JPH05146871A - 窒素封入型噴流式ハンダ付け装置 - Google Patents
窒素封入型噴流式ハンダ付け装置Info
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- JPH05146871A JPH05146871A JP31505991A JP31505991A JPH05146871A JP H05146871 A JPH05146871 A JP H05146871A JP 31505991 A JP31505991 A JP 31505991A JP 31505991 A JP31505991 A JP 31505991A JP H05146871 A JPH05146871 A JP H05146871A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 搬送角度および搬送幅を可変とされたキャリ
ヤレス搬送機構を有し、少なくともハンダ付け工程を所
要の窒素雰囲気で行うようにした窒素封入型噴流式ハン
ダ付け装置において、ハンダ付け工程部での所要の窒素
雰囲気を確実に創りだすことのできる窒素封入型噴流式
ハンダ付け装置を提供する。 【構成】 搬送角度および搬送幅を可変に構成された搬
送コンベヤ2を備え、その下方にハンダ槽8′を有して
構成された噴流式ハンダ付け装置において、ハンダ槽
8′の上部に搬送コンベヤ2を含む略密閉空間を形成す
るための遮蔽体16を設け、この遮蔽体16の下面にハ
ンダ槽8′が覗く開口25を形成し、この開口25縁部
からハンダ槽8′に向けて延びる突設部26a,26
b,26c,26dを設け、しかもこの突設部をハンダ
槽8′内の溶融ハンダ中に浸漬する構成とした。
ヤレス搬送機構を有し、少なくともハンダ付け工程を所
要の窒素雰囲気で行うようにした窒素封入型噴流式ハン
ダ付け装置において、ハンダ付け工程部での所要の窒素
雰囲気を確実に創りだすことのできる窒素封入型噴流式
ハンダ付け装置を提供する。 【構成】 搬送角度および搬送幅を可変に構成された搬
送コンベヤ2を備え、その下方にハンダ槽8′を有して
構成された噴流式ハンダ付け装置において、ハンダ槽
8′の上部に搬送コンベヤ2を含む略密閉空間を形成す
るための遮蔽体16を設け、この遮蔽体16の下面にハ
ンダ槽8′が覗く開口25を形成し、この開口25縁部
からハンダ槽8′に向けて延びる突設部26a,26
b,26c,26dを設け、しかもこの突設部をハンダ
槽8′内の溶融ハンダ中に浸漬する構成とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は窒素封入型噴流式ハンダ
付け装置に係わり、特に、搬送角度を変更可能とされた
キャリアレス搬送手段を有しながらハンダ槽部において
高い窒素雰囲気を創りだすことのできる窒素封入型噴流
式ハンダ付け装置に関する。
付け装置に係わり、特に、搬送角度を変更可能とされた
キャリアレス搬送手段を有しながらハンダ槽部において
高い窒素雰囲気を創りだすことのできる窒素封入型噴流
式ハンダ付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント回路実装基板のハンダ付
けは一般に、噴流式(自動)ハンダ付け装置により行わ
れている。図7に噴流式ハンダ付け装置の一例を示す。
このハンダ付け装置1において、符号2は、ハンダ付け
すべき被ハンダ付け品(例えばプリント基板)を搬送す
るための搬送コンベヤである。該搬送コンベヤ2は、互
いに対向して並行に設けられた2本の軌道2a,2bに
より構成されている。被ハンダ付け品はそれら軌道2
a,2bの間に架設される状態で搬送される。前記搬送
コンベヤ2の下方には、該搬送コンベヤ2の延在方向に
沿って入口側(図示手前側)より出口側に向けて、フラ
クサー5,温風ヒーター6,プリヒーター7,ハンダ槽
8,冷却ファン9等が順次配設されている。
けは一般に、噴流式(自動)ハンダ付け装置により行わ
れている。図7に噴流式ハンダ付け装置の一例を示す。
このハンダ付け装置1において、符号2は、ハンダ付け
すべき被ハンダ付け品(例えばプリント基板)を搬送す
るための搬送コンベヤである。該搬送コンベヤ2は、互
いに対向して並行に設けられた2本の軌道2a,2bに
より構成されている。被ハンダ付け品はそれら軌道2
a,2bの間に架設される状態で搬送される。前記搬送
コンベヤ2の下方には、該搬送コンベヤ2の延在方向に
沿って入口側(図示手前側)より出口側に向けて、フラ
クサー5,温風ヒーター6,プリヒーター7,ハンダ槽
8,冷却ファン9等が順次配設されている。
【0003】この構成により、前記搬送コンベヤ2の入
口側より該ハンダ付け装置1内に搬入されたプリント基
板は、まず、前記フラクサー5にてフラックスを塗着さ
れた後、前記温風ヒーター6にてフラックスの乾燥を受
け、さらに前記プリヒーター7により予備加熱をされた
後、前記ハンダ槽8にてハンダ付けされ、さらに前記冷
却ファン9にて冷却された後搬出されて次工程に移動さ
れるものとなる。
口側より該ハンダ付け装置1内に搬入されたプリント基
板は、まず、前記フラクサー5にてフラックスを塗着さ
れた後、前記温風ヒーター6にてフラックスの乾燥を受
け、さらに前記プリヒーター7により予備加熱をされた
後、前記ハンダ槽8にてハンダ付けされ、さらに前記冷
却ファン9にて冷却された後搬出されて次工程に移動さ
れるものとなる。
【0004】ここで、前記搬送コンベヤ2は入口側から
出口側に向けて若干上向きとなるように傾斜している。
これは、前記ハンダ槽8におけるハンダ付けをより確実
に行なうためである。この搬送コンベヤ2は、前記軌道
2a,2bよりも外側に配置された図示されないフレー
ムに支持されておりそのフレームと共に傾斜角度を可変
とされている。さらに、この搬送コンベヤ2は搬送対象
であるプリント基板の幅に対応させて双方の軌道2a,
2b間の離間寸法も調整できる構成となっている。
出口側に向けて若干上向きとなるように傾斜している。
これは、前記ハンダ槽8におけるハンダ付けをより確実
に行なうためである。この搬送コンベヤ2は、前記軌道
2a,2bよりも外側に配置された図示されないフレー
ムに支持されておりそのフレームと共に傾斜角度を可変
