JPH05141956A - 寸法測定装置及び方法 - Google Patents

寸法測定装置及び方法

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JPH05141956A
JPH05141956A JP35634491A JP35634491A JPH05141956A JP H05141956 A JPH05141956 A JP H05141956A JP 35634491 A JP35634491 A JP 35634491A JP 35634491 A JP35634491 A JP 35634491A JP H05141956 A JPH05141956 A JP H05141956A
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dimension
measuring
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溝間隔等の寸法を精度良く、短時間で測定す
ることができる寸法測定装置及び方法を得ること。 【構成】 寸法測定物7を第1の保持手段21に保持し
た後、第1の保持手段21または寸法測定物7の測定部
位に係合する測定基準部を有した複数種類の測定子2
8,29,30を保持する第2の保持手段31の何れか
一方を寸法の測定方向に移動し、寸法測定物7の測定開
始位置の測定部位に、この測定部位の形状に応じた測定
子を前記複数種類の測定子28,29,30から選択し
て係合させ、その後、第1,第2の保持手段21,31
の何れか一方を寸法測定物7の測定終了位置方向に移動
し、前記測定終了位置の測定部位に、この測定部位の形
状に応じた測定子を前記複数種類の測定子28,29,
30から選択して係合させ、第1,第2の保持手段2
1,31の何れか一方の前記測定開始位置から前記測定
終了位置までの移動量を基に測定部位間の寸法を求める
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、板金やシャフトなど
の寸法測定物に形成された溝の幅、溝間隔、穴と溝の間
隔、穴と穴の間隔などを測定する寸法測定装置及び方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シャフトなどの寸法測定物に形成
された溝の幅、溝間隔、穴と溝の間隔、穴と穴の間隔な
どを測定する測定装置としては、ハイトゲージやノギス
などが代表的に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の測定装置においては、測定する部位に応じてノギス
を使うか、ハイトゲージを使うかを選択し、かつその選
択した測定装置を手に持って測定するため、測定時間が
長くなり、しかも測定結果に個人差が現れ、精度が劣る
などの問題がある。
【0004】すなわち、図14に示すように、4個の溝
1,2,3,4および穴5,6が形成されたシャフト7
において、符号A,Bで示す間隔を測定する場合にはノ
ギスを用い、符号C,Dで示すような間隔を測定する場
合にはハイトゲージを用いる。
【0005】また符号Eで示すように、溝2の右側面と
穴5の中心との間隔を測定する場合には、図15に示す
ように穴5にその穴径に合ったピンゲージ8を挿入し、
このピンゲージ8の上面と溝2の左側面(図15におい
ては溝2の下面)にハイトゲージ9の先端を当接させる
ことによって測定し、穴5と穴6との間隔を測定する場
合には、これらの穴5,6の両方にピンゲージ8,10
を挿入し、このピンゲージ8,10の上面にハイトゲー
ジ9の先端を当接させることによって測定する。この場
合、測定結果にはピンゲージ8,10の径が含まれてい
るので、前者の場合はピンゲージ8の径の1/2を差し
引き、後者の場合はピンゲージ8,10の径のそれぞれ
1/2を差し引く計算処理が必要になる。
【0006】このように、測定する部位に応じてノギス
を使うか、ハイトゲージを使うかを選択し、かつその選
択した測定装置を手に持って測定するため、測定時間が
長くなり、しかも測定結果に個人差が現れ、精度が劣る
という問題がある。また、穴間隔を測定する場合、穴径
に合ったピンゲージを選択し、かつそのピンゲージを穴
に挿入したり、取り出したりする作業が必要になるの
で、面倒で時間がかかるという問題がある。
