JPH05143547A - オンラインシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数タスクを保有するオンラインシステムに
おいて、過去に旧システムで実行された処理を、同時並
行処理による処理の追い込しを起こさずに再現し、２つ
のシステムが同等の動作をすることを検証する。 【構成】 タスク選択部１−１０は、入力電文ファイル
１−９より抽出した電文を入力し、データベース内の同
一支店のデータに対して処理を行う電文は、同一タスク
で処理されるようにタスクを選択する。支店／タスク対
応テーブル１−１１は、支店情報とタスクとを対応付け
た情報を格納している。電文送信部１−１２は、電文を
本番システム１−２稼動時の処理の再現の為に、選択さ
れたタスクに送信する。処理結果検証部１−１３は、再
現された処理結果と本番システム１−２稼動時の処理結
果とを比較検証する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数のタスクを保有
し、複数の端末からの業務処理電文の同時並行処理を行
うオンラインシステムにおいて、オンラインシステムの
開発時、システム稼働後のシステム更新時、及びシステ
ムのバージョンアップ時において、テストオンラインシ
ステムによって、本番システム実行時の動作を再現し、
動作を確認することができるオンラインシステムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、オンラインシステムの開発時、シ
ステム稼働後のシステム更新時、及びシステムのバージ
ョンアップ時には、新システムにおいて、従来どおりの
処理が行われるかどうか確認の為、全ての動作を確認す
るための電文を、端末より手作業で打ち込むか、また
は、旧システムの稼働時に記録した入力電文を、電文の
処理開始時刻順に順次テストオンラインシステムに対し
て投入し、旧システムと新システムの処理結果を比較す
るプログラムを開発し、行うのが通常であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の方法
は、人手による電文の投入では、多大な工数を要すると
いう問題があり、又、プログラムによる電文投入の場合
では、たとえ投入データの源泉ファイルにおける記憶順
序と実処理順序が一致しており、かつ、その順序で電文
を投入したとしても、テストオンラインシステムが、複
数タスク構造を採っている場合には、処理の追い越しが
発生し、投入順序に処理が行われない可能性がある。特
に、テスト時の電文の投入間隔を、本番実行時よりも短
縮した場合には、この可能性は大きくなる。このような
場合、たとえ各々の電文に対する処理が正しく行われて
いても、本番実行時とテスト時では、全体としての処理
結果が食い違う場合がでてくる。従って、結果を検証す
る際、不突合の原因として、処理が不正に行われたため
に因るものだけでなく、この処理の追い越しも考慮しな
ければならないという問題があった。

【０００４】また、このプログラムによる電文投入の場
合の問題を解決する為に、被テストシステムを、シング
ルタスク構造にしてテストを行う方式や、電文の投入間
隔を十分あけるという方式を採った場合、その処理電文
が大量な場合、多大な時間を要するという問題がある。

【０００５】本発明の目的は、複数タスクを保有するオ
ンラインシステムにおいて、過去に旧システムで実行さ
れた処理を、同時並行処理による処理の追い込しを起こ
さずに再現し、２つのシステムが同等の動作をすること
を検証することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のオンラインシス
テムは、支店単位に情報が管理されたデータベースを保
有し、かつ、端末からの業務処理電文の、複数同時並行
処理の為に、複数のタスクを保有し、入力した電文と処
理結果を取引記録として保存するオンラインシステムが
稼働するコンピューターシステムに於いて、上記取引記
録から、電文の発生順に入力電文を抽出・再生する入力
電文抽出部と、上記入力電文抽出部において抽出した入
力電文を格納する入力電文ファイルと、上記入力電文抽
出部において抽出した電文を入力し、データベース内の
同一支店のデータに対して処理を行う電文は、同一のタ
スクで処理されるように、タスクを選択するタスク選択
部と、支店情報とタスクとを対応付けた情報を格納した
支店／タスク対応テーブルと、電文を、本番システム稼
働時の処理を再現する為に、選択されたテストオンライ
ンシステムのタスクに対して送信する電文送信部と、再
現されたテストオンラインシステムの処理結果と、本番
システム稼働時の処理結果とを比較検証し、被テストオ
ンラインシステムの動作確認を行う処理結果検証部とを
有する。

【０００７】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【０００８】図１は本発明の一実施例の構成を表す図で
ある。

【０００９】図１中端末１−１は、各支店に設置された
入力端末である。本番システム１−２は、入力端末１−
１より入力された電文により、旧データベース１−４に
対して処理を行い、旧取引記録ファイル１−３に取引記
録を出力する、複数タスクを保有するオンラインシステ
ムである。旧取引記録ファイル１−３は、本番システム
１−２が処理結果とともに、対応する入力電文の情報を
取引記録として出力するファイルである。旧データベー
ス１−４は、本番システム１−２が処理を行うデータベ
ースで、支店単位に情報が管理されている。テストオン
ラインシステム１−５は、本番システム１−２を更新、
又は、バージョンアップした後のオンラインシステム
で、新データベース１−７に対して処理を行い、新取引
記録ファイル１−６に取引記録を出力する。新取引記録
ファイル１−６は、テストオンラインシステム１−５が
取引記録を出力する、旧取引記録ファイル１−３と同一
形式のファイルである。新データベース１−７は、テス
トオンラインシステム１−５が処理を行う、旧データベ
ース１−４と同一形式のデータベースである。