とされている。さらに、この搬送コンベヤ2は搬送対象
であるプリント基板の幅に対応させて双方の軌道2a,
2b間の離間寸法も調整できる構成となっている。
【0005】ところで、上記の如きハンダ付け装置(工
程)においては従来、フラクサー5によって付着される
フラックスとして、松ヤニ(ロジン)やハロゲン化物を
含むものを用いている。このフラックスは、プリント基
板上に残ると腐食や絶縁抵抗の低下などの原因となるな
るため、ハンダ付け工程終了後フロンやトリクロロエタ
ンによる洗浄を行っていた。しかしながら近年、これら
フロン,トリクロロエタンはオゾン層破壊物質として国
際規制されることが決定されている。
程)においては従来、フラクサー5によって付着される
フラックスとして、松ヤニ(ロジン)やハロゲン化物を
含むものを用いている。このフラックスは、プリント基
板上に残ると腐食や絶縁抵抗の低下などの原因となるな
るため、ハンダ付け工程終了後フロンやトリクロロエタ
ンによる洗浄を行っていた。しかしながら近年、これら
フロン,トリクロロエタンはオゾン層破壊物質として国
際規制されることが決定されている。
【0006】このような状況にあって最近、プリント回
路基板のハンダ付け工程においてフラックスの洗浄を必
要としないハンダ付け装置が提供され始めている。これ
は下記の如き観点に立って開発されたものである。すな
わち、フラックスはいわゆる還元剤(酸化防止剤)であ
ってその作用が強いほどフラックス本来の機能をよりよ
く発揮するが、かかるフラックスは残さが多く発生しそ
のためにハンダ付け後の洗浄が必要となる。つまり、上
記ハンダ付け装置は、フラックスとして還元作用の小さ
いものを使用することによってフラックスをハンダ付け
工程において揮発させてしまい、フラックスの洗浄を不
要としたものである。そして、かかるフラックスを用い
た場合にはハンダ付け部に至るまでに端子や銅箔が酸化
されてしまうことが懸念されるため、ハンダ付けを不活
性ガス(窒素ガス)雰囲気中で行うようにしている。
路基板のハンダ付け工程においてフラックスの洗浄を必
要としないハンダ付け装置が提供され始めている。これ
は下記の如き観点に立って開発されたものである。すな
わち、フラックスはいわゆる還元剤(酸化防止剤)であ
ってその作用が強いほどフラックス本来の機能をよりよ
く発揮するが、かかるフラックスは残さが多く発生しそ
のためにハンダ付け後の洗浄が必要となる。つまり、上
記ハンダ付け装置は、フラックスとして還元作用の小さ
いものを使用することによってフラックスをハンダ付け
工程において揮発させてしまい、フラックスの洗浄を不
要としたものである。そして、かかるフラックスを用い
た場合にはハンダ付け部に至るまでに端子や銅箔が酸化
されてしまうことが懸念されるため、ハンダ付けを不活
性ガス(窒素ガス)雰囲気中で行うようにしている。
【0007】例えば、ELECTRONIC PACKING & PRODUCTIO
N誌,1990年4月号,P64〜P66には、噴流式
ハンダ付け装置においてフラクサーから冷却装置までの
全搬送系を全てカバーでトンネル状に覆い、そのカバー
の内部にほぼ全域にわたって窒素ガス供給口を配置し
て、カバー内部全域を窒素雰囲気とした窒素封入型噴流
式ハンダ付け装置が開示されている。この場合、前記搬
送系全体を覆うカバー内部の酸素濃度は約50ppm以下
とされる。上記の如き窒素封入型ハンダ付け装置によれ
ば、還元作用の小さいフラックスを用いてもハンダ付け
を良好に行うことができる。
N誌,1990年4月号,P64〜P66には、噴流式
ハンダ付け装置においてフラクサーから冷却装置までの
全搬送系を全てカバーでトンネル状に覆い、そのカバー
の内部にほぼ全域にわたって窒素ガス供給口を配置し
て、カバー内部全域を窒素雰囲気とした窒素封入型噴流
式ハンダ付け装置が開示されている。この場合、前記搬
送系全体を覆うカバー内部の酸素濃度は約50ppm以下
とされる。上記の如き窒素封入型ハンダ付け装置によれ
ば、還元作用の小さいフラックスを用いてもハンダ付け
を良好に行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
窒素封入型噴流式ハンダ付け装置においては下記の如き
不都合がある。すなわち、上記装置はプリント基板を搬
送するための搬送機構がキャリアタイプ(パレット搬送
タイプ)のものである。そのため搬送路がいわゆるベル
トコンベア状に形成されており、プリント基板は1枚ず
つ専用のパレットに装着されて搬送ベルト上を搬送され
る。また、搬送路は前記カバー内の流れを考慮してと思
われるが、その延在方向に対しアップ・ダウンを繰り返
す形状に傾斜形成されている。このような構造を有する
ため、上述の窒素封入型噴流式ハンダ付け装置は、図7
に示した如きキャリアレスタイプ、すなわちプリント基
板を直接前記搬送コンベヤ2に保持させて搬送し、かつ
搬送コンベヤ2の傾斜角度を変化させるハンダ付け装置
には適用することができない。
窒素封入型噴流式ハンダ付け装置においては下記の如き
不都合がある。すなわち、上記装置はプリント基板を搬
送するための搬送機構がキャリアタイプ(パレット搬送
タイプ)のものである。そのため搬送路がいわゆるベル
トコンベア状に形成されており、プリント基板は1枚ず
つ専用のパレットに装着されて搬送ベルト上を搬送され
る。また、搬送路は前記カバー内の流れを考慮してと思
われるが、その延在方向に対しアップ・ダウンを繰り返
す形状に傾斜形成されている。このような構造を有する
ため、上述の窒素封入型噴流式ハンダ付け装置は、図7
に示した如きキャリアレスタイプ、すなわちプリント基
板を直接前記搬送コンベヤ2に保持させて搬送し、かつ
搬送コンベヤ2の傾斜角度を変化させるハンダ付け装置
には適用することができない。
【0009】さらに、本発明者等はこの度、上記の如き
窒素封入型噴流式ハンダ付け装置において、各工程に対
応した搬送系の全体を窒素雰囲気とせずとも、ハンダ付
けを実施するハンダ槽に対応した部分のみ窒素雰囲気と
した場合でも充分満足できるハンダ付けを行えるとの知
見を得た。
窒素封入型噴流式ハンダ付け装置において、各工程に対
応した搬送系の全体を窒素雰囲気とせずとも、ハンダ付
けを実施するハンダ槽に対応した部分のみ窒素雰囲気と
