JPH05142908A - 電子写真プロセス制御装置 - Google Patents

電子写真プロセス制御装置

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JPH05142908A
JPH05142908A JP3310878A JP31087891A JPH05142908A JP H05142908 A JPH05142908 A JP H05142908A JP 3310878 A JP3310878 A JP 3310878A JP 31087891 A JP31087891 A JP 31087891A JP H05142908 A JPH05142908 A JP H05142908A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像形成装置の電子写真プロセス制御装置を提
供する。 【構成】本装置は、感光体の表面電位や温湿度等の装置
の内部/外部状態を計測する手段(センサ等)1と、計
測手段より得られる装置の内部/外部状態を表すパラメ
ータ及び/又は帯電量及び/又は露光量及び/又は感光
体の膜厚等を入力とし予め実験等により得られた静電潜
像の電位状態を表すパラメータを教師値として装置の系
の基準とする特性(帯電特性、露光特性)を学習させて
おいたニューラル・ネットワークを用いた静電潜像の電
位状態を推定する手段3と、この静電潜像の電位状態を
推定する手段3からの出力及び上記計測手段から得られ
る実際の電位状態とを演算することにより感光体の特性
パラメータを出力する演算手段2とを有する感光体特性
パラメータ生成手段を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等、電子写真プロセス機構によって複写ある
いは印刷等を行なう画像形成装置において、電子写真プ
ロセスの各部の制御を行なう電子写真プロセス制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセス機構によって複写ある
いは印刷等を行なう画像形成装置において、従来の電子
写真プロセスにおける制御方式としては、感光体ドラム
上の表面電位やトナー付着量等を、表面電位計やフォト
センサ等により測定し、実験等により予め作成された表
(テーブル)から各測定値に対応するトナー供給量や現
像バイアスの操作量等を参照することで制御を行なう方
法や、装置内の各部の操作量を変化させながら、センサ
等で装置状態をフィードバックしPID制御等の方法を
用いて最適な操作量を見つけることにより制御を行なう
方法、さらには、ファジィ推論を行なう演算装置を実装
することにより、複雑多様に絡み合う数多くの状態パラ
メータから、総合的判断に基づいて各制御対象を操作す
る方法等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの従来
法も制御時の感光体の特性をある状態(もしくは幾つか
の代表的な状態のうちの1つ)に特化しており、実際に
は感光体の特性変化を把握せぬまま制御を行っている。
つまり、感光体が仮定されている特性を示す状態以外の
状態においては、必ずしも最適な制御が行なわれる保証
はない。尚、感光体の特性変化を引き起こす原因には以
下のようなものがある。 (1)感光体の膜厚変化. クリーニング等、感光体と他の部分との接触により起こ
る膜削れにより感光体の静電容量が変化し、見かけ上の
感度は上がる。 (2)帯電疲労. 帯電・除電の繰り返しにより、電気的な帯電・除電に対
する感光体の感度が低下する現象。すなわち、帯電しに
くくなることにより帯電電位の低下を引き起こし、除電
しにくくなることにより残留電位の上昇を引き起こす。 (3)露光疲労. 露光を繰り返すことにより、露光に対する感光体の感度
が低下する現象。露光量に対する静電潜像のダイナミッ
ク・レンジがせばまる。
【0004】上記の(1)は不可逆な特性変化(回復不
能)であるが、(2)、(3)については、暗中で放置する
ことなどによりある程度特性が回復する。つまり、疲労
の度合いは過去の帯電、除電、露光の履歴に大きく依存
しており、把握することは非常に困難である。さらに
は、温度・湿度等の環境要因も感光体の特性変化を引き
起こす。このように、時間要素(履歴)を含んだパラメ
ータが複雑多様に関係し合っているために、例えば物理
式等で感光体の帯電露光特性を記述するといったことは
現実的ではないし、例え物理式により記述できたとして
も、実際に制御に利用する場合には帯電・除電、露光の
履歴情報が必要となるので実際に行なうには無理があ
る。
