JPH05141466A - 摩擦ダンパ - Google Patents
摩擦ダンパInfo
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- JPH05141466A JPH05141466A JP32252091A JP32252091A JPH05141466A JP H05141466 A JPH05141466 A JP H05141466A JP 32252091 A JP32252091 A JP 32252091A JP 32252091 A JP32252091 A JP 32252091A JP H05141466 A JPH05141466 A JP H05141466A
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- rod
- cylinder
- friction member
- friction
- compression spring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 摩擦ダンパのロッドの所定以上のストローク
に対して大きな抵抗力を作用させる 【構成】 シリンダ14に摩擦部材15を摺動可能に嵌合
し、摩擦部材15にロッド16を連結する。ロッド16の先端
の小径部16aに圧縮ばね17を巻装し、所定のセット荷重
で圧縮した状態でスプリングシート19により保持する。
ロッド16に圧縮ばね22を巻装し、所定のセット荷重で圧
縮した状態でスナップリング23に支持されるスプリング
シート24により保持する。シリンダ14の両端部よりの内
周面にそれぞれ環状の凸部28,29を形成する。通常は、
摩擦部材15の摩擦力により比較的小さな減衰力を発生す
る。ロッド16が所定以上ストロークすると、スプリング
シート19または24が凸部28または29に当接して圧縮ばね
17または22が圧縮されることにより、その弾性力によっ
てロッド16の伸縮に大きな抵抗力が作用する。
に対して大きな抵抗力を作用させる 【構成】 シリンダ14に摩擦部材15を摺動可能に嵌合
し、摩擦部材15にロッド16を連結する。ロッド16の先端
の小径部16aに圧縮ばね17を巻装し、所定のセット荷重
で圧縮した状態でスプリングシート19により保持する。
ロッド16に圧縮ばね22を巻装し、所定のセット荷重で圧
縮した状態でスナップリング23に支持されるスプリング
シート24により保持する。シリンダ14の両端部よりの内
周面にそれぞれ環状の凸部28,29を形成する。通常は、
摩擦部材15の摩擦力により比較的小さな減衰力を発生す
る。ロッド16が所定以上ストロークすると、スプリング
シート19または24が凸部28または29に当接して圧縮ばね
17または22が圧縮されることにより、その弾性力によっ
てロッド16の伸縮に大きな抵抗力が作用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体摩擦により減衰力
を発生させる摩擦ダンパの改良に関する。
を発生させる摩擦ダンパの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】摩擦ダンパを用いたものとして、例えば
図6に示すような全自動洗濯機1がある。図6に示すよ
うに、この全自動洗濯機1は、洗濯物を収容するドラム
2が円筒状の水槽3に回転可能に支持されており、水槽
3は、ばね4によりケーシング5に懸吊されている。そ
して、水槽3とケーシング5との間には摩擦ダンパ6が
介装されている。さらに、水槽3には、ベルト7を介し
て回転ドラム2を回転させるモータ8が取付けられてい
る。
図6に示すような全自動洗濯機1がある。図6に示すよ
うに、この全自動洗濯機1は、洗濯物を収容するドラム
2が円筒状の水槽3に回転可能に支持されており、水槽
3は、ばね4によりケーシング5に懸吊されている。そ
して、水槽3とケーシング5との間には摩擦ダンパ6が
介装されている。さらに、水槽3には、ベルト7を介し
て回転ドラム2を回転させるモータ8が取付けられてい
る。
【0003】この構成により、モータ8によりドラム2
を回転させたとき、ドラム2内の洗濯物の偏り等によっ
て生じる振動をばね4の弾性力および摩擦ダンパ6の減
衰力により吸収し、制振するようになっている。
を回転させたとき、ドラム2内の洗濯物の偏り等によっ
て生じる振動をばね4の弾性力および摩擦ダンパ6の減