【0007】この発明の目的は、溝間隔等の寸法を精度
良く、短時間で測定することができる寸法測定装置及び
方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、寸法測定物を保持する第1の保持手段
と、この第1の保持手段に保持された前記寸法測定物の
測定部位に係合する測定基準部を有する複数種類の測定
子と、これらの測定子を保持する第2の保持手段と、前
記第1,第2の保持手段の何れか一方を寸法の測定方向
に移動自在の第1の移動手段と、前記第1,第2の保持
手段の何れか一方を前記寸法の測定方向と交差する方向
に移動自在の第2の移動手段と、前記第1,第2の保持
手段の何れか一方を前記寸法測定物と前記測定子とが接
離する方向に移動自在の第3の移動手段と、前記寸法測
定物の測定開始位置の測定部位に前記複数種類の測定子
の何れかが係合した位置から測定終了位置の測定部位に
前記複数種類の測定子の何れかが係合した位置までの前
記第1,第2の保持手段の何れか一方の移動量を基に測
定部位間の寸法を求める測定手段とを設けるようにし
た。
【0009】
【作用】寸法測定物を第1の保持手段に保持した後、第
1,第2の保持手段の何れか一方を寸法の測定方向に移
動し、寸法測定物の測定開始位置の測定部位に、この測
定部位の形状に応じた測定子を前記複数種類の測定子か
ら選択して係合させる。その後、第1,第2の保持手段
の何れか一方を寸法測定物の測定終了位置方向に移動
し、測定終了位置の測定部位に、この測定部位の形状に
応じた測定子を前記複数種類の測定子から選択して係合
させ、第1,第2の保持手段の何れか一方の測定開始位
置から前記測定終了位置までの移動量を基に測定部位間
の寸法を求める。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づきこの発明の一実施例を説
明する。
【0011】<構成>図1はこの発明の一実施例を示す
斜視図で、台座20の上に寸法測定物例えば複写機や原
稿自動搬送装置のローラが取り付けられるシャフト7を
保持する第1の保持手段例えば保持台21が複数設けら
れている。この保持台21は図2のような形状をしてお
り、幅方向の中央には長手方向に図3のようなV字状の
保持溝23が形成されている。この保持溝23は例えば
120度の角度に形成され、直径が例えばφ3,φ5,
φ10のように異なるシャフト7であっても安定して支
持できるようになっている。
【0012】そして、図2のように保持台21の一端に
はストッパ40が取り付けられ、保持溝23に載せたシ
ャフト7の一端をストッパ40に突き当てると共に、ク
ランプ22を反時計回りに回動することによって、シャ
フト7をクランプ22の腕24によって保持溝23に固
定するようになっている。
【0013】ストッパ40には図4及び図5のようにシ
ャフト7の端面の切断突起7A(シャフト7の切断時に
残ってしまう不要な小さい突起)を逃げる凹部41と、
後述する測定子28,29,30を逃げる段部42と、
取り付け用の穴43とを備え、ネジ44により保持台2
1に取り付けられている。
【0014】なお、シャフト7が短い場合にはクランプ
22でシャフト7を保持台21に固定することができな
いので、図6のような押し棒50が用意されており、図
7のように押し棒50でシャフト7の一端を押してシャ
フト7をストッパ40に突き当て、押し棒50をクラン
プ22で固定することにより、シャフト7を位置決めで
きるようになっている。この押し棒50の一端にはシャ
フト7との間に測定子28,29,30が介在できるよ
うに形成された段部51と、シャフト7の端面の切断突
起7Aを逃げるストッパ40の凹部41と同様の凹部5
2とが設けられている。
【0015】台座20には図1のようにスライド用ガイ
ド部材26に沿ってX軸方向に移動し、スライド用ガイ
ド部材27に沿ってY軸方向に移動する移動手段例えば
X−Yテーブル25が取り付けられている。
【0016】そして、X−Yテーブル25にはヘッド部
Hが取り付けられている。このヘッド部Hには支持部材
38を介して移動手段例えばガイド部材32が取り付け
られ、このガイド部材32に沿って上下(Z軸方向)に
移動可能に第2の保持手段例えば測定子保持台31が設
けられている。この測定子保持台31は支持部材38と
の間に張られたスプリング33によって上方向に付勢さ
れており、押し下げ操作により下降し、押し下げ操作を
