JP3202860U - 林業用伐到木材切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】木材を切断し持ち上げることが可能な能力のあるハーベスタやプロセッサと呼ばれる林業用機械を利用するものとし、所定の長さに切断することと関連して、木材の食害防止処理をも行える林業用伐到木材切断装置を提供する。【解決手段】伐到木材把持用グリップ4に、複数の薬剤散布用ノズル5を把持面に向かって配設した。薬剤散布用ノズルは、台車のパワーショベルに設置された薬剤タンクと、薬剤送付ポンプを介在して連係パイプ8で連結され、薬剤タンク及び薬剤送付ポンプは、アーム2の稼働及び操作室からの視界を妨げない部位となるパワーショベルの原動機械カバー部に載置固定されている。【選択図】図2
Description
本考案は木材の切断に用いられるハーベスタやプロセッサと呼ばれる林業用伐到木材切断装置に関するものである。
伐到された木材は、所定の長さに切断(玉切り)した後、水分調整や製品加工のため一定期間、屋外や倉庫等に保存される。
この間に、害虫や菌類などで食害を受ける事態が発生する虞があり、切断した木材に防虫や防菌のため薬剤を外周部全面に塗布することで、これらの食害を未然に防ぐ対応が必要である。
この間に、害虫や菌類などで食害を受ける事態が発生する虞があり、切断した木材に防虫や防菌のため薬剤を外周部全面に塗布することで、これらの食害を未然に防ぐ対応が必要である。
しかし、木材は樹齢により直径が大きいもの、用途により長い寸法のものも要求され、重量が重く取扱が容易ではない。
このように長大な木材の全周に薬剤を塗布するには、木材を回転させること、薬剤散布用のホースを使用とすれば移動等の人力が多く必要となる。
このように長大な木材の全周に薬剤を塗布するには、木材を回転させること、薬剤散布用のホースを使用とすれば移動等の人力が多く必要となる。
そこで、従来の関連技術として、特開平6−285818号公報では、丸太材などの素材を煮沸槽に入れ、木材質浸透拡散剤を混入した熱水で煮沸し、素材の完全可塑化処理を行い、直ちに素材整形加工用加圧プレス機を使用して前記可塑化処理をした素材を加圧整形するとともに、復元ふくれ防止処理と、乾燥加工とをすることを特徴とする丸太材などの素材の整形加工方法が開示されている。
また、特開2004−57197号公報では、防除薬液を入れた薬剤容器の開口部と着脱可能に連結する注入具の頭部より先端部を尖らせた硬質の管体による打込み軸部を設け、その頭部には打込み軸部の中空部と薬剤容器とにつながる貫通孔を設け、打込み軸部には中空部から外につながる孔を少なくとも一個設けたことを特徴とする防除薬液注入具が開示され、樹木の害虫駆除として使用するものは、分岐管とホースとを設けたものとしている。
そして、特許第4415315号公報では、銅化合物または亜鉛化合物を含む水溶液または有機溶媒溶液を木材に注入、浸漬、または塗布した後、鉄化合物とカテコールおよび安定化剤を含むpH7〜12の水溶液を木材に注入、浸漬、または塗布することにより、木材に耐光性を与えることを特徴とする木材の処理方法が開示されている。
上記従来の方法又は手段は、木材を伐到し、所定の長さに切断(玉切り)した後、木材の周囲に処理を行うことを前提としているものである。
ところで、立木の伐到後に、枝払い及び測尺しての玉切りの作業を行うことのできる林業用の機械としてハーベスタやプロセッサが存在する。
そして、両機共に自走台車のアームに木材の玉切りを行う切断装置が装着され、
当該切断装置は、伐到された木材を二点の位置で把持したグリップで支持し、把持した木材を長さ方向へ摺動させると共に測長し、装着しているチェーンソーで所定の長さに玉切りを行うものである。
そして、両機共に自走台車のアームに木材の玉切りを行う切断装置が装着され、
当該切断装置は、伐到された木材を二点の位置で把持したグリップで支持し、把持した木材を長さ方向へ摺動させると共に測長し、装着しているチェーンソーで所定の長さに玉切りを行うものである。
そして、木材を長さ方向へ移送する手段としてローラ方式とストローク方式が存在する。
ローラ方式は、把持したグリップ間に配置した送材ローラがフロント側からリア側へ把持した木材を送るもので、測尺エンコーダで所定の長さを計測し、リア側グリップの外側に設けたチェーンソーで玉切りを行なう。
ローラ方式は、把持したグリップ間に配置した送材ローラがフロント側からリア側へ把持した木材を送るもので、測尺エンコーダで所定の長さを計測し、リア側グリップの外側に設けたチェーンソーで玉切りを行なう。
他方、ストローク方式は、フロントグリップを有する本体部と、リアグリップとチェーンソーを有する可動部とで構成し、可動部が木材を把持した長さ方向へ伸縮することで木材をリア側へ送ると共に伸縮長を計測し、リア側グリップの外側に設けたチェーンソーで玉切りを行なう。
