JPH05147005A - 木材用薬液含浸装置 - Google Patents

木材用薬液含浸装置

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JPH05147005A
JPH05147005A JP9495191A JP9495191A JPH05147005A JP H05147005 A JPH05147005 A JP H05147005A JP 9495191 A JP9495191 A JP 9495191A JP 9495191 A JP9495191 A JP 9495191A JP H05147005 A JPH05147005 A JP H05147005A
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Yoshisato Baba
義郷 馬場
Tadashi Watanabe
忠 渡辺
Shoji Osada
章二 長田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ムラ無く、短時間で薬液を木材内部に含浸さ
せることができる木材用薬液含浸装置を得ることを目的
とする。 【構成】 木材と薬液とを保持した薬液槽と、該薬液中
に保持された木材の一方の木口端部を前記薬液槽の外部
に連通させる連通手段と、前記薬液槽内の薬液を前記薬
液槽外部の圧力より相対的に高い圧力に保持する差圧発
生手段とを備えたものであるため、木材の他方の木口端
部から一方の木口端部まで連通した導管,篩管及びそれ
らの死滅した細い管を通って薬液が含浸することとな
り、木材全体にムラ無く、短時間で薬液を注入すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば防虫・防腐剤、漂
白剤、染色剤等の薬液を木材内部に含浸させるための木
材用薬液含浸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木材は繊維の中に空気を含んでいるの
で、軽く且つ保温性が高い建築材料である。しかしなが
ら、この木材は湿気を含んで腐敗したり、白蟻の餌食と
なる等の欠点もあった。
【0003】近年より、この木材に、防虫・防腐剤を初
めとして種々の薬剤を塗布することにより、上記の欠点
を解消しようとしてきた。しかしながら、薬剤の塗布で
は、木材表面及び表面下にのみ薬剤が含浸されるだけで
永続的な効果が得られなかった。
【0004】そこで、木材内部にも薬液を含浸する方法
が行われているが、現在この防虫・防腐薬剤及び木材の
漂白、染色、WPC(Wood Plastic Combination)を行う
ための薬液を木材内部に浸透させる含浸方法は、加圧下
で薬液中に木材を保持して、長時間浸潤することにより
行っている。
【0005】図3は従来の薬液含浸装置の構成を示す説
明図である。図に示す通り、木材(1) を含浸槽(2) 内部
に保持し、密閉して真空ポンプ(5)を駆動させて含浸槽
(2) 内部を減圧して、木材(1) 内部の空気を排除し、し
かる後、薬液タンク(3) から薬液(4) を導入し、含浸槽
(2) を加圧装置(6) により加圧することによって薬液の
含浸を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
通り、木材は繊維の中に空気を含んでいるため、特に長
尺物については、内部に含んでいる水分、空気等のため
中心部までは浸潤が難しく、より長時間の保持が必要で
あり、ムラがあった。
【0007】本発明は、ムラ無く、短時間で薬液を木材
内部に含浸させることができる木材用薬液含浸装置を得
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載の発明
に係る木材用薬液含浸装置では、木材内部に薬液を含浸
させる装置において、木材と薬液とを保持した薬液槽
と、該薬液中に保持された木材の一方の木口端部を前記
薬液槽の外部に連通させる連通手段と、前記薬液槽内の
薬液を前記薬液槽外部の圧力より相対的に高い圧力に保
持する差圧発生手段とを備えたものである。
【0009】本請求項2に記載の発明に係る木材用薬液
含浸装置では、前記差圧発生手段が、前記薬液槽内を密
閉加圧する加圧装置を含むものである。
【0010】本請求項3に記載の発明に係る木材用薬液
含浸装置では、前記差圧発生手段が、前記連通手段に付
