JPH05145365A - 圧電部品 - Google Patents

圧電部品

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Publication number
JPH05145365A
JPH05145365A JP32950591A JP32950591A JPH05145365A JP H05145365 A JPH05145365 A JP H05145365A JP 32950591 A JP32950591 A JP 32950591A JP 32950591 A JP32950591 A JP 32950591A JP H05145365 A JPH05145365 A JP H05145365A
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JP
Japan
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piezoelectric substrate
electrode
front cover
piezoelectric
cover
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JP32950591A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Yamada
俊昭 山田
Yoshihisa Suzuki
嘉久 鈴木
Ikuo Kato
郁夫 加藤
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Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】部品点数が少なく、構造が簡単で、亀裂、剥離
等の生じにくい高信頼度の圧電部品を提供する。 【構成】圧電基板1は表電極及び裏電極を含んでいる。
支持体4は外面に外部接続端子13〜15を有し、外部
接続端子13〜15が表電極及び裏電極から導かれたリ
ード電極と導通している。表カバー2及び裏カバー3は
一面側に空洞部を有し、表電極及び裏電極の周りに振動
空間を形成している。圧電基板1と表カバー2との接触
界面の現われる側端面に、圧電基板1と表カバー2との
間に跨って樹脂層19を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフィルタ、共振
子または発振子等として使用される圧電部品に関する。
【従来の技術】この種の圧電部品として、従来技術文献
としては、特開平2ー180417号公報等が知られて
いる。この従来技術では、圧電基板の表面及び裏面に積
層される表カバー及び裏カバーのそれぞれが空洞層と封
止層とを含み、空洞層が振動部に対応する部分に空洞部
を有して圧電基板に密着している。圧電基板は圧電磁器
材料で構成され、表カバー及び裏カバーは絶縁性の樹脂
によって構成されている。 <発明が解決しようとする課題>しかしながら、上述し
た従来技術には、次のような問題点があった。 (A)バネ性金属薄板を用いたキャップ状端子金具を装
着し、この端子金具を振動電極に導通するリード電極に
導通させる構造であったため、部品点数が多くなるこ
と、表カバー及び端子金具の両者において、振動部と端
子金具とを接続するための構造が複雑になること、実装
状態において端子金具が半田付け応力等の外力の影響を
受けて反りや破損等を発生し易い等の問題点がある。 (B)上述した問題点を解決する手段として、例えば先
に提案された特願平3ー126616号に開示されるご
とく、電極構造に工夫を加える等して、端子金具を省略
した構造をとることが考えられる。しかしながら、圧電
基板が磁器材料で構成されるのに対し、表カバーが樹脂
で構成されるため、圧電基板と表カバーとは線膨張係数
が異る。例えば、圧電基板の線膨張係数は(−10〜+
10)×10-6 程度であるが、表カバー2を構成する樹
脂の線膨張係数は(20〜100)×10-6 程度であ
る。このため、端子金具等の支持固定手段がない構造で
は、熱衝撃試験、熱サイクル試験または使用時の温度変
動等に伴って、圧電基板と表カバーの線膨張係数の差に
起因して発生する熱応力により、表カバーと圧電基板と
の接触界面に亀裂、剥離等を生じてしまうという問題点