解除すると、自動的に初期位置に復帰するように構成さ
れている。
【0017】この測定子保持台31には、シャフト7に
形成された溝等の測定部位の左側面に当接させる測定基
準部28Aを有する第1の測定子28と、右側面に当接
させる測定基準部29Aを有する第2の測定子29と、
シャフト7に形成された穴に挿入される先端が角錐や円
錐形状の測定基準部30Aを有する第3の測定子30と
が、その先端(測定基準部28A,29A,30A)の
X軸方向の位置が一直線に並ぶように保持されている。
【0018】そして、測定子保持台31には測定子保持
台31のX軸方向の移動量を求める測定手段39の測定
開始スイッチ34が設けられている。
【0019】測定手段39は、測定開始スイッチ34
と、ガイド部材26と平行に配置され、X−Yテーブル
25のX軸方向の移動量を検出する検出手段37と、こ
の検出手段37が検出した移動量からシャフト7の測定
開始位置から測定終了位置までの距離を求め、両者間の
寸法の測定値を表示する表示部36aを有した測定器3
6とを備えている。
【0020】検出手段37はX−Yテーブル25に摺動
抵抗器を取り付け、X−Yテーブル25のX軸方向の移
動に伴う抵抗値の変化量により移動量を測定しても良
い。
【0021】また、X−Yテーブル25に複数のスリッ
トを有するロータリーエンコーダを取り付け、X−Yテ
ーブル25の移動により回転するエンコーダのスリット
を検出することにより移動量を検出し、その検出量を長
さに変換しても良い。
【0022】更に、リニアスケールを使用しても良い。
このリニアスケールは、メインスケールと、インデック
ススケールと、これらのスケールを挟んで設けられた光
源及び受光素子とを備えている。メインスケールとイン
デックススケールは光を透過させる部分(スリット)
と、その部分と同じ幅で光を透過させない部分が同じピ
ッチで繰り返し設けられ、一定の間隔を保って相対運動
できるようになっており、メインスケールとインデック
ススケールとが相対的に移動すると、スリットを通過す
る光が明暗を繰り返し、この変化を電気信号に変換し
て、移動方向と移動量を検出する。
【0023】ところで、ヘッド部Hは図8及び図9のよ
うな構造になっていても良い。即ち、テーブル25に結
合部材60を介してガイド部材32を取り付け、このカ
イド部材32にアーム61を取り付け、このアーム61
に取り付けられたロッド62とガイド部材32とにより
測定子保持台31を上下(Z軸方向)に移動可能に支持
すると共に、この測定子保持台31をスプリング33に
よって上方向に付勢し、押し下げ操作により下降し、押
し下げ操作を解除すると、自動的に初期位置に復帰する
ように構成されている。そして、カバー35の上面には
測定開始スイッチ34が設けられ、側面には測定子保持
台31を昇降させるハンドル63L,63Rが設けられ
ている。なお、測定子28,29,30はX軸方向の取
り付け位置の調整ができるようになっている。
【0024】<測定作業>このように構成された寸法測
定装置を用いて図10に示すように、溝1,2,3,4
および穴5,6が形成されたシャフト7の溝間隔等を測
定する方法について説明する。
【0025】まず、測定のシャフト7を保持台21の保
持溝23に載せ、一端をストッパ40に突き当て、他端
側をクランプ22によって堅固に保持する。なお、シャ
フト7が短い場合には図7のように押し棒50を使用す
る。この状態でそれぞれ次のように測定する。
【0026】(1)図10の符号Aで示す寸法を測定す
る場合 X−Yテーブル25をX軸方向およびY軸方向に移動
し、測定子保持台31を測定開始位置となる溝1の上方
に位置させる。次に、測定子保持台31を下方向に押圧
して下方向に移動させ、測定子29の先端を溝1の左側
面に当接させる。この当接状態で測定開始スイッチ34
をオンする。すると、測定器36の測定値はゼロクリア
され、測定開始状態となる。次に、測定子保持台31を
初期位置に復帰させた位置で測定子29の先端が溝2の
左側面に当接するようにX−Yテーブル25を移動し、
測定子保持台31を溝2の上方に位置させる。次に、測
定子保持台31を下方向に押圧して下方向に移動させ、
測定子29の先端を溝2の左側面に当接させる。この
間、測定器36は、X−Yテーブル25のX軸方向の移
動量を連続的に計測しているので、測定子29を溝2の
左側面に当接させた時の表示部36aの表示を見れば、
