JPH0514795Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、フランクフルトソーセージ等の商
品に把持棒を突き刺すための棒差し装置に関する
ものである。

〔従来の技術およびその問題点〕

搬送装置の受皿上にソーセージを供給して一方
向に搬送し、その搬送途中においてソーセージの
端部からソーセージ軸方向に把持棒の先端部を突
き刺すようにした棒差し装置においては、搬送装
置の搬送路の一側に把持棒の押し込み装置を配置
し、上記搬送装置の停止時に、上記押し込み装置
を作動してソーセージに把持棒を突き刺す構成で
あるため、搬送装置は、受皿の取付ピツチに等し
い寸法を移動量として間歇的に移動させる必要が
ある。このため、棒差しの能率が悪いと言う不都
合がある。

そこで、この考案は上記の不都合を解消し、ソ
ーセージ等の商品に対して把持棒を能率よく突き
刺すことができるようにした棒差し装置を提供す
ることを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために、この考案は、一
対のエンドレスの搬送部材によつて両端部が支持
された商品受皿を、搬送部材の移動方向に等間隔
に取付けた商品搬送装置と、一対のエンドレスの
搬送部材間に渡したスライド案内部材の一端に棒
受皿を取付け、その棒受皿を上記受皿の取付ピツ
チに等しい間隔をおいて搬送部材の移動方向に等
間隔に取付けた棒搬送装置とを並列に配置し、棒
搬送装置におけるスライド部材の他端部にはスラ
イドブロツクを棒受皿に向けて移動可能に支持
し、そのスライドブロツクに、棒受皿で支持され
る把持棒に対して同軸上に押治具を取付け、上記
棒搬送装置のまわりには、スライドブロツクとの
接触によつて、スライドブロツクが棒搬送装置の
搬出端部に向けて移動するときに棒受皿に向けて
スライドブロツクを移動させるガイドを設けた構
成としたものである。

〔作用〕

上記のように構成すれば、棒搬送装置を移動さ
せることにより、棒受皿と共に同方向に移動する
スライドブロツクは、棒搬送装置の搬出側端部に
向けて移動するときに、ガイドの作動によつて棒
受皿に向けて移動する。

このため、商品搬送装置の商品受皿上に商品を
供給して一方向に一定の速度で搬送し、一方、棒
搬送装置の棒受皿上に把持棒を供給して商品受皿
と同方向に同速度で移動させることにより、棒受
皿に向けて移動するスライドブロツクの押治具が
棒受皿上の把持棒を軸方向に押すため、把持棒は
その一側方で移動する商品受皿上の商品に突き刺
り、上記商品の移動中において、その商品に把持
棒を突き刺すことができる。

〔実施例〕

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

図示のように、この考案に係る棒差し装置は、
商品搬送装置１と棒搬送装置１０とを備える。

商品搬送装置１は、第２図および第３図に示す
ように、一対のエンドレスの搬送部材２に両端部
が支持された商品受皿３を搬送部材２の移動方向
に等間隔に取付けてある。

ここで、搬送部材２は、図示のようなエンドレ
スチエンやタイミングベルトであつてもよい。こ
の搬送部材２に両端部が支持された商品受皿３の
上面には両端面に貫通するＶ溝４が形成されてい
る。また、商品受皿３の一端部にはＶ溝４に交差
して案内溝５が設けられている。

上記商品搬送装置１の搬送路における途中に
は、搬送方向に長いストツパープレート６が配置
され、このストツパープレート６の下部は、上記
案内溝５に嵌合して、Ｖ溝４に供給された商品Ａ
が軸方向に移動するのを防止している。

なお、商品受皿３の一端部に複数の案内溝５を
並列に設け、その案内溝５に対するストツパープ
レート６の差し込み位置を変更可能にして長さの
異なる商品Ａに対応し得るようにしておくのが好
ましい。

また、商品搬送装置１の搬送路上には、上記ス
トツパープレート６によつて軸方向移動するのが
防止された商品Ａの浮き上がりを防止する押え部
材７が配置されている。

ここで、押え部材７は、第２図に示すようなエ
ンドレスベルトであつてもよく、帯状の板体や棒
状のものであつてもよい。この押え部材７は、必
要に応じて取付けるようにする。

前記棒搬送装置１０は、商品搬送装置１の一側
方に配置されている。この棒搬送装置１０は、一
対のエンドレスの搬送部材１１間にスライド案内
部材１２を渡し、そのスライド案内部材１２の一
端部に支持された棒受皿１３を、上記商品受皿３
の取付ピツチに等しい間隔をおいて搬送部材１１
の移動方向に等間隔に設けてある。

ここで、搬送部材１１として、エンドレスチエ
ンやエンドレスのタイミングベルトを用いること
ができる。

また、スライド案内部材１２は、２本の平行な
スライドバーから成り、そのスライドバーによつ
て、棒受皿１３の両側部が支持されている。この
棒受皿１３の上面には第４図に示すように、Ｖ溝
１４が形成され、このＶ溝１４で把持棒Ｂが支持
される。このとき、把持棒Ｂは、第３図に示すよ
うに、商品受皿３で支持される商品Ａと同軸上に
保持されるようになつている。