があることがわかった。 (C)この種の圧電部品は、ウエハー状圧電基板の上に
多数の圧電素子を形成した後、圧電基板を切断して各圧
電素子毎に分離する工程を経て取出される。ところが、
圧電基板が磁器材料で構成されるのに対し、表カバーが
樹脂で構成されるため、切断工程において、圧電基板と
表カバーとが接触する切断面に、欠けや、割れを生じ易
い。このため、圧電基板と表カバーとの接触面に一層亀
裂や剥離が生じ易くなる。 そこで、本発明の課題は上述する従来の問題点を解決
し、部品点数が少なく、構造が簡単で、亀裂、剥離等の
生じにくい高信頼度の圧電部品を提供することである。 <課題を解決するための手段>上述した課題解決のた
め、本発明は、圧電基板と、表カバーと、裏カバーと、
これらを支持する支持体とを有する圧電部品であって、
前記圧電基板は、振動部を有し、前記振動部が表面及び
裏面に互いに対向して配置された表電極及び裏電極を含
んでおり、前記支持体は、外面に外部接続を有し、前記
外部接続端子が前記表電極及び裏電極から導かれたリー
ド電極と導通しており、前記表カバー及び裏カバーは、
一面側に空洞部を有し、前記一面側が前記圧電基板の表
面及び裏面に重ねられて接着され、前記空洞部が振動部
の周りに振動空間を形成しており、少なくとも、前記圧
電基板と前記表カバーとの接触界面の現われる側端面
に、前記圧電基板と前記表カバーとの間に跨って、樹脂
層を有することを特徴とする。 <作用>圧電基板は振動部が表面及び裏面に互いに対向
して配置された表電極及び裏電極を含んでおり、表カバ
ー及び裏カバーは一面側に空洞部を有し一面側が圧電基
板の表面及び裏面に重ねられて接着され、空洞部が振動
部の周りに振動空間を形成しているから、空洞部によっ
て必要な振動空間を確保した圧電部品が得られる。圧電
基板は、振動部が表面及び裏面に互いに対向して配置さ
れた表電極及び裏電極を含んでおり、支持体は外面に外
部接続を有し外部接続端子が表電極及び裏電極から導か
れたリード電極と導通しているから、従来と異なって、
金属薄板でなるキャップ状端子金具が不要である。この
ため、部品点数が少なくなると共に、振動部取出構造が
簡単になる。キャップ状端子金具が不要であるために、
キャップ状端子金具の反り、破損等による信頼性低下を
招くこともない。更に、支持体に設けられた外部接続端
子を利用して外部回路と接続できる。このため、振動電
極から導出されているリード電極の半田食われ現象等を
防止できる。支持体の外部接続端子は、厚膜として形成
できるから、半田食われの影響は実質的に無視できる。
表カバーと圧電基板との接触界面の現われる側端面に、
圧電基板と表カバーとの間に跨って、樹脂層を有するか
ら、圧電基板と表カバーとの間の接触界面における接着
強度が増大する。また、発生する応力が樹脂層にも分散
されるので、接触界面における応力が低下する。更に、
側端面に仮に欠け、破損、亀裂が生じていても、樹脂層
によって埋められる。このため、熱衝撃試験、熱サイク
ル試験または使用時の温度変動等に伴って、表カバー及
び圧電基板の間に線膨張係数の差に起因する熱応力が発
生した場合でも、圧電基板と表カバーとの接触界面に亀
裂、剥離等が生じにくくなり、信頼性が向上する。
【実施例】図1は本発明に係る圧電部品の分解斜視図、
図2は同じく部分破断斜視図、図3は同じく正面部分断
面図、図4は同じく正面断面図、図5は図4のA1ーA
1線上における断面図、図6は図4のA2ーA2線上に
おける断面図である。1は圧電基板、2は表カバー、3
は裏カバー、4は支持体、5は接着剤層である。圧電基
板1は、振動部6、7を有する。各振動部6、7は、圧
電基板1の表面及び裏面に互いに対向するように形成さ
れた表電極61、71及び裏電極(62、63)、(7
2、73)を備えている。表電極61、71は、リード
電極8に共通に接続されている。リード電極8には圧電
基板1の両面に設けたコンデンサ電極9も導通させてあ
る。裏電極62、72は、コンデンサ電極9と対向する
コンデンサ電極10を介して互いに導通接続されてお
り、裏電極63、73は、圧電基板1に形成されたリー
ド電極64、74によって圧電基板1の両隅部の端部に
導かれている。電極配置に関しては、図示とは逆に、電
極(62、63)、(72、73)を表電極とし、電極
61、71を裏電極とするような配置関係をとることも
可能である。更に、圧電基板1の裏面側には、表面側の
