JPH05143331A - 仮想記憶制御における命令中断情報制御方式 - Google Patents

仮想記憶制御における命令中断情報制御方式

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JPH05143331A
JPH05143331A JP3304754A JP30475491A JPH05143331A JP H05143331 A JPH05143331 A JP H05143331A JP 3304754 A JP3304754 A JP 3304754A JP 30475491 A JP30475491 A JP 30475491A JP H05143331 A JPH05143331 A JP H05143331A
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JP3304754A
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Inventor
Satoru Araki
悟 荒木
Nobuyoshi Sato
信義 佐藤
Shigeru Yoshida
茂 吉田
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Fujitsu Ltd
PFU Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
PFU Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、仮想記憶制御における命令中断情
報制御方式に関し、CPU及びOSにおける処理の最適
化によりアドレス変換例外処理性能を向上することを目
的とする。 【構成】 アドレス変換例外が発生した場合に、CPU
1のファームウェアであるアドレス変換例外処理部2
が、退避すべき情報を格納する詳細情報設定部4を参照
し、これが示す退避すべき情報のみを命令中断情報とし
て固定領域7に退避するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、仮想記憶制御における
命令中断情報制御方式に関し、特に、仮想アドレスから
実アドレスへの変換処理の際に変換例外を検出した場合
の仮想記憶制御における命令中断情報制御方式に関す
る。
【0002】仮想記憶制御方式においては、仮想アドレ
スをアクセスした時に実メモリが割当てられていない場
合、ページ・フォルト又はセグメント・フォルトとし
て、アドレス変換例外の割込みを発生させて、中央処理
装置(CPU)からオペレーティング・システム(O
S)への通知を行なう。
【0003】
【従来の技術】図13は従来のアドレス変換例外が発生
した場合の処理について示す。仮想アドレスに実メモリ
が割当てられていない場合、CPUは、命令の処理を中
断すると共に、図13に示す如く、その時点からの処理
を再開するために必要なCPU内部の情報(例えば、全
レジスタの状態等、以下、命令中断情報という)を主記
憶上の固定領域内の所定の領域に退避し、中断状態であ
ることを記録するためにプログラム状態語(PSW)内
の中断表示フラグ(IRフラグ)をセット(1に)す
る。この後、CPUは変換例外の割込みを発生させる。
【0004】この割込みが発生した場合、OSは、例外
を起こした仮想アドレスに実メモリを割当てる処理を行
なう。この処理において入出力が必要な場合に、OS
は、命令中断情報を更に主記憶上の所定のタスク制御領
域に退避し、例外を発生したタスクを待ち状態にして他
のタスクを実行状態にする。
【0005】実メモリの割当て処理が終了すると、OS
は、命令中断情報をタスク制御領域から固定領域に復元
し、例外を発生させたタスクを実行状態としてこれに制
御を渡す。これに応じて、CPUは、PSWのIRフラ
グにより中断状態であることを知り、固定領域の命令中
断情報から先に中断した処理の内部状態をCPUに復元
し、例外が発生した所から処理を再開する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術におい
ては、命令中断情報の退避先は、CPUアーキテクチャ
により一義的に定められた固定領域の所定領域(命令中
断情報格納領域)とされる。そして、この命令中断情報
格納領域のアドレスも固定アドレスとされ、その長さも
