ金属酸化物及びZrO/TiOから本質的
になる鉛を含有しないガラスフリットが記載されてい
る。釉薬には釉薬として有すべき4つの本質的な条件が
あり、又、本発明における様に高光沢の釉薬が要求され
る場合に必要な5番目の条件が存在する。第一は、釉薬
の焼成又は施釉温度が被覆されるべきセラミック基体が
熱的に変形する温度を越えてはならないことである。第
二は、ひび割れ及び/又は割れを排除するために、釉薬
の熱膨張係数が被覆されるべきセラミック基体の熱膨張
係数と両立し得るものでなければならないことである;
この釉薬は、セラミック基体が冷却されたときに焼成さ
れた被膜が表面圧縮層を形成するように基体の熱膨張係
数よりも幾分低い熱膨張係数を有することが好ましい。
【0013】第三は、被膜が腐食されると光沢が無くな
り、曇り及び/又は亀裂が生じ、孔が形成され、或は被
膜の外観上又は物理的特性を劣化させる他の欠陥が発生
するので、酸及びアルカリに対して優れた耐久性を有し
ていなければならないことである。第四は、透明釉薬の
場合には、釉薬は良好なガラス安定性を有しかつ焼成中
に実質的に失透してはならないことである。第五は、光
沢のある外観が要求される場合には、釉薬の屈折率が高
くなければならないことである。従来公知の鉛を含有し
ないフリットのある種のものは上記の条件の少なくとも
幾つかを満足させているが、現在まで、施釉されたセラ
ミック基体に特徴的な高い光沢仕上りを与えることが出
来る様な、非常に高い屈折率とともに非常に高品質な釉
薬層が要求される骨灰磁器及び細粒磁器に使用するのに
適する様にせしめる適当な特性の組合せを有する、鉛を
含有しない釉薬は提案されていなかった。骨灰磁器及び
細粒磁器用の鉛を含有しない釉薬を調製する試みを回避
していたのは、釉薬に要求される標準的な機械的及び化
学的耐久性とも関連している後者の問題によるものであ
る。更に骨灰磁器及び細粒磁器は1060℃−1140
℃という比較的高温で焼成され、従って、骨灰磁器及び
細粒磁器の焼成温度に適合する施釉温度を有する釉薬が
要求されている。
【0014】
【問題点を解決するための手段】本発明者は骨灰磁器及
び細粒磁器に使用することができ、優れた結果を与える
鉛及びカドミウムを含有していない釉薬組成物を開発し
た。従って本発明によれば、次に成分: SiO 35−60% Bi 5−45% Al 5−20% B 1−15% CaO、MgO、SrO又はBaOの少なくとも1種 2−20% LiO、NaO、KOの少なくとも1種 1−10% TiO 0−10% ZrO 0−10% SnO 0−10% Nb 0−5% Ta 0−5% SbO3 0−5% 希土類元素の酸化物 0−10% ZnO 0−10% P 0−10% MoO及び/又はWO 0−5% 弗化物イオン 0−5% (上記の%は、全て、組成物の全重量に基づく重量%で
ある)からなり(但し、BaOは2重量%以上の量で含
有されていないものとする)かつ鉛及びカドミウムを実
質的に含有していない釉薬組成物であって、かつ、11
00℃±40℃の焼成温度と50−90×10−7
−1の熱膨張係数を有することを特徴とする骨灰磁器及
び細粒磁器上で使用するための釉薬組成物が提供され
る。
【0015】
【好ましい実施態様】本発明の釉薬組成物は10−25
重量%のBi、45−60重量%のSiO、7
−15重量%のAl及び4−10重量%のB
からなることが好ましい。骨灰磁器又は細粒磁器を施
釉するのに適当なものにする為には、本発明の釉薬は1
060℃−1140℃の範囲の温度で焼成すべきであ
り、又、好ましくは少なくとも1.45の屈折率を有す
るべきである。本発明の釉薬の形成に使用する釉薬フリ
ットは、酸化物を生成する材料を混合し、この材料混合
物を溶融ガラスを生じるのに十分に高い温度でガラス溶
融炉に装入し、次いで該ガラスを水中に注入するか或は
水冷ロール間に通してフリット化することによって製造
することが出来る。フリット化工程は酸化性雰囲気或は
溶融及び融解する混合物中に酸素に富んだ成分を含ませ
て行うことが好ましい。このフリットは慣用の粉砕技術
で粉砕いて粉末にすることが出来る。乾燥又は溶融形態
で釉薬を使用する方法も存在するが、骨灰磁器用に使用
する慣用の方法は、水をベースとした微粒子のスラリ
ー、即ち化粧土(slip)の形態であり、基体は浸漬法或は
噴霧法で被覆される。この釉薬化粧土はキャリヤーであ
る媒体の水に加えて、単一の粉砕フリットのみからなっ
ていてもよいし、或はフリット、鉱物、不溶性の製造薬
品並びに少量の流動調整剤から構成され得る。これらの
後者の構成成分としては、凝集剤、凝集防止剤、バイン
ダー、湿潤剤、消泡剤を含み得、又、識別の目的で有機
の染料も含み得る。本発明の釉薬は場合によっては1種
