JPH05145894A - 多重信号再生回路 - Google Patents
多重信号再生回路Info
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- JPH05145894A JPH05145894A JP3304336A JP30433691A JPH05145894A JP H05145894 A JPH05145894 A JP H05145894A JP 3304336 A JP3304336 A JP 3304336A JP 30433691 A JP30433691 A JP 30433691A JP H05145894 A JPH05145894 A JP H05145894A
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- motion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】受信側デコーダで動き検出の一時的な誤りがあ
っも、画像を乱すような現象を極力防止する。 【構成】画面の上下に位置する上下マスク部と、この上
下マスク部の間に位置するメイン部とを有した画像信号
を受信し、メイン部の信号をデコードしてデコード出力
を得、上下マスク部に多重されている補償信号を再生し
て再生補償信号を得、再生補償信号をデコード出力に合
成することにより画像品位を上げるようにした多重信号
再生装置において、前記デコード出力の画像動きが動き
検出器218により検出され、再生補償信号(Vh、L
D信号)の画像動きが動き検出器253により検出され
る。総合判定回路254は、上記2つの動き検出結果が
共に動画(または静画)を同時に得られたときのみ再生
補償信号をデコード出力に合成するように可変利得増幅
器251、252を制御する。
っも、画像を乱すような現象を極力防止する。 【構成】画面の上下に位置する上下マスク部と、この上
下マスク部の間に位置するメイン部とを有した画像信号
を受信し、メイン部の信号をデコードしてデコード出力
を得、上下マスク部に多重されている補償信号を再生し
て再生補償信号を得、再生補償信号をデコード出力に合
成することにより画像品位を上げるようにした多重信号
再生装置において、前記デコード出力の画像動きが動き
検出器218により検出され、再生補償信号(Vh、L
D信号)の画像動きが動き検出器253により検出され
る。総合判定回路254は、上記2つの動き検出結果が
共に動画(または静画)を同時に得られたときのみ再生
補償信号をデコード出力に合成するように可変利得増幅
器251、252を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばワイドアスペ
クトのテレビジョン信号を、現行方式の受像機でも受信
できるように互換性を持つ信号に変換して伝送する装置
に用いられる多重信号伝送装置に関する。
クトのテレビジョン信号を、現行方式の受像機でも受信
できるように互換性を持つ信号に変換して伝送する装置
に用いられる多重信号伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイドアスペクトのテレビジョン信号を
現行方式の受像機でも受信できるように走査線変換して
伝送する方式が検討されている。この方式は、レーター
ボックス方式と呼ばれる方式、あるいはサイドパネル方
式を呼ばれる方式である。しかしこれらの方式にはいず
れも欠点と長所があるためにこれらの妥協点を見出だし
た中間方式と言われるものも検討されている。この中間
方式は、レーターボックス方式と、サイドパネル方式を
組みにして、エンコーダ側、デコーダ側にそれぞれ配置
したものである。例えば文献“1991 HDTV WOR
ALD CONFERENCE PROCEEDIN
G”の中に記載された“A NEW SYSTEM OF NTSC-COMPATI
BLE WIDE ADVANCED TELEVISION NEW NTSC MODE1.5”愛
甲、木俣、他がある。ここでは中間方式と呼ばれるワイ
ドアスペクトTV方式を示している。この中間方式につ
いては本件出願人が出願した特平3−20449にも示
されている。
現行方式の受像機でも受信できるように走査線変換して
伝送する方式が検討されている。この方式は、レーター
ボックス方式と呼ばれる方式、あるいはサイドパネル方
式を呼ばれる方式である。しかしこれらの方式にはいず
れも欠点と長所があるためにこれらの妥協点を見出だし
た中間方式と言われるものも検討されている。この中間
方式は、レーターボックス方式と、サイドパネル方式を
組みにして、エンコーダ側、デコーダ側にそれぞれ配置
したものである。例えば文献“1991 HDTV WOR
ALD CONFERENCE PROCEEDIN
G”の中に記載された“A NEW SYSTEM OF NTSC-COMPATI
BLE WIDE ADVANCED TELEVISION NEW NTSC MODE1.5”愛
甲、木俣、他がある。ここでは中間方式と呼ばれるワイ
ドアスペクトTV方式を示している。この中間方式につ
いては本件出願人が出願した特平3−20449にも示
されている。
【0003】中間方式においては、480本/インター
レースのテレビジョン信号を伝送するのであるが、現行
NTSC方式で受信し再生した場合の画像表示領域は、
ワイドアスペクト信号の画像の縦横比を変形させないよ
うに伝送しているために400本の領域に画像表示領域
が存在する。そして画面上側40本、画面下側下40本
の領域は、マスクされた状態で表示される。この上下マ
スク部には、ワイドアスペクト画面をデコードするデコ
ーダ側で利用する補償信号が多重されている。つまり、
ワイドアスペクトの画面にデコードすると、400本の
領域から再現した情報量では、元の画質を再現するのに
情報量の不足が生じるので、上下マスク部に補償信号を
多重しておき、これを利用するようにしている。
レースのテレビジョン信号を伝送するのであるが、現行
NTSC方式で受信し再生した場合の画像表示領域は、
ワイドアスペクト信号の画像の縦横比を変形させないよ
うに伝送しているために400本の領域に画像表示領域
が存在する。そして画面上側40本、画面下側下40本
の領域は、マスクされた状態で表示される。この上下マ
スク部には、ワイドアスペクト画面をデコードするデコ
ーダ側で利用する補償信号が多重されている。つまり、
ワイドアスペクトの画面にデコードすると、400本の
