JPH05147881A - 長尺板状物の揚重方法 - Google Patents
長尺板状物の揚重方法Info
- Publication number
- JPH05147881A JPH05147881A JP33803191A JP33803191A JPH05147881A JP H05147881 A JPH05147881 A JP H05147881A JP 33803191 A JP33803191 A JP 33803191A JP 33803191 A JP33803191 A JP 33803191A JP H05147881 A JPH05147881 A JP H05147881A
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- Japan
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- long plate
- lifting
- chain
- load
- fittings
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ALC板等の長尺板状物を、荷上げ吊り具を
用いて安全に揚重する方法を提供する。 【構成】 積み重ねられた長尺板状物の最下部短辺側
に、断面L型の金具1をそれぞれ当てがい、この両方の
金具の側片をワイヤー2でそれぞれ繋ぎ、ワイヤーの中
央部に吊り具3を掛け渡してこの吊り具をクレーン等の
揚重機で吊り上げる揚重方法であって、両方の金具の側
片をチェーン5でそれぞれ繋ぎ、このチェーンの中央部
にベルトから成る締め具9を掛け渡す。この締め具は長
尺板状物の最上部の中央部に掛けてきつく締め付けるこ
とにより、積み重ねられた長尺板状物を堅固に保持した
状態で吊り上げる。金具は緊張したチェーンに引っ張ら
れて長尺板状物に強く押し付けられ、吊り荷のバランス
が崩れても外れることはない。
用いて安全に揚重する方法を提供する。 【構成】 積み重ねられた長尺板状物の最下部短辺側
に、断面L型の金具1をそれぞれ当てがい、この両方の
金具の側片をワイヤー2でそれぞれ繋ぎ、ワイヤーの中
央部に吊り具3を掛け渡してこの吊り具をクレーン等の
揚重機で吊り上げる揚重方法であって、両方の金具の側
片をチェーン5でそれぞれ繋ぎ、このチェーンの中央部
にベルトから成る締め具9を掛け渡す。この締め具は長
尺板状物の最上部の中央部に掛けてきつく締め付けるこ
とにより、積み重ねられた長尺板状物を堅固に保持した
状態で吊り上げる。金具は緊張したチェーンに引っ張ら
れて長尺板状物に強く押し付けられ、吊り荷のバランス
が崩れても外れることはない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用パネル等の長尺
板状物の揚重方法に関するものである。
板状物の揚重方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築等の施工現場において、搬入された
長尺板状物例えば軽量気泡コンクリート板(ALC板)
をクレーン等の揚重機で吊り上げるには、図6に示すよ
うに三角スリングと称する特殊な荷上げ吊り具が用いら
れている。この荷上げ吊り具は、複数枚積み重ねられた
ALC板aの最下部の短辺側に断面L型の金具bをそれ
ぞれ当てがい、この両方の金具bの側片に繋いだワイヤ
ーcを吊り具dにそれぞれ係止し、この吊り具dにクレ
ーン等の揚重機のフックeを引っ掛けて吊り上げるよう
にしている。
長尺板状物例えば軽量気泡コンクリート板(ALC板)
をクレーン等の揚重機で吊り上げるには、図6に示すよ
うに三角スリングと称する特殊な荷上げ吊り具が用いら
れている。この荷上げ吊り具は、複数枚積み重ねられた
ALC板aの最下部の短辺側に断面L型の金具bをそれ
ぞれ当てがい、この両方の金具bの側片に繋いだワイヤ
ーcを吊り具dにそれぞれ係止し、この吊り具dにクレ
ーン等の揚重機のフックeを引っ掛けて吊り上げるよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の揚重方法に
よると、少ない段数のALC板を低い階に吊り上げる場
合には問題はないけれども、段数の多いALC板を高層
階まで吊り上げるような場合には多くの問題点がある。
即ち、高層階へ行く程風が強くなるため吊り荷が揺れて
不安定となり、バランスが崩れて前記金具bが外れ易く
なり、ALC板の落下事故が発生する。
