JPH0514614A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH0514614A
JPH0514614A JP3184147A JP18414791A JPH0514614A JP H0514614 A JPH0514614 A JP H0514614A JP 3184147 A JP3184147 A JP 3184147A JP 18414791 A JP18414791 A JP 18414791A JP H0514614 A JPH0514614 A JP H0514614A
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JP
Japan
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image sensor
line image
sensor unit
electromagnet
motor
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JP3184147A
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English (en)
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So Sugino
創 杉野
Kazuhiro Sakasai
一宏 逆井
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラインイメ−ジセンサユニットを副走査方向
に移動させて原稿画像の読み取りを行う画像読取装置に
おいて、ラインイメ−ジセンサユニットを移動させる移
動手段としてのモ−タ等に大きな始動トルクを要するこ
となく、ラインイメ−ジセンサユニットの始動時、ライ
ンイメ−ジセンサユニットの移動速度を短時間で上昇差
せ、高速読取りを可能とする。 【構成】 ラインイメ−ジセンサユニット1がベルト伝
達機構3を介してモ−タ2により副走査方向に移動を始
めると同時に、電磁石4が励磁され、ラインイメ−ジセ
ンサユニット1に取着された永久磁石5との間に反発力
を生じ、ラインイメ−ジセンサユニット1に対して加速
力として作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読取装置に係り、
特に、ラインイメ−ジセンサを移動させて原稿画像を読
み取るようにしたものにおいて、移動手段によるライン
イメ−ジセンサの移動開始時の加速を向上し、読取りの
高速化を図った画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像読取装置としては、
例えば、特開平2−16861号公報に示されるよう
に、複数の光電変換素子を直線状に原稿の一行分に相当
する長さに配置してなるいわゆるラインイメ−ジセンサ
を用い、このラインイメ−ジセンサの長手軸方向を主走
査方向として電気的に走査する一方、このラインイメ−
ジセンサの長手軸方向と直交する方向を副走査方向とし
て、ラインイメ−ジセンサを移動させて副走査し、原稿
画像を読み取るようにしたものが、既に公知・周知とな
っている。図9には、この様なラインイメ−ジセンサを
用いた画像読取装置における、ラインイメ−ジセンサを
副走査方向へ移動するための概略構成が示されており、
同図を参照しつつ、その概略を説明する。原稿30が置
かれるプラテンガラス31の下面側には、原動プ−リ3
2を取着したモ−タ33と、ラインイメ−ジセンサ及び
その駆動回路(図示せず)等を収納したラインイメ−ジ
センサユニット34と、プラテンガラス31の下面側で
かつ上記モ−タ33が配設された位置と反対側の位置に
回転自在に設けられた従動プ−リ35と、上述した原動
プ−リ32と従動プ−リ35とに掛け回されるベルト3
6等を主な構成要素として移動手段が構成されている。
ラインメ−ジセンサユニット34は、プラテンガラス3
1の長手軸方向(図9において紙面左右方向)において
移動自在に設けてあり、このラインイメ−ジセンサユニ
ット34の外面(図9において紙面表側)にベルト36
が固着されている。そして、モ−タ33が回転してベル
ト36が移動するに伴い、ラインイメ−ジセンサユニッ
ト34も移動するようになっているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像読取装
置において要求される性能の一つとして、高速読取りが
挙げられる。この高速読取性能を向上させるためには、
