JPH05146315A - ヘアケア用品およびその製造法 - Google Patents

ヘアケア用品およびその製造法

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JPH05146315A
JPH05146315A JP33989791A JP33989791A JPH05146315A JP H05146315 A JPH05146315 A JP H05146315A JP 33989791 A JP33989791 A JP 33989791A JP 33989791 A JP33989791 A JP 33989791A JP H05146315 A JPH05146315 A JP H05146315A
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JP
Japan
Prior art keywords
surfactant
comb
hair care
property
fine particles
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP33989791A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Kawasaki
潔 川崎
Itsuro Kanetani
逸郎 金谷
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GODAI KK
SHIYAIN KOGEI KK
Original Assignee
GODAI KK
SHIYAIN KOGEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 すぐれたブラッシング性、クシ通り性、静電
気防止性、汚れ防止性、汚れの除去性などの性質を有す
るヘアケア用品を提供することを目的とする。 【構成】 ヘアブラシまたはクシをポリテトラフルオロ
エチレン微粒子および界面活性剤を含む分散液と接触さ
せ、ヘアブラシまたはクシの表面に浸透法によるポリテ
トラフルオロエチレン微粒子および界面活性剤の担持層
を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機能性を改善したヘア
ブラシまたはクシよりなるヘアケア用品に関するもので
ある。またそのようなヘアケア用品を製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘアケア用品としてのヘアブラシやクシ
は、現在では射出成形法により大量に生産されている
が、金属製のものや、ツゲやベッコウなどの天然材料を
利用したものも一部生産されている。
【0003】ヘアブラシやクシの柄部や基部の形状につ
いては、シンプルな形状ものから動物を模した形状のも
のまで種々の工夫がなされている。その工夫は、いずれ
も把手のしやすさ、折りたたみによるコンパクト化、ま
たはデザインの点を考慮したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘアブ
ラシやクシに特に要求されるブラッシング性、クシ通り
性、静電気防止性、汚れ防止性、汚れの除去性などの性
能については、これらの要求に応えることが難しいこと
もあって、必ずしも充分な対策がとられていないのが実
情である。
【0005】たとえば、ブラッシング性やクシ通り性に
ついては、摺動性のある材質を選択するしか方法がない
ため、使用可能な樹脂の種類が制限される。
【0006】汚れ防止性については、たとえばヘアブラ
シやクシの使用に先立ち植毛部分や歯の部分にガーゼを
刺すように嵌め込むようなことが行われているが、これ
はヘアブラシやクシの使用者に負担を強いることにな
る。
【0007】汚れの除去性については有効な手段がない
ので、汚れた時点で洗剤を使って洗うしか方法がない
が、ヘアブラシの植毛部分やクシの歯の部分は洗いにく
いという問題点がある。
【0008】ヘアブラシやクシの使用時に髪が乾いてい
ると、髪をとくときに静電気が発生してかえって髪が乱
れることがある。静電気の防止は成形時に界面活性剤系
の帯電防止剤を練り込むことによって一応解消すること
ができるが、その帯電防止作用は成形物表面に帯電防止
剤が浸出することによるものであるため、汚れの付着を
助長するおそれがあり、また帯電防止剤は徐々に失われ
るので、経時的に静電気防止性が低下する傾向がある。
【0009】本発明は、このような背景下において、す
ぐれたブラッシング性、クシ通り性、静電気防止性、汚
れ防止性、汚れの除去性などの性質を有するヘアケア用
品を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のヘアケア用品
