JPH0514155U - ガス溶射用遮蔽板 - Google Patents
ガス溶射用遮蔽板Info
- Publication number
- JPH0514155U JPH0514155U JP7430491U JP7430491U JPH0514155U JP H0514155 U JPH0514155 U JP H0514155U JP 7430491 U JP7430491 U JP 7430491U JP 7430491 U JP7430491 U JP 7430491U JP H0514155 U JPH0514155 U JP H0514155U
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- JP
- Japan
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- plate
- flame
- thermal spray
- sprayed
- torch
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 被溶射材への溶射炎の付着を確実に行なえ健
全な溶射皮膜を常に得ると共に、遮蔽板の長寿命化を図
り製造コストの低減を図る。 【構成】 燃料、酸素、粉末の送給口2を有する溶射ト
ーチ1の前方部にサポート材3を介して遮蔽板5を一体
的に装着し、板5の中央部には貫通穴を穿設する。トー
チ1で燃料と酸素を燃焼させ、キャリヤガスにより溶射
粉末を供給口2に送給させた後、トーチ1より溶射炎4
として噴出させる。この溶射炎4の外炎部にある未溶融
の粉末は、板5により遮断され、正常な中央部の溶射炎
のみが板5の貫通穴を通って被溶射材8表面に溶射さ
れ、被溶射材8の表面を滑らかな形状の溶射皮膜7に形
成する。遮蔽板5の内部には冷却水用パイプを連通さ
せ、冷却水は板5を水冷することで板5に付着する未溶
融粉末を少なくし、仮に付着しても剥離を容易にできる
と共に板5を高温の溶射炎4より守り長寿命化を図れ
る。
全な溶射皮膜を常に得ると共に、遮蔽板の長寿命化を図
り製造コストの低減を図る。 【構成】 燃料、酸素、粉末の送給口2を有する溶射ト
ーチ1の前方部にサポート材3を介して遮蔽板5を一体
的に装着し、板5の中央部には貫通穴を穿設する。トー
チ1で燃料と酸素を燃焼させ、キャリヤガスにより溶射
粉末を供給口2に送給させた後、トーチ1より溶射炎4
として噴出させる。この溶射炎4の外炎部にある未溶融
の粉末は、板5により遮断され、正常な中央部の溶射炎
のみが板5の貫通穴を通って被溶射材8表面に溶射さ
れ、被溶射材8の表面を滑らかな形状の溶射皮膜7に形
成する。遮蔽板5の内部には冷却水用パイプを連通さ
せ、冷却水は板5を水冷することで板5に付着する未溶
融粉末を少なくし、仮に付着しても剥離を容易にできる
と共に板5を高温の溶射炎4より守り長寿命化を図れ
る。
Description
【0001】
本考案は鉄構構造物等の摺動部に適用される表面硬化処理に用いられるガス溶 射装置に関する。
【0002】
従来の一般的なガス溶射技術の1例として図7に示すものがある。図7におい て従来のガス溶射は、大気中の溶射トーチ1で燃料と酸素を反応させて、得られ た火炎と粉末を混合させ溶射炎4として鉄構構造物の摺動部等の被溶射材8に吹 きつけることにより硬化溶射被膜7を形成させている。
【0003】 しかし溶射炎4の外炎部においては、未溶融な溶射粉末があり、このために溶 射皮膜7の端部においては被溶射材8への付着が不充分であったり又皮膜表面及 び内部に欠陥として介在する場合がある。
【0004】
ところで前述のように従来は、鉄構構造物等の摺動部をクロム・カーバイト粉 末等を用いて大気中でガス溶射する場合、被溶射材に直接溶射を行い硬化皮膜を 形成させている。しかし溶射後の溶射皮膜の端部においては被溶射材への付着が 不充分であったり、又溶射皮膜表面及び内部に欠陥として介在していることがあ り溶射品質の低下につながる不具合があった。
【0005】 本考案は上記不具合点を解決し、溶射皮膜の品質を向上した新たなガス溶射用 遮蔽板を提供することを目的としている。
【0006】
上記目的を達成するため本考案のガス溶射用遮蔽板は、ガス溶射トーチの前方 部に、サポート材により一体的に固定した溶射炎外炎部遮断用の遮蔽板を装着し 、該遮蔽板の中央部に、正常な溶射炎中央部貫通用の貫通穴を穿設するとともに 、遮蔽板に冷却水用パイプを連設したことを特徴としている。
【0007】
上述のように構成した本考案のガス溶射用遮蔽板によれば次のような作用を奏 する。 (1)溶射炎の外炎部にある未溶融の粉末を遮蔽板により遮断し、よく溶融した 粉末を溶射して健全な溶射皮膜を得ることができる。 (2)溶射トーチと遮蔽板を一体化することで、溶射トーチが移動しても常時溶 射炎の外炎部を遮断する。 (3)遮蔽板を水冷することで、それに付着する未溶融粉末を少なくし、仮に付 着してもその剥離を容易にすると共に遮蔽板の長寿命化を図る。
【0008】
以下図面により本考案の1実施例について説明すると、図1〜図3は本考案の 第1の実施例、図4〜図6は本考案の第2の実施例を示す。
【0009】 先ず第1の実施例について説明すると、図1は同実施例における溶射状況を示 す正面図、図2は同側面図、図3は遮蔽板の平面図で、燃料・酸素・粉末送給口 2を有するガス溶射トーチ1の前方部にはサポート材3を介して遮蔽板5が一体 的に装着されており、該遮蔽板5の中央部には貫通穴が穿設されている。