リード電極8と対向するリード電極11が設けられてい
る。表面側のリード電極8及び裏面側のリード電極11
は、圧電基板1を表裏方向に通る導体12によって互い
に接続されている。導体12は主振動モードに影響を与
えない位置であって、リード電極8、11を相互接続で
きる位置であれば、任意の位置が選定できる。図示の導
体12は圧電基板1に設けられたスルーホール内に、リ
ード電極64、74、8、11と同時にスパッタ等の薄
膜技術または印刷等の厚膜技術よって導体を付着させる
ことによって形成できる。スルーホールは焼成前はグリ
ーンシート打抜き、焼成後はレーザ加工等によって形成
できる。表電極61、71、裏電極(62、63)、
(72、73)及びリード電極64、74、8、11は
スパッタ等の薄膜技術または厚膜技術によって形成でき
る。このように、圧電基板1は、表電極61、71が圧
電基板1を表裏方向に通る導体12によって裏面側に設
けられたリード電極11と導通し、裏電極63、73が
裏面側に設けられたリード電極64、74と導通してい
るから、表電極61、71及び裏電極63、74を同一
面である裏面側で引出すことができる。このため、振動
部6、7の外部引出経路が短くなり、リードインダクタ
ンスの減少、それに伴う特性向上等の利点が得られる。
表カバー2は、空洞層21と封止層22とを含み、裏カ
バー3も同様に、空洞層31と封止層32とを含んでい
る。空洞層21、31は、振動部6、7に対応する部分
に空洞部(211、212)、(311、312)を有
して、圧電基板1に密着させてある。空洞部(211、
212)、(311、312)は、振動部6、7の表電
極61及び裏電極(62、63)、(72、73)から
外れた位置に、開口部213、313を有している。空
洞部(211、212)、(311、312)は、表電
極61、71及び裏電極(62、63)、(72、7
3)で構成される振動部を包囲するように形成し、その
一部を狭い通路を通して、開口部213、313に連通
させてある。裏カバー3の空洞層31及び封止層32
は、リード電極64、11及び74と対応する位置に、
欠落部314〜316、321〜323を設けてある。
封止層22、32は、絶縁樹脂でなり、空洞層21、3
1の上に密着し、開口部213、313を閉塞してい
る。封止層22、32は紫外線硬化型樹脂によって形成
するのが望ましい。支持体4は、アルミナ等のセラミッ
クでなり、接着層5によって裏カバー3を構成する封止
層32の表面に接着されている。支持体4は裏カバー3
側に備えられている。支持体4の一端縁には、表カバー
2の空洞層21と、裏カバー3の空洞層31及び封止層
32の端縁に設けられた欠落部314〜316、321
〜323に対応する欠落部41〜43を設けてある。欠
落部41〜43の内部及びその周辺部には、外部接続端
子13〜15が被着されている。外部接続端子13〜1
5は厚膜形成技術、メッキ技術またはその組合せによっ
て形成する。更に、少くとも、圧電基板1と表カバー2
との接触界面の現われる側端面に、圧電基板1と表カバ
ー2との間に跨って、樹脂層19が付着されている。図
示の樹脂層19は、圧電基板1の厚みの中間部から表カ
バー2を含む上方領域の全体を覆っている。この他に、
図7に示すように、圧電基板1及び表カバー2の側端面
にのみ設けるような構造であってもよい。側端面の全体
に連続して設けてもよいし、選択された側端面に部分的
に、またはその全部に設けることもできる。組立に当っ
て、支持体14の上に裏カバー3、圧電基板1及び表カ
バー2の積層体を、接着層5を介して積層一体化する。
圧電基板1の裏面側に設けられたリード電極64、11
及び74は、裏カバー3の空洞層31及び封止層32の
端縁に設けられた欠落部314〜316、321〜32
3を介して、支持体4の欠落部41〜43の周辺に設け
られた外部接続端子13〜15と対向するように配置す
る。そして、欠落部314〜316、321〜323、
欠落部41〜43に導電塗料等による導電剤16〜18
(図2参照)を塗布し、リード電極64、11及び74
を外部接続端子13〜15に導通接続させる。上述のよ
うに、表電極61、71が圧電基板1を表裏方向に通る
導体12によって裏面側に設けられたリード電極11と
導通し、裏電極63、73が裏面側に設けられた他のリ
ード電極64、74と導通しており、支持体4は外面に