【0005】ところで、感光体の帯電露光特性を得るに
は、実際に感光体上に基準となるパターンで静電潜像を
作り、表面電位を測定することを繰り返すのが有効であ
るが、実際には以下のような制約がある。感光体ドラム
上の静電潜像の表面電位を計測するには、基準となるパ
ターンを感光体ドラム上に露光し、その明部及び暗部
(必要なら幾つかの中間調部)について、表面電位の計
測を行なう。しかし、感光体ドラム上に潜像を生成して
しまうと必然的にそれが現像されてしまい(トナーが感
光体ドラムに付着してしまい)、紙への転写を行なわな
いとクリーニング部に非常に大きな負担がかかり、場合
によってはクリーニングしきれない。また、無駄にトナ
ーを消費することにもなる。実際は、基準パターンを紙
に転写する訳にはいかないので、クリーニング部の保護
のために感光体ドラム上の表面電位の計測回数は極力少
なくする必要がある。加えて、計測を行なう際は、帯電
−露光−現像−クリーニングのプロセスを経るので時間
がかかり、反復計測は装置自体の性能の低下(時間当た
りの複写/プリント速度の低下、ファースト・コピー/
プリント出力までの時間の増長、等)も引き起こす。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、電子写真プロセスにおいて、ニューラル・ネッ
トワークを使用した感光体特性変化パラメータ生成手段
を用いることによって前述した従来の問題点を解決し、
各部の最適な制御を行ない、より高品位な画像を出力す
る複写機、プリンタ、ファクシミリ等を実現することの
できる電子写真プロセス制御装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の電子写真プロセス制御装置においては、
静電潜像担持体たる感光体の表面電位や温湿度等の装置
の内部/外部状態を計測する手段(センサ等)と、上記
計測手段より得られる装置の内部/外部状態を表すパラ
メータ及び/または帯電量(帯電チャージャ、グリッド
の電位等)及び/または露光量及び/または感光体の膜
厚等を入力とし予め実験等により得られた静電潜像の電
位状態を表すパラメータを教師値として装置(帯電−露
光部分)の系の基準とする特性(帯電特性、露光特性)
を学習させておいたニューラル・ネットワークを用いた
静電潜像の電位状態を推定する手段と、この静電潜像の
電位状態を推定する手段からの出力及び上記計測手段か
ら得られる実際の電位状態とを演算することにより感光
体の特性パラメータを出力する演算手段とを有する感光
体特性パラメータ生成手段を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2の電子写真プロセス制御装置にお
いては、感光体の表面電位や温湿度等の装置の内部/外
部状態を計測する手段(センサ等)と、請求項1記載の
感光体特性パラメータ生成手段と、上記計測手段(セン
サ等)より得られる装置の内部/外部状態を表すパラメ
ータ及び/または帯電量(帯電チャージャ、グリッドの
電位等)及び/または露光量及び上記感光体特性パラメ
ータ生成手段から出力される感光体特性パラメータを入
力とし感光体特性パラメータによって予め実験等によっ
て作成された複数の制御用操作値テーブルを切り替える
ことにより装置各部の操作値を出力する操作値生成手段
とを有することを特徴とする。
【0009】請求項3の電子写真プロセス制御装置にお
いては、感光体の表面電位や温湿度等の装置の内部/外
部状態を計測する手段(センサ等)と、請求項1記載の
感光体特性パラメータ生成手段と、上記計測手段(セン
サ等)より得られる装置の内部/外部状態を表すパラメ
ータ及び/または帯電量(帯電チャージャ、グリッドの
電位等)及び/または露光量及び上記感光体特性パラメ
ータ生成手段から出力される感光体特性パラメータを入
力とし、ファジイ演算を行なうことによって装置各部の
最適な操作値を出力する手段とを有することを特徴とす
る。
【0010】請求項4の電子写真プロセス制御装置にお
いては、感光体の表面電位や温湿度等の装置の内部/外
部状態を計測する手段(センサ等)と、請求項1記載の
感光体特性パラメータ生成手段と、上記計測手段(セン
サ等)より得られる装置の内部/外部状態を表すパラメ
ータ及び/または帯電量(帯電チャージャ、グリッドの
電位等)及び/または露光量及び上記感光体特性パラメ
ータ生成手段から出力される感光体特性パラメータを入
力とし予め実験等によって最適な操作値を学習済みのニ
ューラル・ネットワークにより装置各部の最適な操作値
を出力する手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の電子写真プロセス制御装置によれば、
