JPH05144636A - 超電導マグネツトの減磁方法 - Google Patents
超電導マグネツトの減磁方法Info
- Publication number
- JPH05144636A JPH05144636A JP32964191A JP32964191A JPH05144636A JP H05144636 A JPH05144636 A JP H05144636A JP 32964191 A JP32964191 A JP 32964191A JP 32964191 A JP32964191 A JP 32964191A JP H05144636 A JPH05144636 A JP H05144636A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- superconducting magnet
- demagnetizing
- magnet
- constant voltage
- voltage diode
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- Pending
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- Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 励磁状態にある超電導マグネット1を減磁す
る際に、超電導マグネット1に定電圧ダイオード4の逆
並列回路からなる減磁装置5を接続した後、永久電流ス
イッチ3をオフにする。 【効果】 定電圧ダイオードに発生する電圧を利用して
超電導マグネットの減磁を短時間で効率よく行うことが
できる。また超電導マグネットの極性を考慮することな
く減磁の際の接続を行うことができ、作業性がよく、事
故が発生するおそれもない。
る際に、超電導マグネット1に定電圧ダイオード4の逆
並列回路からなる減磁装置5を接続した後、永久電流ス
イッチ3をオフにする。 【効果】 定電圧ダイオードに発生する電圧を利用して
超電導マグネットの減磁を短時間で効率よく行うことが
できる。また超電導マグネットの極性を考慮することな
く減磁の際の接続を行うことができ、作業性がよく、事
故が発生するおそれもない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超電導マグネットの減
磁方法に関するものである。
磁方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超電導マグネットの励磁、減磁は
超電導マグネット用の電源装置により行われている。す
なわち超電導マグネットを励磁する際には、超電導マグ
ネットに電源装置を接続して電流を流し、その電流が所
定の値に達した時点で永久電流スイッチをオンにし(永
久電流スイッチのヒーター通電を止める)、超電導マグ
ネットに永久電流を流した状態で、電源装置を切り離
す。
超電導マグネット用の電源装置により行われている。す
なわち超電導マグネットを励磁する際には、超電導マグ
ネットに電源装置を接続して電流を流し、その電流が所
定の値に達した時点で永久電流スイッチをオンにし(永
久電流スイッチのヒーター通電を止める)、超電導マグ
ネットに永久電流を流した状態で、電源装置を切り離
す。
【0003】次に超電導マグネットを減磁する際には、
超電導マグネットに電源装置を接続し、その電源装置の
供給電流と超電導マグネットの永久電流とがバランスし
た時点で永久電流スイッチをオフ(永久電流スイッチの
ヒーターを通電加熱する)にした後、超電導マグネット
に流れる電流を減衰させていく。
超電導マグネットに電源装置を接続し、その電源装置の
供給電流と超電導マグネットの永久電流とがバランスし
た時点で永久電流スイッチをオフ(永久電流スイッチの
ヒーターを通電加熱する)にした後、超電導マグネット
に流れる電流を減衰させていく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで超電導マグネ
ット用の電源装置には、トランジスタを用いた回路と、
スイッチングレギュレーターを用いた回路がある。前者
は減磁の際にトランジスタバンクで熱消費が行われるた
め比較的速やかに減磁を行うことができるが、大型で高
価であるという難点がある。これに対し後者は、小型で
安価であるという利点があるが、減磁の際に整流用ダイ
オード、電線の電圧降下、トランスのインピーダンスで
しか熱消費できないので減磁に時間がかかるいう難点が
あった。
ット用の電源装置には、トランジスタを用いた回路と、
スイッチングレギュレーターを用いた回路がある。前者
は減磁の際にトランジスタバンクで熱消費が行われるた
め比較的速やかに減磁を行うことができるが、大型で高
価であるという難点がある。これに対し後者は、小型で
安価であるという利点があるが、減磁の際に整流用ダイ
オード、電線の電圧降下、トランスのインピーダンスで
しか熱消費できないので減磁に時間がかかるいう難点が
あった。
【0005】超電導マグネットの減磁時間は超電導マグ