領域から再現した情報量では、元の画質を再現するのに
情報量の不足が生じるので、上下マスク部に補償信号を
多重しておき、これを利用するようにしている。
【0004】ここで、上記の上下マスク部に多重する補
償信号としては、種類の異なる成分が画像動きに応じて
選択的に多重されたものである。つまりメイン画像が静
止画のときは静画補償用の成分であり、メイン画像が動
画のときは動き補償用の成分である。従って、伝送側に
おいては、静画補償用の信号と動画補償用の信号とを動
き検出信号に応じてマスク部に多重している。
償信号としては、種類の異なる成分が画像動きに応じて
選択的に多重されたものである。つまりメイン画像が静
止画のときは静画補償用の成分であり、メイン画像が動
画のときは動き補償用の成分である。従って、伝送側に
おいては、静画補償用の信号と動画補償用の信号とを動
き検出信号に応じてマスク部に多重している。
【0005】一方、受信側においても上下マスク部の信
号から静画補償用の信号と動画補償用の信号とを分離す
る必要があるが、この分離においても動き検出信号に基
づいて分離している。
号から静画補償用の信号と動画補償用の信号とを分離す
る必要があるが、この分離においても動き検出信号に基
づいて分離している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、上下マ
スク部に静画補償と動画補償用信号のように性質の異な
る補償信号を選択的に多重し、また分離する方式にあっ
ては、特にその分離を行うときに誤りなく分離すること
が重要となってくる。
スク部に静画補償と動画補償用信号のように性質の異な
る補償信号を選択的に多重し、また分離する方式にあっ
ては、特にその分離を行うときに誤りなく分離すること
が重要となってくる。
【0007】受信側デコーダにおいて、静画であるにも
かかわらず、動画と判定して静画用補償信号を動画補償
用信号として処理し、静画に合成してしまうと、著しく
静画の品質が劣化する。これは、静画補償信号は、静画
に関する垂直高域成分であるのに対して、動画補償信号
は、受信側でライン補間して再生した補間信号に不足分
を予め伝送するようにしているからである。またこの逆
の場合も同様なことが言える。つまり動画であるにもか
かわず、受信側では静画として誤判定して動画補償用信
号を静画に関する補償用成分として処理してしまうこと
である。
かかわらず、動画と判定して静画用補償信号を動画補償
用信号として処理し、静画に合成してしまうと、著しく
静画の品質が劣化する。これは、静画補償信号は、静画
に関する垂直高域成分であるのに対して、動画補償信号
は、受信側でライン補間して再生した補間信号に不足分
を予め伝送するようにしているからである。またこの逆
の場合も同様なことが言える。つまり動画であるにもか
かわず、受信側では静画として誤判定して動画補償用信
号を静画に関する補償用成分として処理してしまうこと
である。
【0008】そこでこの発明は、特に受信側デコーダに
おいて動き検出の一時的な誤りがあった場合、静画補償
用信号(動画補償用信号)を動画補償用信号(静画補償
用信号)として処理し、静画を乱すような現象を極力防
止することができる多重信号再生装置を提供することを
目的とする。
おいて動き検出の一時的な誤りがあった場合、静画補償
用信号(動画補償用信号)を動画補償用信号(静画補償
用信号)として処理し、静画を乱すような現象を極力防
止することができる多重信号再生装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、画面の上下
に位置する上下マスク部と、この上下マスク部の間に位
置するメイン部とを有した画像信号を受信し、前記メイ
ン部の信号をデコードしてデコード出力を得るとともに
前記上下マスク部に多重されている補償信号を再生して
再生補償信号を得、この再生補償信号を前記デコード出
力に合成することにより画像品位を上げるようにした多
重信号再生装置において、
に位置する上下マスク部と、この上下マスク部の間に位
置するメイン部とを有した画像信号を受信し、前記メイ
ン部の信号をデコードしてデコード出力を得るとともに
前記上下マスク部に多重されている補償信号を再生して
再生補償信号を得、この再生補償信号を前記デコード出
力に合成することにより画像品位を上げるようにした多
重信号再生装置において、
【0010】前記デコード出力の画像動きを検出する第
1の動き検出手段と、前記再生補償信号の画像動きを検
出する第2の動き検出手段と、前記第1と第2の動き検
出手段からの出力が共に動画(または静画)を同時検出
したときのみ前記再生補償信号を前記デコード出力に合
成し、これを除く検出内容のときは合成を禁止する手段
を備えるものである。
1の動き検出手段と、前記再生補償信号の画像動きを検
出する第2の動き検出手段と、前記第1と第2の動き検
出手段からの出力が共に動画(または静画)を同時検出
したときのみ前記再生補償信号を前記デコード出力に合
成し、これを除く検出内容のときは合成を禁止する手段
を備えるものである。
【0011】
【作用】上記の手段により、動画(または静画)の判断
が正確なものとなり、誤って動画補償用信号(または静
画補償用信号)がメイン部の静画(または動画)に合成
され、画質を悪化させるようなことがなくなる。
が正確なものとなり、誤って動画補償用信号(または静
画補償用信号)がメイン部の静画(または動画)に合成
され、画質を悪化させるようなことがなくなる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1は、この発明の一実施例である。まずこの
受信側デコーダを説明するまえに、伝送されてくる映像
信号の3次元スペクトルを説明することにする。
明する。図1は、この発明の一実施例である。まずこの
受信側デコーダを説明するまえに、伝送されてくる映像
信号の3次元スペクトルを説明することにする。
【0013】図2は、ワイドアスペクト信号を帯域制限
した後の3次元スペクトルを示しており、同図(a)は
動画の場合のスペクトル、同図(b)は静画の場合のス
ペクトルを示している。60Hz、1:1のワイドアスペ
クトの映像信号は、時間方向が30Hz以下に帯域制限さ
れる。動画の場合のスペクトルにおいては、垂直高域成
分(200[テレビ本]以上)は、水平帯域が0.8MH
z 以下、時間方向が15Hz以下に制限されている。この
信号は、動画の高画質用成分(VT 信号)である。しか
し、このシステムは、VT 信号が伝送されてくるのでは