又はそれ以上の顔料も含有し得る。
【0016】セラミック物品に釉薬を被覆する方法は本
発明の中心課題ではなく、いずれの実施可能な方法も許
容することができる。最終の釉薬を形成する成分の実際
の混合及び構成成分の形態は、本明細書に記載の本発明
から外れることなく変更することができる。本明細書の
説明は本発明の要旨の実施態様の単なる説明であり、本
発明はそれらの説明に限定されるものではない。本発明
の釉薬は1060℃−1140℃の範囲の施釉温度を有
しており、骨灰磁器に適当に使用することができる。本
発明で使用する”施釉温度”(grazing temperature)と
いう用語は、その釉薬が溶融して釉薬で被覆されるべき
セラミック基体に平滑で均一な被膜を生じるのに十分に
流動する温度を意味している。この施釉温度は時には焼
成又は施釉温度とも称される。本発明の釉薬は全体で2
−20重量%の量のCaO、MgO、SrO又はBaO
の少なくとも1種を含有する。これらの酸化物の混合物
は有利に使用することができる。しかしながら、その毒
性の点から本発明の釉薬中のBaO含有量は2重量%以
下に保持されかつ0にするのが好ましい。又、本発明の
釉薬は全体で1−10重量%の量でLiO、Na
又はKOの少なくとも1種を含有することができる。
【0017】本発明の釉薬は酸化アンチモンや、同様の
酸化バリウムを含有し得るが、その使用は望ましいとは
考えられず、従ってその添加量は5%以下に維持すべき
であり、0%であることが好ましい。本発明の釉薬はま
た前記の如き種々の任意成分(添加剤)を含有し得る。
適当な量のZrO及び/又はTiOを添加すること
は、ZrOが釉薬の耐アルカリ・耐洗剤性を改善する
ので有利であり、一方、TiOの添加はガラスの耐酸
性を向上させるであろう。高い原子価の元素(例えばZ
+4、Ti+4、Nb+5)を添加すると結晶化が促
進される。従ってこれらの元素を有意の量で添加するこ
とによりある種の用途では望ましい不透明或は部分的に
不透明な釉薬を生じる。本発明の釉薬中にZnOを使用
する場合には、その量は2重量%以下の量で使用するこ
とが好ましい。本発明の釉薬中にWOを使用する場合
には、3重量%以下の量で使用することが好ましい。本
発明の釉薬中にMoOを使用する場合には2重量%以
下の量で使用することが好ましく、1重量%未満が更に
好ましい。2重量%以上の量では釉薬を不透明にする傾
向があるであろう。
【0018】本発明の釉薬に包含させる好ましい稀土類
元素酸化物は酸化ランタンである。又、本発明はその範
囲内にセラミック基体を施釉する方法も含み、該方法は
前記の釉薬組成物でセラミック基体を被覆しかつ被覆し
たセラミック基体を1100℃±40℃の焼成温度で焼
成することからなる。本発明の方法によって被覆される
セラミック基体は骨灰磁器であることが好ましい。
【実施例】次に本発明を以下の実施例を参照して更に詳
しく説明する。実施例1 下記の組成を有するガラスフリットを調製した。 成 分 重 量 % SiO 39.92 Al 7.37 CaO 5.07 MgO 0.13 KO 0.52 NaO 3.89 B 6.28 LiO 0.50 Bi 36.32 このフリットを冷却し粉砕して微粉末とした。
【0019】釉薬化粧土は、上記フリットを水中でボー
ルミルを使用して、第二の鉛を含有しないフリット、陶
土、ナトリウム長石、ボールクレイ及びベントナイトを
適当な比率で混合して次の最終組成を有する釉薬を調製
した。 成 分 重 量 % SiO 43.76 Al 9.62 CaO 6.69 MgO 0.08 KO 1.02 NaO 5.48 B 9.62 LiO 0.32 Bi 23.78 骨灰磁器基体上に被覆しついで1060℃の温度で焼成
したところ、非常に光沢の高い平滑な釉薬層が得られ
た。上記の釉薬は78.9×10−7−1の熱膨張係
数と625℃の軟化温度を有していた。又、この釉薬
は、n=1.575±0.005の屈折率を有してい
た。
【0020】実施例2 下記の組成を有するガラスフリットを調製した。 成 分 重 量 % SiO 47.37 Al 6.51 CaO 9.79 KO 1.43 NaO 1.27 B 9.34 Bi 24.29 このフリットを冷却し粉砕して微粉末とした。釉薬化粧
土は、86部の上記フリットと14部の陶土とを水中で
ボールミルを使用して分散させ、次の最終組成(重量基
準)を有する釉薬を調製した。 SiO 48.17 Al 10.44 CaO 8.74 KO 1.49 NaO 1.13 B 8.34 Bi 21.69 骨灰磁器及び細粒磁器基体上に被覆しついで1080℃
の温度で焼成したところ、いずれの場合にも非常に光沢
の高い平滑な釉薬層が得られた。上記の釉薬層は63.