何れの方式でも、フロント側からリア側へ把持した木材を移送すると共に、フロント側に固定ナイフを設けて枝払いを行うものとしてある。
何れの方式でも、フロント側からリア側へ把持した木材を移送すると共に、フロント側に固定ナイフを設けて枝払いを行うものとしてある。
そこで、本考案は、木材を切断し持ち上げることが可能な能力のあるハーベスタやプロセッサと呼ばれる林業用機械を利用するものとし、所定の長さに切断することと関連して、木材の食害防止処理をも行えるようすることを目的とする。
本考案は上記目的を達成するため、請求項1に係る林業用伐到木材切断装置の考案は、伐到木材把持用グリップに、複数の薬剤散布用ノズルが把持面に向いて備えられていることを特徴とするものである。
請求項2に係る考案は、請求項1に記載の林業用伐到木材切断装置において、台車のパワーショベルに設置された薬剤タンクと前記薬剤散布用ノズルが、介在する薬剤送付ポンプで連係されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る考案は、請求項1又は2に記載の林業用伐到木材切断装置において、操作手段の近傍に薬剤散布用ノズルの操作スイッチ、または操作ペダルが備えられていることを特徴とするものである。
請求項4に係る考案は、請求項1乃至3のいずれかに記載の林業用伐到木材切断装置において、薬剤送付ポンプの動力原が台車であるパワーショベルの電源と成っていることを特徴とするものである。
請求項1に係る林業用伐到木材切断装置の考案は、伐到木材把持用グリップに、複数の薬剤散布用ノズルが把持面に向いて備えられているため、把持した木材のリア側に送られるにしたがって、薬剤散布用ノズルから噴射された薬剤が木材の周囲に塗布され、塗布された部分が玉切りされる効果を発揮するものである。
請求項2に係る考案は、請求項1に記載の効果に加えて、台車のパワーショベルに設置された薬剤タンクと前記薬剤散布用ノズルが、介在する薬剤送付ポンプで連係されているため、薬剤散布用ノズルへの薬剤の供給と噴射を各自にする効果を有する。
請求項3に係る考案は、請求項1又は2に記載の効果に加えて、操作手段の近傍に薬剤散布用ノズルの操作スイッチ、または操作ペダルが備えられているため、玉切り操作に関連して薬剤塗布操作を容易確実に行える効果を有する。
請求項4に係る考案は、請求項1乃至3に記載の効果に加えて、薬剤送付ポンプの動力原が台車であるパワーショベルの電源と成っているため、本作業に専用の電源を要しない効果を有する。
本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はハーベスタにおいての本考案の一実施の形態を示す正面図、図2は同一部拡大側面図である。
自走台車であるパワーショベル1のアーム2に伐到木材切断装置3が取り付けられている。
図1はハーベスタにおいての本考案の一実施の形態を示す正面図、図2は同一部拡大側面図である。
自走台車であるパワーショベル1のアーム2に伐到木材切断装置3が取り付けられている。
伐到木材切断装置3の本体側で左右一対の半円状のグリップ4、4に薬剤散布用ノズル5、5・・が配設されている。
薬剤散布用ノズル5は、前記グリップ4の把持面の幅方向の中央部切欠の背部からノズル口51が把持面に向けて複数個配設され、把持した木材の外周面全周に薬剤を散布して塗布できるように設置してある。
また、アーム2、伐到した木材切断装置3及びグリップ4、4の駆動に伴い内外部と接触して障碍とならない位置に取り付けられるのは当然である。
薬剤散布用ノズル5は、前記グリップ4の把持面の幅方向の中央部切欠の背部からノズル口51が把持面に向けて複数個配設され、把持した木材の外周面全周に薬剤を散布して塗布できるように設置してある。
また、アーム2、伐到した木材切断装置3及びグリップ4、4の駆動に伴い内外部と接触して障碍とならない位置に取り付けられるのは当然である。
薬剤散布用ノズル5は、台車のパワーショベル1に設置された薬剤タンク6と前記薬剤散布用ノズル5が、薬剤送付ポンプ7を介在して連係パイプ8で連結され、薬剤タンク6及び薬剤送付ポンプ7は、アーム2の稼働及び操作室9からの視界を妨げない部位となるパワーショベル1の原動機械カバー部に載置固定されている。
薬剤散布用の薬剤送付ポンプ7の電源はパワーショベル1の電力に接続され、別途新設の電源を不要としている。
薬剤散布用の薬剤送付ポンプ7の電源はパワーショベル1の電力に接続され、別途新設の電源を不要としている。
また、操作室9において、操作手段の近傍に前記薬剤送付ポンプ7の操作スイッチ10A、又は操作ペダル10Bが備え付けられている。