は、ヘアブラシまたはクシの表面に、浸透法によるポリ
テトラフルオロエチレン微粒子および界面活性剤の担持
層が形成されているものである。
【0011】また本発明のヘアケア用品の製造法は、ヘ
アブラシまたはクシをポリテトラフルオロエチレン微粒
子および界面活性剤を含む分散液と接触させたのち乾燥
し、ヘアブラシまたはクシの表面にポリテトラフルオロ
エチレン微粒子および界面活性剤の担持層を形成するこ
とを特徴とするものである。
【0012】以下本発明を詳細に説明する。
【0013】ヘアケア用品としてはヘアブラシまたはク
シがあげられ、これらのヘアケア用品に対するポリテト
ラフルオロエチレン微粒子および界面活性剤の担持層の
形成に際しては、ポリテトラフルオロエチレン微粒子お
よび界面活性剤を含む分散液を用いる。
【0014】ポリテトラフルオロエチレン微粒子の分散
液は、ポリテトラフルオロエチレンの微粒子を適当な溶
媒中に安定に分散させたものである。分散液中のポリテ
トラフルオロエチレン微粒子の濃度は、通常 0.1〜20
重量%、殊に 0.2〜10重量%とすることが多い。
【0015】溶媒としては水や有機溶剤(エステル系溶
剤、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶
剤、含ハロゲン溶剤、含窒素溶剤、含イオウ溶剤等)が
用いられる。取扱性、低揮発性、コスト等を考慮すると
特に水が重要であるが、中沸点炭化水素、含ハロゲン溶
剤、多価アルコール等の有機溶剤を適当量併用すること
も好ましい。場合によっては有機溶剤のみを用いること
もできる。
【0016】安定な分散液とするため、分散液の調製に
際してはアニオン系・ノニオン系・カチオン系・両性界
面活性剤(殊に少なくとも一部はフッ素系界面活性剤)
を添加する。分散液の安定化に用いた界面活性剤は、処
理後のヘアケア用品に好ましい帯電防止性を付与すると
いう役割を同時に果たす。
【0017】そのほか、pH調節剤を用いて系のpHを
7.2〜8.7程度の弱アルカリ性にすることも好ましく、
粘度調節剤を添加して系の粘度を高目に設定することも
好ましい。
【0018】これらの手段を講ずるにより、ポリテトラ
フルオロエチレン微粒子の再凝集や沈降が効果的に防止
できる。
【0019】また機能性を向上させるため、分散液中に
は、シリコーンオイル、ワックス、ポリテトラフルオロ
エチレン以外のフッ素系樹脂などを添加することが好ま
しい。
【0020】ヘアブラシまたはクシに対するポリテトラ
フルオロエチレン微粒子および界面活性剤を含む分散液
による担持層の形成は、通常浸漬法によりなされる。接
触時の温度条件は、高くても90℃程度、通常は常温な
いし70℃程度で充分であるが、もっと高い条件を採用
しても差し支えない。浸漬操作は減圧条件下または加圧
条件下に行うことも好ましく、そのようにすると担持層
の深さをより深くすることができる。
【0021】接触操作後は、必要に応じ付着している分
散液を洗浄または拭き取りにより除去し、室温条件下ま
たは加熱条件下に乾燥する。
【0022】ポリテトラフルオロエチレン微粒子による
担持層の形成の前または後に、そのヘアブラシまたはク
シに印刷を施してパターンを形成することもできる。
【0023】
【作用】ヘアブラシまたはクシをポリテトラフルオロエ
チレン微粒子および界面活性剤を含む分散液と接触させ
ると、分散液はヘアブラシまたはクシの表面から内部に
かけて浸透し、ポリテトラフルオロエチレン微粒子の担
持層が形成される。その際の微粒子の存在により、界面
活性剤の定着も図られる。そしてこの担持層により、ヘ
アブラシやクシにブラッシング性、クシ通り性、静電気
防止性、汚れ防止性、汚れの除去性などの好ましい性能
が付与される。
【0024】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。以下「%」とあるのは重量%である。
【0025】実施例1 ポリテトラフルオロエチレン微粒子3%、フッ化ビニル
系ポリマー2%、ジメチルシリコーンオイル2%、パー
フルオロカーボン系溶剤5%、パラフィン系中沸点溶剤
10%、フッ素系界面活性剤2%、ポリオキシエチレン
系ノニオン界面活性剤5%、多価アルコール3%、増粘
剤3%および水65%よりなる組成のpH 8.0の水性分
散液(エマルジョン)を調製した。
【0026】柄部および基部がABS樹脂製、植毛がポ
リアミドまたはポリブチレンテレフタレート製のヘアブ
ラシを、予め約55℃に加温しておいた上記の水性分散
液中に浸漬し、一旦減圧にしてから常圧に戻して取り出
した。これを熱風乾燥後、水洗および湯洗を行ってから
再度乾燥した。これにより、ヘアブラシ全体(柄部、基
部および植毛)の表面にポリテトラフルオロエチレン微
粒子および界面活性剤の担持層が形成された。