なく、LD信号が伝送されてくる。このLD信号は、次
のような性質のものであり、動画の場合の補償用信号と
なり得る。
した後の3次元スペクトルを示しており、同図(a)は
動画の場合のスペクトル、同図(b)は静画の場合のス
ペクトルを示している。60Hz、1:1のワイドアスペ
クトの映像信号は、時間方向が30Hz以下に帯域制限さ
れる。動画の場合のスペクトルにおいては、垂直高域成
分(200[テレビ本]以上)は、水平帯域が0.8MH
z 以下、時間方向が15Hz以下に制限されている。この
信号は、動画の高画質用成分(VT 信号)である。しか
し、このシステムは、VT 信号が伝送されてくるのでは
なく、LD信号が伝送されてくる。このLD信号は、次
のような性質のものであり、動画の場合の補償用信号と
なり得る。
【0014】即ち、受信側においては、走査線を補間し
て原走査線と交互に合わせ、ライン補間を行っている。
この場合、ライン補間した走査線には、送り側の本来の
走査線に比べて不足する成分が生じる。従って、この不
足する成分だけを送るようにすれば、動画に関する垂直
高域成分の全てを伝送するのに比べて伝送情報量は少な
くてすむ。そこでこのシステムでは、送信側において、
受信側と同様なライン補間処理を行い、補間走査線とこ
れに対応する原走査線(伝送されない走査線)との差成
分(LD信号)を作成して、受信側へ伝送するようにし
ている。しかもこのLD信号は、1フィールドおきに伝
送するようにし、伝送情報量を軽減している。1フィー
ルドおきに伝送しても、受信側ではLD信号を繰り返し
て2フィールド用いるようにすればよい。このようにL
D信号を2回用いても画質には実用上問題のないことは
実験により確認されている。
て原走査線と交互に合わせ、ライン補間を行っている。
この場合、ライン補間した走査線には、送り側の本来の
走査線に比べて不足する成分が生じる。従って、この不
足する成分だけを送るようにすれば、動画に関する垂直
高域成分の全てを伝送するのに比べて伝送情報量は少な
くてすむ。そこでこのシステムでは、送信側において、
受信側と同様なライン補間処理を行い、補間走査線とこ
れに対応する原走査線(伝送されない走査線)との差成
分(LD信号)を作成して、受信側へ伝送するようにし
ている。しかもこのLD信号は、1フィールドおきに伝
送するようにし、伝送情報量を軽減している。1フィー
ルドおきに伝送しても、受信側ではLD信号を繰り返し
て2フィールド用いるようにすればよい。このようにL
D信号を2回用いても画質には実用上問題のないことは
実験により確認されている。
【0015】上記のように動画スペクトルにおいては、
垂直方向は200[テレビ本]、水平方向4.6MHz 、
時間方向30Hzのメイン信号と、垂直方向200[テレ
ビ本]〜400[テレビ本]、水平方向0.8MHz 、時
間方向15Hzの動画用補償信号が含まれる。
垂直方向は200[テレビ本]、水平方向4.6MHz 、
時間方向30Hzのメイン信号と、垂直方向200[テレ
ビ本]〜400[テレビ本]、水平方向0.8MHz 、時
間方向15Hzの動画用補償信号が含まれる。
【0016】一方、静画の場合は、垂直方向400[テ
レビ本]、水平方向は4.6MHz 、時間方向が15Hz以
下に制限されたメイン信号が伝送されくる。さらに静画
のスペクトルでは、水平高域を0.8MHz 以下に制限し
た垂直高域成分であるVh信号(静画用補償信号)とし
て含まれている。但し、400[テレビ本]以上の垂直
高域成分は、垂直シフト回路を通過することにより、0
〜80[テレビ本]の領域に多重されて伝送されてく
る。上記の説明から明らかなように、多重信号は、いず
れのモードでもテンポラル方向の15Hz以下に存在す
る。
レビ本]、水平方向は4.6MHz 、時間方向が15Hz以
下に制限されたメイン信号が伝送されくる。さらに静画
のスペクトルでは、水平高域を0.8MHz 以下に制限し
た垂直高域成分であるVh信号(静画用補償信号)とし
て含まれている。但し、400[テレビ本]以上の垂直
高域成分は、垂直シフト回路を通過することにより、0
〜80[テレビ本]の領域に多重されて伝送されてく
る。上記の説明から明らかなように、多重信号は、いず
れのモードでもテンポラル方向の15Hz以下に存在す
る。
【0017】図3(a)と(b)には図2の(a)と
(b)の3次元スペクトルを横軸にテンポラル(時間)
方向、縦軸に垂直方向を取って書き直して示している。
但し、図2(b)に示したVh信号は示していない。さ
らに図3の(c)と(d)には、15HZ以下の成分を示
している。図3(c)には、多重する前のLD信号と、
Vh信号を示している。図3(d)には多重した後のL
D信号とVh信号とを示している。Vh信号は、垂直シ
フト回路119により0〜80[テレビ本]の領域にシ
フトされている。
(b)の3次元スペクトルを横軸にテンポラル(時間)
方向、縦軸に垂直方向を取って書き直して示している。
但し、図2(b)に示したVh信号は示していない。さ
らに図3の(c)と(d)には、15HZ以下の成分を示
している。図3(c)には、多重する前のLD信号と、
Vh信号を示している。図3(d)には多重した後のL
D信号とVh信号とを示している。Vh信号は、垂直シ
フト回路119により0〜80[テレビ本]の領域にシ
フトされている。
【0018】上記のように本システムでは、ワイドアス
ペクト信号が帯域制限されかつ現行方式と両立性を保つ
ように垂直圧縮され、VT 信号はLD信号に変換され、
Vh信号とともに上下マスク部に多重されて伝送されて
くる。ここでLD信号とVh信号とは、動き検出に応じ
て上下マスク部に多重されて伝送されてくる。但し、上
下マスク部に多重するためには、マスク部の容量が限ら
れているので、これらの信号を時間圧縮して、かつ走査
線上に所定のルールで並び替えて伝送する必要がある。
図1は、上記のように処理されて伝送される信号を元の
ワイドアスペクト信号に復元するデコーダを示してい
る。
ペクト信号が帯域制限されかつ現行方式と両立性を保つ
ように垂直圧縮され、VT 信号はLD信号に変換され、
Vh信号とともに上下マスク部に多重されて伝送されて
くる。ここでLD信号とVh信号とは、動き検出に応じ
て上下マスク部に多重されて伝送されてくる。但し、上
下マスク部に多重するためには、マスク部の容量が限ら
れているので、これらの信号を時間圧縮して、かつ走査
線上に所定のルールで並び替えて伝送する必要がある。
図1は、上記のように処理されて伝送される信号を元の
