JPH05146192A - Dcブラシレスモータの駆動回路 - Google Patents
Dcブラシレスモータの駆動回路Info
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- JPH05146192A JPH05146192A JP3351709A JP35170991A JPH05146192A JP H05146192 A JPH05146192 A JP H05146192A JP 3351709 A JP3351709 A JP 3351709A JP 35170991 A JP35170991 A JP 35170991A JP H05146192 A JPH05146192 A JP H05146192A
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- Japan
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- drive
- circuit
- wave
- rotation speed
- motor
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- Pending
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-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
- H02P2209/00—Indexing scheme relating to controlling arrangements characterised by the waveform of the supplied voltage or current
- H02P2209/01—Motors with neutral point connected to the power supply
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 DCブラシレスモータの駆動回路の効率改善
【構成】 モータの回転数を基準値と比較する回転数比
較手段2と、この比較手段2から出力される信号により
2つの駆動回路の何れか一方に接続を切換える駆動切換
回路3と、第1駆動回路4(全波駆動回路)及び第2駆
動回路5(半波駆動回路)からなる前記2つの駆動回路
と、これらの駆動回路の出力信号により回転力を与えら
れるモータ部6とによりDCブラシレスモータの駆動回
路1を構成した。即ち、回転数2000rpm未満では
第1駆動回路4を用い、2000rpmを超える時は第
2駆動回路5を用いるようにしたので、各駆動回路の特
性の良い部分を組合わせることができ、比較的少ない消
費電力で回転数の大きいモータを得ることができる。
較手段2と、この比較手段2から出力される信号により
2つの駆動回路の何れか一方に接続を切換える駆動切換
回路3と、第1駆動回路4(全波駆動回路)及び第2駆
動回路5(半波駆動回路)からなる前記2つの駆動回路
と、これらの駆動回路の出力信号により回転力を与えら
れるモータ部6とによりDCブラシレスモータの駆動回
路1を構成した。即ち、回転数2000rpm未満では
第1駆動回路4を用い、2000rpmを超える時は第
2駆動回路5を用いるようにしたので、各駆動回路の特
性の良い部分を組合わせることができ、比較的少ない消
費電力で回転数の大きいモータを得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に低消費電力が要求
され電源電圧が低く大きな駆動トルクと高い回転数が必
要な、例えばバッテリ駆動の所謂ノートブック型パーソ
ナルコンピュータ等に内蔵される2.5インチ以下の小
型磁気ディスク装置のディスクを回転駆動するのに用い
られるDCブラシレスモータの駆動回路に関する。
され電源電圧が低く大きな駆動トルクと高い回転数が必
要な、例えばバッテリ駆動の所謂ノートブック型パーソ
ナルコンピュータ等に内蔵される2.5インチ以下の小
型磁気ディスク装置のディスクを回転駆動するのに用い
られるDCブラシレスモータの駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、同一出願人が出願した「センサ
ーレス方式ブラシレスモータ」(特願平1−13956
0号)及び「位置検出器を有しないブラシレスDCモー
タの駆動方法」(特願平2−146590号)の明細書
には、次の通り記載されている。
ーレス方式ブラシレスモータ」(特願平1−13956
0号)及び「位置検出器を有しないブラシレスDCモー