感光体特性パラメータ生成手段を備えたことにより、感
光体の帯電露光特性等をパラメータ化し制御に取り込む
ことができ、これにより、従来あった制御方式と比べ
て、より場合毎に即したきめの細かい且つ最適な表面電
位の制御が可能である。また、感光体の特性のばらつき
は制御の精度を低下させるが、本発明によれば、感光体
特性パラメータ生成手段により感光体の特性を表すパラ
メータを得ることにより、特性のばらつきを補正吸収し
てしまうことが可能であり、より精度の高い制御が可能
となる。また、感光体特性パラメータ生成手段はニュー
ラル・ネットワークを備えているため、ニューラル・ネ
ットワークの汎化能力により、より少ない実験で感光体
特性パラメータ生成の機能を実現することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図1は請求項1の一実施例を示す図
であって、本発明の電子写真プロセス制御装置に用いら
れる感光体特性パラメータ生成装置の基本構成を示す図
である。先ず、本装置の基本構成について説明する。図
1において、感光体特性パラメータ生成装置は、センサ
等の計測手段より取り込まれた値をコントロール部4の
要求によりニューラル・ネットワーク3及び感光体特性
パラメータ生成部2に送る入力管理部1、ニューラル・
ネットワーク3により生成された感光体基準電位パラメ
ータ及び入力管理部1から送られてくる電位パラメータ
より感光体特性パラメータ(帯電特性パラメータ及び露
光特性パラメータ)を生成する感光体特性パラメータ生
成部2、基準電位を生成するニューラル・ネットワーク
3、外部からの要求の処理や入力管理部1、ニューラル
・ネットワーク3、感光体特性パラメータ生成部2の制
御を行なうコントロール部4を備えた構成となってい
る。
【0013】上記ニューラル・ネットワーク3は、感光
体膜厚、帯電量(帯電チャージャ、グリッドの電位
等)、表面電位計測用のパターン作成の露光量、温度、
湿度等の装置の内部/外部状態、等のパラメータを入力
とし、基準となる特性を持った感光体ドラムで同じ帯電
量、露光量で作成された基準パターンの表面電位を計測
した場合に得られるであろう帯電部電位及び露光部電位
を帯電部基準電位パラメータ及び露光部基準電位パラメ
ータとして出力する。このニューラル・ネットワーク3
は、予め基準とする特性を持った感光体ドラム(例えば
新品の感光体ドラム)を使って実験等によって得られた
帯電部電位及び露光部電位を教師値とし、後述する方法
により学習を行なっておいたものとする。
【0014】次に、図1に示す構成の感光体特性パラメ
ータ生成装置の動作について説明する。図1において、
入力管理部1は、コントロール部4からの信号により、
センサ等の計測手段より取り込まれた値(帯電部電位、
露光部電位、帯電用チャージャのグリッドへの印加電
圧、露光用レーザダイオードまたは露光ランプ電圧、温
度、湿度、等)をニューラル・ネットワーク3及び感光
体特性パラメータ生成部2に入力可能なパラメータに変
換する。この変換は、例えばアナログ信号をデジタル信
号に変換(A/D変換)したり、入力でのダイナミック
・レンジを確保するための正規化を行なったり、センサ
からの入力値から特徴となるパラメータを抽出する事な
どを含んでいる。また、感光体ドラムの総回転数からの
感光体の膜厚パラメータ生成もこの部分で行なう。感光
体特性パラメータ生成部2は、ニューラル・ネットワー
ク3により生成された感光体基準電位パラメータ及び入
力管理部1から送られてくる電位パラメータより、感光
体特性パラメータ(帯電特性パラメータ及び露光特性パ
ラメータ)を生成し出力する。
【0015】ここで、図3に感光体特性パラメータ生成
部2の実施例を示す。図3において、感光体特性パラメ
ータ生成部2は、帯電特性パラメータ計算部5、露光特
性パラメータ計算部6よりなる。帯電特性パラメータ計
算部5は、ニューラル・ネットワーク3の出力した帯電
部基準電位パラメータ及び入力管理部1より送られてく
る帯電部電位パラメータより帯電特性パラメータを計算
する。この計算としては、例えば最も簡単なものとし
て、帯電部基準電位パラメータと帯電部電位パラメータ
との差を帯電特性パラメータとする方法が考えられる。
これは、基準とした感光体(ニューラル・ネットワーク
の学習の際の教師データを採取した感光体)と対象とし
ている感光体との電位レベルでの特性の差を出力してい
ることにほかならない。露光特性パラメータ計算部6も
同様にニューラル・ネットワーク3の出力した露光部基
準電位パラメータ及び入力管理部1より送られてくる露