衰力により吸収し、制振するようになっている。
【0004】摩擦ダンパ6は、図7に示すように、シリ
ンダ9内に、摩擦部材10が摺動可能に嵌合されている。
摩擦部材10には、ロッド11の一端側が連結されており、
ロッド11の他端側はシリンダ9の外部まで延ばされてい
る。また、ロッド11には、摩擦部材10の移動にともない
シリンダ9内の空気を流通させるための空気通路12が設
けられている。
ンダ9内に、摩擦部材10が摺動可能に嵌合されている。
摩擦部材10には、ロッド11の一端側が連結されており、
ロッド11の他端側はシリンダ9の外部まで延ばされてい
る。また、ロッド11には、摩擦部材10の移動にともない
シリンダ9内の空気を流通させるための空気通路12が設
けられている。
【0005】この構成により、ロッド11の伸縮にともな
い摩擦部材10とシリンダ9の内壁とが摺動して摩擦力に
よって減衰力が発生する。
い摩擦部材10とシリンダ9の内壁とが摺動して摩擦力に
よって減衰力が発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示す
ような全自動洗濯機1では、ドラム2の回転し始めに発
生する振動は、洗濯物が偏っているために振幅が大き
く、また、回転が遅いので振動数が小さい。その後、回
転により洗濯物が分散して偏りが小さくなることによっ
て、振幅が小さくなり、また、回転が速くなることによ
り振動数が大きくなる。
ような全自動洗濯機1では、ドラム2の回転し始めに発
生する振動は、洗濯物が偏っているために振幅が大き
く、また、回転が遅いので振動数が小さい。その後、回
転により洗濯物が分散して偏りが小さくなることによっ
て、振幅が小さくなり、また、回転が速くなることによ
り振動数が大きくなる。
【0007】しかしながら、上記従来の摩擦ダンパ6で
は、シリンダ9の内壁と摩擦部材10との摩擦により、ロ
ッド11のストロークに対して常に一定の減衰力を発生さ
せるので、ドラム2内の洗濯物の偏りが大きい場合、ド
ラム2の始動時に、その振動をロッド11のストローク範
囲内で充分吸収しきれないことがある。そのため、ドラ
ム2の振動がケーシング5に伝わって大きな振動、騒音
を発生するという問題がある。
は、シリンダ9の内壁と摩擦部材10との摩擦により、ロ
ッド11のストロークに対して常に一定の減衰力を発生さ
せるので、ドラム2内の洗濯物の偏りが大きい場合、ド
ラム2の始動時に、その振動をロッド11のストローク範
囲内で充分吸収しきれないことがある。そのため、ドラ
ム2の振動がケーシング5に伝わって大きな振動、騒音
を発生するという問題がある。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、ロッドの所定以上のストロークに対して大きな
抵抗力を発生する摩擦ダンパを提供することを目的とす
る。
であり、ロッドの所定以上のストロークに対して大きな
抵抗力を発生する摩擦ダンパを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、シリンダと、該シリンダ内に摺動可能に
嵌合され該シリンダとの間で摩擦力を発生する摩擦部材
と、一端側が前記摩擦部材に連結され他端側が前記シリ
ンダの外部まで延ばされたロッドとを備えてなる摩擦ダ
ンパにおいて、前記シリンダ内の摩擦部材の両側に、前
記摩擦部材の所定以上のストロークにより圧縮される、
セット荷重を設定した圧縮ばねを挿設したことを特徴と
する。
決するために、シリンダと、該シリンダ内に摺動可能に
嵌合され該シリンダとの間で摩擦力を発生する摩擦部材
と、一端側が前記摩擦部材に連結され他端側が前記シリ
ンダの外部まで延ばされたロッドとを備えてなる摩擦ダ
ンパにおいて、前記シリンダ内の摩擦部材の両側に、前
記摩擦部材の所定以上のストロークにより圧縮される、
セット荷重を設定した圧縮ばねを挿設したことを特徴と
する。
【0010】また、本発明の摩擦ダンパは、シリンダ
と、該シリンダ内に摺動可能に嵌合され該シリンダとの
間で摩擦力を発生し軸方向に圧縮することにより拡径す
るように設けられた摩擦部材と、一端側が前記摩擦部材
に挿通され該摩擦部材の両端部を支持し他端側が前記シ
リンダの外部まで延ばされたロッドと、前記シリンダ内
の摩擦部材の両側に挿設され前記摩擦部材の所定以上の
ストロークにより圧縮されるとともに前記摩擦部材を軸
方向に圧縮する圧縮ばねとを備えてなることを特徴とす
る。
と、該シリンダ内に摺動可能に嵌合され該シリンダとの