タの駆動方法」(特願平2−146590号)の明細書
には、次の通り記載されている。
【0003】まず「センサーレス方式ブラシレスモー
タ」は、モータの巻線から発生する逆起電圧を検出して
モータを駆動する場合において、3相の各巻線の一端を
共通に接地し各巻線の他端から一方向に通電する3相半
波駆動方式を用いた。一方、「位置検出器を有しないブ
ラシレスDCモータの駆動方法」は、3相の各巻線を両
方向から通電する3相全波駆動方式を用いた。
タ」は、モータの巻線から発生する逆起電圧を検出して
モータを駆動する場合において、3相の各巻線の一端を
共通に接地し各巻線の他端から一方向に通電する3相半
波駆動方式を用いた。一方、「位置検出器を有しないブ
ラシレスDCモータの駆動方法」は、3相の各巻線を両
方向から通電する3相全波駆動方式を用いた。
【0004】ところで、3相半波駆動方式は3相全波駆
動方式に比べ構成が簡単なためトランジスタ等の素子の
数が少なくて済み、回路のロスを減らし費用も安くする
ことができ、又、逆起電圧が小さいので最大回転数を大
きくし易いという長所を備えている。
動方式に比べ構成が簡単なためトランジスタ等の素子の
数が少なくて済み、回路のロスを減らし費用も安くする
ことができ、又、逆起電圧が小さいので最大回転数を大
きくし易いという長所を備えている。
【0005】一方、3相全波駆動方式は3相半波駆動方
式より起動トルクが大きく、トルクリップルが小さく、
効率が良くパワーロスが小さいという長所を備えてい
る。
式より起動トルクが大きく、トルクリップルが小さく、
効率が良くパワーロスが小さいという長所を備えてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、どちらの
方式も長所と短所を兼ね備え一概にどちらが良いとは言
えなかった。例えば、3相半波駆動方式は5V以下の低
電圧では逆起電圧定数が小さく最大回転数が大きいとい
う長所があったが、起動トルクが小さくトルクリップル
は大きいという短所もあった。一方、3相全波駆動方式
は、起動トルク及び逆起電圧定数が大きく、トルクリッ
プルは小さいが、最大回転数が小さいため3.5V以下
の低電圧で3000rpm程度の高速回転が要求される
場合に用いることは難しかった。そこで、モータのトル
ク定数を下げて入力電流を上げる方法が考えられるが、
起動時の最大電力が大きくなり、特にバッテリを用いた
所謂ノートブック型パーソナルコンピュータ等に用いら
れるハードディスク駆動装置等においてはバッテリの容
量不足が課題となっていた。
方式も長所と短所を兼ね備え一概にどちらが良いとは言
えなかった。例えば、3相半波駆動方式は5V以下の低
電圧では逆起電圧定数が小さく最大回転数が大きいとい
う長所があったが、起動トルクが小さくトルクリップル
は大きいという短所もあった。一方、3相全波駆動方式
は、起動トルク及び逆起電圧定数が大きく、トルクリッ
プルは小さいが、最大回転数が小さいため3.5V以下
の低電圧で3000rpm程度の高速回転が要求される
場合に用いることは難しかった。そこで、モータのトル
ク定数を下げて入力電流を上げる方法が考えられるが、
起動時の最大電力が大きくなり、特にバッテリを用いた
所謂ノートブック型パーソナルコンピュータ等に用いら
れるハードディスク駆動装置等においてはバッテリの容
量不足が課題となっていた。
【0007】そこで本発明の目的は、3相半波駆動方式
と3相全波駆動方式との長所を兼ね備えたDCブラシレ
スモータの駆動回路を提供することにある。
と3相全波駆動方式との長所を兼ね備えたDCブラシレ
スモータの駆動回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、各巻線の他端となる第2端子kに電流を選
択的に供給するスイッチング素子を接続し、各巻線を共
通に接続した第1端子jを介して2つの巻線に両方向に
電流を供給する第1駆動回路と、前記各巻線の第2端子
kに電流を選択的に供給するスイッチング素子を接続し
この第2端子kと前記第1端子j間の一方向に電流を供
給する第2駆動回路と、前記第1又は第2駆動回路の何
れか一方に駆動回路を切換える駆動切換回路とを設け
た。
に本発明は、各巻線の他端となる第2端子kに電流を選
択的に供給するスイッチング素子を接続し、各巻線を共
通に接続した第1端子jを介して2つの巻線に両方向に
電流を供給する第1駆動回路と、前記各巻線の第2端子
kに電流を選択的に供給するスイッチング素子を接続し
この第2端子kと前記第1端子j間の一方向に電流を供
給する第2駆動回路と、前記第1又は第2駆動回路の何
れか一方に駆動回路を切換える駆動切換回路とを設け
た。
【0009】DCブラシレスモータの停止時から所定の
