JPH0514058A - チユーナ - Google Patents

チユーナ

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JPH0514058A
JPH0514058A JP16429391A JP16429391A JPH0514058A JP H0514058 A JPH0514058 A JP H0514058A JP 16429391 A JP16429391 A JP 16429391A JP 16429391 A JP16429391 A JP 16429391A JP H0514058 A JPH0514058 A JP H0514058A
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JP
Japan
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circuit
mixer
input
winding
secondary winding
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JP16429391A
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Inventor
Akira Fujishima
明 藤島
Hiroaki Mori
広明 森
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はテレビジョン受像機,ビデオテープ
レコーダ等に用いるチューナに係わり、ミキサー回路と
しての性能を十分に引き出せるものを提供することを目
的とするものである。 【構成】 上記目的を達成するために、入力端子1に接
続した入力回路2に増幅回路3を接続し、前記増幅回路
3に段間回路4を接続し、前記段間回路4にミキサー回
路5を接続し、前記段間回路4とミキサー回路5との接
続点に接続したIF出力回路6を備え、前記ミキサー回
路5のメガネコア15に1次側巻線16と2次側巻線と
を巻きつけ、この1次側巻線16にはオシレータ回路2
7を接続し、前記2次側巻線に中点タップ端子12を設
けて、この中点タップ端子12とアースとの間にバラン
ス補正用コンデンサ、またはインピーダンス補正用の抵
抗、またはバランス補正用のコンデンサとインピーダン
ス補正用の抵抗の直列接続体を接続し、これによりミキ
サーの各種性能の向上を図ったものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばテレビジョン受
像機やビデオテープレコーダに用いるチューナに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】以下図面に従って従来の技術をBSチュ
ーナを用いて説明する。図16は従来例での基本的なB
Sチューナの入力からIF出力までの回路図である。図
16において、入力端子1より入った入力信号は入力回
路2の同調回路によって同調され、増幅回路3により増
幅されて、段間回路4で同調と整合がとられてミキサー
入力端子20よりミキサー回路5に入力される。このミ
キサー回路5に入力された信号はオシレータ回路27か
らのオシレータ成分とによってIF信号に変換され、こ
のIF信号がミキサー入力端子20を介してIF出力回
路6に入力され、増幅された後、IF出力端子7から出
力される。
【0003】前記ミキサー回路5はミキサー用ダイオー
ド8および9とメガネバラントランス19よりなる。こ
のメガネバラントランス19はメガネコア15に対して
1次側巻線16と2次側巻線の第1部分13と2次側巻
線の第2部分14の巻線を施すことにより構成されてい
る。
【0004】前記1次側巻線16の接続端子を1次側端
子17,18とし、この1次側端子17または18の一
方をアースに接続し、他端をオシレータ回路27に接続
する。前記2次側巻線の第1部分13と第2部分14の
片側リードはともに中点タップ端子12に接続し、2次
側巻線の第1部分13の他端は2次側端子10を通して
ミキサー用ダイオード8のアノード側に接続し、2次側
巻線の第2部分14の他端は2次側端子11を通してミ
キサー用ダイオード9のカソード側に接続している。
【0005】さらにミキサー用ダイオード8のカソード
と、ミキサー用ダイオード9のアノードの両方ともにミ
キサー入力端子20に接続する。
【0006】図17は従来例でのメガネバラントランス
19の斜視図である。図17を用いて従来例のメガネバ
ラントランス19の巻線方法を説明する。メガネコア1
5の巻線用コア穴23および24に対して1次側巻線1
6を通し、この1次側巻線16の1次側端子17または