7×10−7℃−1の熱膨張係数と628℃の軟化温度
を有していた。又、この釉薬は、n=1.570±0.
005の屈折率を有していた。
【0021】実施例3 下記の組成を有するガラスフリットを調製した。 成 分 重 量 % Bi 75.14 SiO 19.38 Al 5.48 上記材料をフリット冷却し粉砕して微粉末とした。釉薬
化粧土は、32.27部の上記フリットと57.16部
の2種の他のリチウム、ナトリウム、カリウム及びカル
シウムアルミナ硼硅酸塩+10.63部の陶土と一緒の
水中でボールミル処理して調製した。焼成したところ、
この釉薬化粧土は表1に示す釉薬層を生じた。この釉薬
化粧土を骨灰磁器上に1080℃で焼成して得られた特
性と性質も表1に示した。
【0022】実施例4 下記の組成を有するガラスフリットを調製した。 成 分 重 量 % Bi 75.14 SiO 19.38 Al 5.48 上記材料をフリット冷却し粉砕して微粉末とした。釉薬
化粧土は、上記フリットと更に2種のアルカリ性アルミ
ナ硼硅酸塩フリット、ソーダ長石、陶土、ボールクレ
イ、ベントナイト、石灰石、アルミナ、シリカ、酸化亜
鉛、バライト及び石膏を適当な量でボールミルによって
水中で一緒に混合して調製した。このものを焼成したと
ころ、表1に示した釉薬層が得られた。この釉薬化粧土
を骨灰磁器上に1080℃で焼成して得られた特性と性
質も表1に示した。
【0023】実施例5 下記の組成を有するガラスフリットを調製した。 成 分 重 量 % SiO 43.37 Al 6.51 CaO 9.79 KO 1.43 NaO 1.27 B 9.34 Bi 24.29 上記材料をフリット冷却し粉砕して微粉末とした。釉薬
化粧土は、 81.90部のフリット 13.33部の陶土 4.76部のNd を水中で一緒にボールミル処理して調製した。骨灰磁器
上で1080℃で焼成したところ、表1に示した組成と
特性を有する釉薬層が得られた。
【0024】実施例6 下記の組成を有するガラスフリットを調製した。 成 分 重 量 % SiO 43.37 Al 6.51 CaO 9.79 KO 1.43 NaO 1.27 B 9.34 Bi 24.29 上記材料をフリット冷却し粉砕して微粉末とした。釉薬
化粧土は、 68.26部のフリット 11.11部の陶土 20.63部のシリカ を水中で一緒にボールミル処理して調製した。骨灰磁器
上で1120℃で焼成したところ、表1に示した組成と
特性を有する釉薬層が得られた。
【0025】実施例7 下記の組成を有するガラスフリットを調製した。 成 分 重 量 % SiO 43.37 Al 6.51 CaO 9.79 KO 1.43 NaO 1.27 B 9.34 Bi 24.29 上記材料をフリット冷却し粉砕して微粉末とした。釉薬
化粧土は、 71.68部のフリット 11.67部の陶土 16.65部のSrCO を水中で一緒にボールミル処理して調製した。骨灰磁器
上で1080℃で焼成したところ、表1に示した組成と
特性を有する釉薬層が得られた。
【0026】実施例8 下記の組成を有するガラスフリットを調製した。 成 分 重 量 % SiO 37.07 Al 19.54 NaO 2.48 LiO 2.48 KO 7.44 MgO 2.48 CaO 3.71 SrO 9.92 Ba0 2.48 Bi 12.39 上記材料をフリット冷却し粉砕して微粉末とした。釉薬
化粧土は、 73.56部のフリット 10.73部の陶土 8.91部の石灰(CaCO) 5.00部のZrO を水中で一緒にボールミル処理して調製した。骨灰磁器
上で1080℃で焼成したところ、表1に示した組成と
特性を有する釉薬層が得られた。
【0027】実施例9 下記の組成を有するガラスフリットを調製した。 成 分 重 量 % SiO 43.37 Al 6.51 CaO 9.79 KO 1.43 NaO 1.27 B 9.34 Bi 24.29 上記材料をフリット冷却し粉砕して微粉末とした。釉薬
化粧土は、 81.91部のフリット 13.33部の陶土 4.76部のCa(PO)(骨灰) を水中で一緒にボールミル処理して調製した。骨灰磁器
上で1080℃で焼成したところ、表1に示した組成と
特性を有する釉薬層が得られた。
【表1】 表1