回転数までは前記第1駆動回路を駆動し、前記所定の回
転数を超える回転数では前記第2駆動回路を駆動するよ
う前記駆動切換回路を構成することもできる。
回転数までは前記第1駆動回路を駆動し、前記所定の回
転数を超える回転数では前記第2駆動回路を駆動するよ
う前記駆動切換回路を構成することもできる。
【0010】
【作用】所定の条件を満足すると駆動切換回路は、モー
タの駆動を第1又は第2駆動回路の何れか一方に切換え
て行う。
タの駆動を第1又は第2駆動回路の何れか一方に切換え
て行う。
【0011】前記所定の条件を所定の回転数とすると、
停止時から所定の回転数までは第1駆動回路でモータを
駆動し、前記所定の回転数を超える回転数では第2駆動
回路でモータを駆動するよう駆動切換回路はモータの駆
動方式を切換える。
停止時から所定の回転数までは第1駆動回路でモータを
駆動し、前記所定の回転数を超える回転数では第2駆動
回路でモータを駆動するよう駆動切換回路はモータの駆
動方式を切換える。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照しながら説明する。図1は本発明に係るDCブラシレ
スモータの駆動回路の一例の構成図、図2は同回転数比
較手段の一例の構成図、図3は同第1実施例の回路図、
図4は同第2実施例の回路図、図5は同逆起電圧波形と
駆動コイルに流す電流のタイミングチャート、図6は同
発生トルク特性図、図7は同電源電圧対最大回転数及び
消費電流特性図、図8は同駆動切換動作特性図である。
照しながら説明する。図1は本発明に係るDCブラシレ
スモータの駆動回路の一例の構成図、図2は同回転数比
較手段の一例の構成図、図3は同第1実施例の回路図、
図4は同第2実施例の回路図、図5は同逆起電圧波形と
駆動コイルに流す電流のタイミングチャート、図6は同
発生トルク特性図、図7は同電源電圧対最大回転数及び
消費電流特性図、図8は同駆動切換動作特性図である。
【0013】図1においてDCブラシレスモータの駆動
回路1は、モータの回転数を予め設定した回転数と比較
する回転数比較手段2と、この比較手段2の出力信号に
基づいた駆動切換信号を発生する駆動切換回路3と、こ
の駆動切換信号により何れか一方が動作する第1駆動回
路4及び第2駆動回路5と、前記駆動回路4又は5によ
り回転力を与えられるモータ部6とにより構成される。
回路1は、モータの回転数を予め設定した回転数と比較
する回転数比較手段2と、この比較手段2の出力信号に
基づいた駆動切換信号を発生する駆動切換回路3と、こ
の駆動切換信号により何れか一方が動作する第1駆動回
路4及び第2駆動回路5と、前記駆動回路4又は5によ
り回転力を与えられるモータ部6とにより構成される。
【0014】この構成により、まず回転数比較手段2で
回転数が比較され、比較結果に応じて駆動切換回路3は
第1駆動回路4又は第2駆動回路5の何れか一方を動作
させモータ部6を回転させる。
回転数が比較され、比較結果に応じて駆動切換回路3は
第1駆動回路4又は第2駆動回路5の何れか一方を動作
させモータ部6を回転させる。
【0015】回転数比較手段2は、一般にA/D変換器
とタイマ等により構成されるマイクロコンピュータ等で
構成されるが、その一例を図2に示す。図2によれば、
マイクロコンピュータ等で構成された回転数比較手段2
は例えば図示しないモータのコイルからモータ回転中に
発生する逆起電圧を検出して得られた信号を検出する回
転数検出部2aと、この検出部2aから出力されるパル
ス等の信号をカウント(計数)するカウンタ2bと、カ
ウントを一定時間で停止させるためのタイマ2cと、前
記カウンタ2bのカウント数と基準値記憶メモリ2dか
ら読出した基準カウント数とを比較する比較回路2eと
により構成され、この比較回路2eの出力信号が前記駆
動切換回路3に入力される。
とタイマ等により構成されるマイクロコンピュータ等で
構成されるが、その一例を図2に示す。図2によれば、
マイクロコンピュータ等で構成された回転数比較手段2
は例えば図示しないモータのコイルからモータ回転中に
発生する逆起電圧を検出して得られた信号を検出する回
転数検出部2aと、この検出部2aから出力されるパル
ス等の信号をカウント(計数)するカウンタ2bと、カ
ウントを一定時間で停止させるためのタイマ2cと、前
記カウンタ2bのカウント数と基準値記憶メモリ2dか
ら読出した基準カウント数とを比較する比較回路2eと
により構成され、この比較回路2eの出力信号が前記駆
動切換回路3に入力される。
【0016】即ち、カウンタ2bの出力とメモリ2dを
比較することによりモータ部6の回転数が相対的に比較
される。従って、予め必要な回転数、本実施例では20
00rpmに相当するカウント数を前記メモリ2dに書