【0027】このヘアブラシを用いて髪のブラッシング
を行ったところ、乾燥した髪であっても引っかかりがな
く、また使用時に静電気を発生しなかった。このヘアブ
ラシは汚れにくい上、たとえ汚れてもその汚れを水洗に
より容易に除去することができる。
【0028】実施例2 ポリテトラフルオロエチレン微粒子2%、フッ化ビニル
系ポリマー2%、ジメチルシリコーンオイル2%、パー
フルオロカーボン系溶剤4%、パラフィン系中沸点溶剤
10%、フッ素系界面活性剤2%、ポリオキシエチレン
系ノニオン界面活性剤5%、多価アルコール5%、増粘
剤3%および水65%よりなる組成のpH 7.8の水性分
散液(エマルジョン)を調製した。
【0029】種々の材質のクシを、予め約50℃に加温
しておいた上記の水性分散液中に浸漬し、一旦減圧にし
てから常圧に戻す操作を2度繰り返してから取り出し
た。これを熱風乾燥後、水洗および湯洗を行ってから再
度乾燥した。これにより、クシの表面にポリテトラフル
オロエチレン微粒子および界面活性剤の担持層が形成さ
れた。
【0030】このクシを用いて髪をといたところ、クシ
通りが良く、また使用時に静電気を生じないので髪が乱
れることもなかった。またこのクシは、汚れにくく、た
とえ汚れてもその汚れを容易に除去することができた。
【0031】
【発明の効果】本発明のヘアケア用品は、ブラッシング
時に引っかかりがないこと、クシ通りが良いこと、乾燥
した髪であっても静電気を発生しないこと、汚れ防止性
が良好であること、たとえ汚れてもその汚れを容易に除
去できることなどのすぐれた効果を奏する。
【0032】そして本発明におけるポリテトラフルオロ
エチレン微粒子および界面活性剤の担持層の形成は、ヘ
アケア用品の材質がプラスチックス、天然材料、金属な
どのいずれかであるかを問わない上、すでに成形または
製作してある既存のヘアケア製品に適用できるという大
きな利点もある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘアブラシまたはクシの表面に、浸透法に
    よるポリテトラフルオロエチレン微粒子および界面活性
    剤の担持層が形成されているヘアケア用品。
  2. 【請求項2】ヘアブラシまたはクシをポリテトラフルオ
    ロエチレン微粒子および界面活性剤を含む分散液と接触
    させたのち乾燥し、ヘアブラシまたはクシの表面にポリ
    テトラフルオロエチレン微粒子および界面活性剤の担持
    層を形成することを特徴とするヘアケア用品の製造法。
JP33989791A 1991-11-27 1991-11-27 ヘアケア用品およびその製造法 Withdrawn JPH05146315A (ja)

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JP33989791A JPH05146315A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 ヘアケア用品およびその製造法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0838210A3 (de) * 1996-09-28 2000-10-18 Wella Aktiengesellschaft Verwendung von wasserunlöslichen Fasern in kosmetischen Mitteln zur Haarbehandlung
WO2006017828A1 (en) * 2004-08-06 2006-02-16 The Procter & Gamble Company Personal cleansing composition containing fibers
JP2019076030A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 三菱電機株式会社 被毛回収装置
JP2019076029A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 三菱電機株式会社 被毛回収装置

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JP2019076030A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 三菱電機株式会社 被毛回収装置
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Date Code Title Description
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Effective date: 19990204