JPH05146833A - プレス金型位置決め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はプレス機械のボルスター上に設置され
る、複数の金型の、相互位置を迅速に、精度良く確保す
ることにある。 【構成】本発明は、油圧を使った位置決めピンにより、
所定の位置に金型を容易に設置することを特徴とする。 【効果】本発明により、金型設置時の人為的な設置不良
を防ぐばかりでなく、複数の金型の設置精度を著しく向
上させることが出来る。更に著しく迅速な設置が出来
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プレス金型の位置決め
方法の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来複数のプレス金型は、ボルスター上
の所定の位置に設定された、度当りピン又は度当りプレ
ートに向って、金型を人為的に押し当て、位置を確保す
ることが常であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
技術では、人手を介して人為的に金型を度当りピンに押
し当てる為、複数の金型の相互位置にバラツキが生じ、
プレス加工における製品品質に影響を与える。また人為
的に押し当てる行為がある為、金型設置に時間を要す
る。そこで本発明はこの様な問題点を解決するもので、
その目的は、迅速かつ正確に、所定の位置に金型を設置
させることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のプレス金型位置
決め装置は、プレス機械のボルスター上に設置される、
複数の金型の相互位置を迅速かつ、正確に確保すること
を特徴とする。

【０００５】

【作用】従来技術である度当りピン、度当りプレートを
補助的に活用させ、主位置決めは、プレス機械ボルスタ
ーに収納させた油圧により上下作動するピンにより、金
型に取り付けたボールを持つガイドブッシュに挿入する
ことで位置確保をする。

【０００６】

【実施例】以下に本発明の実施例を図をもって説明す
る。図１（ａ）（ｂ）はボルスターに設定された度当り
ピン、度当りプレートに金型が押し当てられた状態であ
る。これは従来の技術であり、本発明における補助的な
位置決めに当る。

【０００７】図２（ａ）（ｂ）は本発明の金型位置決め
装置により、金型が所定の位置に設置された状態を示
す。金型は前述の度当りピン、度当りプレートによっ
て、人為的に仮位置に置かれる。次に図２、位置決め装
置５によって、自動的に所定の位置に設置される。この
時の位置決め装置５は、油圧ホース６内の油圧により、
位置決めピンが作動する。

【０００８】図３は位置決めピンの構造を示す。ボール
を持つガイドブッシュ７は金型内に収納され、位置決め
ピン９の位置に対し、金型の位置を所定の位置に設置す
る為の基準となる。また、ボールは、位置決めピンの摺
動摩擦を低減させる。

【０００９】ホルダー８は位置決めピンの摺動ガイドと
なり、油を密閉保持する。位置決めピンは、油１０によ
って白矢印の方向から圧力をかけられ、また圧力が抜か
れる。これに連動する形で、位置決めピンは、黒矢印の
方向に動く。よって油圧をかけた状態で、位置決めピン
は金型に挿入され金型の位置決めとなり、油圧が抜かれ
た状態では位置決めピンが金型からハズレ、金型を自由
にプレス機械から取りハズスことが出来る。

【００１０】

【発明の効果】以上説明した本発明のプレス金型位置決
め装置は、油圧によって上下作動させる位置決めピンに
より、人為的な設置不良を防ぐばかりでなく、複数の金
型の設置精度を著しく向上させることが出来る。更に著
しく迅速な設置が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）金型がボルスター上の位置決めに押し当
てられた状態を示す。（平面図） （ｂ）同上。（正面図）

【図２】（ａ）本発明のプレス金型位置決め装置を使っ
た図。（平面図） （ｂ）同上。（正面図）

【図３】本発明のプレス金型位置決め装置詳細図。

【符号の説明】

１ ボルスター ２ 度当りピン ３ 度当りプレート ４ 金型 ５ 位置決め装置 ６ 油圧ホース ７ ボールを持つガイドブッシュ ８ ホルダー ９ 位置決めピン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】プレス機械のボルスター上に設置される、
   複数の金型の、相互位置を確保するプレス金型位置決め
   装置において、迅速に金型位置を確保することを特徴と
   するプレス金型位置決め装置。