込んでおけば前記比較回路2eの出力信号として回転数
が2000rpmを超えたか否かの判定信号が得られ
る。
比較することによりモータ部6の回転数が相対的に比較
される。従って、予め必要な回転数、本実施例では20
00rpmに相当するカウント数を前記メモリ2dに書
込んでおけば前記比較回路2eの出力信号として回転数
が2000rpmを超えたか否かの判定信号が得られ
る。
【0017】図3は駆動切換回路3と第1及び第2駆動
回路4,5とにより構成される駆動回路の第1実施例の
回路図である。本実施例では3相モータを用いたが3相
に限定するものではなくDCブラシレスモータであれば
任意の相数でよい。又、一般に用いられる回路と同様の
部分については部品の記号を記し、その説明は省略す
る。
回路4,5とにより構成される駆動回路の第1実施例の
回路図である。本実施例では3相モータを用いたが3相
に限定するものではなくDCブラシレスモータであれば
任意の相数でよい。又、一般に用いられる回路と同様の
部分については部品の記号を記し、その説明は省略す
る。
【0018】モータ部6のU相駆動コイルL1、V相駆
動コイルL2及びW相駆動コイルL3はスイッチング素
子に相当するPNP形トランジスタQ1,Q2,Q3及
びFETQ4,Q5,Q6とにより夫々選択的に電流が
供給され、前記モータ部6を回転させる。駆動切換回路
3はFETQ7で構成されるスイッチング回路で、この
FETQ7のソース側は全電流制御用FETQ8のドレ
イン側と接続される。
動コイルL2及びW相駆動コイルL3はスイッチング素
子に相当するPNP形トランジスタQ1,Q2,Q3及
びFETQ4,Q5,Q6とにより夫々選択的に電流が
供給され、前記モータ部6を回転させる。駆動切換回路
3はFETQ7で構成されるスイッチング回路で、この
FETQ7のソース側は全電流制御用FETQ8のドレ
イン側と接続される。
【0019】次に、この駆動回路の動作について説明す
る。まずモータ部6が停止時から回転数2000rpm
に達するまでは、前記FETQ7には前記回転数比較手
段2よりL(低)レベルの信号が入力され、このQ7は
オフである。従って、例えば前記トランジスタQ1及び
FETQ5がオンになるタイミングに前記駆動コイルL
1には電流が流れ、この電流は更にコイルL2及び前記
FETQ5を経由して前記FETQ8に流れ込む。そし
て、このQ8で電流の大きさが制御される。即ち、この
駆動回路は3相全波駆動回路(以下、全波という。)と
して動作し、前記第1駆動回路4がこの回路に相当す
る。
る。まずモータ部6が停止時から回転数2000rpm
に達するまでは、前記FETQ7には前記回転数比較手
段2よりL(低)レベルの信号が入力され、このQ7は
オフである。従って、例えば前記トランジスタQ1及び
FETQ5がオンになるタイミングに前記駆動コイルL
1には電流が流れ、この電流は更にコイルL2及び前記
FETQ5を経由して前記FETQ8に流れ込む。そし
て、このQ8で電流の大きさが制御される。即ち、この
駆動回路は3相全波駆動回路(以下、全波という。)と
して動作し、前記第1駆動回路4がこの回路に相当す
る。
【0020】一方、前記モータ部6の回転数が2000
rpmを超えると、前記FETQ7には前記回転数比較
手段2よりH(高)レベルの信号が入力され、このQ7
はオンになる。このQ7がオンになると図示しない駆動
コイル制御回路により前記FETQ4乃至Q6はオフに
される。従って、例えば前記トランジスタQ1がオンに
なるタイミングに前記コイルL1には電流が流れ、この
電流は前記FETQ7を経由して前記FETQ8に流れ
込む。即ち、この駆動回路は3相半波駆動回路(以下、
半波という。)として動作し、前記第2駆動回路5がこ
の回路に相当する。
rpmを超えると、前記FETQ7には前記回転数比較
手段2よりH(高)レベルの信号が入力され、このQ7
はオンになる。このQ7がオンになると図示しない駆動
コイル制御回路により前記FETQ4乃至Q6はオフに
される。従って、例えば前記トランジスタQ1がオンに
なるタイミングに前記コイルL1には電流が流れ、この
電流は前記FETQ7を経由して前記FETQ8に流れ
込む。即ち、この駆動回路は3相半波駆動回路(以下、
半波という。)として動作し、前記第2駆動回路5がこ
の回路に相当する。
【0021】図4は駆動回路の第2実施例の回路図で、
スイッチング素子として第1実施例と同様にトランジス
タQ1乃至Q3、FETQ4乃至Q7を用いるが、3相
に流れる電流をアナログ的に制御するようアナログスイ
ッチS1乃至S3をFETQ4乃至Q6の入力側に、更
に、FETQ7の入力側にもアナログスイッチS4を設
けた点が第1実施例と異なる。