よると、少ない段数のALC板を低い階に吊り上げる場
合には問題はないけれども、段数の多いALC板を高層
階まで吊り上げるような場合には多くの問題点がある。
即ち、高層階へ行く程風が強くなるため吊り荷が揺れて
不安定となり、バランスが崩れて前記金具bが外れ易く
なり、ALC板の落下事故が発生する。
【0004】又、高階層で荷受けする場合に、図7(イ)
に示すように吊り荷f全体が安定して受止されずに長さ
方向に亙って端部が躯体gからはみ出した状態になる
と、バランスが崩れて吊り荷全体が横転し、或は同図
(ロ) に示すように躯体gに対して斜めに受止され吊り荷
fの一端側又は両端側が躯体gからはみ出すと、仮想線
で示すようにバランスが崩れて長さ方向に傾きALC板
の落下事故の原因になる。
に示すように吊り荷f全体が安定して受止されずに長さ
方向に亙って端部が躯体gからはみ出した状態になる
と、バランスが崩れて吊り荷全体が横転し、或は同図
(ロ) に示すように躯体gに対して斜めに受止され吊り荷
fの一端側又は両端側が躯体gからはみ出すと、仮想線
で示すようにバランスが崩れて長さ方向に傾きALC板
の落下事故の原因になる。
【0005】このような落下事故の生じやすい原因は、
荷上げ吊り具による吊り荷fの保持状態が良くない為で
あり、特に両方の金具bは単に最下部のALC板の短辺
側に当てがっているだけであるから、ワイヤーcが緊張
状態にある時には吊り荷fに強く押し付けられている
が、ワイヤーcが少しでも緩むと押し付け力が失われて
外れ易くなるためである。
荷上げ吊り具による吊り荷fの保持状態が良くない為で
あり、特に両方の金具bは単に最下部のALC板の短辺
側に当てがっているだけであるから、ワイヤーcが緊張
状態にある時には吊り荷fに強く押し付けられている
が、ワイヤーcが少しでも緩むと押し付け力が失われて
外れ易くなるためである。
【0006】落下事故を防止するために、従来例えば図
8に示すように積み重ねたALC板aの中央部に丈夫な
ロープh等を巻いて縛り、且つその上面側の中央部の結
び目からロープを伸ばして或は別のロープh′を縛り付
けて、それらの先端を前記吊り具dの中央部に取り付け
られたフックiに引っ掛けることがあるが、吊り上げる
前にそのロープhを吊り荷fの下に通す作業が容易でな
く、特にトラックの荷台の上に間隔を狭めて段積みされ
ているような場合には、手が入らずにロープhを通す作
業は不可能となる。
8に示すように積み重ねたALC板aの中央部に丈夫な
ロープh等を巻いて縛り、且つその上面側の中央部の結
び目からロープを伸ばして或は別のロープh′を縛り付
けて、それらの先端を前記吊り具dの中央部に取り付け
られたフックiに引っ掛けることがあるが、吊り上げる
前にそのロープhを吊り荷fの下に通す作業が容易でな
く、特にトラックの荷台の上に間隔を狭めて段積みされ
ているような場合には、手が入らずにロープhを通す作
業は不可能となる。
【0007】更に、ロープhを巻いて縛ったとしても、
前記のような落下事故を完全に防止できるわけではな
い。そのロープhは両側の金具bとは何ら係合関係を持
つわけではないから、金具bの外れ防止には役立たず荷
崩れを多少防止できる程度に過ぎないものである。
前記のような落下事故を完全に防止できるわけではな
い。そのロープhは両側の金具bとは何ら係合関係を持
つわけではないから、金具bの外れ防止には役立たず荷
崩れを多少防止できる程度に過ぎないものである。
【0008】本発明は、このような従来の事態に鑑みな
されたもので、前記荷上げ吊り具の金具の外れを未然に
防止して高層階であっても安全に吊り上げることがで
き、しかもトラックで搬入された際にも取り扱いが至極
簡単にできるようにした、ALC板等の長尺板状物の揚
重方法を提供することを課題としたものである。
されたもので、前記荷上げ吊り具の金具の外れを未然に
防止して高層階であっても安全に吊り上げることがで
き、しかもトラックで搬入された際にも取り扱いが至極
簡単にできるようにした、ALC板等の長尺板状物の揚
重方法を提供することを課題としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を技術的に解決
するための手段として、本発明は、積み重ねられた長尺
板状物の最下部の短辺側に断面L型の金具をそれぞれ当
てがい、この両方の金具の側片にワイヤーをそれぞれ繋
ぐと共に、このワイヤーの上端部は吊り具に係止し、こ