した場合でも充分満足できるハンダ付けを行えるとの知
見を得た。
【0010】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、搬送角度を可変とされたキャリヤレス搬送機構を有
し、しかも、特にハンダ付け工程を所要の窒素雰囲気で
行うようにした窒素封入型噴流式ハンダ付け装置におい
て、ハンダ付け工程部での窒素雰囲気を確実に創りだす
ことのできる窒素封入型噴流式ハンダ付け装置を提供す
ることを目的とする。
で、搬送角度を可変とされたキャリヤレス搬送機構を有
し、しかも、特にハンダ付け工程を所要の窒素雰囲気で
行うようにした窒素封入型噴流式ハンダ付け装置におい
て、ハンダ付け工程部での窒素雰囲気を確実に創りだす
ことのできる窒素封入型噴流式ハンダ付け装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
延在方向に対する傾斜角度可変に構成され被ハンダ付け
品を搬送する搬送コンベヤの下方にハンダ槽が配置され
て成り、少なくともハンダ付け工程が窒素雰囲気中で行
われるように、前記ハンダ槽上部に前記搬送コンベヤを
含む遮蔽空間を形成するための遮蔽体を備えて成る窒素
封入型噴流式ハンダ付け装置であって、前記遮蔽体の下
面には前記ハンダ槽が覗く開口が形成されているととも
に、該開口縁部周囲からは前記ハンダ槽に向けて下方に
延出する突設部が形成されており、該突設部下端が前記
ハンダ槽内の溶融ハンダ中に浸漬されていることを特徴
とするものである。
延在方向に対する傾斜角度可変に構成され被ハンダ付け
品を搬送する搬送コンベヤの下方にハンダ槽が配置され
て成り、少なくともハンダ付け工程が窒素雰囲気中で行
われるように、前記ハンダ槽上部に前記搬送コンベヤを
含む遮蔽空間を形成するための遮蔽体を備えて成る窒素
封入型噴流式ハンダ付け装置であって、前記遮蔽体の下
面には前記ハンダ槽が覗く開口が形成されているととも
に、該開口縁部周囲からは前記ハンダ槽に向けて下方に
延出する突設部が形成されており、該突設部下端が前記
ハンダ槽内の溶融ハンダ中に浸漬されていることを特徴
とするものである。
【0012】請求項2に係る発明は、上記請求項1に記
載した窒素封入型噴流式ハンダ付け装置において、前記
遮蔽体が前記搬送コンベヤの上方空間を覆う上カバーと
同搬送コンベヤの下方空間を覆う下カバーとを有して構
成され、これら上カバーおよび前記下カバーはそれぞ
れ、前記搬送コンベヤと並行して同搬送コンベヤを挟む
両側に設けられたフレームに固定されているとともに、
前記開口および前記突設部が前記下カバーに形成されて
いることを特徴とするものである。
載した窒素封入型噴流式ハンダ付け装置において、前記
遮蔽体が前記搬送コンベヤの上方空間を覆う上カバーと
同搬送コンベヤの下方空間を覆う下カバーとを有して構
成され、これら上カバーおよび前記下カバーはそれぞ
れ、前記搬送コンベヤと並行して同搬送コンベヤを挟む
両側に設けられたフレームに固定されているとともに、
前記開口および前記突設部が前記下カバーに形成されて
いることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1に係る窒素封入型噴流式ハンダ付け装
置では、遮蔽体はその下部において、ハンダ槽内に貯留
された溶融ハンダにより遮蔽空間を構成するものとな
る。このハンダ槽内(溶融ハンダ中)に浸漬された突設
部は溶融ハンダ内を自由に上下動できるから、搬送コン
ベヤの角度調整に伴う上下動にも対応可能である。
置では、遮蔽体はその下部において、ハンダ槽内に貯留
された溶融ハンダにより遮蔽空間を構成するものとな
る。このハンダ槽内(溶融ハンダ中)に浸漬された突設
部は溶融ハンダ内を自由に上下動できるから、搬送コン
ベヤの角度調整に伴う上下動にも対応可能である。
【0014】請求項2に係る窒素封入型噴流式ハンダ付
け装置では、フレーム自体も遮蔽空間を構成する構造と
なる。
け装置では、フレーム自体も遮蔽空間を構成する構造と
なる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1および図2は本発明に係る窒素封入型噴流式
ハンダ付け装置15のハンダ槽の近傍を示したものであ
る。これらの図において符号2は搬送コンベヤ、8′は
ハンダ槽である。該ハンダ槽8′は本実施例においては
図2に示すように隔壁板13により2槽に形成されたも
のであり、一方の槽に対して第1のノズル11、他方の
槽に対して第2のノズル12が設けられている。該ハン
ダ槽8′の上端部近傍でプリント基板の搬送ラインLよ
り下方となる位置には窒素ガスを噴き出すための窒素供
給管14,14,…(図2)が設けられている。これら
窒素供給管14には図示しない窒素発生器により生成さ
れた窒素ガスが導かれる。
する。図1および図2は本発明に係る窒素封入型噴流式
ハンダ付け装置15のハンダ槽の近傍を示したものであ
る。これらの図において符号2は搬送コンベヤ、8′は
ハンダ槽である。該ハンダ槽8′は本実施例においては
図2に示すように隔壁板13により2槽に形成されたも
のであり、一方の槽に対して第1のノズル11、他方の
槽に対して第2のノズル12が設けられている。該ハン
ダ槽8′の上端部近傍でプリント基板の搬送ラインLよ
り下方となる位置には窒素ガスを噴き出すための窒素供
給管14,14,…(図2)が設けられている。これら
窒素供給管14には図示しない窒素発生器により生成さ
れた窒素ガスが導かれる。
【0016】前記搬送コンベヤ2の下方には前記ハンダ
槽8′の他に、図7で示した前記ハンダ付け装置1と同
じように図示しないフラクサー、プリヒーター等がハン
ダ槽8′の前段側に、冷却ファンがハンダ槽8′の後段
側に位置して配置されている。ただし、本発明に係る窒
素封入型噴流式ハンダ付け装置15において用いられる
フラックスは還元作用の小さい特殊なもので、ハンダ付
け後の洗浄を必要としないものとなっている。また、こ
のフラックスをプリント基板のハンダ付け面に塗布する
フラクサーは、フラックスを噴霧状にして吹き付けるタ
イプのものとしている。図1において符号3は、搬送コ
ンベヤ2を構成する各軌道2a,2bに沿って移動する
搬送爪で、同図に示すように互いに対向する搬送爪3間