固定長とされる。従って、CPU又はOSが行なう命令
中断情報の退避又は復元は、常に、この固定長の大きさ
分について行なわれていた。
【0007】ところが、この一方で、処理の再開のため
に実際に必要な命令中断情報は、CPUのハードウェア
構成によって各々異なり、また、命令の種類や例外の発
生するタイミングによって異なる。従って、固定長の命
令中断情報格納領域の全てが実際に必要な情報を格納し
ているとは限らず、CPU等によって実際に必要な部分
(有効長)が異なる。
【0008】このため、CPUが、命令中断情報の退避
/復元において、本来必要のない無駄な処理を行なって
いる場合があるという問題があった。同様に、OSも、
命令中断情報の退避/復元において、無駄な処理を行な
っている場合があるという問題があった。
【0009】なお、特開昭61−117635号公報に開示され
ているように、実行中の命令の中断点及び/又は命令種
別によって命令中断情報を格納するか否かを切り分ける
技術が提案されている。しかし、この技術によっても、
CPUの内部状態を更に詳細に判断する手段が無いた
め、命令中断情報を格納(退避/復元)する場合には、
前述と同様の問題があった。
【0010】本発明は、中央処理装置及びオペレーティ
ング・システムにおける処理を最適化してアドレス変換
例外処理の処理性能を向上させた仮想記憶制御における
命令中断情報制御方式を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図であり、本発明によるデータ処理装置を示す。図1に
おいて、中央処理装置(CPU)1はアドレス変換例外
処理部2とCPU内部レジスタ群3とを有する。アドレ
ス変換例外処理部2は仮想記憶制御におけるアドレス変
換例外が発生した場合に所定の処理を行なう。CPU内
部レジスタ群3は中央処理装置1を構成する複数のレジ
スタ等からなるCPU内部資源を表している。CPU内
部レジスタ群3が格納する内容が、当該中央処理装置1
の状態に関する情報であり、アドレス変換例外による命
令中断後の再開のために必要とされる。
【0012】オペレーティング・システム(OS)5は
アドレス変換例外処理部2からのアドレス変換例外の割
込みを受けて所定の処理を行なう。主記憶6は固定領域
7とタスク制御領域8とを有する。固定領域7は所定の
領域に命令中断情報を格納する。タスク制御領域8はタ
スク11の各々に対応しこれらが使用する。詳細情報設
定部4は、中央処理装置1の状態に関する情報のうちア
ドレス変換例外発生の際に固定領域7に退避すべきもの
を示す情報を格納する。なお、詳細情報設定部4は、中
央処理装置1に設けられるとは限らない。
【0013】アドレス変換例外が発生した場合、アドレ
ス変換例外処理部2が、詳細情報設定部4を参照し、詳
細情報設定部4が退避すべき情報として示す中央処理装
置1の状態に関する情報を命令中断情報として固定領域
7の所定の領域に退避させ、アドレス変換例外の割込み
を発生させる。
【0014】
【作用】前述の手段によれば、アドレス変換例外発生の
際に固定領域7に退避させられるのは、中央処理装置1
の状態に関する情報のうち、詳細情報設定部4が退避す
べきものとして示す情報に限られる。即ち、CPU内部
レジスタ群3の内容のうち、アドレス変換例外により中
断した命令の再開に必要なレジスタ(当該命令の実行に
関係しているレジスタ)等の内容のみが、命令中断情報
として退避される。
【0015】従って、中央処理装置1(のアドレス変換
例外処理部2)が命令中断情報の退避において無駄な処
理を行なう(意味のない情報を退避する)ということが
ない。これは、中断命令の再開のために、中央処理装置
1の内部状態を復元する場合も同様である。これによ
り、命令中断情報の退避/復元の処理を最適化して、ア
ドレス変換例外の処理性能を向上できる。
【0016】
【実施例】図2は実施例構成図であり、データ処理装置
を示す。この実施例において、詳細情報設定部4は、資
源情報テーブル41、資源管理レジスタ42、内部レジ
スタ更新フラグレジスタ43、又は、マイクロ命令レジ
スタ44のいずれかの手段により実現される。これらの
手段は択一的に用いられる。これらの手段については図
3乃至図11に従って後述する。また、アドレス変換例
外処理部2は、中央処理装置(以下、CPU)1の持つ
