JPH05141407A - ね じ - Google Patents

ね じ

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JPH05141407A
JPH05141407A JP32632591A JP32632591A JPH05141407A JP H05141407 A JPH05141407 A JP H05141407A JP 32632591 A JP32632591 A JP 32632591A JP 32632591 A JP32632591 A JP 32632591A JP H05141407 A JPH05141407 A JP H05141407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
nut
guide portion
tip
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP32632591A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Kikui
幸雄 菊井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topura Co Ltd
Original Assignee
Topura Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Topura Co Ltd filed Critical Topura Co Ltd
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Publication of JPH05141407A publication Critical patent/JPH05141407A/ja
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじが固定ナットに挿入された時点でのねじ
の倒れが防止できるとともに、ナット内の塗膜を剥がす
機能を有するねじを提供する。 【構成】 ねじ1は、ねじ山部1aに続く案内部1bお
よび面取り部7が形成されている。案内部1bの外径d
は、固定ナットの内径とほぼ等しく、同じ外径で先端ま
で続いている。溝部6は、ねじ山部1aの数山、例え
ば、3山から案内部1bにかけて、小さな円弧部6aと
平面部6bと大きな円弧部6cよりなる断面の曲面の溝
として、周上に3本が設けられている。案内部1bによ
り、ねじ1をナット内に確実に挿入でき、溝6により、
ナット内の塗膜を剥離できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ねじ、特に、塗装が施
されたナットに螺合するねじに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車の組立等において、
ねじと溶接ナットとの組み合わせによる締結方法が行な
われている。この方法は、図3に示すように、締め付け
材4の締め付け箇所に貫通穴5を開け、裏面側にナット
2を溶接し、貫通穴が開けられた被締め付け材を重ね
て、ねじ1により締結する方法である。ナット2をあら
かじめ溶接しておくことにより、締結作業において、ナ
ット2の回り止めをしておく必要がないから、作業性を
高めることができる方法である。この方法においては、
通常工程としては、ボディ等に溶接によりナット2を取
り付け、塗装を施した後に各部位をねじにより締結する
ものである。したがって、塗装を施した時点でナット2
の内部に塗膜がたまり、ねじで締結する際、塗膜が抵抗
となり、ねじ込みトルクの異常増大や、ねじ1をナット
2に噛み込ませる際に、最初のねじ山の噛み合い時にね
じが倒れやすく、そのまま無理にねじ込むと異常な噛み
込みを起こし、ねじ1またはナット2のねじ山をつぶす
原因となっている。
【0003】塗装前にナット面をマスキングしておき、
ナットのねじ山部に塗料が侵入しないようにする方法が
あるが、実際の生産ラインでは、マスキングをし、ま
た、塗装後にこれを除去する必要があり、工数が増加し
て組立能率が低下するため、得策ではない。
【0004】また、ねじの先端部分でナットの内部に溜
まった塗膜を剥離しながらねじ込み、締結を行なう目的
を有する構造のねじも知られている。図5は、そのよう
な構造のねじの先端部近傍の側面図である。(A)図,
(B)図,(C)図は、それぞれ別個の構造のものを示
している。図中、1はねじ、1aはねじ山部、1bは案
内部、6は溝部である。(A)図のねじ1は、ねじ山部
1aの先に案内部1bが形成されており、案内部1bは
先細りの形状に構成されている。溝部6は、ねじ山部1
aから案内部1bにかけて、断面が四角な溝として、周
上に複数本が設けられている。(B)図のねじ1も同様
であるが、溝部6は断面が三角形に形成されている。ま
た、(C)図のねじ1は、溝部6が幅広に削られた形状
に設けられたものである。これらのねじによる締結作業
においては、ねじが倒れないようにナットにねじ込まれ
なければならない。
【0005】図4は、図3で説明したように、例えば、
被締め付け材3を自動車のボディ等の締め付け材4に溶
接されたナット2とねじ1によって締結する場合の説明
図である。上述した図5の(A)〜(C)図のねじ1の
先端の案内部1bは、先細のテーパー状になっているた
め、これをナット2に挿入しようとした際、図4に示す
ように、ねじ1に少しでも倒れる要因が加わった場合に
は、ねじ1は、そのままの状態でナット2に食いつき、
ナット2のねじ山が通常噛み合うべきねじ1のねじ山を
飛び越えた状態で噛み込みが発生する。
【0006】実際の生産ラインでは、作業者の目でナッ
トの位置が確認できない箇所や、無理な姿勢で締め付け
作業を行なわなければならない箇所では、被締め付け材
3と締め付け材4に開けられた貫通穴5がナット2の内
径より大きく、また、それぞれの中心が必ずしも一致し
ていないため、ねじ1の倒れが生じやすい。したがっ
て、このような従来のねじでは、溝部が塗膜を剥離する
機能を発揮する前に、異常な噛み込みを起こし、ねじも
しくはナットのねじ山をつぶしてしまい、ねじ込みが不
能となるという問題がある。そのため、不具合を起こし
たねじの廃却や、組立の作業性の低下に伴うラインの遅
れなどが生じる原因となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、ねじが固定ナッ