にプリント基板Pを直接把持して搬送する。
槽8′の他に、図7で示した前記ハンダ付け装置1と同
じように図示しないフラクサー、プリヒーター等がハン
ダ槽8′の前段側に、冷却ファンがハンダ槽8′の後段
側に位置して配置されている。ただし、本発明に係る窒
素封入型噴流式ハンダ付け装置15において用いられる
フラックスは還元作用の小さい特殊なもので、ハンダ付
け後の洗浄を必要としないものとなっている。また、こ
のフラックスをプリント基板のハンダ付け面に塗布する
フラクサーは、フラックスを噴霧状にして吹き付けるタ
イプのものとしている。図1において符号3は、搬送コ
ンベヤ2を構成する各軌道2a,2bに沿って移動する
搬送爪で、同図に示すように互いに対向する搬送爪3間
にプリント基板Pを直接把持して搬送する。
【0017】前記搬送コンベヤ2を構成する軌道2a,
2bの両外側には図1に示すように、それら軌道2a,
2b、あるいは前記フラクサー、プリヒーター等の各装
置を懸吊支持するフレーム10,10が各軌道2a,2
bとほぼ同じ高さにそれら軌道2a,2bと並行して延
在している。すなわち、搬送コンベヤ2の搬送角度の変
更等はこのフレーム10,10の角度を変化されること
により行われる。
2bの両外側には図1に示すように、それら軌道2a,
2b、あるいは前記フラクサー、プリヒーター等の各装
置を懸吊支持するフレーム10,10が各軌道2a,2
bとほぼ同じ高さにそれら軌道2a,2bと並行して延
在している。すなわち、搬送コンベヤ2の搬送角度の変
更等はこのフレーム10,10の角度を変化されること
により行われる。
【0018】また、前記両軌道2a,2b間の離間距離
すなわち搬送幅は、図示しない軌道幅調整機構により変
更・調整が可能となっている。
すなわち搬送幅は、図示しない軌道幅調整機構により変
更・調整が可能となっている。
【0019】前記フレーム10,10において、前記ハ
ンダ槽8′にほぼ対応する部分には、図1および図2に
示すように、該ハンダ槽8′の上方空間を所要の窒素雰
囲気に保持するため所定の空間を形成する遮蔽体16が
取り付けられている。遮蔽体16は、図1に示すように
両フレーム10,10間の幅を有し、かつ図2に示すよ
うにフレーム10,10の延在方向に対してはハンダ槽
8′の長さよりも前後方向に充分に長寸に形成されてい
る。
ンダ槽8′にほぼ対応する部分には、図1および図2に
示すように、該ハンダ槽8′の上方空間を所要の窒素雰
囲気に保持するため所定の空間を形成する遮蔽体16が
取り付けられている。遮蔽体16は、図1に示すように
両フレーム10,10間の幅を有し、かつ図2に示すよ
うにフレーム10,10の延在方向に対してはハンダ槽
8′の長さよりも前後方向に充分に長寸に形成されてい
る。
【0020】前記遮蔽体16は図1および図2に示すよ
うに、前記搬送コンベヤ2よりも上方に設けられた上カ
バー16Aと、同搬送コンベヤ2よりも下方に設けられ
た下カバー16Bとから構成されている。本実施例にお
いて、これら上カバー16Aおよび下カバー16Bは共
にステンレス板を折り曲げて加工したものとしている。
うに、前記搬送コンベヤ2よりも上方に設けられた上カ
バー16Aと、同搬送コンベヤ2よりも下方に設けられ
た下カバー16Bとから構成されている。本実施例にお
いて、これら上カバー16Aおよび下カバー16Bは共
にステンレス板を折り曲げて加工したものとしている。
【0021】前記上カバー16Aは図1,図2に示すよ
うに矩形の天板17と、該天板17の四辺から垂直下方
に屈曲された4つの側板18a,18b,18c,18
dとから形成されている。これら側板18a〜18dの
うち対向する2つの側板18a,18cは搬送コンベヤ
2(フレーム10)の延在方向と直交する方向に、ま
た、もう一方の対向した2の側板18b,18dはそれ
ぞれ前記フレーム10,10に沿った方向に向いてい
る。この上カバー16Aは前記側板18b,18dを前
記フレーム10の外側面10aに例えばビス固定などに
より取り付けられている。また、この上カバー16Aの
前記天板17のほとんどは係止溝21内に嵌め込まれた
透明なガラス板22によって構成されており、該上カバ
ー16Aの上方からでもハンダ槽8′を覗ける構成とな
っている。
うに矩形の天板17と、該天板17の四辺から垂直下方
に屈曲された4つの側板18a,18b,18c,18
dとから形成されている。これら側板18a〜18dの
うち対向する2つの側板18a,18cは搬送コンベヤ
2(フレーム10)の延在方向と直交する方向に、ま
た、もう一方の対向した2の側板18b,18dはそれ
ぞれ前記フレーム10,10に沿った方向に向いてい
る。この上カバー16Aは前記側板18b,18dを前
記フレーム10の外側面10aに例えばビス固定などに
より取り付けられている。また、この上カバー16Aの
前記天板17のほとんどは係止溝21内に嵌め込まれた
透明なガラス板22によって構成されており、該上カバ
ー16Aの上方からでもハンダ槽8′を覗ける構成とな
っている。
【0022】前記下カバー16Bは、前記ハンダ槽8′
に対応して少なくとも同ハンダ槽8′の上部開口部全体
を覆う大きさの底板23を有している。この底板23の
両側端(図1における紙面左右方向端部)は上方に立ち
上がり、その立ち上がり端が水平外方に屈曲され取付け
部24を形成している。この取付け部24はフレーム1
0,10に対応しており、その下面10b,10bに例
えばビスにより取り付けられている。
に対応して少なくとも同ハンダ槽8′の上部開口部全体
を覆う大きさの底板23を有している。この底板23の
両側端(図1における紙面左右方向端部)は上方に立ち
上がり、その立ち上がり端が水平外方に屈曲され取付け
部24を形成している。この取付け部24はフレーム1
0,10に対応しており、その下面10b,10bに例
えばビスにより取り付けられている。
【0023】前記底板23のハンダ槽8′に対応した部
分は図3に示すように矩形状の開口25となっており、
該開口25よりハンダ槽8′上面が臨める形態となって
いる。この底板23は図2に示すように前記両ノズル1
1,12の噴き出し口11a,12aよりも下方に位置
しており、したがってこれら噴き出し口11a,12a