ラインイメ−ジセンサユニット34が移動開始時から所
定速度で移動を開始することが望ましい。一方、ライン
イメ−ジセンサユニット34の重量は、モ−タ33の回
転軸に回転モ−メントとして作用し、モ−タ33にとっ
て負荷となるために、モ−タ33の始動時から所定速度
で回転するためには始動トルクの大きなモ−タが必要と
なる。特に、この種の装置においては、始動直後、比較
的短時間で略所望の回転速度を得ることができることか
ら直流モ−タやステッピングモ−タが多く用いられてい
るが、この直流モ−タ等に掛かる始動トルクの増加は、
直流モ−タの電気的性能の増大となるばかりか、機械的
にも大型化し、このため、より大きな設置空間を必要と
して、装置の小型化という近年の要求に逆行する結果を
招くという問題があった。本発明は、上述の実情に鑑
み、移動手段として大出力のモ−タを必要とすることな
く、原稿画像の高速読取りが可能な画像読取装置を提供
することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明に係る画像読取装置は、画像読取手段が移動手
段により移動を開始した際に、この画像読取手段の移動
を加速する加速手段を設けたものである。
【0005】
【作用】本発明によれば、移動手段により画像読取手段
が移動を開始した際に、画像読取手段には、移動手段に
よる移動力に加えて、加速手段からの加速力が加わるこ
とになり、この加速力によって画像読取手段の移動速度
は、素早く上昇し、短時間の間に所望する速度に達する
ので、移動手段に大出力のモ−タを使用することなく、
原稿画像の高速読取りができるものである。
【0006】
【実施例】本発明の第1の実施例について図1及び図2
を参照しつつ以下に説明する。ここで、図1は、本発明
に係る画像読取装置の一実施例における主要部の概略構
成を示す斜視図であり、図2は、この第1の実施例にお
ける電磁石の励磁を制御する励磁制御部の構成を示すブ
ロック図である。図1において、画像読取装置は、ライ
ンイメ−ジセンサユニット1と、モ−タ2と、このモ−
タ2によって駆動され上述のラインイメ−ジセンサユニ
ット1を移動するためのベルト伝達機構3と、モ−タハ
ウジング2aに取着された電磁石4と、ユニットハウジ
ング1aに取着された永久磁石5とを、主な構成要素と
して、これらをプラテンガラス6の下面側に配して構成
されるものである。
【0007】ラインイメ−ジセンサユニット1は、ユニ
ットハウジング1a内に、公知・周知の構成を有するラ
インイメ−ジセンサ(図示せず)を収納すると共に、こ
のラインイメ−ジセンサを駆動するための回路等を収納
してなるもので、プラテンガラス6の長手軸方向(図1
において紙面左右方向)に移動自在に設けられている。
ラインイメ−ジセンサは、よく知られているように、原
稿7の一行分に相当する長さに複数の光電変換素子を直
線状に配置してなるもので、例えば、図1に実線矢印で
示されたY方向、すなわち、ラインイメ−ジセンサの長
手軸方向を主走査方向として、電気的に走査される。ま
た、ラインイメ−ジセンサは、同じく図1に実線矢印で
示されたX方向を副走査方向として、ベルト伝達機構3
により、図1に示されるラインイメ−ジセンサユニット
1の待機位置(原稿7の読取りを開始するまでの間停止
している位置)と、副走査方向の所定位置、すなわち、
原稿7を副走査方向で読み取るのに必要な位置との間を
往復動されるようになっている。
【0008】ベルト伝達機構3は、モ−タ2の回転軸2
bに固着された原動プ−リ8と、ラインイメ−ジセンサ
ユニット1の往路端部(図1において原稿7の右端近傍
の下部)において、本装置のハウジング(図示せず)に
設けられた支軸10に回転自在に取着された従動プ−リ
9とに、ベルト11を掛け回すと共に、このベルト11
の一部を上述したユニットハウジング1aに固着して
(図1参照)、ベルト11の移動と共に、既述したよう
にラインイメ−ジセンサユニット1が副走査方向で往復
動するようになっている。尚、原動プ−リ8と従動プ−
リ9を共に溝付きとし、ベルト11には、例えばVベル
ト等を用いると、プーリとベルトとの間の滑りを小さく
することができ好適である。
【0009】上述したラインイメ−ジセンサユニット1
とモ−タ2とは、ラインイメ−ジセンサユニット1の待
機位置において、ユニットハウジング1aとモ−タハウ
ジング2aの一部の面が平行して対向するように設けら
れており、その対向面側において、ユニットハウジング
1aには、永久磁石5が、モ−タハウジング2aには、
電磁石4が永久磁石5と対向するように、それぞれ設け
られている。そして、電磁石4は、ユニットハウジング