ネットへの印加電圧によって定まるので、スイッチング
レギュレーターを用いた電源装置でも減磁の際にグリッ
ド抵抗を接続して超電導マグネットへの印加電圧を高め
る方法も考えられるが、この方法では電流が小さくなる
と電圧も低くなってしまうため減磁時間の短縮には限界
がある。このためスイッチングレギュレーターを用いた
電源装置では減磁の際にどのように電圧を発生させて安
全に効率よく減磁を行うかが問題であった。
ネットへの印加電圧によって定まるので、スイッチング
レギュレーターを用いた電源装置でも減磁の際にグリッ
ド抵抗を接続して超電導マグネットへの印加電圧を高め
る方法も考えられるが、この方法では電流が小さくなる
と電圧も低くなってしまうため減磁時間の短縮には限界
がある。このためスイッチングレギュレーターを用いた
電源装置では減磁の際にどのように電圧を発生させて安
全に効率よく減磁を行うかが問題であった。
【0006】また減磁の際に電源装置を接続する方法で
は、極性を間違えて接続すると電源装置を損傷させてし
まう危険性があった。
は、極性を間違えて接続すると電源装置を損傷させてし
まう危険性があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決した超電導マグネットの減磁方法を提供する
もので、その構成は、励磁状態にある超電導マグネット
を減磁する際に、超電導マグネットに定電圧ダイオード
を順方向に接続した後、永久電流スイッチをオフにする
ことを特徴とするものである。
課題を解決した超電導マグネットの減磁方法を提供する
もので、その構成は、励磁状態にある超電導マグネット
を減磁する際に、超電導マグネットに定電圧ダイオード
を順方向に接続した後、永久電流スイッチをオフにする
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】このようにすると超電導マグネットは、定電圧
ダイオードで発生する電圧によって定まる速度で減磁さ
れることになるから、適当数の定電圧ダイオードを直列
に接続することにより所要の減磁速度を得ることができ
る。また定電圧ダイオードの電流容量が足りない場合に
は定電圧ダイオードを同方向に並列接続することも考え
られる。
ダイオードで発生する電圧によって定まる速度で減磁さ
れることになるから、適当数の定電圧ダイオードを直列
に接続することにより所要の減磁速度を得ることができ
る。また定電圧ダイオードの電流容量が足りない場合に
は定電圧ダイオードを同方向に並列接続することも考え
られる。
【0009】また定電圧ダイオードの極性を間違えて接
続するのを防止するためには、定電圧ダイオードの逆並
列回路をつくり、これを超電導マグネットに接続するよ
うにすればよい。
続するのを防止するためには、定電圧ダイオードの逆並
列回路をつくり、これを超電導マグネットに接続するよ
うにすればよい。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す。超電導マ
グネット1が励磁状態にあるときはクライオスタット2
内の超電導マグネット1と永久電流スイッチ3で構成さ
れるループ回路に永久電流が流れている。
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す。超電導マ
グネット1が励磁状態にあるときはクライオスタット2
内の超電導マグネット1と永久電流スイッチ3で構成さ
れるループ回路に永久電流が流れている。
【0011】この超電導マグネット1を減磁する際に、
この実施例では、超電導マグネット1に適当数(1個で
も可)の定電圧ダイオード4の直列回路よりなる減磁装
置5を順方向に接続した後、永久電流スイッチ3のヒー
ター3aの電源3bを入れ、ヒーター3aを加熱して、
永久電流スイッチ3をオフにするのである。これにより
超電導マグネット1から減磁装置5に電流が流れ、定電
圧ダイオード4に発生する電圧と、これらを接続する電
線の抵抗による電圧降下により発生する電圧により、超
電導マグネット1に流れていた電流が減衰していく。
この実施例では、超電導マグネット1に適当数(1個で
も可)の定電圧ダイオード4の直列回路よりなる減磁装
置5を順方向に接続した後、永久電流スイッチ3のヒー
ター3aの電源3bを入れ、ヒーター3aを加熱して、
永久電流スイッチ3をオフにするのである。これにより
超電導マグネット1から減磁装置5に電流が流れ、定電
圧ダイオード4に発生する電圧と、これらを接続する電
線の抵抗による電圧降下により発生する電圧により、超
電導マグネット1に流れていた電流が減衰していく。
【0012】電線の電圧降下により発生する電圧は電流
の減少に伴い低くなっていくが、定電圧ダイオード4に
発生する電圧はほとんど変化しないため、この電圧によ
り超電導マグネット1は着実に減磁される。このときの
減磁速度は実質的に定電圧ダイオード4の個数により設
定することができる。
の減少に伴い低くなっていくが、定電圧ダイオード4に
発生する電圧はほとんど変化しないため、この電圧によ
り超電導マグネット1は着実に減磁される。このときの
減磁速度は実質的に定電圧ダイオード4の個数により設