は開口25より若干上方に突出した位置にある。ただ
し、この底板23はハンダ槽8′の外壁上端よりは上方
に位置している。
分は図3に示すように矩形状の開口25となっており、
該開口25よりハンダ槽8′上面が臨める形態となって
いる。この底板23は図2に示すように前記両ノズル1
1,12の噴き出し口11a,12aよりも下方に位置
しており、したがってこれら噴き出し口11a,12a
は開口25より若干上方に突出した位置にある。ただ
し、この底板23はハンダ槽8′の外壁上端よりは上方
に位置している。
【0024】この開口25の周縁部である四辺からはそ
れぞれ、図1および図2に示すように下方に向けてシー
ルド板(突設部)26a,26b,26c,26dが下
方に向けて突設されている。これらシールド板26a〜
26dはもともと前記開口25に位置していたものであ
るから底板23と一体となるもので、ステンレス板より
なる。これらシールド板26a〜26dの下部はハンダ
槽8′の内部に、すなわち溶融ハンダ中に挿入されてい
る。これらシールド板26a〜26dはハンダ槽8′の
内壁面側板に近接した位置に同内壁面に対して非接触状
態に設けられており、前記ノズル11,12よりも充分
外方に位置している。前記シールド板26a〜26dの
うち搬送コンベヤ2の延在方向に設けられた一対のシー
ルド板26b,26dは、ハンダ槽8′の前記隔壁板1
3を横切るため、図2又は図4に示すようにその隔壁板
13に対応する部分は溝27により隔壁板13を逃げた
形態となっている。
れぞれ、図1および図2に示すように下方に向けてシー
ルド板(突設部)26a,26b,26c,26dが下
方に向けて突設されている。これらシールド板26a〜
26dはもともと前記開口25に位置していたものであ
るから底板23と一体となるもので、ステンレス板より
なる。これらシールド板26a〜26dの下部はハンダ
槽8′の内部に、すなわち溶融ハンダ中に挿入されてい
る。これらシールド板26a〜26dはハンダ槽8′の
内壁面側板に近接した位置に同内壁面に対して非接触状
態に設けられており、前記ノズル11,12よりも充分
外方に位置している。前記シールド板26a〜26dの
うち搬送コンベヤ2の延在方向に設けられた一対のシー
ルド板26b,26dは、ハンダ槽8′の前記隔壁板1
3を横切るため、図2又は図4に示すようにその隔壁板
13に対応する部分は溝27により隔壁板13を逃げた
形態となっている。
【0025】また、前記上カバー16Aにおける前記側
板18a〜18dのうちフレーム10と直交方向に前後
に形成された側板18a,18cの内側には、図2に示
すようにシャッター30がそれぞれ設けられている。こ
のシャッター30は、前記上カバー16Aと下カバー1
6Bとの間を前後の側板18a,18cに対応した位置
で塞ぐものである。
板18a〜18dのうちフレーム10と直交方向に前後
に形成された側板18a,18cの内側には、図2に示
すようにシャッター30がそれぞれ設けられている。こ
のシャッター30は、前記上カバー16Aと下カバー1
6Bとの間を前後の側板18a,18cに対応した位置
で塞ぐものである。
【0026】この場合前記シャッター30は、図5に示
すように複数のスクリーン31,31,…が幅方向に配
列されて構成されて成る。これらスクリーン31は、そ
の上端が前記側板18a,18cの内側上端近傍に側板
18a,18cと並行に設けられたガイドレール32,
32間に形成された溝33に係合するとともに、このガ
イドレール32に沿ってスライドできるようになってい
る。また、各スクリーン31はこの場合図6に示すよう
に、ガイドレール32に掛止した上部屈曲部34の幅方
向における一端部34a上面に、そのスクリーン31と
隣接するスクリーン31の同他端部34b下面が掛止さ
れる構成となっており、隣り合うスクリーン31どうし
が離れて間隙が生ずるのを防止している。
すように複数のスクリーン31,31,…が幅方向に配
列されて構成されて成る。これらスクリーン31は、そ
の上端が前記側板18a,18cの内側上端近傍に側板
18a,18cと並行に設けられたガイドレール32,
32間に形成された溝33に係合するとともに、このガ
イドレール32に沿ってスライドできるようになってい
る。また、各スクリーン31はこの場合図6に示すよう
に、ガイドレール32に掛止した上部屈曲部34の幅方
向における一端部34a上面に、そのスクリーン31と
隣接するスクリーン31の同他端部34b下面が掛止さ
れる構成となっており、隣り合うスクリーン31どうし
が離れて間隙が生ずるのを防止している。
【0027】さて、上記シャッター30(30A,30
B)は、図5に示すように両軌道2a,2b間、および
軌道2aとの間隔を調整するために横方向に移動可能と
された一方の軌道2bとそれと並行するフレーム10と
の間に対して設けられている。これら両シャッター30
A,30Bを構成する各スクリーン31のうち前記軌道
2aと隣接したスクリーン31aは同軌道2aに、ま
た、軌道2bと隣接したスクリーン31bおよびスクリ
ーン31cは同軌道2bに、フレーム10と隣接したス
クリーン31dは同フレーム10にそれぞれ連結されて
いる。
B)は、図5に示すように両軌道2a,2b間、および
軌道2aとの間隔を調整するために横方向に移動可能と
された一方の軌道2bとそれと並行するフレーム10と
の間に対して設けられている。これら両シャッター30
A,30Bを構成する各スクリーン31のうち前記軌道
2aと隣接したスクリーン31aは同軌道2aに、ま
た、軌道2bと隣接したスクリーン31bおよびスクリ
ーン31cは同軌道2bに、フレーム10と隣接したス
クリーン31dは同フレーム10にそれぞれ連結されて
いる。
【0028】次に、上記構成とされた窒素封入型噴流式
ハンダ付け装置15の作用について説明する。この窒素
封入型噴流式ハンダ付け装置(以下、「ハンダ付け装
置」と略称する)15において前記ハンダ槽8′の上方
空間には、前記遮蔽体16による遮蔽空間が形成され
る。
ハンダ付け装置15の作用について説明する。この窒素
封入型噴流式ハンダ付け装置(以下、「ハンダ付け装
置」と略称する)15において前記ハンダ槽8′の上方
空間には、前記遮蔽体16による遮蔽空間が形成され
る。