1aに固着された永久磁石5との間に反発力を生ずるよ
うに、ラインイメ−ジセンサユニット1が副走査方向に
始動すると同時に励磁され、ラインイメ−ジセンサユニ
ット1は、永久磁石5と電磁石4との間に生じた反発力
により加速されるようになっている(詳細は後述)。
【0010】図2には、上述の電磁石4の動作を制御す
る励磁制御部12の一構成例が示されており、以下、同
図を参照しつつ励磁制御部12について説明する。この
第1の実施例における励磁制御部12は、先の図1にお
いては、図示されていないが、例えば、ラインイメ−ジ
センサユニット1、モ−タ2等の配置されている位置よ
り下側(図1において紙面下側)の適宜な位置に配設さ
れており、励磁信号発生回路13と、この励磁信号発生
回路13が出力信号を出力する間、電磁石4に必要な励
磁電流を通電するための通電駆動回路14とから構成さ
れている。励磁信号発生回路13は、ユニット始動信号
を入力して、これをトリガとして所定時間の間、パルス
信号を通電駆動回路14に出力するもので、例えば、公
知・周知の構成を有する単安定マルチバイブレ−タから
なるものである。ここで、ユニット始動信号は、ライン
イメ−ジセンサユニット1の副走査方向での始動開始を
表す信号であり、本装置全体の動作を制御する図示しな
い制御部において、複写始動スイッチ(図示せず)が押
下されると同時に発生されるトリガパルスである。通電
駆動回路14は、上述の励磁信号発生回路13から出力
信号のパルス幅に相当する時間、電磁石4に励磁電流を
流すためのもので、例えば、トランジスタ等により構成
される一種のスイッチング回路である。
【0011】上述した構成において本装置の動作を述べ
れば、先ず、複写始動スイッチ(図示せず)が押下され
ない状態において、ラインイメ−ジセンサユニット1
は、図1に示されるように待機位置に停止しており、励
磁信号発生回路13は、無入力信号状態であるために、
出力側も無出力状態である。このため、電磁石4は非励
磁状態となり、永久磁石5との間には何等電磁力が発生
せず、ラインイメ−ジセンサユニット1は、外部から如
何なる押圧力も受けることなく待機位置に止まる。
【0012】次に、複写始動スイッチが押下されると、
励磁信号発生回路13に図示しない制御部からユニット
始動信号が入力され、同時に励磁信号発生回路13から
は、所定のパルス幅のパルス信号が出力される。そし
て、電磁石4は、この励磁信号発生回路13の出力パル
ス幅に応じて、予め定めた通電方向、すなわち、永久磁
石5との間に反発力を生じる方向に、通電駆動回路14
により通電され、永久磁石5との間に反発力を生ずる。
この時、同時にラインイメ−ジセンサユニット1は、図
示しない制御部により駆動開始されたモータ2によりベ
ルト伝達機構3を介して、副走査方向において待機位置
から動き出すが、上述の電磁石4と永久磁石5と間の反
発力は、このラインイメ−ジセンサユニット1をその往
路方向(図1において紙面右方向)へ押圧するように作
用するために、ラインイメ−ジセンサユニット1にとっ
て加速力となり、ラインイメ−ジセンサユニット1の移
動速度は比較的短時間の内に所定の速度に達することと
なる。この場合、電磁石4と永久磁石5との間に生じる
反発力は、電磁石4の励磁時間を変えることにより簡易
に調節することができる他に、回路構成はやや複雑にな
るが、通電駆動回路14の出力電流を可変できるように
しても調節可能である。
【0013】尚、この第1の実施例においては、電磁石
4をモ−タハウジング2aに、永久磁石5をユニットハ
ウジング1aにそれぞれ設けたが、これとは逆に、電磁
石4をユニットハウジング1aに、永久磁石5をモ−タ
ハウジング2aに、それぞれ設けるようにしてもよいこ
とは勿論である。さらに、永久磁石5を電磁石に変えて
も、基本的には上述した実施例と同様な作用を得るもの
である。また、励磁信号発生回路13は、マイクロプロ
セッサを用いてソフトウェアにより処理する構成として
もよい。すなわち、例えば、マイクロプロセッサの入力
ポ−トを用いてユニット始動信号を検出するようにし、
このユニット始動信号が検出されたら、その検出時から
所定時間の間、マイクロプロセッサの出力ポ−トに論理
出力を出すようにプログラムを構成する。そして、通電
駆動回路14では、マイクロプロセッサの出力ポ−トか
ら論理出力が出力されている間、電磁石4に励磁電流を
通電すればよい。また、この第1の実施例においては、
電磁石4と永久磁石5との間の反発力を利用したが、例
えば、ラインイメ−ジセンサユニット1の下面にリニア
モ−タの回転子を、本装置のハウジング固定部にリニア