設された真空ポンプを含むものである。
【0011】更に、本請求項4に記載の発明に係る木材
用薬液含浸装置では、前記差圧発生手段が、前記薬液槽
内を密閉加圧する加圧装置と前記連通手段に付設された
真空ポンプとを共に含むものである。
【0012】
【作用】木材の一方の木口端から他の木口端まで形成層
(年輪)に沿って、導管,篩管及びそれらの死滅した細
い管が連通して形成されている。
【0013】本発明においては、木材と薬液とを保持し
た薬液槽と、該薬液中に保持された木材の一方の木口端
部を前記薬液槽の外部に連通させる連通手段と、前記薬
液槽内の薬液を前記薬液槽外部の圧力より相対的に高い
圧力に保持する差圧発生手段とを備えたものであるた
め、木材の他方の木口端部から一方の木口端部まで連通
した導管,篩管及びそれらの死滅した細い管を通って薬
液が含浸することとなり、また木材の途中に割れ目等が
あっても、割れ目からも薬液が侵入することとなり、木
材全体にムラ無く、短時間で薬液を注入することができ
る。
【0014】尚、差圧発生手段は薬液槽内を加圧しても
よく、薬液槽外部から一方の木口端部を減圧吸引しても
よく、更に両方を同時に行ってもよい。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例の構成を示す木材用
薬液含浸装置の説明図、図2は図1の要部の拡大図であ
る。
【0016】図において、含浸 (12)は一端に開口部(1
8)を有し、この開口部(18)の外周縁ではシール板(17)を
介して木材(11)の木口端外周部を全周で密着させてセッ
トするようになっている。
【0017】開口部(18)は蓋(23)を介して気密に覆わ
れ、蓋(23)内はバルブ(19)(20)(21)を介して、真空ポン
プ(22)及び薬液受けタンク(24)につながっている。ま
た、含浸槽(12)には薬液供給タンク(13)と、別の真空ポ
ンプ(15)と、加圧装置(16)とが各々バルブを介して接続
されている。尚、(25)(26)は圧力計である。
【0018】以上のような装置を用いて実際に木材の含
浸を行った。先ず含浸槽(12)内に上述のように小口面が
12cm四方、長さが200cmの杉材(11)をセットした後
に、真空ポンプ(22)を駆動して、木材の木口端から吸引
し(バルブ(19)(20)開、バルブ(21)閉)、減圧度5mmHg
で1時間放置して木材(11)内部にある空気等を排除し
た。
【0019】その後、真空ポンプ(15)で含浸槽(12)内部
を減圧吸引しながら、薬液供給タンク(13)からメチルメ
タアクリレート15部、スチレン5部、ベンゾイルパーオ
キサイド 0.2部をメタノール100部に溶解したアクリル
樹脂溶液の含浸液(14)を含浸槽(12)内に満たした後、加
圧装置(16)を駆動させて含浸槽(12)内の薬液を加圧し、
5kg/cm2の加圧下で常温で含浸処理を行った。
【0020】この後、開口部(18)を覆った蓋(23)内部に
薬液が出てくるまで、含浸槽(12)内の加圧と蓋(23)内と
の減圧状態を維持した。蓋(18)内に薬液が出てきたら真
空ポンプ(22)を止めバルブ(20)を閉め、バルブ(21)を開
けた後、含浸槽(12)と蓋(23)内とに配設した2つの圧力
計(25)(26)を監視しながら所定の圧力を保ち、3時間含
浸処理した。この間に蓋(23)内に出てくる薬液はバルブ
(19)(21)を通って薬液受けタンク(24)に回収される。所
定時間が経過した後に加圧装置(16)を停止させ、含浸槽
(12)内の薬液中から木材(11)を取り出した。
【0021】尚、必要に応じて含浸槽(12)内からの薬液
を回収するために含浸槽(12)にドレン配管を設けてもよ
い。以上のようにして、木材内部がアクリル樹脂で含浸
された杉材が得られた。
【0022】更に、別の実施例を示す。含浸層(12)内に
小口面が12cm四方、長さが200cmの杉材(11)を含浸
槽(12)内に取り付けた後、真空ポンプ(22)で減圧吸引を
行い減圧度5mmHgで1時間放置した。次にCCA2号
(防腐剤、JISK1554−1975)2%水溶液に
て含浸槽を満たした後、バルブ(19),(20),(21)を開き
3kg/cm2の加圧と100mmHgの減圧を同時に行い、常温
で3時間含浸処理を行った。次に含浸槽内の薬剤溶液を
回収後、処理された木材を取り出し、木材内部が防腐剤
で含浸された杉材が得られた。
【0023】尚、本実施例で使用する木材は、開口部(1