間で摩擦力を発生し軸方向に圧縮することにより拡径す
るように設けられた摩擦部材と、一端側が前記摩擦部材
に挿通され該摩擦部材の両端部を支持し他端側が前記シ
リンダの外部まで延ばされたロッドと、前記シリンダ内
の摩擦部材の両側に挿設され前記摩擦部材の所定以上の
ストロークにより圧縮されるとともに前記摩擦部材を軸
方向に圧縮する圧縮ばねとを備えてなることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】このように構成したことにより、ロッドが所定
以上ストロークすると、摩擦部材によってセット荷重が
設定された圧縮ばねが圧縮され、この圧縮ばねの大きな
弾性力によりロッドのストロークに対して大きな抵抗力
が作用する。
以上ストロークすると、摩擦部材によってセット荷重が
設定された圧縮ばねが圧縮され、この圧縮ばねの大きな
弾性力によりロッドのストロークに対して大きな抵抗力
が作用する。
【0012】また、軸方向に圧縮することにより拡径す
る摩擦部材を用いた摩擦ダンパにおいては、上記に加え
て、圧縮ばねにより摩擦部材が軸方向に圧縮されて拡径
し、摩擦部材とシリンダ内壁との摺動による摩擦力が大
きくなり減衰力が大きくなる。
る摩擦部材を用いた摩擦ダンパにおいては、上記に加え
て、圧縮ばねにより摩擦部材が軸方向に圧縮されて拡径
し、摩擦部材とシリンダ内壁との摺動による摩擦力が大
きくなり減衰力が大きくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0014】第1実施例について、図1に摩擦ダンパ13
を示して説明する。有底筒状のシリンダ14内には、この
シリンダ14との間で摩擦力を生じる円筒状の摩擦部材15
が摺動可能に嵌合されている。摩擦部材15には、ロッド
16の一端側が挿通されている。そして、ロッド16の摩擦
部材15に対して先端側の小径部16a には、圧縮ばね17が
巻装されており、摩擦部材15と圧縮ばね17とは、ロッド
16の中間部に嵌合されたスナップリング18とロッド16の
先端部をかしめて取付けられたスプリングシート19とで
挾持されてロッド16に固定されている。圧縮ばね17は、
所定のセット荷重で圧縮された状態で挾持されており、
スプリングシート19がロッド16の小径部16a 沿って摺動
することにより、さらに圧縮されるようになっている。
図中、20,21はワッシャである。
を示して説明する。有底筒状のシリンダ14内には、この
シリンダ14との間で摩擦力を生じる円筒状の摩擦部材15
が摺動可能に嵌合されている。摩擦部材15には、ロッド
16の一端側が挿通されている。そして、ロッド16の摩擦
部材15に対して先端側の小径部16a には、圧縮ばね17が
巻装されており、摩擦部材15と圧縮ばね17とは、ロッド
16の中間部に嵌合されたスナップリング18とロッド16の
先端部をかしめて取付けられたスプリングシート19とで
挾持されてロッド16に固定されている。圧縮ばね17は、
所定のセット荷重で圧縮された状態で挾持されており、
スプリングシート19がロッド16の小径部16a 沿って摺動
することにより、さらに圧縮されるようになっている。
図中、20,21はワッシャである。
【0015】ロッド16の摩擦部材15に対して小径部16a
の反対側には、圧縮ばね22が巻装されており、圧縮ばね
22は、スナップリング18とロッド16の中間部に嵌合され
たスナップリング23とで所定のセット荷重で圧縮された
状態で挾持されている。そして、圧縮ばね22とスナップ
リング23との間に介装されたスプリングシート24がロッ
ド16に沿って摺動することにより、さらに圧縮されるよ
うになっている。
の反対側には、圧縮ばね22が巻装されており、圧縮ばね
22は、スナップリング18とロッド16の中間部に嵌合され
たスナップリング23とで所定のセット荷重で圧縮された
状態で挾持されている。そして、圧縮ばね22とスナップ
リング23との間に介装されたスプリングシート24がロッ
ド16に沿って摺動することにより、さらに圧縮されるよ
うになっている。
【0016】ロッド16の他端側は、シリンダ14の開口部
に設けられたロッドガイド26およびダストシール27に摺
動可能に挿通されてシリンダ14の外部まで延ばされてい
る。また、ロッド16には、摩擦部材15の摺動にともない
シリンダ14内の空気を流通させるための空気通路16b が
設けられている。
に設けられたロッドガイド26およびダストシール27に摺