モ−タの固定子を、それぞれ設けて、回転子と固定子と
の間に生ずる吸引力による推進力を加速に利用するよう
にしてもよい。
【0014】次に、図3及び図4に示される第2の実施
例について説明する。ここで、図3は第2の実施例にお
ける画像読取装置の主要部の概略構成を示す斜視図であ
り、図4は電磁石の励磁を制御する励磁制御部の構成を
示すブロック図である。尚、第1の実施例と同一の構成
要素には、同一番号を付してその説明を省略し、以下、
異なる点を中心に説明する。この第2の実施例は、構造
的には、ラインイメ−ジセンサユニット1が待機位置に
ある場合に、ラインイメ−ジセンサユニット1を往路方
向へ押圧するばねを設けた点が、第1の実施例と異なる
ものである。
【0015】具体的には、図3に示されるように、モ−
タ2と、ラインイメ−ジセンサユニット1との間に、ね
じりコイルばね15を設けてある。このねじりコイルば
ね15の一端は、モ−タハウジング2aに固着され、他
端は自由端としてユニットハウジング1aに当接してい
る。また、このねじりコイルばね15は、この第2の実
施例においては、ラインイメ−ジセンサユニット1及び
モ−タ2の長手軸方向(図1において紙面表裏方向)の
略端部近傍に一つずつ設けられているものであるが、長
手軸方向の略中央付近に一つだけ設けてもよく、さらに
は、3つ以上設ける構造としてもよいものである。尚、
ラインイメ−ジセンサユニット1が、図3に示されるよ
うに待機位置にある場合に、ねじりコイルバネ15は最
も圧縮された状態となり、このため、ラインイメ−ジセ
ンサユニット1を往路方向(図3において紙面右方向)
へ押圧する状態となる。
【0016】一方、電磁石4と対向するユニットハウジ
ング1aの部位には、常磁性体からなる柱状の吸引片1
6が設けられている。この第2の実施例における吸引片
16には、鉄を用いているが、これに限られる必要はな
く、電磁石4が発生する磁界によって磁化され、電磁石
4との間に吸引力を生ずるものであれば他の部材でもよ
い。また、電磁石4の通電方向は、第1の実施例と異な
り、特定方向に限られる必要はなく、任意である。これ
は、上述のように、吸引片16が常磁性体からなるため
に、電磁石4への通電方向に拘らず、電磁石4が通電さ
れれば、電磁石4との間に必ず吸引力が生ずるからであ
る。そして、電磁石4は、ラインイメ−ジセンサユニッ
ト1が待機位置にある間励磁されて、吸引片16を吸引
して上述したねじりコイルばね15の押圧力を相殺する
ように作用するものである。
【0017】図4には、この電磁石4の励磁を制御する
ための励磁制御部12aが示されており、励磁信号発生
回路13aと通電駆動回路14とから構成されており、
励磁信号発生回路13aの機能が次述するように第1の
実施例の場合と若干異なっている。すなわち、励磁信号
発生回路13aは、ユニット始動信号を入力する点で第
1の実施例と同様であるが、この他に、ラインイメ−ジ
センサユニット1が副走査方向での往復動を終了して、
再び待機位置に戻ったことを示すユニット停止信号を入
力する。このユニット戻り信号は、ユニット始動信号と
同様に本装置全体の制御を行う制御部(図示せず)にお
いて、発生されるものである。励磁信号発回路13a
は、ユニット戻り信号が入力された時からユニット始動
信号が入力されるまでの間、パルス信号を出力する。そ
して、通電駆動回路14は励磁信号発生回路13aから
パルス信号が出力されている間、電磁石4に励磁電流を
通電する。この際、通電方向は、特に、所定の方向に限
られる必要はなく、任意である。
【0018】電磁石4が励磁されている間、吸引片16
は電磁石4により吸引される結果、この吸引力は、ねじ
りコイルばね15によるラインイメ−ジセンサユニット
1へ作用する押圧力に抗してラインイメ−ジセンサユニ
ット1を待機位置に保持することとなる。そして、通電
駆動回路14による通電が終了すると、すなわち、ユニ
ット始動信号が励磁信号発生回路13aに入力される
と、電磁石4と吸引片16との間の吸引力は消滅し、ね
じりコイルばね15の押圧力がラインイメ−ジセンサユ
ニット1を、往路方向へ押しやるように作用する。一
方、この時、モ−タ2の駆動が始動され、ベルト伝達機
構3を介してラインイメ−ジセンサユニット1が副走査
を始めるが、上述のねじりコイルばね15による押圧力
は、ラインイメ−ジセンサユニット1の移動に際して加
速力となる。このため、ラインイメ−ジセンサユニット
1は、短時間の内に所定の移動速度に達することとな
る。
【0019】尚、本第2の実施例においては、ラインイ
メ−ジセンサユニット1をその往路方向へ押圧するため
にねじりコイルばね15を用いたが、これに限定される
