JPH05147434A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH05147434A
JPH05147434A JP33974291A JP33974291A JPH05147434A JP H05147434 A JPH05147434 A JP H05147434A JP 33974291 A JP33974291 A JP 33974291A JP 33974291 A JP33974291 A JP 33974291A JP H05147434 A JPH05147434 A JP H05147434A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の起動時において、短時間停止後の再始
動である場合に、エバポレータの状態を判定して、エバ
ポレータが凍結し易い状態にある場合は、急速クールダ
ウン制御の時間を短縮する。 【構成】 エンジン冷却水温度を検出し、このエンジン
冷却水温度が所定値以上である場合には、車両が短時間
停止後の再始動であると判断して、急速クールダウン制
御開始判定手段からの急速クールダウンの要求による急
速クールダウン制御の稼動時間を短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両駆動初期時にお
いて、所定時間可変容量コンプレッサの容量を最大にす
る急速クールダウン機能を有すると共に、エバポレータ
の凍結を防止する機能を備えた車両用空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空調装置の急速クールダウ
ン制御は、特開平1−111517号公報に示されるよ
うに、エバポレータの目標温度を設定する手段と、エバ
ポレータの実際の温度を検出する手段とを備え、このエ
バポレータの目標温度をエバポレータの凍結温度(例え
ば−10℃)以下に設定することによって、通常は前記
エバポレータの目標温度と実際の温度との差によって決
定されるコンプレッサ容量を最大にし、実際のエバポレ
ータ温度が所定値(例えば、3℃)以下になってから所
定時間(例えば、10分間)これを継続する急速クール
ダウン制御を行うものである。
【0003】さらに、この凍結を防止するために、特開
平1−282015号公報には、エバポレータ温度を検
出して、この検出値が所定以下で所定時間継続した場合
には、電磁クラッチをオフして冷房サイクルの稼動を停
止し、エバポレータの凍結を防止する装置が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両の停止直
後、若しくは短時間の停止後に車両を再起動する場合に
は、エバポレータの温度は充分に上昇しておらず、また
エバポレータの表面には結露による水滴が溜まってお
り、この状態で急速クールダウン制御が実行された場合
には、エバポレータは簡単に凍結してしまうという問題
点があり、さらに凍結を防止するために冷房サイクルの
稼動を停止した場合には空調レベルが落ちてしまうとい
う問題点があった。
【0005】このために、この発明は、車両の起動時に
おいて、この車両が短時間停止後の再始動である場合
に、エバポレータの状態を判定し、この判定によってエ
バポレータが凍結し易い状態の場合には急速クールダウ
ン制御の時間を短くしてエバポレータの凍結を防止する
車両用空調装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明を図
1において説明すると、少なくとも導入空気を冷却する
エバポレータを空調ダクト内に有する車両用空調装置に
おいて、熱負荷量が所定値よりも大きい時に、急速クー
ルダウン制御への移行を要求する急速クールダウン開始
判定手段100と、エンジン14の冷却水温を検出する
エンジン冷却水温度検出手段110と、このエンジン冷
却水温度検出手段110によって検出されたエンジン1
4の冷却水温度からエンジン14の短時間停止後の再始
動であるか否かを判定する短時間停止後の再始動判定手
段120と、この短時間停止後の再始動判定手段120
によって、短時間の停止後の再始動でないと判定された
場合に、所定時間急速クールダウン制御を実行し、短時
間の停止後の再始動であると判定された場合に、前記再
始動時でない場合の所定時間に比べて稼動時間を短くし
て急速クールダウン制御を実行する急速クールダウン制
御手段130とを具備することにある。
【0007】