18の一端をアース接続とし、他端をオシレータ回路2
7に接続する。前記メガネコア15の1次側巻線16に
隣接して2次側に近い方に2次側巻線の第1部分13の
巻線を施し、前記2次側巻線の第1部分13の巻線用コ
ア穴23に挿入したリードを2次側端子10とし、他端
のリードを中点タップ端子12よりアースに接続する。
前記メガネコア15の1次側巻線16に隣接して1次側
に近い方に2次側巻線の第2部分14の巻線を施し、前
記2次側巻線の第2部分14の巻線用コア穴24に挿入
した方のリードを2次側端子11とし、他端のリードを
中点タップ端子12よりアースに接続する。前記メガネ
バラントランス19の1次側端子17と18との間に入
力されたオシレータ成分は、2次側端子10,11の間
に出力される。以上のように巻線を施されたメガネバラ
ントランス19の作用として3つ上げられる。
【0007】(1)1次側端子17または18はアース
に接続しており、2次側端子から出力されるオシレータ
成分は平衡出力であり、オシレータ成分を不平衡から平
衡出力に変換する。
【0008】(2)1次側と2次側の巻線比を選ぶこと
によって1次側と2次側の整合を良くする。
【0009】(3)2次側端子10および11から入っ
て中点タップ端子12を通ってアースに流れる電流の磁
束はメガネコア15に巻かれた2次側巻線の第1部分1
3と第2部分14によって打ち消される。
【0010】次に動作を説明する。図16において、オ
シレータ回路27からのオシレータ成分がメガネバラン
トランス19により不平衡から平衡出力に変換され、ミ
キサー用ダイオード8および9にスイッチング電流I0
が順方向に流れ、ミキサー用ダイオード8および9がス
イッチング動作を行う。一方ミキサー入力端子20に入
った入力信号はミキサー用ダイオード8および9に加わ
り、入力信号による電流としてそれぞれI1,I2が中点
タップ端子12からアースの方へ流れるが、この時に2
次側巻線の第1部分13と2次側巻線の第2部分14と
は磁束が打ち消すように巻いているので、I1とI2によ
る磁束がキャンセルしあって2次側巻線によるインピー
ダンスは無視できる。前記ミキサー用ダイオード8およ
び9にオシレータ成分によるスイッチング電流I0と、
入力信号による電流I1およびI2が同時に流れることに
より、オシレータ成分と入力信号の周波数の和および差
の周波数をもった信号に変換される。この内の差の周波
数成分の方のみがIF出力回路6によって選択され、I
F出力端子7より出力される。
【0011】図18は従来例でのミキサー回路5の等価
回路を示す。図18において、2次側巻線の第1部分1
3と2次側巻線の第2部分14との接続点26は中点タ
ップ端子12を通してアースに接続するのであるが、等
価的に結合コイル25が入ってしまう。この結合コイル
25は図17において下記(1),(2)の合成インダ
クタンスからなる。
【0012】(1)中点タップ端子12から巻線用コア
穴23または24までの巻線部分である2次側巻線の第
1部分13および2次側巻線の第2部分14による結合
コイル分 (2)中点タップ端子12からアースまでの結合コイル
分そしてこの結合コイル25は巻線上どうしても発生し
てしまうものであり、2次側端子10および11から入
った入力信号I1およびI2は前記結合コイル25の部分
では磁束がキャンセルせず、相互インダクタンスとして
働いてしまう。
【0013】M0は1次側巻線16と2次側巻線の第1
部分13および第2部分14との間に生じる相互インダ
クタンスである。
【0014】図19は図18の等価回路である。図19
において、オシレータ回路27の等価抵抗をR5とし、
1次側巻線16の等価抵抗をR1、等価インダクタンス
をL1とし、ミキサー用ダイオード8および9の等価抵
抗をそれぞれR6およびR7とし、2次側巻線の第1部分
13の等価抵抗をR2、等価インダクタンスをL2とし、
2次側巻線の第2部分14の等価抵抗をR3、等価イン
ダクタンスをL3とし、接続点26からアースまでの結
合コイル25の等価抵抗をR4、等価インダクタンスを
1とする。
【0015】図20は図19の等価回路である。図19
においてI0≫I1,I2の時にはR6≒R7とでき、また
2次側巻線の中点タップ端子12の周辺以外の部分で2
次側巻線の第1部分13と第2部分14の磁束が打ち消
し合うものとするとL2≒L3とでき、またR2≒R3とで
きるものとする。
【0016】図20からわかるように結合コイル25の
等価インダクタンスM1は2次側巻線の第1部分13と
2次側巻線の第2部分14との結合コイルとして作用
し、その時に流れるI1とI2による磁束はキャンセルで
きない。つまり結合コイル23の等価インダクタンスM
1によってI1とI2の位相がずれてミキサー回路5のバ