の吊り具をクレーン等の揚重機で吊り上げて長尺板状物
を揚重する方法において、前記両方の金具の側片同士を
チェーンでそれぞれ繋ぎ、前記積み重ねた長尺板状物の
最上部の中央部に掛けたベルトから成る締め具の両端部
を前記チェーンの中央部にそれぞれ係止し、この締め具
をきつく締め付けることにより前記チェーンを山形に緊
張させ、前記積み重ねた長尺板状物を堅固に保持した状
態で吊り上げることを要旨とするものである。更に、前
記チェーンは、長尺板状物の長さに応じて適宜長さ調節
できるようにしたことを要旨とするものである。
するための手段として、本発明は、積み重ねられた長尺
板状物の最下部の短辺側に断面L型の金具をそれぞれ当
てがい、この両方の金具の側片にワイヤーをそれぞれ繋
ぐと共に、このワイヤーの上端部は吊り具に係止し、こ
の吊り具をクレーン等の揚重機で吊り上げて長尺板状物
を揚重する方法において、前記両方の金具の側片同士を
チェーンでそれぞれ繋ぎ、前記積み重ねた長尺板状物の
最上部の中央部に掛けたベルトから成る締め具の両端部
を前記チェーンの中央部にそれぞれ係止し、この締め具
をきつく締め付けることにより前記チェーンを山形に緊
張させ、前記積み重ねた長尺板状物を堅固に保持した状
態で吊り上げることを要旨とするものである。更に、前
記チェーンは、長尺板状物の長さに応じて適宜長さ調節
できるようにしたことを要旨とするものである。
【0010】
【作 用】チェーンを予め両方の金具に繋いでおき、荷
上げ吊り具をクレーン等の揚重機で積み重ねられた長尺
板状物の上から被せるようにして下ろし、最下部の長尺
板状物の短辺側に前記金具を当てがい、最上部の長尺板
状物の中央部に締め具を掛けてその両端部をチェーンの
中央部に引っ掛けて係合させ、この締め具を徐々に締め
付けていけば両側のチェーンの中央部が上方に引っ張ら
れて山形に緊張する。この緊張したチェーンにより、両
方の金具を長尺板状物に強く押し付けると共に、吊り荷
全体を堅固に保持することができる。従って、吊り上げ
時又は高層階での荷受け時にバランスが崩れてワイヤー
が緩んだとしても金具が外れず、例え吊り荷が横転し又
は傾斜したとしても荷崩れが生じないので、落下事故を
未然に防止することができる。
上げ吊り具をクレーン等の揚重機で積み重ねられた長尺
板状物の上から被せるようにして下ろし、最下部の長尺
板状物の短辺側に前記金具を当てがい、最上部の長尺板
状物の中央部に締め具を掛けてその両端部をチェーンの
中央部に引っ掛けて係合させ、この締め具を徐々に締め
付けていけば両側のチェーンの中央部が上方に引っ張ら
れて山形に緊張する。この緊張したチェーンにより、両
方の金具を長尺板状物に強く押し付けると共に、吊り荷
全体を堅固に保持することができる。従って、吊り上げ
時又は高層階での荷受け時にバランスが崩れてワイヤー
が緩んだとしても金具が外れず、例え吊り荷が横転し又
は傾斜したとしても荷崩れが生じないので、落下事故を
未然に防止することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳説する。図1において、1は断面がほぼL型に形成さ
れた金具であり、その側片1aにはワイヤー2の下端部
がそれぞれ繋がれ、ワイヤー2の上端部は吊り具3の両
端部にそれぞれ掛け止めすることにより荷上げ吊り具4
が構成されている。
詳説する。図1において、1は断面がほぼL型に形成さ
れた金具であり、その側片1aにはワイヤー2の下端部
がそれぞれ繋がれ、ワイヤー2の上端部は吊り具3の両
端部にそれぞれ掛け止めすることにより荷上げ吊り具4
が構成されている。
【0012】5はチェーンであり、その一端部は前記金
具1の側片1aに繋がれると共に、他端部は他方の金具
1の側片1aに輪状の止め具等を介して係止され、更に
先端部に取り付けた長さ調節具6によりチェーン5の折
り返し分を調節することにより、両金具1間のチェーン
5の長さを自在に調節できるようにしてある。
具1の側片1aに繋がれると共に、他端部は他方の金具
1の側片1aに輪状の止め具等を介して係止され、更に
先端部に取り付けた長さ調節具6によりチェーン5の折
り返し分を調節することにより、両金具1間のチェーン
5の長さを自在に調節できるようにしてある。
【0013】前記チェーン5を金具1の両側に取り付け
た状態で、前記吊り具3にクレーン等の揚重機(図示せ
ず)のフック7を引っ掛けて荷上げ吊り具4全体を吊り
上げ、施工現場に搬入された吊り荷8即ち積み重ねられ
たALC板の上から被せるようにして静かに降ろす。こ