【作用】したがって、この発明においては、車両の始動
時において、急速クールダウン開始判定手段100によ
って要求された急速クールダウン制御を、エンジン冷却
水温度検出手段110によって検出したエンジン冷却水
温度が所定値よりも低い場合には、短時間停止後の再始
動でないと判定して、所定の時間継続して実行でき、ま
たエンジン冷却水温度が所定値よりも高い場合には、短
時間停止後の再始動であると判定して、短時間停止後の
再始動でない場合の所定時間よりも短い時間実行できる
ために、エバポレータが凍結し易い状態になっている短
時間停止後の再始動の場合のエバポレータの凍結を回避
できるものである。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面により
説明する。
【0009】図2において示される車両用空調装置は、
空調ダクト1の最上流側に内気導入口3、外気導入口
4、及びアクチュエータ6によって駆動され、前記内気
導入口3若しくは外気導入口4を適宜選択する内外気切
替ドア(INTAKEドア)5によって構成される空気
導入ユニット2を有しており、この空気導入ユニット2
の下流側には送風機7が設けられている。
【0010】この送風機7の下流側には、エバポレータ
8、アクチュエータ17によって駆動されるエアミック
スドア16、及びヒータコア9によって構成される温調
手段が設けられ、さらに空調ダクト1の最下流には、デ
フ吹出口18、ベント吹出口19、及びフット吹出口2
0が設けられ、アクチュエータ23によって駆動される
モードドア22a,22b,22cによって適宜選択開
口されるものである。
【0011】前記エバポレータ8は、容量可変機構24
を有する可変容量コンプレッサ10、コンデンサ11、
レシーバタンク12、膨張弁13と直列に配管結合され
て冷房サイクルを構成している。この冷房サイクルにお
いて、電磁クラッチ15によって走行用エンジン14と
連結されて駆動する可変容量コンプレッサ10によって
圧縮された高温高圧の気体冷媒は、コンデンサ11にお
いてコンデンサ11を通過する空気に放熱することで凝
縮されて高圧の液体冷媒となり、レシーバタンク12に
よって気液分離及び脱水された後、膨張弁13によって
断熱膨張して霧状の冷媒となる。この霧状の冷媒がエバ
ポレータ8においてエバポレータ8を通過する空気の熱
を吸熱して蒸発し、気体冷媒となる。このエバポレータ
8における吸熱作用と、コンデンサ11における放熱作
用を繰り返すことによって、エバポレータ8を通過する
空気を冷却するもので、可変容量コンプレッサ10から
吐出される冷媒量によって、冷却レベルが変化するもの
である。
【0012】この可変容量コンプレッサ10は、例えば
ワブルプレートタイプのもので、図3に示すように、電
磁クラッチ15を介して走行用エンジン14に連結され
る駆動軸51がコンプレッサ本体10aに挿入され、こ
の駆動軸51にワブルプレート52がヒンジボール53
を介して結合されている。このワブルプレート52は、
コンプレッサ本体10aに形成されたクランク室54に
ヒンジボール53を支点として駆動軸51に対して揺動
自在に支持されており、該ワブルプレート52に連結さ
れたピストン55を揺動角に応じてシリンダボア56内
で往復動させるようにしてある。
【0013】また、可変容量コンプレッサ10には、圧
力制御弁57がクランク室54に臨むように設けられて
いる。この圧力制御弁57は、クランク室54と吸入側
へ通じる吸入室58との連通を調節する弁体59と、吸
入室58内の圧力に応じて前記弁体59を動かす圧力応
動部材60と、前記弁体59を電磁コイル59への通電
量ISOL (容量可変信号)に応じて動かすソレノイド6
2とを有し、電磁コイル61への通電量ISOL を外部か
ら制御することにより、ピストン55とシリンダボア5
6の間からクランク室54内に漏れるブローバイガスが
吸入側に戻る量を調整するようにしてある。
【0014】この圧力制御弁57等から可変容量コンプ
レッサ10の容量を変える容量可変機構24が構成され
ている。この容量可変機構24において、電磁コイル6
1に流れる電流量ISOL が上昇してソレノイド62の磁
力が上昇すると、弁体59にクランク室57と吸入室5
8との連通を絞る方向に力が働き、クランク室54から
吸入室58に漏れるブローバイガスの量が少なくなる。
このため、クランク室57の圧力が増大して、ピストン
55のストロークが減少し、もって冷媒の吐出量が少な
くなるものである。