外部接続端子13〜15を有し、外部接続端子13〜1
5がリード電極64、11、74に導通しているから、
従来と異なって、金属薄板でなるキャップ状端子金具が
不要である。このため、部品点数が少なくなると共に、
振動部取出構造が簡単になる。キャップ状端子金具が不
要であるために、キャップ状端子金具の反り、破損等に
よる信頼性低下を招くことがない。しかも、支持体4
は、外面に外部接続端子13〜15を有し、外部接続端
子13〜15がリード電極64、11、74に導通して
いるから、支持体4に設けられた外部接続端子13〜1
5が外部接続端子となる。このため、振動部6、7から
導出され薄膜で構成されているリード電極64、11、
74の半田食われ現象等を防止できる。支持体4の外部
接続端子13〜15は、厚膜として形成できるから、半
田食われの影響は実質的に無視できる。更に、圧電基板
1と表カバー2との接触界面の現われる側端面に、圧電
基板と表カバーとの間に跨って、樹脂層19を有するか
ら、圧電基板1と表カバー2との間の接触界面における
接着強度が増大する。また、発生する応力が樹脂層19
にも分散されるので、接触界面における応力が、図8に
示す如く、従来の特性S1から特性S2のように低下す
る。更に、側端面に仮に欠け、破損、亀裂が生じていて
も、樹脂層19によって埋められる。上述のような理由
が主となって、熱衝撃試験、熱サイクル試験または使用
時の温度変動等に伴って、表カバー及び圧電基板の間に
線膨張係数の差に起因する熱応力が発生した場合でも、
圧電基板1と表カバー2との接触界面に亀裂、剥離等が
生じにくくなり、信頼性が向上する。図9は樹脂層19
の線膨張係数が46×10-6、圧電基板の線膨張係数が
5×10-6の場合の熱衝撃テスト結果を示すデータであ
る。図9において、縦軸に累積不良率(%)をとり、横
軸に熱サイクル数をとってある。L1は従来の圧電部品
(従来品)の特性、L2は本発明に係る圧電部品(本発
明品)の特性を示している。熱衝撃テストに当っては、
従来品及び本発明品とも80個のサンプルを用意し、−
55℃で30分、+125℃で30分を1サイクルとす
る熱衝撃を100サイクル加えた。図9に示すように、
従来品では、20サイクルで約14%、50サイクルで
約19%、100サイクルで約25%の不良率を生じて
いるが、本発明では100サイクルでも殆ど不良品を生
じない。
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。 (a)圧電基板は、表電極が圧電基板を表裏方向に通る
導体によって裏面側に設けられたリード電極と導通し、
裏電極が裏面側に設けられた他のリード電極と導通して
おり、支持体は外面に外部接続端子を有し、外部接続端
子がリード電極に導通しているから、従来と異なって、
金属薄板でなるキャップ状端子が不要で、部品点数が少
なく、電極取出構造が簡単で、キャップ状端子の反り、
破損等による信頼性低下を招くことのない圧電部品を提
供できる。 (b)支持体は、外面に外部接続端子を有し、外部接続
端子がリード電極に導通しているから、外部接続端子が
外部との接続部分となり、振動部から導出されているリ
ード電極の半田食われ現象等を防止し得る高信頼の圧電
部品を提供できる。 (c)表カバーと圧電基板との接触界面の現われる側端
面に、圧電基板と表カバーとの間に跨って、樹脂層を有
するから、熱衝撃試験、熱サイクル試験または使用時の
温度変動等に伴って、表カバー及び圧電基板の間に線膨
張係数の差に起因する熱応力が発生した場合でも、圧電
基板と表カバーとの接触界面に亀裂、剥離等が生じにく
く、信頼性の高い圧電部品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電部品の分解斜視図である。
【図2】本発明に係る圧電部品の部分破断斜視図であ
る。
【図3】本発明に係る圧電部品の正面部分断面図であ
る。
【図4】本発明に係る圧電部品の正面断面図である。
【図5】図4のA1ーA1線上における断面図である。
【図6】図4のA2ーA2線上における断面図である。
【図7】本発明に係る圧電部品の他の実施例における正
面断面図である。
【図8】本発明に係る圧電部品の作用を説明する図であ
る。
【図9】圧電部品の熱衝撃テスト結果をグラフ化して示
す図である。
【符号の説明】