スイッチング素子として第1実施例と同様にトランジス
タQ1乃至Q3、FETQ4乃至Q7を用いるが、3相
に流れる電流をアナログ的に制御するようアナログスイ
ッチS1乃至S3をFETQ4乃至Q6の入力側に、更
に、FETQ7の入力側にもアナログスイッチS4を設
けた点が第1実施例と異なる。
【0022】図5は同図(B)乃至(G)に示す前記第
1及び第2駆動回路4,5の制御タイミングを同図
(A)に示す逆起電圧に対して示したものである。同図
(B)乃至(D)は全波(第1駆動回路4)、同図
(E)乃至(G)は半波(第2駆動回路5)の駆動タイ
ミングを示す。ここで全波の前記トランジスタ及びFE
TQ1乃至Q6の切換タイミングは、無通電のコイルか
ら発生する逆起電圧を図示しないマイクロコンピュータ
に内蔵したA/D変換器を利用して検出するため2相に
通電して1相を無通電とする所謂120度通電を用いて
いる。
1及び第2駆動回路4,5の制御タイミングを同図
(A)に示す逆起電圧に対して示したものである。同図
(B)乃至(D)は全波(第1駆動回路4)、同図
(E)乃至(G)は半波(第2駆動回路5)の駆動タイ
ミングを示す。ここで全波の前記トランジスタ及びFE
TQ1乃至Q6の切換タイミングは、無通電のコイルか
ら発生する逆起電圧を図示しないマイクロコンピュータ
に内蔵したA/D変換器を利用して検出するため2相に
通電して1相を無通電とする所謂120度通電を用いて
いる。
【0023】図6(A)は全波の発生トルク波形を、同
図(B)は半波の発生トルク波形を示す。図3,4の回
路図と図5のタイミングチャートから1相分の抵抗値を
Rとし回路の損失分を無視すると、全波では2相に通電
するため電流はV/2Rとなり発生トルクはこの2相分
を合成した波形になる。同様に1相分の抵抗値をRとし
回路の損失分を無視すると、半波では1相に通電するた
め電流はV/Rとなり前記全波に比べ1つのコイルにつ
いての電流は2倍になる。従って、発生トルクは合成さ
れず波形のリップルは前記全波に比べ増えるものの電流
が2倍になるため平均トルクの大きさは前記全波と殆ど
変らない。即ち、前記全波では前記半波と同じトルクを
発生させるのに電力は前記半波の半分で済むことにな
る。
図(B)は半波の発生トルク波形を示す。図3,4の回
路図と図5のタイミングチャートから1相分の抵抗値を
Rとし回路の損失分を無視すると、全波では2相に通電
するため電流はV/2Rとなり発生トルクはこの2相分
を合成した波形になる。同様に1相分の抵抗値をRとし
回路の損失分を無視すると、半波では1相に通電するた
め電流はV/Rとなり前記全波に比べ1つのコイルにつ
いての電流は2倍になる。従って、発生トルクは合成さ
れず波形のリップルは前記全波に比べ増えるものの電流
が2倍になるため平均トルクの大きさは前記全波と殆ど
変らない。即ち、前記全波では前記半波と同じトルクを
発生させるのに電力は前記半波の半分で済むことにな
る。
【0024】図7は3相全波と3相半波の電源電圧に対
する最大回転数(同図(A))と消費電流(同図
(B))の関係を示す。これは一例として2.5インチ
の小型ハードディスク装置(HDD)の2枚のディスク
を回転駆動するスピンドルモータの駆動回路について示
したもので、起動時の最大電流は全波の場合で略600
mA、半波の場合で略1.2Aである。
する最大回転数(同図(A))と消費電流(同図
(B))の関係を示す。これは一例として2.5インチ
の小型ハードディスク装置(HDD)の2枚のディスク
を回転駆動するスピンドルモータの駆動回路について示
したもので、起動時の最大電流は全波の場合で略600
mA、半波の場合で略1.2Aである。
【0025】既に説明したように全波と半波では起動時
のトルクは略同じになるが、同図(A)より電源電圧に
対する最大回転数は全波より半波の方が大きく、最も比
の大きいところで1.5倍程度である。又、同図(B)
よりその時の電流は全波より半波の方が大幅に増大する
ことがわかる。半波の方が最大回転数が高くなるのは、
最大回転数を得るためコイルに印加される電圧は電源電
圧からコイルに発生する逆起電圧を減算したものであ
り、半波の方がこの逆起電圧が小さいためである。
のトルクは略同じになるが、同図(A)より電源電圧に
対する最大回転数は全波より半波の方が大きく、最も比
の大きいところで1.5倍程度である。又、同図(B)
よりその時の電流は全波より半波の方が大幅に増大する
ことがわかる。半波の方が最大回転数が高くなるのは、
最大回転数を得るためコイルに印加される電圧は電源電
圧からコイルに発生する逆起電圧を減算したものであ
り、半波の方がこの逆起電圧が小さいためである。
【0026】図8は全波と半波の駆動切換時の動作を示