符号Aで示す寸法が表示されている。
【0027】(2)図10の符号Bで示す寸法を測定す
る場合 X−Yテーブル25をX軸方向およびY軸方向に移動
し、測定子保持台31を測定開始位置となる溝3の上方
に位置させる。次に、測定子保持台31を下方向に押圧
して下方向に移動させ、測定子28の先端を溝3の右側
面に当接させる。この当接状態で測定開始スイッチ34
をオンする。すると、測定器36の測定値はゼロクリア
され、測定開始状態となる。次に、測定子保持台31を
初期位置に復帰させた位置で測定子28の先端が溝4の
右側面に当接するようにX−Yテーブル25を移動し、
測定子保持台31を溝4の上方に位置させる。次に、測
定子保持台31を下方向に押圧して下方向に移動させ、
測定子28の先端を溝4の右側面に当接させる。この
間、測定器36は、X−Yテーブル25のX軸方向の移
動量を連続的に計測しているので、測定子28を溝4の
右側面に当接させた時の表示部36aの表示を見れば、
符号Bで示す寸法が表示されている。
【0028】(3)図10の符号Cで示す寸法を測定す
る場合 X−Yテーブル25をX軸方向およびY軸方向に移動
し、測定子保持台31を測定開始位置となる溝1の上方
に位置させる。次に、測定子保持台31を下方向に押圧
して下方向に移動させ、測定子28の先端を溝1の右側
面に当接させる。この当接状態で測定開始スイッチ34
をオンする。すると、測定器36の測定値はゼロクリア
され、測定開始状態となる。次に、測定子保持台31を
初期位置に復帰させた位置で測定子29の先端が溝2の
左側面に当接するようにX−Yテーブル25を移動し、
測定子保持台31を溝2の上方に位置させる。次に、測
定子保持台31を下方向に押圧して下方向に移動させ、
測定子29の先端を溝2の左側面に当接させる。この
間、測定器36は、X−Yテーブル25のX軸方向の移
動量を連続的に計測しているので、測定子29を溝2の
左側面に当接させた時の表示部36aの表示を見れば、
符号Cで示す寸法が表示されている。
【0029】(4)図10の符号Dで示す寸法を測定す
る場合 X−Yテーブル25をX軸方向およびY軸方向に移動
し、測定子保持台31を測定開始位置となる溝3の上方
に位置させる。次に、測定子保持台31を下方向に押圧
して下方向に移動させ、測定子29の先端を溝3の左側
面に当接させる。この当接状態で測定開始スイッチ34
をオンする。すると、測定器36の測定値はゼロクリア
され、測定開始状態となる。次に、測定子保持台31を
初期位置に復帰させた位置で測定子28の先端が溝4の
右側面に当接するようにX−Yテーブル25を移動し、
測定子保持台31を溝4の上方に位置させる。次に、測
定子保持台31を下方向に押圧して下方向に移動させ、
測定子28の先端を溝4の右側面に当接させる。この
間、測定器36は、X−Yテーブル25のX軸方向の移
動量を連続的に計測しているので、測定子28を溝4の
右側面に当接させた時の表示部36aの表示を見れば、
符号Dで示す寸法が表示されている。
【0030】(5)図10の符号Eで示す寸法を測定す
る場合 X−Yテーブル25をX軸方向およびY軸方向に移動
し、測定子保持台31を測定開始位置となる穴5の上方
に位置させる。次に、測定子保持台31を下方向に押圧
して下方向に移動させ、測定子30の先端を穴5に挿入
する。この時、測定子30の径は穴5の径よりも大きく
選定されているため、穴径と同じ径になる深さ位置まで
先端部分が挿入される。そして、穴5の中心と測定子3
0の中心が一致するように挿入される。この挿入状態で
測定開始スイッチ34をオンする。すると、測定器36
の測定値はゼロクリアされ、測定開始状態となる。次
に、測定子保持台31を初期位置に復帰させた位置で測
定子30の先端が穴6の上方に位置するようにX−Yテ
ーブル25を移動し、測定子保持台31を穴6の上方に
位置させる。次に、測定子保持台31を下方向に押圧し
て下方向に移動させ、測定子30の先端を穴6に挿入す
る。この間、測定器36は、X−Yテーブル25のX軸
方向の移動量を連続的に計測しているので、測定子30
を穴6に挿入した時の表示部36aの表示を見れば、符
号Eで示す寸法が表示されている。
【0031】(6)図10の符号F〜Iで示す寸法を測
定する場合 符号F〜Iで示す寸法は、測定子28,29,30の使
い方を組み合わせることによって測定することができ
る。
【0032】例えば、符号Fの寸法を測定する場合、X