動可能に挿通されてシリンダ14の外部まで延ばされてい
る。また、ロッド16には、摩擦部材15の摺動にともない
シリンダ14内の空気を流通させるための空気通路16b が
設けられている。
【0017】シリンダ14の底部よりの内周面には環状の
凸部28が形成され、開口部よりの内周面には環状の凸部
29が形成されている。そして、ロッド16が所定ストロー
ク以上短縮すると、スプリングシート19が凸部28に当接
して圧縮ばね17が圧縮され、また、ロッド16が所定スト
ローク以上伸長すると、スプリングシート24が凸部29に
当接して圧縮ばね22が圧縮されるようになっている。
凸部28が形成され、開口部よりの内周面には環状の凸部
29が形成されている。そして、ロッド16が所定ストロー
ク以上短縮すると、スプリングシート19が凸部28に当接
して圧縮ばね17が圧縮され、また、ロッド16が所定スト
ローク以上伸長すると、スプリングシート24が凸部29に
当接して圧縮ばね22が圧縮されるようになっている。
【0018】なお、図1中、30,31は摩擦ダンパ13を装
着するための取付部である。
着するための取付部である。
【0019】以上のように構成した第1実施例の作用に
ついて次に説明する。通常は、ロッド16の伸縮にともな
って摩擦部材15が移動することにより摩擦部材15とシリ
ンダ14の内壁とが摺動してその摩擦力によって減衰力が
発生する。
ついて次に説明する。通常は、ロッド16の伸縮にともな
って摩擦部材15が移動することにより摩擦部材15とシリ
ンダ14の内壁とが摺動してその摩擦力によって減衰力が
発生する。
【0020】ロッド16が所定ストローク以上短縮する
と、スプリングシート19が凸部28に当接してセット荷重
が設定された圧縮ばね17がさらに圧縮される。よって、
ロッド16の所定ストローク以上の短縮に対して、摩擦力
に加えて圧縮ばね17による大きな弾性力が抵抗力として
作用する。
と、スプリングシート19が凸部28に当接してセット荷重
が設定された圧縮ばね17がさらに圧縮される。よって、
ロッド16の所定ストローク以上の短縮に対して、摩擦力
に加えて圧縮ばね17による大きな弾性力が抵抗力として
作用する。
【0021】また、ロッド16が所定ストローク以上伸長
すると、スプリングシート24が凸部29に当接してセット
荷重が設定された圧縮ばね22がさらに圧縮される。よっ
て、ロッド16の所定ストローク以上の伸長に対して、摩
擦力に加えて圧縮ばね22による大きな弾性力が抵抗力と
して作用する。
すると、スプリングシート24が凸部29に当接してセット
荷重が設定された圧縮ばね22がさらに圧縮される。よっ
て、ロッド16の所定ストローク以上の伸長に対して、摩
擦力に加えて圧縮ばね22による大きな弾性力が抵抗力と
して作用する。
【0022】次に、第1実施例の摩擦ダンパの特性につ
いて説明する。ロッド16が図1に示す中間位置にある場
合をストロークの原点とし、このときのスプリングシー
ト19から凸部28までの距離をL1、スプリングシート24か
ら凸部29までの距離をL2とした場合の摩擦ダンパ13のス
トロークに対する減衰力特性を図5中に実線で示す。図
中、は、最小短縮位置mから最大伸長位置Mまでの伸
び行程時の特性を示し、は、最大伸長位置Mから最小
短縮位置mまでの縮み行程時の特性を示しており、F1は
圧縮ばね17のセット荷重、F2は圧縮ばね22のセット荷重
をそれぞれ示している。なお、図5においては、ロッド
16の短縮方向に作用する抵抗力を正とし、伸長方向に作
用する抵抗力を負として表している。
いて説明する。ロッド16が図1に示す中間位置にある場
合をストロークの原点とし、このときのスプリングシー
ト19から凸部28までの距離をL1、スプリングシート24か
ら凸部29までの距離をL2とした場合の摩擦ダンパ13のス
トロークに対する減衰力特性を図5中に実線で示す。図
中、は、最小短縮位置mから最大伸長位置Mまでの伸
び行程時の特性を示し、は、最大伸長位置Mから最小
短縮位置mまでの縮み行程時の特性を示しており、F1は
圧縮ばね17のセット荷重、F2は圧縮ばね22のセット荷重
をそれぞれ示している。なお、図5においては、ロッド
16の短縮方向に作用する抵抗力を正とし、伸長方向に作
用する抵抗力を負として表している。
【0023】摩擦ダンパ13は、図2に示すように、凸部
28を省略し、スプリングシート19の代わりにシリンダ14
の底部側に突出する脚部32a を有するスプリングシート