光部電位パラメータより露光特性パラメータを計算す
る。尚、コントロール部4は、本発明の電子写真プロセ
ス制御装置が組み込まれている画像形成装置(複写機、
プリンタ、ファクシミリ、等)の中央演算装置とつなが
っており、電子写真プロセスを監視することにより適切
なタイミングで制御装置各部の入力、演算、出力が行な
われるように各部のコントロールを行なう。
【0016】次に、図2に感光体基準電位パラメータを
生成するニューラル・ネットワークの実施例を示す。 (1)複写機/プリンタ内での動作. 図1、図2において、ニューラル・ネットワーク3は、
コントロール部4からの要求により、入力管理部1より
送られてきた感光体膜厚、帯電量(帯電チャージャ、グ
リッドの印加電位等)、表面電位計測用のパターン作成
の露光量、温度、湿度等の装置の内部/外部状態、等の
パラメータを入力とし、基準となる特性を持った感光体
ドラムで同じ帯電量、露光量で作成された基準パターン
の表面電位を計測した場合に得られるであろう帯電部電
位及び露光部電位を帯電部基準電位パラメータ及び露光
部基準電位パラメータとして出力し、感光体特性パラメ
ータ生成部2へ送る。
【0017】(2)学習動作. ニューラル・ネットワーク3は、入力管理部1より送ら
れてくる環境要因(温度、湿度等)及び帯電量(帯電チ
ャージャ、グリッドの印加電位等)及び表面電位計測用
のパターン作成の露光量(露光用レーザダイオードまた
は露光ランプ電圧)及び感光体膜厚の各パラメータを入
力とし、入力を変化させながら基準とする特性を持った
感光体ドラム(例えば新品の感光体ドラム)上に静電潜
像パターンを作成し、入力管理部1から帯電部電位パラ
メータ及び露光部電位パラメータを教師値として受取り
学習を行なう。これにより基準とする特性を持った感光
体ドラムにおける、環境及び帯電量及び露光量及び感光
体膜厚と帯電部電位及び露光部電位との関係を学習する
ことができる。
【0018】次に、請求項2、請求項3、請求項4の実
施例について説明する。図4は請求項2及び請求項3及
び請求項4の一実施例を示す図であって、電子写真プロ
セス制御装置の基本構成を示す図である。先ず、本装置
の基本構成について説明する。本実施例の電子写真プロ
セス制御装置は、請求項1で述べた感光体特性パラメー
タ生成装置11と、感光体特性パラメータ生成装置11
により生成された帯電特性パラメータ及びセンサ等より
得られた各種パラメータを使って帯電器の操作値を生成
する帯電器制御部12と、感光体特性パラメータ生成装
置11により生成された露光特性パラメータ及びセンサ
等より得られた各種パラメータを使って露光器の操作値
を生成する露光器制御部13とを備えた構成となってい
る。尚、請求項2及び請求項3及び請求項4では、帯電
器制御部12及び露光器制御部13の部分の構成のみが
異なる。
【0019】次に、図4に示す電子写真プロセス制御装
置の動作について説明する。図4において、感光体特性
パラメータ生成装置11は、装置の内部バスを介して中
央演算装置と通信しながら請求項1の実施例で述べた動
作を行ない、感光体特性パラメータを出力する。帯電器
制御部12は、感光体特性パラメータ生成装置11によ
り生成された帯電特性パラメータ及びセンサ等より得ら
れた各種パラメータを使って帯電器の操作値を生成し、
帯電器駆動部へ送る。露光器制御部13は、感光体特性
パラメータ生成装置11により生成された露光特性パラ
メータ及びセンサ等より得られた各種パラメータを使っ
て露光器の操作値を生成し、露光器駆動部へ送る。
【0020】ここで、図5に請求項2による電子写真プ
ロセス制御装置の帯電器制御部12(または露光器制御
部13)の実施例を示す。帯電器制御部12(以下、露
光器制御部13と読み変えても同じ)は、異なる特性を
持った複数の感光体を使い、予め実験等によって従来の
表参照による制御方式と同様の方法で作成された複数の
操作値テーブルを持っている。この操作値テーブルは、
例えばセンサ、操作パネル、スキャナ、等より送られて
くるパラメータの個数と同一の次元を持ったマトリック
ス構造をしており、各要素には最適な操作値が書き込ま
れているものとする。そして、操作値出力時には、先ず
操作値テーブル選択部が感光体特性パラメータ(帯電特
性パラメータ(露光器制御部13の場合には露光特性パ
ラメータ))により現在の感光体特性と最も近い特性を
持った感光体によって作成された操作値テーブルを選び
出す。次に、選び出された操作値テーブルを使って各パ
ラメータについて表引き操作を行ない、操作値を決定す
る。そして、決定された操作値は各要素駆動部へと送ら
れる。
【0021】次に図6に請求項3による電子写真プロセ