−Yテーブル25をX軸方向およびY軸方向に移動し、
測定子保持台31を測定開始位置となる溝1の上方に位
置させる。次に、測定子保持台31を下方向に押圧して
下方向に移動させ、測定子2の先端を溝1の右側面に当
接させる。この当接状態で測定開始スイッチ34をオン
する。すると、測定器36の測定値はゼロクリアされ、
測定開始状態となる。次に、測定子保持台31を初期位
置に復帰させた位置で測定子30の先端が穴5の上方に
位置するようにX−Yテーブル25を移動し、測定子保
持台31を穴5の上方に位置させる。次に、測定子保持
台31を下方向に押圧して下方向に移動させ、測定子3
0の先端を穴6に挿入する。この間、測定器36は、X
−Yテーブル25のX軸方向の移動量を連続的に計測し
ているので、測定子30を穴6に挿入した時の表示部3
6aの表示を見れば、符号Fで示す寸法が表示されてい
る。符号G〜Iについても測定子28.29.30を使
い分けることにより同様に測定できる。
【0033】このように、シャフト7に形成された測定
部位に係合する複数種類の測定子28,29,30のそ
れぞれの測定基準部28A,29A,30AをX軸方向
の位置を一致させて測定子保持台31に取り付け、この
測定子保持台31を測定開始位置及び測定終了位置の測
定部位近くまで移動し、測定子保持台31をY軸方向に
移動させて測定部位の形状に合った測定子を選び、それ
を測定部位に係合または挿入するだけ測定手段により測
定部位間の寸法を測定できるため、測定開始位置専用の
測定子及び測定終了位置専用の測定子が不要で、極めて
簡単に溝間隔等の寸法を測定することができる。
【0034】また、測定子が3種類用意されているの
で、さまざまな寸法を他の測定装置を用いることなく短
時間で測定することができる。さらに、シャフト7を保
持台21に保持した状態でX−Yテーブル25をガイド
部材26に沿って移動し、測定子保持台31のX軸方向
の移動量を計測するので、精度が極めて高く、個人差も
現れない。
【0035】<変形例>この発明は前記実施例に限定さ
れるものではなく、例えば次のような変形が可能であ
る。
【0036】(1)測定子保持台31への測定子28,
29,30の取り付け順序は限定されず、例えば図11
のように測定子29,28,30の順であっても良い。
【0037】(2)測定子28,29,30は、その先
端(測定基準部28A,29A,30A)のX軸方向の
位置が一直線に並ぶように配置されているため、図1の
ような順序で測定子28,29,30が配置されている
場合には、測定子29,30はそれぞれ手前側の測定子
28,29が邪魔して見難く、測定部位に位置決めし難
い。このため、例えば図11のような順序で測定子2
9,28,30が配置されている場合には、測定子2
9,28の内側に覗き部例えば凹部29B,28Bを設
け、この凹部29B,28Bを通して測定子28,30
あるいはその測定基準部29A,28Aを見ることがで
きるようにすることにより、位置決めし易く、測定誤差
が生じ難い。
【0038】(3)図12のように奥の測定子29,3
0ほど長くして、手前側からすべての測定子28,2
9,30の測定基準部28A,29A,30Aを見るこ
とができるようにしても、位置決めし易くなる。
【0039】(4)図11のように測定子28,29の
測定基準部28A,29Aが形成された面を突き合わせ
て取り付けることにより、測定基準部28A,29Aの
X軸方向の位置が一直線に並ぶようにしても良い。この
ようにすることで、測定基準部28A,29Aの位置合
わせが容易になる。
【0040】(5)測定子28,29,30の測定基準
部28A,29A,30AのX軸方向の位置ずれが生じ
ていないかを確認するために、図13のような検出部材
例えばマスター70を使用しても良い。このマスター7
0は、測定子28の測定基準部28Aに係合する係合面
71と、測定子29の測定基準部29Aに係合する係合
面72と、測定子30の測定基準部30Aに係合する係
合穴73とが設けられ、係合面71,72と係合穴73
の中心とは一直線上になるように配置してある。従っ
て、測定開始前などの適宜の時にこのマスター70を保
持台21に載置し、測定子保持台31を下降して測定基
準部28A,29A,30Aがそれぞれに対応する係合
面71,72と係合穴73に正確に係合するかを確認
し、位置ずれが生じていれば測定子28,29,30の