ファームウェアとして実現され、バイト数設定部21を
有する。バイト数設定部21については図12に従って
後述する。
【0017】また、この実施例において、アドレス変換
例外処理部2によって固定領域7に退避される命令中断
情報は、バイト数、詳細情報及びCPU内部情報からな
る。バイト数は当該命令中断情報の量(有効長)を示
し、詳細情報は退避されたCPU内部情報は何であるの
かを示し、CPU内部情報はCPUの状態に関する情報
(CPU内部レジスタ群3の内容)であって実際に退避
されたものである。これらについても後述する。
【0018】更に、この実施例において、命令中断情報
は、実際には、固定領域7のうちの所定の領域、即ち、
図13に示す命令中断情報格納領域に退避(格納)され
る。但し、本実施例におけるこの領域は、固定長ではな
く、CPU内部情報の量に応じた大きさ(可変長)とさ
れる。これは、タスク制御領域8における命令中断情報
領域についても同様である。図2に示す固定領域7及び
タスク制御領域8は、図13に示すメモリ固定領域及び
タスク制御領域における命令中断情報格納領域に対応す
る領域のみを例示的に示している。
【0019】なお、本実施例においても、アドレス変換
例外の発生の際、図13に示す如く、(メモリ)固定領
域7の所定の領域には例外発生PSW及び例外発生論理
アドレスが退避される。また、必要に応じて、タスク制
御領域8の所定の領域にはタスクの状態、例外発生PS
W及び例外発生論理アドレスが退避される。
【0020】詳細情報設定部4は、命令処理の途中で変
換例外が発生した場合に命令の種類などを判断して最適
な中断情報を生成するための手段であり、具体的には、
アドレス変換例外検出時にその時点におけるCPU1の
状態を詳細に判断して必要な情報だけを選択して主記憶
6上に格納するための手段である。命令中断情報の最適
化により命令中断情報を最小限にすることが可能とな
り、命令中断情報の退避処理及び復元処理の性能を向上
させることができる。
【0021】詳細情報設定部4は、例えば資源情報テー
ブル41からなる。資源情報テーブル41は、各命令が
使用するCPU内部資源を命令毎に登録したテーブルで
あり、制御記憶9上に設けられる。制御記憶9は、オペ
レーティング・システム(以下、OS)5からはアクセ
スできず、CPU1のみが使用するメモリである。
【0022】資源情報テーブル41について図3により
説明する。資源情報テーブル41は、命令コードをキー
(インデクス)とし、各エントリには命令コード毎に当
該命令の使用する資源情報フラグを格納している。例え
ば、CPU内部レジスタ群3が番号#0乃至#nの内部
レジスタからなる時、各エントリはレジスタ#0乃至#
nに対応する0ビット乃至nビットとされ、各ビットが
対応内部レジスタの使用フラグとして用いられる。各命
令が使用する内部レジスタは予め定まっているので、当
該命令に対応するエントリの当該内部レジスタの使用フ
ラグが予め“1”とされる。
【0023】資源情報テーブル41を用いてアドレス変
換例外処理部2が行なう処理について図2乃至図4によ
り説明する。あるタスク11が実行権を持ちCPU1を
使用して各命令を実行している場合において、アドレス
変換例外が発生するとアドレス変換例外処理部2が起動
され、まず、命令処理の途中か否かを調べる(ステップ
41)。途中である場合、当該命令の命令コードをイン
デクスに資源情報テーブル41をフェッチし(ステップ
42)、命令中断情報の有無、即ち、対応エントリの内
容が全て“0”(all 0)か否かを調べる(ステップ4
3)。
【0024】命令中断情報が有る(all 0でない)場合、
対応エントリの内容(資源情報)に基づいて、命令中断
情報を主記憶6上の固定領域7(の命令中断情報格納領
域)へ退避させる(ステップ44)。即ち、対応エント
リにおいて使用フラグが“1”である内部レジスタの内
容のみが、CPU内部情報として退避させられる。これ
により、中断命令の再開に必要かつ最小限の資源のみ退
避されることになる。また、この時同時に、対応エント
リの内容が、命令中断情報の詳細情報としてCPU内部
情報の前の所定領域(これは固定長であってよい)に退
避される。これにより、中断命令の再開のために、詳細
情報設定部4の中断命令に対応する内容が退避されるこ
とになる。なお、バイト数も格納されるが、これについ
ては後述する。
【0025】次に、命令を中断状態とする(ステップ4