【表2】 表1の続き
【表3】 表1の続き
【表4】 表1の続き
【0028】実施例10−21 特定の要求に応える為に変性しかつ着色釉薬調合物にす
る任意成分を使用した例を実施例10−21で説明す
る。任意成分の役割は実施例2の釉薬に単独に添加した
ときのそれらの効果によって示した。実際には任意成分
は最適の効果を達成するために他の濃度でも、組み合わ
せでも使用でき、かつ多くの場合に使用されるであろ
う。これらの任意成分はここでは本発明の範囲を例示す
るものであって本発明がそれらに限定されるものではな
い。実施例10−21の釉薬は実施例2に記載した方法
で製造した。最初に適当な組成のガラスを約1300℃
で溶融し、フリット冷却し、粉砕して粉末にし、次いで
14重量%の陶土と水中でボールミルで混合して釉薬化
粧土を調製し、焼成して表2に記載した釉薬組成物とし
た。全ての実験は同一の操作に従って行った。骨灰磁器
のテスト片(板)を釉薬化粧土で被覆し乾燥し、これら
を5.9℃/min.で1100℃に45分間保持して
加熱し、5.9℃/min.で室温に冷却した。施釉し
た骨灰磁器基体の外観も表2に示した。
【表5】 表2
【表6】 表2の続き
【表7】 表2の続き
【表8】 表2の続き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アイヴアン・ウオツニーク イギリス国.エステイ3・5テイイー.ス トーク−オン−トレント.ロントン.アダ ーレー・グリーン.チエツクレー・グロー ブ.7

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分: SiO 35−60% Bi 5−45% Al 5−20% B 1−15% CaO、MgO、SrO又はBaOの少なくとも1種 2−20% LiO、NaO、KOの少なくとも1種 1−10% TiO 0−10% ZrO 0−10% SnO 0−10% Nb 0−5% Ta 0−5% Sb 0−5% 希土類元素の酸化物 0−10% ZnO 0−10% P 0−10% MoO及び/又はWO 0−5% 弗化物イオン 0−5% (上記の%は、全て、組成物の全重量に基づく重量%で
    ある)からなり(但し、BaOは2重量%以上の量で含
    有されていないものとする)かつ鉛及びカドミウムを実
    質的に含有していない釉薬組成物であって、かつ、11
    00℃±40℃の焼成温度と50−90×10−7
    −1の熱膨張係数を有することを特徴とする骨灰磁器及
    び細粒磁器上で使用するための釉薬組成物。
  2. 【請求項2】 10−25重量%のBiを含有す
    る請求項1に記載の釉薬組成物。
  3. 【請求項3】 45−60重量%のSiOを含有する
    請求項1又は2に記載の釉薬組成物。
  4. 【請求項4】 7−15重量%のAlを含有する
    前記請求項のいずれかに記載の釉薬組成物。
  5. 【請求項5】 4−10重量%のBを含有する前
    記請求項のいずれかに記載の釉薬組成物。
  6. 【請求項6】 1060℃−1140℃の温度で焼成さ
    れる、かつ少なくとも1.45の屈折率を有する前記請
    求項のいずれかに記載の釉薬組成物。
  7. 【請求項7】 顔料を更に含有する前記請求項のいずれ
    かに記載の釉薬組成物。
  8. 【請求項8】 セラミック基体を前記請求項のいずれか
    に記載の釉薬組成物で被覆し、かつ被覆したセラミック
    基体を1100℃±40℃の施釉温度で焼成することか
    らなるセラミック基体の施釉方法。
  9. 【請求項9】 セラミック基体が骨灰磁器又は細粒磁器
    である請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 セラミック基体を浸漬法又は噴霧法で
    被覆する請求項8又は9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 請求項8−10のいずれかに記載の方
    法で施釉された骨灰磁器又は細粒磁器。
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