1 圧電基板 6、7 振動部 61、71 表電極 62、72、63、73 裏電極 64、74 リード電極 2 表カバー 3 裏カバー 4 支持体 8、11 リード電極 12 導体 19 樹脂層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフィルタ、共振
子または発振子等として使用される圧電部品に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧電部品として、従来技術文献
としては、特開平2ー180417号公報等が知られて
いる。この従来技術では、圧電基板の表面及び裏面に積
層される表カバー及び裏カバーのそれぞれが空洞層と封
止層とを含み、空洞層が振動部に対応する部分に空洞部
を有して圧電基板に密着している。圧電基板は圧電磁器
材料で構成され、表カバー及び裏カバーは絶縁性の樹脂
によって構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術には、次のような問題点があった。 (A)バネ性金属薄板を用いたキャップ状端子金具を装
着し、この端子金具を振動電極に導通するリード電極に
導通させる構造であったため、部品点数が多くなるこ
と、表カバー及び端子金具の両者において、振動部と端
子金具とを接続するための構造が複雑になること、実装
状態において端子金具が半田付け応力等の外力の影響を
受けて反りや破損等を発生し易い等の問題点がある。 (B)上述した問題点を解決する手段として、例えば先
に提案された特願平3ー126616号に開示されるご
とく、電極構造に工夫を加える等して、端子金具を省略
した構造をとることが考えられる。しかしながら、圧電
基板が磁器材料で構成されるのに対し、表カバーが樹脂
で構成されるため、圧電基板と表カバーとは線膨張係数
が異る。例えば、圧電基板の線膨張係数は(−10〜+
10)×10-6 程度であるが、表カバー2を構成する樹
脂の線膨張係数は(20〜100)×10-6 程度であ
る。このため、端子金具等の支持固定手段がない構造で
は、熱衝撃試験、熱サイクル試験または使用時の温度変
動等に伴って、圧電基板と表カバーの線膨張係数の差に
起因して発生する熱応力により、表カバーと圧電基板と
の接触界面に亀裂、剥離等を生じてしまうという問題点
があることがわかった。 (C)この種の圧電部品は、ウエハー状圧電基板の上に
多数の圧電素子を形成した後、圧電基板を切断して各圧
電素子毎に分離する工程を経て取出される。ところが、
圧電基板が磁器材料で構成されるのに対し、表カバーが
樹脂で構成されるため、切断工程において、圧電基板と
表カバーとが接触する切断面に、欠けや、割れを生じ易
い。このため、圧電基板と表カバーとの接触面に一層亀
裂や剥離が生じ易くなる。
【0004】そこで、本発明の課題は上述する従来の問
題点を解決し、部品点数が少なく、構造が簡単で、亀
裂、剥離等の生じにくい高信頼度の圧電部品を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明は、圧電基板と、表カバーと、裏カバーと、
これらを支持する支持体とを有する圧電部品であって、
前記圧電基板は、振動部を有し、前記振動部が表面及び
裏面に互いに対向して配置された表電極及び裏電極を含
んでおり、前記支持体は、外面に外部接続を有し、前記
外部接続端子が前記表電極及び裏電極から導かれたリー
ド電極と導通しており、前記表カバー及び裏カバーは、
一面側に空洞部を有し、前記一面側が前記圧電基板の表
面及び裏面に重ねられて接着され、前記空洞部が振動部
の周りに振動空間を形成しており、少なくとも、前記圧
電基板と前記表カバーとの接触界面の現われる側端面
に、前記圧電基板と前記表カバーとの間に跨って、樹脂
層を有することを特徴とする。
【0006】
【作用】圧電基板は振動部が表面及び裏面に互いに対向
して配置された表電極及び裏電極を含んでおり、表カバ
ー及び裏カバーは一面側に空洞部を有し一面側が圧電基
板の表面及び裏面に重ねられて接着され、空洞部が振動
部の周りに振動空間を形成しているから、空洞部によっ
て必要な振動空間を確保した圧電部品が得られる。
【0007】圧電基板は、振動部が表面及び裏面に互い
に対向して配置された表電極及び裏電極を含んでおり、
支持体は外面に外部接続を有し外部接続端子が表電極及