定することができる。
【0013】図2は本発明の他の実施例を示す。この実
施例が図1の実施例と異なる点は、減磁装置5を定電圧
ダイオード4の逆並列回路で構成し、これを減磁の際に
超電導マグネット1に接続するようにしたことである。
このようにすると減磁装置5の極性がなくなるから、超
電導マグネット1の極性を考慮することなく減磁装置5
を接続することができ、減磁装置の損傷を防止できる。
施例が図1の実施例と異なる点は、減磁装置5を定電圧
ダイオード4の逆並列回路で構成し、これを減磁の際に
超電導マグネット1に接続するようにしたことである。
このようにすると減磁装置5の極性がなくなるから、超
電導マグネット1の極性を考慮することなく減磁装置5
を接続することができ、減磁装置の損傷を防止できる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、減
磁の際に定電圧ダイオードを接続することにより、それ
に発生する電圧を利用して超電導マグネットの減磁を短
時間で効率よく行うことができる。また定電圧ダイオー
ドの逆並列回路を用いれば、超電導マグネットの極性を
考慮することなく減磁の際の接続を行うことができるの
で、作業性がよく、事故が発生するおそれもなくなる。
磁の際に定電圧ダイオードを接続することにより、それ
に発生する電圧を利用して超電導マグネットの減磁を短
時間で効率よく行うことができる。また定電圧ダイオー
ドの逆並列回路を用いれば、超電導マグネットの極性を
考慮することなく減磁の際の接続を行うことができるの
で、作業性がよく、事故が発生するおそれもなくなる。
【図1】 本発明に係る超電導マグネットの減磁方法の
一実施例を示す回路図。
一実施例を示す回路図。
【図2】 本発明に係る超電導マグネットの減磁方法の
他の実施例を示す回路図。
他の実施例を示す回路図。
1:超電導マグネット 2:クラ
イオスタット 3:永久電流スイッチ 3a:ヒ
ーター 3b:ヒーター電源 4:定電
圧ダイオード 5:減磁装置
イオスタット 3:永久電流スイッチ 3a:ヒ
ーター 3b:ヒーター電源 4:定電
圧ダイオード 5:減磁装置
Claims (2)
- 【請求項1】励磁状態にある超電導マグネットを減磁す
る際に、超電導マグネットに定電圧ダイオードを順方向
に接続した後、永久電流スイッチをオフにすることを特
徴とする超電導マグネットの減磁方法。 - 【請求項2】励磁状態にある超電導マグネットを減磁す
る際に、超電導マグネットに定電圧ダイオードの逆並列
回路を接続した後、永久電流スイッチをオフにすること
を特徴とする超電導マグネットの減磁方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32964191A JPH05144636A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 超電導マグネツトの減磁方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32964191A JPH05144636A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 超電導マグネツトの減磁方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05144636A true JPH05144636A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=18223615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32964191A Pending JPH05144636A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 超電導マグネツトの減磁方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05144636A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07235412A (ja) * | 1994-02-24 | 1995-09-05 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導マグネット装置 |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP32964191A patent/JPH05144636A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07235412A (ja) * | 1994-02-24 | 1995-09-05 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導マグネット装置 |
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