ス制御装置の帯電器制御部12(または露光器制御部1
3)の実施例を示す。帯電器制御部12(以下、露光器
制御部13と読み変えても同じ)は、感光体の特性の変
化に伴う、複写器制御システムに包含される関係情報等
を予めルールとして内蔵してあるファジイ演算装置によ
り構成される。そして、操作値出力時には、感光体特性
パラメータ(帯電特性パラメータ(露光器制御部13の
場合には露光特性パラメータ))及びセンサ、操作パネ
ル、スキャナ等より送られてくる各パラメータをメンバ
ーシップ関数に置き換えてあいまい情報として取り扱
い、内蔵されているルールによってファジイ演算を行な
うことにより操作値を決定する。そして、決定された操
作値は各要素駆動部へと送られる。
【0022】次に図7に請求項4による電子写真プロセ
ス制御装置の帯電器制御部12(または露光器制御部1
3)の実施例を示す。帯電器制御部12(以下、露光器
制御部13と読み変えても同じ)は、異なる特性を持っ
た複数の感光体を使い、センサ、操作パネル、スキャナ
等より送られてくる各パラメータを変化させながら、予
め実験等によって得られた最適な操作値を教師値として
学習を行なったニューラル・ネットワークにより構成さ
れる。そして、操作値出力時には、感光体特性パラメー
タ(帯電特性パラメータ(露光器制御部13の場合には
露光特性パラメータ))及びセンサ、操作パネル、スキ
ャナ等より送られてくる各パラメータをニューラル・ネ
ットワークの入力とし、最適な操作値をニューラル・ネ
ットワークに推定させることにより操作値を決定する。
そして、決定された操作値は各要素駆動部へと送られ
る。
【0023】
【発明の効果】以上、実施例について説明したが、本発
明の電子写真プロセス制御装置は以下のような効果をも
つ。 (1)信頼性の高い装置状態の情報の取得. 感光体特性パラメータ生成手段を備えたことにより、感
光体の帯電露光特性等をパラメータ化し制御に取り込む
ことができ、これにより、従来あった制御方式と比べ
て、より場合毎に即したきめの細かい且つ最適な表面電
位の制御が可能である。例えば、従来の制御方式では非
常に劣化した(感度の低下した=制御対象としている感
光体ドラムから特性のずれた)感光体ドラムについて最
適な制御を行なうことは期待できなかったが、感光体の
特性変化を表すパラメータを得ることによってより精度
の高い制御を行なうことが期待できる。
【0024】(2)製造上の感光体の特性のばらつきによ
る制御精度の低下防止. 感光体の特性のばらつきは制御の精度を低下させるが、
本発明によれば、感光体特性パラメータ生成手段により
感光体の特性を表すパラメータを得ることにより、特性
のばらつきを補正吸収してしまうことが可能であり、よ
り精度の高い制御が期待できる。
【0025】(3)開発期間、コストの低減. 感光体特性パラメータ生成手段はニューラル・ネットワ
ークを有するため、ニューラル・ネットワークの汎化能
力により、より少ない実験で感光体特性パラメータ生成
の機能を実現することができる。つまり、環境要因(温
度、湿度等)及び帯電量(帯電チャージャ、グリッドの
印加電位等)及び表面電位計測用のパターン作成の露光
量(露光用レーザダイオードまたは露光ランプ電圧)の
各パラメータについての、より少ない組み合わせで機能
を実現できるということであり、これは、同一の機能を
表参照方式などで実現しようとした場合の、各パラメー
タについてのあらゆる組み合わせについて実験を行なわ
なければならない上(膨大な実験)に、装置内に膨大な
量のテーブルを保持しなければならないことと比べて、
開発期間及びコストの大幅低減になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の一実施例を示す図であって、電子写
真プロセス制御装置に用いられる感光体特性パラメータ
生成装置の基本構成を示す説明図である。
【図2】図1に示す感光体特性パラメータ生成装置の感
光体基準電位パラメータを生成するニューラル・ネット
ワークの実施例を示す説明図である。
【図3】図1に示す感光体特性パラメータ生成装置の感
光体特性パラメータ生成部2の実施例を示す説明図であ
る。
【図4】請求項2及び請求項3及び請求項4の一実施例
を示す図であって、電子写真プロセス制御装置の基本構
成を示す説明図である。
【図5】請求項2による電子写真プロセス制御装置の帯
電器制御部12(または露光器制御部13)の実施例を
示す説明図である。
【図6】請求項3による電子写真プロセス制御装置の帯
電器制御部12(または露光器制御部13)の実施例を
示す説明図である。
【図7】請求項4による電子写真プロセス制御装置の帯