【0015】これによって、外部からの通電量ISOL
制御することによって、冷媒量が制御され、エバポレー
タの冷房能力が制御できるものである。
【0016】また、前記車両用空調装置のヒータコア9
には、走行用エンジンの冷却水が供給され、これによっ
て通過する空気を加熱するものである。
【0017】以上の構成の車両用空調装置において、内
外気切替ドア5によって選択された内気若しくは外気
は、送風機7によって空調ダクト1の下流側に送風され
る。この空気は、エバポレータ8を通過することによっ
て冷却され、エアミックスドア16の開度によって、ヒ
ータコア9を通過する空気と、ヒータコア9をバイパス
する空気に分けられる。これらヒータコア9を通過して
加熱された空気と、バイパスした冷却されたままの空気
は、ヒータコア9の下流側において混合され、所望の温
度に温調された空気が得られるものである。この温調さ
れた空気は、モードドア22a,22b,22cによっ
て選択された吹出口18,19,20から車室内21に
吹き出し、車室内21を温調するものである。
【0018】この車両用空調装置の制御を行うために、
マイクロコンピュータ41が設けられ、少なくとも外気
温度を検出する温度センサ44、車室内の温度を検出す
る温度センサ43、日射量を検出する日射センサ45、
及びエバポレータ8に取付られた温度センサ(若しくは
エバポレータ8の下流側近傍に取付られ、エバポレータ
温度を推定するための温度センサ)46からの信号が、
また本発明においてはエンジン冷却水の温度を検出する
温度センサ49からの信号が、マルチプレクサ(MP
X)47及びA/D変換機48を介して入力され、さら
に下記する操作パネル25からの信号が、このマイクロ
コンピュータ41には入力されるものである。
【0019】このマイクロコンピュータ41は、図示し
ない中央演算処理装置(CPU)、読出専用メモリ(R
OM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポ
ート(I/O)等からなるそれ自体公知のもので、前述
の入力信号を所定のプログラムにしたがって処理実行
し、各出力回路40a〜37fを各制御機器、例えばア
クチュエータ6,17,23、送風機7、電磁クラッチ
15、及び容量可変機構24を制御するものである。
【0020】操作パネル25は、空調装置の制御を自動
により行うAUTOスイッチ31、冷房サイクルの稼動
をON/OFFするA/Cスイッチ35、吹出モードを
強制的にデフモードにするDEFスイッチ34、空調装
置の稼動を停止させるOFFスイッチ32、吸入空気の
モードを内気循環(REC)又は外気導入(FRE)に
手動により設定するRECスイッチ33、車室内の温度
を設定するアップダウンスイッチ28a,28b及び表
示部28cからなる温度設定器28、吹出モードを手動
により設定するMODEスイッチ26a及び表示部26
bからなるモード設定器26、及び送風機7の送風量を
手動により設定するFANスイッチ27a及び表示部2
7bからなる風量設定器27によって構成されるもので
ある。尚、表示部28c,27b,26bを有する表示
パネル30は、表示回路29を介してマイクロコンピュ
ータ41により制御されるものである。
【0021】以下、このマイクロコンピュータ41によ
って実行される空調制御プログラムのフローチャート図
を示し、このフローチャートに従って説明する。
【0022】図4において示されるフローチャートは、
マイクロコンピュータ41において実行される空調装置
の自動制御モード時のメインプログラムである。このメ
インプログラムは、AUTOスイッチ31が押されるこ
とによってステップ200から開始されるもので、ステ
ップ300において、設定温度TSET 、車室内温度T
INC 、外気温度TOUT 、日射量TSUN 、エバポレータ温
度TE 、及びエンジン冷却水温度TW がデータとして入
力される。
【0023】これらのデータから、ステップ400にお
いて下記する数式1によって熱負荷信号である目標吹出
温度XM が演算される。
【0024】
【数1】 XM =A・TSET −B・TOUT −C・TE −D・TSUN −E・TINC +F
【0025】尚、A,B,C,D,Eは利得定数であ
り、Fは補正項である。これらの値は、実験により最適
な空調効果があがる値に設定されるものである。
【0026】ステップ400において演算された目標吹
出温度XM により、ステップ500では内外気切替ドア