32を設けてもよい。このようにした場合、脚部32a がシ
リンダ14の底部に当接することにより圧縮ばね17が圧縮
され、図1のものと同様の作用を奏する。
28を省略し、スプリングシート19の代わりにシリンダ14
の底部側に突出する脚部32a を有するスプリングシート
32を設けてもよい。このようにした場合、脚部32a がシ
リンダ14の底部に当接することにより圧縮ばね17が圧縮
され、図1のものと同様の作用を奏する。
【0024】また、摩擦ダンパ13は、図3に示すよう
に、ロッド16の小径部16a 、圧縮ばね17および凸部28を
省略し、代わりに、圧縮ばね17を、ステム33で連結され
た一対のスプリングシート34,35により所定のセット荷
重で圧縮した状態で挾持したものをシリンダ14の底部に
挿設してもよい。このようにした場合、摩擦部材15側に
設けられたワッシャ20がスプリングシート34に当接する
ことにより圧縮ばね17が圧縮され、図1のものと同様の
作用を奏する。
に、ロッド16の小径部16a 、圧縮ばね17および凸部28を
省略し、代わりに、圧縮ばね17を、ステム33で連結され
た一対のスプリングシート34,35により所定のセット荷
重で圧縮した状態で挾持したものをシリンダ14の底部に
挿設してもよい。このようにした場合、摩擦部材15側に
設けられたワッシャ20がスプリングシート34に当接する
ことにより圧縮ばね17が圧縮され、図1のものと同様の
作用を奏する。
【0025】次に図4に示す第2実施例について説明す
る。なお、第2実施例は、図1に示す第1実施例に対し
て、摩擦部材のロッド16への取付および圧縮ばね17,22
との関係が異なるので、同様の部材には同一の番号を付
し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
る。なお、第2実施例は、図1に示す第1実施例に対し
て、摩擦部材のロッド16への取付および圧縮ばね17,22
との関係が異なるので、同様の部材には同一の番号を付
し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0026】図4に示すように、円筒状の摩擦部材15A
は、ロッド16の中間部に嵌合された一対のスナップリン
グ18,36に両端部を支持されてロッド16に固定されてい
る。摩擦部材15A は可撓性部材からなり、軸方向に圧縮
することにより拡径するようになっている。ロッド16に
巻装された圧縮ばね17は、一端が軸方向に移動可能なワ
ッシャ20A を介して摩擦部材15A の端面に当接し、他端
がスプリングシート19に当接して、所定のセット荷重で
圧縮された状態でこれらに挾持されている。また、ロッ
ド16に巻装された圧縮ばね22は、一端が軸方向に移動可
能なワッシャ21A を介して摩擦部材15の端面に当接し、
他端がスプリングシート24に当接して、所定のセット荷
重で圧縮された状態でこれらに挾持されている。
は、ロッド16の中間部に嵌合された一対のスナップリン
グ18,36に両端部を支持されてロッド16に固定されてい
る。摩擦部材15A は可撓性部材からなり、軸方向に圧縮
することにより拡径するようになっている。ロッド16に
巻装された圧縮ばね17は、一端が軸方向に移動可能なワ
ッシャ20A を介して摩擦部材15A の端面に当接し、他端
がスプリングシート19に当接して、所定のセット荷重で
圧縮された状態でこれらに挾持されている。また、ロッ
ド16に巻装された圧縮ばね22は、一端が軸方向に移動可
能なワッシャ21A を介して摩擦部材15の端面に当接し、
他端がスプリングシート24に当接して、所定のセット荷
重で圧縮された状態でこれらに挾持されている。
【0027】以上のように構成した第2実施例の作用に
ついて次に説明する。通常は、第1実施例と同様に、ロ
ッド16の伸縮にともなって摩擦部材15A が移動すること
により、摩擦部材15A とシリンダ14の内壁とが摺動して
その摩擦力によって減衰力が発生する。
ついて次に説明する。通常は、第1実施例と同様に、ロ
ッド16の伸縮にともなって摩擦部材15A が移動すること
により、摩擦部材15A とシリンダ14の内壁とが摺動して
その摩擦力によって減衰力が発生する。
【0028】ロッド16が所定ストローク以上短縮する
と、スプリングシート19が凸部28に当接してセット荷重
が設定された圧縮ばね17がさらに圧縮される。よって、
ロッド16の所定ストローク以上の短縮に対して、摩擦力