電器制御部12(または露光器制御部13)の実施例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・入力管理部 2・・・感光体特性パラメータ生成部 3・・・ニューラル・ネットワーク 4・・・コントロール部 5・・・帯電特性パラメータ計算部 6・・・露光特性パラメータ計算部 11・・・感光体特性パラメータ生成装置 12・・・帯電器制御部 13・・・露光器制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06G 7/60

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子写真プロセス機構を持つ画像形成装置
    において電子写真プロセスの制御を行う装置であって、 静電潜像担持体たる感光体の表面電位や温湿度等の装置
    の内部/外部状態を計測する手段(センサ等)と、 上記計測手段より得られる装置の内部/外部状態を表す
    パラメータ及び/または帯電量(帯電チャージャ、グリ
    ッドの電位等)及び/または露光量及び/または感光体
    の膜厚、等を入力とし、予め実験等により得られた静電
    潜像の電位状態を表すパラメータを教師値として、装置
    (帯電−露光部分)の系の基準とする特性(帯電特性、
    露光特性)を学習させておいたニューラル・ネットワー
    クを用いた静電潜像の電位状態を推定する手段と、 この静電潜像の電位状態を推定する手段からの出力及び
    上記計測手段から得られる実際の電位状態とを演算する
    ことにより感光体の特性パラメータを出力する演算手段
    と、 を有する感光体特性パラメータ生成手段を備えたことを
    特徴とする電子写真プロセス制御装置。
  2. 【請求項2】感光体の表面電位や温湿度等の装置の内部
    /外部状態を計測する手段(センサ等)と、 請求項1記載の感光体特性パラメータ生成手段と、 上記計測手段(センサ等)より得られる装置の内部/外
    部状態を表すパラメータ及び/または帯電量(帯電チャ
    ージャ、グリッドの電位等)及び/または露光量及び上
    記感光体特性パラメータ生成手段から出力される感光体
    特性パラメータを入力とし、感光体特性パラメータによ
    って予め実験等によって作成された複数の制御用操作値
    テーブルを切り替えることにより装置各部の操作値を出
    力する操作値生成手段と、 を有することを特徴とする電子写真プロセス制御装置。
  3. 【請求項3】感光体の表面電位や温湿度等の装置の内部
    /外部状態を計測する手段(センサ等)と、 請求項1記載の感光体特性パラメータ生成手段と、 上記計測手段(センサ等)より得られる装置の内部/外
    部状態を表すパラメータ及び/または帯電量(帯電チャ
    ージャ、グリッドの電位等)及び/または露光量及び上
    記感光体特性パラメータ生成手段から出力される感光体
    特性パラメータを入力とし、ファジイ演算を行なうこと
    によって装置各部の最適な操作値を出力する手段と、を
    有することを特徴とする電子写真プロセス制御装置。
  4. 【請求項4】感光体の表面電位や温湿度等の装置の内部
    /外部状態を計測する手段(センサ等)と、 請求項1記載の感光体特性パラメータ生成手段と、 上記計測手段(センサ等)より得られる装置の内部/外
    部状態を表すパラメータ及び/または帯電量(帯電チャ
    ージャ、グリッドの電位等)及び/または露光量及び上
    記感光体特性パラメータ生成手段から出力される感光体
    特性パラメータを入力とし、予め実験等によって最適な
    操作値を学習済みのニューラル・ネットワークにより装
    置各部の最適な操作値を出力する手段と、を有すること
    を特徴とする電子写真プロセス制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5778279A (en) * 1995-12-25 1998-07-07 Minolta Co., Ltd. Image forming apparatus estimating a consumable life of a component using fuzzy logic
JP2018164139A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 株式会社半導体エネルギー研究所 撮像装置および電子機器

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