位置が、例えば図5(a)で示すように内気循環モード
(REC)と外気導入モード(FRE)に切り替えら
れ、ステップ600では送風機6のブロア電圧が図5
(b)で示すように設定されるものである。尚、図5
(b)のMAX HIは、送風機7の最大高速運転を示
し、HIは高速、LOWは低速運転を示すものである。
【0027】また、ステップ700においては、目標吹
出温度XM により、図5(c)に示されるようにエアミ
ックスドア16の制御が行われ、ステップ800におい
て下記するコンプレッサ制御が行われ、さらにステップ
900においては、モードドア22a,22b,22c
の制御が図5(d)で示すように行われ、以後以上の制
御が繰り返されるものである。
【0028】尚、図5(c)のFC(フルクール)はエ
アミックスドア16がヒータコア9の上流側を全閉若し
くはそれに近い状態を示し、FH(フルホット)はエア
ミックスドア16が全開若しくはそれに近い状態を示
す。また、図5の(d)のVENT(ベントモード)は
ベント吹出口19のみから吹き出す、いわゆる上吹出モ
ードを示し、HEAT(ヒートモード)はフット吹出口
20のみから吹き出す、いわゆる下吹出モードを示し、
BI/L(バイレベルモード)は、吹出口切替信号TF
(TF =Te+K1 Θ;K1 は演算定数であり、Θはエ
アミックスドア16の開度である。)によってFCから
FHをリニアに変化させるモードを示している。
【0029】前記ステップ800におけるコンプレッサ
制御は、通常図5の(e)によって目標吹出温度XM
ら演算されたエバポレータ目標吹出温度T' INT と、エ
バポレータ温度TE から演算される実際のエバポレータ
吹出温度TINT との温度差ΔTが、1以下になるように
コンプレッサの容量を行うもので、例えばΔTを比例積
分(PI)して、コンプレッサ容量信号であるISOL
求めて行うものである。尚、温度差ΔTが大きい程、コ
ンプレッサ容量は大きくなるものである。
【0030】このコンプレッサ容量制御の一部を構成す
る本発明に係る急速クールダウン制御は、図6のフロー
チャートに示すもので、ステップ851から開始され
る。
【0031】ステップ852において、目標吹出温度X
M が、−10以下であるか否かの判定を行い、−10以
上である場合は、ステップ865に進んで、急速クール
ダウン制御(以下、クールダウン制御)中であるか否か
の判定(クールダウン制御のフラッグの判定)を行う。
このステップ865の判定において、クールダウン制御
中である場合(クールダウン制御フラッグが1)には、
ステップ859に進み、クールダウン制御中でない場合
(クールダウン制御フラッグが0)は、ステップ866
からクールダウン制御を抜けて、通常のコンプレッサ制
御ルーチンに戻るものである。
【0032】前記ステップ852において、目標吹出温
度XM が、−10以下の場合には、ステップ853にお
いてクールダウン制御を実行(クールダウン制御フラッ
グを1)し、ステップ854に進む。
【0033】ステップ854において、エンジン冷却水
W が55℃以上か否かの判定がなされる。この判定に
おいて、エンジン冷却水温度が55℃以上の場合は、車
両の始動が短時間停止後の始動であると判断できるため
に、ステップ856に進み、55℃以下の場合には、短
時間の停止後の始動でないと判断して、ステップ855
に進んでタイマを第1の所定時間(例えば、10分)に
設定する。
【0034】ステップ856では、車室内温度TINC
エバポレータ温度TE との差が、10℃以上であるか否
かの判定を行う。この判定において、温度差が10℃以
上の場合は、エバポレータの温度上昇が充分なされてい
ないことから、車両の停止時間が短く、またエバポレー
タが湿り状態にあり凍結の恐れが大きいと判断できるこ
とから、ステップ858においてタイマを前記所定時間
よりも短い第2の所定時間(例えば、2分)に設定し、
温度が10℃以下の場合には、10℃以上の場合よりも
エバポレータ温度が高くなっていることから、前記状態
よりも凍結の恐れが緩和されていると判断できるため
に、ステップ857においてタイマを前記第1の所定時
間と、第2の所定時間の中間にあたる第3の所定時間
(例えば、5分)に設定する。
【0035】前記ステップ855,857,858のタ
イマの設定の後、ステップ859に進んで、エバポレー
タ目標吹出温度T’INT を−10に設定し、これによっ
て強制的にエバポレータ目標吹出温度T’INT と実際の
エバポレータ吹出温度TINT との温度差ΔTを大きくし