位置調整を行って補正することができる。
【0041】(6)シャフト7の保持台21を測定子保
持台31の下方に設けたが、上方に設ける構成であって
もよい。その場合は、測定子保持台は上方に移動可能に
し、測定子は先端を上方に向けて取り付けることは言う
までもない。
【0042】(7)前記実施例ではセンサ部37をガイ
ド部材26と平行に配設してX−Yテーブル25のX軸
方向の移動量を検出するようにしたが、Y軸方向やZ軸
方向にもセンサ部を配設し、Y軸方向やZ軸方向の移動
量も検出して、2次元、3次元の測定ができるようにし
ても良い。
【0043】(8)前記実施例ではX−Yテーブル25
や測定子保持台31の移動を手動で行ったが、モータな
どを使用して駆動しても良い。
【0044】(9)前記実施例では3つの測定子28,
29,30を示したが、針状の測定子などを取り付ける
ようにしても良い。また、測定子保持台31には3つの
測定子を取り付けるのみならず、2つあるいは4つ以上
の測定子を取り付けても良い。さらに、その取り付け方
は着脱交換できるようにしても良い。
【0045】(10)前記実施例では少なくとも測定開始
位置と測定終了位置とにおいて測定子保持台31を下降
させて測定子28,29,30のいずれかを測定部位に
係合させたが、寸法測定物を測定子28,29,30側
に移動させたり、測定子28,29,30のいずれかを
寸法測定物側に移動させてもよい。
【0046】(11)前記実施例では、測定子28,2
9,30のそれぞれの測定基準部28A,29A,30
Aが一直線に並ぶように測定子保持台31に取り付けた
が、それぞれをX軸方向にずらして配置しても良い。例
えば、X軸方向に測定基準部28Aと測定基準部29A
との間に間隔Aを設け、測定基準部29Aと測定基準部
30Aとの間に間隔Bを設ける。この場合、それぞれの
間隔A,Bを制御装置に記憶させると共に、測定開始位
置で選択した測定子と測定終了位置で選択した測定子を
制御装置に指令するスイッチ等を設け、測定開始位置で
指定した測定子と測定終了位置で指定した測定子との間
に間隔AまたはBまたはA+Bが存在する場合、X−Y
テーブル25の移動量からこれらの間隔をプラスまたは
マイナスして補正するようにする。
【0047】(12)保持台21を複数設け、それぞれる
保持台21をシャフト73の長さ方向に沿って移動自在
に構成しても良い。こうすることにより、シャフト7に
ローラなどが取り付けられた状態でも保持台21を移動
してローラを保持台21,21間に位置させることで、
ローラがあっても支障なく測定できる。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、寸法測定物を第1の
保持手段に保持した後、第1の保持手段または寸法測定
物の測定部位に係合する測定基準部を有した複数種類の
測定子を保持する第2の保持手段の何れか一方を寸法の
測定方向に移動し、前記寸法測定物の測定開始位置の測
定部位に、この測定部位の形状に応じた測定子を前記複
数種類の測定子から選択して係合させ、その後、前記第
1,第2の保持手段の何れか一方を前記寸法測定物の測
定終了位置方向に移動し、前記測定終了位置の測定部位
に、この測定部位の形状に応じた測定子を前記複数種類
の測定子から選択して係合させ、前記第1,第2の保持
手段の何れか一方の前記測定開始位置から前記測定終了
位置までの移動量を基に測定部位間の寸法を求めるよう
にしたので、測定開始位置専用の測定子及び測定終了位
置専用の測定子が不要であると共に、測定開始位置と測
定終了位置の測定部位の形状が異なっていても、測定部
位に応じて複数種類の測定子から測定部位に適合した測
定子を選択でき、複数の測定装置を使用する事なく測定
部位間の寸法を短時間に精度良く測定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の保持台及びストッパの構造を示す平面図
である。
【図3】図1の保持台の断面図である。
【図4】図1のストッパの右側面図である。
【図5】図1のストッパの左側面図である。
【図6】押し棒の平面図である。
【図7】押し棒の使用状態の説明図である。
【図8】他の実施例の左側面図である。
【図9】図8の実施例のヘッド部の正面図である。
【図10】実施例の測定装置を用いた寸法測定方法を説
明するための説明図である。
【図11】測定子の他の実施例を示す斜視図である。