ランスがくずれて、3次歪特性や変換利得に悪影響をお
よぼす。
【0017】また図20からわかるように、ミキサー回
路5のミキサー入力端子20からみた入力インピーダン
スは等価抵抗R1,R2,R3,R4,R5,R6と、メガネ
バラントランス19を構成するL1,L2,L3,M1,M
0によってほぼ決定される。この中でR1,R2,R4,R
5,L1,L2,L3,M0はメガネコアの材質および形状
と、メガネコア15への1次側巻線と2次側巻線と比に
よって決定される。
【0018】ところが、高い周波数帯で使用する場合に
は、巻線間に発生する浮遊容量の関係で1次側巻線およ
び2次側巻線の巻線は少なくせざるをえず、このために
1次側巻線と2次側巻線の巻線比を自由に選ぶことがで
きず、ミキサー回路5のミキサー入力端子20からみた
入力インピーダンスが純抵抗50Ωより離れてしまうこ
とになる。
【0019】また前記結合コイル23の等価インダクタ
ンスM1によってミキサー回路5のミキサー入力端子2
0からみた入力インピーダンスも純抵抗からL性の方に
変化してしまう。
【0020】図13の破線は従来例でのミキサー回路5
の入力インピーダンス特性を示す。ミキサー回路5のミ
キサー入力端子20には段間回路4がつながれるが、段
間回路4は多段からなるフィルタ構成が多く、段間回路
4のミキサー入力端子20からみたインピーダンスはチ
ャンネル間で変化しており、段間回路4とミキサー回路
5との結合損失にチャンネル間で差が発生してしまう。
【0021】以上のようにミキサー回路5の中点タップ
端子12の周辺に発生する結合コイル25による等価イ
ンダクタンスM1によりミキサー回路としてバランスが
くずれ3次歪特性や変換利得が劣化する。
【0022】また前記等価インダクタンスM1によって
ミキサー回路5の入力インピーダンスが純抵抗50Ωか
ら外れてしまい、段間回路4とミキサー回路5との結合
損失にチャンネル間で差が発生してしまう。
【0023】図14の破線はBSチューナでの受信チャ
ンネル毎の弱電界時の入力感度を示す。図14に示すご
とく従来例のものは、受信チャンネル間での電力利得差
が大きく、BSチューナとして代表的な性能である弱電
界の感度が受信チャンネルによっては劣化してしまう。
【0024】図15の破線はBSチューナのch1から
ch15の入力信号がほぼ均一レベルでかつ強いレベル
が入った時に、実際のテレビ画面でビート妨害が発生す
る時の入力信号レベルを示している。この図15に示す
ごとく従来例ではBSch7,9,11受信時にビート
妨害が現われやすくなっている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】このような構成では、
メガネバラントランス19の2次側巻線の第1部分13
と第2部分14との接続点26からアースまでの結合コ
イル25による等価インダクタンスM1は、2次側巻線
の第1部分13と第2部分14との相互インダクタンス
として作用し、2次側巻線の第1部分13と第2部分1
4を流れるそれぞれの入力信号による電流I1とI2との
磁束をキャンセルできない。このため、ミキサー動作と
しての位相がずれてミキサー回路5のバランスがくずれ
3次歪特性や変換利得が悪くなる。
【0026】またこのような構成ではミキサー回路5の
BSチューナの入力信号周波数帯での入力インピーダン
スが純抵抗50Ωから外れてしまい、ミキサー入力端子
20からみた段間回路4のインピーダンスがチャンネル
毎で異なっていると、段間回路4とミキサー回路5の結
合損失にチャンネル間で差が生じてしまう。
【0027】以上まとめると従来のものは、BSチュー
ナとして(1)強入力の多くの信号が入った時にミキサ
ー回路5の3次歪特性によってビート妨害が発生しやす
くなり、また(2)弱電界での入力感度が悪くなり、ミ
キサー回路5としての特性が悪化するものであった。
【0028】そこで本発明は、ミキサー回路としての特
性の悪化を防止することを目的とするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】入力端子と、この入力端
子に接続した入力回路と、この入力回路に接続した段間
回路と、この段間回路に接続したミキサー回路と、この
ミキサー回路に接続したオシレータ回路と、前記段間回
路とミキサー回路との接続点に接続したIF出力回路と
を備え、前記ミキサー回路は、その段間回路側に設けた
複数個よりなるミキサー用ダイオードと、前記オシレー
タ回路側に設けられるとともに、前記オシレータ回路が
接続される1次側巻線と、前記ミキサー用ダイオードが
接続される2次側巻線とを有し、前記2次側巻線にはそ
の途中において中点タップを設け、この中点タップをバ
