JPH05147692A - 荷物自動送受装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】各荷物箱で荷物が収容されたか否かを検出する
光センサにおける光受信器の感度補正にかかる時間を短
縮する。 【構成】光送信器と光受信器とからなり、各荷物箱１１
〜２２の中に荷物が収納されているか否かを検出するセ
ンサユニット６２と、この光送信器への通電タイミング
を制御するタイマユニット６３と、テンキー４２により
指定された荷物箱に対してテンキー４２により入力され
た周波数の数値に基づいてタイマユニット６３をＩ／Ｏ
部５３を介して制御する制御部５１と、この制御部がタ
イマユニット６３を制御したデータを記憶するメモリ５
４を設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば業者が宅配物
等を受取人に受け渡す荷物自動送受装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、マンション等の集合住宅におい
て、解施錠可能な多数の荷物箱を設置し、宅配業者やス
ーパーマーケット等の販売業者が、これらの荷物箱を選
択して配達すべき荷物を収納した後施錠し、荷物受取人
が対応する荷物箱を解錠して荷物を受け取る装置が開発
されている。

【０００３】ところで、このような装置においては、多
数の荷物箱の中でどの荷物箱が空きなのか報知するため
に、各荷物箱内に荷物が収容されているか否かを検出す
る光センサが設けられている。この光センサは、一般に
荷物箱の天井面に設けられた光送信器と床面に設けられ
た光受信器により構成され、光送信器から送信された光
は光受信器により受信されるよう配置されている。この
荷物箱に荷物が収容されると、光送信器から送信された
光をこの荷物が遮ることにより、光受信器では光を検出
しなくなり、光センサから出力される電圧レベルが低く
なるので、この荷物箱に荷物が収容されたと判断され
る。反対に光受信器で光を検出すれば光センサから出力
される電圧レベルが高くなるので、この荷物箱が空きで
あると判断される。

【０００４】ところで、上述した装置において種々のサ
イズ（高さ）の荷物箱があり、異なるサイズの荷物箱で
は、そこに設けられた光センサの光送信器から光受信器
までの光路長が異なる。従って、光路長の違いにより光
受信器での光を受信する感度が異なってしまうので、そ
の感度の違いを補正する必要があった。

【０００５】従来は、感度を補正するために、光送信器
に供給される電流量をボリューム（抵抗値）により調節
し光の強さを変えて光受信器での感度を補正するように
なっていた。従って、各荷物箱１つ１つにおいてそれぞ
れ光送信器に供給される電流量をボリュームにより調節
して、光受信器での感度を補正しなければならなかっ
た。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来のように各荷物箱
１つ１つにおいてそれぞれ光送信器に供給される電流量
をボリュームにより調節して、光受信器での感度を補正
するというのは時間がかかるという問題があった。

【０００７】そこでこの発明は、各荷物箱で荷物が収容
されたか否かを検出する光センサにおける光受信器の感
度補正にかかる時間を短縮できる荷物自動送受装置を提
供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明は、解施錠可能
なサイズの異なる複数の荷物箱を設け、入力手段からの
荷物配達業者情報入力に応じて空き荷物箱を選択して解
錠するとともに入力手段からの荷物受取人情報の入力に
より受取るべき荷物を収容した荷物箱を解錠する荷物自
動送受装置において、各荷物箱内に設けられ、光送信器
から送信されたパルス光を光受信器により受信すること
により電気信号を出力する光センサと、この各光センサ
の光送信器から送信されるパルス光の周波数のデータを
入力することにより、その入力されたデータに基づいて
各光センサの周波数を設定する周波数入力設定手段と、
この周波数入力設定手段により設定された周波数に基づ
いて、光センサの光送信器から送信されるパルス光の周
波数を制御するパルス光制御手段とを設けたものであ
る。

【０００９】

【作用】このような構成の本発明において、各光センサ
における光受信器の感度補正は、周波数入力設定手段に
より、該当する光センサの光送信器から送信されるパル
ス光の周波数のデータが入力され、そのデータに基づい
て該当する光センサの光送信器から送信されるパルス光
の周波数が設定される。その設定された周波数に基づい
て、パルス光制御手段により光送信器から送信されるパ
ルス光の周波数が制御される。

【００１０】従って、光センサから出力される電気信号
に基づいて、周波数入力設定手段により入力されるデー
タを調節すれば、パルス光制御手段により制御されたパ
ルス光が最適な周波数に制御されて、光センサの光受信
器の感度補正を行うことができる。

【００１１】また、同サイズの荷物箱における光センサ
の光受信器の感度補正は、同サイズのデータを周波数入
力設定手段により入力すれば、短時間で感度補正を行う
ことができる。

【００１２】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。

【００１３】図１に示すように外筐１に荷物箱１１〜２
２と１つの制御箱４が装着されている。前記各荷物箱１
１〜２２はそれぞれ扉に施錠のためのロック機構が設け
られ、かつ扉表面には「１」〜「１２」のボックス番号
が表記されている。

【００１４】前記制御箱４には図２に示すように情報カ
ードである磁気カードから情報を読取る磁気カードリー
ダ４１，テンキー４２、「配達」、「受取」、「荷物箱
指定」「受取人指定」、「確認」のファンクションキー
４３、前記テンキー４２で入力された数値や誘導ガイダ
ンス等を表示する文字表示器４４、前記各荷物箱１１〜
２２にそれぞれ対応してＬＥＤ（発光ダイオード）を設
けた荷物箱状態表示器４５、預かり証発行に使用される
プリンタ４６等を設けた操作部が備えられている。