【図12】測定子の他の実施例を示す斜視図である。
【図13】マスターの構造を示す平面図である。
【図14】従来の寸法測定方法の説明図である。
【図15】穴間隔を測定する従来の寸法測定方法の説明
図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 溝 5,6 穴 21 保持台 22 クランプ 25 X−Yテーブル 26,27 ガイド部材 28 第1の測定子 29 第2の測定子 30 第3の測定子 31 測定子保持台 32 ガイド部材 33 スプリング 34 測定開始スイッチ 36 測定器 37 検出手段 39 測定手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】寸法測定物に形成された複数の測定部位間
    の寸法を測定する寸法測定装置において、 前記寸法測定物を保持する第1の保持手段と、 この第1の保持手段に保持された前記寸法測定物の前記
    測定部位に係合する測定基準部を有する複数種類の測定
    子と、 これらの測定子を保持する第2の保持手段と、 前記第1,第2の保持手段の何れか一方を寸法の測定方
    向に移動自在の第1の移動手段と、 前記第1,第2の保持手段の何れか一方を前記寸法の測
    定方向と交差する方向に移動自在の第2の移動手段と、 前記第1,第2の保持手段の何れか一方を前記寸法測定
    物と前記測定子とが接離する方向に移動自在の第3の移
    動手段と、 前記寸法測定物の測定開始位置の測定部位に前記複数種
    類の測定子の何れかが係合した位置から測定終了位置の
    測定部位に前記複数種類の測定子の何れかが係合した位
    置までの前記第1,第2の保持手段の何れか一方の移動
    量を基に前記測定部位間の寸法を求める測定手段とを備
    えたことを特徴とする寸法測定装置。
  2. 【請求項2】 前記複数種類の測定子はそれぞれの測定
    基準部を前記寸法の測定方向に対して一致させて前記寸
    法の測定方向と交差する方向に配置されていることを特
    徴とする請求項1記載の寸法測定装置。
  3. 【請求項3】 前記複数種類の測定子は、前記寸法測定
    物に形成された測定部位の一方側の面に係合する第1の
    測定子と、測定部位の他方側の面に係合する第2の測定
    子と、前記寸法測定物に形成された穴に係合する先端が
    錐形状の第3の測定子とであることを特徴とする請求項
    1記載の寸法測定装置。
  4. 【請求項4】 前記複数種類の測定子は、手前側の測定
    子に奥側の測定子を見通す覗き部を設けたことを特徴と
    する請求項2記載の寸法測定装置。
  5. 【請求項5】 前記複数種類の測定子は、奥側に行くに
    連れてその先端と前記寸法測定物との間隔が狭くなるよ
    うに配置されていることを特徴とする請求項2記載の寸
    法測定装置。
  6. 【請求項6】 前記複数種類の測定子の測定基準部にそ
    れぞれ係合する係合部を有し、前記測定子の前記寸法測
    定方向の位置ずれを検出する検出部材を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の寸法測定装置。
  7. 【請求項7】 寸法測定物に形成された複数の測定部位
    間の寸法を測定する寸法測定方法において、 前記寸法測定物を第1の保持手段に保持した後、前記第
    1の保持手段または前記寸法測定物の前記測定部位に係
    合する測定基準部を有した複数種類の測定子を保持する
    第2の保持手段の何れか一方を寸法の測定方向に移動
    し、前記寸法測定物の測定開始位置の測定部位に、この
    測定部位の形状に応じた測定子を前記複数種類の測定子
    から選択して係合させ、その後、前記第1,第2の保持
    手段の何れか一方を前記寸法測定物の測定終了位置方向
    に移動し、前記測定終了位置の測定部位に、この測定部
    位の形状に応じた測定子を前記複数種類の測定子から選
    択して係合させ、前記第1,第2の保持手段の何れか一
    方の前記測定開始位置から前記測定終了位置までの移動
    量を基に前記測定部位間の寸法を求めることを特徴とす
    る寸法測定方法。
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