必要はなく、例えば、圧縮コイルばね等であってもよい
ものである。また、本第2の実施例における励磁信号発
生回路13aは、第1の実施例の説明において言及した
と同様に、マイクロプロセッサによるソフトウェア処理
によっても全く同様な機能を実現できることは勿論であ
る。さらに、電磁石4と吸引片16との取り付け位置を
入れ替えてもよく、またさらには、吸引片16の代り
に、永久磁石又は電磁石を用いてもよい。尚、吸引片1
6の代りに永久磁石又は電磁石を用いた場合には、当然
のことながら、電磁石4の通電方向は、永久磁石又は電
磁石との間に吸引力を生ずる所定の方向に限られる。
【0020】最後に図5及び図6に示された第3の実施
例を説明する。ここで、図5は第3の実施例における主
要部の概略構成を示す正面側斜視図を、図6は図5に示
された主要部の概略構成における背面側斜視図を、それ
ぞれ示している。尚、第1の実施例と同一の構成要素に
は同一番号を付して説明を省略し、以下、異なる点を中
心に説明する。この第3の実施例は、ラインイメ−ジセ
ンサユニット1を加速する手段として電磁石のような電
気的手段に代えて、機械的手段を用いるように構成した
点が、前述した第1及び第2の実施例と異なるものであ
る。
【0021】具体的には先ず、ラインイメ−ジセンサユ
ニット1に加速力を与えるための2つの圧縮コイルばね
17,17がラインイメ−ジセンサユニット1とモ−タ
2との間に、これらラインイメ−ジセンサユニット1及
びモ−タ2の長手軸方向(図5において紙面表裏方向)
において適宜な間隔をおいて設けられている。すなわ
ち、圧縮コイルばね17,17は、各々の一端がユニッ
トハウジング1aと対向するモ−タハウジング2aの部
位に固着さる一方、各々の他端はユニットハウジング1
aへ向かって自由端とされている。そして、圧縮コイル
ばね17、17は、ラインイメ−ジセンサユニット1が
待機位置にある場合に、最も圧縮された状態となるよう
その軸方向の寸法が設定されている。尚、この第3の実
施例においては、2つの圧縮コイルばねを設けたが、必
ずしも2つである必要はなく、2つ以上であっても、ま
たは、モ−タハウジング2aの長手軸方向の中央付近に
1つ設けてもよいものである。
【0022】また、モ−タ2とラインイメ−ジセンサユ
ニット1との間であって、ベルト伝達機構3が設けられ
ている部位と反対側、すなわち、背面側には、図6に示
されるように、次述するような構成を有する待機位置保
持機構18が設けてある。すなわち、待機位置保持機構
18は、所定の範囲で回動可能に設けられた係合腕19
と、この係合腕19に形成された係合用切欠21と係合
する係合片20と、係合腕19の下方向への回動を規制
する回動規制ピン22と、そして、上述の係合腕19を
下方向へ引っ張る位置保持用圧縮コイル23を主な構成
要素として構成されているものである。
【0023】この第3の実施例における係合腕19は、
図7(a)に示されるように細長い平板材の一方の端に
略円形状の支持部19aが形成され、この支持部19a
の略中央には、モ−タハウジング2aに突出形成され支
持軸24の端部が遊嵌され、後述するように係合腕19
を、上述の回動規制ピン22から時計方向に回動自在に
している。また、同じくモ−タハウジング2aに突出形
成されている回動規制ピン22は、係合腕19が略水平
状態(図6に示された状態)から下方向へ回動するのを
規制するためのもので、上述の支持部19aよりややラ
インイメ−ジセンサユニット1側へ寄った部位に設けら
れている(図6参照)。さらに、この回動規制ピン22
と支持部19aとの間において、位置保持用圧縮コイル
ばね23が、係合腕19を常に下方向(図6において紙
面下方向)に引っ張るように設けられている。すなわ
ち、位置保持用圧縮コイルばね23は、その一端が係合
腕19に係合され、他端はモ−タハウジング2aに設け
られた止着片25に係合されており、係合腕19を常に
下方向へ引っ張るように作用している。なお、この位置
保持用圧縮コイルばね23が設けられる位置は、本第3
の実施例においては、係合腕19の支持部19aと回動
規制ピン22との間に設定したが、この位置に限定され
るものではなく、例えば、図6で回動規制ピン22の左
側に設けてもよいものである。
【0024】また、係合腕19の他方の端部は、ライン
イメ−ジセンサユニット1が待機位置にある状態におい
て、ユニットハウジング1aの背面(図6において紙面
に現れている側)の略中央付近まで延びている(図6参
照)。そして、この係合腕19の他方の端部には、次述
するように係合用切欠21が形成されている。すなわ