【0029】すなわち、上カバー16Aと下カバー16
Bとは別体であるが、これら双方は共にフレーム10,
10に取付けられており、このフレーム10,10が遮
蔽空間を形成する一翼を担っている。
Bとは別体であるが、これら双方は共にフレーム10,
10に取付けられており、このフレーム10,10が遮
蔽空間を形成する一翼を担っている。
【0030】また、下カバー16Bとハンダ槽8′との
間には、下カバー16Bから延出した前記シールド板2
6a,26b,26c,26dによって密封構造が形成
される。すなわち、下カバー16Bの前記底板23には
ハンダ槽8′の上端部が臨む開口25が形成されている
が、この開口25の外縁からは前記シールド板26a〜
26dが下方に延出され、これらシールド板26a〜2
6dの下方部がハンダ槽8′内の溶融ハンダ中に浸漬さ
れているので、開口部25は結局溶融ハンダ上面によっ
て閉塞されたことになる。
間には、下カバー16Bから延出した前記シールド板2
6a,26b,26c,26dによって密封構造が形成
される。すなわち、下カバー16Bの前記底板23には
ハンダ槽8′の上端部が臨む開口25が形成されている
が、この開口25の外縁からは前記シールド板26a〜
26dが下方に延出され、これらシールド板26a〜2
6dの下方部がハンダ槽8′内の溶融ハンダ中に浸漬さ
れているので、開口部25は結局溶融ハンダ上面によっ
て閉塞されたことになる。
【0031】さらに、上カバー16Aおよび下カバー1
6B間に形成される空間は、両カバー16A,16Bの
搬送コンベヤ2延在方向における前端部および後端部に
設けられた前記シャッター30(30A,30B)によ
って閉じられる。
6B間に形成される空間は、両カバー16A,16Bの
搬送コンベヤ2延在方向における前端部および後端部に
設けられた前記シャッター30(30A,30B)によ
って閉じられる。
【0032】以上のようにこの遮蔽空間は、上カバー1
6Aおよび下カバー16B、さらに前記シャッター30
によってほぼ密閉空間に近い空間に構成される。
6Aおよび下カバー16B、さらに前記シャッター30
によってほぼ密閉空間に近い空間に構成される。
【0033】このハンダ付け装置15の運転状態におい
ては、前記窒素供給管14,14,…より窒素ガスを噴
き出す。これら窒素供給管14は上述のとおりハンダ槽
8′の上端部近傍に設けられているから、噴き出された
窒素ガスは前記遮蔽体16の内部空間内に充満される。
これによって、この遮蔽体16内部は、本実施例の如く
窒素発生手段として(窒素ボンベではなく)例えば膜分
離を利用した窒素発生装置を使用した場合でも少なくと
も酸素濃度5%以下の窒素雰囲気を創りだすことが可能
である。なお、本明細書において「窒素雰囲気」とは、
窒素ガス濃度100%の意ではなく、通常大気よりも窒
素の占める比率が高く酸素の占める比率が低い状態であ
ることを意味する。
ては、前記窒素供給管14,14,…より窒素ガスを噴
き出す。これら窒素供給管14は上述のとおりハンダ槽
8′の上端部近傍に設けられているから、噴き出された
窒素ガスは前記遮蔽体16の内部空間内に充満される。
これによって、この遮蔽体16内部は、本実施例の如く
窒素発生手段として(窒素ボンベではなく)例えば膜分
離を利用した窒素発生装置を使用した場合でも少なくと
も酸素濃度5%以下の窒素雰囲気を創りだすことが可能
である。なお、本明細書において「窒素雰囲気」とは、
窒素ガス濃度100%の意ではなく、通常大気よりも窒
素の占める比率が高く酸素の占める比率が低い状態であ
ることを意味する。
【0034】ハンダ付けされるプリント基板は搬送コン
ベヤ2により順次搬送され、まず、図示しない噴霧式フ
ラクサーにより低還元作用を有するフラックスをハンダ
付け面(裏面)に塗着され、その後プリヒーター上を通
過して前記ハンダ槽8′に接近し、前記遮蔽体16に至
る。遮蔽体16の入り口は、前記シャッター30(30
A)により閉塞されているが、このシャッター30を構
成する前記スクリーン31は極めて柔軟なフィルムより
なるため前記プリント基板P(電子部品の実装された実
装基板)は簡単にこのシャッター30Aを押し退けて通
過することができる。各スクリーン31は、プリント基
板Pに実装された電子部品が通過する際にその下端部が
めくれるが、部品通過後は弾性により直ぐに復元するた
め各スクリーン31間に間隙が生じている時間は極めて
短い。したがって、部品通過時においても遮蔽体16内
からこのシャッター30を介して外部に漏洩する窒素ガ
スの量は極めて少ない。
ベヤ2により順次搬送され、まず、図示しない噴霧式フ
ラクサーにより低還元作用を有するフラックスをハンダ
付け面(裏面)に塗着され、その後プリヒーター上を通
過して前記ハンダ槽8′に接近し、前記遮蔽体16に至
る。遮蔽体16の入り口は、前記シャッター30(30
A)により閉塞されているが、このシャッター30を構
成する前記スクリーン31は極めて柔軟なフィルムより
なるため前記プリント基板P(電子部品の実装された実
装基板)は簡単にこのシャッター30Aを押し退けて通
過することができる。各スクリーン31は、プリント基
板Pに実装された電子部品が通過する際にその下端部が
めくれるが、部品通過後は弾性により直ぐに復元するた
め各スクリーン31間に間隙が生じている時間は極めて
短い。したがって、部品通過時においても遮蔽体16内
からこのシャッター30を介して外部に漏洩する窒素ガ
スの量は極めて少ない。
【0035】前記シャッター30Aを通過して遮蔽体1
6内に侵入したプリント基板は、高濃度の窒素雰囲気中
においてハンダ付けされる。これにより、プリント基板
Pにおける端子や銅箔等の酸化を有効に防止でき、低還
元作用のフラックスの使用を可能とし、フラックスの洗
浄工程を排除し得るわけである。
6内に侵入したプリント基板は、高濃度の窒素雰囲気中
においてハンダ付けされる。これにより、プリント基板
Pにおける端子や銅箔等の酸化を有効に防止でき、低還
元作用のフラックスの使用を可能とし、フラックスの洗
浄工程を排除し得るわけである。
【0036】前記ハンダ槽8′上を通過してハンダ付け
されたプリント基板Pは出口側のシャッター30Aを前
記入口側シャッター30Aの場合と同様に通過して前遮