び裏電極から導かれたリード電極と導通しているから、
従来と異なって、金属薄板でなるキャップ状端子金具が
不要である。このため、部品点数が少なくなると共に、
振動部取出構造が簡単になる。キャップ状端子金具が不
要であるために、キャップ状端子金具の反り、破損等に
よる信頼性低下を招くこともない。更に、支持体に設け
られた外部接続端子を利用して外部回路と接続できる。
このため、振動電極から導出されているリード電極の半
田食われ現象等を防止できる。支持体の外部接続端子
は、厚膜として形成できるから、半田食われの影響は実
質的に無視できる。
【0008】表カバーと圧電基板との接触界面の現われ
る側端面に、圧電基板と表カバーとの間に跨って、樹脂
層を有するから、圧電基板と表カバーとの間の接触界面
における接着強度が増大する。また、発生する応力が樹
脂層にも分散されるので、接触界面における応力が低下
する。更に、側端面に仮に欠け、破損、亀裂が生じてい
ても、樹脂層によって埋められる。このため、熱衝撃試
験、熱サイクル試験または使用時の温度変動等に伴っ
て、表カバー及び圧電基板の間に線膨張係数の差に起因
する熱応力が発生した場合でも、圧電基板と表カバーと
の接触界面に亀裂、剥離等が生じにくくなり、信頼性が
向上する。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係る圧電部品の分解斜視図、
図2は同じく部分破断斜視図、図3は同じく正面部分断
面図、図4は同じく正面断面図、図5は図4のA1ーA
1線上における断面図、図6は図4のA2ーA2線上に
おける断面図である。1は圧電基板、2は表カバー、3
は裏カバー、4は支持体、5は接着剤層である。
【0010】圧電基板1は、振動部6、7を有する。各
振動部6、7は、圧電基板1の表面及び裏面に互いに対
向するように形成された表電極61、71及び裏電極
(62、63)、(72、73)を備えている。表電極
61、71は、リード電極8に共通に接続されている。
リード電極8には圧電基板1の両面に設けたコンデンサ
電極9も導通させてある。
【0011】裏電極62、72は、コンデンサ電極9と
対向するコンデンサ電極10を介して互いに導通接続さ
れており、裏電極63、73は、圧電基板1に形成され
たリード電極64、74によって圧電基板1の両隅部の
端部に導かれている。電極配置に関しては、図示とは逆
に、電極(62、63)、(72、73)を表電極と
し、電極61、71を裏電極とするような配置関係をと
ることも可能である。
【0012】更に、圧電基板1の裏面側には、表面側の
リード電極8と対向するリード電極11が設けられてい
る。表面側のリード電極8及び裏面側のリード電極11
は、圧電基板1を表裏方向に通る導体12によって互い
に接続されている。導体12は主振動モードに影響を与
えない位置であって、リード電極8、11を相互接続で
きる位置であれば、任意の位置が選定できる。図示の導
体12は圧電基板1に設けられたスルーホール内に、リ
ード電極64、74、8、11と同時にスパッタ等の薄
膜技術または印刷等の厚膜技術よって導体を付着させる
ことによって形成できる。スルーホールは焼成前はグリ
ーンシート打抜き、焼成後はレーザ加工等によって形成
できる。表電極61、71、裏電極(62、63)、
(72、73)及びリード電極64、74、8、11は
スパッタ等の薄膜技術または厚膜技術によって形成でき
る。
【0013】このように、圧電基板1は、表電極61、
71が圧電基板1を表裏方向に通る導体12によって裏
面側に設けられたリード電極11と導通し、裏電極6
3、73が裏面側に設けられたリード電極64、74と
導通しているから、表電極61、71及び裏電極63、
74を同一面である裏面側で引出すことができる。この
ため、振動部6、7の外部引出経路が短くなり、リード
インダクタンスの減少、それに伴う特性向上等の利点が
得られる。
【0014】表カバー2は、空洞層21と封止層22と
を含み、裏カバー3も同様に、空洞層31と封止層32
とを含んでいる。空洞層21、31は、振動部6、7に
対応する部分に空洞部(211、212)、(311、
312)を有して、圧電基板1に密着させてある。空洞
部(211、212)、(311、312)は、振動部
6、7の表電極61及び裏電極(62、63)、(7
2、73)から外れた位置に、開口部213、313を