ランス補正用のコンデンサ、またはインピーダンス補正
用の抵抗、またはバランス補正用のコンデンサとインピ
ーダンス補正用の抵抗との直列接続体を介してアースに
接続したものである。
【0030】
【作用】この構成によれば、2次側巻線の中点までの第
1部分13と中点からの第2部分14との接続点24か
らアースまでの結合コイル25による等価インダクタン
スM1は、バランス補正用のコンデンサ等により小さく
できるようになり、ミキサー回路のバランス特性が良く
でき、またさらにインピーダンス補正用の抵抗によって
ミキサー回路の変換利得をほとんど損することなく入力
インピーダンス特性を例えば純抵抗50Ωに近づけるこ
とができ、ミキサー入力端子20からみた段間回路4の
インピーダンスがチャンネル毎で異なっている場合で
も、段間回路4とミキサー回路5の結合損失にチャンネ
ル間の差を小さくでき、ミキサー回路の基本性能を十分
にひきだせるものである。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0032】図1は本発明の一実施例によるBSチュー
ナの入力からIF出力までの回路図である。図1おいて
用いている記号の内で、従来例である図16以後のもの
と同じものはその説明を省略する。図1において、メガ
ネバラントランス19の中点タップ端子12はバランス
補正用コンデンサ21を介してアースに接続している。
【0033】図2は本実施例によるメガネバラントラン
ス19の斜視図である。図2に示すごとく中点タップ端
子12はバランス補正用コンデンサ21を介してアース
に接続している。
【0034】図3は、本実施例によるミキサー回路5に
ついての等価回路である。図3において、2次側巻線の
第1部分13と第2部分14の接続点26には等価的に
結合コイル25が入り、この結合コイル25はバランス
補正用コンデンサ21を介してアースに接続されたもの
となる。
【0035】図4は、図3の等価回路であり、ここでバ
ランス補正用コンデンサ21の容量値をC0としてい
る。
【0036】図5は、図4の等価回路であり、図4にお
いて、I0≫I1,I2の時には、R6≒R7とでき、また
2次側巻線の中点タップ端子12の周辺以外の部分で2
次側巻線の第1部分13と第2部分14の磁束が打ち消
し合うものとすると、L2≒L3とでき、またR2≒R3
できるものとしている。この時、結合コイル25の等価
インダクタンスM1は2次側巻線の第1部分13と第2
部分14との相互インダクタンスとして作用し、この等
価インダクタンスM1を流れる入力信号による電流I1
2による磁束は打ち消すようにならず、このI1とI2
の位相がずれてミキサー回路5のバランスがくずれてし
まう。ミキサー回路5のバランス特性を乱す要因となっ
ている等価インダクタンスM1に対して、バランス補正
用コンデンサ21の容量値C0が(数1)を満足するよ
うな設定とする。
【0037】
【数1】
【0038】実際のC0の値はBSチューナでは4PF以
下としている。このときには、等価インダクタンスM1
とバランス補正用コンデンサ21の容量値C0とが直列
共振となり、BSチューナの入力信号周波数において等
価インダクタンスM1は小さくできることになる。図6
は、図5において(数1)を満足するときの、BSチュ
ーナの入力信号周波数における等価回路を示す。つまり
入力信号周波数においては等価インダクタンスM1は小
さくでき、ミキサー回路5のバランス特性が良くなり優
れた3次歪特性や変換利得を得ることができる。
【0039】図13には、本実施例のミキサー回路5の
入力インピーダンスを本発明の実施例(1)で示す。図
13において、従来例では例えばBSチューナの入力信
号周波数において等価インダクタンスM1によりL性と
なりR分としても45Ωから100Ωと変化が大きかっ
たが、本発明の実施例(1)ではBSチューナの入力信
号周波数においてほぼ純抵抗に近くできR分としても約
30Ωとできる。
【0040】次に、本発明の実施例(2)について図7
を用いて説明する。先ず、本実施例(2)の前程となっ
ていることについて説明する。
【0041】図16のごとくミキサー入力端子20には
段間回路4がつながれるが、段間回路4は多段からなる
フィルタ構成が多く、段間回路4のミキサー入力端子2
0からみたインピーダンスはチャンネル間で変化するこ
とになり、段間回路4とミキサー回路5との結合損失に
チャンネル間で差が発生してしまう。BSのような高い
高周波数帯では入力端子1からミキサー回路5まで50
Ω系で基本的に設計をおこなっており、ミキサー回路5
のミキサー入力端子20からみた入力インピーダンスは
50Ωに近づけるべきである。
【0042】これに対応したのが図7に示す本発明の実