5)。即ち、退避すべきCPU内部情報が存在する場
合、プログラム状態語10のIRフラグを“1”とする
(セットする)。これにより、当該命令(タスク11)
が中断状態であることが示される。なお、前述の如く、
このIRフラグが“1”とされたプログラム状態語10
は例外発生PSWとして、例外発生論理アドレスと共
に、固定領域7に退避される。
【0026】ステップ45を終了した場合、命令処理の
途中でない場合、及び、命令中断情報がない(all 0であ
る)場合、アドレス変換例外の割込みを発生させ、OS
5に通知する(ステップ46)。命令処理の途中でない
場合、当該命令はその最初から実行すればよいので、命
令中断情報は不要である。命令中断情報がない場合、当
該命令は再開のための命令中断情報を必要としないもの
である。このように、退避(復元)しなければならない
CPU内部情報が存在しない場合はアドレス変換例外の
発生に拘わらず、プログラム状態語10のIRフラグの
セットを行なわず(“0”のままとし)、命令を中断状
態にしないように、アドレス変換例外処理部2が処理す
る。これにより、退避する情報を無くし(退避を省略
し)CPU1の負担を軽くすると共に、命令の再開はそ
の最初からとすることができる。
【0027】以上とは逆に、アドレス変換例外を発生さ
せて中断したタスク11に再び実行権を与える場合、固
定領域7に存在する命令中断情報に基づいて、中断時の
CPU1の内部状態が復元される。この処理はOS5か
らの通知を受けてアドレス変換例外処理部2により行な
われる。例えば、アドレス変換例外処理部2は、アドレ
ス変換例外の状態から命令を再開する際に、命令中断情
報の詳細情報及びCPU内部情報を固定領域7から取出
し、詳細情報に基づいてCPU内部情報を用いてCPU
内部レジスタ群3の状態を復元する。即ち、詳細情報に
おいて使用フラグが“1”とされている(内容が退避さ
せられた)内部レジスタにのみ、CPU内部情報のうち
対応する内容がセットされる。これにより、中断命令の
再開に必要なCPU1の内部状態のみを全て復元するこ
とができる。
【0028】これに先立って、アドレス変換例外処理部
2はプログラム状態語10のIRフラグを参照する。そ
して、IRフラグが“1”であれば以上の復元処理を行
ない、“0”であれば以上の復元処理を行なわない。即
ち、中断命令はその先頭から再実行される。これは、命
令処理の途中でない場合及び命令中断情報がない場合に
対応する。
【0029】詳細情報設定部4は資源管理レジスタ42
により構成することもできる。資源管理レジスタ42
は、各命令が使用する(更新する)CPU内部資源を当
該命令処理における所定のタイミングでセット/リセッ
ト(S/R)することにより明示する(登録する)ため
のものであり、CPU1の特定のレジスタで構成され
る。
【0030】資源管理レジスタ42について図5により
説明する。例えば、CPU内部レジスタ群3が番号#0
乃至#nの内部レジスタからなる時、資源管理レジスタ
42はnビットのレジスタとされ、各ビットが対応する
内部レジスタ#0乃至#nの使用フラグとして使用され
る。即ち、対応する内部レジスタが命令処理で使用され
る場合に“1”とされる。
【0031】資源管理レジスタ42の内容(資源情報)
のセットは命令処理を開始する時に行ない、リセットは
命令処理を終了する時に行なう。このセット/リセット
は、例えばCPU1のファームウェアにより図6(a) に
示す如くに行なわれる。即ち、ファームウェアはある命
令処理の開始に先立って資源管理レジスタ42の各ビッ
トのうち使用する内部レジスタに対応するものを“1”
とする(ステップ61)。そして、“1”とした内部レ
ジスタを用いて命令処理を行なった後(ステップ6
2)、資源管理レジスタ42をリセットして(ステップ
63)、当該命令処理を終了する。
【0032】資源管理レジスタ42を用いてアドレス変
換例外処理部2が行なう処理について図2、図5及び図
6(b) により説明する。アドレス変換例外処理部2が資
源管理レジスタ42をフェッチし(ステップ64)、資
源情報がセットされているか否かを調べる(ステップ6
5)。セットされている場合、資源情報に基づいて、使
用フラグが“1”である内部レジスタの内容のみをCP
U内部情報として退避する(ステップ66)。また、資
源管理レジスタ42の内容も詳細情報として退避する。