有している。空洞部(211、212)、(311、3
12)は、表電極61、71及び裏電極(62、6
3)、(72、73)で構成される振動部を包囲するよ
うに形成し、その一部を狭い通路を通して、開口部21
3、313に連通させてある。裏カバー3の空洞層31
及び封止層32は、リード電極64、11及び74と対
応する位置に、欠落部314〜316、321〜323
を設けてある。
【0015】封止層22、32は、絶縁樹脂でなり、空
洞層21、31の上に密着し、開口部213、313を
閉塞している。封止層22、32は紫外線硬化型樹脂に
よって形成するのが望ましい。
【0016】支持体4は、アルミナ等のセラミックでな
り、接着層5によって裏カバー3を構成する封止層32
の表面に接着されている。支持体4は裏カバー3側に備
えられている。支持体4の一端縁には、表カバー2の空
洞層21と、裏カバー3の空洞層31及び封止層32の
端縁に設けられた欠落部314〜316、321〜32
3に対応する欠落部41〜43を設けてある。欠落部4
1〜43の内部及びその周辺部には、外部接続端子13
〜15が被着されている。外部接続端子13〜15は厚
膜形成技術、メッキ技術またはその組合せによって形成
する。
【0017】更に、少くとも、圧電基板1と表カバー2
との接触界面の現われる側端面に、圧電基板1と表カバ
ー2との間に跨って、樹脂層19が付着されている。図
示の樹脂層19は、圧電基板1の厚みの中間部から表カ
バー2を含む上方領域の全体を覆っている。この他に、
図7に示すように、圧電基板1及び表カバー2の側端面
にのみ設けるような構造であってもよい。側端面の全体
に連続して設けてもよいし、選択された側端面に部分的
に、またはその全部に設けることもできる。
【0018】組立に当って、支持体14の上に裏カバー
3、圧電基板1及び表カバー2の積層体を、接着層5を
介して積層一体化する。圧電基板1の裏面側に設けられ
たリード電極64、11及び74は、裏カバー3の空洞
層31及び封止層32の端縁に設けられた欠落部314
〜316、321〜323を介して、支持体4の欠落部
41〜43の周辺に設けられた外部接続端子13〜15
と対向するように配置する。そして、欠落部314〜3
16、321〜323、欠落部41〜43に導電塗料等
による導電剤16〜18(図2参照)を塗布し、リード
電極64、11及び74を外部接続端子13〜15に導
通接続させる。
【0019】上述のように、表電極61、71が圧電基
板1を表裏方向に通る導体12によって裏面側に設けら
れたリード電極11と導通し、裏電極63、73が裏面
側に設けられた他のリード電極64、74と導通してお
り、支持体4は外面に外部接続端子13〜15を有し、
外部接続端子13〜15がリード電極64、11、74
に導通しているから、従来と異なって、金属薄板でなる
キャップ状端子金具が不要である。このため、部品点数
が少なくなると共に、振動部取出構造が簡単になる。キ
ャップ状端子金具が不要であるために、キャップ状端子
金具の反り、破損等による信頼性低下を招くことがな
い。
【0020】しかも、支持体4は、外面に外部接続端子
13〜15を有し、外部接続端子13〜15がリード電
極64、11、74に導通しているから、支持体4に設
けられた外部接続端子13〜15が外部接続端子とな
る。このため、振動部6、7から導出され薄膜で構成さ
れているリード電極64、11、74の半田食われ現象
等を防止できる。支持体4の外部接続端子13〜15
は、厚膜として形成できるから、半田食われの影響は実
質的に無視できる。
【0021】更に、圧電基板1と表カバー2との接触界
面の現われる側端面に、圧電基板と表カバーとの間に跨
って、樹脂層19を有するから、圧電基板1と表カバー
2との間の接触界面における接着強度が増大する。
【0022】また、発生する応力が樹脂層19にも分散
されるので、接触界面における応力が、図8に示す如
く、従来の特性S1から特性S2のように低下する。更
に、側端面に仮に欠け、破損、亀裂が生じていても、樹
脂層19によって埋められる。
【0023】上述のような理由が主となって、熱衝撃試
験、熱サイクル試験または使用時の温度変動等に伴っ
て、表カバー及び圧電基板の間に線膨張係数の差に起因
する熱応力が発生した場合でも、圧電基板1と表カバー
2との接触界面に亀裂、剥離等が生じにくくなり、信頼