ワイドアスペクト信号に復元するデコーダを示してい
る。
【0019】入力端子201には輝度信号Y、入力端子
202にはI/Q信号が導入される。輝度信号Yはセレ
クタ203に入力され、センター部と上下マスク部とが
分割される。センター部の信号は遅延器204を介して
倍速変換器205に入力され倍速変換され、インターレ
ース信号から順次走査信号に変換するための処理が行わ
れる。倍速変換器205の出力は、ライン補間回路20
6、セレクタ208、ライン補間回路212、セレクタ
241に入力される。上記倍速変換器205の出力は、
1/60秒遅延器217、セレクタ216及び動き検出
器218にも入力されている。
202にはI/Q信号が導入される。輝度信号Yはセレ
クタ203に入力され、センター部と上下マスク部とが
分割される。センター部の信号は遅延器204を介して
倍速変換器205に入力され倍速変換され、インターレ
ース信号から順次走査信号に変換するための処理が行わ
れる。倍速変換器205の出力は、ライン補間回路20
6、セレクタ208、ライン補間回路212、セレクタ
241に入力される。上記倍速変換器205の出力は、
1/60秒遅延器217、セレクタ216及び動き検出
器218にも入力されている。
【0020】一方、セレクタ203で分割された上下マ
スク部の信号は、並び替え回路222に入力されて、送
り側での並び替え前の状態に変換される。並び替えられ
た信号は5倍伸張回路223により元の時間長さに伸張
され倍速変換器224にてインターレース信号から順次
走査信号に変換するための処理が行われる。倍速変換器
224の出力信号は、1/60秒遅延器225、セレク
タ226に入力される。セレクタ226は、フィールド
毎に切り替えられ、復元されたLD信号を2度使用でき
るように導出している。つまり、送信側ではLD信号を
1フィールドおきに伝送しているからである。セレクタ
226からは、動画の場合はLD信号が得られ、静画の
場合はVh信号が得られる。これはLD信号とVh信号
とが送信側において動画と静画に応じて選択的に送られ
来るからである。センター部(メイン部)が静画の場合
の処理を行う経路について説明する。
スク部の信号は、並び替え回路222に入力されて、送
り側での並び替え前の状態に変換される。並び替えられ
た信号は5倍伸張回路223により元の時間長さに伸張
され倍速変換器224にてインターレース信号から順次
走査信号に変換するための処理が行われる。倍速変換器
224の出力信号は、1/60秒遅延器225、セレク
タ226に入力される。セレクタ226は、フィールド
毎に切り替えられ、復元されたLD信号を2度使用でき
るように導出している。つまり、送信側ではLD信号を
1フィールドおきに伝送しているからである。セレクタ
226からは、動画の場合はLD信号が得られ、静画の
場合はVh信号が得られる。これはLD信号とVh信号
とが送信側において動画と静画に応じて選択的に送られ
来るからである。センター部(メイン部)が静画の場合
の処理を行う経路について説明する。
【0021】倍速変換器205の出力は、1/60秒遅
延器217にて1フィールド遅延されセレクタ216に
入力されている。セレクタ216は、ライン毎に直接信
号と遅延信号を選択導出するのでその出力は、順次走査
信号となり混合器215に入力される。倍速変換器20
5の出力は、動き検出器218にも入力されている。動
き検出器218で検出された動き検出信号が静画を示す
場合、その程度に応じて混合器215はセレクタ216
からの信号を利得増大あるいは選択して導出し、5−6
変換器219に供給する。5−6変換器219は、入力
信号を上下方向に6/5倍に伸張する回路である。5−
6変換器219の出力(メイン信号)は、加算器220
に入力され、次に説明する上下マスク部から再生された
静画用補償信号と加算される。
延器217にて1フィールド遅延されセレクタ216に
入力されている。セレクタ216は、ライン毎に直接信
号と遅延信号を選択導出するのでその出力は、順次走査
信号となり混合器215に入力される。倍速変換器20
5の出力は、動き検出器218にも入力されている。動
き検出器218で検出された動き検出信号が静画を示す
場合、その程度に応じて混合器215はセレクタ216
からの信号を利得増大あるいは選択して導出し、5−6
変換器219に供給する。5−6変換器219は、入力
信号を上下方向に6/5倍に伸張する回路である。5−
6変換器219の出力(メイン信号)は、加算器220
に入力され、次に説明する上下マスク部から再生された
静画用補償信号と加算される。
【0022】静画の場合は、上下マスク部に多重されて
いる信号は、Vh信号である。従ってセレクタ226か
らは、静画の場合はVh信号が導出される。セレクタ2
26の出力は、可変利得増幅器(スイッチでも良い)2
51、252に供給される。静画の場合は可変利得増幅
器251がオンされ可変利得増幅器252がオフセット
される。この制御は後述する総合判定回路254により
行われている。従って、Vh信号は、5−6変換器22
7において、6/5倍上下方向に伸張され、垂直シフト
回路228に入力され、もとの周波数領域(400〜4
80[テレビ本]の領域)にシフトされ、加算器220
に入力される。次にメイン部が動画の場合の処理を行う
経路について説明する。
いる信号は、Vh信号である。従ってセレクタ226か
らは、静画の場合はVh信号が導出される。セレクタ2
26の出力は、可変利得増幅器(スイッチでも良い)2
51、252に供給される。静画の場合は可変利得増幅
器251がオンされ可変利得増幅器252がオフセット
される。この制御は後述する総合判定回路254により
行われている。従って、Vh信号は、5−6変換器22
7において、6/5倍上下方向に伸張され、垂直シフト
回路228に入力され、もとの周波数領域(400〜4
80[テレビ本]の領域)にシフトされ、加算器220
に入力される。次にメイン部が動画の場合の処理を行う
経路について説明する。
【0023】この場合は、LD信号が1フィールドおき
に伝送されいること、及び補間信号を作成した場合、第
1フィールドと第2フィールドでは、補間信号の上下位
置が異なることを考慮して第1と第2フィールドでLD
信号の加算タイミングを調整する必要がある。
に伝送されいること、及び補間信号を作成した場合、第
1フィールドと第2フィールドでは、補間信号の上下位
置が異なることを考慮して第1と第2フィールドでLD