【0010】 溶射トーチ1で燃料と酸素を燃焼させ、キャリヤガスにより溶射粉末を供給口 2より送給させた後、溶射トーチ1より溶射炎4として噴出させている。この溶 射炎4は溶射トーチ1に取付けたサポート材3で1体化された遮蔽板5により溶 射炎の外炎部にある未溶融の粉末が遮蔽されるが、正常な中央部の溶射炎は遮蔽 板5の貫通穴を通り、被溶射材8に溶射される。
【0011】 鉄構構造物等の摺動面である被溶射材8の表面は溶射炎4の溶射により滑らか な形状を有する溶射皮膜7を形成する。
【0012】 遮蔽板5の内部には冷却水用パイプ6が連設し、冷却水は冷却水入口9より遮 蔽板5の内部に流入し、冷却水出口10より流出し遮蔽板5を水冷している。な お11は栓を示す。このように構成したため遮蔽板5に付着する未溶融粉末を少 なくし、仮に付着してもその剥離を容易にすると共に遮蔽板5の寿命を長く保つ ことができる。
【0013】 次ぎに本考案の第2の実施例を図4〜図6により説明すると、図4は同実施例 における溶射状況の正面図、図5は同実施例における遮蔽板の側面図、図6は同 平面図である。
【0014】 本実施例においては、遮蔽板12の断面形状を第1の実施例の場合と異なり円 錐形のテーパー形状とするもので、このように断面形状を変化させたことにより 遮蔽板12に遮蔽された溶射炎外炎部の未溶融の粉末を外側にはじき出すことが 出来る。なおその他の構成は第1の実施例の場合と同様であるので説明を省略す る。
【0015】
本考案のガス溶射用遮蔽板によれば、遮蔽板の中央部よりの溶射炎のみで被溶 射材表面を溶射し遮蔽板の形状・寸法を変えて溶射炎の外炎部を遮断すると共に 未溶融な粉末を被溶射材の外側にはじき出すように構成したことにより被溶射材 への付着が十分となり溶射部の品質が大幅に向上した。
【0016】 また溶射トーチと遮蔽板とを一体化することにより、溶射トーチの移動の際に も常時溶射炎の外炎部を遮断でき健全な溶射皮膜を常に得ることができる。
【0017】 さらに、溶射炎の温度が高いため遮蔽板を水冷構造として遮蔽板の長寿命化を 図ったので溶射端部の手入れがなくなり製造コストの低減化が図れた。
【図1】本考案の第1実施例に係る溶射状況の正面図で
ある。
ある。
【図2】同側面図である。
【図3】同実施例における遮蔽板の平面図である。
【図4】本考案の第2の実施例に係る溶射状況の正面図
である。
である。
【図5】同実施例における遮蔽板の側面図である。
【図6】同遮蔽板の平面図である。
【図7】従来技術による溶射状況の正面図である。
1 溶射トーチ 2 燃料、酸素、粉末送給口 3 サポート材 4 溶射炎 5 遮蔽板 6 冷却水用パイプ 7 溶射皮膜 8 被溶射材 9 冷却水入口 10 冷却水出口 11 栓 12 遮蔽板
フロントページの続き (72)考案者 毛利 純雄 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 ガス溶射トーチの前方部に、サポート材
により一体的に固定した溶射炎外炎部遮断用の遮蔽板を
装着し、該遮蔽板の中央部に、正常な溶射炎中央部貫通
用の貫通穴を穿設すると共に、前記遮蔽板に冷却水用パ
イプを連設したことを特徴とするガス溶射用遮蔽板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7430491U JPH0514155U (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | ガス溶射用遮蔽板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7430491U JPH0514155U (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | ガス溶射用遮蔽板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0514155U true JPH0514155U (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=13543258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7430491U Withdrawn JPH0514155U (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | ガス溶射用遮蔽板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0514155U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109201377A (zh) * | 2017-07-07 | 2019-01-15 | 奥克斯空调股份有限公司 | 避免树脂粉固化的方法及挂具 |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP7430491U patent/JPH0514155U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109201377A (zh) * | 2017-07-07 | 2019-01-15 | 奥克斯空调股份有限公司 | 避免树脂粉固化的方法及挂具 |
CN109201377B (zh) * | 2017-07-07 | 2024-06-28 | 奥克斯空调股份有限公司 | 避免树脂粉固化的方法及挂具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19951102 |