8)及びシール板(17)の形状を選択することにより、角材
・円柱材でも使用可能であり、木材だけでなく一端から
他端方向へ細い管が連通した組織構造を有したものであ
れば、木材の場合と同様に、一端の圧力を他端の圧力よ
りも相対的に高め、抗菌剤等の薬液を内部に注入させる
ことにより、ムラ無く、短時間で薬液を注入することが
できる。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、木材と薬
液とを保持した薬液槽と、該薬液中に保持された木材の
一方の木口端部を前記薬液槽の外部に連通させる連通手
段と、前記薬液槽内の薬液を前記薬液槽外部の圧力より
相対的に高い圧力に保持する差圧発生手段とを備えたも
のであるため、木材の他方の木口端部から一方の木口端
部まで連通した導管,篩管及びそれらの死滅した細い管
を通って薬液が含浸することとなり、また木材の途中に
割れ目等があっても、割れ目からも薬液が侵入すること
となり、木材全体にムラ無く、短時間で薬液を注入する
ことができ、例えば、角材や円柱の木材の染色の場合、
処理後、スライス処理で単板作成が可能なことや薬剤注
入の内部浸透による耐久性等産業上のメリットは計り知
れないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す木材用薬液含浸
装置の説明図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】従来の薬液含浸装置の構成を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
(1) ,(11)…木材、(2) ,(12)…含浸槽、(3) ,(13)…
薬液タンク、(4) ,(14)…薬液、(5) ,(15),(22)…真
空ポンプ、(6) ,(16)…加圧装置、(17)…シール板、(1
8)…開口部、(19),(20),(21)…バルブ、(23)…蓋、(2
4)…薬液受けタンク、(25),(26)…圧力計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材内部に薬液を含浸させる装置におい
    て、 木材と薬液とを保持した薬液槽と、該薬液中に保持され
    た木材の一方の木口端部を前記薬液槽の外部に連通させ
    る連通手段と、前記薬液槽内の薬液を前記薬液槽外部の
    圧力より相対的に高い圧力に保持する差圧発生手段とを
    備えたことを特徴とする木材用薬液含浸装置。
  2. 【請求項2】 前記差圧発生手段が、前記薬液槽内を密
    閉加圧する加圧装置を含むことを特徴とする前記請求項
    1に記載の木材用薬液含浸装置。
  3. 【請求項3】 前記差圧発生手段が、前記連通手段に付
    設された真空ポンプを含むことを特徴とする前記請求項
    1に記載の木材用薬液含浸装置。
  4. 【請求項4】 前記差圧発生手段が、前記薬液槽内を密
    閉加圧する加圧装置と前記連通手段に付設された真空ポ
    ンプとを共に含むことを特徴とする前記請求項1に記載
    の木材用薬液含浸装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002137205A (ja) * 2000-11-06 2002-05-14 Daiken Trade & Ind Co Ltd 複合化木材用樹脂組成物
JP2002137207A (ja) * 2000-11-07 2002-05-14 Narita Eko 木材の可塑化方法
KR100969599B1 (ko) * 2007-12-31 2010-07-15 김건표 페인트를 이용하여 목재 표면과 내부의 색상을 동일하게하는 진공가압장치 및 목재착색방법
JP2014045925A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Ibio Epoch:Kk まな板及びその製造方法並びに包丁及びその柄
CN108705634A (zh) * 2018-04-24 2018-10-26 广州精点高分子材料制品有限公司 一种基于甲基丙烯酸甲酯的陶瓷木及制造方法
CN111452173A (zh) * 2019-01-22 2020-07-28 朱士臣 一种木把加工方法、设备及木把

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