信号の加算タイミングを調整する必要がある。
【0024】セレクタ226からのLD信号は、可変利
得増幅器252を介して加算器207に入力され、ライ
ン補間回路206から出力された補間信号(第1フィー
ルドの補間信号とする)に加算される。これは、ライン
補間により作成された補間走査線の不足成分を補うこと
に相当する。加算器207の出力(補間走査線)はライ
ンパルスで選択動作するセレクタ208に供給される。
よって、セレクタ208からは、倍速変換器205から
の直接信号と加算器207からの補間信号とが交互に選
択され順次走査信号が得られる。順次走査信号は、セレ
クタ214、LD生成回路209に供給されている。セ
レクタ214は、第1フィールドではセレクタ208か
らの直接の順次走査信号を選択するように制御されてい
る。
得増幅器252を介して加算器207に入力され、ライ
ン補間回路206から出力された補間信号(第1フィー
ルドの補間信号とする)に加算される。これは、ライン
補間により作成された補間走査線の不足成分を補うこと
に相当する。加算器207の出力(補間走査線)はライ
ンパルスで選択動作するセレクタ208に供給される。
よって、セレクタ208からは、倍速変換器205から
の直接信号と加算器207からの補間信号とが交互に選
択され順次走査信号が得られる。順次走査信号は、セレ
クタ214、LD生成回路209に供給されている。セ
レクタ214は、第1フィールドではセレクタ208か
らの直接の順次走査信号を選択するように制御されてい
る。
【0025】倍速変換器205の出力は、ライン補間回
路212、セレクタ241にも供給されている。補間回
路212の出力は、加算器213に入力されて第2フィ
ールド用のLD信号と加算されセレクタ241に入力さ
れる。セレクタ241は、ライン毎に両入力を交互に選
択導出し順次走査信号を得てセレクタ214に供給して
いる。セレクタ214は、第2フィールドではセレクタ
241からの順次走査信号を選択する。第2フィールド
用のLD信号は次のように作成されている。LD生成回
路209は、セレクタ208からの順次走査信号を用い
て再度LD信号を生成する。このLD生成回路209か
らのLD信号は、第2フィールドでかつライン毎にオン
するスイッチ210(安全のためであり特に設けなくて
もよい)を介して1/60秒遅延器211で時間調整
(第1フィールドから第2フィールドまで遅延)され加
算器213に入力されている。
路212、セレクタ241にも供給されている。補間回
路212の出力は、加算器213に入力されて第2フィ
ールド用のLD信号と加算されセレクタ241に入力さ
れる。セレクタ241は、ライン毎に両入力を交互に選
択導出し順次走査信号を得てセレクタ214に供給して
いる。セレクタ214は、第2フィールドではセレクタ
241からの順次走査信号を選択する。第2フィールド
用のLD信号は次のように作成されている。LD生成回
路209は、セレクタ208からの順次走査信号を用い
て再度LD信号を生成する。このLD生成回路209か
らのLD信号は、第2フィールドでかつライン毎にオン
するスイッチ210(安全のためであり特に設けなくて
もよい)を介して1/60秒遅延器211で時間調整
(第1フィールドから第2フィールドまで遅延)され加
算器213に入力されている。
【0026】セレクタ214の出力は、混合器215に
入力されている。この混合器215は、動き検出器21
8からの動き検出信号に応じてセレクタ214と216
からの出力信号の利得制御及び選択を行って導出してい
る。混合器215の出力は、先の5−6変換器219に
入力され垂直方向に6/5倍に伸張され加算器220に
入力される。動画の場合は、可変利得増幅器251の出
力は零であり、5−6変換器219からの動画信号が加
算器220からそのまま出力される。加算器220の出
力は、マトリックス回路230に入力される。このマト
リックス回路230では、復元された輝度信号とI,Q
信号とが混合される。
入力されている。この混合器215は、動き検出器21
8からの動き検出信号に応じてセレクタ214と216
からの出力信号の利得制御及び選択を行って導出してい
る。混合器215の出力は、先の5−6変換器219に
入力され垂直方向に6/5倍に伸張され加算器220に
入力される。動画の場合は、可変利得増幅器251の出
力は零であり、5−6変換器219からの動画信号が加
算器220からそのまま出力される。加算器220の出
力は、マトリックス回路230に入力される。このマト
リックス回路230では、復元された輝度信号とI,Q
信号とが混合される。
【0027】I,Q信号の再生について説明する。I/
Q信号は、遅延器231に入力され輝度信号Yとの時間
合わせのために遅延され、倍速変換器232に入力され
る。倍速変換器232では、I/Q信号の倍速変換が行
われ順次走査に変換するための処理が行われる。倍速変
換器232の出力は、ライン補間回路233とセレクタ
234に入力される。セレクタ234は、ライン毎にラ
イン補間回路233からの補間信号と倍速変換器232
からの直接信号とを交互に選択導出して順次走査信号を
出力する。順次走査信号は、5−6変換器235に入力
され走査線が6/5倍にされ垂直方向へ伸張される。そ
してこの変換出力は、画素単位(I及びQ信号単位)で
選択動作を行うセレクタに入力され、I信号とQ信号と
に分離されマトリックス回路230に入力される。マト
リックス回路230では、入力信号を用いてワイドアス
ペクト比のR,G,B信号を作成してD/A変換器23
7に供給する。アナログ信号に変換されたR,G,B信
号は、それぞれ出力端子238、239、240に導出
される。
Q信号は、遅延器231に入力され輝度信号Yとの時間
合わせのために遅延され、倍速変換器232に入力され
る。倍速変換器232では、I/Q信号の倍速変換が行
われ順次走査に変換するための処理が行われる。倍速変
換器232の出力は、ライン補間回路233とセレクタ
234に入力される。セレクタ234は、ライン毎にラ
イン補間回路233からの補間信号と倍速変換器232
からの直接信号とを交互に選択導出して順次走査信号を
出力する。順次走査信号は、5−6変換器235に入力
され走査線が6/5倍にされ垂直方向へ伸張される。そ
してこの変換出力は、画素単位(I及びQ信号単位)で
選択動作を行うセレクタに入力され、I信号とQ信号と
に分離されマトリックス回路230に入力される。マト
リックス回路230では、入力信号を用いてワイドアス