性が向上する。図9は樹脂層19の線膨張係数が46×
10-6、圧電基板の線膨張係数が5×10-6の場合の熱
衝撃テスト結果を示すデータである。図9において、縦
軸に累積不良率(%)をとり、横軸に熱サイクル数をと
ってある。L1は従来の圧電部品(従来品)の特性、L
2は本発明に係る圧電部品(本発明品)の特性を示して
いる。熱衝撃テストに当っては、従来品及び本発明品と
も80個のサンプルを用意し、−55℃で30分、+1
25℃で30分を1サイクルとする熱衝撃を100サイ
クル加えた。図9に示すように、従来品では、20サイ
クルで約14%、50サイクルで約19%、100サイ
クルで約25%の不良率を生じているが、本発明では1
00サイクルでも殆ど不良品を生じない。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。 (a)圧電基板は、表電極が圧電基板を表裏方向に通る
導体によって裏面側に設けられたリード電極と導通し、
裏電極が裏面側に設けられた他のリード電極と導通して
おり、支持体は外面に外部接続端子を有し、外部接続端
子がリード電極に導通しているから、従来と異なって、
金属薄板でなるキャップ状端子が不要で、部品点数が少
なく、電極取出構造が簡単で、キャップ状端子の反り、
破損等による信頼性低下を招くことのない圧電部品を提
供できる。 (b)支持体は、外面に外部接続端子を有し、外部接続
端子がリード電極に導通しているから、外部接続端子が
外部との接続部分となり、振動部から導出されているリ
ード電極の半田食われ現象等を防止し得る高信頼の圧電
部品を提供できる。 (c)表カバーと圧電基板との接触界面の現われる側端
面に、圧電基板と表カバーとの間に跨って、樹脂層を有
するから、熱衝撃試験、熱サイクル試験または使用時の
温度変動等に伴って、表カバー及び圧電基板の間に線膨
張係数の差に起因する熱応力が発生した場合でも、圧電
基板と表カバーとの接触界面に亀裂、剥離等が生じにく
く、信頼性の高い圧電部品を提供できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板と、表カバーと、裏カバーと、
    これらを支持する支持体とを有する圧電部品であって、 前記圧電基板は、振動部を有し、前記振動部が表面及び
    裏面に互いに対向して配置された表電極及び裏電極を含
    んでおり、 前記支持体は、外面に外部接続を有し、前記外部接続端
    子が前記表電極及び裏電極から導かれたリード電極と導
    通しており、 前記表カバー及び裏カバーは、一面側に空洞部を有し、
    前記一面側が前記圧電基板の表面及び裏面に重ねられて
    接着され、前記空洞部が振動部の周りに振動空間を形成
    しており、 少なくとも、前記圧電基板と前記表カバーとの接触界面
    の現われる側端面に、前記圧電基板と前記表カバーとの
    間に跨って、樹脂層を有することを特徴とする圧電部
    品。
  2. 【請求項2】 前記表電極が前記圧電基板を表裏方向に
    通る導体によって裏面側に設けられたリード電極と導通
    し、前記裏電極が裏面側に設けられた他のリード電極と
    導通していることを特徴とする請求項1に記載の圧電部
    品。
  3. 【請求項3】 前記表カバー及び裏カバーのそれぞれ
    は、空洞層と封止層とを含み、前記空洞層が前記空洞部
    を有し、前記空洞部が前記表電極及び前記裏電極から外
    れた位置に開口部を有し、前記封止層が前記空洞層の上
    に密着し前記開口部を閉塞していることを特徴とする請
    求項1または2に記載の圧電部品。
JP32950591A 1991-11-18 1991-11-18 圧電部品 Withdrawn JPH05145365A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11312945A (ja) * 1998-04-27 1999-11-09 Tdk Corp 圧電部品
JP2006020001A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Kyocera Kinseki Corp 圧電振動子の製造方法

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