前記スライド案内部材１２の他端部には、その
スライド案内部材１２に沿つて移動自在にスライ
ドブロツク１５が支持され、スライドブロツク１
５の棒受皿１３に対向する端面に、棒状の押治具
１６が取付けられている。押治具１６は、棒受皿
１３に支持される把持棒Ｂと同軸上に配置されて
いる。

また、スライドブロツク１５の上面には接触子
１７が取付けられている。ここで、接触子１７
は、図示のようなガイドローラであつてもよく、
ピンであつてもよい。

前記棒搬送装置１０のキヤリア側上部およびリ
ターン側下部には、その棒搬送装置１０の移動時
に、スライドブロツク１５の接触子１７の移動を
案内してスライドブロツク１５をスライド案内部
材１２に沿つて移動させる上部ガイド１８および
下部ガイド１９が配置されている。

上部ガイド１８および下部ガイド１９のそれぞ
れは、棒搬送装置１０の移動方向に長く延び、一
方の上部ガイド１８は、棒搬送装置１０の搬出側
端部に位置する先端が後端より棒受皿１３に近接
するよう傾斜している。

また、下部ガイド１９は、棒搬送装置１０の搬
入側端部に位置する先端が後端より棒受皿１３か
ら離反する方向に傾斜している。

実施例で示す棒差し装置は上記の構造から成
り、例えばソーセージＡに対する把持棒Ｂの突き
刺しに際しては、商品搬送装置１と棒搬送装置１
０とを同方向に同速度で移動させ、商品搬送装置
１の搬入側端部において商品受皿３上にソーセー
ジＡを供給し、一方、棒搬送装置１０の搬入側端
部において棒受皿１３上に把持棒Ｂを供給するの
である。

この場合、ソーセージＡおよび把持棒Ｂは、人
手によつて供給してもよく、あるいは供給装置に
よつて自動的に供給してもよい。

いま、商品受皿３上にソーセージＡを供給し、
棒受皿１３上に把持棒Ｂを供給して一方向に同速
度で移動させると、棒受皿１３と同方向に移動す
るスライドブロツク１５の接触子１７が上部ガイ
ド１８に沿つて移動するため、そのスライドブロ
ツク１５はスライド案内部材１２に沿つて棒受皿
１３に向けても移動する。

このため、棒受皿１３に支持された把持棒Ｂ
は、スライドブロツク１５の押治具１６により押
されて軸方向に移動する。このとき、把持棒Ｂと
ソーセージＡは同速度で同方向に移動しているた
め、軸方向に移動する把持棒Ｂは、その横に位置
する商品受皿３上のソーセージＡに突き刺さる。

スライドブロツク１５の接触子１７が上部ガイ
ド１８の先端から離れると、押治具１６は、ソー
セージＡに対して所要長さ差し込まれ、棒差し動
作が完了する。

なお、把持棒Ｂが取付けられたソーセージＡ
は、商品搬送装置１の搬出側端部から排出され
る。

一方、把持棒Ｂが取り除かれた棒受皿１３は棒
搬送装置１０の搬出側端部からリターン側に移動
する。その棒受皿１３が棒搬送装置１０のリター
ン側で移動するとき、スライドブロツク１５の接
触子１７は下部ガイド１９に沿つて移動するた
め、スライドブロツク１５はスライド案内部材１
２に沿つて移動して棒受皿１３から離反し、棒搬
送装置１０の搬入側端部において元の位置に戻
る。

実施例の場合は、ソーセージに把持棒を突き刺
す場合を例にとつて説明したが、商品はソーセー
ジに限定されるものではない。

〔効果〕

以上のように、この考案は、商品を移動させた
状態において、その商品に把持棒を突き刺すこと
ができるため、商品に対する把持棒の突き刺し作
業をきわめて能率よく行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る棒差し装置の一実施
例を示す平面図、第２図は同上の商品搬送装置の
一部分を示す正面図、第３図は第１図の縦断側面
図、第４図は棒搬送装置の一部分を示す斜視図で
ある。 １……商品搬送装置、２……搬送部材、３……
商品受皿、１０……棒搬送装置、１１……搬送部
材、１２……スライド案内部材、１３……棒受
皿、１５……スライドブロツク、１６……押治
具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一対のエンドレスの搬送部材によつて両端部が
   支持された商品受皿を、搬送部材の移動方向に等
   間隔に取付けた商品搬送装置と、一対のエンドレ
   スの搬送部材間に渡したスライド案内部材の一端
   に棒受皿を取付け、その棒受皿を上記商品受皿の
   取付ピツチに等しい間隔をおいて搬送部材の移動
   方向に等間隔に取付けた棒搬送装置とを並列に配
   置し、棒搬送装置におけるスライド部材の他端部
   にはスライドブロツクを棒受皿に向けて移動可能
   に支持し、そのスライドブロツクに、棒受皿で支
   持される把持棒に対して同軸上に押治具を取付
   け、上記棒搬送装置のまわりには、スライドブロ
   ツクとの接触によつて、スライドブロツクが棒搬
   送装置の搬出端部に向けて移動するときに棒受皿
   に向けてスライドブロツクを移動させるガイドを
   設けた棒差し装置。