当該操作スイッチ10A(又は操作ペダル10B)は、把持した木材をフロント側からリア側へ移送する操作に合わせて、前記薬剤送付ポンプ7を稼働する操作をも行えるように構成したものである。
当該操作スイッチ10A(又は操作ペダル10B)は、把持した木材をフロント側からリア側へ移送する操作に合わせて、前記薬剤送付ポンプ7を稼働する操作をも行えるように構成したものである。
そこで、ハーベスタ(プロセッサ)には、伐到木材切断装置に取り付けられている左右に開閉して、木材を把持する左右一対半円状のグリップと、木材を切断するチェーンソーが取付けられ、リヤ側にも木材を把持する左右一対の半円状のグリップが備えられている。
そして、把持した木材をフロント側からリア側へ、測尺エンコーダ等で所定の長さを計測して送る手段(ローラ方式、又はストローク方式)を備え、リア側グリップの外側に設けたチェーンソーで玉切りを行なうことは前述の通りである。
そして、把持した木材をフロント側からリア側へ、測尺エンコーダ等で所定の長さを計測して送る手段(ローラ方式、又はストローク方式)を備え、リア側グリップの外側に設けたチェーンソーで玉切りを行なうことは前述の通りである。
そこで、稼働させたグリップで把持している木材を、フロント側からリア側へ、所定寸法を移送させる間、薬剤送付ポンプ7を操作スイッチ10A(又は操作ペダル10B)で稼働させ、薬剤散布用ノズル5から薬剤を散布して木材に向けて吹き付けることによって、玉切りする木材の全周に塗布することができ、害虫や菌類から食害を防止する作業を行うことができるのである。
薬剤散布用ノズル5を配設するグリップ4は、何れの位置のグリップでも構わないけれど、ストローク方式の移送手段を備える装置では、フロント側のグリップに配設することが好ましい。
以上、本考案を図面に基づいて説明した実施の形態における上記の具体的な構成は一例であり、同様の作用効果を得られる構成または手段を排除するものではない。
以上、本考案を図面に基づいて説明した実施の形態における上記の具体的な構成は一例であり、同様の作用効果を得られる構成または手段を排除するものではない。
1 パワーショベル
2 アーム
3 伐到木材切断装置
4 グリップ
5 薬剤散布用ノズル
6 薬剤タンク
7 薬剤送付ポンプ
8 連係パイプ
9 操作室
10A 操作スイッチ
10B 操作ペダル
2 アーム
3 伐到木材切断装置
4 グリップ
5 薬剤散布用ノズル
6 薬剤タンク
7 薬剤送付ポンプ
8 連係パイプ
9 操作室
10A 操作スイッチ
10B 操作ペダル
Claims (4)
- 伐到木材把持用グリップに、複数の薬剤散布用ノズルが把持面に向いて備えられていることを特徴とする林業用伐到木材切断装置。
- 台車のパワーショベルに設置された薬剤タンクと前記薬剤散布用ノズルが、介在する薬剤送付ポンプで連係されていることを特徴とする請求項1に記載の林業用伐到木材切断装置。
- 操作手段の近傍に薬剤散布用ノズルの操作スイッチ、または操作ペダルが備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の林業用伐到木材切断装置。
- 薬剤送付ポンプの動力原が台車であるパワーショベルの電源と成っていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の林業用伐到木材切断装置。
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JP2015006338U JP3202860U (ja) | 2015-12-15 | 2015-12-15 | 林業用伐到木材切断装置 |
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JP2015006338U JP3202860U (ja) | 2015-12-15 | 2015-12-15 | 林業用伐到木材切断装置 |
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JP (1) | JP3202860U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107624745A (zh) * | 2017-11-12 | 2018-01-26 | 牡丹江师范学院 | 一种苗圃用自走式化学除草剂喷施装置 |
-
2015
- 2015-12-15 JP JP2015006338U patent/JP3202860U/ja not_active Expired - Fee Related
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