す特性図で電源電圧が3.5V未満の場合にこの切換動
作を行う。即ち、一般に3乃至5Vで動作するHDDは
基準電圧発生回路とA/D変換器とを内蔵した図示しな
いマイクロコンピュータを備え、基準電圧に対して電源
電圧をA/D変換してこの電源電圧を測定し、スピンド
ルモータの回転数を定格回転数3200rpmにするた
めに全波又は半波の駆動回路を選択している。ところ
で、図7(A)からも分るように電源電圧が略3.5V
以上であれば全波でも3200rpmの回転数が得られ
ることから、この場合は起動時から定格回転時まで全波
駆動回路のみを用い、電源電圧が3.5V未満の場合に
ついて本発明に係る駆動回路を用いるようにした。
す特性図で電源電圧が3.5V未満の場合にこの切換動
作を行う。即ち、一般に3乃至5Vで動作するHDDは
基準電圧発生回路とA/D変換器とを内蔵した図示しな
いマイクロコンピュータを備え、基準電圧に対して電源
電圧をA/D変換してこの電源電圧を測定し、スピンド
ルモータの回転数を定格回転数3200rpmにするた
めに全波又は半波の駆動回路を選択している。ところ
で、図7(A)からも分るように電源電圧が略3.5V
以上であれば全波でも3200rpmの回転数が得られ
ることから、この場合は起動時から定格回転時まで全波
駆動回路のみを用い、電源電圧が3.5V未満の場合に
ついて本発明に係る駆動回路を用いるようにした。
【0027】図8によれば、起動時から回転数が略20
00rpmまでは全波駆動回路を動作させ、2000r
pmを超えると半波駆動回路に切換えて動作させ定格回
転数の3200rpmを得ていることが分る。
00rpmまでは全波駆動回路を動作させ、2000r
pmを超えると半波駆動回路に切換えて動作させ定格回
転数の3200rpmを得ていることが分る。
【0028】以上説明したように本発明は、3相全波駆
動回路と3相半波駆動回路の利点を組合わせて用いるよ
うDCブラシレスモータの駆動回路を構成したところに
特徴がある。即ち、3相全波駆動回路は起動トルクが大
きくトルクリップルも小さいことから、起動時から所定
の回転数、例えば2000rpm程度まではこの全波駆
動回路を用いることにより、起動時は最大電流が小さい
ため最大消費電力を少なくすることができる。一方、3
相半波駆動回路は逆起電圧定数が小さく最大回転数が大
きいことから、2000rpmを超えた後はこの半波駆
動回路を用いることにより電源電圧が3V程度でも大き
い回転数で比較的安定に回転駆動することができる。
尚、スイッチング素子としてPNP形トランジスタで構
成したが、NPN形トランジスタで構成してもよく、又
FET等の他の増幅素子で構成してもよい。
動回路と3相半波駆動回路の利点を組合わせて用いるよ
うDCブラシレスモータの駆動回路を構成したところに
特徴がある。即ち、3相全波駆動回路は起動トルクが大
きくトルクリップルも小さいことから、起動時から所定
の回転数、例えば2000rpm程度まではこの全波駆
動回路を用いることにより、起動時は最大電流が小さい
ため最大消費電力を少なくすることができる。一方、3
相半波駆動回路は逆起電圧定数が小さく最大回転数が大
きいことから、2000rpmを超えた後はこの半波駆
動回路を用いることにより電源電圧が3V程度でも大き
い回転数で比較的安定に回転駆動することができる。
尚、スイッチング素子としてPNP形トランジスタで構
成したが、NPN形トランジスタで構成してもよく、又
FET等の他の増幅素子で構成してもよい。
【0029】又、従来の駆動回路に駆動切換用の素子と
してFETを1個追加するだけであり、又、駆動制御は
殆どソフトウエアで行われ、共通に使用できる部分が多
いため、追加するソフトウエアに対するメモリの増加も
少なくて済む。従って、本発明を小型モータに用いるこ
ともでき、併せて費用の節減も図ることができる。
してFETを1個追加するだけであり、又、駆動制御は
殆どソフトウエアで行われ、共通に使用できる部分が多
いため、追加するソフトウエアに対するメモリの増加も
少なくて済む。従って、本発明を小型モータに用いるこ
ともでき、併せて費用の節減も図ることができる。
【0030】
【発明の効果】2つの駆動回路を選択して用いるようモ
ータの駆動回路を構成したので、各駆動回路の特性の良
い部分を組合わせることができる。従って、回転数の大
きいモータを比較的少ない消費電力で、且つ、比較的簡
単な回路の追加で得ることが可能となり、モータの小型
化に適し、併せて費用の節減も図ることができる。
ータの駆動回路を構成したので、各駆動回路の特性の良
い部分を組合わせることができる。従って、回転数の大
きいモータを比較的少ない消費電力で、且つ、比較的簡
単な回路の追加で得ることが可能となり、モータの小型