次に、プログラム状態語10のIRフラグをセットして
命令を中断状態とする(ステップ67)。
【0033】ステップ67を終了した場合及び資源情報
がセットされていない場合、アドレス変換例外の割込み
を発生させる(ステップ68)。資源情報がセットされ
ていない場合には、前述のステップ46において説明し
たと同様の理由で、IRフラグは“0”のままとし、命
令を中断状態とせずに割込みを発生させる。
【0034】資源管理レジスタ42の内容のセット/リ
セットは、図7に示す如くに行なってもよい。図7にお
いて、セットは命令処理におけるメモリ(主記憶6)ア
クセスのタイミングで行ない、リセットは命令処理を終
了する時に一括して行なう。例えば、ある命令処理にお
いて処理#1乃至処理#Nを行なうものとし、処理#1
及び処理#Nはメモリアクセスであるとする。この場
合、処理#1に先立って当該処理#1で主記憶6からリ
ードしたデータをセットするための内部レジスタに対応
する資源管理レジスタ42の使用フラグを“1”とした
上で、処理#1を行なう(ステップ71)。処理#Nを
行なうにあたっても同様とされる(ステップ72)。処
理#Nの終了後、資源管理レジスタ42をリセットして
(ステップ73)、当該命令処理を終了する。
【0035】この場合、図6(a) による場合よりも、更
に、CPU内部情報の量を少なくできる。この方式によ
り、1つの命令が多数の処理を伴う場合において、例え
ば、内部レジスタへのデータのセット(更新)に先立っ
て資源管理レジスタ42をセットすることにより、より
詳細にCPU1の内部状態を知ることができる。
【0036】詳細情報設定部4は内部レジスタ更新フラ
グレジスタ(以下、更新フラグレジスタ)43により構
成することもできる。更新フラグレジスタ43は、各命
令が更新したCPU内部資源を当該命令処理における所
定のタイミングでセット/リセット(S/R)すること
により明示する(登録する)ためのものであり、CPU
1の特定のレジスタで構成される。
【0037】更新フラグレジスタ43について図8によ
り説明する。例えば、CPU内部レジスタ群3が番号#
0乃至#nの内部レジスタからなる時、更新フラグレジ
スタ43はnビットのレジスタとされ、各ビットが対応
する内部レジスタの更新フラグとして使用される。即
ち、対応する内部レジスタが命令処理で更新された場合
にハードウェアにより“1”とされる。
【0038】更新フラグレジスタ43の内容(資源情
報)のセットは命令処理と並行して行ない、リセットは
命令処理を終了する時に行なう。このセット/リセット
は、CPU1のハードウェアとファームウェアにより図
9(a) に示す如くに行なわれる。即ち、ハードウェアは
ある命令処理と並行して更新フラグレジスタ43の各ビ
ットのうち更新した内部レジスタに対応するものを
“1”とする(ステップ91)。そして、ファームウェ
アは命令処理を行なった後更新フラグレジスタ43をリ
セットして(ステップ92)、当該命令処理を終了す
る。なお、このセットは、図7の場合と同様に、命令処
理が複数の処理を行なう場合、各処理毎に、当該処理に
より更新された内部レジスタの更新フラグについて行な
われる。
【0039】更新フラグレジスタ43を用いてアドレス
変換例外処理部2が行なう処理について図2、図8及び
図9(b) により説明する。アドレス変換例外処理部2が
更新フラグレジスタ43をフェッチし全ての更新フラグ
が“0”(all 0)かを調べる(ステップ93)。all 0
でない場合、資源#0(内部レジスタ#0)の更新フラ
グがセットされているかを調べる(ステップ94)。セ
ットされている場合、内部レジスタ#0の内容をCPU
内部情報として退避する(ステップ95)。また、詳細
情報として資源#0の内容を退避したことを追加する
(ステップ96)。セットされていない場合、ステップ
94及びステップ95を省略する。そして、資源#Nま
で、ステップ94乃至ステップ96をくり返す。次に、
プログラム状態語10のIRフラグをセットして命令を
中断状態とする(ステップ97)。
【0040】ステップ97を終了した場合及び更新フラ
グが all 0の場合、アドレス変換例外の割込みを発生さ
せる(ステップ98)。更新フラグが all 0の場合に
は、前述のステップ46において説明したと同様の理由
で、IRフラグは“0”のままとし、命令を中断状態と