蔽体16外部に出て次工程の処理をなされる。
されたプリント基板Pは出口側のシャッター30Aを前
記入口側シャッター30Aの場合と同様に通過して前遮
蔽体16外部に出て次工程の処理をなされる。
【0037】上記ハンダ付け装置15において、搬送コ
ンベヤ2の角度の調整は従来のこの種の噴流式ハンダ付
け装置と全く同様に行うことができる。搬送コンベヤ2
の角度調整により前記遮蔽体16、すなわち上カバー1
6Aおよび下カバー16Bもそれに伴って搬送コンベヤ
2と一体的に上下する。この場合、上カバー16Aに関
しては何ら問題はないだろう。一方、下カバー16Bと
ハンダ槽8′との間には相対的な移動が生じる。しかし
ながら、下カバー16Bの前記各シールド板16a,1
6b,16c,16dはハンダ槽8′の溶融ハンダ中に
浸漬されてはいるもののハンダ槽8′自体とは何ら拘束
し合っていないので、この下カバー16Bについても自
由に上下動が可能である。しかも、前記シールド板26
a〜26dの少なくとも下端が溶融ハンダ中浸漬されて
いる限りハンダ槽8′と下カバー16Bとの密閉構造は
保持される。
ンベヤ2の角度の調整は従来のこの種の噴流式ハンダ付
け装置と全く同様に行うことができる。搬送コンベヤ2
の角度調整により前記遮蔽体16、すなわち上カバー1
6Aおよび下カバー16Bもそれに伴って搬送コンベヤ
2と一体的に上下する。この場合、上カバー16Aに関
しては何ら問題はないだろう。一方、下カバー16Bと
ハンダ槽8′との間には相対的な移動が生じる。しかし
ながら、下カバー16Bの前記各シールド板16a,1
6b,16c,16dはハンダ槽8′の溶融ハンダ中に
浸漬されてはいるもののハンダ槽8′自体とは何ら拘束
し合っていないので、この下カバー16Bについても自
由に上下動が可能である。しかも、前記シールド板26
a〜26dの少なくとも下端が溶融ハンダ中浸漬されて
いる限りハンダ槽8′と下カバー16Bとの密閉構造は
保持される。
【0038】さらに、搬送コンベヤ2の幅調整について
も従来装置どおり全く自由に実施することが可能であ
る。すなわち、搬送コンベヤ2を構成する一方の軌道2
bを横方向、例えば両軌道2a,2b間の距離を縮める
方向に移動させるとする。この軌道2bは上カバー16
Aとも、また下カバー16Bとも構造的に何ら係わって
いないから当然その移動が可能である。また、前記シャ
ッター30A,30Bは、互いにラップする複数のスク
リーン31により構成されているため、目的とする閉塞
状態を維持したまま、前軌道2bに移動に伴う幅の変更
がなされる。
も従来装置どおり全く自由に実施することが可能であ
る。すなわち、搬送コンベヤ2を構成する一方の軌道2
bを横方向、例えば両軌道2a,2b間の距離を縮める
方向に移動させるとする。この軌道2bは上カバー16
Aとも、また下カバー16Bとも構造的に何ら係わって
いないから当然その移動が可能である。また、前記シャ
ッター30A,30Bは、互いにラップする複数のスク
リーン31により構成されているため、目的とする閉塞
状態を維持したまま、前軌道2bに移動に伴う幅の変更
がなされる。
【0039】また、ハンダ槽8′は通常、噴流式ハンダ
付け装置において上下機構を備えた台車上に載置されて
いるから、例えばメインテナンス時等において前記ハン
ダ槽を搬送コンベヤ2下方に対応した位置から装置横方
向に抜き出す場合には、台車の上下機構によりハンダ槽
8′を充分下方に降下させることによって前記シールド
板16a〜16dがハンダ槽8′内部から離脱し、これ
によりハンダ槽8′を側方に抜き出すことが可能であ
る。
付け装置において上下機構を備えた台車上に載置されて
いるから、例えばメインテナンス時等において前記ハン
ダ槽を搬送コンベヤ2下方に対応した位置から装置横方
向に抜き出す場合には、台車の上下機構によりハンダ槽
8′を充分下方に降下させることによって前記シールド
板16a〜16dがハンダ槽8′内部から離脱し、これ
によりハンダ槽8′を側方に抜き出すことが可能であ
る。
【0040】このように、上記窒素封入型噴流式ハンダ
付け装置15によれば、キャリアレスタイプでかつ搬送
角度および搬送幅可変の搬送機構を備えた窒素封入型噴
流式ハンダ付け装置において、そのハンダ付け工程を実
施するハンダ槽の上部空間に所要の窒素雰囲気を創りだ
す遮蔽空間を確実に形成することができる。
付け装置15によれば、キャリアレスタイプでかつ搬送
角度および搬送幅可変の搬送機構を備えた窒素封入型噴
流式ハンダ付け装置において、そのハンダ付け工程を実
施するハンダ槽の上部空間に所要の窒素雰囲気を創りだ
す遮蔽空間を確実に形成することができる。
【0041】特に、遮蔽空間を創りだすにあたっては、
前記遮蔽体16の下部をハンダ槽8′内の溶融ハンダ中
に浸漬させ、溶融ハンダにより遮蔽空間の一部を構成す
るようにしたので、遮蔽空間を形成する上でのハンダ槽
8′との取り合いを単純化でき、しかも搬送コンベヤ2
の角度可変動作を何ら拘束することもない。
前記遮蔽体16の下部をハンダ槽8′内の溶融ハンダ中
に浸漬させ、溶融ハンダにより遮蔽空間の一部を構成す
るようにしたので、遮蔽空間を形成する上でのハンダ槽
8′との取り合いを単純化でき、しかも搬送コンベヤ2
の角度可変動作を何ら拘束することもない。
【0042】さらにこの場合、前記遮蔽体16をフレー
ム10を境にして上カバー16Aとカバー16Bとで構
成し、フレーム10をも遮蔽空間を構成する部材として
利用した構成としたので、合理的でしかもメインテナン
ス等のやり易い構成を実現している。
ム10を境にして上カバー16Aとカバー16Bとで構
成し、フレーム10をも遮蔽空間を構成する部材として
利用した構成としたので、合理的でしかもメインテナン
ス等のやり易い構成を実現している。
【0043】なお、本発明は以上述べてきたように、キ
ャリアレスタイプでしかも搬送角度、搬送幅可変の搬送
機構を有した噴流式ハンダ付け装置において、少なくと
もハンダ工程に対応した部分に所要の窒素雰囲気を創り
だすことを可能ならしめたものであるが、本発明は、ハ
ンダ付け工程以外の部位すなわちフラクサー部あるいは
プリヒーター部等にそれらハンダ付け工程以外の工程を
窒素雰囲気中で行えるように上記遮蔽体16の如き囲繞
体を設けることを排除するものではない。