に加えて圧縮ばね17による大きな弾性力が抵抗力として
作用する。さらに、圧縮ばね17が圧縮されることによ
り、その弾性力によって、摩擦部材15A が軸方向に圧縮
されて撓んで拡径し、シリンダ14内壁への接触圧が大き
くなる。よって、摩擦部材15A とシリンダ14の内壁との
摩擦力が大きくなる。
と、スプリングシート19が凸部28に当接してセット荷重
が設定された圧縮ばね17がさらに圧縮される。よって、
ロッド16の所定ストローク以上の短縮に対して、摩擦力
に加えて圧縮ばね17による大きな弾性力が抵抗力として
作用する。さらに、圧縮ばね17が圧縮されることによ
り、その弾性力によって、摩擦部材15A が軸方向に圧縮
されて撓んで拡径し、シリンダ14内壁への接触圧が大き
くなる。よって、摩擦部材15A とシリンダ14の内壁との
摩擦力が大きくなる。
【0029】また、ロッド16が所定ストローク以上伸長
すると、スプリングシート24が凸部29に当接してセット
荷重が設定された圧縮ばね22がさらに圧縮される。よっ
て、ロッド16の所定ストローク以上の伸長に対して、摩
擦力に加えて圧縮ばね22による大きな弾性力が抵抗力と
して作用する。さらに、圧縮ばね22が圧縮されることに
より、その弾性力によって、摩擦部材15A が軸方向に圧
縮されて撓んで拡径し、シリンダ14内壁への接触圧が大
きくなる。よって、摩擦部材15A とシリンダ14の内壁と
の摩擦力が大きくなる。
すると、スプリングシート24が凸部29に当接してセット
荷重が設定された圧縮ばね22がさらに圧縮される。よっ
て、ロッド16の所定ストローク以上の伸長に対して、摩
擦力に加えて圧縮ばね22による大きな弾性力が抵抗力と
して作用する。さらに、圧縮ばね22が圧縮されることに
より、その弾性力によって、摩擦部材15A が軸方向に圧
縮されて撓んで拡径し、シリンダ14内壁への接触圧が大
きくなる。よって、摩擦部材15A とシリンダ14の内壁と
の摩擦力が大きくなる。
【0030】このようにして、ロッド16の所定ストロー
ク以上の伸縮に対して第1実施例よりもさらに大きな減
衰力を発生する。また、圧縮ばね17または22が伸長する
際、その反発力による減衰力の低下が第1実施例に比し
て少なくてすむ。
ク以上の伸縮に対して第1実施例よりもさらに大きな減
衰力を発生する。また、圧縮ばね17または22が伸長する
際、その反発力による減衰力の低下が第1実施例に比し
て少なくてすむ。
【0031】次に、第2実施例の摩擦ダンパの特性につ
いて説明する。ロッド16が図4に示す中間位置にある場
合をストロークの原点とし、このときのスプリングシー
ト19から凸部28までの距離をL1、スプリングシート24か
ら凸部29までの距離をL2とした場合の摩擦ダンパ13のス
トロークに対する減衰力特性を図5中に破線で示す。図
中、は、最小短縮位置mから最大伸長位置Mまでの伸
び行程時の特性を示し、は、最大伸長位置Mから最小
短縮位置mまでの縮み行程時の特性を示しており、F1は
圧縮ばね17のセット荷重、F2は圧縮ばね22のセット荷重
をそれぞれ示している。なお、図5においては、摩擦部
材15Aの圧縮による摩擦力の増加は、ロッド16のストロ
ークに比例するものとしている。
いて説明する。ロッド16が図4に示す中間位置にある場
合をストロークの原点とし、このときのスプリングシー
ト19から凸部28までの距離をL1、スプリングシート24か
ら凸部29までの距離をL2とした場合の摩擦ダンパ13のス
トロークに対する減衰力特性を図5中に破線で示す。図
中、は、最小短縮位置mから最大伸長位置Mまでの伸
び行程時の特性を示し、は、最大伸長位置Mから最小
短縮位置mまでの縮み行程時の特性を示しており、F1は
圧縮ばね17のセット荷重、F2は圧縮ばね22のセット荷重
をそれぞれ示している。なお、図5においては、摩擦部
材15Aの圧縮による摩擦力の増加は、ロッド16のストロ
ークに比例するものとしている。
【0032】以上のことから、本発明の摩擦ダンパを図
6に示すような全自動洗濯機1に装着した場合、ドラム
2の始動時の大きな振幅の振動に対しては、ロッド16の
伸縮が所定ストローク以上となることにより、摩擦部材
15,15A の摩擦力に加えて圧縮ばね17または22の弾性力
による抵抗力を作用させることによって、充分に抑制す
ることができる。また、ドラム2の回転数が大きくなっ
てからの振幅が小さく振動数の大きな振動に対しては、
ロッド16の伸縮が所定ストローク未満となることによ