せずに割込みを発生させる。
【0041】CPU1がマイクロプログラム制御方式を
採用する場合には、詳細情報設定部4はマイクロ命令レ
ジスタ44により構成することもできる。マイクロ命令
レジスタ44は、各マイクロ命令が使用する(更新す
る)CPU内部資源を当該マイクロ命令の実行のタイミ
ングでセット/リセット(S/R)することにより明示
する(登録する)ためのものであり、CPU1の特定の
レジスタ(又は資源管理レジスタ42)で構成される。
【0042】この場合、1つの命令は、命令フェッチ、
アドレス計算、主記憶リード、内部レジスタへのデータ
のセット等の複数のマイクロ命令からなる。そして、各
マイクロ命令の一部、例えば1フィールドが、当該マイ
クロ命令が使用中のCPU内部資源を示すために用いら
れる。即ち、マイクロ命令レジスタ44のセットのため
に用いられる。
【0043】マイクロ命令レジスタ44について図10
により説明する。例えば、CPU内部レジスタ群3が番
号#0乃至#nの内部レジスタからなる時、マイクロ命
令レジスタ44はnビットのレジスタとされ、各ビット
が対応する内部レジスタの使用フラグとして使用され
る。即ち、対応する内部レジスタがマイクロ命令で使用
される場合に“1”とされる。
【0044】マイクロ命令レジスタ44の内容(資源情
報)のセットはマイクロ命令を開始する時に行ない、リ
セットは次のマイクロ命令による資源情報のセットによ
り行なう。このセット/リセットは、図11(a) に示す
如くに行なわれる。即ち、ある命令処理において、各マ
イクロ命令の実行(各ステップ)毎に、マイクロ命令レ
ジスタ44の内容をセットする(ステップ111)と共
に、各マイクロ命令を実行し、当該命令処理を終了す
る。
【0045】マイクロ命令レジスタ44を用いてアドレ
ス変換例外処理部2が行なう処理について図2、図10
及び図11(b) により説明する。アドレス変換例外処理
部2がマイクロ命令レジスタ44をフェッチし(ステッ
プ112)、資源情報がセットされているか否かを調べ
る(ステップ113)。セットされている場合、資源情
報に基づいて、使用フラグが“1”である内部レジスタ
の内容のみをCPU内部情報として退避する(ステップ
114)。また、資源管理レジスタ42の内容も詳細情
報として退避する。次に、プログラム状態語10のIR
フラグをセットして命令を中断状態とする(ステップ1
15)。
【0046】ステップ115を終了した場合及び資源情
報がセットされていない場合、アドレス変換例外の割込
みを発生させる(ステップ116)。資源情報がセット
されていない場合には、前述のステップ46において説
明したと同様の理由で、IRフラグは“0”のままと
し、命令を中断状態とせずに割込みを発生させる。
【0047】以上のようにしてアドレス変換例外処理部
2から割込み通知を受けたOS5は、変換例外を起こし
た仮想アドレスに実メモリを割当てる。このために入出
力が必要となる場合、OS5は、変換例外を発生したタ
スク11を待ち状態にして他のタスクを実行状態にす
る。この時、固定領域7に格納された内容は、更に、主
記憶6上の各タスク11の制御するタスク制御領域8へ
退避される。
【0048】この退避におけるOS5の負担を軽減する
ために、バイト数設定部21が、固定領域7に格納され
る命令中断情報の先頭に、当該退避された命令中断情報
のバイト数を調べて格納する。この格納は、命令中断情
報の格納(例えばステップ44)と共に行なわれる。こ
れにより、退避された命令中断情報の情報量(有効長)
が、CPU1からOS5へ通知される。即ち、OS5
は、この退避の際、バイト数を参照して、通知されたバ
イト数分だけの命令中断情報を、変換例外を発生したタ
スク11の持つタスク制御領域8へ退避させる。
【0049】OS5は、実メモリの割当てが終了する
と、命令中断情報をタスク制御領域8から固定領域7へ
復元する。この復元において、OS5は、タスク制御領
域8に退避されたバイト数を参照して、これが示すバイ
ト数分だけの命令中断情報を固定領域7に復元する。従
って、この復元におけるOS5の負担も軽減される。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
仮想記憶制御における命令中断情報制御において、退避
すべきCPU内部情報を示す詳細情報設定部を設けるこ
