JPH051460B2

JPH051460B2 -

Info

Publication number: JPH051460B2
Application number: JP19583583A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Oono; Masayoshi Ishita
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1983-10-19
Filing date: 1983-10-19
Publication date: 1993-01-08
Also published as: JPS6087325A

Description

【発明の詳細な説明】この発明はカラー原稿を所定の正確な角度を以
つてカラースキヤナードラムに貼込むための装置
に関する。

従来、色分解と同時に最終仕上り時のレイアウ
トまでもおこなう、いわゆる編集機能すなわちフ
ルページの集版機能を備えたカラースキヤナーが
知られている。このような色分解とフルページの
集版とを同時に処理するスキヤナーに原稿を取り
付けるためには、原稿がスキヤナーの原稿ドラム
の基線に対して、最終仕上り時のレイアウトに従
つて予じめ決められた角度を有するようにする必
要がある。

その理由を説明すると、第１図に示すように原
稿ドラム１に原稿２を原稿ドラムの基線３に対し
てまつすぐ取り付けた場合には、スキヤンされた
後に露光ドラム４に取り付けられたフイルム５に
露光される画像６も露光ドラム４の基線７に対し
てまつすぐな画像となる。

従つて、このスキヤナーの色分解とレイアウト
を同時に処理するための機能を十分に発揮させる
ためには、第２図に示すように、露光ドラム４の
基線７に対して斜めの画像８が要求される場合に
は、原稿２を原稿ドラム１に取り付ける際に、原
稿ドラム１の基線３に対して斜めに取り付けなけ
ればならない。これは、このようなスキヤナー本
体が原稿をスキヤンした後に、露光ドラム４上で
フイルムを露光させる時に、スキヤンした画像を
原稿に対して任意の角度回転させてから露光させ
るような機能をスキヤナー自体が有し、ページ集
版のための情報処理をおこなうコンピユータにて
角度回転をおこなわせたとしても、コンピユータ
自体の容量増、処理時間の増加等の問題が発生す
るのでコスト的にも時間的にも不利となるからで
ある。

この発明は上記事情に鑑みてなされたものであ
つて、カラー原稿を体裁通りの角度にて正確かつ
容易にカラースキヤナードラムに貼込むことがで
きるカラースキヤナードラム用原稿貼込み装置を
提供することを目的とする。

すなわち、この発明は光源と、該光源からの光
軸に垂直な面内にて回転自在に設けられた原稿架
と、投影レンズと、体裁を一定の基準線に沿つて
設定させる体裁取付け台とを順次配列してなる投
影装置と；上記体裁取付け台の一辺に沿つて設け
られたシヤフトに枢支され、先端に原稿保持片を
取着し、該シヤフトに沿つて平行移動し上記原稿
保持片を上記体裁取付け台上面と後述するカラー
スキヤナードラムとの間を往復動させる回転アー
ムと；カラースキヤナードラムの軸又は基準線が
上記体裁取付け台の基準線と平行になるようにし
て該ドラムを支持する支持具とを具備してなるカ
ラースキヤナードラム用原稿貼込み装置を提供す
るものである。

以下、この発明を図示の実施例を参照して説明
する。

第３図は本発明に係わるカラースキヤナードラ
ム用原稿貼込み装置の要部を示すものであつて、
その一部を構成する投影装置９は光源（図示しな
い）を収容したボツクス１１と、カラー原稿
“ａ”の設定角度で規定する基準線たとえば最奥
直線部１３を有する原稿架１４と、蛇腹１０を介
して取付けられた投影レンズ（図示しない）と、
体裁取付け台１５とを順次配列して構成されてい
る。ボツクス１１、原稿架１４および投影レンズ
は近傍に設けられた支柱１６の溝１７に一端が嵌
合された一対のアーム１２，１２′に支持され、
この溝１７に沿つて全体が体裁取付け台１５に向
つて垂直方向に移動自在となつていて、カラー原
稿“ａ”と体裁との倍率関係を調節し得るように
なつている。なお、この倍率は投影レンズの上下
動にともない直ちに表示装置１８によつて表示さ
れるようになつている。

上記アーム１２は先端に環状ホルダ１２ａが取
着されていて、その上部にボツクス１１が嵌合支
持され、さらにその下部に原稿架１４の上部が溝
等を介して係合し、原稿架１４全体が環状ホルダ
１２ａ内に回転し得るようになつている。なお、
これらボツクス１１および原稿架１４は一体的に
連結させ、これらが一体的に環状ホルダ１２ａ内
にて回転し得るようにしてもよい。