ち、先ず、係合腕19の他方の端部が位置する上述のユ
ニットハウジング1aの外面には、支持軸26が突出形
成されており、この支持軸26に係合片20が回動自在
に取着されている。この係合片20は、本第3の実施例
においては、楕円形状のカムであり、その回動中心とな
る上記支持軸26は、上述の係合腕19が回動規制ピン
22に当接している状態、すなわち、係合腕19が略水
平位置にある状態(図6又は図7の(a)に示された状
態)において、係合腕19の軸線イ(図7の(a)参
照)より下側(図7の(a)において紙面下側)に位置
するように設定されている。
【0025】そして、係合腕19の他方の端部には、ラ
インイメ−ジセンサユニット1が待機位置にあり、上述
の係合片20がその長手軸方向を垂直方向に一致させて
いる状態(図7(a)の状態)において、係合片20の
略半分が係合する係合用切欠21が形成されている。こ
の第3の実施例における係合用切欠21は、上述した係
合片20の楕円形状と略相似形でやや大きい楕円を形成
する曲線の一部から形成されているものである。
【0026】そして、この係合用切欠21の両側には、
前部当接部27と後部当接部28とが形成されている。
すなわち、係合片20の回動中心を通る水平線ロ(図7
の(a)参照)を基準として、前部当接部27は、この
水平線より下側に位置するように設けられ、かつその外
縁は、上述の係合片20を形成する楕円曲線の曲率より
大きな値を有する曲線により形成されてなるものであ
る。また、後部当接部28は、上述の水平線ロを基準と
して、これより上側に位置するように設けられ、かつそ
の外縁は前部当接部27と同様な条件の曲線から形成さ
れている。そして、この係合腕19の他方の端部におい
ては、上述の係合用切欠21、前部当接部27及び後部
当接部28が設けられていれば、それらに続く部位の形
状は、任意であり、特定の形状である必要はないもので
ある。
【0027】次に、上記構成における本装置の作用につ
いて説明する。先ず、図5、図6及び図7(a)に示さ
れるように、ラインイメ−ジセンサユニト1が待機位置
にあって、係合腕19の係合用切欠21に、係合片20
が係合している状態にあるとする。このような状態にお
いて、圧縮コイルばね17は、最も圧縮された状態にあ
り、ラインインメ−ジセンサユニット1を往路方向(図
5において紙面右方向)へ押圧する。一方、この状態に
おける係合用切欠21と係合片20との係合状態を考え
ると、図7(a)の示される状態において、係合片20
は上述の圧縮コイルばね17の押圧力により、時計方向
へ回転しようとするが、係合片20の下部(図7(a)
おいて水平線ロから下側)が前部当接部27に当接す
る。このため、係合片20は、係合用切欠21から脱す
る程には回転せず、しかも係合腕19は、位置保持用圧
縮コイルばね23により下方向への押圧力を受けてお
り、この押圧力は、圧縮コイルばね17の押圧力より大
き目に設定されているために、係合片20と係合用切欠
21との係合状態が維持されることとなる。すなわち、
ラインイメ−ジセンサユニット1は、待機位置に保持さ
れる。
【0028】次に、図示しない複写始動スイッチが押下
されると、本第3の実施例においては、第1及び第2の
実施例と異なり、先ず、ラインイメ−ジセンサユニット
1が、一旦、待機位置からモ−タ2方向へ僅かだけ移動
され、係合片20と係合用切欠21との係合状態が解除
される(図7(b)参照)。すなわち、後部当接部28
の外縁は既述したように、係合片20の中心を通る水平
線ロより上側に位置しているので、ラインイメ−ジセン
サユニット1がモ−タ2側へ移動することにより係合片
20は反時計方向へ回動しつつ、係合用切欠21から外
れることとなる(図7(b)参照)。尚、ラインイメ−
ジセンサユニット1をモ−タ2方向へ移動させるには、
モ−タ2を複写時とは逆方向に回転させればよい。
【0029】そして、上述のようにモ−タ2を僅かに逆
回転させた後は、正規の方向へ回転させ、ラインイメ−
ジセンサユニット1を往路方向へ移動させる。この際、
係合片20には、ラインイメ−ジセンサユニット1の往
路方向での移動により、係合腕19の前方当接部27と
後方当接部28とが当接し(図7(c)参照)、さら
に、ラインイメ−ジセンサユニット1の移動が進むと、
係合片20は、後部当接部28より右方向(図7(b)
において紙面右方向)へ移動して行くので、係合用切欠
21に嵌まることなく、ラインイメ−ジセンサユニット
1は、副走査方向で円滑に移動して行くこととなる。
【0030】一方、ラインイメ−ジセンサユニット1
が、再び待機位置近傍に戻り(図8(a)参照)、係合
片20が係合腕19の先端部(支持部19aと反対側の