ャリアレスタイプでしかも搬送角度、搬送幅可変の搬送
機構を有した噴流式ハンダ付け装置において、少なくと
もハンダ工程に対応した部分に所要の窒素雰囲気を創り
だすことを可能ならしめたものであるが、本発明は、ハ
ンダ付け工程以外の部位すなわちフラクサー部あるいは
プリヒーター部等にそれらハンダ付け工程以外の工程を
窒素雰囲気中で行えるように上記遮蔽体16の如き囲繞
体を設けることを排除するものではない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したとおり請求項1に係る窒素
封入型噴流式ハンダ付け装置によれば、キャリアレスタ
イプでかつ搬送角度および搬送幅可変の搬送機構を備え
た窒素封入型噴流式ハンダ付け装置において、そのハン
ダ付け工程を実施するハンダ槽の上部空間に所要の窒素
雰囲気を創りだす遮蔽空間を確実に形成することができ
ることに加え、特に、該遮蔽空間を創りだすにあたって
は、遮蔽体の下部をハンダ槽内の溶融ハンダ中に浸漬さ
せ、溶融ハンダにより遮蔽空間の一部を構成するように
したので、遮蔽空間を形成する上でのハンダ槽との取り
合い構造を単純化でき、しかも搬送コンベヤの角度可変
動作を何ら拘束することがない、といった優れた効果を
奏する。
封入型噴流式ハンダ付け装置によれば、キャリアレスタ
イプでかつ搬送角度および搬送幅可変の搬送機構を備え
た窒素封入型噴流式ハンダ付け装置において、そのハン
ダ付け工程を実施するハンダ槽の上部空間に所要の窒素
雰囲気を創りだす遮蔽空間を確実に形成することができ
ることに加え、特に、該遮蔽空間を創りだすにあたって
は、遮蔽体の下部をハンダ槽内の溶融ハンダ中に浸漬さ
せ、溶融ハンダにより遮蔽空間の一部を構成するように
したので、遮蔽空間を形成する上でのハンダ槽との取り
合い構造を単純化でき、しかも搬送コンベヤの角度可変
動作を何ら拘束することがない、といった優れた効果を
奏する。
【0045】また、請求項2に係る窒素封入型噴流式ハ
ンダ付け装置によれば、上記効果に加え、フレームを遮
蔽空間を形成する構成部材として利用した合理的な遮蔽
構造を実現でき、しかも、メインテナンス等がやり易い
といった利点を有する。
ンダ付け装置によれば、上記効果に加え、フレームを遮
蔽空間を形成する構成部材として利用した合理的な遮蔽
構造を実現でき、しかも、メインテナンス等がやり易い
といった利点を有する。
【図1】本発明の一実施例に係る窒素封入型噴流式ハン
ダ付け装置のハンダ槽部を示す正面断面図である。
ダ付け装置のハンダ槽部を示す正面断面図である。
【図2】図1の一部断面側面図である。
【図3】当実施例による遮蔽体の下カバーを示す平面図
である。
である。
【図4】図3に示した下カバーの側面図である。
【図5】当実施例に係る遮蔽体を構成するシャッターの
一実施例を搬送コンベヤ等と共に示す正面図である。
一実施例を搬送コンベヤ等と共に示す正面図である。
【図6】図5に示したシャッターを示す斜視図である。
【図7】噴流式ハンダ付け装置の一例を示す斜視図であ
る。
る。
1 噴流式ハンダ付け装置 2 搬送コンベヤ 8′ ハンダ槽 10 フレーム 15 窒素封入型噴流式ハンダ付け装置 16 遮蔽体 16A 上カバー 16B 下カバー 25 開口 26a,26b,26c,26d シールド板(突設
部)
部)
Claims (2)
- 【請求項1】 延在方向に対する傾斜角度可変に構成さ
れ被ハンダ付け品を搬送する搬送コンベヤの下方にハン
ダ槽が配置されて成り、少なくともハンダ付け工程が窒
素雰囲気中で行われるように、前記ハンダ槽上部に前記
搬送コンベヤを含む遮蔽空間を形成するための遮蔽体を
備えて成る窒素封入型噴流式ハンダ付け装置であって、 前記遮蔽体の下面には前記ハンダ槽が覗く開口が形成さ
れているとともに、該開口縁部周囲からは前記ハンダ槽
に向けて下方に延出する突設部が形成されており、該突
設部下端が前記ハンダ槽内の溶融ハンダ中に浸漬されて
いることを特徴とする窒素封入型噴流式ハンダ付け装
置。 - 【請求項2】 前記遮蔽体は前記搬送コンベヤの上方空
間を覆う上カバーと同搬送コンベヤの下方空間を覆う下
カバーとを有して構成され、これら上カバーおよび前記
下カバーはそれぞれ、前記搬送コンベヤと並行して同搬
送コンベヤを挟む両側に設けられたフレームに固定され
ているとともに、前記開口および前記突設部が前記下カ
バーに形成されていることを特徴とする請求項1記載の
窒素封入型噴流式ハンダ付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31505991A JPH05146871A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 窒素封入型噴流式ハンダ付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31505991A JPH05146871A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 窒素封入型噴流式ハンダ付け装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05146871A true JPH05146871A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18060945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31505991A Pending JPH05146871A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 窒素封入型噴流式ハンダ付け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05146871A (ja) |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP31505991A patent/JPH05146871A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001114 |