原稿架１４は第３，４図に示す如く、ほぼ円柱
状をなし、その中間部に、カラー原稿“ａ”を挾
持するための一対のサンドガラス“ｂ”，“b′”を
光源からの光軸に対して垂直に設置するためのサ
ンドガラス挿入用空隙１４ａが設けられている。
この空隙１４ａの突き当りが最奥直線部１３とな
つていて、サンドガラス“ｂ”，“b′”の一側辺と
当接してカラー原稿“ａ”が原稿架１４に対して
一定の角度を以つて設定されるようになつてい
る。なお、カラー原稿“ａ”を原稿架１４に対し
て一定の角度で設定するための手段として上記最
奥直線部１３のほか、第４図に示す如く、一方が
最奥直線部１３と平行な基準線１４ｃを上記空隙
１４ａ部に描いておいてもよい。いずれにしても
最奥直線部１３又は基準線１４ｃがカラー原稿
“ａ”の設定角度を定める基準線となる。

体裁取付け台１５は上面に第５図に示す如く体
裁２５を一定の基準線に平行に設定するための体
裁用基準線１５ａがこれと直交する縦線１５ｂと
ともに格子状に複数本設けられている。なお、こ
の体栽用基準線１５ａは原稿架１４から台１５上
に投影させてもよい。体裁取付け台１５は前後左
右に平行移動可能に設けてもよい。また、第３図
に示す如く、体裁２５を体裁取付け台１５上にて
固定するため透明材料からなる押え板２１を体裁
取付け台１５上に回動自在に設けてもよい。

体裁取付け台１５の他の実施例として、第６図
に示す如く、真円状の体裁設定部１５ｃを台面内
にて水平に回転可能に設けてもよい。この場合、
体裁設定部１５ｃ上面に図示の如きサンドガラス
当て１５ｄはこれに相当する基準線１５ｅを設
け、サンドガラス“ｂ”、“b′”を体裁取付け台１
５上に所定の角度で容易に設定し得るようにして
もよい。さらに回転可能な体裁設定部１５ｃには
回転を固定するための適当なストツパーを設けて
もよく、このストツパーは接着テープで代用して
もよい。

体裁取付け台１５の手前の一辺に沿つて（好ま
しくはこの一辺と平行）シヤフト２８が設けられ
ていて、これに基端が枢支された回転アーム２９
が設けられている。この回転アーム２９の先端に
原稿保持片３０が固着されていて、この原稿保持
片３０によりカラー原稿“ａ”を保持させ、これ
を後述するカラースキヤナードラム表面に移転さ
せることができるようになつている。なお、この
回転アーム２９は上記ドラムの径の大きさに合わ
せて軸方向に伸縮し得るようになつている。

上記体裁取付け台１５の側方で、かつ上記シヤ
フト２８に沿つた位置に、ドラム支持具３２が枠
体３１を介して設けられていて、カラースキヤナ
ードラム３３を、その軸又は表面に付した基準線
３３ａが体裁取付け台１５上の基準線１５ａと平
行になるようにして、回転自在に支持している。

なお、シヤフト２８およびドラム支持具３２の
位置は図示の例に限らず、ライトテーブル１５近
傍の任意の位置に設けてもよい。

次に、このカラースキヤナードラム用原稿貼込
み装置を用いてカラー原稿１２をカラースキヤナ
ードラム周面に体裁通りの所定角度を以つて貼着
する場合の操作の一例について説明する。

まず、カラー原稿“ａ”正向正像で一方のサン
ドガラス“ｂ”上にテープ等で正しく固定し、つ
いでその上に他方のサンドガラス“b′”を重ねた
のち、この状態でこれらサンドガラス“ｂ”、
“b′”の一側辺が最奥直線部１３に平行に当接す
るようにして原稿架１４にセツトする。

他方、体裁２５を天地逆にし、第５図に示す如
く一対の位置決め用トンボ３４が体裁基準線１５
ａと平行になるようにして体裁取付け台１５上に
セツトし、粘着テープ又は押え板２１で体裁２５
を固定する。

