JPH05140686A - 溶湯鍛造用アルミニウム合金 - Google Patents

溶湯鍛造用アルミニウム合金

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JPH05140686A
JPH05140686A JP33266191A JP33266191A JPH05140686A JP H05140686 A JPH05140686 A JP H05140686A JP 33266191 A JP33266191 A JP 33266191A JP 33266191 A JP33266191 A JP 33266191A JP H05140686 A JPH05140686 A JP H05140686A
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剛利 富田
Yoshio Yamashita
吉雄 山下
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 Si:1.2〜 3.0重量%、Mg:0.3〜 1.0重量%、
Ti:0〜 0.1重量%、残りをアルミニウムとした溶湯鍛造
用アルミニウム合金である。 【効果】 T6 処理後において、引張強さ32.7〜 34.5K
gf/mm2、耐力27.1〜29.9Kgf/mm2 、伸び11.4〜17.9%で
ある。、従来よりも優れた機械的性質を発揮するととも
に従来の溶湯鍛造用合金に比し、溶湯鍛造の際の偏析が
少なくなり、この結果、機械的性質のバラツキが少なく
なる。前記したように強度が向上するため、塑性加工性
が向上し、スピニング成形等に適するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶湯鍛造用アルミニ
ウム合金に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における溶湯鍛造用アルミニウム合
金としては、Si:7.0重量%、Mg:0.5重量%、残りをアル
ミニウムとしたものがあり、この合金の性質として、引
張強さ27.0〜 28.0Kgf/mm2、耐力24.0〜 25.0Kgf/mm2
伸び 2〜12%が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の溶湯鍛造用アルミニウム合金は、引っ張り強さ、
耐力および伸びが優れていないため、塑性加工しにく
く、ひいては、スピニング加工しにくいという不都合を
有した。
【0004】この発明の課題は、かかる不都合を解消す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、この発明に係る溶湯鍛造用アルミニウム合金におい
ては、Si:1.2〜 3.0重量%、Mg:0.3〜 1.0重量%、Ti:0
〜 0.1重量%、残りをアルミニウムとしたものである。
【0006】ここに、Si:1.2〜 3.0重量%にしたのは、
1.2重量%未満だと共晶Siの晶出が少なくなるとともに
成形性が低下すし、 3.0重量%を越えると晶出するSi量
が多くなって強度が低下するからである。また、Si:1.2
重量%以上としたのは、Al-Si 合金において、固体と液
体の共存する温度範囲が最大である為、溶湯鍛造がしや
すいためである。
【0007】次に、Mg:0.3〜 1.0重量%にしたのは、、
0.3重量%未満だと時効硬化性が低下し、 1.0重量%を
越えるとMgSi2 が析出して強度が低下するからである。
【0008】次に、Ti:0〜 0.1重量%にしたのは、0重
量%未満だと結晶性を微細化しにくく、 0.15 重量%を
越えても微細化効果は同じだからである。
【0009】なお、この溶湯鍛造合金において、鋳造後
にT6 処理(溶体化人工時効処理、以下同じ)を行うこ
ともできる。
【0010】
【作用】この発明に係る溶湯鍛造用アルミニウム合金は
上記のように構成されているため、溶湯鍛造の際にSiの
偏析を少なくさせることができるとともに、T6 処理後
において、引張強さ32.7〜 34.5Kgf/mm2、耐力27.1〜2
9.9Kgf/mm2 、伸び11.4〜17.9%の機械的性質を発揮す
る。
【0011】
【実施例】
(1).Si:1.2重量%、Mg:0.6重量%、Ti:0.1重量%、Cu:
0.1重量%未満、残りをアルミニウムとした溶湯鍛造用
アルミニウム合金を使用して、製品を溶湯鍛造後、T6
処理( 535℃で8時間処理した後水冷し、 160℃で21時
間処理した後空冷する)した。その機械的性質は、引張
強さ33.2Kgf/mm2 、耐力27.4Kgf/mm2 、伸び15.6%であ
った。
【0012】(2).Si:3.0重量%、Mg:0.6重量%、Ti:0.1
重量%、Cu:0.1重量%未満、残りをアルミニウムとした
溶湯鍛造用アルミニウム合金を使用して、製品を溶湯鍛
造後、T6 処理( 535℃で8時間処理した後水冷し、 1
60℃で21時間処理した後空冷する)をした。その機械的
性質は、引張強さ34.1Kgf/mm2 、耐力28.9Kgf/mm2 、伸
び14.7%であった。
【0013】
【発明の効果】この発明に係る溶湯鍛造用アルミニウム
合金においては、Si:1.2〜 3.0重量%、Mg:0.3〜 1.0重
量%、Ti:0〜 0.1重量%、残りをアルミニウムとしたた
め、T6 処理後において、引張強さ32.7〜 34.5Kgf/m
m2、耐力27.1〜29.9Kgf/mm2 、伸び11.4〜17.9%であ
る、従来よりも優れた機械的性質を発揮する。
【0014】また、溶湯鍛造用アルミニウム合金は従来
の溶湯鍛造用合金に比し、溶湯鍛造の際の偏析が少なく
なり、この結果、機械的性質のバラツキが少なくなる。
【0016】更に、前記したように強度が向上するた
め、塑性加工性が向上し、スピニング成形等に適するも
のである。因に、従来の溶湯鍛造用Al合金(A356 の改
良処理品)をスピニング加工した場合伸びが約10%であ
るのにたいして、本願発明の溶湯鍛造用Al合金にあって
は伸びが約25.8%である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si:1.2〜 3.0重量%、Mg:0.3〜1.0重量
    %、Ti:0〜 0.1重量%、残りをアルミニウムとしたこと
    を特徴とする溶湯鍛造用アルミニウム合金。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104131202A (zh) * 2014-08-25 2014-11-05 辽宁忠相铝业有限公司 6061铝合金模锻件的短流程制备方法
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CN112725667A (zh) * 2020-12-21 2021-04-30 辽宁忠相铝业有限公司 一体式轮毂的制造方法及其制备用铝合金材料、模具
CN113046584A (zh) * 2021-03-11 2021-06-29 科曼车辆部件系统(苏州)有限公司 一种薄壁电池仓端板的制备方法

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