て、コンプレッサ容量を最大にするクールダウン制御を
行うことができるものである。
【0036】この後、ステップ860において、目標吹
出温度XM が8以上であるか否かの判定を行う。この判
定において、8以上の場合は、熱的条件が低下している
ことになるので、ステップ863において、クールダウ
ン制御を終了(クールダウン制御フラッグを0)し、ス
テップ864でクールダウン移行制御を実行(クールダ
ウン移行制御フラッグを1)して、ステップ866から
他のコンプレッサ制御に抜けるものである。
【0037】前記ステップ860において、目標吹出温
度XM が8以下の場合は、クールダウン制御の要求が継
続しているために、ステップ861において、実際のエ
バポレータ吹出温度TINT が3℃以下で、タイマが前記
ステップ855、857、若しくは858において設定
された時間tを経過したか否かの判定が行われる。
【0038】この判定において、クールダウン制御の継
続が判断され、継続中は、ステップ862において前述
のコンプレッサ容量制御を行い、タイムアップ後は前記
ステップ863、864に進んで、ステップ866から
抜けるものである。
【0039】これによって、エンジン14の冷却水の温
度TW が所定値以上か否かの判定をすることによって、
車両が短時間停止後の再起動であるか否かを判定し、短
時間停止後の再起動でない場合は、通常時間(第1の所
定時間)クールダウン制御を実行し、また短時間停止後
の再起動である場合は、エバポレータ温度TE と車室内
温度TINC の温度差からエバポレータの状態を判定し、
温度差が大きい場合には、最も短い第2の所定時間クー
ルダウン制御を実行し、温度差が小さい場合には、中間
の第3の所定弛緩クールダウン制御を実行することがで
きるために、エバポレータの凍結を防止できると共に、
エバポレータの凍結による冷房サイクルの停止を回避で
きるものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、車両の起動時に、短時間停止後の起動であるか否か
の判定を行い、短時間停止後の再起動である場合には、
エバポレータの状態に応じて急速クールダウン制御を実
行する時間を短くすることにより、空調レベルを維持し
ながらエバポレータの凍結を防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示した機能ブロック図である。
【図2】本発明の係る実施例に使用される車両用空調装
置の構成を示した説明図である。
【図3】本発明に係る車両用空調装置に使用される容量
可変コンプレッサの一例を示した断面図である。
【図4】マイクロコンピュータで実行される空調制御の
メインルーチンのフローチャート図である。
【図5】目標吹出温度による各制御機器の制御状態を示
したタイミングチャート図である。
【図6】マイクロコンピュータで実行される本発明に係
る急速クールダウン制御を示したフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
14 走行用エンジン 100 急速クールダウン開始判定手段 110 エンジン冷却水温度検出手段 120 短時間停止後の再始動判定手段 130 急速クールダウン制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも導入空気を冷却するエバポレ
    ータを空調ダクト内に有する車両用空調装置において、 熱負荷量が所定値よりも大きい時に、急速クールダウン
    制御への移行を要求する急速クールダウン開始判定手段
    と、 エンジンの冷却水温を検出するエンジン冷却水温度検出
    手段と、 このエンジン冷却水温度検出手段によって検出されたエ
    ンジンの冷却水温度からエンジンの短時間停止後の再始
    動であるか否かを判定する短時間停止後の再始動判定手
    段と、 この短時間停止後の再始動判定手段によって、短時間の
    停止後の再始動でないと判定された場合に、所定時間急
    速クールダウン制御を実行し、短時間の停止後の再始動
    であると判定された場合に、前記再始動時でない場合の
    所定時間に比べて稼動時間を短くして急速クールダウン
    制御を実行する急速クールダウン制御手段とを具備する
    ことを特徴とする車両用空調装置。
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