とにより、必要最小限のCPU内部情報を命令中断情報
として退避/復元することができるので、命令中断情報
の退避/復元の処理におけるCPU及びOSの負担を軽
減でき、アドレス変換例外処理の処理性能を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】実施例構成図である。
【図3】資源情報テーブル説明図である。
【図4】処理フローである。
【図5】資源管理レジスタ説明図である。
【図6】処理フローである。
【図7】処理フローである。
【図8】内部レジスタ更新フラグレジスタ説明図であ
る。
【図9】処理フローである。
【図10】マイクロ命令レジスタ説明図である。
【図11】処理フローである。
【図12】バイト数設定説明図である。
【図13】従来技術説明図である。
【符号の説明】
1 中央処理装置(CPU) 2 アドレス変換例外処理部 3 CPU内部レジスタ群 4 詳細情報設定手段 5 オペレーティング・システム(OS) 6 主記憶 7 固定領域 8 タスク制御領域 9 制御記憶 10 プログラム状態語 11 タスク 21 バイト数設定部 41 資源情報テーブル 42 資源管理レジスタ 43 内部レジスタ更新フラグレジスタ 44 マイクロ命令レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 信義 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 吉田 茂 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想記憶制御におけるアドレス変換例外
    が発生した場合に所定の処理を行なうアドレス変換例外
    処理部(2)を有する中央処理装置(1)と、 前記アドレス変換例外処理部(2)からのアドレス変換
    例外の割込みを受けて所定の処理を行なうオペレーティ
    ング・システム(5)と、 命令中断情報を格納する固定領域(7)を有する主記憶
    (6)とを備えたデータ処理装置において、 前記中央処理装置(1)の状態に関する情報のうち退避
    すべきものを示す情報を格納する詳細情報設定部(4)
    を設け、 前記アドレス変換例外が発生した場合に、前記アドレス
    変換例外処理部(2)が、前記詳細情報設定部(4)を
    参照して、これが示す退避すべき前記中央処理装置
    (1)の状態に関する情報のみを前記命令中断情報とし
    て前記固定領域(7)の所定の領域に退避させ、前記ア
    ドレス変換例外の割込みを発生させることを特徴とする
    仮想記憶制御における命令中断情報制御方式。
  2. 【請求項2】 前記詳細情報設定部(4)の格納する情
    報が退避すべき前記中央処理装置(1)の状態に関する
    情報が存在しないことを示している場合に、前記アドレ
    ス変換例外処理部(2)が前記アドレス変換例外の発生
    に拘わらずプログラム状態語(10)の所定のフラグを
    セットしないようにすることを特徴とする請求項1に記
    載の仮想記憶制御における命令中断情報制御方式。
  3. 【請求項3】 前記アドレス変換例外処理部(2)が、
    前記命令中断情報の退避の際に、当該退避した命令中断
    情報の量を前記固定領域(7)に格納することを特徴と
    する請求項1に記載の仮想記憶制御における命令中断情
    報制御方式。
  4. 【請求項4】 前記アドレス変換例外処理部(2)が、
    前記アドレス変換例外の発生の際に前記詳細情報設定部
    (4)の内容を前記命令中断情報の詳細情報として前記
    固定領域(7)に格納し、前記アドレス変換例外の状態
    から命令を再開する際に前記詳細情報に基づいて前記命
    令中断情報を用いて前記中央処理装置(1)の状態を復
    元することを特徴とする請求項1に記載の仮想記憶制御
    における命令中断情報制御方式。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5597644A (en) * 1979-01-19 1980-07-25 Toshiba Corp Order reexecution system
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