施例(2)である。図7において、メガネバラントラン
ス19の中点タップ端子12とアースの間には、前記バ
ランス補正用コンデンサ21とインピーダンス補正用抵
抗22の直列回路を接続する。図8は、本発明の実施例
(2)によるメガネバラントランス19の斜視図であ
る。図8に示すごとく本発明の実施例(2)では、中点
タップ端子12をバランス補正用コンデンサ21とイン
ピーダンス補正用抵抗22の直列接続体を介してアース
に接続している。
【0043】図9は、本発明の実施例(2)によるミキ
サー回路5についての等価回路を示している。図9に示
すごとく、2次側巻線の第1部分13と第2部分14の
接続点26には等価的に結合コイル25が入り、この結
合コイル25とアースの間に前記バランス補正用コンデ
ンサ21とインピーダンス補正用抵抗22の直列接続体
が接続されている。
【0044】図10は、図9の等価回路であり、ここ
で、インピーダンス補正用抵抗22の抵抗値をR0とし
ている。
【0045】図11は、図10の等価回路である。図1
2は、図11の等価回路(BSチューナの入力信号周波
数における等価回路)であり、図12において、等価イ
ンダクタンスM1とバランス補正用コンデンサ21の容
量値C0は、(数1)をほぼ満足しているものとする。
【0046】図13でわかるように本発明の実施例
(1)によって、ミキサー回路5の入力インピーダンス
をBSチューナの入力信号周波数においてほぼ純抵抗に
近くでき抵抗分としても約30Ωとできたが、純抵抗5
0Ωにさらに近づけるためには、例えばメガネバラント
ランス19への1次側巻線と2次側巻線の巻線比を変え
ればよいのであるが、BSチューナのような高い周波数
帯で使用する場合には巻線間に発生する浮遊容量の関係
で1次側巻線および2次側巻線の巻数は少なくせざるを
えず、1次側巻線と2次側巻線の巻線比を自由に選ぶこ
とができない。このために、メガネバラントランスを用
いたミキサー回路の入力インピーダンスは一般的な実力
として抵抗分で50Ωより小さいものとなってしまう。
【0047】本発明の実施例(2)では、本発明の実施
例(1)をさらに補うものであり、図12においてイン
ピーダンス補正用抵抗22の抵抗値R0によってミキサ
ー回路5の入力インピーダンスの抵抗分を補正するもの
である。
【0048】この結果図13のごとく本発明の実施例
(2)によりミキサー回路5の入力インピーダンスはほ
ぼ純抵抗50Ωに近づけることができ、またインピーダ
ンス補正用抵抗22の抵抗値R0を中点タップ端子12
とアースの間に入れているので、ミキサー回路5で作ら
れたIF出力成分はほとんど損することなくミキサー入
力端子20を通ってIF出力回路6に入力される。
【0049】このように本発明の実施例(2)では、本
発明の実施例(1)よりさらにミキサー回路5の入力イ
ンピーダンスの抵抗分を50Ωに近づけることができ、
ミキサー入力端子20からみた段間回路4のインピーダ
ンスがチャンネル毎で異なっている場合でも、段間回路
4とミキサー回路5の結合損失のチャンネル間の差を小
さくでき、BSチューナとして弱電界の感度、強電界で
のビート妨害のチャンネル間での差を図14,図15の
ごとく小さくできるものである。
【0050】以上のように、本発明の実施例(1),
(2)ではミキサー回路5のメガネバラントランス19
の2次側巻線の第1部分13と第2部分14との接続点
26から中点タップ端子12を通りアースまでの間に等
価的に入る等価インダクタンスM1に対して、直列にバ
ランス補正用コンデンサ21の容量値C0を接続し、か
つ前記等価インダクタンスM1と前記バランス補正用コ
ンデンサ21の容量値C0とがBSチューナの入力信号
周波数の近くで直列共振するように前記バランス補正用
コンデンサ21の容量値C0をきめたものである。
【0051】これによりミキサー回路5のバランス特性
を乱す要因となっている等価インダクタンスM1はBS
チューナの入力信号周波数において小さくでき、ミキサ
ー回路5のバランス特性が良くなり優れた3次歪特性や
変換利得を提供できる。
【0052】さらに、前記中点タップ端子12とアース
の間に前記バランス補正用コンデンサに直列にインピー
ダンス補正用抵抗22を入れることによって、ミキサー
回路5の入力インピーダンスの抵抗分をさらに50Ωに
近づけることができ、ミキサー入力端子20からみた段
間回路4のインピーダンスがチャンネル毎で異なってい
る場合でも、段間回路4とミキサー回路5の結合損失の
チャンネル間の差を小さくでき、BSチューナとして弱
電界の感度、強電界でのビート妨害のチャンネル間での
差を小さくできるものである。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明はミキサー回路と