り、摩擦部材15,15A の摩擦力のみによる比較的小さな
減衰力によって効果的に抑制することができる。
6に示すような全自動洗濯機1に装着した場合、ドラム
2の始動時の大きな振幅の振動に対しては、ロッド16の
伸縮が所定ストローク以上となることにより、摩擦部材
15,15A の摩擦力に加えて圧縮ばね17または22の弾性力
による抵抗力を作用させることによって、充分に抑制す
ることができる。また、ドラム2の回転数が大きくなっ
てからの振幅が小さく振動数の大きな振動に対しては、
ロッド16の伸縮が所定ストローク未満となることによ
り、摩擦部材15,15A の摩擦力のみによる比較的小さな
減衰力によって効果的に抑制することができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の摩擦ダン
パは、ロッドが所定以上ストロークすると、摩擦部材に
よってセット荷重が設定された圧縮ばねが圧縮され、こ
の圧縮ばねの大きな弾性力によりロッドのストロークに
対して大きな抵抗力が作用する。また、軸方向に圧縮す
ることにより拡径する摩擦部材を用いた摩擦ダンパにお
いては、上記に加えて、圧縮ばねにより摩擦部材が軸方
向に圧縮されて拡径し、摩擦部材とシリンダ内壁との摺
動による摩擦力が大きくなり減衰力が大きくなる。その
結果、所定以上の振幅に対して大きな抵抗力を作用させ
ることにより、大きな振幅の振動を効果的に抑制するこ
とができるという優れた効果を奏する。
パは、ロッドが所定以上ストロークすると、摩擦部材に
よってセット荷重が設定された圧縮ばねが圧縮され、こ
の圧縮ばねの大きな弾性力によりロッドのストロークに
対して大きな抵抗力が作用する。また、軸方向に圧縮す
ることにより拡径する摩擦部材を用いた摩擦ダンパにお
いては、上記に加えて、圧縮ばねにより摩擦部材が軸方
向に圧縮されて拡径し、摩擦部材とシリンダ内壁との摺
動による摩擦力が大きくなり減衰力が大きくなる。その
結果、所定以上の振幅に対して大きな抵抗力を作用させ
ることにより、大きな振幅の振動を効果的に抑制するこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明の第1実施例の縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の他の構成の要部を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の図2のものとは異なる他
の構成の要部を示す縦断面図である。
の構成の要部を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の縦断面図である。
【図5】図1ないし図4の装置のロッドのストロークに
対する減衰力特性を示す図である。
対する減衰力特性を示す図である。
【図6】回転ドラムを備えた洗濯機の構造を示す図であ
る。
る。
【図7】従来の摩擦ダンパの縦断面図である。
13 摩擦ダンパ 14 シリンダ 15,15A 摩擦部材 16 ロッド 17,22 圧縮ばね
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダと、該シリンダ内に摺動可能に
嵌合され該シリンダとの間で摩擦力を発生する摩擦部材
と、一端側が前記摩擦部材に連結され他端側が前記シリ
ンダの外部まで延ばされたロッドとを備えてなる摩擦ダ
ンパにおいて、前記シリンダ内の摩擦部材の両側に、前
記摩擦部材の所定以上のストロークにより圧縮される、
セット荷重を設定した圧縮ばねを挿設したことを特徴と
する摩擦ダンパ。 - 【請求項2】 シリンダと、該シリンダ内に摺動可能に
嵌合され該シリンダとの間で摩擦力を発生し軸方向に圧
縮することにより拡径するように設けられた摩擦部材
と、一端側が前記摩擦部材に挿通され該摩擦部材の両端
部を支持し他端側が前記シリンダの外部まで延ばされた
ロッドと、前記シリンダ内の摩擦部材の両側に挿設され
前記摩擦部材の所定以上のストロークにより圧縮される
とともに前記摩擦部材を軸方向に圧縮する圧縮ばねとを