部位)に当接すると、ラインイメ−ジセンサユニット1
の移動に伴い、係合片20は反時計方向へ回動を始め、
さらに、前部当接部27が係合片20と当接し始めるこ
とにより、係合片20は、後部当接部28に何等規制さ
れることなく係合用切欠21を臨む状態となり(図8
(b)参照)、ラインイメ−ジセンサユニット1が待機
位置に戻ったところで図7(a)に示したように、係合
用切欠21と再び係合することとなる。
【0031】この第3の実施例においては、係合腕19
を略水平状態に保つために、回動規制ピン22と位置保
持用圧縮コイルばね23を用いたが、これに限られるこ
とはなく、例えば、2つの位置保持用圧縮コイルばねを
用いて、係合腕19を垂直方向で略同じ力で上下に引っ
張るように構成してもよい。また、係合用切欠21及び
係合片20の形状は、好適な一例を示したに過ぎず、本
第3の実施例に示された形状に限定される必要はなく、
圧縮コイルばね17の押圧力では外れず、ラインイメ−
ジセンサユニット1が動いた時に係合状態が解除される
ような形状であれば、勿論、他の形状であってもよいも
のである。さらに、ラインイメ−ジセンサユニット1と
モ−タ2との間に設けられるばねは、圧縮コイルばね1
7に限られる必要はなく、例えば、ねじりコイルばね等
であってもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、画像読取手段の移動開
始の際に、画像読取手段を加速する加速手段を設けたこ
とにより、画像読取手段を移動させる移動手段により画
像読取手段に加わる移動力に、上記加速手段の力が加わ
るので、画像読取手段は短時間の内に所望の移送速度に
達し、そのため、移動手段に、例えば、大出力のモ−タ
を用いることなく、画像読み取りの高速化を図ることが
できるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取装置の第1の実施例に
おける主要部の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 第1の実施例に用いられる電磁石の制御を行
う励磁制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る画像読取装置の第2の実施例に
おける主要部の概略構成を示す斜視図である。
【図4】 第2の実施例に用いられる電磁石の制御を行
う励磁制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明に係る画像読取装置の第3の実施例に
おける主要部の概略構成を示す正面側からの斜視図であ
る。
【図6】 図5に示された主要部概略構成の背面側から
の斜視図である。
【図7】 第3の実施例において用いられる係合腕及び
係合片の作用を説明するための説明図である。
【図8】 第3の実施例において用いられる係合腕及び
係合片の作用を説明するための説明図である。
【図9】 従来装置の主要部構成を示す斜視図である。
【符号の説明】 1…ラインイメ−ジセンサユニット、2…モ−タ、2a
…モ−タハウジング、3…ベルト伝達機構、4…電磁
石、5…永久磁石、12,12a…励磁制御部、13,
13a…励磁信号発生回路、14…通電駆動回路、15
…ねじりコイルばね、17…圧縮コイルばね、18…待
機位置保持機構

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも原稿画像を読み取る画像読取
    手段と、この画像読取手段の原稿に対する相対位置を変
    える移動手段と、を具備する画像読取装置において、前
    記画像読取手段が前記移動手段により移動開始した際に
    該画像読取手段に加速力を与える加速手段を設けたこと
    を特徴とする画像読取装置。
JP3184147A 1991-06-28 1991-06-28 画像読取装置 Pending JPH0514614A (ja)

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JP3184147A JPH0514614A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 画像読取装置

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JPH0514614A true JPH0514614A (ja) 1993-01-22

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