【００１０】本実施例が適応されるテストベッド処理部
１−１５は、以下の構成要素を保有する。入力電文抽出
部１−８は、旧取引記録ファイル１−３より入力した取
引記録から入力電文情報を抽出し、入力電文ファイル１
−９へ出力する。入力電文ファイル１−９は、抽出した
入力電文を保存するファイルである。タスク選択部１−
１０は、入力電文ファイル１−９より入力した電文に対
し、支店／タスク対応テーブルの格納情報によって、電
文の処理を行うテストオンラインシステム１−５のタス
クを選択する。支店／タスク対応テーブル１−１１は、
テストオンラインシステム１−５のタスクと支店情報と
を対応付けた情報を格納したテーブルであり、１タスク
に対して、複数の支店を対応付けている。電文送信部１
−１２は、電文をテストオンラインシステム１−５のタ
スク選択部１−１０で選択したタスクに送信する。処理
結果検証部１−１３は、テストオンラインシステム１−
５の処理終了後に、本番システム１−２の処理結果と、
テストオンラインシステム１−５の処理結果を比較検証
する。検証結果１−１４は、処理結果検証部より出力さ
れたテストオンラインシステム１−５の動作の検証結果
である。

【００１１】次に、本実施例の動作について説明する。

【００１２】図１の、テストオンラインシステム１−５
が、本番システム１−２と同等の動作を行うことを確認
するために、以下の一連の処理を行う。

【００１３】本番システム１−２は、各支店に設置され
た端末１−１より投入された電文によって処理を実行
し、処理終了時に、取引記録ファイル１−３に対し、当
該電文によって行われた処理の内容、及び、入力電文を
取引記録として出力する。

【００１４】入力電文抽出部１−８は、旧取引記録ファ
イル１−３より取引記録レコードを入力し、取引記録レ
コード上に記録されている入力電文を抽出し、本番シス
テム１−２の稼働時に処理の行われた順に入力電文ファ
イル１−９に出力する。

【００１５】タスク選択部１−１０は、入力電文ファイ
ル１−９より、入力電文ファイルレコードを入力し、レ
コード中に存在する処理対象の支店情報（例えば、支店
番号）をキーにして、テストオンラインシステム１−５
の各タスクと処理対象の支店情報を対応づけた情報を格
納した、支店／タスク対応テーブル１−１１を検索し、
該当するタスクを決定し電文送信部１−１２に対して指
示する。

【００１６】電文送信部１−１２は、上記の指示に従っ
て、個々の電文を、テストオンラインシステム１−５の
該当するタスクに送信する。テストオンラインシステム
１−５は、本番システム稼働時の処理を再現し新データ
ベース１−７に対して処理を行い、取引記録を新取引記
録ファイル１−６へ出力する。

【００１７】入力電文ファイル１−９に格納した全ての
電文に対する、テストオンラインシステム１−５の処理
が完了すると、処理結果検証部１−１３は、旧取引記録
ファイル１−３と新取引記録ファイル１−６との同一電
文の処理に対する記録内容、及び、旧データベース１−
４と新データベース１−７との更新結果を比較すること
によって、テストオンラインシステム１−５が、本番シ
ステム１−２と同等の動作をおこなわれたか否かを確認
し、検証結果１−１４として、不突合となった取引の情
報を出力する。

【００１８】

【発明の効果】以上のように本発明によれば被テストシ
ステムにおいて、データベースの同一支店のデータに関
する電文処理は、同一タスクで行い、本番システムの稼
働時と同じ順序で処理を行うことになる。従って、同一
支店のデータに関する複数タスク構造に起因する処理の
追い越しが起こる事がなく、本番システム稼働時の処理
の再現が、容易かつ確実に行える。そのため、結果の検
証を行う際、不突合の原因として、被テストシステムの
処理の不正のみを考慮すれば良くなり、被テストシステ
ムの動作の確認を確実に行えるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を表す図である。

【符号の説明】

１−１ 端末 １−２ 本番システム １−３ 旧取引記録ファイル １−４ 旧データベース １−５ テストオンラインシステム １−６ 新取引記録ファイル １−７ 新データベース １−８ 入力電文抽出部 １−９ 入力電文ファイル １−１０ タスク選択部 １−１１ 支店／タスク対応テーブル １−１２ 電文送信部 １−１３ 処理結果検証部 １−１４ 検証結果 １−１５ テストベッド処理部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支店単位に情報が管理されたデータベー
   スを保有し、かつ、端末からの業務処理電文の、複数同
   時並行処理の為に、複数のタスクを保有し、入力した電
   文と処理結果を取引記録として保存するオンラインシス
   テムが稼働するコンピューターシステムに於いて、 上記取引記録から、電文の発生順に入力電文を抽出・再
   生する入力電文抽出部と、 上記入力電文抽出部において抽出した入力電文を格納す
   る入力電文ファイルと、 上記入力電文抽出部において抽出した電文を入力し、デ
   ータベース内の同一支店のデータに対して処理を行う電
   文は、同一のタスクで処理されるように、タスクを選択
   するタスク選択部と、 支店情報とタスクとを対応付けた情報を格納した支店／
   タスク対応テーブルと、 電文を、本番システム稼働時の処理を再現する為に、選
   択されたテストオンラインシステムのタスクに対して送
   信する電文送信部と、 再現されたテストオンラインシステムの処理結果と、本
   番システム稼働時の処理結果とを比較検証し、被テスト
   オンラインシステムの動作確認を行う処理結果検証部と
   をそなえることを特徴とするオンラインシステム。