の時、作業者が金具1を持ってそれぞれ外側に引っ張
り、荷上げ吊り具4を広げた状態にすると良い。
た状態で、前記吊り具3にクレーン等の揚重機(図示せ
ず)のフック7を引っ掛けて荷上げ吊り具4全体を吊り
上げ、施工現場に搬入された吊り荷8即ち積み重ねられ
たALC板の上から被せるようにして静かに降ろす。こ
の時、作業者が金具1を持ってそれぞれ外側に引っ張
り、荷上げ吊り具4を広げた状態にすると良い。
【0014】この後、金具1を最下部のALC板8aの
短辺側にそれぞれ当てがうと共に、最上部のALC板8
bの中央部に図2に示すようにベルトから成る公知の締
め具9を掛け、その両端部に取り付けられた係止金具9
aを図3に示すように前記チェーン5の中央部に引っ掛
けてそれぞれ係止し、締め具9のラチェット9bを操作
してベルトを段々短くしていくと、図4に示すようにチ
ェーン5の中央部が上に引っ張られて山形に緊張する。
短辺側にそれぞれ当てがうと共に、最上部のALC板8
bの中央部に図2に示すようにベルトから成る公知の締
め具9を掛け、その両端部に取り付けられた係止金具9
aを図3に示すように前記チェーン5の中央部に引っ掛
けてそれぞれ係止し、締め具9のラチェット9bを操作
してベルトを段々短くしていくと、図4に示すようにチ
ェーン5の中央部が上に引っ張られて山形に緊張する。
【0015】前記締め具9を締め付けることにより、両
側のチェーン5を山形に緊張させると共に両側の金具1
を最下部のALC板8aに強く押し付け、吊り荷8全体
を堅固に保持することができる。
側のチェーン5を山形に緊張させると共に両側の金具1
を最下部のALC板8aに強く押し付け、吊り荷8全体
を堅固に保持することができる。
【0016】10は締め具9のベルトに通した当て金であ
り、最上部のALC板8bの両側部の角に当てがって傷
付きを防止するためのものである。
り、最上部のALC板8bの両側部の角に当てがって傷
付きを防止するためのものである。
【0017】このようにして、締め具9により吊り荷8
全体を堅固に保持した後、図5に示すように揚重機で吊
り上げて躯体(図示せず)の目的とする箇所に揚重する
ことができる。
全体を堅固に保持した後、図5に示すように揚重機で吊
り上げて躯体(図示せず)の目的とする箇所に揚重する
ことができる。
【0018】この吊り上げ時に強風を受けて吊り荷8が
大きく揺れたとしても、前記のように吊り荷8全体は堅
固に保持され、しかも両方の金具1はチェーン5により
内側に強く引き付けられているので外れることはない。
従って、高層階に吊り上げる場合にも、荷崩れが生じる
ことなく極めて安全に揚重作業を行うことができる。
大きく揺れたとしても、前記のように吊り荷8全体は堅
固に保持され、しかも両方の金具1はチェーン5により
内側に強く引き付けられているので外れることはない。
従って、高層階に吊り上げる場合にも、荷崩れが生じる
ことなく極めて安全に揚重作業を行うことができる。
【0019】更に、躯体上で荷受けする場合、吊り荷8
全体が安定して受止されずにバランスが崩れて横転し、
或は斜めに受止されて躯体からはみ出し長さ方向に傾い
たとしても、吊り荷8全体は堅固に保持されているため
荷崩れが生じることがない。従って、落下事故を未然に
防止することができ、態勢を整えて荷下し作業をやり直
すことが可能である。これは、吊り上げ時又は高層階で
の荷受け時にバランスが崩れてワイヤー2が緩んだとし
ても金具1が外れないからである。
全体が安定して受止されずにバランスが崩れて横転し、
或は斜めに受止されて躯体からはみ出し長さ方向に傾い
たとしても、吊り荷8全体は堅固に保持されているため
荷崩れが生じることがない。従って、落下事故を未然に
防止することができ、態勢を整えて荷下し作業をやり直
すことが可能である。これは、吊り上げ時又は高層階で
の荷受け時にバランスが崩れてワイヤー2が緩んだとし
ても金具1が外れないからである。
【0020】荷受け後に、締め具9を緩めればチェーン
5の緊張が解除されると共に、両方の金具1を容易に外
すことができ、この金具1を外した状態のまま揚重機に
より荷上げ吊り具4を引き上げれば吊り荷8から簡単に
外すことができる。この時、締め具9は、両側のチェー
ン5に差し渡した状態で保持されるので、そのまま荷上
げ吊り具4と共に地上まで降ろすことができる。
5の緊張が解除されると共に、両方の金具1を容易に外
すことができ、この金具1を外した状態のまま揚重機に