化に適し、併せて費用の節減も図ることができる。
【図1】本発明に係るDCブラシレスモータの駆動回路
の一例の構成図である。
の一例の構成図である。
【図2】同回転数比較手段の一例の構成図である。
【図3】同第1実施例の回路図である。
【図4】同第2実施例の回路図である。
【図5】同逆起電圧波形と駆動コイルに流す電流のタイ
ミングチャートである。
ミングチャートである。
【図6】同発生トルク特性図である。
【図7】同電源電圧対最大回転数及び消費電流特性図で
ある。
ある。
【図8】同駆動切換動作特性図である。
1…DCブラシレスモータの駆動回路、2…回転数比較
手段、3…駆動切換回路、4…第1駆動回路、5…第2
駆動回路、6…モータ部、j…第1端子、k…第2端
子、L1〜L3…U相〜W相駆動コイル、Q1〜Q3…
PNP形トランジスタ、Q4〜Q8…FET、S1〜S
4…アナログスイッチ。
手段、3…駆動切換回路、4…第1駆動回路、5…第2
駆動回路、6…モータ部、j…第1端子、k…第2端
子、L1〜L3…U相〜W相駆動コイル、Q1〜Q3…
PNP形トランジスタ、Q4〜Q8…FET、S1〜S
4…アナログスイッチ。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の巻線で構成され各巻線の一端が共
通に接続された第1端子jを備えた駆動コイルと、この
駆動コイルに電流を供給して発生する磁界と多極に着磁
された駆動マグネットから発生する磁界との相互作用に
より回転力を発生するDCブラシレスモータの駆動回路
において、前記各巻線の他端となる第2端子kに電流を
選択的に供給するスイッチング素子を接続し前記第1端
子jを介して2つの巻線に両方向に電流を供給する第1
駆動回路と、前記各巻線の第2端子kに電流を選択的に
供給するスイッチング素子を接続しこの第2端子kと前
記第1端子j間の一方向に電流を供給する第2駆動回路
と、前記第1又は第2駆動回路の何れか一方に駆動回路
を切換える駆動切換回路とを設けたことを特徴とするD
Cブラシレスモータの駆動回路。 - 【請求項2】 DCブラシレスモータの停止時から所定
の回転数までは前記第1駆動回路を駆動し、前記所定の
回転数を超える回転数では前記第2駆動回路を駆動する
よう前記駆動切換回路を構成したことを特徴とする請求
項1記載のDCブラシレスモータの駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3351709A JPH05146192A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | Dcブラシレスモータの駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3351709A JPH05146192A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | Dcブラシレスモータの駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05146192A true JPH05146192A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=18419089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3351709A Pending JPH05146192A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | Dcブラシレスモータの駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05146192A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01136587A (ja) * | 1987-11-19 | 1989-05-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モータ駆動装置 |
-
1991
- 1991-11-19 JP JP3351709A patent/JPH05146192A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01136587A (ja) * | 1987-11-19 | 1989-05-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モータ駆動装置 |
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