して全チャンネルにわたって3次歪特性および変換利得
が良くなり、BSチューナとして(1)強入力の多くの
信号が入ってきてもビート妨害特性に強い、(2)弱電
界の入力信号でも感度が良い等の優れたものを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例(1)のBSチューナの入力か
らIF出力までの回路図
【図2】本発明の実施例(1)のメガネバラントランス
の斜視図
【図3】本発明の実施例(1)のミキサー回路の等価回
路図
【図4】図3の等価回路図
【図5】図4の等価回路図
【図6】図5の等価回路図
【図7】本発明の実施例(2)の基本的なBSチューナ
の入力からIF出力までの回路図
【図8】本発明の実施例(2)のメガネバラントランス
の斜視図
【図9】本発明の実施例(2)のミキサー回路の等価回
路図
【図10】図9の等価回路図
【図11】図10の等価回路図
【図12】図11の等価回路図
【図13】従来例、本発明の実施例(1)および本発明
の実施例(2)におけるミキサー回路の入力インピーダ
ンス特性図
【図14】従来例および本発明の実施例におけるBSチ
ューナの弱電界時の入力感度を示す特性図
【図15】従来例および本発明の実施例におけるBSチ
ューナの入力端子にch1からch15の入力信号がほ
ぼ均一レベルでかつ強いレベルが入った時に、実際のテ
レビ画面でビート妨害が発生する入力信号レベルを示す
特性図
【図16】従来例での基本的なBSチューナの入力から
IF出力までの回路図
【図17】従来例でのメガネバラントランスの斜視図
【図18】従来例でのミキサー回路の等価回路図
【図19】図18の等価回路図
【図20】図19の等価回路図
【符号の説明】
1 入力端子 2 入力回路 3 増幅回路 4 段間回路 5 ミキサー回路 6 IF出力回路 7 IF出力端子 8 ミキサー用ダイオード 9 ミキサー用ダイオード 10 2次側端子 11 2次側端子 12 中点タップ端子 13 2次側巻線の第1部分 14 2次側巻線の第2部分 15 メガネコア 16 1次側巻線 17 1次側端子 18 1次側端子 19 メガネバラントランス 20 ミキサー入力端子 21 バランス補正用コンデンサ 22 インピーダンス補正用抵抗 23 巻線用コア穴 24 巻線用コア穴 25 結合コイル 26 2次側巻線の接続点 27 オシレータ回路 M0 1次側巻線と2次側巻線との間の相互インダクタ
ンス M1 等価インダクタンス R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7 等価抵抗 L1,L2,L3 等価インダクタンス C0 バランス補正用コンデンサ21の容量値 R0 インピーダンス補正用抵抗22の抵抗値

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】入力端子と、この入力端子に接続した入力
    回路と、この入力回路に接続した段間回路と、この段間
    回路に接続したミキサー回路と、このミキサー回路に接
    続したオシレータ回路と、前記段間回路とミキサー回路
    との接続点に接続したIF出力回路とを備え、前記ミキ
    サー回路は、その段間回路側に設けた複数個よりなるミ
    キサー用ダイオードと、前記オシレータ回路側に設けら
    れるとともに、前記オシレータ回路が接続される1次側
    巻線と、前記ミキサー用ダイオードが接続される2次側
    巻線とを有し、前記2次側巻線にはその途中において中
    点タップを設け、この中点タップをバランス補正用のコ
    ンデンサ、またはインピーダンス補正用の抵抗、または
    バランス補正用のコンデンサとインピーダンス補正用の
    抵抗との直列接続体を介してアースに接続したチュー
    ナ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7260143B2 (en) 2002-12-26 2007-08-21 Sharp Kabushiki Kaisha Tuner for use in cable modem and cable modem including the tuner

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7260143B2 (en) 2002-12-26 2007-08-21 Sharp Kabushiki Kaisha Tuner for use in cable modem and cable modem including the tuner

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