より荷上げ吊り具4を引き上げれば吊り荷8から簡単に
外すことができる。この時、締め具9は、両側のチェー
ン5に差し渡した状態で保持されるので、そのまま荷上
げ吊り具4と共に地上まで降ろすことができる。
【0021】下に降ろした荷上げ吊り具4は、次の吊り
荷に前記の要領にて上から被せ、金具1を最下部のAL
C板の短辺側にそれぞれ当てがってから、最上部のAL
C板の中央部に掛けた締め具9を締め付ければ、チェー
ン5を山形に緊張させて吊り荷を再び堅固に保持するこ
とができる。従って、この手順を繰り返すことにより吊
り荷8の揚重作業を能率良くしかも安全に行うことがで
きる。
荷に前記の要領にて上から被せ、金具1を最下部のAL
C板の短辺側にそれぞれ当てがってから、最上部のAL
C板の中央部に掛けた締め具9を締め付ければ、チェー
ン5を山形に緊張させて吊り荷を再び堅固に保持するこ
とができる。従って、この手順を繰り返すことにより吊
り荷8の揚重作業を能率良くしかも安全に行うことがで
きる。
【0022】この場合、締め具9は吊り荷8の下を通す
必要がなく、全て上からの操作のみで事足りるので取り
扱い作業が極めて簡単である。このため、積み重ねられ
たALC板がトラックで搬入された場合であっても、そ
の狭いトラックの荷台上での締め具9の締め付け作業が
可能となり、一旦地上に降ろすことなくそのトラックか
ら直ちに目的とする躯体の箇所に揚重することができる
ので、非常に能率的である。
必要がなく、全て上からの操作のみで事足りるので取り
扱い作業が極めて簡単である。このため、積み重ねられ
たALC板がトラックで搬入された場合であっても、そ
の狭いトラックの荷台上での締め具9の締め付け作業が
可能となり、一旦地上に降ろすことなくそのトラックか
ら直ちに目的とする躯体の箇所に揚重することができる
ので、非常に能率的である。
【0023】尚、前記実施例では積み重ねたALC板の
例を説明したが、此れに限定されることなく本発明は他
の長尺板状物にも広く適用できるものである。又、長尺
板状物の長さに応じてチェーンの長さを調節できるの
で、使い勝手が良くて非常に便利である。更に、従来の
荷上げ吊り具にチェーンと締め具を付加するだけである
から、安価に提供することができる。
例を説明したが、此れに限定されることなく本発明は他
の長尺板状物にも広く適用できるものである。又、長尺
板状物の長さに応じてチェーンの長さを調節できるの
で、使い勝手が良くて非常に便利である。更に、従来の
荷上げ吊り具にチェーンと締め具を付加するだけである
から、安価に提供することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
断面L型金具を備えた荷上げ吊り具で積み重ねられた長
尺板状物を揚重するに際して、その金具の両側にチェー
ンをそれぞれ繋ぎ、最上部の長尺板状物の中央部に掛け
たベルトから成る締め具の両端部をチェーンにそれぞれ
係止し、この締め具を締め付けることにより吊り荷全体
を堅固に保持して揚重する方法であるから、吊り上げ時
に強風を受けて大きく揺れたとしても、或は躯体の上で
荷受する際に横転し又は傾斜したとしても、金具が外れ
て荷崩れが生じることがなく、落下事故を未然に防止す
ることができ、高層階であっても安全に揚重作業ができ
る等の優れた効果を奏する。
断面L型金具を備えた荷上げ吊り具で積み重ねられた長
尺板状物を揚重するに際して、その金具の両側にチェー
ンをそれぞれ繋ぎ、最上部の長尺板状物の中央部に掛け
たベルトから成る締め具の両端部をチェーンにそれぞれ
係止し、この締め具を締め付けることにより吊り荷全体
を堅固に保持して揚重する方法であるから、吊り上げ時
に強風を受けて大きく揺れたとしても、或は躯体の上で
荷受する際に横転し又は傾斜したとしても、金具が外れ
て荷崩れが生じることがなく、落下事故を未然に防止す
ることができ、高層階であっても安全に揚重作業ができ
る等の優れた効果を奏する。
【図1】 本発明方法に用いる荷上げ吊り具の斜視図で
ある。
ある。
【図2】 吊り荷の上部に締め具を掛けた時の状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】 その締め具とチェーンの係止状態を示す斜視
図である。
図である。
【図4】 締め具を締め付けた時の状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】 吊り荷の揚重状態を示す斜視図である。