ペクト比のR,G,B信号を作成してD/A変換器23
7に供給する。アナログ信号に変換されたR,G,B信
号は、それぞれ出力端子238、239、240に導出
される。
【0028】ここでこのシステムの特に重要な部分であ
る、動き検出器218、動き検出器253、総合判定回
路254について説明する。動き検出器218は、上記
したようにメイン部の信号を用いて画像動きを検出して
いる。また動き検出器253は、セレクタ226からの
出力、つまり上下マスク部からの再現信号を用いて動き
検出を行っている。
る、動き検出器218、動き検出器253、総合判定回
路254について説明する。動き検出器218は、上記
したようにメイン部の信号を用いて画像動きを検出して
いる。また動き検出器253は、セレクタ226からの
出力、つまり上下マスク部からの再現信号を用いて動き
検出を行っている。
【0029】図4(a)は、動き検出器218と253
の動き検出信号に応じて総合判定を行う、総合判定回路
254の論理判定機能を示している。動き総合判定回路
254は、2つの動き検出器218と253からの判定
結果をもとに、総合的に判断し、可変利得増幅器25
2、251を制御する。メイン部と上下マスク部が共に
静画と判定されたときは、K1=0(増幅器252利得
=零)、K2=1(増幅器251利得=1)となる。ま
たメイン部と上下マスク部が共に動画と判定されたとき
は、K1=1(増幅器252利得=1)、K2=0(増
幅器251利得=0)とする。その他の場合は全て、K
1=0、K1=0とする。このために、動画と静画の判
断が曖昧な場合は、補償信号はメイン部の信号に加算さ
れることがなく、画質の乱れを防止できる。また動き検
出の誤判定があった場合も同様である。
の動き検出信号に応じて総合判定を行う、総合判定回路
254の論理判定機能を示している。動き総合判定回路
254は、2つの動き検出器218と253からの判定
結果をもとに、総合的に判断し、可変利得増幅器25
2、251を制御する。メイン部と上下マスク部が共に
静画と判定されたときは、K1=0(増幅器252利得
=零)、K2=1(増幅器251利得=1)となる。ま
たメイン部と上下マスク部が共に動画と判定されたとき
は、K1=1(増幅器252利得=1)、K2=0(増
幅器251利得=0)とする。その他の場合は全て、K
1=0、K1=0とする。このために、動画と静画の判
断が曖昧な場合は、補償信号はメイン部の信号に加算さ
れることがなく、画質の乱れを防止できる。また動き検
出の誤判定があった場合も同様である。
【0030】図4(b)は、動き検出器253の具体的
構成例である。入力端子41には、上下マスク部の再生
信号が供給される。この信号は、1/30秒遅延器42
と減算器43に入力される。減算器43は、フィールド
間の差分をとり画像動きを検出する。この検出信号は、
絶対値回路44にて絶対値がとられその大きさを表す信
号となり、動き検出信号発生器45に入力される。動き
検出信号発生器45は、絶対値回路44の出力から基準
値を引き算して、判定結果を出力する。この動き判定信
号MD0は動き判定回路47に入力される。また1/3
0秒遅延器46にも入力され、この遅延出力が判定信号
MD1として動き判定回路47に供給されている。
構成例である。入力端子41には、上下マスク部の再生
信号が供給される。この信号は、1/30秒遅延器42
と減算器43に入力される。減算器43は、フィールド
間の差分をとり画像動きを検出する。この検出信号は、
絶対値回路44にて絶対値がとられその大きさを表す信
号となり、動き検出信号発生器45に入力される。動き
検出信号発生器45は、絶対値回路44の出力から基準
値を引き算して、判定結果を出力する。この動き判定信
号MD0は動き判定回路47に入力される。また1/3
0秒遅延器46にも入力され、この遅延出力が判定信号
MD1として動き判定回路47に供給されている。
【0031】図4(c)は、動き判定回路47のロジッ
クを示している。現フィールドとフィールド前の動き判
定結果が共に静画を示しているときのみ、最終的な静画
判定信号を総合判定回路254へ供給するようにしてい
る。その他の場合は、動画判定を結果を出力する。つま
り、静画が複数フィールド連続するときのみ、静画判定
信号を総合判定回路254へ供給している。この結果、
メイン部とマスク部の判定結果を総合判定する判定回路
254から静画判定が得られるチャンスは、上下マスク
部の判定結果が複数フィールド連続しているときのみで
ある。
クを示している。現フィールドとフィールド前の動き判
定結果が共に静画を示しているときのみ、最終的な静画
判定信号を総合判定回路254へ供給するようにしてい
る。その他の場合は、動画判定を結果を出力する。つま
り、静画が複数フィールド連続するときのみ、静画判定
信号を総合判定回路254へ供給している。この結果、
メイン部とマスク部の判定結果を総合判定する判定回路
254から静画判定が得られるチャンスは、上下マスク
部の判定結果が複数フィールド連続しているときのみで
ある。
【0032】このようにしたのは以下の理由による。即
ちVh信号は、400〜480[テレビ本]の垂直高域
成分である。このような成分は通常は静止画でのみ効果
がある成分であるから、Vh信号の合成はほぼ完全静止
画のときのみ行えばよいからである。またVh信号をL
D信号として処理すると、垂直低域成分に変換されさら
に動きがすくないために画質劣化が著しいものとなるか
ら、このような事態をさけるために、フレーム間で動き
がほとんどないようなときに使用するようにしている。
図5は、上述したシステムにおいて、LD信号の処理を
説明するために示した図である。
ちVh信号は、400〜480[テレビ本]の垂直高域
成分である。このような成分は通常は静止画でのみ効果
がある成分であるから、Vh信号の合成はほぼ完全静止
画のときのみ行えばよいからである。またVh信号をL
D信号として処理すると、垂直低域成分に変換されさら
に動きがすくないために画質劣化が著しいものとなるか
ら、このような事態をさけるために、フレーム間で動き
がほとんどないようなときに使用するようにしている。
図5は、上述したシステムにおいて、LD信号の処理を
説明するために示した図である。
【0033】このシステムでは、順次走査信号をインタ
ーレース信号に変換して伝送し、受信側でインターレー
ス信号を用いて補間走査線を作成している(同図(b)
の斜線を付したライン)。しかしこの補間走査線は、必
ずしも送り側の対応する走査線L0に等しいとはかぎら