トに挿入された時点でのねじの倒れが防止できるととも
に、ナット内の塗膜を剥がす機能を有するねじを提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ねじにおい
て、ねじ山部の先端部にナット内径とほぼ等しい外径の
案内部とその先に面取り部とが連続して形成され、か
つ、前記ねじ山部の一部から前記案内部にかけて、軸方
向に沿って延在する少なくとも1本の溝部が形成されて
いることを特徴とするものである。
【0009】ねじを転造により成形し、溝部の断面形状
を、大きな円弧と平面部と小さな円弧が連続するスプー
ン状とし、複数箇所に設けるようにしてもよい。
【0010】
【作用】本発明によれば、図2に示すように、ねじ1の
案内部の外径とナット2の内径がほぼ等しいことによ
り、常にねじ1とナット2のねじ面が垂直状態を保ち、
無理な締め付け作業や姿勢においても、一度ねじがナッ
ト内に挿入されれば、ねじに倒れが生じることはなく、
確実なはめ合いが保証される。
【0011】また、塗膜を剥離する機能を発揮するため
には、ねじとナットのねじ山の確実なはめ合いが要求さ
れるが、上述したように、確実なはめ合いが保証されて
いるから、塗膜の剥離を確実に行なうことができる。
【0012】さらに、作業性を考慮してその案内部の先
に面取り部が設けられていることによって、作業者の目
でナットの位置が確認できない箇所や、無理な姿勢で締
め付け作業を行なわなければならない箇所で要求される
穴探り性、つまり、案内部への位置決めを良好に行なう
ことができる。
【0013】つまり、本発明のねじについては、ナット
穴探り、ナットへの案内、ねじの倒れ防止によるスムー
ズなはめ合い、ねじ込みながら塗膜を剥すプロセスが連
続的に行なわれ、確実にナットとねじの締結が行なわれ
る。
【0014】
【実施例】図1は、本発明のねじの一実施例を説明する
ためのもので、(A)図は先端部近傍の側面図、(B)
図は軸部の底面図である。図中、1はねじ、1aはねじ
山部、1bは案内部、1cは転造痕、6は溝部、7は面
取り部である。ねじ1は、ねじ山部1aに続いて案内部
1bが形成されている。案内部1bには転造痕1cが形
成されているが、必ずしも転造痕を形成しなければなら
ないというものではない。案内部1bの外径dは、ねじ
1が螺合される固定ナットの内径にほぼ等しく、むしろ
やや小さめであり、ほぼ同じ外径で先端まで続いてい
る。先端には、面取り部7が形成されている。溝部6
は、ねじ山部の数山、例えば、3山から案内部1bにか
けて、断面が曲面の溝として、周上に3本が設けられて
いる。
【0015】断面の形状について説明する。(B)図に
示すように、溝6は、スプーン状の凹部として形成され
ている。この凹部は、6a,6b,6cの3つの曲面か
ら構成されている。すなわち、小さな円弧部6aと平面
部6bと大きな円弧部6cである。小さな円弧部6a
は、締め付けの際のねじ1の回転方向(図示矢印)に対
して、ナットの内面の塗膜を剥しやすいよう、引っかく
ための小さな曲率となっている。平面部6bおよび大き
な円弧部6cから構成されている部分は、剥離した塗膜
が目詰まりしないで逃げやすいように、緩い曲面に形成
されている。
【0016】このように、案内部1bがねじ込まれるナ
ットの内径にほぼ等しい外径を有しているため、案内部
1bがナット内に確実に挿入され、常にねじ1とナット
のねじ面は垂直状態を保つことができ、どんな締め付け
作業姿勢であってもねじに倒れは生じない。また、ねじ
とナット面が常に垂直であることが保証されるから、ね
じとナットのねじ山は常に正規の状態で噛み合い、噛み
込みは生じない。そして、ねじ込みの際に、ナット内の
塗膜を剥離できるので、抵抗力を増加させることもな
い。
【0017】上述した実施例のねじの製造工程について
説明する。ねじの呼び径もしくは転造ねじ下径近傍の直
径を有する適当な長さの線材を冷間加工によって、一端
に頭部を形成し、他端の先端部の所定長さ部分を案内部
1bの外径となる細径部に形成する。溝部6および先端
の面取り部7も同時に形成する。ついで、転造工程で、
ねじ山部が形成される。この際に、案内部には転造痕1
cが形成されることがある。
【0018】なお、上述した実施例において、溝部が形
成される完全ねじ山の数や、溝部の断面形状、本数等は
一例であって、適宜の数、形状とすることができる。ま
た、溝部の長手方向に関しては、軸方向と平行とした場
合を説明したが、これに限られるものではなく、ドリル
の溝のように軸方向に斜めに沿う向きを採用することも
できる。この場合は、ねじ込みに際して、剥離した塗膜
が上方に逃げやすい傾斜とするのがよい。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のねじによれば、面取り部により穴探しが容易であり、
しかも、案内部がナット内に確実に挿入され、常にねじ
とナットのねじ面が垂直状態を保つことができ、噛み込
みの発生を避けることができる。また、ねじ込みの際
に、ナット内の塗膜を剥離できるので、抵抗力を増加さ
せることもなく、例えば、自動車の組立ラインでの締め
付け作業等に用いて、作業性を向上させることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のねじの一実施例を説明するためのもの
で、(A)図は先端部近傍の側面図、(B)図は軸部の
底面図である。
【図2】本発明のねじの締め付け状況の説明図である。
【図3】固定ナットによる締結方法の説明図である。
【図4】従来のねじの先端部近傍の側面図である。
【図5】従来のねじの締め付け状況の説明図である。
【符号の説明】
1 ねじ 1a ねじ山部 1b 案内部 1c 転造痕 6 溝部 7 面取り部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ山部の先端部にナット内径とほぼ等
    しい外径の案内部とその先に面取り部とが連続して形成
    され、かつ、前記ねじ山部の一部から前記案内部にかけ
    て、軸方向に沿って延在する少なくとも1本の溝部が形
    成されていることを特徴とするねじ。
JP32632591A 1991-11-14 1991-11-14 ね じ Pending JPH05141407A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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