【図6】 従来の揚重方法を示す斜視図である。
【図7】 (イ) は荷受け時に吊り荷が横転する場合の説
明図、(ロ) は荷受け時に吊り荷が傾く状態を示す説明図
である。
明図、(ロ) は荷受け時に吊り荷が傾く状態を示す説明図
である。
【図8】 従来の他の揚重方法を示す斜視図である。
1…金具 1a…側片 2…ワイヤー 3…吊り
具 4…荷上げ吊り具 5…チェーン 6…長さ調節具 7…フック 8
…吊り荷 8a、8b…ALC板 9…締め具
9a…係止金具 9b…ラチェット 10…当て金
具 4…荷上げ吊り具 5…チェーン 6…長さ調節具 7…フック 8
…吊り荷 8a、8b…ALC板 9…締め具
9a…係止金具 9b…ラチェット 10…当て金
Claims (2)
- 【請求項1】 積み重ねられた長尺板状物の最下部の短
辺側に断面L型の金具をそれぞれ当てがい、この両方の
金具の側片にワイヤーをそれぞれ繋ぐと共に、このワイ
ヤーの上端部は吊り具に係止し、この吊り具をクレーン
等の揚重機で吊り上げて長尺板状物を揚重する方法にお
いて、前記両方の金具の側片同士をチェーンでそれぞれ
繋ぎ、前記積み重ねた長尺板状物の最上部の中央部に掛
けたベルトから成る締め具の両端部を前記チェーンの中
央部にそれぞれ係止し、この締め具をきつく締め付ける
ことにより前記チェーンを山形に緊張させ、前記積み重
ねた長尺板状物を堅固に保持した状態で吊り上げること
を特徴とする長尺板状物の揚重方法。 - 【請求項2】 前記チェーンは、長尺板状物の長さに応
じて適宜長さ調節できるようにした、請求項1記載の長
尺板状物の揚重方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33803191A JPH05147881A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 長尺板状物の揚重方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33803191A JPH05147881A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 長尺板状物の揚重方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05147881A true JPH05147881A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18314283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33803191A Pending JPH05147881A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 長尺板状物の揚重方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05147881A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10100993A1 (de) * | 2001-01-10 | 2002-07-18 | Spanset Inter Ag Oetwil Am See | Einrichtung zum Verstellen einer Länge eines als Endlosschlinge ausgebildeten Anschlagmittels und Vorrichtung zum Heben von Lasten |
JP2014101151A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-06-05 | Asahi Kasei Homes Co | パネルの吊り上げ装置 |
CN117682417A (zh) * | 2024-02-04 | 2024-03-12 | 四川职业技术学院 | 一种建筑大管道安装用装配式起重机及使用方法 |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP33803191A patent/JPH05147881A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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