【００１５】前記制御箱４内には図３に示す回路ユニッ
トが収納されている。この回路ユニットは、ＣＰＵ（中
央処理装置）およびＲＯＭ（リード・オンリー・メモ
リ）等からなる制御部５１を設け、この制御部５１に前
記磁気カードリーダ４１、テンキー４２、ファンクショ
ンキー４３、文字表示器４４、荷物箱状態表示器４５、
プリンタ４６及び日時を計時する時計回路４７がそれぞ
れ接続されている。また前記制御部５１には前記各荷物
箱１１〜２２にそれぞれ設けられたロック機構６１を駆
動制御する錠駆動手段５２が接続されている。なお、前
記テンキー４２及び制御部５１はディップスイッチ（図
示せず）等によりモードを変更すれば周波数入力設定手
段を構成している。

【００１６】さらに前記各荷物箱１１〜２２にそれぞれ
設けられた光センサとしてのセンサユニット６２は、図
４に示すように各荷物箱１１〜２２の天井面に設けられ
た発光ダイオードからなる光送信器６２ａと床面に設け
られた光受信器６２ｂにより構成されている。前記制御
部５１がＩ／Ｏ（インプット・アウトプット・インター
フェイス）部５３を介して制御するパルス光制御手段と
してのタイマユニット６３により、前記センサユニット
６２の光送信器６２ａへの通電タイミングが制御され、
その光送信器６２ａから送信されるパルス光の周波数は
その通電タイミングにより決定される。また前記各荷物
箱１１〜２２に対して、タイマユニット６３で設定され
た通電タイミングの設定値は、前記制御部５１によりメ
モリ５４に記憶されるようになっている。

【００１７】このような構成の本実施例においては、セ
ンサユニット６２の光受信器６２ｂの感度補正は、まず
ディップスイッチ等により感度補正の行うモードに設定
し、テンキー４２により補正する荷物箱を選択して、そ
の選択した荷物箱のサイズにと対応する周波数を設定す
るためのデータを入力する。すると、制御部５１はその
周波数のデータに基づいて、タイマユニット６３に与え
る周波数データを作成して、タイマユニット６３に送信
すると共に、その周波数データをメモリ５４に記憶させ
る。

【００１８】タイマユニット６３は、制御部５１から供
給された周波数データに基づいて、センサユニット６２
の光送信器６２ａへの通電タイミングを制御する。する
と、テンキー４２により入力され設定された周波数でパ
ルス光が光送信器６２ａから送信される。送信されたパ
ルス光は光受信器６２ｂにより受信され、その検出信号
を積分し平均化して入力感度を出力する。従って、テン
キー４２によりさらに微調整して周波数を設定変更する
ことにより、光受信器６２ｂの入力感度が予め決められ
ている最適値にする。

【００１９】従って、各荷物箱１１〜２２において、サ
イズ毎にほぼ同一の周波数設定でそれぞれの光受信器６
２ｂの入力感度が最適値となるから、メモリに記憶した
データを他の同サイズの荷物箱の最初の周波数設定値に
使用すれば、後の微調整がほとんど不要となる。

【００２０】このように本実施例によれば、各荷物箱毎
に１つ１つのボリュームを操作するものに比べて、テン
キー４２により荷物箱を指定して周波数の設定値を入力
するという簡単な操作で、光受信器の入力感度を補正で
きる。しかも同サイズの荷物箱に対しては、メモリ５４
に記憶したデータが使用できて、後の微調整がほとんど
不要となる。その結果全体の光受信器の入力感度の補正
にかかる時間を短縮できる。

【００２１】

【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
各荷物箱で荷物が収容されたか否かを検出する光センサ
における光受信器の感度補正にかかる時間を短縮できる
荷物自動送受装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す外観図。

【図２】同実施例の制御箱の正面図。

【図３】同実施例の制御箱内に収納された回路ユニット
の回路構成を示すブロック図。

【図４】各荷物箱に設置されたセンサユニットの光送信
部と光受信部を示す図。

【符号の説明】

４…制御箱、１１〜２２…荷物箱、４２…テンキー、５
１…制御部、５４…メモリ、６２…センサユニット、６
３…タイマユニット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 解施錠可能なサイズの異なる複数の荷物
   箱を設け、入力手段からの荷物配達業者情報入力に応じ
   て空き荷物箱を選択して解錠するとともに前記入力手段
   からの荷物受取人情報の入力により受取るべき荷物を収
   容した荷物箱を解錠する荷物自動送受装置において、前
   記各荷物箱内に設けられ、光送信器から送信されたパル
   ス光を光受信器により受信することにより電気信号を出
   力する光センサと、この各光センサの光送信器から送信
   されるパルス光の周波数のデータを入力することによ
   り、その入力されたデータに基づいて前記各光センサの
   周波数を設定する周波数入力設定手段と、この周波数入
   力設定手段により設定された周波数に基づいて、前記光
   センサの光送信器から送信されるパルス光の周波数を制
   御するパルス光制御手段とを設けたことを特徴とする荷
   物自動送受装置。