次にカラー原稿“ａ”を体裁２５上に投影し、
一対のアーム１２，１２′を上下動させ、同時に
原稿架１４を回転させながら、カラー原稿“ａ”
と体裁２５中の像が完全に一致するように倍率と
角度を合わせる。このようにして一致した時点で
原稿架１４の回転を固定したのち、サンドガラス
“ｂ”、“b′”を原稿架１４から取り出し、第７図
に示す如く、体裁取付け台１５上に投影された最
奥直線部１３又は投影基準線１４ｃにサンドガラ
ス“ｂ”、“b′”の一側辺（前記最奥直線部１３と
当接させた辺）を平行に合せるようにして体裁取
付け台１５上にセツトする。

次にサンドガラスの一方“b′”を取り除き、回
転アーム２９をカラー原稿“ａ”上方に移動さ
せ、カラー原稿“ａ”をそのままの角度でサンド
ガラスｂ上から原稿保持片３０下面に、テープ又
は他の任意の吸着手段により移転固定させる。

次にカラー原稿“ａ”を保持させた回転アーム
２９をシヤフト２８に沿つてカラーキヤスナード
ラム３３方向に移動させ、第３図に示す如くカラ
ー原稿“ａ”をカラーキヤスナードラム３３の周
面の任意の位置にテープ等を介して貼り込む。こ
れによりカラー原稿“ａ”を体裁通りの角度に正
確にカラースキヤナードラム３３に貼込むことが
できる。

なお、体裁取付け台１５として第６図に示す回
転可能な体裁設定部１５ｃを利用する場合は、原
稿架１４の角度を体裁２５に合わせたのち体裁取
付け台１５上に投影された最奥直線部１３又は基
準線１４ｃにサンドガラス当て１５ｄ又はこれに
平行な基準線を平行となるように体裁取付け台１
５を回転させ、ついで、カラー原稿“ａ”を挾持
したサンドガラス“ｂ”“b′”の一側辺を前記と
同様にしてサンドガラス当て１５ｄ又はこれに平
行な基準線に合せる。

その後の操作は前述の場合と同様にして、カラ
ー原稿“ａ”を回転アーム２９の原稿保持片３０
に移し、ついでカラースキヤナードラム３３の周
面に貼込めばよい。

以上、詳述した如く本発明によればカラー原稿
の体裁に対する倍率を測定すると同時に、カラー
原稿をそのまま直接カラースキヤナードラムに体
裁通りの正確な角度で貼込むことができるので、
カラー原稿のカラースキヤナードラムへの貼込み
を簡単かつ容易におこなうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はカラー原稿の原稿ドラム
への取付け角度と、出力との関係を説明する斜視
図、第３図は本発明に係わるカラースキヤナード
ラム用原稿貼込み装置の斜視図、第４図は第３図
に示す本発明の装置の原稿架部分を取り出して示
す平面図、第５図は体裁を体裁取付け台にセツト
する場合の操作を説明する平面図、第６図は体裁
取付け台の他の実施例を示す平面図、第７図はカ
ラー原稿を体裁取付け台にセツトした状態を示す
平面図である。図中、１……原稿ドラム、２……カラー原稿、
３……基線、４……露光ドラム、５……フイル
ム、６……画像、７……基線、８……画像、９…
…投影装置、１０……蛇腹、１１……ボツクス、
１２，１２′……アーム、１３……最奥直線部、
１４……原稿架、１５……体裁取付け台、１６…
…支柱、１７……溝、１８……表示装置、２１…
…押え板、２５……体裁、２８……シヤフト、２
９……回転アーム、３０……原稿保持片、３１…
…枠体、３２……支持具、３３……カラースキヤ
ナードラム、３４……トンボ。

Claims

【特許請求の範囲】１光源と、該光源からの光軸に垂直な面内にて
回転自在に設けられた原稿架と、投影レンズと、
体裁を一定の基準線に沿つて設定させる体裁取付
け台とを順次配列してなる投影装置と；上記体裁
取付け台の一辺に沿つて設けられたシヤフトに枢
支され、先端に原稿保持片を取着し、該シヤフト
に沿つて平行移動し上記原稿保持片を上記体裁取
付け台上面と後述するカラースキヤナードラムと
の間を往復動させる回転アームと；カラースキヤ
ナードラムの軸又は基準線が上記体裁取付け台の
基準線と平行になるようにして該ドラムを支持す
る支持具とを具備してなるカラースキヤナードラ
ム用原稿貼込み装置。２体裁取付け台がその面内において回転自在と
なつている特許請求の範囲第１項記載の装置。