ない。そこで、補間走査線L0´と、原走査線L0との
差信号つまりLD信号を補助信号として伝送し、受信側
で補間走査線を補うようにしている。つまり、補間走査
線L0´は、次のように上下の複数の走査線に所定の重
み付けを行って生成される。 L0´=a-3L-3+a-1L-1+a1L1+a3L3 …(1) ただしanは重み、Lnは伝送されてくる走査線を示す。
従って、送信側の走査線L0と補間走査線L0´とには
差が生じている。この差分がLD信号であり LD=L0−L0´ …(2)である。 このLD信号は、(1)式を代入すると LD=−a-3L-3−a-1L-1+L0−a1L1−a3L3 …(3)
ーレース信号に変換して伝送し、受信側でインターレー
ス信号を用いて補間走査線を作成している(同図(b)
の斜線を付したライン)。しかしこの補間走査線は、必
ずしも送り側の対応する走査線L0に等しいとはかぎら
ない。そこで、補間走査線L0´と、原走査線L0との
差信号つまりLD信号を補助信号として伝送し、受信側
で補間走査線を補うようにしている。つまり、補間走査
線L0´は、次のように上下の複数の走査線に所定の重
み付けを行って生成される。 L0´=a-3L-3+a-1L-1+a1L1+a3L3 …(1) ただしanは重み、Lnは伝送されてくる走査線を示す。
従って、送信側の走査線L0と補間走査線L0´とには
差が生じている。この差分がLD信号であり LD=L0−L0´ …(2)である。 このLD信号は、(1)式を代入すると LD=−a-3L-3−a-1L-1+L0−a1L1−a3L3 …(3)
【0034】となる。このLD信号は上下マスク部で利
用されて伝送される。受信側で再度LD信号を再現し、
これを補間走査線L0´に加算すれば、原走査線L0を
正確に復元することができる。
用されて伝送される。受信側で再度LD信号を再現し、
これを補間走査線L0´に加算すれば、原走査線L0を
正確に復元することができる。
【0035】図6(a)はLD生成回路の具体的構成例
であり、図6(b)はライン補間回路の具体的構成例で
ある。LD生成回路は、入力端子401に導入された信
号が、ライン遅延器402〜407により順次遅延され
る。入力端子401の信号、ライン遅延器403の出力
信号、ライン遅延器405の出力信号、ライン遅延器4
07の出力信号は、それぞれ重み付け用の係数器411
〜415を介して加算器416に入力される。加算器4
16では、係数器413の出力から、他の係数器41
1、412、414、415の出力を減算してその結果
をLD信号として出力端子417に導出している。LD
生成回路は垂直フィルタとしてい機能している。例え
ば、補間係数として a-1=a1=(1/12) a-3=a3=(7/12)
であり、図6(b)はライン補間回路の具体的構成例で
ある。LD生成回路は、入力端子401に導入された信
号が、ライン遅延器402〜407により順次遅延され
る。入力端子401の信号、ライン遅延器403の出力
信号、ライン遅延器405の出力信号、ライン遅延器4
07の出力信号は、それぞれ重み付け用の係数器411
〜415を介して加算器416に入力される。加算器4
16では、係数器413の出力から、他の係数器41
1、412、414、415の出力を減算してその結果
をLD信号として出力端子417に導出している。LD
生成回路は垂直フィルタとしてい機能している。例え
ば、補間係数として a-1=a1=(1/12) a-3=a3=(7/12)
【0036】を設定すると、垂直の高域通過フィルタ
(V−HPF)として機能する。ここで、垂直高域成分
は、図2(a)に示したように15Hzに帯域制限されて
いるために各1/60秒毎に伝送する必要はなく、1/
30秒毎に伝送すれば、受信側で動画の再生を得ること
ができる。
(V−HPF)として機能する。ここで、垂直高域成分
は、図2(a)に示したように15Hzに帯域制限されて
いるために各1/60秒毎に伝送する必要はなく、1/
30秒毎に伝送すれば、受信側で動画の再生を得ること
ができる。
【0037】ライン補間回路は、入力端子421に入力
した信号を、ライン遅延器423〜428により順次遅
延する。入力端子421の信号、ライン遅延器424、
426、428の各出力信号はそれぞれ係数器431、
432、433、434を介して加算器435に入力さ
れる。これにより加算器435からは、ライン補間され
た補間走査線が得られ出力端子436に導出される。
した信号を、ライン遅延器423〜428により順次遅
延する。入力端子421の信号、ライン遅延器424、
426、428の各出力信号はそれぞれ係数器431、
432、433、434を介して加算器435に入力さ
れる。これにより加算器435からは、ライン補間され
た補間走査線が得られ出力端子436に導出される。
【0038】上記したように、このシステムにより上下
マスク部に多重するLD信号(動画再生に重要となる信
号)は、1/30秒毎に伝送すればよく、従来の半分の
伝送量である。そして上下マスク部から再生されたLD
信号は、デコーダ側において第1フィールドの補間走査
線を補償している。第2フィールドで補間走査線の補償
を行う場合には、第1フィールドの順次走査信号から再
度LD信号が生成され、時間合わせされて補償が行われ
る。以下この動作についてさらに説明する。
マスク部に多重するLD信号(動画再生に重要となる信
号)は、1/30秒毎に伝送すればよく、従来の半分の
伝送量である。そして上下マスク部から再生されたLD
信号は、デコーダ側において第1フィールドの補間走査
線を補償している。第2フィールドで補間走査線の補償
を行う場合には、第1フィールドの順次走査信号から再
度LD信号が生成され、時間合わせされて補償が行われ
る。以下この動作についてさらに説明する。
【0039】インターレース信号を補間して補間走査線
を作成した場合、第1フィールドと第2フィールドとで
は、補間走査線の上下位置は1ライン分ずれている。従
って、上下マスク部から再生されたLD信号を並び替え
処理したものをそのまま、第1フィールドと第2フィー
ルドの補間走査線の補償用として用いることはできな
い。上下マスク部から再生されたLD信号が、例えば第
1フィールドに対応するものであれば、第2フィールド
に対応するLD信号は、デコーダ側で再生した第1フィ
ールドの順次走査信号から再度生成され、このLD信号
が第2フィールドの補償用として用いられる。この処理
を実現している部分が、LD生成回路209、スイッチ