備えてなることを特徴とする摩擦ダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32252091A JPH05141466A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 摩擦ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32252091A JPH05141466A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 摩擦ダンパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05141466A true JPH05141466A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=18144578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32252091A Pending JPH05141466A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 摩擦ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05141466A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5549182A (en) * | 1994-06-07 | 1996-08-27 | Suspa Compart Aktiengesellschaft | Frictional damper, in particular for spinner-type washing machines |
KR100691878B1 (ko) * | 2003-10-06 | 2007-03-09 | 엘지전자 주식회사 | 세탁기의 댐퍼 |
US7322451B2 (en) | 2002-01-16 | 2008-01-29 | Oiles Corporation | Friction damper |
EP2243873A1 (en) * | 2009-04-22 | 2010-10-27 | Electrolux Home Products Corporation N.V. | Improved shock absorber particularly for washing and/or drying machines |
JP2015222006A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-12-10 | 首都高速道路株式会社 | 橋梁耐震構造 |
JP2015222005A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-12-10 | 首都高速道路株式会社 | 橋梁耐震構造 |
CN111663299A (zh) * | 2019-03-06 | 2020-09-15 | 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 | 变阻尼减震器和衣物处理设备 |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP32252091A patent/JPH05141466A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8584821B2 (en) | 2002-01-16 | 2013-11-19 | Oiles Corporation | Friction damper |
US9488240B2 (en) | 2002-01-16 | 2016-11-08 | Oiles Corporation | Friction damper |
US9494207B2 (en) | 2002-01-16 | 2016-11-15 | Oiles Corporation | Friction damper |
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CN111663299A (zh) * | 2019-03-06 | 2020-09-15 | 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 | 变阻尼减震器和衣物处理设备 |
CN111663299B (zh) * | 2019-03-06 | 2022-08-02 | 青岛海尔洗涤电器有限公司 | 变阻尼减震器和衣物处理设备 |
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