210、1/60秒遅延器211である。
を作成した場合、第1フィールドと第2フィールドとで
は、補間走査線の上下位置は1ライン分ずれている。従
って、上下マスク部から再生されたLD信号を並び替え
処理したものをそのまま、第1フィールドと第2フィー
ルドの補間走査線の補償用として用いることはできな
い。上下マスク部から再生されたLD信号が、例えば第
1フィールドに対応するものであれば、第2フィールド
に対応するLD信号は、デコーダ側で再生した第1フィ
ールドの順次走査信号から再度生成され、このLD信号
が第2フィールドの補償用として用いられる。この処理
を実現している部分が、LD生成回路209、スイッチ
210、1/60秒遅延器211である。
【0040】なお上記のした、動き検出方法は中間方式
のテレビジョンシステムに適用された例を説明したが、
この方式は、性質の異なる付加信号(補償信号)を動画
と静画に応じて切り替えて伝送するようなシステムであ
れば有効な効果を奏することは当然である。
のテレビジョンシステムに適用された例を説明したが、
この方式は、性質の異なる付加信号(補償信号)を動画
と静画に応じて切り替えて伝送するようなシステムであ
れば有効な効果を奏することは当然である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、受信側
デコーダにおいて動き検出の一時的な誤りがあった場
合、静画補償用信号(動画補償用信号)を動画補償用信
号(静画補償用信号)として処理し、静画を乱すような
現象を極力防止することができる。
デコーダにおいて動き検出の一時的な誤りがあった場
合、静画補償用信号(動画補償用信号)を動画補償用信
号(静画補償用信号)として処理し、静画を乱すような
現象を極力防止することができる。
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】図1の回路の動作を説明するために示した3次
元スペクトル説明図。
元スペクトル説明図。
【図3】同じく図1の回路の動作を説明するために示し
たスペクトル説明図。
たスペクトル説明図。
【図4】図1の総合判定回路及び動き検出回路を説明す
るために示した説明図。
るために示した説明図。
【図5】図1のLD生成回路の動作を説明するために示
した動作説明図。
した動作説明図。
【図6】図1のLD生成回路及び補間回路の具体的構成
例を示す図。
例を示す図。
203、214、216、234、241…セレクタ、
204…遅延器、205…倍速変換器、206、212
…ライン補間回路、207、213、220…加算器、
209…LD生成回路、211、217…1/60秒遅
延器、215…混合器、218、253…動き検出器、
219、227…5−6変換器、228…垂直シフト回
路、230…マトリックス回路、251、252…可変
利得増幅器、254…総合判定回路。
204…遅延器、205…倍速変換器、206、212
…ライン補間回路、207、213、220…加算器、
209…LD生成回路、211、217…1/60秒遅
延器、215…混合器、218、253…動き検出器、
219、227…5−6変換器、228…垂直シフト回
路、230…マトリックス回路、251、252…可変
利得増幅器、254…総合判定回路。
Claims (2)
- 【請求項1】画面の上下に位置する上下マスク部と、こ
の上下マスク部の間に位置するメイン部とを有した画像
信号を受信し、前記メイン部の信号をデコードしてデコ
ード出力を得るとともに前記上下マスク部に多重されて
いる補償信号を再生して再生補償信号を得、この再生補
償信号を前記デコード出力に合成することにより画像品
位を上げるようにした多重信号再生装置において、 前記デコード出力の画像動きを検出する第1の動き検出
手段と、 前記再生補償信号の画像動きを検出する第2の動き検出
手段と、 前記第1と第2の動き検出手段からの出力が共に動画
(または静画)を同時検出したときのみ前記再生補償信
号を前記デコード出力に合成し、これを除く検出内容の
ときは合成を禁止する総合判定手段を具備したことを特
徴とする多重信号再生回路。 - 【請求項2】 前記第2の動き検出手段は、前記再生補
償信号を1フィールド遅延する第1の遅延手段と、前記
第1の遅延手段の出力と前記再生補償信号との差分値の
絶対値を得る絶対値手段と、前記絶対値手段の出力から
動き検出信号を得る動き検出信号発生手段と、前記動き
検出信号発生手段の出力と、前記動き検出信号発生手段
の出力を1フィールド期間遅延遅延した出力とを入力と
し、両者がともに静画判定のときのみ前記最終静画判定
信号を前記総合判定手段に供給し、これを除く判定のと
きは動画判定信号を供給する論理判定手段を具備したこ
とを特徴とする請求項1記載の多重信号再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304336A JPH05145894A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 多重信号再生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304336A JPH05145894A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 多重信号再生回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05145894A true JPH05145894A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=17931779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3304336A Pending JPH05145894A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 多重信号再生回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05145894A (ja) |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP3304336A patent/JPH05145894A/ja active Pending
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